JP4107332B2 - キャリブレーションプログラム、キャリブレーション方法、及びキャリブレーションシステム - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置の出力濃度を調整するためのキャリブレーションプログラム等に関し、特に、当該キャリブレーションで行われるパッチシートからの測色値の取得において、各パッチ位置の検出を正確に行うことができ、従来よりも精度の高いキャリブレーションを実行することが可能なキャリブレーションプログラム等に関する。
一般に、プリンタなどの画像形成装置においては、各色の濃度階調値で表された画像データに基づいて、印刷媒体に対するインクの吐出やトナーの供給がなされて、画像形成が行われる。そして、この画像データにおける各濃度階調値に対して、実際に印刷媒体上に形成される画像の濃度(色彩値)が、所定の標準値(目標値)になるように画像形成の処理がなされる。通常、プリンタなどの画像形成装置には、装置単体毎に差異があり、上記濃度階調値と、それらに対して実際に出力される色彩値との関係(濃度特性)も単体毎に相違する。そこで、装置の出荷時には、その装置の濃度特性に合った色補正情報(例えば、色補正テーブル)が定められ、画像形成時には、対象とする画像データの各濃度階調値に対して、当該色補正情報に基づく色補正処理がなされる。
しかしながら、このような画像形成装置においても、使用されることにより、環境の変化や各部の経年劣化等が起こり、実際に印刷媒体に対して画像形成を行うエンジン部分などの状態変化が起こる。これに伴い、上述した濃度特性も変わってくるので、出力結果を上記目標値に保つためには、当初の色補正情報を適宜調整する必要がある。
そのために、従来より、画像形成装置のキャリブレーションが行われており、その一方法として、パッチシートを用いる方法がある。かかる方法では、画像形成装置で使用する色材(トナーやインク)の色毎に、それぞれ画像データの階調値を変化させた複数のパッチパターンを印刷したパッチシートを出力する。そして、パッチシート上の各パッチパターンの濃度(色彩値)を測定し、各パッチの階調値に対して予定された目標値と当該実測値との差異が補正されるように、上記色補正情報(例えば、色補正テーブル)が更新される。
かかるパッチシートを用いたキャリブレーションにおいて、上述した各パッチパターンの測色の際に、当然のことながら、シート上に印刷された各パッチパターンがどの色のどの階調値について生成されたものであるかを正しく認識することが、正確なキャリブレーションを実行するために肝要である。特に、このパッチパターンの測色に高精度の測色機を用いずに、廉価で簡便なスキャナを用いる場合には、パッチシートを画像データとして読み込んだ後、各色の各階調値について印刷されたパッチパターンが、その画像データ上のどこに位置するかを正確に検出する必要がある。
そのためのパッチパターン位置検出方法として、例えば、下記特許文献1および特許文献2に記載されているように、パッチパターンと識別し易い色・階調値を有するマーカーパッチを用い、マーカーパッチをまず検出し、マーカーパッチとの相対的な位置関係からパッチパターンの位置を検出する方法が提案されている。
特開平8−9178号公報 特開平4−87454号公報
しかしながら、パッチシート上の各パッチパターンの測色にスキャナを用いる場合には、人手でパッチシートをスキャナに設置するため、スキャナの所定の位置に対しパッチシートが傾いたり、ずれたりすることがある。その際、画像形成装置からの出力がかなり薄い(淡い)場合などには、上記従来のマーカーパッチを用いた方法でも、マーカーパッチ自体を、あるいは、マーカーパッチの正確な位置を検出することができず、上述した各パッチパターンの位置検出が不正確なものとなってしまう。
このように位置検出が不正確であると、測色した所定階調のパッチパターンの濃度を、異なる階調値に対するものであると誤認してしまうことや、パッチパターン以外の部分を測色してしまうことなどが起こり、当然にして、キャリブレーションの精度を低下させてしまうことになる。
そこで、本発明の目的は、画像形成装置の出力濃度を調整するためのキャリブレーションプログラムであって、当該キャリブレーションで行われるパッチシートからの測色値の取得において、各パッチ位置の検出を正確に行うことができ、従来よりも精度の高いキャリブレーションを実行することが可能なキャリブレーションプログラム、等を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの側面は、画像形成装置から出力される、各色ごとに各濃度階調値のデータに基づいて画像形成された複数のパッチパターンを有するパッチシートを、画像データとして読み込み、当該読み込んだ画像データから、前記各パッチパターンの測色値を取得し、前記各パッチパターンの各濃度階調値と前記取得した測色値に基づいて、前記画像形成装置の濃度調整を行うキャリブレーション処理を、制御装置に実行させるキャリブレーションプログラムが、前記読み込んだパッチシートの画像データを表示するパッチシート画像表示工程と、前記パッチシートの画像データにおける前記各パッチパターンの位置を検出して表示するパッチパターン位置表示工程と、前記表示したパッチパターンの位置に対するユーザの確認入力に応答して、当該表示したパッチパターンの位置に基づいて前記各パッチパターンの測色値の取得を行う測色値取得工程と、を前記制御装置に実行させることである。従って、本発明によれば、制御装置によって検出されたパッチパターンの位置をユーザが表示画面上で確認でき、パッチパターンの位置が正確に検出されたかどうかを確認した上でユーザが測色値の取得を指示することができる。よって、パッチパターンの位置検出の失敗に基づくキャリブレーションの精度低下を回避することが可能となる。
