JP2012029061A - 画像処理装置、画像処理方法およびそのプログラムならびにコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法およびそのプログラムならびにコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】従来よりも色の識別性を向上させ、特に色弱者に対し色の識別性を改善することができるキャリブレーション処理を実現する。
【解決手段】画像処理装置において、印字された複数のカラーパッチから読み取られた画像データを測色する測色手段と、測色手段により測色した隣接するカラーパッチ間の色差を算出する色差算出手段と、色差算出手段が算出したあるカラーパッチ間の色差の値が所定の許容値を満たさない場合に、当該カラーパッチ間の色差の値が所定の許容値を満たすようにさせる色補正手段とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、色補正を伴う画像処理装置、画像処理方法およびそのプログラムならびにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
従来より、画像形成装置等の画像処理装置におけるキャリブレーションにおいて、色再現に関して設計時の許容範囲に合わせるように色補正用の画像パラメータを更新することが知られている。
例えば、特許文献1には、さらに高精度にキャリブレーションを行う目的で、スキャナ特性を利用して少ないパッチ数でキャリブレーションを行うことが開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示の技術など、従来のキャリブレーション処理では、色の識別性に関してまで考慮されておらず、設計時の許容範囲に合わせるだけで色の識別性に劣るという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、従来よりも色の識別性を向上させ、特に色弱者に対し色の識別性を改善することができるキャリブレーション処理を実現することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、印字された複数のカラーパッチから読み取られた画像データを測色する測色手段と、前記測色手段により測色した隣接するカラーパッチ間の色差を算出する色差算出手段と、前記色差算出手段が算出したあるカラーパッチ間の色差の値が所定の許容値を満たさない場合に、当該カラーパッチ間の色差の値が所定の許容値を満たすようにさせる色補正手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の画像処理方法は、画像処理装置において、測色手段が、印字された複数のカラーパッチから読み取られた画像データを測色する測色工程と、色差算出手段が、前記測色工程にて測色した隣接するカラーパッチ間の色差を算出する色差算出工程と、色補正手段が、前記色差算出工程にて算出したあるカラーパッチ間の色差の値が所定の許容値を満たさない場合に、当該カラーパッチ間の色差の値が所定の許容値を満たすようにさせる色補正工程とを含むことを特徴とする。
また、本発明は、コンピュータにより制御される画像処理装置を、印字された複数のカラーパッチから読み取られた画像データを測色する測色手段と、前記測色手段により測色した隣接するカラーパッチ間の色差を算出する色差算出手段と、前記色差算出手段が算出したあるカラーパッチ間の色差の値が所定の許容値を満たさない場合に、当該カラーパッチ間の色差の値が所定の許容値を満たすようにさせる色補正手段として機能させることを特徴とするプログラムである。
また、本発明は、コンピュータにより制御される画像処理装置を、印字された複数のカラーパッチから読み取られた画像データを測色する測色手段と、前記測色手段により測色した隣接するカラーパッチ間の色差を算出する色差算出手段と、前記色差算出手段が算出したあるカラーパッチ間の色差の値が所定の許容値を満たさない場合に、当該カラーパッチ間の色差の値が所定の許容値を満たすようにさせる色補正手段として機能させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
本発明によれば、再現される色の識別性を向上させ、特に色弱者に対し色の識別性を改善することができるという効果を奏する。
