JP2002167127A - ワイヤロープ接続方法及び接続部 - Google Patents

ワイヤロープ接続方法及び接続部

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JP2002167127A JP2000371448A JP2000371448A JP2002167127A JP 2002167127 A JP2002167127 A JP 2002167127A JP 2000371448 A JP2000371448 A JP 2000371448A JP 2000371448 A JP2000371448 A JP 2000371448A JP 2002167127 A JP2002167127 A JP 2002167127A
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Toshiro Sato
敏郎 佐藤
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Chuuwa Sangyo Kk
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新旧ロープの接続部外径の変化が小さく、引
張り強度や曲げ強度の低下も小さくすることにより、エ
レベータのロープガイド等の部分に接続部が引っ掛かり
による損傷やシーブ溝からの外れを防止するロープ接続
方法を得る。 【解決手段】 芯綱22及び25を有するワイヤロープ
21及び24を接続するために、ストランド23を切断
して芯綱22及び接続用ストランド23aを残したワイ
ヤロープ21と、ストランド26を芯綱25とともに切
断して接続用ストランド26aだけを残したワイヤロー
プ24とを接続用ストランド23aの端と切断部26b
との間及び接続用ストランド26aと切断部23bとの
間を所定距離L離して、両接続用ストランド23a及び
26aを互いに沿わして重ねて芯綱22上に巻き付け、
両接続用ストランド23a及び26aの端でそれぞれ芯
綱22とともに圧着スリーブ27で圧着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワイヤロープの
接続方法に関し、特にエレベータの主ロープの取り換え
時に用いるのに適したワイヤロープの接続方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】エレベータには巻き上げ用のいわゆる主
ロープを始め、ガバナ用、コンペンセイション用等の多
くのワイヤロープが用いられている。これらのワイヤロ
ープの取り換え作業時には、新旧ロープの端末を互いに
接続して、ロープの移動経路に沿って移動させ、旧ロー
プを回収しつつ新ロープを繰り出して新旧ロープを置き
換えるのである。
【0003】例えば、図6に示すようなエレベータの主
ロープを取り換える場合、かご1及びつり合いおもり2
を固定器具によって固定した後、主ロープ3を図中のA
点で切断する。この二分された主ロープ3をそれぞれに
ついて新ロープと置き換える作業をする。即ち、切断さ
れた一方の主ロープ3aの切断部Aに新ロープの一端を
接続し、主ロープ3aを回収しながら新ロープを繰り出
して主ロープ3aを新ロープに置き換えた後に、切断さ
れた他方の主ロープ3bの切断部Aに置き換えられた新
ロープの他端を接続して同様に主ロープ3bを回収しつ
つ新ロープを繰り出して新ロープに置き換えることによ
り、主ロープ3全部を新ロープに置き換えるのである。
従って、主ロープ3を新ロープに置き換える際には、新
旧ロープの接続部が多数のシーブ4を通過することにな
る。
【0004】従来、このような新旧ロープの接続を確実
に行うために図8に概略的に示すような接続方法を用い
ていた。即ち、新ロープ11と旧ロープ12とのそれぞ
れの端部から、1本あるいは2本(図示の例では2本)
のストランド11a、12aを残して他のストランドを
切断し、切断部はワイヤ11b、12bで締結してスト
ランドがほぐれないようにする。切断されずに残ったそ
れぞれ2本のストランド11a、12aは、互いに絡ま
せて折り曲げて折り曲げ部分11c、12cを形成し、
折り曲げ部分11c、12cの端部をワイヤ11d、1
2dで縛って締結し、新ロープ11と旧ロープ12との
接続を完了させるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の接続
方法に於いては、残したストランド11a、12aを互
いに絡ませて折り曲げてワイヤで緊縛するので、接続部
が大きく膨らんでその外径が新旧ロープ11、12の外
径よりも大きくなってしまう。このため、接続した新旧
ロープ11、12の大きな接続部が、置き換え移動の際
に通されるロープ移動経路内のロープガイドやシーブ溝
等の他の機器あるいは他の部分に接触し、噛んだり、引
っ掛かったり、損傷を与えたりするおそれがあった。即
ち、図7はシーブの部分断面図であるが、図7に示すよ
うに、主ロープ3がシーブ溝から外れるのを防止するた
めに主ロープ外れ止め5とシーブ4との間隔dをロープ
径Dより小さくしているので、少しでも接続部でロープ
が浮き上がると主ロープ外れ止め5に引っ掛かり、ロー
