JP4106733B2 - ミシン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、上糸に張力を付与する糸調子器と、この糸調子器を開放させる糸調子器開放機構とを備えたミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
糸調子器を開放させる糸調子器開放機構は、モータの回転軸に取り付けられたカムと、このカムにより揺動されるレバーとから構成されている。この構成では、レバーの揺動により、糸調子器の一方の糸調子皿を開放方向に移動させ、糸調子器を開放させるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来構成では、糸調子器の糸調子ばねとして、ばね力がかなり強いものが用いられているので、このばねのばね力に抗して糸調子器を開放させるためには、かなり駆動力の強いモータを使用する必要があった。この構成の場合、カム及びレバーを用いることにより、モータの駆動力をなるべく小さくするように構成しているのであるが、それでも、かなり駆動力の強いモータ、即ち、大形のモータが必要であり、ミシン全体の構成の大形化や製造コストの上昇を招いているという問題点があった。
【0004】
そこで、本発明の目的は、糸調子器を開放させるときに使用するモータを小形化することができて、ミシン全体の構成を小形化し得るミシンを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のミシンは、上糸供給源から縫針に供給される上糸に張力を付与する糸調子ばねを備え、前記上糸に付与する張力を調節するために前記糸調子ばねのばね力の大きさを調節可能な糸調子器と、前記糸調子器を開放させる糸調子器開放板と、前記糸調子器開放板に連動するように回動可能に設けられ、その一方向の回動によって前記糸調子器を前記糸調子ばねに抗して開放させると共に、他方向の回動によって前記糸調子器を閉塞させる回動板と、前記回動板を前記糸調子ばねに抗して前記一方向に回動させる作動位置と前記一方向に回動させない不作動位置との間に移動可能に設けられた開放部材とを備えてなるものにおいて、前記開放部材に作用して常にはその開放部材を前記作動位置に向かって回動させるように付勢するばねと、前記開放部材を前記作動位置に回動させるべく前記ばねを付勢させる作動状態と前記ばねの付勢に抗して前記開放部材を前記不作動位置に配置させる不作動状態とに切り替える切替部材と、前記切替部材を前記作動状態と前記不作動状態とに駆動するモータとを備え、前記モータが前記切替部材を作動状態としたとき、前記ばねが前記開放部材を前記作動位置に回動させて前記回動板を前記一方向に回動させるように構成され、更に、前記糸調子器の糸調子が前記ばねのばね力によって前記糸調子器を開放させることができない強さに設定されたことに関連して前記ばねのばね力の方が相対的弱くなった場合、前記モータが前記切替部材を作動状態としても、前記ばねが前記開放部材を前記作動位置に回動させることができないところに特徴を有する。
【0006】
上記構成によれば、ばねにより開放部材及び回動板を介して糸調子器開放板を駆動するように構成し、前記ばねを作動状態または不作動状態に切り替える切替部材を備え、更に、この切替部材をモータにより駆動する構成としたので、モータとして駆動力の小さいモータを使用することが可能となる。というのは、通常、糸調子器開放板を駆動するばねのばね力を、糸調子器のばねのばね力よりも小さくし得るので、上記糸調子器開放板を駆動するばねを作動状態または不作動状態に切り替える切替部材を駆動するモータとして必要な駆動力を、従来構成のモータの駆動力よりもかなり小さくできる。この結果、モータを小形化できるのである。
【0007】
