JP4108172B2 - 重量物搬送装置および重量物の搬送方法 - Google Patents

重量物搬送装置および重量物の搬送方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、プラント建設等において、制御盤、操作盤等の重量物を搬送する重量物搬送装置およびその搬送方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プラント建設、例えば水処理所に設置されるポスト型現場操作盤1は、図8に示されるように、支柱2の上部に操作箱3が取り付けられ、支柱2の下部に取付用のベースプレート4が取り付けられ構成されている。この操作箱3は、幅(W):300〜800mm、奥行き(D):300〜400mm、高さ(H2):300〜700mmの外形形状を有し、1600mmの高さ位置に位置しているので、ポスト型現場操作盤1は重心位置が高く、倒れやすい構造となっている。また、このポスト型現場操作盤1は150Kgの重量である。
【0003】
従来、このようなポスト型現場操作盤1を搬送する場合、図9に示されるように、現場に運搬されてきたポスト型現場操作盤1を台車5上に立設し、据え付け位置まで搬送していた。このとき、ポスト型現場操作盤1は重量物で、かつ、倒れやすい構造をしている点、さらには現場の搬送経路には凹凸が多々ある点から、作業の安全性を考慮して、4人程度の作業員が台車5の側部からポスト型現場操作盤1を支えながら搬送することになる。
【0004】
また、図10に示されるように、ポスト型現場操作盤1を台車5上に転倒状態に載せ、据え付け位置まで搬送していた。この搬送方法では、搬送途中におけるポスト型現場操作盤1の支え要員を減らすことができるものの、ポスト型現場操作盤1を台車5に載せる際および台車5から降ろす際には、4人程度の作業員が必要となる。
【0005】
また、上記従来の搬送方法においては、台車5をポスト型現場操作盤1の据え付け位置まで近づけることができない。そこで、台車5でポスト型現場操作盤1を据え付け位置の近くまで搬送した後、4人程度の作業員によりポスト型現場操作盤1を持ち上げて据え付け位置まで運んで、ポスト型現場操作盤1を据え付けていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の搬送方法は以上のように、ポスト型現場操作盤1を台車5に載せて搬送していたので、搬送に多くの作業者が必要となり、作業効率が非常に悪いという課題があった。
【0007】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、重量物を安全に、かつ、少ない人数で搬送できるようにし、作業効率を向上できる重量物搬送装置およびその搬送方法を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る重量物搬送装置は、足部を本体フレームの下端から前方に延設してL字状の側面形状に構成され、主車輪を該本体フレームの下端両側にそれぞれ装着し、前輪を該足部の先端両側にそれぞれ装着してなる本体と、一端側が上記本体フレームの上下方向の中間部に水平軸周りに回動可能に支持されて、他端側を該本体フレームの後方に延出され、後輪を他端側に装着してなる傾斜用足と、上記本体フレームに固着されて、上記傾斜用足の該本体フレームに対する角度が第1の角度とこの第1の角度より大きな第2の角度との間となるように該傾斜用足の水平軸周りの回動範囲を規制する角度規制板と、上記本体フレームと上記傾斜用足との間に架設されて、該傾斜用足を水平軸周りに回動させる傾斜用足開閉手段とを備え、上記前輪と上記主車輪とが接地し、搬送する重量物の重心が該前輪と該主車輪との間に位置する第1の搬送姿勢と、上記傾斜用足の上記本体に対する角度を上記第2の角度として上記主車輪と上記後輪とが接地し、搬送する重量物の重心が該主車輪と該後輪との間に位置する第2の搬送姿勢と、上記傾斜用足の上記本体に対する角度を上記第1の角度として上記主車輪と上記後輪とが接地し、搬送する重量物の重心が該主車輪と該水平軸との間に位置する中間姿勢との3つの姿勢を採れるようにし、上記傾斜用足開閉手段は、上記本体フレームおよび上記傾斜用足のそれぞれに装着される一対の多連滑車と、一端が上記一対の多連滑車の一方に固定されて、該一対の多連滑車の各滑車に交互に架け渡された操作ロープと、この操作ロープの戻りを規制するストッパとから構成されているものである。
【0010】