プだけでなくシーブ4や主ロープ外れ止め5にも損傷を
与える虞があった。特に、かご1の底部に設けられてい
るシーブ4では、主ロープが下側を回っているため、新
旧ロープ接続部がロープの重さにより下方に落ちる速度
が他方で引き上げる速度に比べて大きくなり易く、接続
部で急激に折れ曲がったりしてシーブ4から外れる確率
が大きく、これを防ぐために、ロープ移動経路の機器を
分解したり取り外したり、またロープ移動も注意深く行
わねばならなかった。
【0006】また、残したストランド11a、12aの
絡ませ方、折り曲げ方、更にはワイヤによる緊縛の仕方
に熟練技術が必要で困難であり、信頼性の高い接続部を
形成するのが困難であった。接続部が適切に形成されて
いない場合には、接続部が外れてしまったり、ロープ移
動経路に損傷を与えたりすることさえある。
【0007】従って、この発明の課題は上述のような従
来のワイヤロープ接続方法の問題点を解消することであ
り、またロープ接続部を容易に形成し得て、接続部の外
径が小さく、充分な引っ張り強度を持ち、容易にはシー
ブ溝から外れることのないワイヤロープ接続方法を得る
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、上述
の課題を解決するための手段は次の通りである。 (1)請求項1に係るワイヤロープ接続方法は、第1の
複数のストランド及び前記第1ストランドにより覆われ
た第1芯綱を有する第1ワイヤロープと、第2の複数の
ストランド及び前記第2ストランドにより覆われた第2
芯綱を有する第2ワイヤロープとを互いに接続するため
に、複数の前記第1ストランドのうち一部を第1接続用
ストランドとして残して前記第1ストランドの他の部分
を前記第1ワイヤロープの端から所定長さの第1切断部
で前記第1芯綱を残したまま切断除去する工程と、複数
の前記第2ストランドのうち一部を第2接続用ストラン
ドとして残して前記第2ストランドの他の部分を前記第
2ワイヤロープの端から所定長さの第2切断部で前記第
2芯綱とともに切断除去する工程と、前記第1芯綱上で
前記第1接続用ストランド及び前記第2接続用ストラン
ドを沿わせて重ねる工程と、前記第1切断部で前記第1
ストランドを前記第1芯綱とともに第1切断部圧着部材
で圧着し、前記第2切断部で前記第2ストランドを前記
第2芯綱とともに第2切断部圧着部材で圧着する工程
と、前記第1接続用ストランドの端で前記重ね合わせた
第1接続用ストランド及び第2接続用ストランドを前記
第1芯綱とともに第1接続用圧着部材で圧着し、前記第
2接続用ストランドの端で前記重ね合わせた第1接続用
ストランド及び第2接続用ストランドを前記第1芯綱と
ともに第2接続用圧着部材で圧着させて前記第1ワイヤ
ロープ及び前記第2ワイヤロープを互いに締結する工程
とを備え、前記第1切断部圧着部材と前記第2接続用圧
着部材との間の距離及び前記第2切断部圧着部材と前記
第1接続用圧着部材との間の距離を前記第1ワイヤロー
プ及び前記第2ワイヤロープ締結後の接続部がシーブの
外周に沿ってなだらかに曲がり得るような距離となるよ
うにしたものである。
【0009】(2)請求項2に係るワイヤロープ接続方
法は、第1の複数のストランド及び前記第1ストランド
により覆われた第1芯綱を有する第1ワイヤロープと、
第2の複数のストランド及び前記第2ストランドにより
覆われた第2芯綱を有する第2ワイヤロープとを互いに
接続するために、複数の前記第1ストランドのうち一部
を第1接続用ストランドとして残して前記第1ストラン
ドの他の部分を前記第1ワイヤロープの端から所定長さ
の第1切断部で切断除去する工程と、複数の前記第2ス
トランドのうち一部を第2接続用ストランドとして残し
て前記第2ストランドの他の部分を前記第2ワイヤロー
プの端から所定長さの第2切断部で切断除去する工程
と、前記第1芯綱を前記第1接続用ストランドの端及び
前記第1切断部の間の第1芯綱切断部で切断除去する工
程と、前記第2芯綱を前記第2接続用ストランドの端及
び前記第2切断部の間の第2芯綱切断部で切断除去する
工程と、前記第1接続用ストランド及び前記第2接続用
ストランドを前記第1芯綱上及び前記第2芯綱上のそれ
ぞれに沿わして重ねる工程と、前記第1切断部で前記第
1ストランドを前記第1芯綱とともに第1切断部圧着部
材で圧着し、前記第2切断部で前記第2ストランドを前
記第2芯綱とともに第2切断部圧着部材で圧着する工程
と、前記重ね合わした第1接続用ストランド及び第2接
続用ストランドを第1接続用ストランドの端で前記第2
芯綱とともに第1接続用圧着部材で圧着し、前記重ね合
わした第1接続用ストランド及び第2接続用ストランド
を第2接続用ストランドの端で前記第1芯綱とともに第
2接続用圧着部材で圧着させて前記第1ワイヤロープ及
び前記第2ワイヤロープを互いに締結する工程とを備
え、前記第1切断部圧着部材と前記第2接続用圧着部材
との間の距離及び前記第2切断部圧着部材と前記第1接
続用圧着部材との間の距離を前記第1ワイヤロープ及び
前記第2ワイヤロープ締結後の接続部がシーブの外周に
沿ってなだらかに曲がり得るような距離となるようにし
たものである。
【0010】(3)前記距離は、40mm〜70mmで
あるものである。
【0011】(4)前記接続用ストランドの本数が各ワ
イヤロープのストランドの本数の約半分であるものであ