また、上記構成の場合、前記回動板の一端部に形成した孔に、前記糸調子器開放板の一端部を挿入することにより、前記回動板と前記糸調子器開放板を連結するように構成することが良い構成である。更に、前記糸調子器開放板は、前記糸調子器の一方の糸調子皿に当たって開放状態となるように前記糸調子皿を変位させる開放板部と、前記回動板に連結される連結板部とが一体に構成されていることがより一層好ましい構成である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を家庭用の刺繍ミシンに適用した一実施例について図面を参照しながら説明する。まず、図1はミシン本体のヘッド部に配設された糸調子器及び糸調子器開放機構の周辺を示す上面図であり、図2は図1中II−II線に沿う縦断側面図である。図1に示すように、糸調子器1は、上糸供給源である例えば糸駒から針棒の下端部に装着された縫針に供給される上糸に張力を付与するための装置である。尚、糸駒、針棒、縫針及び上糸等については、図示することを省略した。
【0009】
上記糸調子器1の支持板2は、全体としてほぼL字状をなしており、ミシン本体に固定されている。この支持板2の一方の片部2aには、軸部材3の左端部が取り付けられている。この軸部材3には、1対の糸調子皿4、5と、糸調子器開放板6の図1中下端側の端部6aと、圧縮コイルばねからなる糸調子ばね7と、ほぼL字状をなす可動板8の一方の片部8aとが順に挿入されている。そして、上記支持板2の他方の片部2bの右端部には、糸調子ダイヤル9が回動操作可能に配設されている。
【0010】
この構成の場合、糸調子ダイヤル9を正逆回転させると、可動板8が左右方向へ往復移動されるように構成されている。これにより、糸調子ばね7が糸調子皿5を糸調子皿4に押し付ける力、即ち、上糸に付与する張力(糸調子)を調節することが可能な構成となっている。
【0011】
また、上記糸調子器1の図1中上方には、糸調子器開放機構10が配設されている。この糸調子器開放機構10は、前記糸調子器開放板6と、軸部11aを中心としてその回りに回動可能に設けられた回動板11(図2参照)と、基板12に軸13を介して回動可能に設けられた開放レバー14とを有して構成されている。
【0012】
ここで、回動板11は、図1及び図2に示すように、全体としてほぼL字状に構成されており、引っ張りコイルばね15により図2中右回り方向に回動するように付勢されている。回動板11の図2中上端側の片部11bは、段付け形成されており、その段部11cに掛合孔11dが形成されている。この掛合孔11dには、糸調子器開放板6の図1中上端側の端部6bが挿入されて掛合されている。尚、回動板11の図2中下端側の端部11eは、押え上げレバー16に連継されている。この押え上げレバー16は、下端部に押え足が装着された押え棒(いずれも図示しない)を上方へ移動させるための手動操作用のレバーであり、軸支孔16aを中心として回動可能に設けられている。
【0013】
また、回動板11の片部11bの先端部は、上記開放レバー14の図2中上端部14aに当接するように構成されている。開放レバー14は、図6(a)、 (b)及び(c)に示すような形状に構成されており、その中間部分に形成された貫通孔14bに軸13を挿通させることにより、軸13を中心として回動可能に設けられている。この構成の場合、図1に示すように、軸13には、ねじりコイルばね17が装着されており、このねじりコイルばね17の一端部17aは基板12に掛合され、他端部17bは開放レバー14に掛合されている。これにより、開放レバー14は、ねじりコイルばね17によって図2中左回り方向に回動するように付勢されている。そして、開放レバー14の図2中上端部の左端部14aが上記回動板11の片部11bに当接すると共に、開放レバー14の図2中下端部の先端部14cが後述するカム18のカム面に接触するように構成されている。
【0014】
上記構成の場合、ねじりコイルばね17のばね力により、開放レバー14が図2に示す位置から図4に示す位置に回動されると、回動板11が図1及び図2に示す位置から図3及び図4に示す位置に回動される。すると、この回動板11の回動により、糸調子器開放板6が図1に示す位置から図3に示す位置に変位される。この結果、上記糸調子器開放板6の変位によって、図3に示すように、糸調子器1の右側の糸調子皿5が開放状態となるように変位(移動)される構成となっている。この場合、ねじりコイルばね17が糸調子器開放機構10を駆動する駆動源(即ち、アクチュエータ)を構成している。
【0015】
