JP4106036B2 - サイクロン分離装置およびこれを備えた真空掃除機 - Google Patents

Description

本発明は、サイクロン分離装置およびこれを備えた真空掃除機に関し、より詳しくは、第１のサイクロンおよび複数の第２のサイクロンを有し、前記第１のサイクロンおよび前記第２のサイクロンと結合する流出入カバーの下部中心には、前記第１のサイクロンから排出される空気を前記第２のサイクロンへ誘導する誘導コニカルが設けられていることを特徴とするサイクロン分離装置およびこれを備えた真空掃除機に関する。

一般に、サイクロン分離装置は、サイクロンチャンバー内に旋回気流を発生させ、遠心力で塵埃や汚れなどを分離するものであって、多様な分野で使用されている。かかるサイクロン分離装置が真空掃除機に採用された実施例は、米国特許第３，４２５，１９２号（特許文献１）および同第４，３７３，２２８号（特許文献２）に開示されている。

上記の引用特許には、複数のサイクロンを介して塵埃を含む空気から塵埃を分離する構成のサイクロン集塵装置が開示されている。かかる構成では、大きなサイズの塵埃や汚れなどは、第１のサイクロンで分離され、次いで、第１のサイクロンで塵埃や汚れの分離された空気は、第２のサイクロンまたは補助サイクロンに流入され、再度小さなサイズの塵埃や汚れの分離作業が行われることで浄化した空気が排出される構造となっている。

米国特許第３，４２５，１９２号では、補助サイクロンが第１のサイクロンの上部に配設され、前記第１のサイクロンで大きな塵埃や汚れの分離が行われることで部分的に浄化された空気は、前記補助サイクロンに流入され、再び小さな塵埃や汚れの分離が行われる構造となっている。

また、米国特許第４，３７３，２２８号は、前記第１のサイクロン内に補助サイクロンが設けられる構造のサイクロンユニットが複数取付けられた構造である。

しかしながら、かかる従来のサイクロン分離装置では、以下のような問題点がある。

第一、前記第１のサイクロンおよび補助サイクロンの連結構造が複雑であるため、真空掃除機本体で発生する吸込力の十分な伝達が困難であり、吸込力が低下してしまい、掃除効率が落ちる。

第二、前記第１のサイクロンと補助サイクロンとのコンパクトな配置ができず、かかるサイクロン分離装置は、十分な集塵性能を発揮するためには必然的に大型のものとなる。従って、サイクロン分離装置を採用する真空掃除機も大型化してしまい、それによって、掃除機の保管が困難であり、掃除作業の時に使用者が不便を感じることになる。

第三、前記第１のサイクロンと補助サイクロンとの間の連結通路が複雑であるため、生産工程が複雑化し、部品点数が多くなり、これによって、生産単価が上昇するという問題点がある。
米国特許第３，４２５，１９２号 米国特許第４，３７３，２２８号

本発明は、前述の問題点を解決するために案出されたものであって、本発明の目的は、従来の複数のサイクロン集塵装置において集塵効率を向上させると共に、吸込力の低下を防止することができる、コンパクトな構造のサイクロン分離装置およびこれを備えた真空掃除機を提供することにある。

上記の目的を達成するための本発明に係る真空掃除機のサイクロン分離装置は、真空掃除機のサイクロン分離装置において、塵埃を含む空気を分離する第１のサイクロンと、前記第１のサイクロンで分離された空気を再度遠心分離して微細な塵埃を分離する複数の第２のサイクロンと、前記第１のサイクロンおよび前記第２のサイクロンの上部に設けられた流出入カバーとを備え、前記流出入カバーの下部中心には、前記第１のサイクロンから排出される空気を前記第２のサイクロンへ誘導する誘導コニカルが設けられていることを特徴とする。