更に、上記に発明において、その好ましい態様は、前記パッチパターン位置表示工程が、更に、ユーザの指示に応答して、前記表示したパッチパターンの位置を修正するための入力をユーザから受ける画面を表示する入力工程と、前記入力工程で表示した画面における前記ユーザの入力に基づいて、前記各パッチパターンの位置を再検出して再表示する再表示工程とを有することを特徴とする。
更に、上記に発明において、好ましい態様は、前記パッチシートは、前記パッチパターンの位置検出の基準となるマーカーパッチを含み、前記入力工程で表示した画面におけるユーザの入力は、前記パッチシートの画像データにおける、前記マーカーパッチの位置の入力であることを特徴とする。
更に、上記に発明において、好ましい態様は、前記入力工程で表示する画面は、前記パッチシートの画像データを表示する領域であって、互いに表示範囲の異なる少なくとも二つの領域を有することを特徴とする。
更にまた、上記に発明において、好ましい態様は、前記測色値取得工程では、前記パッチパターンがユーザに表示され、処理の進行状況に応じて当該パッチパターンの表示形態が変更されることを特徴とする。
上記の目的を達成するために、本発明の別の側面は、キャリブレーションシステムが、各色ごとに各濃度階調値のデータに基づいて画像形成された複数のパッチパターンを有するパッチシートを出力する画像形成部と、前記パッチシートを画像データとして読み込むパッチシート読み取り部と、前記読み込まれたパッチシートの画像データを表示し、当該画像データにおける前記各パッチパターンの位置を検出して表示し、前記表示したパッチパターンの位置に対するユーザの確認入力に応答して、当該表示したパッチパターンの位置に基づいて前記各パッチパターンの測色値を取得し、前記各パッチパターンの各濃度階調値と当該取得した測色値に基づいて、前記画像形成部の濃度調整を行うキャリブレータ部と、を有することである。
上記の目的を達成するために、本発明の別の側面は、画像形成装置から出力される、各色ごとに各濃度階調値のデータに基づいて画像形成された複数のパッチパターンを有するパッチシートを、画像データとして読み込み、当該読み込んだ画像データから、前記各パッチパターンの測色値を取得し、前記各パッチパターンの各濃度階調値と前記取得した測色値に基づいて、前記画像形成装置の濃度調整を行う、キャリブレーション方法が、前記読み込んだパッチシートの画像データをユーザに表示するパッチシート画像表示工程と、前記パッチシートの画像データにおける前記各パッチパターンの位置を検出してユーザに表示するパッチパターン位置表示工程と、前記表示したパッチパターンの位置に対するユーザの確認入力に応答して、当該表示したパッチパターンの位置に基づいて前記各パッチパターンの測色値の取得を行う測色値取得工程と、を有することである。
本発明の更なる目的及び、特徴は、以下に説明する発明の実施の形態から明らかになる。
以下、図面にしたがって本発明の実施の形態について説明する。但し、発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
図1は、本発明を適用したキャリブレーションシステムの実施の形態例に係る概略構成図である。図1に示すキャリブレーションシステム1が本実施の形態例に係るシステムであり、キャリブレーションのための処理の中心を担うキャリブレータ14、キャリブレーションの対象であるプリンタ20、及び測色のためのスキャナ30等で構成される。本キャリブレーションシステム1は、出力したパッチシートP−Sをスキャナ30で読み取り、その後、読み取った各パッチパターンPPの測色値に基づいて色補正テーブル18を更新するが、読み取ったパッチパターンPPの位置検出についてユーザによる修正及び確認のためのインターフェースを設け、間違えのない位置検出により、従来よりも精度の高いキャリブレーションを行おうとするものである。
前述の通り、キャリブレーションシステム1は、画像表示装置40、入力装置5を含むホストコンピュータ10、プリンタ20、及びスキャナ30から構成される。ホストコンピュータ10は、プリンタ20及びスキャナ30とケーブルで接続されるが、図示しないネットワークを介して接続されてもよい。
ホストコンピュータ10は、パーソナルコンピュータで構成され、図示していないCPU、RAM、ROM、ハードディスク(データ記録手段)等が備えられる。ホストコンピュータ10のユーザインターフェースとしては、画像表示装置40と、キーボード、マウスなどの入力装置50を有している。入力装置50には、マウスの代わりにトラックボールその他のポインティングデバイスを用いることも可能である。
図1に示すように、ホストコンピュータ10には、プリンタドライバ12、キャリブレータ14、パッチシート用データ16、標準データ17、及び色補正テーブル18などが備えられる。
プリンタドライバ12は、プリンタ20用のドライバであり、当該ホストコンピュータ10からプリンタ20に対して印刷の要求をする際に、プリンタ20用の印刷データを生成してプリンタ20へ送信し印刷の指示を行う。なお、プリンタドライバ12は、処理手順を記述したプログラムと当該プログラムに従って処理を実行するCPU等で構成される。
