JP4107244B2 - マイクロリレー - Google Patents

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Description

本発明は、半導体微細加工技術で形成されるマイクロリレーに関するものである。
特許文献1には、半導体微細加工技術を用いて形成されたマイクロリレーが開示されている。このマイクロリレーは、電磁石装置を備えたボディ(セラミック基板)と、このボディにスペーサを介して接合されるアーマチュアブロック(Si基板)とを備える。このアーマチュアブロックは、磁性体を備えてアーマチュアを構成するアーマチュア基板(可動片)とアーマチュア基板の全周を包囲してアーマチュア基板を揺動自在に支持するフレームとを一体に備える形状になっている。アーマチュア基板は、幅方向の両側の長手方向の中心が一対の弾性片(枢支部)によって上記フレームに連結されており、弾性片を軸としてシーソー動作する。
特開平5−114347号公報
ところで、上記従来のマイクロリレーでは、弾性片の支持力が弱いとアーマチュア基板が電磁石装置に吸着してしまい、逆に弾性片の支持力が強いとアーマチュア基板がシーソー動作しないなどの課題がある。
この点に鑑みて、本出願人は、アーマチュア基板が安定して動作すると共にばね定数も自由に設定できるマイクロリレーを別途提案している(特願2003−284187)。このマイクロリレーは、アーマチュア基板、および、その両側部の中央側と凹凸嵌合すると共にそれら中央側の各両側を弾性保持する枠状のフレームを一体に有するアーマチュアブロックと、このアーマチュアブロックを一の面に載置する形状に形成されるボディと、このボディの収納部に収納される電磁石装置と、カバーと、アーマチュアのシーソ動の支点となる支点部(突起部)とを備える構成になっている。
この構成では、アーマチュア基板の両側部の中央側がフレームと凹凸嵌合し、それら中央側の各両側がフレームに弾性保持されることにより、アーマチュア基板の安定なシーソ動が可能となる。また、アーマチュア基板は、支点部によりボディに吸着されることがないので、フレームにより弾性保持される部分(弾性片)のばね定数を自由に設定(小さく設定)することができる。
しかし、上記マイクロリレーでは、互いに離隔する一対の固定接点の離隔距離よりも、それら一対の固定接点に対する、対向配置される可動接点の離隔距離の方が短いので、開状態の一対の固定接点が、対向配置される可動接点の影響を受けて良好なアイソレーション特性を得られないという課題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、アーマチュア基板が安定して動作すると共にばね定数も自由に設定できるほか、開状態の一対の固定接点に対するアイソレーション特性を良くすることができるマイクロリレーを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、半導体微細加工技術で形成されるマイクロリレーであって、アーマチュア基板、および、その全周を包囲しその一方の両側部の中央側と凹凸嵌合すると共にそれら中央側の各両側を弾性保持する枠状のフレームを、一体に有する形状にシリコン基板により形成され、前記アーマチュア基板の他方の両側部にそれぞれ形成される両可動接点と、前記アーマチュア基板に固着されてアーマチュアを構成する磁性体とを有するアーマチュアブロックと、このアーマチュアブロックを一の面に載置する形状に形成され、中央に収納部を有すると共に、その収納部を挟む両端部のうち、一方の端部の前記一の面に、前記両可動接点の一方と対向配置され互いに離隔する一対の固定接点と、他方の端部の前記一の面に、前記両可動接点の他方と対向配置されるグランドパターンとしての固定接点とを有するボディと、このボディの収納部に収納され、前記ボディにおける一方の端部に配置される一対の固定接点および他方の端部に配置されるグランドパターンとしての固定接点に対して、交互に前記両可動接点の一方および他方をそれぞれ接離する電磁石装置と、前記ボディの一の面に載置される前記アーマチュアブロックの面の裏面を覆う箱状に形成されるカバーとを備え、前記ボディは、当該ボディの各固定接点とそれぞれ電気的に接続される各固定接点用スルーホールと、当該ボディにおける前記一の面の裏面側に設けられ、前記各固定接点用スルーホールと電気的に接続される各固定接点用バンプとを有し、前記アーマチュア基板は、下面に前記磁性体が接合される磁性体保持部と、下面に前記可動接点が固着される可動接点部とからなり、前記磁性体が接合される前記磁性体保持部の接合面全面を通って前記可動接点に至る面上に、導電パターンを形成することにより、前記両可動接点が電気的に導通していることを特徴とする。