また、前記誘導コニカルは、円錐型であることが好ましい。

また、前記流出入カバーは、前記第１のサイクロンから排出される空気が前記誘導コニカルで放射状に小さな空気流れとして誘導され、前記第２のサイクロンに流入されるように連結された空気流路と、前記空気流路の外側部を形成する流路ガイドを有することが好ましい。

また、前記空気流路は、前記誘導コニカルを中心に、前記複数の第２のサイクロンに対応して放射状に延びていることが好ましい。

ここで、前記流路ガイドは、前記第１のサイクロンおよび前記第２のサイクロンと結合して形成され、前記第１のサイクロンとの結合個所は、直線状に形成され、前記第２のサイクロンとの結合個所は、所定角度で丸くなって前記第２のサイクロンに流入される空気が回転気流を形成することが好ましい。

また、前記流出入カバーは、前記第２のサイクロンから空気が排出されるように前記流出入カバーを貫通して形成された複数の排出流路をさらに有することが好ましい。

また、前記流出入カバーは、前記第２のサイクロンとの結合時、前記排出流路の一定部分が前記第２のサイクロンに挿入され、前記排出流路を介して排出されることができる。

また、前記排出流路の一端は、前記第２のサイクロンの一側に形成された第２の排出口と連結され、他端は、前記流出入カバーの上方向に開放されていることが好ましい。

ここで、前記第１のサイクロンは、塵埃を含む空気の遠心分離が行われる第１のチャンバーと、前記第１のチャンバーに設けられ、塵埃を含む空気が流入される第１の流入口と、前記第１のチャンバーに設けられ、空気が排出される第１の排出口とを有することができる。

また、前記それぞれの第２のサイクロンは、前記第１のサイクロンで分離された空気を再度遠心分離する第２のチャンバーと、前記第２のチャンバーに設けられ、前記第１のサイクロンから排出された空気が流入される第２の流入口と、前記第２のチャンバーに設けられ、塵埃の分離された空気を排出する第２の排出口とを有することが好ましい。

また、前記第１のチャンバーは、円筒形であり、前記第２のチャンバーは、一端の所定個所が切頭円錐形状であることが好ましい。

ここで、前記サイクロン分離装置は、前記流出入カバーの上部に設けられたサイクロンカバーと、前記第１のサイクロンおよび前記第２のサイクロンに着脱自在に結合するダスト収集ユニットとをさらに備えることが好ましく、前記サイクロンカバーは、上下空間の開放されたコーン形状であることが好ましい。

また、前記第２のサイクロンは、前記第１のサイクロンを取り囲むように前記第１のサイクロンの外周面に設けられ、前記第１のサイクロンおよび前記それぞれの第２のサイクロンは、一体に形成されることが好ましく、前記それぞれの第２のサイクロンの間には、分離用隔壁が設けられていることができる。

また、上記の目的を達成するための本発明に係る真空掃除機は、塵埃を含む空気を吸い込んで吸込力を発生する真空掃除機本体と、被掃除面である床面から前記吸込力により塵埃などを吸込み、前記真空掃除機本体と連通する床ブラシと、前記真空掃除機本体に設けられたサイクロン分離装置とを備え、前記サイクロン分離装置は、塵埃を含む空気を分離する第１のサイクロンと、前記第１のサイクロンで分離された空気を再度遠心分離して微細な塵埃を分離する複数の第２のサイクロンと、前記第１のサイクロンおよび前記第２のサイクロンの上部に設けられた流出入カバーとを有し、前記流出入カバーの下部中心には、前記第１のサイクロンから排出される空気を前記第２のサイクロンに誘導する誘導コミカルが設けられていることを特徴とする。

以上のように、本発明によれば、従来のサイクロン分離装置では、集塵効率が低下し、吸込力低下の防止に限界があるが、本発明のサイクロン分離装置では、第１のサイクロンと第２のサイクロンとの連結構造が、前記流出入カバーを設けることでコンパクト化し、かつ、吸込力の低下が防止され、集塵効率を向上させることができる。

