JP2003024826A - 回収袋付きサイクロン分離装置 - Google Patents

回収袋付きサイクロン分離装置

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JP2003024826A
JP2003024826A JP2001211500A JP2001211500A JP2003024826A JP 2003024826 A JP2003024826 A JP 2003024826A JP 2001211500 A JP2001211500 A JP 2001211500A JP 2001211500 A JP2001211500 A JP 2001211500A JP 2003024826 A JP2003024826 A JP 2003024826A
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cylindrical casing
bag
cyclone
dust
negative pressure
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JP2001211500A
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Kenji Watanabe
健司 渡辺
Takeshi Nakamoto
猛 中本
Takemune Hayano
壮統 早野
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Casle Co Ltd
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Casle Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業者の手や服などを汚さず、捕集された全
ての被分離物を排出し、円筒ケーシング内での捕集袋の
吸引変形による被分離物の捕集効率の低下を防ぐサイク
ロン式分離装置を提供する。 【解決手段】 ごみ廃棄時、円筒ケーシング17内から
集塵袋Pを取り出し、そのまま捨てれば、捕集された全
てのごみを廃棄できる。よって、廃棄時、周辺にごみが
飛散することがなく、静電気の作用などで作業者の手、
服や周辺の床に付着したりしない。また、円筒ケーシン
グ17の内周面に集塵袋Pが膨らんだ状態で固定される
ので、掃除機本体14の吸引力で集塵袋Pがめくれにく
い。結果、円筒ケーシング17に集塵袋Pを収納したこ
とによるサイクロンの機能低下を防げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、サイクロン式分
離装置、詳しくは被分離物を含むガス中からの被分離物
の分離捕集率を高めるサイクロン式分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、掃除機として、吸引装置を含む掃
除機本体または長尺な吸引パイプの途中にサイクロン式
分離装置が取り付けられたものが開発されている。この
サイクロン式分離装置は、主に、ごみを捕集する透明な
プラスチック製の円筒ケーシングと、この円筒ケーシン
グの蓋体である上端板の中心部の内面に突設され、周壁
板に多数個の排気孔が周設された底板付きの小径な排気
筒とを備えている。この円筒ケーシングの上端板の中心
部の外面には、排気筒に連通した排出管が突設されてい
る。さらに、円筒ケーシングの周壁板の上端部には、円
筒ケーシング内に含塵空気を吸引する吸引管が連結され
ている。
【0003】掃除機の使用時、掃除機内で発生した吸引
力により、掃除機の吸引ヘッドから吸引パイプに吸引さ
れた含塵空気は、前記吸引管を通過して円筒ケーシング
に吸い込まれる。次いで、含塵空気は円筒ケーシング内
を旋回しながら下降し(下降流)、その後、円筒ケーシ
ングの底面に衝突してはね返り、この下降流の内方に画