図1は、本実施形態に係る、画像処理装置としての画像形成装置の機能構成を示す図である。 図2は、キャリブレーションモジュールの機能構成の一例を示す図である。 図3は、同一の階調におけるキャリブレーションの前と後とのドットの位置を示す図である。 図4は、色の識別性と色補正の関係について説明する図である。 図5は、色処理モジュールの動作概要を説明する図である。 図6は、色処理モジュールの機能構成の一例を示す図である。 図7は、本実施形態で使用するカラーチャートの概念図である。 図8は、CUD色補正パラメータ生成器とその入出力を示す図である。 図9は、色処理モジュールによるパッチ1に対する処理の具体例を示す図である。 図10は、通常の色補正と色弱者用の色補正を行った場合の色の見え方を例示する図である。 図11は、本発明に係る画像処理装置をコンピュータ等により実現する場合の概略構成を説明する図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像処理装置としての画像形成装置の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る、画像処理装置としての画像形成装置の機能構成を示す図である。図1に示す画像形成装置は、制御部100(詳細は後述)、操作部130、FAX制御ユニット140、プロッタ150、スキャナ160およびその他ハードウェアリソース170を備える。
操作部130は、ユーザによる各種操作入力を受け付けたり表示をするUIとなるオペレーションパネルである。ファクス制御ユニット140は、画像形成装置が非図示の外部装置との間でファクス送受信に係る各種動作を行う際の制御を行う。プロッタ150は、データを可視出力する装置である。プロッタ150の代わりにプリンタを用いることもできる。スキャナ160は、原稿用紙を電子データとして読み取る装置である。
制御部100は、プリンタモジュール101、コピーモジュール102、スキャナモジュール103、FAXモジュール104、SDKモジュール105、認証モジュール106、画像蓄積モジュール107、画像配信モジュール108、その他モジュール109、キャリブレーションモジュール110、及び色処理モジュール120を有する。
プリンタモジュール101は、印刷機能に係る画像処理及び制御を行う。コピーモジュール102は、コピー機能に係る画像処理及び制御を行う。スキャナモジュール103は、スキャン機能に係る画像処理及び制御を行う。FAXモジュール104は、ファクシミリ機能に係る画像処理及び制御を行う。SDKモジュール105は、専用のSDKアプリケーション(SDKを使用して開発されたアプリケーケーション)の処理及び制御を行う。
認証モジュール106は、ユーザの認証に係る処理を行う。画像蓄積モジュール107は、図示しないハードディスク装置等に画像データを格納させ、又は、読み出す処理を行う。画像配信モジュール108は、図示しないスキャナで読み取られた画像データ等を、ネットワークを介して接続された他の画像処理装置又は記憶装置に対して出力する処理を行う。
キャリブレーションモジュール110は、中間調処理に対するキャリブレーションを行う。これにより、出力される画像の階調表現を好適にすることができる。その他モジュール109は、上記のモジュールの機能に含まれない機能を実現するモジュールである。
色処理モジュール120は、キャリブレーションモジュール110によるキャリブレーション時に、媒体に印字された色の識別性に応じて色弱者対応の色補正を行うためのCUD(Color Universal Design)色補正パラメータを生成しキャリブレーションモジュール110に供給する。キャリブレーションモジュール110は、このCUD色補正パラメータに従って出力される画像の階調表現を補正する。
ここで、キャリブレーションモジュール110の機能構成の例を、図2を用いて説明する。図2は、キャリブレーションモジュール110の機能構成の一例を示す図である。
キャリブレーションモジュール110は、エンジン部200等からの情報を取得し、図示しない画像処理手段に対して、キャリブレーションされた階調表現を出力する。
エンジン部200は、読取部201、及び、印刷部202を有する。読取部201は、媒体上に形成された画像を光学的に読み取るスキャナ、又は、搬送ベルトに転写された画像を検出するセンサ等である。印刷部202は、搬送ベルトにより搬送される媒体上に画像を形成して出力する。
キャリブレーションモジュール110は、粒状度取得部111、特性情報取得部112、パラメータ補正部113、濃度補正部114、及び、温度判断部115を有する。
粒状度取得部111は、キャリブレーションのために出力されたCMYK各色の階調チャートを読み取って得られる粒状度を取得する。なお、ここで使用する階調チャートは、媒体に印刷されて出力されたものでもよく、また搬送ベルト等に転写されたものでもよい。
特性情報取得部112は、エンジン部200が有する印刷部202の特性情報を取得する。特性情報とは、例えば、印刷部202がドットを印字する際のドット位置の情報、ドットの大きさの情報等である。
特性情報取得部112は、エンジン部200やネットワークを介して接続されるサーバ等が有する記憶装置、又は、画像形成装置が有する記憶装置等から、印刷部202の特性情報を取得する。
パラメータ補正部113は、粒状度取得部111が取得した粒状度に基づいて所定のパラメータを変更し、既に設定されている階調表現の補正、すなわち階調毎の粒状度の補正を行う。これにより媒体に印刷される画像の色味、濃度が補正される。パラメータ補正部113が階調表現の補正を行う際には、特性情報取得部112が取得した、印刷部202の特性情報が用いられる。