キャリブレータ14は、プリンタ20のキャリブレーションを行うための部分であり、本キャリブレーションシステム1の特徴部分である。本キャリブレータ14は、ユーザによるキャリブレーション要求の受信、パッチシートP−Sの出力指示、スキャナ30によって読み取られたパッチシートP−Sの画像データの取得、各パッチパターンPPの測色値の取得、及び色補正テーブル18の更新の各処理を実行する。また、各パッチパターンPPの測色値の取得に際して必要な、パッチパターンPPの位置検出においては、パッチシートP−Sの画像データと検出した位置をユーザに表示して確認させ、必要に応じてユーザによる修正操作を行わせる。かかる点が本キャリブレータ14の大きな特徴であり、具体的な内容については後述する。なお、キャリブレータ14は、処理手順を記述したプログラムと当該プログラムに従って処理を実行するCPU等で構成され、前述したプリンタドライバ12内の1モジュールとして実装されてもよい。また、当該プログラムは、CDなどの記録媒体に格納されたものがホストコンピュータ10にインストールされる、あるいは、インターネットなどのネットワークを介して所定のサイトからダウンロードされる、ことによりホストコンピュータ10に備えられる。
パッチシート用データ16は、キャリブレーションの際にプリンタ20から出力させる前記パッチシートP−Sの印刷データであり、ROMやハードディスクに記録されている。当該パッチシート用データ16は、各画素ごとに各色の階調値を有するデータであり、ここでは、プリンタ20が使用する色材(トナー)の色であるC(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)の各階調値(0〜255)で構成されているものとする。
標準データ17は、画像データの各階調値に対して実際に出力されるべき濃度(色彩値)を示したデータであり、ROMやハードディスクに記録されている。ここでは、上記階調値がCMYKの各色の階調値として表され、上記濃度(色彩値)がLab値で表される。従って、例えば、Cの各階調値に対して、L、a、及びbの値がそれぞれ定められている。この標準データ17は、キャリブレーションの際に標準値(目標値)として、パッチシートP−Sの測色結果と比較される。
次に、色補正テーブル18は、前述したプリンタドライバ12による印刷要求時に、印刷対象の画像データが有する色情報を、その色情報に適した出力(印刷結果)が得られるように、換言すれば、上記標準データ17に示される濃度で表現されるように、プリンタ20の濃度特性に合わせて、補正するための情報を収めたテーブルである。ここでは、元の画像データが有するCMYK各色の各階調値に対して、補正後の階調値を対応付けたテーブルとしている。本実施の形態例では、キャリブレーションの結果がこの色補正テーブル18に反映される。
図2は、かかる色補正テーブル18を説明するための図である。図2には、Cの色についての色補正テーブルをグラフで表現しており、横軸が元のCの階調値(C)を示し、縦軸が補正後のCの階調値(C´)を示している。そして、図中の曲線がCとC´の関係を示しており、この曲線が示す対応関係に基づいて元の画像データのCの階調値が補正される。なお、MYK各色についても同様の色補正テーブルが用意されている。また、色補正テーブル18は、RAMやハードディスクに収められる。
次に、プリンタ20は、キャリブレーションの対象となる画像形成装置であり、ここではレーザプリンタであるが、インクジェットプリンタ等、他のタイプのプリンタであってもよい。図1に示すように、プリンタ20には、制御ユニット22と印刷エンジン24が備えられる。
制御ユニット22は、いわゆるコントローラであり、ホストコンピュータ10から印刷要求を受けた際には、受信した印刷データに所定の処理を施して印刷エンジン24用のデータとし、印刷エンジン24に対して印刷の指示を行う。また、キャリブレーション処理時には、パッチシート用データ16を受信して同様の処理を実行する。なお、制御ユニット22は、CPU、RAM、ROM、ASIC等で構成される。
印刷エンジン24は、前記制御ユニット22から供給されるデータ(信号)に基づいて、印刷媒体に対して印刷を行う部分である。キャリブレーション処理時には、前記制御ユニット22の指示に従ってパッチシートP−Sを出力する。なお、印刷エンジン24は、帯電ユニット、露光ユニット、現像装置、転写ユニット等で構成される。そして、CMYKの各トナーを収容するカートリッジが現像装置に装着される。
出力されるパッチシートP−Sは、プリンタ20において、プリンタ20で使用する色材(トナー)の色毎に、それぞれ、画像データの階調値を変化させて複数のパッチパターンを出力したシートである。図3は、パッチシートP−Sの一例を示した図である。図3に示す例では、CMYK各色のパッチパターンが4列に印刷され、各色(列)には、階調値を変化させて出力された各パッチパターン(図中の矩形)が含まれている。ここに示す例では、各色が0〜255の256階調で表現されるところを、7階調ずつ変化させてパッチパターンを出力している。なお、この変化のさせ方は一例であって、これに限定されるものではない。また、図3において黒丸で示される画像は、マーカーパッチMP10〜MP30であり、各パッチパターンと識別し易い色・濃度値を有している。
次に、スキャナ30は、本キャリブレーションシステム1におけるパッチシートP−Sの読み取り装置であり、一般的な機構のスキャナが用いられる。前述の通り、ホストコンピュータ10とケーブルで接続され、キャリブレータ14の制御を受ける。キャリブレーション処理時には、ユーザにより設置されたパッチシートP−Sを読み取り、パッチシートの画像データをキャリブレータ14に供給する。
以上説明したような構成を有する本キャリブレーションシステム1における具体的な処理手順について、以下に説明する。