また、この発明に係る重量物搬送装置は、足部を本体フレームの下端から前方に延設してL字状の側面形状に構成され、主車輪を該本体フレームの下端両側にそれぞれ装着し、前輪を該足部の先端両側にそれぞれ装着してなる本体と、一端側が上記本体フレームの上下方向の中間部に水平軸周りに回動可能に支持されて、他端側を該本体フレームの後方に延出され、後輪を他端側に装着してなる傾斜用足と、上記本体フレームに固着されて、上記傾斜用足の該本体フレームに対する角度が第1の角度とこの第1の角度より大きな第2の角度との間となるように該傾斜用足の水平軸周りの回動範囲を規制する角度規制板と、上記本体フレームと上記傾斜用足との間に架設されて、該傾斜用足を水平軸周りに回動させる傾斜用足開閉手段とを備え、上記前輪と上記主車輪とが接地し、搬送する重量物の重心が該前輪と該主車輪との間に位置する第1の搬送姿勢と、上記傾斜用足の上記本体に対する角度を上記第2の角度として上記主車輪と上記後輪とが接地し、搬送する重量物の重心が該主車輪と該後輪との間に位置する第2の搬送姿勢と、上記傾斜用足の上記本体に対する角度を上記第1の角度として上記主車輪と上記後輪とが接地し、搬送する重量物の重心が該主車輪と該水平軸との間に位置する中間姿勢との3つの姿勢を採れるようにし、リフタが上記本体フレームの前面に昇降自在に取り付けられ、コ字状の平面形状をなし、かつ、球状ローラーベアリングが上面に多数配列されなり、上記リフタの爪に挿着されるターンテーブル架台と、U字状の平面形状をなす一対の平板を連結部材により相対して連結一体化されてなり、該連結部材を上記ターンテーブル架台の開口部に遊嵌させ、かつ、該一対の平板により上記ターンテーブル架台を挟み込むように上記ターンテーブル架台に装着されるターンテーブルと、球状ローラーベアリングが上面に多数配列されてなり、上記ターンテーブル架台の開口端を塞口するように装着されるターンテーブルストッパとえているものである。
【0012】
また、上記重量物搬送装置を用いた重量物の搬送方法であって、搬送装置を前輪と主車輪とが接地する第1の搬送姿勢とし、搬送する重量物を本体に搭載し、固定する工程と、傾斜用足の本体フレームに対する角度を第1の角度とし、上記主車輪の路面との接触点を支点として上記本体を後方に転倒させて後輪を路面に接地させ、上記重量物の重心が該主車輪と該傾斜用足の回動中心となる水平軸との間に位置する中間姿勢を採らせる工程と、傾斜用足開閉手段により、上記傾斜用足の上記本体に対する角度が第1の角度から第2の角度となるまで上記傾斜用足を広げ、上記主車輪と上記後輪とが接地する第2の搬送姿勢を採らせる工程と、搬送装置をこの第2の搬送姿勢で目的位置近傍まで手押し走行移動させる工程と、上記傾斜用足開閉手段により、上記傾斜用足の上記本体に対する角度が第2の角度から第1の角度となるまで上記傾斜用足を閉じ、上記主車輪と上記後輪とが接地する上記中間姿勢を採らせる工程と、上記主車輪の路面との接触点を支点として上記本体を前方に起立させて上記前輪を路面に接地させ、上記前輪と上記主車輪とが接地する第1の搬送姿勢を採らせる工程と、搬送装置をこの第1の搬送姿勢で目的位置に移動し、重量物の固定を解除して該重量物を目的位置に置く工程とを備えたものである。
【0013】
また、搬送装置をこの第1の搬送姿勢で目的位置に移動し、重量物の固定を解除して該重量物を目的位置に置く上記工程において、ベアリングが上面に多数配列されてなるターンテブルを目的位置に載置し、上記重量物を該ターンテブル上に載せて該重量物の向きおよび位置の調整を行った後、該重量物を持ち上げ、該ターンテブルを引き抜いて該重量物を目的位置に置くようにしたものである。
【0014】
また、上記ターンテーブルは、多数の上記ベアリングが上面上に放射状に配列され、かつ、各ベアリングの回転軸方向を放射状の配列中心に向けて取り付けられているものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図について説明する。
実施の形態1.
図1および図2はそれぞれこの発明の実施の形態1に係る搬送装置を示す分解斜視図および側面図である。
図1および図2において、本体10は、本体フレーム11とこの本体フレーム11の下端から前方に延設された足部12とからなり、概略L字形の側面形状をなし、本体フレーム11の下端両側にそれぞれ主車輪13が装着され、足部12の先端両側にそれぞれ前輪14が装着されている。この本体フレーム11は、一対の縦枠11a、上枠11bおよび下枠11cを主要構成とする矩形枠状に構成され、足部12は、下枠11cの前面に着脱可能に取り付けられたアダプタ12aと、アダプタ12aの両端に取付ねじ15により締着固定された一対の足12bとから構成されている。
リフタ16は、本体フレーム11の前面に昇降自在に取り付けられた爪取付板17と、この爪取付板17の両端面に設けられたピン18に挿着されて本体フレーム11の前方に延出したL字状の一対の爪19、ピン18の突出部に装着されて爪19を爪取付板17に固定する止め輪20、爪取付板17を昇降させるロープ21および爪上下用ハンドル22から構成されている。
【0016】
傾斜用足23は、本体フレーム11の縦枠11aの上下方向の中間側部に設けられた水平軸としてのピン24に挿着されて本体フレーム11の後方に延出し、止め輪25をピン24の突出部に装着してピン24周りに回動可能に取り付けられている。この傾斜用足23は、縦枠11aに固着された角度規制板26により、本体フレーム11に対する角度がθ1(第1の角度)とθ2(第2の角度)との角度範囲内で回動するように規制されている。また、この傾斜用足23は、左右2分割されており、左右からピン24に挿着された後、取付ねじ27により締着一体化される。さらに、この傾斜用足23の先端の両端には、後輪28が装着されている。
一対の3連滑車30A、30Bが、本体フレーム11の下枠11cの後面と傾斜用足23の踏み板23aとに装着され、操作ロープ31が一対の3連滑車30A、30B間に架け渡されて傾斜用足開閉手段を構成している。