この構成では、例えば、他方の一対の固定接点に電気的に接続される2つの固定接点用バンプを本マイクロリレーを実装するプリント基板のグランドに電気的に接続するようにしておくと、両可動接点の一方の可動接点が、対向配置される一対の固定接点から離隔したときに、両可動接点の他方の可動接点が接地して、両可動接点の一方の可動接点もグランド電位になるので、その開状態の一対の固定接点に対するアイソレーション特性を良くすることができる。
請求項記載の発明は、請求項記載のマイクロリレーにおいて、前記ボディは、当該ボディの一方の端部に配置される一対の固定接点とそれぞれ電気的に接続される一対の固定接点用スルーホールと、当該ボディの他方の端部に配置されるグランドパターンとしての前記固定接点と電気的に接続されるグランド用スルーホールと、当該ボディにおける前記一の面の裏面側に設けられ、前記一対の固定接点用スルーホールおよび前記グランド用スルーホールとそれぞれ電気的に接続される一対の固定接点用バンプおよびグランド用バンプとを有することを特徴とする。この構成では、両可動接点の一方の可動接点が、対向配置される一対の固定接点から離隔したときに、両可動接点の他方の可動接点がグランドパターンとしての固定接点に接触することにより、両可動接点の一方の可動接点がグランド電位になるので、その開状態の一対の固定接点に対するアイソレーション特性を良くすることができる。
本発明によれば、アーマチュア基板が安定して動作すると共にばね定数も自由に設定できるほか、開状態の一対の固定接点に対するアイソレーション特性を良くすることができる。
(実施形態1)
図1は本発明による実施形態1のマイクロリレーの分解斜視図である。このマイクロリレーは、例えば半導体微細加工技術で形成され、ボディ1と、電磁石装置2と、アーマチュアブロック3と、カバー4とを備える。
ボディ1は、ガラスからなる矩形板状であって、図3に示すように、四隅の近傍には、ボディ1の上下両面に貫通するスルーホール10A,10B,10C,10Dが形成されていると共に、長手方向の両端部の中央縁部にスルーホール10E,10Fが形成されている。各スルーホール10A〜10Fの内周面には、マイクロリレーを実装するプリント基板の電気回路(図示せず)と固定接点14A,14B,15A,15Bおよびグランドパターン14C,15Cとを電気接続するための電気経路11A〜11Fが形成されている。各電気経路11A〜11Fは、クロム、チタン、白金、コバルト、ニッケル、金、銅、金とコバルトの合金、またはこれらの合金等からなり、めっき、蒸着、スパッタ等により形成されている。各スルーホール10A〜10Fの両端の開口部周縁には、各電気経路11A〜11Fと電気接続されたランド12が形成されている。図2に示すように、ボディ1の下面側のランド12には、金、銀、銅、半田などの導電性材料からなるバンプ13が載せられ、各スルーホール10A〜10Fの下面開口を塞ぐように、熱などで密着接合されている。
ボディ1の上面には、図3に示すように、2対の固定接点14A,14B、15A,15Bと、グランドパターン14C,15Cとが形成されている。各固定接点14A,14B,15A,15Bとグランドパターン14C,15Cは、少なくともその表面が、クロム、チタン、銅、白金、コバルト、ニッケル、金、金とコバルトの合金、またはこれらの合金等により形成されている。固定接点14A,14Bは、2つのスルーホール10A,10Bに挟まれるようにして並設されている。そして、一方の固定接点14Aは、スルーホール10Aのランド12と電気接続され、他方の固定接点14Bはスルーホール10Bのランド12と電気接続されている。スルーホール10Eは、一対の固定接点14A,14B間の外寄りに設けられ、スルーホール10Eのランド12と電気的に接続されたグランドパターン14C,14Cがスルーホール10A,10Bの側に延設されている。同様に、固定接点15A,15Bは、2つのスルーホール10C,10Dに挟まれるようにして並設され、一方の固定接点15Aは、スルーホール10Cのランド12と電気接続され、他方の固定接点15Bはスルーホール10Dのランド12と電気接続されている。スルーホール10Fは、一対の固定接点15A,15B間の外寄りに設けられ、スルーホール10Fのランド12と電気的に接続されたグランドパターン15C,15Cがスルーホール10C,10Dの側に延設されている。