まず、プリンタ20による通常印刷時の処理について説明する。ホストコンピュータ10において、印刷要求元のアプリケーションから、プリンタドライバ12が印刷要求を受けると、プリンタドライバ12は、まず、印刷対象の画像データを受け取ったデータ形式から中間コードに変換する。その後、中間コードを展開処理して、各画素のR(レッド)G(グリーン)B(ブルー)階調値で構成されるデータ(RGBデータ)に変換する。そして、このRGBデータを、プリンタ20で使用されるCMYKのデータ(CMYKデータ)に色変換する。その後、前述した色補正テーブル18に基づいて、CMYKデータを補正し、補正後のデータ(C´M´Y´K´データ)を圧縮してプリンタ20へ送信する。
プリンタ20の制御ユニット22は、受信したデータを格納し、印刷エンジン24の動作に同期したタイミングで、格納したデータを読み出して解凍し、スクリーニングの処理を施した後に印刷エンジン24に送信する。印刷エンジン24では、送信された信号に基づいて、各トナーを用いた印刷媒体への画像形成を実行する。
以上のようにして通常印刷時の処理が行われるが、上述の内容は一例であって、後述するキャリブレーションの結果による色補正処理が実行可能な内容であれば他の処理内容を採用することもできる。例えば、スクリーニングあるいはそれに相当する処理までをホストコンピュータ10側で実行するようにしてもよいし、また、反対に、展開処理以降の処理をプリンタ20側で実行するようにしてもよい。
次に、本システム1における特徴部分であるキャリブレーションの処理手順について説明する。図4は、キャリブレーション時の処理手順を例示したフローチャートである。まず、ユーザが、ホストコンピュータ10のキャリブレータ14に対し、入力装置50を用いてキャリブレーションの実行要求を行なう(ステップS1)。当該要求を受けて、キャリブレータ14は、前述したパッチシート用データ16を読み出してプリンタ20へ送信し、パッチシートP−Sの印刷要求を行なう(ステップS2)。
プリンタ20では、パッチシート用データ16を受信して、前述した通常印刷時と同様の処理を実行し、パッチシートP−Sを出力する(ステップS3)。その結果、図3に示したようなパッチシートP−Sがプリンタ20から出力される。
一方、ホストコンピュータ10側では、キャリブレータ14が、出力されたパッチシートP−Sをスキャナ30に載せてスキャニングすべき旨のメッセージを、画像表示装置40に表示させる(ステップS4)。その後、ユーザは、当該メッセージに従って、パッチシートP−Sをスキャナ30の所定位置に設置し、スキャニング実行の指示を行なう(ステップS5)。当該指示は、キャリブレータ14により画像表示装置40に表示される指示ボタンに対して、入力装置50を用いて行ってもよいし、スキャナ30に備えられる操作部(図示せず)を用いて行ってもよい。かかる指示によりスキャナ30は、パッチシートP−Sをスキャニングし、その画像データを取得する。
次に、キャリブレータ14は、前記スキャナ30で取得されたパッチシートP−Sの画像データを読み込み(ステップS6)、当該読み込んだ画像データを画像表示装置40に表示する(ステップS7)。図5は、画像表示装置40が当該画像データを表示する際の表示画面の一例を示した図である。図5に示すように、画面にはパッチシート画像PGが表示され、ユーザは、読み取られたパッチシートP−Sを視覚的に確認することができる。また、パッチシート画像PGと重複しないような位置に表示領域MA12を設け、「パッチシート画像表示中」などと処理の状況を表示することもできる。そうすることにより、ユーザが処理の進行状況を把握することができる。
かかるパッチシート画像PGの表示までの処理を詳しく言えば、まず、スキャナ30で読み取られた際には、画像はスキャナ用のRGB信号で表現されている。その信号を取得したキャリブレータ14は、OSなどに含まれているカラーマネジメントの機能を利用して、当該信号をデバイスに依存しないLab信号やXYZ信号に変換し、その後、さらに画像表示装置40用のRGB信号に変換して、当該信号を画像表示装置40へ出力する。
このようにしてパッチシート画像PGを表示した後、キャリブレータ14は、仮パッチパターン位置の検出を行う(ステップS8)。かかる処理では、例えば、前述したパッチシートP−Sにおける位置の基準となるマーカーパッチMP10〜MP30の画像位置の検知し、それらマーカーパッチとの位置関係に基づきパッチパターンの位置を検出する。確かな位置検出ができない場合には、例えば、デフォルトの位置を仮パッチパターン位置とする。
次に、キャリブレータ14は、当該検出した仮パッチパターン位置をパッチシート画像PG上に重ねた画像を形成し、画像描画装置40に表示させる(ステップS9)。図6は、画像表示装置40が表示する仮パッチパターン位置表示画面の一例を示した図である。図6の(A)が、当該表示画面を示しており、ここでは、前記仮パッチパターン位置の検出が正しく行われ、仮パッチパターン位置TPとパッチシート画像PGのパッチパターンPPの画像が一致している場合を示している。また、図6の(B)には、仮パッチパターン位置TPだけを示している。
この図6を用いて、前述した仮パッチパターン位置TPの検出処理を再度説明する。前述の通り、マーカーパッチMP10,MP20,MP30は、パッチパターンとは異なる色または階調値から生成されているので、それらの持つ色または階調値と合致する画像を検知して、マーカーパッチMP10〜MP30の位置とする。その後、当該マーカーパッチMPとパッチパターンの画像は固定された位置関係にあるので、マーカーパッチMPの位置に基づいて各パッチパターンの位置を検出する。そして、例えば図6(B)に示すような格子形状により表現された仮パッチパターン位置TPを生成する。