成された空間を旋回しながら上昇する(上昇流)。その
際、含塵空気中のごみは、円筒ケーシングの底面に衝突
して速度が低下し、円筒ケーシングの底部で分離捕集さ
れる。一方、上昇中の空気が円筒ケーシングの上部付近
に達すると、多数個の排気孔を経て前記排気筒に流れ込
む。そして、この排気筒を上昇し、排出管から吸引パイ
プの掃除機本体側の部分へ吸い込まれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この従来の
サイクロン式分離装置にあっては、前述したように透明
なプラスチック製の円筒ケーシングの中にごみが捕集さ
れていた。そのため、ごみの廃棄時に、円筒ケーシング
から排出された細かいごみやほこりなどが、静電気の作
用などにより、作業者の手、服や周辺の床に付着して汚
すおそれがあった。また、通常、円筒ケーシングは帯電
しやすい合成樹脂製であるので、例えば円筒ケーシング
を傾けたり、逆さにして振っても静電気の作用で完全に
は排出することができなかった。そのため、微細なほこ
りがケーシング内周面に付着し、この円筒ケーシングを
曇らせてその透明度を低下させていた。これにより、円
筒ケーシングの周壁板を通し、捕集されたごみの量を視
認しにくくなっていた。
【0005】そこで、発明者は、鋭意研究の結果、円筒
ケーシングの内部にごみ捕集用の袋を着脱自在に収納す
れば、ごみを集塵袋(捕集袋)ごと廃棄することがで
き、そのためごみを廃棄した時、周囲にごみが飛散せ
ず、作業者の手、服や周辺の床などを汚したりしないこ
とを知見し、この発明を完成させた。また、この研究の
途中段階では、あらたな課題も発覚した。すなわち、単
に円筒ケーシング内に集塵袋を収納しただけでは、掃除
機の吸引力の作用により集塵袋が排気筒側へ吸引されて
内側につぶれてしまい、ごみの捕集空間がなくなる。そ
の結果、サイクロンが良好に機能しないことが判明し
た。そこで、発明者は、鋭意研究の結果、円筒ケーシン
グの内周面に集塵袋をしっかりと開口して膨らませた状
態で固定(以下、膨張固定)すれば、円筒ケーシング内
に作用する掃除機の吸引力によって集塵袋がめくれるお
それが少ないことを知見し、この発明を完成させた。
【0006】
【発明の目的】そこで、この発明は、作業者の手、服や
周辺の床などを汚さずに、捕集された全ての被分離物を
排出することができ、円筒ケーシング内での捕集袋の吸
引変形による被分離物の捕集効率の低下を防ぐことがで
きるサイクロン式分離装置を提供することを、その目的
としている。また、この発明は、円筒ケーシング内での
捕集袋の膨張固定作業を容易化することができるサイク
ロン式分離装置を提供することを、その目的としてい
る。さらに、この発明は、低コストでかつ簡単な操作に
よって円筒ケーシングの内部を負圧化することができる
サイクロン式分離装置を提供することを目的としてい
る。この発明は、既存の掃除機等の吸引装置を利用し
て、簡単に円筒ケーシング内を負圧化することができる
サイクロン式分離装置を提供することを目的としてい
る。この発明は、サイクロンの作動源の掃除機などの吸
引装置を利用し、低コストかつ簡単な弁作業により、捕
集袋を膨張固定することができるサイクロン式分離装置
を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、円筒ケーシングの内部で、被分離物を含有するガス
に遠心力を与えて該被分離物を分離捕集するサイクロン
式分離装置において、前記円筒ケーシング内に、前記被
分離物の捕集袋を、開口して膨張させた状態で着脱自在
に固定したサイクロン式分離装置である。
【0008】被分離物の種類は限定されない。通常、被
分離物の種類は、サイクロン式分離装置の用途によって
異なる。被分離物は粉体形状でもよいし、粒体形状でも
よい。さらには塊形状でもよい。サイクロン式分離装置
の用途は限定されない。例えば、掃除機、集塵機、分級
機などが挙げられる。このサイクロン式分離装置の種類
は限定されない。例えば、円筒ケーシング内に接線方向