さて、上記基板12の図1中上面には、例えばステッピングモータからなるモータ19が取り付けられている。このモータ19の回転軸20は基板12を貫通して図1中下方へ突出しており、この回転軸20に上記カム18が取り付けられている。
【0016】
この構成の場合、カム18の最外周面部(カム面)18aに開放レバー14の先端部14cが接触している状態のとき、図1及び図2に示すように、糸調子器1の糸調子皿4、5が閉じた状態となっている。この状態から、モータ19が通電駆動されてカム18が図2中右回り方向へ回転されると、図3及び図4に示すように、カム18の凹んだ外周面部(カム面)18bに開放レバー14の先端部14cが接触する状態となり、開放レバー14がねじりコイルばね17のばね力により図4中左回り方向に回動される。これにより、開放レバー14の左端部14bが回動板11の片部11bを押すことから、回動板11が図4中左回り方向に回動され、更に、糸調子器開放板6が変位されるため、糸調子器1の糸調子皿4、5間が開放された状態になるように構成されている。
【0017】
そして、図3及び図4に示す糸調子器1が開放された状態から、モータ19が通電駆動されてカム18が左回り方向へ回転されると、図2に示すように、カム18の最外周面部(カム面)18aに開放レバー14の先端部14cが接触する状態に戻る。これにより、開放レバー14がねじりコイルばね17のばね力に抗して図2中右回り方向に回動される。これにより、回動板11が図4中右回り方向に回動されると共に、糸調子器開放板6が元の位置に復帰され、糸調子器1の糸調子皿4、5間が閉塞された状態に戻るように構成されている。
【0018】
この構成の場合、開放レバー14とカム18とから、ねじりコイルばね17を作動状態(図2及び図4参照)または不作動状態(図1及び図2参照)に切り替える切替機構21が構成されている。そして、モータ19は、上記切替機構21を駆動する駆動源を構成している。尚、開放レバー14が開放部材を構成し、カム18が切替部材を構成している。
【0019】
また、上記モータ19は、糸調子器1を開放または閉塞させるときに使用されるモータ(即ち、切替機構21を駆動する駆動源)であると共に、図示しない針棒を左右方向へ往復駆動する駆動源である。ここで、針棒ひいては縫針を左右方向へ往復動させるための針振り機構の具体的構成については、周知構成であるから、図示することを省略した。そして、上記針振り機構と上記切替機構21を共通のモータ19により駆動する構成については、本出願人は先に出願している(特願平9−150224号)。この構成について簡単に説明すると、針振り作動範囲内においては、モータ19により切替機構21が駆動されないように構成されており、モータ19を針振り作動範囲の範囲外に作動させると、該モータ19により切替機構21が作動されて糸調子器が開放駆動されるように構成されている。
【0020】
尚、糸調子器1の開放は、押え上げレバー16を手動操作することによっても実行可能なように構成されている。具体的には、図2に示すように、押え上げレバー16が下方に下がっている状態(即ち、押え棒及び押え足が下方へ移動している状態)であって、糸調子器1の糸調子皿4、5が閉じた状態であるときに、図5に示すように、押え上げレバー16を手動操作して上方へ回動させると、該押え上げレバー16により回動板11が図5中左回り方向へ回動される。これにより、糸調子器開放板6が変位されるため、糸調子器1の糸調子皿4、5間が開放された状態になるように構成されている。また、上記押え上げレバー16を上方へ回動させると、押え棒及び押え足が上方(上限位置)へ移動されるように構成されている。
【0021】
このような構成の本実施例によれば、糸調子器開放機構10を駆動するねじりコイルばね17を備えると共に、このねじりコイルばね17を作動状態または不作動状態に切り替える切替機構21を備え、更に、この切替機構21を駆動するモータ19を備えるように構成したので、モータ19として駆動力の小さい小形のモータを使用することが可能となる。
【0022】