このように構成された重量物搬送装置100は、さらに位置決めアダプタ40および固定用アダプタ41を有している。
【0017】
図3は傾斜用足開閉手段の構成を説明する図であり、図3の(a)はその全体構成の模式図、図3の(b)は3連滑車の平面図である。
図3において、一方の3連滑車30Aは、回転自在に並設された3つの滑車30a、操作ロープ31の一端を固定する固定ローラ30bおよび操作ロープ31の戻りを阻止するストッパとしての一対の偏心ローラ30cを有している。他方の3連滑車30Bは、3つの滑車30aが回転自在に並設されて構成されている。そして、操作ロープ31は、その一端を固定ローラ30bに固定され、一対の3連滑車30A、30Bの各滑車30aに交互に架け渡された後、一対の偏心ローラ30c間に通されるように装着される。
そこで、操作ロープ31を引っ張ることにより、一対の3連滑車30A、30B間の距離が短くなり、操作ロープ31を引っ張るのを止めても、一対の偏心ローラ30cにより操作ロープ31の戻りが阻止されて3連滑車30A、30B間の距離は維持され、偏心ローラ30cのロープ固定を解除して操作ロープ31を繰り出すことにより、一対の3連滑車30A、30B間の距離が長くなる。このような操作ロープ31の操作により、傾斜用足23を開閉動作させることができる。
【0018】
つぎに、この重量物搬送装置100の動作を図4を参照しつつ説明する。
この重量物搬送装置100は、図2に示されるように、傾斜用足23が、本体フレーム11に対して2つの角度(θ1、θ2)の角度を採れるように構成されている。
そこで、重量物搬送装置100は、主車輪13と前輪14とが路面に接地して本体10の本体フレーム11を略垂直な状態で走行できる第1の搬送姿勢(図4中一点鎖線で示す)と、主車輪13と後輪28とが路面に接地して本体10の本体フレーム11を傾斜状態で走行できる第2の搬送姿勢(図4中二点鎖線で示す)と、主車輪13と後輪28とが路面に接地して本体10の本体フレーム11を鉛直面に対して若干傾斜させた状態に保持する中間姿勢(図4中実線で示す)との3つの姿勢を採ることができる。
そして、第1の搬送姿勢では、搭載される重量物の重心が主車輪13と前輪14との間に位置している。また、中間姿勢では、重量物の重心が主車輪13とピン24との間に位置している。さらに、第2の搬送姿勢では、重量物の重心が主車輪13と後輪28との間に位置している。
【0019】
ここで、第1の搬送姿勢から中間姿勢に移行する場合には、主車輪13の路面との接触点を支点として本体10を後方に転倒させればよい。このとき、重量物の重心が主車輪13の路面との接触点に至るまでは大きな転倒力を要するが、重量物の重心が主車輪13の路面との接触点を越えると、本体10は慣性により後方に転倒する。そして、後輪28が接地したとき、重量物の重心が主車輪13とピン24との間に位置するように構成されているので、後方に転倒する重量物の慣性力が大きくなって後輪28が着地した後、さらに後輪28の路面との接触点を支点として回転して転倒するような事故が阻止される。つまり、後方に転倒する重量物の慣性力が大きくならず、該慣性力は後輪28が着地することで受け止められ、少ない労力で中間姿勢を採ることができる。
また、中間姿勢から第2の搬送姿勢に移行する場合には、操作ロープ31を少しづつ繰り出すことにより、重量物の自重が傾斜用足23の開力として作用し、傾斜用足23が徐々に広げられる。そして、傾斜用足23と本体フレーム11との角度がθ2となると、傾斜用足23の端部が角度規制板26に当接し、それ以上の傾斜用足23の開放動作が阻止され、第2の搬送姿勢を採ることができる。このとき、重量物の重心は主車輪13と後輪28との間に位置しており、さらには、重量物の重量による傾斜用足23の開力が、傾斜用足23の端部と角度規制板26との当接、および一対の偏心ローラ30cによる操作ロープ31の固定により受け止められ、安定した手押し走行が実現できる。
【0020】
また、第2の搬送姿勢から中間姿勢に移行する場合には、操作ローラ31を少しづつ引っ張ることにより、傾斜用足23が徐々に閉じられる。そして、傾斜用足23と本体フレーム11との角度がθ1となると、傾斜用足23の端部が角度規制板26に当接し、それ以上の傾斜用足23の閉動作が阻止され、中間姿勢を採ることができる。このとき、3連滑車30A、30Bを用いているので、操作ローラ31の引っ張り力が小さくてすみ、作業員の負荷が低減される。また、操作ローラ31の引っ張りを止めても、一対の偏心ローラ30cにより操作ロープ31の戻りが阻止されるので、操作ロープ31を引き続けて一気に中間姿勢に復帰させる必要もなく、その点においても作業員の負荷が低減される。
また、中間姿勢から第1の搬送姿勢に移行する場合には、主車輪13の路面との接触点を支点として本体10を前方に起立させればよい。このとき、重量物の重心が主車輪13の路面との接触点に至るまでは大きな転倒力を要するが、重量物の重心が主車輪13の路面との接触点を越えると、本体10は慣性により前方に起立し、少ない労力で第1の搬送姿勢に復帰することができる。
【0021】
ついで、この重量物搬送装置100を用いたポスト型現場操作盤1の搬送について図5を参照しつつ説明する。