からガスを流入させる接線流入式の装置でもよいし、回
転翼を用いる軸流式の装置でもよいし、中心の回転軸に
羽根をつけた機械的回転式の装置でもよい。円筒ケーシ
ングの断面形状は限定されない。通常は円形であるが、
楕円形でもよい。ガスの種類は限定されない。通常は空
気となる。それ以外にも、例えば窒素ガスなどの不活性
ガスでもよい。通常、円筒ケーシング内には排気孔が形
成された排気筒が突設されている。排気筒は、その下端
面に開口部が形成されたものでもよいし、この開口部が
形成されていないものでもよい。排気筒の直径や長さも
限定されない。
【0009】捕集袋の素材は限定されない。例えば、プ
ラスチック、紙、革、布帛などが挙げられる。その厚さ
も限定されない。通常はフィルム状の袋であるが、使用
時、円筒ケーシング内の負圧力によって捕集袋がめくれ
にくい袋(例えば保形性の高い袋)でもよい。ただし、
透明なプラスチック袋の方が、低コストでしかも円筒ケ
ーシングが透明または半透明である場合、ケーシング内
のごみの捕集状況を把握することができて好ましい。こ
の捕集袋は、被分離物の出し入れ口が小さい、例えば掃
除機のごみパック式の集塵袋でもよい。また、捕集袋
は、円筒ケーシングの内部空間と、略同じ形状、略同じ
大きさの袋が好ましい。円筒ケーシングの内部空間と対
比して形状が異なっていたり、大きすぎた場合には、使
用時、捕集袋の内部で発生する気流が乱れ、サイクロン
による十分な捕集効果が得られなくなるおそれがある。
また、円筒ケーシングの内部空間と比べて捕集袋が小さ
い場合には、被分離物の捕集量が少なくなってしまう。
【0010】請求項2に記載の発明は、前記円筒ケーシ
ングに、前記捕集袋を負圧力によって前記円筒ケーシン
グの内周面に開口した膨張状態で固定する負圧式袋膨張
部を設けた請求項1に記載のサイクロン式分離装置であ
る。負圧式袋膨張部の構造は限定されない。例えば、手
押しポンプでもよいし、駆動部を有する吸引装置でもよ
い。負圧式袋膨張部は、円筒ケーシングに常に配備され
ていてもよいし、使用時にだけ円筒ケーシングに着脱自
在に連結されてもよい。負圧式袋膨張部は、円筒ケーシ
ングのどの位置に設けてもよい。ただし、通常は円筒ケ
ーシングの下部である。また、この請求項2における捕
集袋の大きさは、捕集袋の膨張固定時に、円筒ケーシン
グの負圧式袋膨張部の連結部分とこの負圧式袋膨張部と
の間に、若干の隙間が形成される大きさが好ましい。こ
れは、使用時、捕集袋をしっかりと膨らませた状態で、
円筒ケーシング内に良好な負圧力を作用させることがで
きるからである。
【0011】請求項3に記載の発明は、前記負圧式袋膨
張部が、弁付きの手押しポンプである請求項2に記載の
サイクロン式分離装置である。手押しポンプの種類は限
定されない。例えば、蛇腹を伸縮させて圧縮空気を発生
する、安価なプラスチック製のポンプでもよい。
【0012】請求項4に記載の発明は、前記負圧式袋膨
張部が、掃除機等の吸引装置から延出された吸引パイプ
を着脱自在に連結可能で、前記円筒ケーシングに形成さ
れた弁付きのジョイント部である請求項2に記載のサイ
クロン式分離装置である。吸引装置の種類は限定されな
い。例えば掃除機でもよい。
【0013】請求項5に記載の発明は、前記ジョイント
部の内部がバイパス管を介して前記円筒ケーシングの内
部のガスの流出口に連通され、該円筒ケーシングの流出
口の形成部と前記バイパス管との連結部分に、前記掃除
機等の吸引装置からの吸引力を、前記円筒ケーシングの
流出口側または前記円筒ケーシングのジョイント部側の
何れかに切り換えて作用させる切り換え弁を設けた請求
項4に記載のサイクロン式分離装置である。切り換え弁
の弁構造は限定されない。要は、掃除機等の吸引装置か
らの吸引力を、円筒ケーシングの流出口側またはジョイ
ント部側に切り換えることができればよい。なお、この
切り換え弁は、バイパス管の途中部に連結された開閉弁
を代用してもよい。
【0014】請求項6に記載の発明は、前記円筒ケーシ