以下、添付の図面を参照して本発明の好適な実施例について詳述する。

図１は、本発明に係るサイクロン分離装置の要部分解斜視図であり、図２は、本発明に係るサイクロン分離装置の断面図であり、図３は、本発明に係るサイクロン分離装置の一部を取り出して示す斜視断面図であり、図４は、本発明に係るサイクロン分離装置の流出入カバーの底面図であり、図５は、本発明に係るサイクロン分離装置の第１のサイクロンおよび第２のサイクロンを示す底面図である。

本発明のサイクロン分離装置は、大別して、第１のサイクロン１１１、複数の第２のサイクロン１１３、第１のサイクロン１１１および第２のサイクロン１１３の上部に設けられた流出入カバー１９０、サイクロンカバー１９１およびダスト収集ユニット１６５を備えている。複数の第２のサイクロン１１３は、第１のサイクロン１１１を囲むように第１のサイクロン１１１の外周面に設けられている。

また、第１のサイクロン１１１およびそれぞれの第２のサイクロン１１３は、一体に形成され、第２のサイクロン１１３の間には、分離用隔壁２５０が設けられている（図３参照）。かかる分離用隔壁２５０は、それぞれの第２のサイクロン１１３の間の空間を仕切ることで、サイクロン分離装置１００の構造を強固にする。

なお、第２のサイクロン１１３の周囲には、円筒形のチャンバー壁１４７が設けられ、真空掃除機本体１０（図５、図６参照）の収納形態に応じて多角形形状などのように多様に構成することができる。

第１のサイクロン１１１は、チャンバー１１５、第１の流入口１２１、第１の排出口１２３およびグリル部材１３０を有する。

第１のチャンバー１１５は、円筒形状であり、塵埃を含む空気が旋回気流を形成し、遠心分離される。

グリル部材１３０は、第１の排出口１２３の上流側に設けられ、吸い込まれた空気から分離された塵埃や汚れなどが第１の排出口１２３を介して逆流するのを防止する。

また、グリル部材１３０は、複数の流路が形成されたグリルボディ１３１、グリル開口１３３および遮蔽部材１３５を有する。なお、グリル開口１３３は、第１の排出口１２３と連通して塵埃や汚れなどの分離された空気を排出するようにグリルボディ１３１の一側に形成されている。

遮蔽部材１３５は、グリルボディ１３１の他側に設けられ、分離された塵埃や汚れなどの逆流を防止する働きをする。

また、第２のサイクロン１１３は、第２のチャンバー１４５、第２の流入口１４１、第２の排出口１４３を有する。

第２のチャンバー１４５は、一端の所定部分が切頭円錐形状となっており、塵埃を含む空気の遠心分離を行う。

第２の流入口１４１からは、第１のサイクロン１１１から排出された空気が流入され、第２の排出口１４３からは、第２のチャンバー１４５で遠心分離された空気が排出される。

流出入カバー１９０は、第１のサイクロン１１１および第２のサイクロン１１３の上部に設けられ、第１のサイクロン１１１の排出口１２３と第２のサイクロン１１３の第２の流入口１４１との間を連通する空気流路１９７、排出流路１９９および空気流路１９７の外側部を形成する流路ガイド１８１を有する。

また、流出入カバー１９０の下部中心には、第１のサイクロン１１１から排出される空気を第２のサイクロン１１３へ誘導する誘導コニカル１８３が設けられ、前記誘導コニカルは、円錐形状に形成される。

かかる誘導コニカル１８３の形状は、円錐形状のほかにも、第１のサイクロン１１１から排出される空気の吸込力低下を防止するとともに容易に第２のサイクロン１１３へ誘導し得るものであれば、切頭円錐形状や他の形状として形成することができる。

空気流路１９７は、第１のサイクロン１１１から排出される空気が誘導コニカル１８３で放射状に小さな空気流れとして誘導され、第２のサイクロン１１３に流入されるようにし、誘導コニカル１８３を中心に複数の第２のサイクロン１１３に対応して放射状に延びて形成される。