まず、搬送装置100を第1の搬送姿勢で手押し走行させ、図5の(a)に示されるように、現場に運搬されてきたポスト型現場操作盤1のベースプレート4が一対の足12b間に入るように搬送装置100をセットする。
そして、爪上下用ハンドル22を操作して、爪19が操作箱3の底面に当たるまで上昇させる。そして、位置決めアダプタ40、固定用アダプタ41を宛てがいながら搬送装置100を手押し移動させて、爪19の根元側を位置決めアダプタ40を介して、さらに本体フレーム11の前面を固定用アダプタ41を介して操作箱3の側壁面に密接させる。そこで、締着バンド42により操作箱3を爪19の根元側に締着固定する。
ついで、車輪ストッパ43をセットし、作業者が傾斜用足23の踏み板23aに乗って本体10を主車輪13の路面との接触点を支点として後方に転倒させ、図5の(b)に示されるように、搬送装置100を中間姿勢とする。さらに、操作ロープ31を繰り出して傾斜用足23を広げ、搬送装置100を第2の搬送姿勢とする。
そして、車輪ストッパ43を撤去し、図5の(c)に示されるように、第2の搬送姿勢で搬送装置100を目的位置近傍まで手押し走行する。
【0022】
目的位置近傍まで到達すれば、操作ロープ31を引っ張って傾斜用足23を閉じ、搬送装置100を中間姿勢とする。そして、車輪ストッパ43をセットし、本体10を主車輪13の路面との接触点を支点として前方に起立させ、図5の(d)に示されるように、搬送装置100を第1の搬送姿勢とする。
その後、車輪ストッパ43を撤去し、図5の(e)に示されるように、搬送装置100を手押し走行させて、目的位置に移動する。この例では、ポスト型現場操作盤1を据え付ける基礎44が路面より突出しているので、爪上下用ハンドル22を操作して、爪19を上昇させ、ポスト型現場操作盤1を路面から所定高さ浮かせた状態で目的位置に移動することになる。あるいは、ポスト型現場操作盤1を搬送装置100に搭載した段階で、ポスト型現場操作盤1を路面から所定高さ浮かせた状態で締着バンド42により操作箱3を爪19の根元側に締着固定してもよい。
そこで、ポスト型現場操作盤1の位置を基礎44に合わせるように搬送装置100を移動調整する。その後、図5の(f)に示されるように、爪上下用ハンドル22を操作して、爪19を下降させ、ポスト型現場操作盤1を基礎44上に降ろし、ポスト型現場操作盤1を基礎44にアンカーボルト45により固定する。そして、締着バンド42を外し、搬送装置100を引き抜いて、ポスト型現場操作盤1の搬送、据え付けが完了する。
【0023】
このように、この実施の形態1によれば、傾斜用足23が本体フレーム11に対してθ1とθ2との角度範囲で回動できるように構成されているので、傾斜量の小さい中間姿勢と傾斜量の大きい第2の搬送姿勢との2段階の傾斜姿勢をとることができる。そこで、第1の搬送姿勢から中間姿勢を経由して第2の搬送姿勢に移行するので、重心位置の高い重量物であっても、少ない作業員で転倒することなく安全に第2の搬送姿勢への移行作業が行えるとともに、傾斜量の大きい第2の搬送姿勢で搬送できるので、搬送中の転倒が防止され、側部からポスト型現場操作盤1を支える要員を減らして安定した手押し走行が行える。また、傾斜量の大きい第2の搬送姿勢から中間姿勢を経由して第1の搬送姿勢に移行しているので、重心位置の高い重量物であっても、少ない作業員で転倒することなく安全に第1の搬送姿勢への移行作業が行える。その結果、搬送に拘わる作業員を削減でき、作業効率を向上させることができ、作業員の負荷を軽減できるとともに、安全な搬送が行える重量物搬送装置および重量物の搬送方法が得られる。
【0024】
また、3連滑車30A、30Bと操作ロープ31とで傾斜用足開閉手段を構成しているので、傾斜用足23を開閉動作させる力が小さくてすみ、作業員の負荷を軽減できる。また、一対の偏心ローラ30cにより操作ロープ31の戻りを阻止するようにしているので、傾斜用足23を閉じる際に、途中で操作ロープ31を放しても傾斜用足23が開放することはなく、つまり操作ロープ31を引っ張って一気に傾斜用足23を閉じる必要はなく、その点においても、作業員の負荷を軽減できる。
また、リフタ16が装着されているので、ポスト型現場操作盤1を路面から浮かして走行でき、ポスト型現場走行1が路面の突起と衝突して転倒するような事故も未然に防止でき、安全な搬送が実現できる。さらに、ポスト型現場操作盤1の据え付け部の状態によってポスト型現場操作盤1の昇降でき、据え付け部への設置が容易となる。
また、足部12、リフタ16および傾斜用足23が本体フレーム11に着脱可能に取り付けられ、かつ、それぞれ分解可能に構成されているので、輸送、収納時の容積が少なくてすみ、輸送性および収納性に優れている。
【0025】
なお、上記実施の形態1では、第1の角度θ1を45度、第2の角度θ2を90度としているが、第1の角度θ1、第2の角度θ2はこの角度に限定されるものではない。また、特に第1の角度θ1については、θ1が20度未満では、中間姿勢を採った際に重量物によってはその重心位置が主車輪13と後輪28との間に入らない場合が発生し、θ1が45度を越えると中間姿勢から第1の搬送姿勢に起立させる力が大きくなるので、20度≦θ1≦45度とすることが望ましい。
【0026】
実施の形態2.