る。
【0012】(5)請求項5に係るワイヤロープ接続部
は、第1の複数のストランド及び前記第1ストランドに
より覆われた第1芯綱を有する第1ワイヤロープと、第
2の複数のストランド及び前記第2ストランドにより覆
われた第2芯綱を有する第2ワイヤロープとを互いに接
続するためのワイヤロープ接続部であって、複数の前記
第1ストランドの一部の切断箇所である第1切断部から
所定長さだけ延びた第1接続用ストランドと、複数の前
記第2ストランドの一部及び前記第2芯綱の切断箇所で
ある第2切断部から所定長さだけ延びた第2接続用スト
ランドと、前記第1切断部で前記第1ストランド及び前
記第1芯綱を圧着固定した第1切断部圧着部材と、前記
第2切断部で前記第2ストランド及び前記第2芯綱を圧
着固定した第2切断部圧着部材と、前記第1接続用スト
ランドの端で前記第1接続用ストランド及び前記第2接
続用ストランドを前記第1芯綱とともに圧着固定した第
1接続用圧着部材と、前記第2接続用ストランドの端で
前記第1接続用ストランド及び前記第2接続用ストラン
ドを前記第1芯綱とともに圧着固定した第2接続用圧着
部材とを有し、前記第1接続用ストランド及び前記第2
接続用ストランドは、それぞれ前記第1芯綱上に重なる
とともに互いの接続用ストランドに沿って重ねられてお
り、前記第1切断部圧着部材と前記第2接続用圧着部材
との間の距離及び前記第2切断部圧着部材と前記接続用
圧着部材との間の距離は、前記接続部がシーブの外周に
沿ってなだらかに曲がるようにするために必要な距離で
あるものである。
【0013】(6)請求項6に係るワイヤロープ接続部
は、第1の複数のストランド及び前記第1ストランドに
より覆われた第1芯綱を有する第1ワイヤロープと、第
2の複数のストランド及び前記第2ストランドにより覆
われた第2芯綱を有する第2ワイヤロープとを互いに接
続するためのワイヤロープ接続部であって、複数の前記
第1ストランドの一部の切断箇所である第1切断部から
所定長さだけ延びた第1接続用ストランドと、複数の前
記第2ストランドの一部の切断箇所である第2切断部か
ら所定長さだけ延びた第2接続用ストランドと、前記第
1接続用ストランドの端及び前記第1切断部の間に端部
を有する前記第1芯綱と、前記第2接続用ストランドの
端及び前記第2切断部の間に端部を有する前記第2芯綱
と、前記第1切断部で前記第1ストランド及び前記第1
芯綱を圧着固定した第1切断部圧着部材と、前記第2切
断部で前記第2ストランド及び前記第2芯綱を圧着固定
した第2切断部圧着部材と、前記第1接続用ストランド
の端で前記第1接続用ストランド及び前記第2接続用ス
トランドを前記第2芯綱とともに圧着固定した第1接続
用圧着部材と、前記第2接続用ストランドの端で前記第
1接続用ストランド及び前記第2接続用ストランドを前
記第1芯綱とともに圧着固定した第2接続用圧着部材と
を有し、前記第1接続用ストランド及び前記第2接続用
ストランドは、それぞれ前記第2芯綱上及び前記第1芯
綱上のそれぞれに重なるとともに互いの接続用ストラン
ドに沿って重ねられており、前記第1切断部圧着部材と
前記第2接続用圧着部材との間の距離及び前記第2切断
部圧着部材と前記接続用圧着部材との間の距離は、前記
接続部が綱車の外周に沿ってなだらかに曲がるようにす
るために必要な距離であるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1には本発明の
実施の形態1に係るワイヤロープ接続方法の一工程を概
略図で示し、図2には本発明の実施の形態1に係るワイ
ヤロープ接続方法により完成したワイヤロープ接続部を
概略図で示し、図5には本発明の各実施の形態に係るワ
イヤロープ接続方法に用いるのに適したハンデイプレス
を示してある。
【0015】図1に於いて、新ロープ21は芯綱22の
周囲に配置された複数(例えば8本)の第1ストランド
23を有する第1ワイヤロープであり、旧ロープ24は
同様に芯綱25の周囲に配置された複数(例えば8本)
の第2ストランド26を有する第2ワイヤロープであ
る。これらの新ロープ21と旧ロープ24とを互いに接
続するために、新ロープ21の複数の第1ストランド2
3のうちの一部、望ましくは周方向に隣接した約半数
(例えば4本)の第1ストランド23だけを残して、選
択した第1ストランド23(例えば4本)を第1ワイヤ
ロープ21の端から例えば700mmだけロープからほ
ぐして一本ずつ独立させる。次にこの第1ストランド2
3を接続部を形成するのに必要な長さ、例えば500m
mの所定長さだけ切断部23bで切断して取り除く。切
断されずに残された4本の第1接続用ストランド23a
は再び芯綱22の周囲に沿って撚り戻されて第1ワイヤ
ロープ1の一部となるようにする。
【0016】旧ロープ24の複数の第2ストランド26
のうちの一部、望ましくは周方向に隣接した約半数(例
えば4本)の第2接続用ストランド26aだけを残し
て、選択した第2ストランド26(例えば4本)を第2
ワイヤロープ24の端から例えば700mmだけロープ
からほぐして一本ずつ独立させる。次にこの第2ストラ
ンド26を接続部を形成するのに必要な長さ、例えば5
00mmの所定長さだけ切断して切断部26bで取り除
く。このとき第2ストランド26と共に芯綱25も同じ