ボディ1の中央には、ボディ1の上下両面に貫通した十字形の貫通孔16が設けられ、薄膜17がボディ1の上面側で貫通孔16を閉じるようにボディ1に密着接合されている(図1)。これにより、ボディ1の下面側に電磁石装置2を収納する収容凹部18(収納部)が形成される(図2)。また、薄膜17A〜17Fがスルーホール10A〜10Fを閉じるようにボディ1に密着接合されている(図1)。薄膜17,17A〜17Fは、シリコンまたはガラスで形成され、エッチングまたは研磨などの加工を施すことで5〜50μm程度、好ましくは20μm程度の厚さに形成される。貫通孔16は、ボディ1の下面から上面にかけて徐々に断面積が小さくなるテーパー形状に形成されており、これにより、電磁石装置2を収容し易くしている。
電磁石装置2は、図1に示すように、ヨーク20と、永久磁石21と、コイル22A,22Bと、基板23とからなる。ヨーク20は、電磁軟鉄などの鉄板を曲げ加工あるいは鍛造加工することにより、矩形板状の中央片20Aの両端から、矩形板状の脚片20B,20Cがそれぞれ立ち上がったコ字状に形成されている。永久磁石21は、直方体形状であって、背中合わせの磁極面21A,21B(図4参照)が互いに異極となるように着磁されている。永久磁石21は、一方の磁極面21Bがヨーク20の中央片20Aの中央に当接し、他方の磁極面21Aが脚片20B,20Cの先端と同じ高さになるようにヨーク20に取着されている。コイル22Aは、脚片20Bと永久磁石21との間で中央片20Aに直接巻回され、その端面が脚片20Bおよび永久磁石21に当接することにより左右方向の移動を規制されている。同様にコイル22Bは、脚片20Cと永久磁石21との間で中央片20Aに直接巻回され、その端面が脚片20Cおよび永久磁石21に当接することにより左右方向の移動を規制されている。基板23は矩形状であり、ヨーク20の中央片20Aの下面に中央片20Aと直交するように接合される。基板23は、下面に導電部23Aを有し(図2参照)、コイル22の先端が導電部23Aに電気接続されている。導電部23Aには、マイクロリレーを実装するプリント基板の電気回路(図示せず)とコイル22とを電気接続するバンプ24が設けられている。
電磁石装置2は、脚片20B,20Cの先端を上向きにして、収容凹部18に収容される。この時、図4の例に示すように、薄膜17の下面に電磁石装置2の脚片20B,20Cの先端および永久磁石21の磁極面21Aに密着して収納される。
アーマチュアブロック3は、50〜300μm程度、好ましくは200μm程度の厚みを有するシリコン基板をエッチングして形成され、図1,図5,図6に示すように、アーマチュア基板30と、アーマチュア基板30の全周を包囲してアーマチュア基板30を揺動自在に支持するフレーム31とを一体に備える。アーマチュア基板30の下面には、矩形板状の磁性体32が接合され、アーマチュア300を構成する。
アーマチュア基板30は、下面に磁性体32が接合される矩形状の磁性体保持部30Aと、下面に可動接点33A,33Bが固着され、上面に可動接点33C,33Dが固着される可動接点部30B,30Bとからなる。これら可動接点は、例えば上記固定接点と同様に形成される。また、可動接点33A,33Bは、それぞれ可動接点33C,33Dと電気的に接続される。可動接点部30Bは、磁性体保持部30Aの長手方向の両側において、弾性変形可能なヒンジ片34によって磁性体保持部30Aに支持されている。