図6はこの発明の実施の形態2に係る重量物の搬送方法を説明する図であり、図6の(a)はその斜視図、図6の(b)はその断面図である。
図6において、ターンテブル46は、ベアリング46aが平板に放射状に、かつ、同心円を描くように多数配列され、各ベアリング46aの回転軸方向を放射状の配列中心に向けて取り付けられて構成されている。
この実施の形態2では、上記実施の形態1で説明した搬送装置100を用いた搬送方法において、ターンテブル46を用いて、基礎44に設置する際のポスト型現場操作盤1の向きを調整変更するようにしたものである。即ち、ポスト型現場操作盤1は基礎44に対する据え付け向きが規定されることが多々あり、据え付け時の向き調整が必要となる。なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
【0027】
つぎに、この実施の形態2の特徴部分について説明する。
上記実施の形態1と同様に、ポスト型現場操作盤1を搬送装置100を用いて目的位置近傍まで搬送し、搬送装置100を中間姿勢を経由して第1の搬送姿勢とする。その後、搬送装置100を手押し走行させて、目的位置に移動する。
ここで、ターンテブル46を基礎44上に設置し、爪19を下降させてベースプレート4をターンテブル46上に載置する。そして、締着バンド42を外して、ポスト型現場操作盤1をターンテブル46上を回転させて向きを所定の向きに変更する。
ついで、爪19を上昇させ、ターンテブル46を引き抜いた後、爪19を下降させて、ベースプレート4を基礎44に載せ、ポスト型現場操作盤1を基礎44にアンカーボルトにより固定する。その後、搬送装置100を引き抜いて、ポスト型現場操作盤1の搬送、据え付けが完了する。
【0028】
この実施の形態2によれば、ターンテブル46を基礎44上に設置し、ポスト型現場操作盤1を一旦ターンテブル46上に載置して、向きを調整するようにしているので、障害物などの影響で基礎44に対して搬送装置100の侵入方向が規制されているような場合でも、ポスト型現場操作盤1の向きを簡易に変更して、ポスト型現場操作盤1を所定の向きに据え付けることができる。
なお、ターンテブル46はベアリング46aが平板に放射状に、かつ、同心円を描くように多数配列され、各ベアリング46aの回転軸方向を放射状の配列中心に向けて取り付けられて構成されているので、ポスト型現場操作盤1を載せて回転させると、ポスト型現場操作盤1はその中心がターンテブル46の中心位置に近づくように回転する。そこで、基礎44に対するターンテブル46の設置位置を正確にすれば、ポスト型現場操作盤1の基礎44に対する位置合わせも容易となる。
【0029】
実施の形態3.
図7はこの発明の実施の形態3に係る重量物搬送装置を示す分解斜視図である。
図7において、ターンテーブル架台47は、コ字状の平面形状をなし、その上面に回転方向が自在の球状ローラーベアリング48が多数配列されている。このターンテーブル架台47は、一対の爪19に挿着される。ターンテーブルストッパ49は上面に球状ローラーベアリング48が多数配列され、ターンテーブル架台47の開口部を塞口するように装着される。ターンテーブル50は、一対のコ字状の平板50aをU字状の連結部材50bで一体に構成されている。そして、一対の平板50aの間隙は、ターンテーブル架台47の厚みより若干大きく形成され、連結部材50bの外径は、ターンテーブル架台47のコ字状の開口の内径より小径に形成されている。このターンテーブル50は、一対の平板50aによりターンテーブル架台47を挟み込むようにターンテーブル架台47の開口端から挿入される。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
【0030】
ここで、ターンテーブル架台47に装着されたターンテーブル50は、上側の平板50aが多数の球状ローラーベアリング48に受けられており、また連結部材50bがターンテーブル架台47の開口部に遊嵌状態にあるので、多数の球状ローラーベアリング48で形成される平面上を前後左右に移動でき、かつ、回転できる。
【0031】
このように構成された重量物搬送装置101の動作について説明する。なお、基本的な動作は上述した重量物搬送装置100と同じであるので、ここではその説明を省略する。
この搬送装置101では、第1の搬送姿勢にて、ターンテーブル架台47を爪19に挿着し、ターンテーブル50をターンテーブル架台47の開口端から挿入する。そして、現場に運搬されてきたポスト型現場操作盤1のベースプレート4が一対の足12b間に入るように搬送装置101をセットする。
そして、爪上下用ハンドル22を操作して、ターンテーブル50が操作箱3の底面に当たるまで上昇させる。そして、位置決めアダプタ40、固定用アダプタ41を宛てがいながら搬送装置101を手押し移動させて、爪19の根元側を位置決めアダプタ40を介して、さらに本体フレーム11の前面を固定用アダプタ41を介して操作箱3の側壁面に密接させる。ついで、ターンテーブルストッパ49をターンテーブル架台47の開口端に装着し、締着バンド42により操作箱3を爪19の根元側に締着固定する。さらに、爪19を上昇させて、ポスト型現場操作盤1を所定高さ浮かせる。