具体的には、糸調子器開放機構10を糸調子器開放板6と回動板11等で構成したから、糸調子器開放機構10を駆動するねじりコイルばね17のばね力を、糸調子器1の糸調子ばね7のばね力よりも小さくすることができる。そして、上記糸調子器開放機構10を駆動するねじりコイルばね17を作動状態または不作動状態に切り替える切替機構21を、開放レバー14とカム18等で構成したから、この切替機構21を駆動するモータ19として必要な駆動力は、従来構成のモータの駆動力よりもかなり小さくなる。これは、カムやレバー等を使用して2段階に駆動力を小さくしているためである。この結果、上記実施例では、モータ19を小形化することができ、ひいては、ミシン全体の構成を小形化することが可能となる。
【0023】
また、本実施例のような刺繍ミシンの場合、縫製動作として刺繍縫いを実行するときは、通常、上糸に付与する張力(糸調子)は小さく設定されている。そして、このように糸調子が小さく設定された糸調子器1を開放させる場合、必要な駆動力は小さい。この構成の場合、ねじりコイルばね17のばね力を小さく設定することが可能となる。従って、このようなばね力が小さいねじりコイルばね17の切替機構21を駆動するモータ19としては、駆動力が一層小さいものを使用することができる。
【0024】
更に、上記実施例では、何らかの事情で、糸調子器1の糸調子が非常に強く設定されてしまった場合でも、モータ19は、通電駆動されたときにスムーズに回転することができる。というのは、ねじりコイルばね17のばね力が一定であるためである。このため、モータ19を針振りの駆動源として共用したときに、脱調することを確実に防止できる。尚、上記した構成の場合、ねじりコイルばね17のばね力が弱くて、糸調子器1を開放させることができないことがあるが、仕様上、これでも支障がない。
【0025】
これに対して、モータの駆動力でカムやレバー等を介して糸調子器を開放駆動する従来構成の場合には、設定された糸調子が強いと、モータがスムーズに回転しないことがあり、脱調が発生するおそれがあった。また、従来構成の場合には、このような脱調を防止するために、モータの駆動力を設定可能な最大の糸調子に対応させる必要があり、モータを大形化しなければならなかった。しかし、上記した本実施例によれば、このような従来構成の問題点を解消することができるのである。
【0026】
また、上記実施例では、糸調子器開放機構10を、ねじりコイルばね17により開放方向へ回動される回動板11と、この回動板11に連動するように設けられ回動板11が回動されたときに糸調子器1を開放させる糸調子器開放板6とから構成した。これにより、糸調子器開放機構10を簡単な構成にて容易に実現することができる。更に、上記実施例では、回動板11の一端部11bに形成した孔11dに、糸調子器開放板6の一端部6bを挿入することにより、回動板11と糸調子器開放板6を連結するように構成した。この構成によれば、回動板11と糸調子器開放板6を確実に連結することができ、2つの板が外れることを防止でき、また、2つの板の組み立て作業が容易になる。
【0027】
更にまた、上記実施例では、糸調子器開放板6を1つの板部材により構成した、即ち、糸調子器1の一方の糸調子皿5に当たって開放状態となるように糸調子皿5を変位させる開放板部(具体的には、端部6a)と、回動板11に連結される連結板部(具体的には、端部6b)とを一体に構成した。これにより、開放板部と連結板部が別体の部材からなる構成に比べて、部品点数を少くできると共に、組み立て作業を簡単化し得る。
【0028】
尚、上記実施例では、家庭用の刺繍ミシンに適用したが、これに限られるものではなく、家庭用のじぐざぐミシンや直線縫いミシンに適用しても良いし、また、工業用の刺繍ミシンや直線縫いミシン等に適用しても良い。
【0029】
【発明の効果】