ングが、両端面を開口した円筒形状で、前記負圧式袋膨
張部が、前記円筒ケーシング内を往復運動する底板付き
の円筒ピストンまたは円板形状のヘッドを有する円板ピ
ストンと、該円筒ピストンまたは円板ピストンを、前記
円筒ケーシングの開口部から外方へ所定距離だけ移動し
た位置で掛止するストッパとを有している請求項2に記
載のサイクロン式分離装置である。この請求項6のサイ
クロン式分離装置の構成の特長は、円筒ケーシングをシ
リンダに見立て、このケーシング内に円筒ピストンまた
は一般的なシリンダに組み込まれた円板ピストンを摺動
自在に設けたシリンダ構造を採用し、この円筒ケーシン
グの内部を負圧化するようにした点である。ストッパの
構造、大きさ、形成数などは限定されない。
【0015】
【作用】この発明によれば、サイクロン式分離装置の使
用時、円筒ケーシングの内部でガスに遠心力を与えて被
分離物を分離捕集し、それから被分離物を分離捕集した
後のガスが流出口から外部へ排出される。被分離物の廃
棄時には、円筒ケーシング内から捕集袋を取り出し、そ
のまま捨てれば、この捕集された全ての被分離物を廃棄
することができる。そのため、この廃棄時、被分離物が
周辺に飛散することがなく、静電気の作用などで作業者
の手、服や周辺の床などに付着するおそれもない。ま
た、円筒ケーシングの内周面に、開口された捕集袋が膨
張状態で固定されるので、円筒ケーシング内で発生した
負圧力によって捕集袋がめくれにくい。その結果、円筒
ケーシング内に捕集袋を収納したことによる、サイクロ
ンの機能の低下を防ぐことができる。
【0016】特に、請求項2に記載の発明によれば、負
圧式袋膨張部を利用して、円筒ケーシングの内周面に捕
集袋を膨らませるので、捕集袋の膨張固定作業が容易に
なる。
【0017】また、請求項3および請求項4の発明によ
れば、円筒ケーシングの内部で捕集袋を膨張固定すると
き、手押しポンプを操作したり(請求項3)、吸引パイ
プを円筒ケーシングのジョイント部に連結(請求項4)
するだけで、手押しポンプまたは掃除機等の吸引装置内
で発生した吸引力の作用により、円筒ケーシング内で捕
集袋を膨張固定することができる。しかも、手押しポン
プの操作を中止したり、吸引パイプをジョイント部から
外しても、手押しポンプの弁またはジョイント部の弁が
閉じるので、そこから円筒ケーシングの内部に外気が侵
入することはほとんどない。
【0018】さらに、請求項5の発明によれば、切り換
え弁の操作によって、掃除機等の吸引装置内の吸引(負
圧)力によりサイクロンを作動させたり、円筒ケーシン
グの内部に捕集袋を膨らませて固定させる。これによ
り、サイクロンの作動源の掃除機等の吸引装置を利用
し、低コストかつ簡単な弁作業によって、捕集袋の膨張
固定作業を行うことができる。
【0019】請求項6の発明によれば、円筒ピストンま
たは円板ピストンを円筒ケーシング内から引っぱること
で、円筒ケーシング内が負圧化し、その負圧力によって
捕集袋が円筒ケーシングの内周面に膨張固定される。こ
の状態は、ストッパによって円筒ピストンまたは円板ピ
ストンが円筒ケーシングに掛止されることで保持され
る。これにより、低コストでかつ簡単な操作を行うだけ
で、円筒ケーシング内を負圧化することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例を図面に
基づいて説明する。まず、第1の実施例を説明する。図
1は、この発明の第1の実施例に係るサイクロン式分離
装置の断面図である。図2は、この発明の第1の実施例
に係るサイクロン式分離装置を備えた掃除機の斜視図で
ある。図2において、10はサイクロン式分離装置であ
る。このサイクロン式分離装置10は、掃除機11のご
み(被分離物)を吸引する長尺な吸引パイプ12の途中
に連結して使用される。吸引パイプ12の先端には、吸
引ヘッド13が連結されている。また、掃除機本体(掃
除機等の吸引装置)14の上蓋15に、この吸引パイプ
12の元部が連結される。この掃除機本体14の上蓋1