このように仮パッチパターン位置表示画面が表示されると、ユーザは、当該画面において、現在検出されている仮パッチパターン位置TPが正しいか否かを判断する(ステップS10)。言い換えれば、その時点で検出(認識)されているパッチパターンの位置に基づいて、パッチシートP−Sの各パッチパターンの測色値の取得を行ってよいか否かを確認する。
当該確認(判断)の結果、図6の(A)に示した場合のように、仮パッチパターン位置TPが正しい場合には(ステップS10のYes)、ユーザは、当該仮パッチパターン位置TPに基づいて各パッチパターンの測色値の取得を指示(要求)する(ステップS14)。具体的には、図6の(A)に示した画面の下部に表示される「パッチ位置確認」アイコンPB10を入力装置50を用いてクリックする。
一方、仮パッチパターン位置TPが正しくない場合には(ステップS10のNo)、ユーザは、正しい位置が検出されるように、仮パッチパターン位置TPを修正するための入力を要求する(ステップS11)。
図7は、仮パッチパターン位置検出が正確に行われていない場合の仮パッチパターン位置表示画面の一例を示した図である。図示した例では、実際のパッチパターンPPの位置と仮パッチパターン位置TPがずれて表示されており、ユーザは仮パッチパターン位置が正確に検出されていないことを視覚的に容易に確認できる。このような場合には、図7に示した画面の下部に表示される「パッチ位置入力」アイコンPB20を入力装置50を用いてクリックすることにより、前記修正にための入力要求が行なわれ、ユーザが手動でパッチパターンの位置を入力するパッチパターン位置入力処理の開始がキャリブレータ14に指示される。
当該入力要求を受けて、キャリブレータ14は、パッチパターン位置入力画面を画像表示装置40に表示する(ステップS12)。図8は、仮パッチパターン位置をユーザが入力する場合の入力画面(パッチパターン位置入力画面)の一例を示した図である。図8に示す例は、パッチパターン位置入力として、キャリブレータ14が、パッチシート画像PGに基づく、パッチパターンの位置検出の基準となるマーカーパッチMP10,MP20,およびMP30の選択、をユーザに促す場合である。かかる画面では、パッチシート画像PG上でマーカーパッチMP10,MP20,MP30を識別し易いようにするため、例えば、パッチシート画像PGが輪郭線のみで表示され、マーカーパッチMP10,MP20,MP30がカラーで表示される。また、表示領域MA40に、マーカーパッチの選択を促す指示メッセージを表示することもできる。このようにマーカーパッチの選択を促すことにより、ユーザの入力が簡易になる。なお、ここでは、マーカーパッチを選択させるようにしているが、ユーザがマウス操作等により表示されたパッチシート画像PG上の任意の点を指定することによりパッチパターンPPの位置を入力(選択)できるようにすることも可能である。
次に、ユーザは、当該表示された入力画面においてパッチ位置の入力を行う(ステップS13)。図8に示した例では、正確には、マーカーパッチの位置を入力(選択)する。当該例では、具体的には、まず、パッチシート画像PG上で位置検出の基準となるマーカーパッチを選択するための枠線W40をマウス操作で移動させ、目標となるマーカーパッチMP10を枠線内に捕らえた段階でマウスクリックなどにより枠線W40の位置を固定する。
その後、枠線W40の範囲内の画像が、パッチシート画像PGを表示している画面とは別の画面W42で拡大表示される。これにより、ユーザはパッチシート画像PG全体での位置関係と、選択対象範囲の拡大された画像を両方同時に確認できるので、操作を円滑に行うことができ、マーカーパッチの位置選択を正確に行うことができる。なお、画面の下部に表示される「+」アイコンPB40及び「−」アイコンPB50をマウスクリックすることにより、枠線W42内の表示倍率の調整を行うことができる。
次に、ユーザは、画面W42の範囲内でカーソルC10をマウスで移動させ、マーカーパッチMP10の位置とカーソルC10の位置が重なったところでマウスクリックする。この操作より、マーカーパッチMP10が選択され、その位置がキャリブレータ14に入力される。以下、同様の操作により、マーカーパッチMP20、MP30を選択することにより、3つのマーカーパッチMPの正確な位置がキャリブレータ14に入力される。入力することができる。
以上の入力処理が行われると、キャリブレータ14は、入力されたマーカーパッチの位置から所定の位置関係にあるパッチパターンPPの位置を検出し、当該検出結果に基づく仮パッチパターン位置を決定し(ステップS8)、当該仮パッチパターン位置TPとパッチシート画像PGを重ねて、再度、画像表示装置40に表示させる(ステップS9)。
このようにして、ユーザによって仮パッチパターン位置TPが正しいと判断されるまで(ステップS10のYes)、ユーザ入力に基づく仮パッチパターン位置TPの再検出、再表示が行われる。
そして、仮パッチパターン位置TPが正しいと確認されれば(ステップS10のYes)、前述の通り、当該仮パッチパターン位置TPに基づく各パッチパターンの測色値の取得が指示(要求)される(ステップS14)。当該要求を受けた、キャリブレータ14は、まず、その時点での仮パッチパターン位置TPにより、パッチパターン位置を確定し、パッチパターン位置確定画面を画像表示装置40に表示させる。