この時、流路ガイド１８１は、第１のサイクロン１１１および第２のサイクロン１１３と結合して形成され、第１のサイクロン１１１との結合個所は、直線状となり、前記第２のサイクロンとの結合個所は、所定角度で丸くなって形成される。

排出流路１９９は、第２のサイクロン１１３の第２の排出口１４３と連通しており、流出入カバー１９０の第２の排出口１４３に挿入できるように設けられている。

即ち、流出入カバー１９０が第２のサイクロン１１３と結合する時、排出流路１９９の一定部分が第２の排出口１４３に挿入され、排出流路１９９を介して浄化された空気が排出される。

また、排出流路１９９の一端は、第２のサイクロン１１３の第２の排出口１４３と連結され、他端は、流出入カバー１９０の上部方向に開放される。

サイクロンカバー１９１は、上下空間の開放されたコーン状に形成され、流出入カバー１９０の上部に着脱自在に設けられている。

この時、第２のサイクロン１１３の第２の排出口１４３から排出された空気が集まると、サイクロンカバー１９１の上部空間に形成された上部開口１９３を介してサイクロン分離装置１００の外部に排出される。

ダスト収集ユニット１６５は、第１のダストコンテナ１６１および第２のダストコンテナ１６３を有し、第１のダストコンテナ１６１と第２のダストコンテナ１６３とは、一体に形成されている。

第２のダストコンテナ１６３は、内部が空いた空間で、円筒型であり、第２のサイクロン１１３の外部に設けられたチャンバー壁１４７に着脱自在に結合される。

また、第１のダストコンテナ１６１は、内部が空いた空間で、円筒型であり、第２のダストコンテナ１６３の内側に設けられ、第１のサイクロン１１１の第１のチャンバー１１５と着脱自在に結合される。

以下、本発明に係るサイクロン分離装置を備えた真空掃除機について説明する。

図６は、本発明に係るサイクロン分離装置がキャニスタ式真空掃除機に適用された概略断面図であり、図７は、本発明に係るサイクロン分離装置がアップライト式真空掃除機に適用された概略斜視図である。

図６に示されたように、真空掃除機の本体１０内部の一側には、隔壁１７により集塵室１２が仕切られ、集塵室１２の内側には、本発明に係るサイクロン分離装置１００が位置されている。

また、サイクロン分離装置１００の周囲面の上部一側には、モータ（図示せず）の作動による吸込力の発生によって真空掃除機のフレキシブルホース１５を介してサイクロン分離装置１００内へ空気および塵埃を吸い込むための第１の流入口１２１が形成されている。

また、サイクロン分離装置１００の上端面の中心部には、サイクロン分離装置１００内に吸い込まれた空気を遠心力で塵埃との分離を行い、この分離された空気を上方に排出させるための上部開口１９３が形成されている。

かかるサイクロン分離装置１００は、キャニスタ式真空掃除機およびアップライト式真空掃除機の両方において適用可能である。

以下、図７を参照して、前述のサイクロン分離装置１００が適用されたアップライト式真空掃除機について説明する。

掃除機本体１０の内部には、図示しない真空発生装置、即ち、モータ駆動部が設けられている。また、掃除機本体１０の下側には、床ブラシとしての吸込ブラシ６０が動き可能に連結される。掃除機本体１０の前方中央には、サイクロン取付部６５が設けられている。

サイクロン取付部６５の内側には、吸込ブラシ６０に連結される空気吸込路７０と、モータ駆動部と連結される空気排出路７５とが設けられている。

サイクロン分離装置１００の第１の流入口１２１は、空気吸込路７０と連通し、上部開口１９３は、空気排出路７５と連通しており、吸込ブラシ６０を介して吸い込まれた塵埃を含む空気は、サイクロン分離装置１００を通りながら塵埃や汚れの分離が行われ、この浄化された空気は、上部開口１９３および空気排出路７５を介して外部に排出される。