5の下方には、ごみパック16が収納されている。
【0021】次に、図1を参照して、サイクロン式分離
装置10を説明する。サイクロン式分離装置10は、両
端面が開口された断面円形状の円筒ケーシング17と、
この円筒ケーシング17の上端部に外嵌される上端板1
7aと、円筒ケーシング17の下端部に外嵌される下端
板17bと、この上端板17aの中心部に垂設され、軸
線方向に直交して断面円形状で、かつ下面の開口部が閉
蓋された小径な排気筒18とを備えている。円筒ケーシ
ング17は透明なプラスチック製の容器である。したが
って、捕集されたごみの量を外から視認することができ
る。この円筒ケーシング17の内部には、使用前に透明
なポリエチレン製の集塵袋Pが膨らんだ状態で収納され
る。この集塵袋Pは、その開口側の端部と封止側の端部
とが、集塵袋Pの中間部よりも若干大径に形成されてい
る。
【0022】これは、集塵袋Pを円筒ケーシング17の
内周面にできるだけ密着して膨張できるように、円筒ケ
ーシング17の両端部でこの集塵袋Pを外側へ折り返す
ためである。上端板17aと下端板17bとは、それぞ
れ集塵袋Pの各端部を挟持した状態で、円筒ケーシング
17の対応する端部に外嵌される。上端板17aの周壁
板の上端部には、円筒ケーシング17内に含塵空気を吸
引する吸引管19の元部が連結されている。この吸引管
19の軸線は、平面視して円筒ケーシング17の接線方
向と略合致する。また、吸引管19の先端部は下方へ屈
曲し、この屈曲部分に吸引パイプ12の吸引ヘッド13
側が着脱自在に連結される。
【0023】また、上端板17aの中心部上には、排気
筒18の内部空間に下側の開口部が連通している短尺な
排出管(流出口)17cが一体的に立設されている。排
出管17cは、吸引パイプ12の掃除機本体14側の部
分に連結されている。前記排気筒18の周壁板の中央部
の一帯には、その周面全域に渡って、多数個の小径な排
気孔18aが形成されている。また、各排気孔18aは
口径が小さいので、円筒ケーシング17に吸い込まれた
ごみは、きわめて微細なもの以外、排気筒18に流入し
ない。
【0024】次に、この第1の実施例に係るサイクロン
式分離装置10の作動を説明する。図1および図2に示
すように、まず集塵袋Pを円筒ケーシング17の内部に
収納する。その際、円筒ケーシング17の内周面にでき
るだけ集塵袋Pが密着するように、この集塵袋Pを開口
した膨張状態で固定する。そして、円筒ケーシング17
の両端部でこの集塵袋Pを外側へ折り返す。この集塵袋
Pの両端部は、前述したように集塵袋Pの長さ方向の中
間部よりも若干大径に形成されているので、この集塵袋
Pの両端部を円筒ケーシング17の両端部の外へスムー
ズに折り返すことができる。その後、上端板17aと下
端板17bとを、それぞれ集塵袋Pの各端部を挟んだ状
態で、円筒ケーシング17の各端部に外嵌して、集塵袋
Pをしっかりと固定する。
【0025】使用時、掃除機本体14の内部で発生した
吸引力により、吸引ヘッド13から吸引パイプ12に吸
い込まれた含塵空気は、吸引管19を通過し、円筒ケー
シング17の周壁板の略接線方向から、円筒ケーシング
17内(具体的には集塵袋P内)に吸い込まれる。この
吸い込まれた含塵空気は、円筒ケーシング17内を旋回
しながら下降する流れとなる。その後、この下降流は円
筒ケーシング17の底面ではね返り、下降流の内部空間
を旋回しながら昇る上昇流となる。円筒ケーシング17
の底面に衝突した際、含塵空気は流速が低下する。よっ
て、円筒ケーシング17の底部にごみが分離捕集され
る。その際、円筒ケーシング17の内周面に集塵袋Pが
しっかりと膨らんだ状態で固定されているので、円筒ケ
ーシング17内の吸引力により、集塵袋Pが排気筒18
側へ吸い上げられてめくれたりしない。これにより、サ
イクロンによる良好な集塵効果を、常に維持することが
できる。
【0026】一方、ごみを含まない上昇流は排気筒18
内へ流れ込む。もちろん、仮に各排気孔18aの高さま