位置で切断して取り除くので、切断されずに残された4
本の第2接続用ストランド26aだけが残ることにな
る。
【0017】次に、このようにして第2ワイヤロープ2
4の端部に残された第2接続用ストランド26aを、第
1ワイヤロープ21の端部に残された第1接続用ストラ
ンド23aに沿って重ね合わせられるように第1ワイヤ
ロープ21の芯綱22に巻き付ける。このとき、第1接
続用ストランド23aの端と第2ストランドの切断部2
6bとの距離及び第2接続用ストランド26aの端と第
1ストランドの切断部23bとの距離を40〜70mm
ほど開けておく。
【0018】次に、予め新旧ロープ21あるいは24に
2本ずつ嵌めてあったアルミニウム、真鍮等の圧着スリ
ーブ27をずらして移動させ、図2に示すように、それ
ぞれ第1ストランド23の切断部23bに重なる位置
と、第1ワイヤロープ21に残された第1接続用ストラ
ンド23aの端に重なる位置と、第2ストランド26の
切断部26bに重なる位置と、第2ワイヤロープ24に
残された第2接続用ストランド26aの端に重なる位置
とに配置する。それから圧着スリーブ27をそれぞれの
位置で、図5に示す如きハンデイプレス30を用いて、
圧着する。この結果、圧着スリーブ27は、第1接続用
ストランド23a及び第2接続用ストランド26aの端
で、互いにまた芯綱22に重ねられた第1接続用ストラ
ンド23a及び第2接続用ストランド26a上に圧着さ
せられて、第1ワイヤロープ21および第2ワイヤロー
プ24が互いに接続され、締結される。
【0019】図5に示すハンデイプレス30は、フレー
ム31に取り付けられた油圧シリンダ32をハンドル3
3によって操作される手動ポンプ34によって作動さ
せ、顎部35の開口部に装着した円筒面を持つダイス3
6を開閉させるものである。このようなハンデイプレス
30を用いて圧着スリーブ27に大きな圧力を加えれ
ば、圧着スリーブ27は外周面はダイス36の円筒面と
なるが、内周面は塑性変形してワイヤロープの外径を形
成する円と第1接続用及び第2接続用ストランド23a
及び26aとの間に形成される空間内に圧入充填されて
圧着される。例えば約30tの圧力を加えると十分な圧
着強度が得られる。ロープ接続部の外径とロープ径との
差は、ワイヤロープの外径に拘わらず、0.7mm〜
2.0mmの範囲とすべきである。この直径の差がこの
範囲よりも小さいと圧着スリーブ27の厚さが充分でな
く圧着スリーブの強度が弱く割れが生じたりし、またこ
の範囲よりも大きいとロープ交換時のロープ移動経路の
通過が滑らかに行われなくなる。
【0020】このような方法で接続すれば、ロープ接続
部の外径があまり大きくならないので、新旧ロープの取
り換えの際に、ロープガイドやシーブ溝等の機器、部分
に損傷を与えることもなくスムーズにロープを送り出す
ことができ、また、第1接続用ストランド23aの端と
第2ストランドの切断部26bとにそれぞれ圧着スリー
ブ27で固着し、また、第2接続用ストランド26aと
第1ストランドの切断部23bとにもそれぞれ圧着スリ
ーブ27で固着しており、これら圧着スリーブ27の間
に一定の距離Lを設けたので、圧着スリーブ27の固着
によってロープが硬くなって棒状となることを防ぎ、シ
ーブに沿って滑らかに曲がるロープ接続部を形成でき
る。さらに、芯綱をロープ接続部の中にも残したことに
より、ロープを押して送り出す際にロープ接続部が折れ
曲がって盛り上がることによるロープのシーブ溝からの
外れがなくなり、しなやかにシーブ溝に沿ってロープを
送り出せる。
【0021】なお、これら圧着スリーブ27の距離L
は、ロープを送り出す際に、ロープ接続部がしなやかに
シーブに沿って曲がればよいので、ロープの材質や径、
シーブの径やその溝の大きさ及びスリーブの材質や圧着
強度などにより調整すればよいが、一般的なエレベータ
に用いるロープの場合は40〜70mmが適当である。
圧着スリーブ27の距離Lがこの範囲より大きいとロー
プの折れ曲がりが起こり、小さいとシーブに沿って曲が
らなくなり不適当である。
【0022】実施の形態2.図3には本発明の実施の形
態2に係るワイヤロープ接続方法の一工程を概略図で示
し、図4には本発明の実施の形態2に係るワイヤロープ
接続方法により完成したワイヤロープ接続部を概略図で
示してある。
【0023】図3に於いて、第1接続用ストランド23
aの端と第1ストランドの切断部23bとの間の切断部
22aで芯綱22を切断し、第2接続用ストランド26
aの端と第2ストランドの切断部26bとの間の切断部
25aで芯綱25を切断する。そして、第1接続用スト
ランド23a及び第2接続用ストランド26aを芯綱2
2及び芯綱25に沿わせて重ね合わせる。この重ね合わ
せられたストランドを第1接続用ストランド23aの端
及び第2接続用ストランド26aの端でそれぞれ第2芯
綱25及び第1芯綱22とともに圧着スリーブ27で圧
着し、第1ストランド及び第2ストランドのそれぞれの
切断部23b及び26bにも圧着スリーブ27で圧着す
る。このとき、第1接続用ストランド23aの端及び第
2ストランド26の切断部26bに圧着された各圧着ス
リーブ27の距離L、第2接続用ストランド26aの端
及び第1ストランド23の切断部23bに圧着された各
圧着スリーブ27の距離Lは40〜70mmにしてお