図9は、当該パッチパターン位置確定画面を例示した図である。図9に示す通り、当該画面では、確定されたパッチパターンの位置(各パッチパターンの輪郭)が太線で表示される。これにより、ユーザはパッチパターン位置が確定したことを確認することができる。また、当該画像形成装置面では、パッチシート画像PGと重複しない領域に表示領域MA18を設け、「パッチパターン位置確定」などと処理の内容を表示してもよい。
なお、前述のように、図6に示した画面において「パッチ位置確認」アイコンPB10をクリックすることにより、各パッチパターンの測色値の取得が指示されるが、当該パッチパターン位置確定画面でユーザが位置を再確認してから測色値の取得の指示を行うようにしてもよい。かかる場合には、図6に示した画面の下部に表示される「画像データ取得」アイコンPB30をクリックすることにより、当該ユーザ指示がなされる。
次に、キャリブレータ14は、確定した位置に基づき、パッチシートP−Sの各パッチパターンの測色値を取得する(ステップS15)。具体的には、前記スキャナ30から供給されたパッチシートP−Sの画像データにおいて、確定した各パッチパターンの位置に、すなわち、確定した各パッチパターンの領域内に、位置する各画素のRGB値に基づいて、例えば、それらの値を平均化処理して、パッチパターン毎に一つの測定値(測色値)を取得する。
図10は、当該測色値の取得処理中にキャリブレータ14が画像表示装置40に表示する画面の一例を示した図である。図10に示した例では、二重線で輪郭が表示されたパッチパターンについては、測色値の取得が完了しており、単線で表示されたパッチパターンについては処理が未了であることを表している。このような表示をすることにより、ユーザは処理の進行状況を把握することができる。また、当該画面では、パッチシート画像PGと重複しない領域に表示領域MA50が設けられ、「RGB値取得」などと処理の内容が表示されてもよい。
次に、キャリブレータ14は、前記取得した測色値をLab値に変換する処理を行う(ステップS16)。前述の通り、取得した測色値は、スキャナ30用のRGB信号であるので、前述した標準データ17と比較できるように、デバイスに依存しないLab値に所定の関数により変換する。
図11は、当該変換処理中にキャリブレータ14が画像表示装置40に表示する画面の一例を示した図である。図11に示した例では、パッチパターン毎に、Lab値への変換が終了した時点で、パッチパターンと異なる色の楕円形のアイコンをパッチパターンに重ねて表示するようにしており、これにより、ユーザは処理の進行状況を把握することができる。また、パッチシート画像PGと重複しない領域に表示領域MA52を設けて、「Lab値変換」などと処理の内容を表示してもよい。
このようにして、Lab値での測色値が取得されると、キャリブレータ14は、各パッチパターンの元の階調値、すなわち、パッチシート用データ16でのCMYKの階調値、と当該測色値との対応関係を構築する。より具体的には、各色のパッチパターンが生成された各階調値に対して、それぞれ、対応するパッチパターンから測定された測色値を対応付ける。例えば、Cの階調値7に対して、それに対応して生成されたパッチパターンの測色値L、a、及びbを対応付ける。他の色、階調値についても同様の対応付けがなされ、CMYK各色の0〜255の階調値について、それぞれ、測色値L、a、及びbが対応付けられることになる。なお、パッチパターンは、前述のように所定間隔(図3の例では7階調間隔)の階調値に対して生成されるので、当該階調値と測色値との対応関係は飛び飛びのデータとなるが、各データ間を補完してデータを密にすることができる。なお、この補完は、後述する色補正テーブルを生成する際に行ってもよい。
次に、キャリブレータ14は、構築した前記階調値と測色値との対応関係を、前記標準データ17と比較する(ステップS17)。前述の通り、標準データ17は、画像データの各階調値に対して実際に出力されるべき濃度(色彩値)を示したデータであり、上記構築した階調値と測色値の対応関係と同形式のデータである。したがって、両者の比較がなされ、キャリブレータ14は、前記構築した階調値と測色値との対応関係と、標準データ17との差異を認識する。具合的には、各色各階調値に対する測色値のL、a、及びbの値と標準データ17のL、a、及びbの値との差異を検出する。
その後、キャリブレータ14は、当該差異に基づいて、各色各階調値に対して標準データ17に示される目標値で印刷が行われるような、前記色補正テーブル18を生成する(ステップS18)。そして、これまで使用されていた色補正テーブル18と入れ換える。前記パッチシートP−Sから取得された測色値と標準データ17の値とに前述した差異がある場合には、プリンタ20の印刷エンジン24で処理が行われる前に、元の画像データが有する階調値を、当該階調値に対応する標準データの値になるような階調値に変換する必要があり、この役割を果たすのが当該色補正テーブル18であって、前記検出された差異に基づいて上記変換後の階調値が決定される。
図12は、色補正テーブル18の更新を説明するための図である。図12には、図2の場合と同様に、Cの色についての色補正テーブル18をグラフで表現しており、横軸が元のCの階調値(C)を示し、縦軸が補正(変換)後のCの階調値(C´)を示している。そして、図中の曲線Aが元の色補正テーブル18に係るCとC´の関係を示しており、曲線Bが今回更新された色補正テーブル18に係るCとC´の関係を示している。
このように、新たな色補正テーブル18が生成されて、所定の箇所に格納されることにより、当該キャリブレーションの処理が終了し、それ以降の印刷時には、今回生成された色補正テーブル18が前述した色補正処理(CMYKデータ→C´M´Y´K´データ)に使用され(図12の例では、曲線Bが使用され)、プリンタ20の濃度特性が変化するまで、標準値での相応しいが印刷が行われることになる。