磁性体保持部30Aは、幅方向の両側が、弾性変形可能な弾性片35によってフレーム31に支持されている。弾性片35は、アーマチュア基板30のシーソー動作の軸X(支点軸)を中心として、線対称に4ヶ所設けられている。各弾性片35は、一端が磁性体保持部30Aに一体に形成結合されると共に他端がフレーム31に一体に形成結合されており、上記一端と上記他端との間に、フレーム31と同一平面上でU字形に多数蛇行した蛇行部35Aが形成されている。蛇行部35Aを設けることで、弾性片35を長く形成することができ、アーマチュア基板30がシーソー動作する時に弾性片35がねじられることで生じるばね力のばね定数を適切に小さくできる。弾性片35に加えられる応力も分散できる。弾性片35は、肉厚がフレーム31の肉厚よりも小さく形成され、幅が、上記肉厚よりも小さく形成されている。
また、磁性体保持部30Aは、幅方向の両側の中央部に延設片36が形成されている。延設片36のフレーム31に対向する部位には凸部36Aが設けられ、凸部36Aに対向するフレーム31の内周面には凹部37Aを有する延設片37が設けられる。凸部36Aと凹部37Aとは、フレーム31と同一平面で凹凸嵌合することにより、アーマチュア基板30が水平方向に移動するのを規制する移動規制部301を構成する。さらに、延設片36の下面には、図5に示したように、アーマチュア基板30のシーソー動作の支点となる突起部36B(支点部)が形成されている。なお、凸部36A,凹部37Aは、それぞれ逆であってもよく、凹凸嵌合は各一対に限らず、複数対でもよい。
さらに、磁性体保持部30Aの四隅には、第2の延設片38が形成されている。第2の延設片38の下面には、アーマチュア基板30のシーソー動作のストッパーとなる第2の突起部38Aが形成されている。第2の突起部38Aは、アーマチュア基板30を水平にした時に、対向するボディ1の上面と所定の間隔を有するように形成されている。
また、フレーム31は、下方に矩形状の開口を有する箱状になっているが、図5,図6に示すように、その短手方向の両側部311,312の内面から上下面にかけて、金属薄膜311A,312Aが形成されている。これら金属薄膜311A,312Aは、例えば可動接点33A〜33D以外のアーマチュアブロック3を絶縁膜で覆った後、その絶縁膜上に形成される。なお、可動接点33A,33Bは、金属薄膜311A,312Aと同時に上記固定接点と同様に形成してもよい。
磁性体32は、電磁軟鉄、電磁ステンレス、パーマロイなどの磁性材料を機械加工して形成され、接着、溶接、熱着、ロウ付けなどの方法で、磁性体保持部30Aに接合される。磁性体32を機械加工により形成することで、厚みを大きくして吸引力を向上させることができる。
アーマチュア基板30の肉厚は、フレーム31の肉厚よりも小さく形成されており、フレーム31の下面に対してアーマチュア300の下面(すなわち、磁性体32の下面および可動接点33A,33Bの下面。)が凹むようにアーマチュア基板30がフレーム31の上側に保持されている。これにより、後述するように、フレーム31をボディ1に接合した際に、アーマチュア300の下面とボディ1との間に、アーマチュア300の揺動を収容する空間が形成される。
カバー4は、パイレックス(R)のような耐熱ガラスにより矩形板状に形成され、下面には、図7に示すように、アーマチュア300の揺動を収容するための凹部40が設けられている。
また、カバー4の少なくとも内部底面40A側(例えばラインL内の全面)には、金属薄膜4Aが固着され、金属薄膜4Aは、アーマチュアブロック3の金属薄膜311A,312Aを介して、ボディ1のグランドパターン14C,15Cと電気的に接続される。
上述のように構成されたボディ1、アーマチュアブロック3、カバー4は、アーマチュアブロック3のフレーム31がその全周にわたってボディ1の周縁部19とカバー4の周縁部42とに、陽極接合などの方法で直接接合される。このとき、図3,図7において、カバー4の周縁部42における金属薄膜4Aは、ボディ1のグランドパターン14C,15Cの外方張出部141,151に電気的に接続される。そして、ボディ1とカバー4との間でフレーム31に囲まれた密閉空間が形成され、密閉空間内にアーマチュア300および可動接点33A〜33Dおよび固定接点14A,14B,15A,15Bが収容される。可動接点33A,33Bと、固定接点14A,14B,15A,15Bとは、アーマチュア300の揺動により接離する接点機構を構成する。また、可動接点33C,33Dと、カバー4の金属薄膜4Aとは、アーマチュア300の揺動により接離する第2の接点機構を構成する。アーマチュアブロック3の突起部36Bは、その頂点が薄膜17に当接している。