き、実施の形態1と同様に接続して、図4の状態の接続
部とする。
【0024】芯綱22及び25の切断部22a及び25
aの間隔は小さいことが望ましいが、接続部がシーブに
沿ってしなやかに曲がる範囲内であれば、作業を容易に
するためにある程度の間隔をとっても構わない。
【0025】なお、芯綱22の切断部22a及び芯綱2
5の切断部25aは接続部の均等をとるためにそれぞれ
第1接続用ストランド23a及び第2接続用ストランド
26aの約半分の位置とするのがよいが、接続部の第1
接続用ストランド23a及び第2接続用ストランド26
aの内側に芯綱22及び芯綱25が挿入されていれば、
接続部がしなやかに曲がり上記問題点を解決できるの
で、一方の芯綱の切断部の位置がずれていても他方の芯
綱の切断部の位置を一方の芯綱の切断部に応じて調整し
て、結果的に芯綱が接続部の内側に接続部がしなやかに
曲がる程度に挿入されていればよい。
【0026】また、上記各実施の形態では、第1接続用
ストランド23aの端及び第2接続用ストランド26a
の端それぞれに圧着された圧着スリーブ27の距離は接
続部がしなやかに曲がる程度であればどのような間隔で
も構わない。
【0027】このような接続方法により接続部を形成す
れば、実施の形態1と同様な効果を奏するとともに、作
業が容易になり、完成した接続部の外径が極端に変化す
ることもなく、また、接続部のどの部分においても引っ
張りや曲げ強度が極端に変化することはない。
【0028】また、上記各実施の形態では接続部自体が
芯綱にストランドが巻き付けられているので、芯綱とス
トランドとの間の摩擦力により接続強度が大きい接続部
を得ることができる。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、この発明
の効果は次の通りである。 (1)請求項1に係るワイヤロープ接続方法は、第1の
複数のストランド及び前記第1ストランドにより覆われ
た第1芯綱を有する第1ワイヤロープと、第2の複数の
ストランド及び前記第2ストランドにより覆われた第2
芯綱を有する第2ワイヤロープとを互いに接続するため
に、複数の前記第1ストランドのうち一部を第1接続用
ストランドとして残して前記第1ストランドの他の部分
を前記第1ワイヤロープの端から所定長さの第1切断部
で前記第1芯綱を残したまま切断除去する工程と、複数
の前記第2ストランドのうち一部を第2接続用ストラン
ドとして残して前記第2ストランドの他の部分を前記第
2ワイヤロープの端から所定長さの第2切断部で前記第
2芯綱とともに切断除去する工程と、前記第1芯綱上で
前記第1接続用ストランド及び前記第2接続用ストラン
ドを沿わせて重ねる工程と、前記第1切断部で前記第1
ストランドを前記第1芯綱とともに第1切断部圧着部材
で圧着し、前記第2切断部で前記第2ストランドを前記
第2芯綱とともに第2切断部圧着部材で圧着する工程
と、前記第1接続用ストランドの端で前記重ね合わせた
第1接続用ストランド及び第2接続用ストランドを前記
第1芯綱とともに第1接続用圧着部材で圧着し、前記第
2接続用ストランドの端で前記重ね合わせた第1接続用
ストランド及び第2接続用ストランドを前記第1芯綱と
ともに第2接続用圧着部材で圧着させて前記第1ワイヤ
ロープ及び前記第2ワイヤロープを互いに締結する工程
とを備え、前記第1切断部圧着部材と前記第2接続用圧
着部材との間の距離及び前記第2切断部圧着部材と前記
第1接続用圧着部材との間の距離を前記第1ワイヤロー
プ及び前記第2ワイヤロープ締結後の接続部がシーブの
外周に沿ってなだらかに曲がり得るような距離となるよ
うにしたので、ロープ接続作業が容易で、外径が大きく
ならなずに強度を確保し、折れ曲がらずにしなやかに曲
がる接続部を形成するワイヤロープ接続方法を得ること
ができる。
【0030】(2)請求項2に係るワイヤロープ接続方
法は、第1の複数のストランド及び前記第1ストランド
により覆われた第1芯綱を有する第1ワイヤロープと、
第2の複数のストランド及び前記第2ストランドにより
覆われた第2芯綱を有する第2ワイヤロープとを互いに
接続するために、複数の前記第1ストランドのうち一部
を第1接続用ストランドとして残して前記第1ストラン
ドの他の部分を前記第1ワイヤロープの端から所定長さ
の第1切断部で切断除去する工程と、複数の前記第2ス
トランドのうち一部を第2接続用ストランドとして残し
て前記第2ストランドの他の部分を前記第2ワイヤロー
プの端から所定長さの第2切断部で切断除去する工程
と、前記第1芯綱を前記第1接続用ストランドの端及び
前記第1切断部の間の第1芯綱切断部で切断除去する工
程と、前記第2芯綱を前記第2接続用ストランドの端及
び前記第2切断部の間の第2芯綱切断部で切断除去する
工程と、前記第1接続用ストランド及び前記第2接続用
ストランドを前記第1芯綱上及び前記第2芯綱上のそれ
ぞれに沿わして重ねる工程と、前記第1切断部で前記第
1ストランドを前記第1芯綱とともに第1切断部圧着部
材で圧着し、前記第2切断部で前記第2ストランドを前
記第2芯綱とともに第2切断部圧着部材で圧着する工程
と、前記重ね合わした第1接続用ストランド及び第2接
続用ストランドを第1接続用ストランドの端で前記第2
芯綱とともに第1接続用圧着部材で圧着し、前記重ね合