なお、当該実施の形態例においては、元の画像の階調値を、相応しい濃度で出力されるように印刷実行前に補正する色補正処理を、プリンタ20で使用するトナー色であるCMYKの展開後データに対して行ったが、当該色補正処理を行うタイミングは、これに限定されるものではなく、例えば、前記色変換処理前のRGBデータに対して行ってもよし、あるいは、その色変換処理(RGBデータ→CMYKデータ)と合わせて行ってもよい。さらに、プリンタ20側で行われる前記スクリーニングの処理の中で行ってもよい。したがって、これらの場合には、当該キャリブレーションの結果が、すなわち、前記階調値と測色値との関係、前記標準データ17との差異、変換後の階調値等が、それそれの色変換処理に合わせた形式で反映される。
また、本実施の形態例においては、色補正テーブル18をホストコンピュータ10側に有していたが、プリンタ20側に備えるようにしてもよい。かかる場合には、ホストコンピュータ10のプリンタドライバ12は、色補正前のCMYKデータを送信し、プリンタ20の制御ユニット22において色補正処理がなされることになる。この場合にも、キャリブレータ14を中心とした前記キャリブレーションの処理は同様に行われる。
また、前述した図9〜図11には、処理の進行状況に応じてパッチパターンの表示形態が変化する例を挙げたが、これらに限定されるものではなく、ユーザが処理の変化を視覚的に確認できるものであれば他の表示形態であってもよい。また、表示形態を変化させるタイミングも上述のものに限られない。
また、本実施の形態例では、ユーザの入力は表示されたボタンアイコンをマウスでクリックすることにより行われるが、その代わりとして、キーボードのファンクションキーなどに入力を割付け、割り付けた内容を画像表示装置40の画面に表示することも可能である。
更にまた、本実施の形態例では、色の表現方法として、プリンタ20で使用するCMYK、スキャナ30用のRGB、Lab値等を用いたが、これらに限定されるものではなく、印刷データの階調値及び出力の実測濃度は他の方法で表現されても構わない。
以上説明したように、本実施の形態例に係るキャリブレーションシステム1では、出力されたパッチシートP−Sから各パッチパターンの測色値を取得する際の位置検出において、スキャナ30が読み取ったパッチシートP−Sの画像データと当該位置検出の結果を、ユーザに表示して確認させ、修正が必要である場合の、修正のための入力インターフェースを用意する。したがって、パッチシートP−Sへの出力が悪いこと、スキャナによる読み取り時にパッチシートP−Sがずれてしまうこと、スキャナの読み取り精度が高くないこと等に起因して、キャリブレータが誤った上記位置検出を行ってしまう場合にも、人手によって正しく修正された後に測色値の取得がなされるので、従来のように、パッチパターンの位置を不正確に検出したままキャリブレーションを実行してしまうことがなく、キャリブレーションの精度を高めることができる。
また、本キャリブレーションシステム1では、上記入力インターフェースに関し、パッチシートP−Sの全体を表示する画面と操作箇所の周辺を拡大して表示する画面を同時に表示し、ユーザは、容易にかつ正確に前記修正のための入力を行うことができる。
また、図9〜図11に示した通り、本キャリブレーションシステム1では、処理の進行状況に応じてパッチパターンの表示形態が変化するので、ユーザは、処理の進捗を図式的に見ることができ、処理の状況を正確にかつ容易に把握することができる。
なお、本キャリブレーションシステム1は、キャリブレータ14、パッチシートP−Sを出力するプリンタ20、及びパッチシートP−Sを読み取るスキャナ30が、それぞれ、別々の装置として構成されていたが、キャリブレーションの対象である画像形成装置が、これら全ての装置の機能を備えるように構成してもよい。例えば、プリンタ、スキャナ、及び複写機の機能を合わせ持つ、いわゆる複合機で構成することもできる。かかる場合にも、キャリブレーションの処理は同様に行われる。
また、本キャリブレーションシステム1におけるスキャナ30をデジタルカメラに置き換えて構成することもできる。かかる場合にも、キャリブレーションの処理は同様に行われる。デジタルカメラとキャリブレータ14がケーブルでつながれるなど通信可能な状態であれば、パッチシートP−Sをデジタルカメラで撮影した画像データが、自動的にキャリブレータ14に取り込まれるようにすることができ、また、通信可能でない場合には、人手によって、撮影した画像データをキャリブレータ14に供給するようにすることができる。
本発明を適用したキャリブレーションシステムの実施の形態例に係る概略構成図である。 色補正テーブル18を説明するための図である。 パッチシートP−Sの一例を示した図である。 キャリブレーション時の処理手順を例示したフローチャートである。 画像表示装置40がパッチシートP−Sの画像データを表示する際の表示画面の一例を示した図である。 画像表示装置40が表示する仮パッチパターン位置表示画面の一例を示した図である。 仮パッチパターン位置検出が正確に行われていない場合の仮パッチパターン位置表示画面の一例を示した図である。 仮パッチパターン位置をユーザが入力する場合の入力画面(パッチパターン位置入力画面)の一例を示した図である。 パッチパターン位置確定画面を例示した図である。 測色値の取得処理中にキャリブレータ14が画像表示装置40に表示する画面の一例を示した図である。 Lab変換処理中にキャリブレータ14が画像表示装置40に表示する画面の一例を示した図である。 色補正テーブル18の更新を説明するための図である。