で達したごみが存在しても、ごみは小径な各排気孔18
aによりフィルタリングされる。よって、各排気孔18
aを通過するのは、微細なほこりだけを含む空気とな
る。その後、この排気筒18に流入した空気は、排気筒
18内を上昇し、排出管17cを介して、吸引パイプ1
2の掃除機本体14側の部分に吸い込まれる。そして、
最終的には、空気中に含まれる微細なほこりがごみパッ
ク16でろ過され、空気だけが掃除機本体14の後部の
排気口(図示せず)から外部へ排気される。
【0027】この第1の実施例では、掃除が終了後、円
筒ケーシング17内から集塵袋Pを取り出し、そのまま
捨てれば捕集された略全てのごみを残さず廃棄すること
ができる。そのため、ごみ廃棄時、被分離物が周辺に飛
散することがなく、静電気の作用などで作業者の手、服
や周辺の床などに付着するおそれもない。なお、このサ
イクロン式分離装置10では、掃除機本体14にごみパ
ック16を使用した掃除機11を例に説明したが、これ
に限定しなくても、例えばごみパックを使用しない掃除
機にも適用することもできる。その場合、細かいほこり
は掃除機本体内のフィルタによって捕集される。また、
この第1の実施例では、吸引パイプ12の途中にサイク
ロン式分離装置10が連結された掃除機11を示した
が、これに限定しなくても、例えば掃除機本体にサイク
ロン式分離装置を収納してもよい。
【0028】次に、図3に基づき、この発明の第2の実
施例を説明する。図3は、この発明の第2の実施例に係
るサイクロン式分離装置の一部断面図を含む斜視図であ
る。図3に示すように、この第2の実施例のサイクロン
式分離装置20の特長は、円筒ケーシングとして、丸み
を有する底板付きの円筒ケーシング17Aを採用し、こ
の円筒ケーシング17Aの底板の中央部に短尺な排気管
17dを介して、逆止弁21a付きの手押しポンプ(負
圧式袋膨張部)21を連結した点である。この手押しポ
ンプ21はプラスチック製の蛇腹を本体としている。ま
た、集塵袋として、円筒ケーシング17Aの底部形状に
合わせ、底部が丸みを有する集塵袋P1が採用されてい
る。この集塵袋P1の長さは、円筒ケーシング17Aに
収納した際、集塵袋P1の底部と円筒ケーシング17A
の底部との間に、若干の隙間aが形成されるような長さ
としている。この隙間aが確保されることで、集塵袋P
1を完全に膨らませた後も排気管17dは塞がれない。
これにより、常時、集塵袋P1の全体に略均一な負圧力
を作用させることができる。
【0029】このサイクロン式分離装置20の使用に際
しては、まず円筒ケーシング17Aの内部に集塵袋P1
を収納し、この集塵袋P1の開口部側の端部を挟んだ状
態で、上端板17aを円筒ケーシング17Aの開口部に
外嵌し、集塵袋P1をしっかりと固定する。その後、手
押しポンプ21を使用して、円筒ケーシング17Aの内
部を負圧化し、このケーシング内周面に沿って集塵袋P
1を膨張固定する。なお、手押しポンプ21の操作を中
止しても、逆止弁21aが作用するため、手押しポンプ
21側から円筒ケーシング17Aの内部に外気が侵入し
て、その負圧の度合いが低下するおそれはほとんどな
い。
【0030】このように、手押しポンプ21を使った負
圧力の作用により、円筒ケーシング17Aの内周面に集
塵袋P1を膨張固定し、この膨張固定状態を保持するの
で、第1の実施例のように、集塵袋P1を上端板17a
と下端板17bとを利用して円筒ケーシング17A内に
膨らませた状態で固定するという、若干の熟練とわずら
わしさを有する作業を行わなくてもよい。また、ここで
は逆止弁21a付きの手押しポンプ21を採用したの
で、円筒ケーシング17A内の負圧化の操作が簡単で、
しかも低コストで負圧式袋膨張部を円筒ケーシング17
Aに配備することができる。その他の構成、作用、効果
は、第1の実施例と略同じであるので、説明を省略す
る。
【0031】次に、図4に基づき、この発明の第3の実
施例を説明する。図4は、この発明の第3の実施例に係