わした第1接続用ストランド及び第2接続用ストランド
を第2接続用ストランドの端で前記第1芯綱とともに第
2接続用圧着部材で圧着させて前記第1ワイヤロープ及
び前記第2ワイヤロープを互いに締結する工程とを備
え、前記第1切断部圧着部材と前記第2接続用圧着部材
との間の距離及び前記第2切断部圧着部材と前記第1接
続用圧着部材との間の距離を前記第1ワイヤロープ及び
前記第2ワイヤロープ締結後の接続部がシーブの外周に
沿ってなだらかに曲がり得るような距離となるようにし
たので、ロープ接続作業が容易で、外径の変化が少な
く、どの位置でも引っ張りや曲げ強度が変化せず、折れ
曲がらずにしなやかに曲がる接続部を形成するワイヤロ
ープ接続方法を得ることができる。
【0031】(3)前記距離は、40mm〜70mmで
あるので、ロープ接続作業が容易で、折れ曲がらずにし
なやかに曲がる接続部を形成するワイヤロープ接続方法
を得ることができる。
【0032】(4)前記接続用ストランドの本数が各ワ
イヤロープのストランドの本数の約半分であるので、接
続作業が容易になり、各ワイヤロープの接続強度を均等
に保つ接続部を形成するワイヤロープ接続方法を得るこ
とができる。
【0033】(5)請求項5に係るワイヤロープ接続部
は、第1の複数のストランド及び前記第1ストランドに
より覆われた第1芯綱を有する第1ワイヤロープと、第
2の複数のストランド及び前記第2ストランドにより覆
われた第2芯綱を有する第2ワイヤロープとを互いに接
続するためのワイヤロープ接続部であって、複数の前記
第1ストランドの一部の切断箇所である第1切断部から
所定長さだけ延びた第1接続用ストランドと、複数の前
記第2ストランドの一部及び前記第2芯綱の切断箇所で
ある第2切断部から所定長さだけ延びた第2接続用スト
ランドと、前記第1切断部で前記第1ストランド及び前
記第1芯綱を圧着固定した第1切断部圧着部材と、前記
第2切断部で前記第2ストランド及び前記第2芯綱を圧
着固定した第2切断部圧着部材と、前記第1接続用スト
ランドの端で前記第1接続用ストランド及び前記第2接
続用ストランドを前記第1芯綱とともに圧着固定した第
1接続用圧着部材と、前記第2接続用ストランドの端で
前記第1接続用ストランド及び前記第2接続用ストラン
ドを前記第1芯綱とともに圧着固定した第2接続用圧着
部材とを有し、前記第1接続用ストランド及び前記第2
接続用ストランドは、それぞれ前記第1芯綱上に重なる
とともに互いの接続用ストランドに沿って重ねられてお
り、前記第1切断部圧着部材と前記第2接続用圧着部材
との間の距離及び前記第2切断部圧着部材と前記接続用
圧着部材との間の距離は、前記接続部がシーブの外周に
沿ってなだらかに曲がるようにするために必要な距離で
あるので、ロープ接続作業が容易で、外径が大きくなら
なずに強度を確保し、折れ曲がらずにしなやかに曲がる
接続部を得ることができる。
【0034】(6)請求項6に係るワイヤロープ接続部
は、第1の複数のストランド及び前記第1ストランドに
より覆われた第1芯綱を有する第1ワイヤロープと、第
2の複数のストランド及び前記第2ストランドにより覆
われた第2芯綱を有する第2ワイヤロープとを互いに接
続するためのワイヤロープ接続部であって、複数の前記
第1ストランドの一部の切断箇所である第1切断部から
所定長さだけ延びた第1接続用ストランドと、複数の前
記第2ストランドの一部の切断箇所である第2切断部か
ら所定長さだけ延びた第2接続用ストランドと、前記第
1接続用ストランドの端及び前記第1切断部の間に端部
を有する前記第1芯綱と、前記第2接続用ストランドの
端及び前記第2切断部の間に端部を有する前記第2芯綱
と、前記第1切断部で前記第1ストランド及び前記第1
芯綱を圧着固定した第1切断部圧着部材と、前記第2切
断部で前記第2ストランド及び前記第2芯綱を圧着固定
した第2切断部圧着部材と、前記第1接続用ストランド
の端で前記第1接続用ストランド及び前記第2接続用ス
トランドを前記第2芯綱とともに圧着固定した第1接続
用圧着部材と、前記第2接続用ストランドの端で前記第
1接続用ストランド及び前記第2接続用ストランドを前
記第1芯綱とともに圧着固定した第2接続用圧着部材と
を有し、前記第1接続用ストランド及び前記第2接続用
ストランドは、それぞれ前記第2芯綱上及び前記第1芯
綱上のそれぞれに重なるとともに互いの接続用ストラン
ドに沿って重ねられており、前記第1切断部圧着部材と
前記第2接続用圧着部材との間の距離及び前記第2切断
部圧着部材と前記接続用圧着部材との間の距離は、前記
接続部が綱車の外周に沿ってなだらかに曲がるようにす
るために必要な距離であるので、ロープ接続作業が容易
で、外径の変化が少なく、どの位置でも引っ張りや曲げ
強度が変化せず、折れ曲がらずにしなやかに曲がる接続
部を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係るワイヤロープ接
続方法の一工程を示す概略図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係るワイヤロープ接
続方法により完成したワイヤロープ接続部を示す概略図
である。
【図3】 本発明の実施の形態2に係るワイヤロープ接
続方法の一工程を示す概略図である。