ついで、本体10を後方に転倒させ、中間姿勢とした後、操作ロープ31を繰り出して搬送装置101を第2の搬送姿勢とする。そして、第2の搬送姿勢で搬送装置101を目的位置近傍まで手押し走行する。
【0032】
目的位置近傍まで到達すれば、操作ロープ31を引っ張って、搬送装置101を中間姿勢とした後、本体10を前方に起立させて、搬送装置101を第1の搬送姿勢とする。
ついで、搬送装置101を手押し走行させて、目的位置に移動する。そこで、締着バンド42、位置決めアダプタ40および固定用アダプタ41を外し、ポスト型現場操作盤1を手で押して前後左右に移動させ、あるいは、手で回転させて、ポスト型現場操作盤1の位置および向きを基礎44に合わせるように微調整する。その後、爪上下用ハンドル22を操作して、爪19を下降させ、ポスト型現場操作盤1を基礎44上に降ろし、ポスト型現場操作盤1を基礎44にアンカーボルト45により固定する。そして、ターンテーブルストッパ49を取り外し、搬送装置101を引き抜いて、ポスト型現場操作盤1の搬送、据え付けが完了する。
【0033】
このように、この実施の形態3によれば、ターンテーブル架台47およびターンテーブル50を爪19に装着しているので、搬送装置101自体にポスト型現場操作盤1の前後左右の位置および向きの微調整機能が備わっている。そこで、ポスト型現場操作盤1の据え付け時に、基礎44との位置合わせが極めて容易にでき、作業性および作業効率を向上させる重量物搬送装置が得られる。
また、この搬送装置101を用いてポスト型現場操作盤1を搬送すれば、基礎44との位置合わせ作業が簡易に、少ない労力ででき、作業性および作業効率を向上させた搬送方法が得られる。
【0034】
なお、上記各実施の形態では、ポスト型現場操作盤1を搬送するものとして説明しているが、この発明はポスト型現場操作盤1に限らず他の重量物に適用できることはいうまでもないことである。
また、上記各実施の形態では、傾斜用足開閉手段として、3連滑車30A、30Bと操作ロープ31とを用いるものとしているが、3連滑車に代えて、4連滑車や5連滑車を用いてもよい。さらに、傾斜用足開閉手段としては、油圧シリンダやジャッキ等を用いることもできる。
【0035】
【発明の効果】
この発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0036】
この発明によれば、足部を本体フレームの下端から前方に延設してL字状の側面形状に構成され、主車輪を該本体フレームの下端両側にそれぞれ装着し、前輪を該足部の先端両側にそれぞれ装着してなる本体と、一端側が上記本体フレームの上下方向の中間部に水平軸周りに回動可能に支持されて、他端側を該本体フレームの後方に延出され、後輪を他端側に装着してなる傾斜用足と、上記本体フレームに固着されて、上記傾斜用足の該本体フレームに対する角度が第1の角度とこの第1の角度より大きな第2の角度との間となるように該傾斜用足の水平軸周りの回動範囲を規制する角度規制板と、上記本体フレームと上記傾斜用足との間に架設されて、該傾斜用足を水平軸周りに回動させる傾斜用足開閉手段とを備え、上記前輪と上記主車輪とが接地し、搬送する重量物の重心が該前輪と該主車輪との間に位置する第1の搬送姿勢と、上記傾斜用足の上記本体に対する角度を上記第2の角度として上記主車輪と上記後輪とが接地し、搬送する重量物の重心が該主車輪と該後輪との間に位置する第2の搬送姿勢と、上記傾斜用足の上記本体に対する角度を上記第1の角度として上記主車輪と上記後輪とが接地し、搬送する重量物の重心が該主車輪と該水平軸との間に位置する中間姿勢との3つの姿勢を採れるようにしたので、サポート要員を減らして安定して搬送でき、安全で、かつ、作業効率の向上が図られる重量物搬送装置が得られる。
【0037】
また、上記傾斜用足開閉手段は、上記本体フレームおよび上記傾斜用足のそれぞれに装着される一対の多連滑車と、一端が上記一対の多連滑車の一方に固定されて、該一対の多連滑車の各滑車に交互に架け渡された操作ロープと、この操作ロープの戻りを規制するストッパとから構成されているので、傾斜用足の開閉を小さな力で行えるようになり、作業負荷を低減することができる。
【0038】
また、リフタが上記本体フレームの前面に昇降自在に取り付けられているので、搬送路や据え付け部位の凹凸形状によらず、重量物を容易に搬送できる。
【0039】
また、コ字状の平面形状をなし、かつ、球状ローラーベアリングが上面に多数配列されなり、上記リフタの爪に挿着されるターンテーブル架台と、U字状の平面形状をなす一対の平板を連結部材により相対して連結一体化されてなり、該連結部材を上記ターンテーブル架台の開口部に遊嵌させ、かつ、該一対の平板により上記ターンテーブル架台を挟み込むように上記ターンテーブル架台に装着されるターンテーブルと、球状ローラーベアリングが上面に多数配列されてなり、上記ターンテーブル架台の開口端を塞口するように装着されるターンテーブルストッパとを備えているので、重量物を載せた状態で重量物の位置および向きを調整できるようになり、重量物の据え付け部位に対する位置合わせが容易となる。