るサイクロン式分離装置の一部断面図を含む斜視図であ
る。図4に示すように、この第3の実施例のサイクロン
式分離装置30の特長は、円筒ケーシングとして、手押
しポンプ21が設けられた透明なポリエチレン製の外筒
31と、この外筒31との間に密閉状態の隙間bを形成
し、かつ周方向の略全域に多数個の貫通孔32aが形成
された同じく透明なポリエチレン製の内筒32とを有す
る二重構造の円筒ケーシング17Bを採用した点であ
る。外筒31の上縁部と内筒32の上縁部とは、環状で
短い幅の上縁板によって連結されている。手押しポンプ
21は外筒31の平坦な底板に設けられた排気管17d
を介して、外筒31に連結されている。なお、この手押
しポンプ21は、外筒31の周壁板に取り付けてもよ
い。多数個の貫通孔32aは、内筒32の周壁板の上部
を除く略全域と底板とにそれぞれ一定間隔で形成されて
いる。
【0032】この第3の実施例のサイクロン式分離装置
30の使用にあっては、手押しポンプ21を押すこと
で、外筒31と内筒32との隙間bが負圧化する。これ
により、多数個の貫通孔32aを介して、内筒32に収
納された集塵袋P2の略全周にわたって略均等な負圧力
が作用する。この集塵袋P2は、上端部だけが外側へ折
り返せる大径の袋である。これにより、円筒ケーシング
17Bの内周面(内筒32の内周面)の略全域に、集塵
袋P2にほとんど皺を寄せず、しっかりと膨張固定する
ことができる。その他の構成、作用、効果は、第2の実
施例と略同じであるので、説明を省略する。
【0033】次に、図5に基づき、この発明の第4の実
施例を説明する。図5は、この発明の第4の実施例に係
るサイクロン式分離装置の使用状態を示す斜視図であ
る。図5に示すように、この第4の実施例のサイクロン
式分離装置40の特長は、円筒ケーシングとして、掃除
機本体14側の吸引パイプ12の先端部を着脱自在に連
結可能な、逆止弁41a付きのジョイント部41を有す
る円筒ケーシング17Cを採用した点である。ジョイン
ト部41は、外筒31の底板の中央部に固定されてい
る。逆止弁41aは、ジョイント部41の内部に収納さ
れている。
【0034】したがって、このサイクロン式分離装置4
0の使用時には、円筒ケーシング17Cの内部で集塵袋
P2を膨張固定するとき、吸引パイプ12を排出管17
cから外してジョイント部41に連結する。これだけの
操作で、掃除機本体14内で発生した吸引力の作用によ
り、円筒ケーシング17C内で集塵袋P2をしっかりと
膨張固定することができる。しかも、吸引パイプ12を
ジョイント部41から外しても、ジョイント部41の逆
止弁41aが閉じるので、そこから外筒31と内筒32
との隙間bに外気が侵入することはほとんどない。この
ように、既存の掃除機本体14の吸引力を利用して、簡
単に円筒ケーシング17C内を負圧化することができ
る。その他の構成、作用、効果は、第3の実施例と略同
じであるので、説明を省略する。
【0035】次に、図6〜図8に基づき、この発明の第
5の実施例を説明する。図6は、この発明の第5の実施
例に係るサイクロン式分離装置の使用状態を示す斜視図
である。図7は、この発明の第5の実施例に係るサイク
ロン式分離装置の要部を示す拡大断面図である。図8
(a)は、この発明の第5の実施例に係るサイクロン式
分離装置に使用される切り換え弁の拡大斜視図である。
図8(b)は、この発明の第5の実施例に係るサイクロ
ン式分離装置に使用される切り換え弁の正面図である。
図6〜図8に示すように、この第5の実施例のサイクロ
ン式分離装置50の特長は、ジョイント部41Aの内部
がバイパス管51を介して長尺な排出管17cに連通さ
れ、排出管17cの先端部とバイパス管51との連結部
分に、掃除機本体14からの吸引(負圧)力を、円筒ケ
ーシング17Dの排出管17c側または円筒ケーシング
17Dのジョイント部41A側の何れかに切り換えて作
用させる切り換え弁52を設けた点である。このジョイ
ント部41Aには、逆止弁が内蔵されていない。ただ