図3は、同一の階調におけるキャリブレーションの前と後とのドットの位置を示す図である。図3では、6点の小ドットが含まれる階調を例に示す。図3のd1は、この階調を表現するために設計されたドットの位置を示す図である。d2は、設計されたd1の位置にドットを印字した場合の例を示す。印刷部202がドットを印字できない位置にドットが配置された階調表現がある場合には、d2に示すように、ドットの欠落や欠けが生じる。
図3のd3は、キャリブレーションにより、印刷部202の特性に合わせて、ドット位置を変更した例を示す。d3の例は、d1の例と同数のドットを含み、ドットの位置が異なる。d3で示すドット位置は、印刷部202によりドットを印字することができる。これにより、6個のドットによる階調を表現することができる。
なお、d3で示すドット位置に変更させるためには、ディザ手法の場合は、ディザマトリクスを変更する。また、誤差拡散法の場合は、誤差拡散の閾値を変更する。本実施の形態では、ディザマトリクス及び誤差拡散の閾値等を、「中間調パラメータ」という。パラメータ補正部113が行う処理により、エンジン特性にあった中間調パラメータへ変更することができる。
パラメータ補正部113は、また、一旦変更した中間調パラメータにより出力された階調チャートから得られた粒状度に基づいて、再度、中間調パラメータを設定してもよい。これにより、階調毎の粒状度をより好適にすることができる。また、本実施形態では、色の識別性に応じた中間調パラメータの修正も行う。この修正は、CUD用の色補正を行う場合には、色処理モジュール120のCUD色補正パラメータ生成器(後述)により必要に応じて生成されたCUD用の色補正パラメータに従って行われる。通常は、予め定められた色補正パラメータが用いられる。
濃度補正部114は、パラメータ補正部113が補正した階調表現に対し、濃度補正を行う。より詳細には、新たに生成された階調表現による階調チャートを再び出力し、これを読み取って得られる濃度と、濃度の理想値とを比較することにより、γテーブルを補正する。なお、濃度は、パラメータ補正部113の処理により、ほぼ良好な濃度となっていることが多い。そこで、得られた濃度と濃度の理想値との差が所定の値以上の場合に、γテーブルの補正を行う。
温度判断部115は、印刷部202の温度情報に基づいて、中間調パラメータの補正を行うか否かを判断する。画像形成装置のエンジン部200の温度が高い場合には、ドットの付着に影響が大きい定着状態が良好である。そこで、温度判断部115は、印刷部202の温度が所定の値より小さい場合には、中間調パラメータの補正を行うと判断する。
ところで、キャリブレーションは、上記のようにキャリブレーションモジュール110によって実施される。従来のキャリブレーションではターゲットとする色味に合わせることが前提のため、識別性が低い色となる場合があった。例えば、図4に示す例では、色AとBは、キャリブレーション時点ではターゲットの許容範囲内にあるため、中間調パラメータは修正されないが、色味が近いため識別性に劣る。一方、色CとDは、従来のキャリブレーションではターゲットから外れているため(許容範囲外にあるため)、従来のキャリブレーションでは、色A、Bと同じ許容範囲内へと色補正されてしまう。
本実施形態では色の識別性を考慮した色弱者対応の色補正を行いCUDとするための色処理モジュール120を設けている。キャリブレーションモジュール110によるキャリブレーション時に、この色処理モジュール120に備わるCUD色補正パラメータ生成器により生成される色補正パラメータをキャリブレーションモジュール110に供給し、中間調パラメータに対し必要な変更を行えるようにしている。
色処理モジュール120は、キャリブレーション時に、前述のエンジン部200等からの情報を取得し、キャリブレーションモジュール110に対して、必要に応じてCUD色補正パラメータまたは所定の制御信号を出力する。その動作概要は、図5に示すようになる。なお、各カラーパッチ(以下、パッチと称す)での色の識別性判断に色弱者用の許容値(以下、CUD許容値と称す)を設定し、一般者用の場合とわけている。本実施形態では、特に特徴的な色弱者用に色補正を行う場合について説明する。また、赤色、緑色、青色に対する色弱者用として、それぞれに対するCUD許容値を用いて、各色弱者用に処理を行うようにしてもよい。
はじめに、所定のカラーチャートの各パッチの色差の値が、CUD許容値より小さいか判断する(ステップS501)。
各パッチの色差の値が、CUD許容値より小さい場合(ステップS501でYes)、色弱者にとって見やすい色味となっていないことから、色弱者用の色補正を実施する。すなわち、その色補正をするための、該当パッチに対するCUD色補正パラメータをキャリブレーションモジュール110に出力することによりキャリブレーションモジュール110で使用する色補正パラメータを変更させる(ステップS502)。具体的には、各パッチの色差の値に基づき、色弱者用の色補正をするためのCUD色補正パラメータを新たに生成して出力する。