【0040】
また、上記重量物搬送装置を用いた重量物の搬送方法であって、搬送装置を前輪と主車輪とが接地する第1の搬送姿勢とし、搬送する重量物を本体に搭載し、固定する工程と、傾斜用足の本体フレームに対する角度を第1の角度とし、上記主車輪の路面との接触点を支点として上記本体を後方に転倒させて後輪を路面に接地させ、上記重量物の重心が該主車輪と該傾斜用足の回動中心となる水平軸との間に位置する中間姿勢を採らせる工程と、傾斜用足開閉手段により、上記傾斜用足の上記本体に対する角度が第1の角度から第2の角度となるまで上記傾斜用足を広げ、上記主車輪と上記後輪とが接地する第2の搬送姿勢を採らせる工程と、搬送装置をこの第2の搬送姿勢で目的位置近傍まで手押し走行移動させる工程と、上記傾斜用足開閉手段により、上記傾斜用足の上記本体に対する角度が第2の角度から第1の角度となるまで上記傾斜用足を閉じ、上記主車輪と上記後輪とが接地する上記中間姿勢を採らせる工程と、上記主車輪の路面との接触点を支点として上記本体を前方に起立させて上記前輪を路面に接地させ、上記前輪と上記主車輪とが接地する第1の搬送姿勢を採らせる工程と、搬送装置をこの第1の搬送姿勢で目的位置に移動し、重量物の固定を解除して該重量物を目的位置に置く工程とを備えたので、サポート要員を減らして安定して搬送でき、安全で、かつ、作業効率の向上が図られる重量物の搬送方法が得られる。
【0041】
また、搬送装置をこの第1の搬送姿勢で目的位置に移動し、重量物の固定を解除して該重量物を目的位置に置く上記工程において、ベアリングが上面に多数配列されてなるターンテブルを目的位置に載置し、上記重量物を該ターンテブル上に載せて該重量物の向きおよび位置の調整を行った後、該重量物を持ち上げ、該ターンテブルを引き抜いて該重量物を目的位置に置くようにしたので、位置合わせ作業が容易となる。
【0042】
また、上記ターンテーブルは、多数の上記ベアリングが上面上に放射状に配列され、かつ、各ベアリングの回転軸方向を放射状の配列中心に向けて取り付けられているので、重量物の向きおよび位置の調整時に、重量物の中心がターンテーブルの中心に一致するようになり、位置合わせ作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る重量物搬送装置を示す分解斜視図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る重量物搬送装置を示す側面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る重量物搬送装置に適用される傾斜用足開閉手段の構成を説明する図
【図4】 この発明の実施の形態1に係る重量物搬送装置の動作を説明する側面図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る重量物搬送装置を用いた搬送方法を説明する図である。
【図6】 この発明の実施の形態2に係る重量物の搬送方法を説明する図である。
【図7】 この発明の実施の形態3に係る重量物搬送装置を示す分解斜視図である。
【図8】 ポスト型現場操作盤の構成を示す斜視図である。
【図9】 従来の重量物の搬送方法の一例を説明する斜視図である。
【図10】 従来の重量物の搬送方法の他の例を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1 ポスト型現場操作盤(重量物)、10 本体、11 本体フレーム、12足部、13 主車輪、14 前輪、16 リフタ、19 爪、23 傾斜用足、24 ピン(水平軸)、26 角度規制板、28 後輪、30A、30B 3連滑車(傾斜用足開閉手段)、30a 滑車、30c 偏心ローラ(ストッパ)、31 操作ロープ(傾斜用足開閉手段)、46 ターンテーブル、46a ベアリング、47 ターンテーブル架台、48 球状ローラーベアリング、49 ターンテーブルストッパ、50 ターンテーブル、50a 平板、50b 連結部材、100、101 重量物搬送装置、θ1 第1の角度、θ2 第2の角度。

Claims (5)

  1. 足部を本体フレームの下端から前方に延設してL字状の側面形状に構成され、主車輪を該本体フレームの下端両側にそれぞれ装着し、前輪を該足部の先端両側にそれぞれ装着してなる本体と、
    一端側が上記本体フレームの上下方向の中間部に水平軸周りに回動可能に支持されて、他端側を該本体フレームの後方に延出され、後輪を他端側に装着してなる傾斜用足と、
    上記本体フレームに固着されて、上記傾斜用足の該本体フレームに対する角度が第1の角度とこの第1の角度より大きな第2の角度との間となるように該傾斜用足の水平軸周りの回動範囲を規制する角度規制板と、
    上記本体フレームと上記傾斜用足との間に架設されて、該傾斜用足を水平軸周りに回動させる傾斜用足開閉手段とを備え、