【図4】 本発明の実施の形態2に係るワイヤロープ接
続方法により完成したワイヤロープ接続部を示す概略図
である。
【図5】 本発明の各実施の形態に係るワイヤロープ接
続方法に用いるのに適したハンデイプレスを示す概略図
である。
【図6】 従来のエレベータ装置の模式図である。
【図7】 従来のエレベータ装置に設けられたシーブの
部分断面図である。
【図8】 従来のワイヤロープ接続方法により完成した
ワイヤロープ接続部を示す概略図である。
【符号の説明】
21 第1ワイヤロープ、22 芯綱、23 第1スト
ランド、23a 第1ストランド(接続用)、23b
切断部、24 第2ワイヤロープ、25 芯綱、25a
切断部、26 第2ストランド、26a 第2ストラ
ンド(接続用)、26b 切断部、27 圧着スリー
ブ、22a 切断部、25a 切断部、30 ハンドプ
レス、L 圧着スリーブ間の距離。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 勇 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三 菱電機ビルテクノサービス株式会社内 (72)発明者 桧森 正博 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三 菱電機ビルテクノサービス株式会社内 (72)発明者 高田 博一 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三 菱電機ビルテクノサービス株式会社内 (72)発明者 前川 貴志 大阪府貝塚市二色中町11番1 株式会社テ ザック内 (72)発明者 佐藤 敏郎 東京都台東区東上野1丁目4番1号 中和 産業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の複数のストランド及び前記第1ス
    トランドにより覆われた第1芯綱を有する第1ワイヤロ
    ープと、第2の複数のストランド及び前記第2ストラン
    ドにより覆われた第2芯綱を有する第2ワイヤロープと
    を互いに接続するために、 複数の前記第1ストランドのうち一部を第1接続用スト
    ランドとして残して前記第1ストランドの他の部分を前
    記第1ワイヤロープの端から所定長さの第1切断部で前
    記第1芯綱を残したまま切断除去する工程と、 複数の前記第2ストランドのうち一部を第2接続用スト
    ランドとして残して前記第2ストランドの他の部分を前
    記第2ワイヤロープの端から所定長さの第2切断部で前
    記第2芯綱とともに切断除去する工程と、 前記第1芯綱上で前記第1接続用ストランド及び前記第
    2接続用ストランドを沿わせて重ねる工程と、 前記第1切断部で前記第1ストランドを前記第1芯綱と
    ともに第1切断部圧着部材で圧着し、前記第2切断部で
    前記第2ストランドを前記第2芯綱とともに第2切断部
    圧着部材で圧着する工程と、 前記第1接続用ストランドの端で前記重ね合わせた第1
    接続用ストランド及び第2接続用ストランドを前記第1
    芯綱とともに第1接続用圧着部材で圧着し、前記第2接
    続用ストランドの端で前記重ね合わせた第1接続用スト
    ランド及び第2接続用ストランドを前記第1芯綱ととも
    に第2接続用圧着部材で圧着させて前記第1ワイヤロー
    プ及び前記第2ワイヤロープを互いに締結する工程とを
    備え、 前記第1切断部圧着部材と前記第2接続用圧着部材との
    間の距離及び前記第2切断部圧着部材と前記第1接続用
    圧着部材との間の距離を前記第1ワイヤロープ及び前記
    第2ワイヤロープ締結後の接続部がシーブの外周に沿っ
    てなだらかに曲がり得るような距離となるようにしたこ
    とを特徴とするワイヤロープ接続方法。
  2. 【請求項2】 第1の複数のストランド及び前記第1ス
    トランドにより覆われた第1芯綱を有する第1ワイヤロ
    ープと、第2の複数のストランド及び前記第2ストラン
    ドにより覆われた第2芯綱を有する第2ワイヤロープと
    を互いに接続するために、 複数の前記第1ストランドのうち一部を第1接続用スト
    ランドとして残して前記第1ストランドの他の部分を前
    記第1ワイヤロープの端から所定長さの第1切断部で切
    断除去する工程と、 複数の前記第2ストランドのうち一部を第2接続用スト
    ランドとして残して前記第2ストランドの他の部分を前
    記第2ワイヤロープの端から所定長さの第2切断部で切
    断除去する工程と、 前記第1芯綱を前記第1接続用ストランドの端及び前記
    第1切断部の間の第1芯綱切断部で切断除去する工程
    と、 前記第2芯綱を前記第2接続用ストランドの端及び前記
    第2切断部の間の第2芯綱切断部で切断除去する工程
    と、 前記第1接続用ストランド及び前記第2接続用ストラン
    ドを前記第1芯綱上及び前記第2芯綱上のそれぞれに沿
    わして重ねる工程と、 前記第1切断部で前記第1ストランドを前記第1芯綱と
    ともに第1切断部圧着部材で圧着し、前記第2切断部で
    前記第2ストランドを前記第2芯綱とともに第2切断部