以下、図１乃至図７を参照して前述の構成を有するサイクロン分離装置１００およびこれを備えた真空掃除機の作動について説明する。

先ず、真空掃除機本体１０から吸込力が発生すると、被掃除面である床面から前記吸込力を用いて真空掃除機本体１０と連通している吸込ブラシ６０で塵埃や汚れを含む空気を吸い込むことになる。

この吸い込まれた空気は、サイクロン分離装置１００の第１の流入口１２１に沿って第１のチャンバー１１５に接線方向に流入される。流入された空気は、第１のサイクロン１１１で遠心分離され、比較的大きなサイズの塵埃や汚れは、第１のダストコンテナ１６１に捕集される。

上述すると、第１のサイクロン１１１は、真空掃除機本体１０で発生した吸込力で塵埃や汚れなどの含まれた空気を流入して大きな塵埃や汚れを分離する機能をする。

また、第１のサイクロン１１１の第１のチャンバー１１５は、第１の流入口１２１を介して流入された空気を、第１のチャンバー１１５に接線方向に第１のチャンバー１１５の内壁に沿って旋回（旋回流）しながら遠心力を発生させる。

従って、比較的軽い空気は、遠心力を小さく受けるため、第１のチャンバー１１５の中心部分に集まり、渦を発生して第１の排出口１２３方向の流動（排出気流）を形成しながら排出される。

これに対して、空気より重い塵埃や汚れは、遠心力を相対的に多く受けるため、第１のチャンバー１１５の内壁面に沿って流動し、結局、第１のダストコンテナ１６１に捕集される。

なお、大きな塵埃の分離が行われた空気は、第１のチャンバー１１５の第１の排出口１２３を介して空気流路１９７を経て第２のサイクロン１１３の第２の流入口１４１から接線方向に第２のチャンバー１４５に流入される。

この時、塵埃の分離された空気は、空気流路１９７が流出入カバー１９０の中心から放射状に広がるため、大きな空気流れが再度小さな空気流れとなる。従って、第２のサイクロン１１３における空気分離作業が容易となる。

即ち、第１のサイクロン１１１から排出された空気は、流出入カバー１９０の下部中心に形成された誘導コニカル１８３を通りながら一定部分において再度旋回気流を形成し、微細な空気に分けられる。かかる微細な空気流れは、再度誘導コニカル１８３に連結された空気流路１９７を通って第２のサイクロンに流入される。

かかる空気の流入時、空気流路１９７の外側部を形成する流路ガイド１８１が第２のサイクロン１１３との結合部分において丸くなって形成されるため、第２のサイクロン１１３への流入時、自然に旋回気流を形成することで遠心力が強化され、吸込力の低下を防止することができる。

また、第２のチャンバー１４５へ流入された空気は、再度遠心分離され、小さな塵埃や汚れは、第２のダストコンテナ１６３に捕集される。この時、複数の第２のサイクロン１１３により微細な塵埃が第２のダストコンテナ１６３に捕集される。

なお、第２のサイクロン１１３の間で形成された分離用隔壁２５０は、分離された塵埃が第２のダストコンテナ１６３に落下する時、一定部分において塵埃の逆流を防止することで、塵埃の捕集を容易にする。

このように再度遠心分離された空気は、第２のサイクロン１１３の第２の排出口１４３を介して流出入カバー１９０の排出流路１９９を通ってサイクロンカバー１９１に集まり、そしてサイクロンカバー１９１の上部に設けられた上部開口１９３を介して排出されることになる（図２参照）。

従って、第２のサイクロン１１３は、第１のサイクロン１１１で一次的に分離された空気を、再度小さな塵埃や汚れを分離する役割をする。このように、サイクロン分離装置１００では、第１のサイクロン１１１における一次分離と共に複数の第２のサイクロンにおける、小さな塵埃を分離する二次分離が行われ、集塵効率が向上する。