一方、各パッチの色差の値が、CUD許容値以上の場合(ステップS501でNo)、キャリブレーションモジュール110に対しキャリブレーション時の色補正パラメータの変更を行わせないようにする(ステップS503)。このとき、色処理モジュール120は、そのための制御信号(例えば、予め定められたパラメータ)をキャリブレーションモジュール110に送る。この場合には、出力画像は、元の(カラーパッチ出力時の)色補正とキャリブレーションによる色味となる。
また、色処理モジュール120の動作に関して、色弱者対応の色補正を行う際の設定モードを設けることができる。この設定モードの例としては、例えば、以下のモードを挙げることができる。
(1)厳格モード:すべてのパッチ間において色差の値がCUD許容値以上にならければ、エラーを出力し処理を中止する。
(2)限定モード:各パッチ間の色差の優先度(重み付け)を指定し、背景色などとの兼ね合いで事前に設定された色が色弱者でも識別できる範囲内であれば、色補正を実施しないこととする。
(3)選択モード:CUD色補正を対象とするパッチをユーザが選択し、その他は一般者用の識別性の許容値を使用して調整する。
以上のような設定モードに応じて、色処理モジュール120の動作を切り替えるようにしてもよい。なお、各モードは、操作部130を用いた所定操作により切り替えることができる。
以上のようにして、色弱者の見易さに適したキャリブレーションを実施できる。なお、CUD色補正パラメータを生成する処理は、ネットワーク上のサーバで行い、処理結果のみを受け取るという方法を採用してもよい。
ここで、色処理モジュール120の機能構成の例を、図6を用いて説明する。図6は、色処理モジュール120の機能構成の一例を示す図である。
色処理モジュール120は、測色部121、色差算出部122、CUD許容判定部123およびCUD色補正パラメータ生成器124を有する。
測色部121は、印刷部202が印刷し読取部201が読みとったチャートを測色し、そのLab値を取得する。本実施形態では、図7に示す10色のパッチからなるカラーチャートを用いる。
色差算出部122は、図7に示したカラーチャートの上から順に、測色部121が測色した各パッチ間の色差を計算する。ここでは、以下に示す一般者用色差評価式(1)を用いる。
Figure 2012029061
また、赤色または緑色に対する色弱者用として、以下に示す赤緑色弱者用評価式(2)を用いる。
Figure 2012029061
ただし、ΔL、Δb、Δaはそれぞれ、2色間のL成分の差、b成分の差、a成分の差である。なお、赤色に対する色弱者用と緑色に対する色弱者用とで異なる評価式を用いてもよい。また、ここでは例示しないが、青色に対する色弱者用に、青色に対する色弱者用の評価式を用いることができる。
CUD許容判定部123は、色差算出部122が算出した色差の値が、色弱者対応として許容できるか否か判定する。具体的には、色差算出部122が算出した色差の値とこれに対する所定のCUD許容値とを比較し、CUD許容値に対して色差算出部122が算出した色差の値が小さければCUD用に色補正パラメータの変更が必要であると判定する。そして、対応するパッチの色を補正するために、CUD色補正パラメータ生成器124へ修正フラグ(修正要)を通知する。一方、色差算出部122が算出した色差の値がCUD許容値以上であれば、色補正パラメータの変更をさせないため、修正フラグ(修正不要)を通知する。
CUD色補正パラメータ生成器124は、CUD許容判定部123から修正フラグ(修正要)の通知を受けると、色差算出部122から、色補正が必要なパッチに対応するパッチ間の色差の値を取得し、この色差の値に基づくCUD色補正パラメータを生成し出力する(図8参照)。一方、修正フラグ(修正不要)の通知を受けると、キャリブレーションモジュール110に色補正パラメータを変更させないための予め定められたパラメータなど所定の制御信号を出力する。
ここで、色処理モジュール120による処理の具体例を、図9を用いて説明する。図9は、色処理モジュール120によるパッチ1に対する処理の具体例を示す図である。
はじめに、測色部121が、カラーチャートのパッチ1とパッチ2のLab値を測色する(ステップS901)。
次に、色差算出部122が、赤緑色弱者用評価式に従い、パッチ1とパッチ2間の色差を算出する(ステップS902)。
次に、CUD許容判定部123が、パッチ1とパッチ2間の色差の値とCUD許容値とを比較し、パッチ1とパッチ2間の色差の値がCUD許容値より小さいか判定する(ステップS903)。そして、パッチ1とパッチ2の色差の値がCUD許容値より小さければ(ステップS903でYes)、CUD色補正パラメータ生成器124へ修正フラグ(修正要)を通知する(ステップS904)。