次に、このマイクロリレーの動作について説明する。コイル22A,22Bに一方向から通電すると、磁性体32が一方の脚片20Bに吸引され、アーマチュア300は、突起部36Bの頂点を支点として、シーソー動作を行う。アーマチュア300のシーソー動作は、第2の延設片38の下面に設けられたストッパーとしての第2の突起部38Aがボディ1の上面に当接することで止まる。第2の突起部38Aを設けることで、磁性体32と薄膜17とが直接衝突し磁性体32または/および薄膜17が破損する事態を防止している。この時、可動接点部30Bの下面に設けられた可動接点33Aは、対向する一対の固定接点14A,14Bと当接し、固定接点14A,14B間を閉じる。可動接点33Aは、ヒンジ片34の弾性により、適度な接点圧を得ている。第2の突起部38Aとボディ1との距離を調節することで、可動接点33A,33Bの押し込み量を調節できる。コイル22A,22Bの通電を停止しても、永久磁石21から発生され磁性体32→脚片20B→永久磁石21という閉磁路を通る磁束により、アーマチュア300は、同一状態を維持している。
次に、コイル22A,22Bの通電方向を逆にすると、磁性体32が他方の脚片20Cに吸引され、弾性片35のねじり復帰力も加わって、アーマチュア300は、突起部36Bの頂点を支点として、反対方向にシーソー動作を行う。この時、可動接点部30Bの下面に設けられた可動接点33Bは、対向する一対の固定接点15A,15Bと当接し、固定接点15A,15B間を閉じる。可動接点33Bは、ヒンジ片34の弾性により、適度な接点圧を得ている。コイル22A,22Bの通電を停止しても、永久磁石21から発生され磁性体32→脚片20C→永久磁石21という閉磁路を通る磁束により、アーマチュア300は、同一状態を維持している。すなわち、本実施形態のマイクロリレーは、常開接点と常閉接点とを一組づつ備えたラッチング型のリレーとして構成されている。
上述したように、本マイクロリレーのアーマチュア基板30は、弾性片35によってフレーム31に支持されると共に移動規制部301によって水平方向への移動を規制された状態で、突起部36Bの頂点を支点としてシーソー動作するため、安定したシーソー動作を行うことができる。また、アーマチュア基板30は、突起部36Bがあるためボディ1に吸着されることがないので、弾性片35のばね定数を自由に設定(小さく設定)することもできる。マイクロリレーをプリント基板(図示せず)に実装するには、ボディ1の下面のバンプ13およびバンプ24をフリップチップ接合すればよい。
また、本実施形態1では、可動接点33Aが固定接点14A,14Bから離隔すると、可動接点33Aと電気的に接続される可動接点33Cが、カバー4の内部底面40Aに対して接触することにより、可動接点33Aが、可動接点33C、カバー4の金属薄膜4A、アーマチュア基板30の金属薄膜311A,312A、ボディ1のグランドパターン14C,15C、スルーホール10E,10Fおよびグランド用のバンプ13,13を通して接地され、グランド電位となるので、当該可動接点33Aと対向配置される開状態の一対の固定接点14A,14Bに対するアイソレーション特性を良くすることができる。同様に、可動接点33Bが固定接点15A,15Bから離隔すると、可動接点33Bと電気的に接続される可動接点33Dが、カバー4の内部底面40Aに対して接触することにより、可動接点33Bが、可動接点33D、カバー4の金属薄膜4A、アーマチュア基板30の金属薄膜311A,312A、ボディ1のグランドパターン14C,15C、スルーホール10E,10Fおよびグランド用のバンプ13,13を通して接地され、グランド電位となるので、当該可動接点33Bと対向配置される開状態の一対の固定接点15A,15Bに対するアイソレーション特性を良くすることができる。
(実施形態2)
図8は本発明による実施形態2のマイクロリレーのボディの分解斜視図である。