    上記前輪と上記主車輪とが接地し、搬送する重量物の重心が該前輪と該主車輪との間に位置する第1の搬送姿勢と、上記傾斜用足の上記本体に対する角度を上記第2の角度として上記主車輪と上記後輪とが接地し、搬送する重量物の重心が該主車輪と該後輪との間に位置する第2の搬送姿勢と、上記傾斜用足の上記本体に対する角度を上記第1の角度として上記主車輪と上記後輪とが接地し、搬送する重量物の重心が該主車輪と該水平軸との間に位置する中間姿勢との3つの姿勢を採れるようにし、
    上記傾斜用足開閉手段は、上記本体フレームおよび上記傾斜用足のそれぞれに装着される一対の多連滑車と、一端が上記一対の多連滑車の一方に固定されて、該一対の多連滑車の各滑車に交互に架け渡された操作ロープと、この操作ロープの戻りを規制するストッパとから構成されていることを特徴とする重量物搬送装置。
  2. 足部を本体フレームの下端から前方に延設してL字状の側面形状に構成され、主車輪を該本体フレームの下端両側にそれぞれ装着し、前輪を該足部の先端両側にそれぞれ装着してなる本体と、
    一端側が上記本体フレームの上下方向の中間部に水平軸周りに回動可能に支持されて、他端側を該本体フレームの後方に延出され、後輪を他端側に装着してなる傾斜用足と、
    上記本体フレームに固着されて、上記傾斜用足の該本体フレームに対する角度が第1の角度とこの第1の角度より大きな第2の角度との間となるように該傾斜用足の水平軸周りの回動範囲を規制する角度規制板と、
    上記本体フレームと上記傾斜用足との間に架設されて、該傾斜用足を水平軸周りに回動させる傾斜用足開閉手段とを備え、
    上記前輪と上記主車輪とが接地し、搬送する重量物の重心が該前輪と該主車輪との間に位置する第1の搬送姿勢と、上記傾斜用足の上記本体に対する角度を上記第2の角度として上記主車輪と上記後輪とが接地し、搬送する重量物の重心が該主車輪と該後輪との間に位置する第2の搬送姿勢と、上記傾斜用足の上記本体に対する角度を上記第1の角度として上記主車輪と上記後輪とが接地し、搬送する重量物の重心が該主車輪と該水平軸との間に位置する中間姿勢との3つの姿勢を採れるようにし、
    リフタが上記本体フレームの前面に昇降自在に取り付けられ、
    コ字状の平面形状をなし、かつ、球状ローラーベアリングが上面に多数配列されなり、上記リフタの爪に挿着されるターンテーブル架台と、U字状の平面形状をなす一対の平板を連結部材により相対して連結一体化されてなり、該連結部材を上記ターンテーブル架台の開口部に遊嵌させ、かつ、該一対の平板により上記ターンテーブル架台を挟み込むように上記ターンテーブル架台に装着されるターンテーブルと、球状ローラーベアリングが上面に多数配列されてなり、上記ターンテーブル架台の開口端を塞口するように装着されるターンテーブルストッパとを備えていることを特徴とする重量物搬送装置。
  3. 上記請求項1に係る重量物搬送装置を用いた重量物の搬送方法であって、
    搬送装置を前輪と主車輪とが接地する第1の搬送姿勢とし、搬送する重量物を本体に搭載し、固定する工程と、
    傾斜用足の本体フレームに対する角度を第1の角度とし、上記主車輪の路面との接触点を支点として上記本体を後方に転倒させて後輪を路面に接地させ、上記重量物の重心が該主車輪と該傾斜用足の回動中心となる水平軸との間に位置する中間姿勢を採らせる工程と、
    傾斜用足開閉手段により、上記傾斜用足の上記本体に対する角度が第1の角度から第2の角度となるまで上記傾斜用足を広げ、上記主車輪と上記後輪とが接地する第2の搬送姿勢を採らせる工程と、
    搬送装置をこの第2の搬送姿勢で目的位置近傍まで手押し走行移動させる工程と、
    上記傾斜用足開閉手段により、上記傾斜用足の上記本体に対する角度が第2の角度から第1の角度となるまで上記傾斜用足を閉じ、上記主車輪と上記後輪とが接地する上記中間姿勢を採らせる工程と、
    上記主車輪の路面との接触点を支点として上記本体を前方に起立させて上記前輪を路面に接地させ、上記前輪と上記主車輪とが接地する第1の搬送姿勢を採らせる工程と、
    搬送装置をこの第1の搬送姿勢で目的位置に移動し、重量物の固定を解除して該重量物を目的位置に置く工程
    とを備えたことを特徴とする重量物の搬送方法。
  4. 搬送装置をこの第1の搬送姿勢で目的位置に移動し、重量物の固定を解除して該重量物を目的位置に置く上記工程において、ベアリングが上面に多数配列されてなるターンテブルを目的位置に載置し、上記重量物を該ターンテブル上に載せて該重量物の向きおよび位置の調整を行った後、該重量物を持ち上げ、該ターンテブルを引き抜いて該重量物を目的位置に置くようにしたことを特徴とする請求項3記載の重量物の搬送方法。
  5. 上記ターンテーブルは、多数の上記ベアリングが上面上に放射状に配列され、かつ、各ベアリングの回転軸方向を放射状の配列中心に向けて取り付けられていることを特徴とする請求項4記載の重量物の搬送方法。
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