CUD色補正パラメータ生成器124は、修正フラグの通知に応じ、色差算出部122からパッチ1とパッチ2間の色差の値を取得し、その値に基づきパッチ1の色を補正するためのCUD色補正パラメータを生成し出力する(ステップS905)。
一方、パッチ1とパッチ2の色差の値がCUD許容値以上であれば(ステップS903でNo)、CUD色補正パラメータ生成器124へ修正フラグ(修正不要)を通知する(ステップS906)。
CUD色補正パラメータ生成器124は、修正フラグ(修正不要)の通知に応じ、キャリブレーションモジュール110に色補正パラメータを変更させないための所定のパラメータなどの所定の制御信号を出力する(ステップS907)。
以上の一連の処理は、他のパッチについても同様に行われる。
上述した色弱者用の色補正により、図10に例示する赤色と緑色の見え方は、通常の色補正を行った場合と、(赤緑)色弱者用の色補正を行ったものとでは、色弱者用の色補正を行ったものの方が赤緑色弱者にとって識別しやすいものとなる。
以上説明したように、本実施形態では、キャリブレーションの処理時にパッチを測色した情報から、各パッチの色同士の識別性を判断し、その識別性に応じた色補正を行えるようにしたことで、色弱者用に画像の識別性を向上させたCUDを実現することができる。また、CUD用の色補正パラメータを固定値としてもった場合(または固定の許容範囲をもつ場合)に比べ、本実施形態では、エンジン部の経時変化に沿ったCUD色補正処理がされず色弱者が見やすい出力を安定して提供できる。また、通常のキャリブレーション処理は、CMYK4色の階調を調整するものであるが、本実施形態によればCUD色補正が対象とする色のみを対象とした補正を反映させることができる。また、従来は識別性を考慮しないため、識別性を考慮した場合には変更(補正)が必要でない色となる場合でも色補正対象となることがあり、そのための処理時間がかかる点についても改善される。
(コンピュータ等による実現)
図11は、本発明に係る画像処理装置をコンピュータ等により実現する場合の概略構成を説明する図である。図11のコンピュータは、主処理部400、入力装置410、表示装置420、スキャナ430、プロッタ440、NIC460、ドライブ装置480、ハードディスク装置(以下、「HDD」という。)490、入力I/F419、表示I/F429、スキャナI/F439、プロッタI/F449、ドライブI/F489、及び、HDDI/F499を有する。
主処理部400は、コンピュータプログラムを実行して各機能を実現する。主処理部400は、例えば、CPU401、ROM408、及び、RAM409を有する。CPU401は、コンピュータプログラムを実行することにより、コンピュータが有する各デバイス等の制御を行う。ROM408は、例えば、コンピュータプログラムやパラメータ等が格納され、CPU401にそれらが供せられる。RAM409は、例えば、CPU401がコンピュータプログラムを実行する際のワークメモリとして供せられる。
入力装置410は、例えば、キーボードやマウス等の入力デバイスとして構成され、コンピュータに対する指示等が入力される。表示装置420は、コンピュータの状態等が表示される。スキャナ430は、画像を光学的に読み取って、画像データを生成する。プロッタ440は、媒体上に画像を形成して出力する。
NIC460は、コンピュータと外部とをネットワークを介して接続する際のインタフェースの機能を実現し、その制御を行う。ドライブ装置480は、記録媒体が挿入され、その記録媒体に記録された情報を読み出し、またその記録媒体に情報を記録する。HDD490は、大容量のデータを格納する記憶手段である。
入力I/F419、表示I/F429、スキャナI/F439、プロッタI/F449、ドライブI/F489、及び、HDD I/F499は、それぞれ、入力装置410、表示装置420、スキャナ430、プロッタ440、ドライブ装置480、及び、HDD490がバスを介して主処理部400と接続される際のインタフェースである。
以上、発明を実施するための実施の形態について説明を行ったが、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではない。本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能である。
(その他の実施形態)
本実施形態の画像形成装置に備わる色処理モジュール120の測色手段としての機能、色差算出手段としての機能および色補正手段としての機能(CUD許容判定部123およびCUD色補正パラメータ生成器124)を実現させるプログラムは、ROM、HDD等の不揮発性記憶媒体に予め組み込まれて提供される。または、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
または、上記プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供または配布するように構成しても良い。