本発明は以上の説明から明らかなように、上糸供給源から縫針に供給される上糸に張力を付与する糸調子ばねを備え、前記上糸に付与する張力を調節するために前記糸調子ばねのばね力の大きさを調節可能な糸調子器と、前記糸調子器を開放させる糸調子器開放板と、前記糸調子器開放板に連動するように回動可能に設けられ、その一方向の回動によって前記糸調子器を前記糸調子ばねに抗して開放させると共に、他方向の回動によって前記糸調子器を閉塞させる回動板と、前記回動板を前記糸調子ばねに抗して前記一方向に回動させる作動位置と前記一方向に回動させない不作動位置との間に移動可能に設けられた開放部材とを備えてなるものにおいて、前記開放部材に作用して常にはその開放部材を前記作動位置に向かって回動させるように付勢するばねと、前記開放部材を前記作動位置に回動させるべく前記ばねを付勢させる作動状態と前記ばねの付勢に抗して前記開放部材を前記不作動位置に配置させる不作動状態とに切り替える切替部材と、前記切替部材を前記作動状態と前記不作動状態とに駆動するモータとを備え、前記モータが前記切替部材を作動状態としたとき、前記ばねが前記開放部材を前記作動位置に回動させて前記回動板を前記一方向に回動させるように構成し、更に、前記糸調子器の糸調子が前記ばねのばね力によって前記糸調子器を開放させることができない強さに設定されたことに関連して前記ばねのばね力の方が相対的弱くなった場合、前記モータが前記切替部材を作動状態としても、前記ばねが前記開放部材を前記作動位置に回動させることができない構成としたので、糸調子器を開放させるときに使用するモータを小形化することができて、ミシン全体の構成を小形化し得るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示すもので、糸調子器及び糸調子器開放機構の周辺を示す上面図
【図2】 図1中II−II線に沿う縦断面図
【図3】 糸調子器が開放された状態を示す図1相当図
【図4】 糸調子器が開放された状態を示す図2相当図
【図5】 押え上げレバーを操作して糸調子器を開放させた状態を示す図2相当図
【図6】 (a)は開放レバーの正面図、(b)は開放レバーの上面図、(c)は開放レバーの側面図
【符号の説明】
1は糸調子器、2は支持板、3は軸部材、4、5は糸調子皿、6は糸調子器開放板、6a、6bは端部、7は糸調子ばね、9は糸調子ダイヤル、10は糸調子器開放機構、11は回動板、11dは掛合孔、14は開放レバー、15は引っ張りコイルばね、16は押え上げレバー、17はねじりコイルばね、18はカム、19はモータ、20は回転軸、21は切替機構を示す。
Claims (3)
- 上糸供給源から縫針に供給される上糸に張力を付与する糸調子ばねを備え、前記上糸に付与する張力を調節するために前記糸調子ばねのばね力の大きさを調節可能な糸調子器と、前記糸調子器を開放させる糸調子器開放板と、前記糸調子器開放板に連動するように回動可能に設けられ、その一方向の回動によって前記糸調子器を前記糸調子ばねに抗して開放させると共に、他方向の回動によって前記糸調子器を閉塞させる回動板と、前記回動板を前記糸調子ばねに抗して前記一方向に回動させる作動位置と前記一方向に回動させない不作動位置との間に移動可能に設けられた開放部材とを備えてなるミシンにおいて、
前記開放部材に作用して常にはその開放部材を前記作動位置に向かって回動させるように付勢するばねと、
前記開放部材を前記作動位置に回動させるべく前記ばねを付勢させる作動状態と前記ばねの付勢に抗して前記開放部材を前記不作動位置に配置させる不作動状態とに切り替える切替部材と、
前記切替部材を前記作動状態と前記不作動状態とに駆動するモータとを備え、
前記モータが前記切替部材を作動状態としたとき、前記ばねが前記開放部材を前記作動位置に回動させて前記回動板を前記一方向に回動させるように構成され、更に、前記糸調子器の糸調子が前記ばねのばね力によって前記糸調子器を開放させることができない強さに設定されたことに関連して前記ばねのばね力の方が相対的に弱くなった場合、前記モータが前記切替部材を作動状態としても、前記ばねが前記開放部材を前記作動位置に回動させることができないことを特徴とするミシン。 - 前記回動板の一端部に形成した孔に、前記糸調子器開放板の一端部を挿入することにより、前記回動板と前記糸調子器開放板を連結したことを特徴とする請求項1記載のミシン。
- 前記糸調子器開放板は、前記糸調子器の一方の糸調子皿に当たって開放状態となるように前記糸調子皿を変位させる開放板部と、前記回動板に連結される連結板部とが一体に構成されていることを特徴とする請求項1または2記載のミシン。
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