    圧着部材で圧着する工程と、 前記重ね合わした第1接続用ストランド及び第2接続用
    ストランドを第1接続用ストランドの端で前記第2芯綱
    とともに第1接続用圧着部材で圧着し、前記重ね合わし
    た第1接続用ストランド及び第2接続用ストランドを第
    2接続用ストランドの端で前記第1芯綱とともに第2接
    続用圧着部材で圧着させて前記第1ワイヤロープ及び前
    記第2ワイヤロープを互いに締結する工程とを備え、 前記第1切断部圧着部材と前記第2接続用圧着部材との
    間の距離及び前記第2切断部圧着部材と前記第1接続用
    圧着部材との間の距離を前記第1ワイヤロープ及び前記
    第2ワイヤロープ締結後の接続部がシーブの外周に沿っ
    てなだらかに曲がり得るような距離となるようにしたこ
    とを特徴とするワイヤロープ接続方法。
  3. 【請求項3】 前記距離は、40mm〜70mmである
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のワイヤ
    ロープ接続方法。
  4. 【請求項4】 前記接続用ストランドの本数が各ワイヤ
    ロープのストランドの本数の約半分である請求項1乃至
    請求項3の何れかに記載のワイヤロープ接続方法。
  5. 【請求項5】 第1の複数のストランド及び前記第1ス
    トランドにより覆われた第1芯綱を有する第1ワイヤロ
    ープと、第2の複数のストランド及び前記第2ストラン
    ドにより覆われた第2芯綱を有する第2ワイヤロープと
    を互いに接続するためのワイヤロープ接続部であって、 複数の前記第1ストランドの一部の切断箇所である第1
    切断部から所定長さだけ延びた第1接続用ストランド
    と、 複数の前記第2ストランドの一部及び前記第2芯綱の切
    断箇所である第2切断部から所定長さだけ延びた第2接
    続用ストランドと、 前記第1切断部で前記第1ストランド及び前記第1芯綱
    を圧着固定した第1切断部圧着部材と、 前記第2切断部で前記第2ストランド及び前記第2芯綱
    を圧着固定した第2切断部圧着部材と、 前記第1接続用ストランドの端で前記第1接続用ストラ
    ンド及び前記第2接続用ストランドを前記第1芯綱とと
    もに圧着固定した第1接続用圧着部材と、 前記第2接続用ストランドの端で前記第1接続用ストラ
    ンド及び前記第2接続用ストランドを前記第1芯綱とと
    もに圧着固定した第2接続用圧着部材とを有し、 前記第1接続用ストランド及び前記第2接続用ストラン
    ドは、それぞれ前記第1芯綱上に重なるとともに互いの
    接続用ストランドに沿って重ねられており、 前記第1切断部圧着部材と前記第2接続用圧着部材との
    間の距離及び前記第2切断部圧着部材と前記接続用圧着
    部材との間の距離は、前記接続部がシーブの外周に沿っ
    てなだらかに曲がるようにするために必要な距離である
    ことを特徴とするワイヤロープ接続部。
  6. 【請求項6】 第1の複数のストランド及び前記第1ス
    トランドにより覆われた第1芯綱を有する第1ワイヤロ
    ープと、第2の複数のストランド及び前記第2ストラン
    ドにより覆われた第2芯綱を有する第2ワイヤロープと
    を互いに接続するためのワイヤロープ接続部であって、 複数の前記第1ストランドの一部の切断箇所である第1
    切断部から所定長さだけ延びた第1接続用ストランド
    と、 複数の前記第2ストランドの一部の切断箇所である第2
    切断部から所定長さだけ延びた第2接続用ストランド
    と、 前記第1接続用ストランドの端及び前記第1切断部の間
    に端部を有する前記第1芯綱と、 前記第2接続用ストランドの端及び前記第2切断部の間
    に端部を有する前記第2芯綱と、 前記第1切断部で前記第1ストランド及び前記第1芯綱
    を圧着固定した第1切断部圧着部材と、 前記第2切断部で前記第2ストランド及び前記第2芯綱
    を圧着固定した第2切断部圧着部材と、 前記第1接続用ストランドの端で前記第1接続用ストラ
    ンド及び前記第2接続用ストランドを前記第2芯綱とと
    もに圧着固定した第1接続用圧着部材と、 前記第2接続用ストランドの端で前記第1接続用ストラ
    ンド及び前記第2接続用ストランドを前記第1芯綱とと
    もに圧着固定した第2接続用圧着部材とを有し、 前記第1接続用ストランド及び前記第2接続用ストラン
    ドは、それぞれ前記第2芯綱上及び前記第1芯綱上のそ
    れぞれに重なるとともに互いの接続用ストランドに沿っ
    て重ねられており、 前記第1切断部圧着部材と前記第2接続用圧着部材との
    間の距離及び前記第2切断部圧着部材と前記接続用圧着
    部材との間の距離は、前記接続部がシーブの外周に沿っ
    てなだらかに曲がるようにするために必要な距離である
    ことを特徴とするワイヤロープ接続部。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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