かかるサイクロン分離装置１００は、第１のサイクロン１１１と第２のサイクロン１１３との連結距離が短くなり、第１のサイクロン１１１および第２のサイクロン１１３と結合する流出入カバー１９０が空気の流れを円滑化すると共に吸込力の低下を防止するだけでなく、第２のサイクロン１１３への流入時、自然に旋回気流を形成することとなり、集塵効率が向上することができる。

前述の過程を経てサイクロン分離装置１００から排出された空気は、真空掃除機本体１０を介して外部に排出される。

以上、図を参照して本発明の好適な実施例を説明してきたが、本発明の保護範囲は、前述の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明と、適切な変形や修正が行われた均等物にまで及ぶものである。

本発明は、サイクロン分離装置およびこれを備えた真空掃除機に適用可能であり、遠心力を用いて塵埃を分離する掃除機においても適用可能である。

本発明に係るサイクロン分離装置を示す要部分解斜視図である。 本発明に係るサイクロン分離装置を示す断面図である。 本発明に係るサイクロン分離装置を示す一部を取り出して示す斜視断面図である。 本発明に係るサイクロン分離装置の流出入カバーを示す底面図である。 本発明に係るサイクロン分離装置の第１のサイクロンおよび第２のサイクロンを示す底面図である。 本発明に係るサイクロン分離装置がキャニスタ式真空掃除機に適用された概略断面図である。 本発明に係るサイクロン分離装置がアップライト式真空掃除機に適用された概略斜視図である。

符号の説明

１０ 真空掃除機本体
１２ 集塵室
１５ フレキシブルホース
１７ 隔壁
６０ 吸込ブラシ
６５ サイクロン取付部
７０ 空気吸込路
７５ 空気排出路
１００ サイクロン分離装置
１１１ 第１のサイクロン
１１３ 第２のサイクロン
１１５ 第１のチャンバー
１２１ 第１の流入口
１２３ 第１の排出口
１３０ グリル部材
１３１ グリルボディ
１３３ グリル開口
１３５ 遮断部材
１４５ 第２のチャンバー
１４１ 第２の流入口
１４３ 第２の排出口
１４７ チャンバー壁
１６５ ダスト収集ユニット
１６１ 第１のダストコンテナ
１６３ 第２のダストコンテナ
１８１ 流路ガイド
１８３ 誘導コニカル
１９０ 流出入カバー
１９１ サイクロンカバー
１９７ 空気流路
１９９ 排出流路
２５０ 分離用隔壁

Claims (15)