101 プリンタモジュール
102 コピーモジュール
103 スキャナモジュール
104 FAXモジュール
105 SDKモジュール
106 認証モジュール
107 画像蓄積モジュール
108 画像配信モジュール
109 その他モジュール
110 キャリブレーションモジュール
111 粒状度取得部
112 特性情報取得部
113 パラメータ補正部
114 濃度補正部
115 温度判断部
120 色処理モジュール
121 測色部
122 色差算出部
123 CUD許容判定部
124 CUD色補正パラメータ生成器
130 操作部
140 FAX制御ユニット
150 プロッタ
160 スキャナ
170 その他ハードウェアリソース
200 エンジン部
201 読取部
202 印刷部
400 主処理部
410 入力装置
419 入力I/F
420 表示装置
429 表示I/F
430 スキャナ
439 スキャナI/F
440 プロッタ
449 プロッタI/F
480 ドライブ装置
489 ドライブI/F
490 ハードディスク装置
特開平7−177364号公報

Claims (9)

  1. 印字された複数のカラーパッチから読み取られた画像データを測色する測色手段と、
    前記測色手段により測色した隣接するカラーパッチ間の色差を算出する色差算出手段と、
    前記色差算出手段が算出したあるカラーパッチ間の色差の値が所定の許容値を満たさない場合に、当該カラーパッチ間の色差の値が所定の許容値を満たすようにさせる色補正手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記色補正手段は、前記色差算出手段が算出したあるカラーパッチ間の色差の値が所定の許容値を満たす場合には、色補正の変更をさせないことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 出力階調をキャリブレーションするキャリブレーション手段を備え、
    前記色補正手段は、算出したあるカラーパッチ間の色差の値が所定の許容値を満たさない場合に、前記キャリブレーション手段に、当該カラーパッチ間の色差の値が所定の許容値を満たすようにさせる補正用パラメータを生成し、
    前記キャリブレーション手段は、前記補正用パラメータに従って色補正を行う
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記測色手段、色差算出手段および色補正手段は、前記キャリブレーション手段が、出力階調をキャリブレーションする際に前記各処理を実施することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記画像処理装置は、画像形成装置であり、
    前記測色手段は、当該画像形成装置により印字した複数のカラーパッチについて測色する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記所定の許容値は、色弱者用に対応させた許容値であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 画像処理装置において、
    測色手段が、印字された複数のカラーパッチから読み取られた画像データを測色する測色工程と、
    色差算出手段が、前記測色工程にて測色した隣接するカラーパッチ間の色差を算出する色差算出工程と、
    色補正手段が、前記色差算出工程にて算出したあるカラーパッチ間の色差の値が所定の許容値を満たさない場合に、当該カラーパッチ間の色差の値が所定の許容値を満たすようにさせる色補正工程と
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  8. コンピュータにより制御される画像処理装置を、
    印字された複数のカラーパッチから読み取られた画像データを測色する測色手段と、
    前記測色手段により測色した隣接するカラーパッチ間の色差を算出する色差算出手段と、
    前記色差算出手段が算出したあるカラーパッチ間の色差の値が所定の許容値を満たさない場合に、当該カラーパッチ間の色差の値が所定の許容値を満たすようにさせる色補正手段として機能させる
    ことを特徴とするプログラム。
  9. コンピュータにより制御される画像処理装置を、
    印字された複数のカラーパッチから読み取られた画像データを測色する測色手段と、
    前記測色手段により測色した隣接するカラーパッチ間の色差を算出する色差算出手段と、
    前記色差算出手段が算出したあるカラーパッチ間の色差の値が所定の許容値を満たさない場合に、当該カラーパッチ間の色差の値が所定の許容値を満たすようにさせる色補正手段として機能させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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