実施形態2のマイクロリレーは、実施形態1のマイクロリレーにおいて、図8に示すように、一対の固定接点14A,14B間および一対の固定接点15A,15B間に、それぞれグランドパターン14C,15Cの一部140C,150Cが介在し、両可動接点33A,33Bが、それぞれボディ1の対向配置される一対の固定接点14A,14Bおよび15A,15Bを導通可能に、グランドパターン14C,15Cの一部140C,150Cと当接する部分が絶縁されていることを特徴とする。図8の例では、固定接点14A,14Bと固定接点15A,15Bをグランドパターン14C,15Cの一部140C,150Cよりも高く設置することにより絶縁している。なお、一部140C,150Cと当接する両可動接点33A,33Bの部分を絶縁膜で絶縁しても良い。
このような構成の実施形態2では、可動接点33Aが、ボディ1の対向配置される一対の固定接点14A,14Bから離隔すると、それら一対の固定接点14A,14B間にグランドパターン14Cの一部140Cが介在していることにより、その開状態の一対の固定接点14A,14Bに対するアイソレーション特性をさらに良くすることができる。同様に、可動接点33Bが、ボディ1の対向配置される一対の固定接点15A,15Bから離隔すると、それら一対の固定接点15A,15B間にグランドパターン15Cの一部150Cが介在していることにより、その開状態の一対の固定接点15A,15Bに対するアイソレーション特性をさらに良くすることができる。
なお、実施形態2の変形例として、可動接点33C,33Dを廃止し、図1に示したインゴット状の凸部を削除して平面形状にしても良い(後述の図9の30B参照)。
(実施形態3)
図9は本発明による実施形態3のマイクロリレーの分解斜視図、図10は同マイクロリレーのアーマチュアブロックを下側から見た分解斜視図である。
実施形態3のマイクロリレーは、実施形態1のマイクロリレーにおいて、図9に示すように、可動接点33C,33Dが廃止され、図1に示したインゴット状の凸部が削除されて平面形状になっているほか、図10に示すように、例えば、可動接点33Aから磁性体保持部30Aの裏面全面を通って可動接点33Bに至る面上に、めっき、蒸着、スパッタ等で、金、銅、クロム、ニッケル、銀などの導電パターン30ABを形成することにより、両可動接点33A,33Bを電気的に導通し、図9に示すように、実施形態1における固定接点14A,14Bをグランドパターン14Cに一体化して実施形態3のグランドパターン14Cとしたことを特徴とする。
このような構成の実施形態3では、可動接点33Bが、対向配置される一対の固定接点15A,15Bから離隔したときに、可動接点33Aがグランドパターン14Cに接触することにより、可動接点33Bがグランド電位になるので、その開状態の一対の固定接点15A,15Bに対するアイソレーション特性を良くすることができる。
なお、実施形態3では、可動接点33C,33Dを廃止し、図1に示したインゴット状の凸部を削除して平面形状にしてあるが、実施形態1と同様に可動接点33C,33Dを設けた構成でもよい。また、グランドパターン15Cおよび可動接点33Bに対して実施形態2の特徴となる構成をさらに適用しても良い。
また、上記各実施形態において、スルーホール10A〜10Fは、ボディ1の上下両面からブラスト加工、エッチング、ドリル加工または超音波加工により形成するのが好ましい。一般に、ブラスト加工またはエッチング加工によりスルーホールを形成すれば、先細りのテーパー形状となる。そこで、ボディ1の上下両面からスルーホールを形成すれば、ブラスト加工またはエッチングの場合は、ボディ1の表面の開口を大きくせずにスルーホールを形成できる。ドリル加工または超音波加工の場合は、ストレートの孔の形成が可能となり、テーパ形状より更に小型化が可能となる。
また、上記各実施形態では、ボディおよびカバーはガラスで形成したが、シリコンで形成しても良い。
また、上記各実施形態では、永久磁石21を用いた有極型の電磁石装置2を示したが、永久磁石を用いない無極型の電磁石装置を用いても良い。
また、上記各実施形態では、突起部36Bは、アーマチュア基板30の下面(延設片36の下面)に設けられる構成になっているが、薄膜17の上面に設けられ、その薄膜17の上面に設けられた突起部36Bの頂点を支点にアーマチュア基板30がシーソー動作するようにしても良い。