1. 真空掃除機のサイクロン分離装置において、
   塵埃を含む空気を分離する第１のサイクロンと；
   前記第１のサイクロンの周囲に配置してあり、前記第１のサイクロンで分離された空気を再度遠心分離して微細な塵埃を分離する複数の第２のサイクロンと；
   前記第１のサイクロンおよび前記第２のサイクロンの上部に設けられた流出入カバーと；を備え、
   前記第１のサイクロンはその上面の中央に、前記第１のサイクロンで分離された空気が排出される第１の排出口を有し、
   前記流出入カバーの下部中心には、前記第１の排出口の中心に所定の距離突き出して、前記第１のサイクロンから排出される空気を前記第２のサイクロンへ誘導する円錐型である誘導コニカルが設けられていることを特徴とするサイクロン分離装置。
2. 前記流出入カバーは、
   前記第１のサイクロンから排出される空気が前記誘導コニカルで放射状に小さな空気流れとして誘導され、前記第２のサイクロンに流入されるように連結された空気流路と；
   前記空気流路の外側部を形成する流路ガイドと；
   を有することを特徴とする請求項１に記載のサイクロン分離装置。
3. 前記空気流路は、前記誘導コニカルを中心に、前記複数の第２のサイクロンに対応して放射状に延びていることを特徴とする請求項２に記載のサイクロン分離装置。
4. 前記流路ガイドは、前記第１のサイクロンおよび前記第２のサイクロンと結合して形成され、前記第１のサイクロンとの結合個所は、直線状に形成され、前記第２のサイクロンとの結合個所は、所定角度で丸くなって、前記第２のサイクロンに流入される空気が回転気流を形成することを特徴とする請求項３に記載のサイクロン分離装置。
5. 前記流出入カバーは、前記第２のサイクロンから空気が排出されるように前記流出入カバーを貫通して形成された複数の排出流路をさらに有することを特徴とする請求項４に記載のサイクロン分離装置。
6. 前記流出入カバーは、前記第２のサイクロンとの結合時、前記排出流路の一定部分が前記第２のサイクロンに挿入され、前記排出流路を介して排出されることを特徴とする請求項５に記載のサイクロン分離装置。
7. 前記排出流路の一端は、前記第２のサイクロンの一側に形成された第２の排出口と連結され、他端は、前記流出入カバーの上方向に開放されていることを特徴とする請求項６に記載のサイクロン分離装置。
8. 前記第１のサイクロンは、
   塵埃を含む空気の遠心分離が行われる第１のチャンバーと；
   前記第１のチャンバーに設けられ、塵埃を含む空気が流入される第１の流入口と；
   前記第１のチャンバーに設けられ、空気が排出される第１の排出口と；
   を有することを特徴とする請求項２に記載のサイクロン分離装置。
9. 前記第２のサイクロンは、
   前記第１のサイクロンで分離された空気を再度遠心分離する第２のチャンバーと；
   前記第２のチャンバーに設けられ、前記第１のサイクロンから排出された空気が流入される第２の流入口と；
   前記第２のチャンバーに設けられ、塵埃が分離された空気を排出する第２の排出口と；
   を有することを特徴とする請求項８に記載のサイクロン分離装置。
10. 前記第１のチャンバーは、円筒形であり、前記第２のチャンバーは、一端の所定個所が切頭円錐形状であることを特徴とする請求項９に記載のサイクロン分離装置。
11. 前記サイクロン分離装置は、
    前記流出入カバーの上部に設けられたサイクロンカバーと；
    前記第１のサイクロンおよび前記第２のサイクロンに着脱自在に結合するダスト収集ユニットと；
    をさらに備えることを特徴とする請求項２に記載のサイクロン分離装置。
12. 前記サイクロンカバーは、上下空間が開放されたコーン形状であることを特徴とする請求項１１に記載のサイクロン分離装置。
13. 前記第２のサイクロンは、前記第１のサイクロンを取り囲むように前記第１のサイクロンの外周面に設けられ、前記第１のサイクロンおよび前記それぞれの第２のサイクロンは、一体に形成されることを特徴とする請求項２に記載のサイクロン分離装置。
14. 前記それぞれの第２のサイクロンの間には、分離用隔壁が設けられていることを特徴とする請求項１３に記載のサイクロン分離装置。
15. 塵埃を含む空気を吸い込んで吸込力を発生する真空掃除機本体と；
    被掃除面である床面から前記吸込力で塵埃を吸込み、前記真空掃除機本体と連通する床ブラシと；
    前記真空掃除機本体に設けられたサイクロン分離装置と；を備え、
    前記サイクロン分離装置は、
    塵埃を含む空気を分離する第１のサイクロンと；
    前記第１のサイクロンの周囲に配置してあり、前記第１のサイクロンで分離された空気を再度遠心分離して微細な塵埃を分離する複数の第２のサイクロンと；
    前記第１のサイクロンおよび前記第２のサイクロンの上部に設けられた流出入カバーと；を有し、
    前記第１のサイクロンはその上面の中央に、前記第１のサイクロンで分離された空気が排出される第１の排出口を有し、
    前記流出入カバーの下部中心には、前記第１の排出口の中心に所定の距離突き出して、前記第１のサイクロンから排出される空気を前記第２のサイクロンへ誘導する円錐型である誘導コニカルが設けられていることを特徴とする真空掃除機。
    

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