符号の説明
1 キャリブレーションシステム、 10 ホストコンピュータ、 12 プリンタドライバ、 14 キャリブレータ、 16 パッチシート用データ、 17 標準データ、 18 色補正テーブル、 20 プリンタ、 22 制御ユニット、 24 印刷エンジン、 30 スキャナ、 40 画像表示装置、 50 入力装置、 P−S パッチシート、 MP マーカーパッチ、 PG パッチシート画像、 TP 仮パッチパターン位置、 PP パッチパターン

Claims (7)

  1. 画像形成装置から出力される、各色ごとに各濃度階調値のデータに基づいて画像形成された複数のパッチパターンを有するパッチシートを、画像データとして読み込み、当該読み込んだ画像データから、前記各パッチパターンの測色値を取得し、前記各パッチパターンの各濃度階調値と前記取得した測色値に基づいて、前記画像形成装置の濃度調整を行うキャリブレーション処理を、制御装置に実行させるキャリブレーションプログラムであって、
    前記読み込んだパッチシートの画像データを表示するパッチシート画像表示工程と、
    前記パッチシートの画像データにおける前記各パッチパターンの位置を検出し、当該検出したパッチパターン位置を前記パッチシート画像表示工程で表示したパッチシート画像に重ねた画像を形成して表示するパッチパターン位置表示工程と、
    前記表示したパッチパターンの位置に基づく各パッチパターンの測色値の取得を指示するユーザの入力操作に応答して、当該表示したパッチパターンの位置に基づいて前記各パッチパターンの測色値の取得を行う測色値取得工程と、を前記制御装置に実行させる
    ことを特徴とするキャリブレーションプログラム。
  2. 請求項1において、
    前記パッチパターン位置表示工程は、更に、
    前記パッチパターン位置をパッチシート画像に重ねた画像を表示した後に、前記測色値取得工程における前記測色値の取得を指示するユーザ入力が行なわれる前に、ユーザの指示に応答して、前記パッチパターンの正しい位置が検出されるようにするための入力をユーザから受ける画面を表示する入力工程と、
    前記入力工程で表示した画面における前記ユーザの入力に基づいて、前記各パッチパターンの位置を再検出して再表示する再表示工程とを有する
    ことを特徴とするキャリブレーションプログラム。
  3. 請求項2において、
    前記パッチシートは、前記パッチパターンの位置検出の基準となるマーカーパッチを含み、
    前記入力工程で表示した画面におけるユーザの入力は、前記パッチシートの画像データにおける、前記マーカーパッチの位置の入力である
    ことを特徴とするキャリブレーションプログラム。
  4. 請求項2あるいは請求項3において、
    前記入力工程で表示する画面は、前記パッチシートの画像データを表示する領域であって、互いに表示範囲の異なる少なくとも二つの領域を有する
    ことを特徴とするキャリブレーションプログラム。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかにおいて、
    前記測色値取得工程では、前記パッチパターンがユーザに表示され、処理の進行状況に応じて当該パッチパターンの表示形態が変更される
    ことを特徴とするキャリブレーションプログラム。
  6. 各色ごとに各濃度階調値のデータに基づいて画像形成された複数のパッチパターンを有するパッチシートを出力する画像形成部と、
    前記パッチシートを画像データとして読み込むパッチシート読み取り部と、
    前記読み込まれたパッチシートの画像データを表示し、当該画像データにおける前記各パッチパターンの位置を検出して当該検出したパッチパターン位置を前記表示したパッチシート画像に重ねた画像を形成して表示し、前記表示したパッチパターンの位置に基づく各パッチパターンの測色値の取得を指示するユーザの入力操作に応答して、当該表示したパッチパターンの位置に基づいて前記各パッチパターンの測色値を取得し、前記各パッチパターンの各濃度階調値と当該取得した測色値に基づいて、前記画像形成部の濃度調整を行うキャリブレータ部と、を有する
    ことを特徴とするキャリブレーションシステム。
  7. 画像形成装置から出力される、各色ごとに各濃度階調値のデータに基づいて画像形成された複数のパッチパターンを有するパッチシートを、画像データとして読み込み、当該読み込んだ画像データから、前記各パッチパターンの測色値を取得し、前記各パッチパターンの各濃度階調値と前記取得した測色値に基づいて、前記画像形成装置の濃度調整を行う、キャリブレーション方法であって、
    前記読み込んだパッチシートの画像データをユーザに表示するパッチシート画像表示工程と、
    前記パッチシートの画像データにおける前記各パッチパターンの位置を検出し、当該検出したパッチパターン位置を前記パッチシート画像表示工程で表示したパッチシート画像に重ねた画像を形成してユーザに表示するパッチパターン位置表示工程と、
    前記表示したパッチパターンの位置に基づく各パッチパターンの測色値の取得を指示するユーザの入力操作に応答して、当該表示したパッチパターンの位置に基づいて前記各パッチパターンの測色値の取得を行う測色値取得工程と、を有する
    ことを特徴とするキャリブレーション方法。
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