また、上記各実施形態では、ストッパーとしての第2の突起部38Aは、第2の延設片38の下面に設けられる構成になっているが、薄膜17の上面に設けられる構成でも良い。また、第2の突起部38Aを設ける替わりに、薄膜17の上面に金属薄膜を設けて、アーマチュア300と接触する薄膜17の部位を保護してもよい。
また、電磁石装置2のプリント基板23の周囲に、巻線の径よりも幅の大きいくびれ部を設けてコイル22A,22Bの末端をくびれ部に巻きつけ、コイルの末端の処理がし易くなるようにしても良い。
本発明による実施形態1のマイクロリレーの分解斜視図である。 同マイクロリレーを下側から見た斜視図である。 同マイクロリレーのボディの分解斜視図である。 同マイクロリレーの位置決め部を示す図である。 同マイクロリレーのアーマチュアブロックを下側から見た分解斜視図である。 同アーマチュアブロックの下面図(a)および上面図(b)である。 同マイクロリレーのカバーを下側から見た斜視図である。 本発明による実施形態2のマイクロリレーのボディの分解斜視図である。 本発明による実施形態3のマイクロリレーの分解斜視図である。 同マイクロリレーのアーマチュアブロックを下側から見た分解斜視図である。
符号の説明
1 ボディ
2 電磁石装置
3 アーマチュアブロック
4 カバー
10A〜10F スルーホール
11A〜11F 電気経路
12 ランド
13 バンプ
14A,14B 固定接点
14C グランドパターン
15A,15B 固定接点
15C グランドパターン
17 薄膜
20 ヨーク
21 永久磁石
22A,22B コイル
30 アーマチュア基板
31 フレーム
32 磁性体
33A,33B 可動接点
34 ヒンジ片
35 弾性片
36B 突起部
300 アーマチュア

Claims (2)

  1. 半導体微細加工技術で形成されるマイクロリレーであって、
    アーマチュア基板、および、その全周を包囲しその一方の両側部の中央側と凹凸嵌合すると共にそれら中央側の各両側を弾性保持する枠状のフレームを、一体に有する形状にシリコン基板により形成され、前記アーマチュア基板の他方の両側部にそれぞれ形成される両可動接点と、前記アーマチュア基板に固着されてアーマチュアを構成する磁性体とを有するアーマチュアブロックと、
    このアーマチュアブロックを一の面に載置する形状に形成され、中央に収納部を有すると共に、その収納部を挟む両端部のうち、一方の端部の前記一の面に、前記両可動接点の一方と対向配置され互いに離隔する一対の固定接点と、他方の端部の前記一の面に、前記両可動接点の他方と対向配置されるグランドパターンとしての固定接点とを有するボディと、
    このボディの収納部に収納され、前記ボディにおける一方の端部に配置される一対の固定接点および他方の端部に配置されるグランドパターンとしての固定接点に対して、交互に前記両可動接点の一方および他方をそれぞれ接離する電磁石装置と、
    前記ボディの一の面に載置される前記アーマチュアブロックの面の裏面を覆う箱状に形成されるカバーとを備え、
    前記ボディは、当該ボディの各固定接点とそれぞれ電気的に接続される各固定接点用スルーホールと、当該ボディにおける前記一の面の裏面側に設けられ、前記各固定接点用スルーホールと電気的に接続される各固定接点用バンプとを有し、
    前記アーマチュア基板は、下面に前記磁性体が接合される磁性体保持部と、下面に前記可動接点が固着される可動接点部とからなり、
    前記磁性体が接合される前記磁性体保持部の接合面全面を通って前記可動接点に至る面上に、導電パターンを形成することにより、前記両可動接点が電気的に導通していることを特徴とするマイクロリレー。
  2. 前記ボディは、当該ボディの一方の端部に配置される一対の固定接点とそれぞれ電気的に接続される一対の固定接点用スルーホールと、当該ボディの他方の端部に配置されるグランドパターンとしての前記固定接点と電気的に接続されるグランド用スルーホールと、当該ボディにおける前記一の面の裏面側に設けられ、前記一対の固定接点用スルーホールおよび前記グランド用スルーホールとそれぞれ電気的に接続される一対の固定接点用バンプおよびグランド用バンプとを有することを特徴とする請求項1記載のマイクロリレー。
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