し、密閉性が悪い場合には、ジョイント部41Aに逆止
弁を内蔵させてもよい。
【0036】ジョイント部41Aは、外筒31の周壁板
の下端部に形成されている。バイパス管51は、このジ
ョイント部41Aから上端板17a側へ延び、その先端
部が排出管17cの略中間部の内部へ入り込み、その
後、排出管17cの軸線に沿って屈曲し、切り換え弁5
2の設置部分まで達している。このとき、バイパス管5
1の先端部は断面半円形状を有している。したがって、
排出管17cとバイパス管51との連結部において、排
出管17cの断面形状も半円である。切り換え弁52
は、排出管17cに遊挿されるリング部52aと、連結
突片52bを介して、このリング部52aの内周面の一
部からリング部52aの内側に突出した半円形状の弁体
52cとを有している。この弁体52cの外縁とリング
部52aの内周面との間には、排出管17cの略厚さ分
の隙間が形成されている。この排出管17cの切り換え
弁52の取り付け部分には、排出管17cの略半円分の
長さを有する円弧形状の溝部17eが周方向へ形成され
ている。この溝部17eの幅は、略連結突片52bの厚
さと同じである。
【0037】したがって、サイクロン式分離装置50の
使用時には、まずリング部52aを周方向へ半回転し、
弁体52cを排出管17c内で180度回転させ、排出
管17cの上端板17a側の半円開口部cを閉じる。こ
れにより、バイパス管51を介して、掃除機本体14の
吸引力が円筒ケーシング17Dのジョイント部41A側
に作用する。リング部52aを逆回転して元の状態に戻
せば、弁体52cによりバイパス管51の先側の半円開
口部dが閉じる。これにより、排出管17cを介して、
掃除機本体14の吸引力が円筒ケーシング17Dの排出
管17c側に作用する。このように、ジョイント部41
Aの内部空間をバイパス管51を介して排出管17cに
連通し、排出管17cとバイパス管51との連結部分に
切り換え弁52を設けたので、掃除機本体14の吸引力
を利用して、低コストでかつ簡単な弁作業により、集塵
袋P2の膨張固定を行うことができる。その他の構成、
作用、効果は、第3の実施例と略同じであるので、説明
を省略する。
【0038】次に、図9および図10に基づき、この発
明の第6の実施例を説明する。図9は、この発明の第6
の実施例に係るサイクロン式分離装置の使用状態の斜視
図である。図10は、この発明の第6の実施例に係るサ
イクロン式分離装置の底面方向からの要部斜視図であ
る。図9および図10に示すように、この第6の実施例
のサイクロン式分離装置60の特長は、主に、円筒ケー
シング17Eの底板を切除して両端面が開口したシリン
ダとし、この円筒ケーシング17Eの内部に底板付きの
円筒ピストン61を往復運動可能に収納した点である。
円筒ピストン61のヘッドはその胴部よりも大径で、ヘ
ッドの外周面にOリング62が周設されている。また、
円筒ピストン61のヘッド側の端部の外周面には、この
円筒ピストン61を円筒ケーシング17Eの下側の開口
部から外方へ所定距離だけ移動した位置で掛止する、1
本の短尺なピン状のストッパ63が突設されている。円
筒ケーシング17Eの下端部には、ストッパ63の挿通
溝64が形成されている。
【0039】したがって、このサイクロン式分離装置6
0の使用時には、円筒ピストン61を下方へ引き、その
胴部を円筒ケーシング17E内から所定長さだけ引き出
す。これにより、円筒ケーシング17E内が負圧化し
て、集塵袋P1は膨らんだ状態で円筒ケーシング17E
の内周面に固定される。このとき、ストッパ63が挿通
溝64を通過して外部に露出される。また、この負圧状
態は、円筒ピストン61を周方向へ若干回動させ、スト
ッパ63を円筒ケーシング17Eの下縁に掛止すること
で保持される。なお、負圧状態を解除する場合には、円
筒ピストン61を先程とは反対方向へ回動させ、ストッ
パ63を挿通溝64の形成位置に合致させた後、円筒ピ
ストン61を握っている手の力をゆるめると、円筒ケー
シング17E内の負圧力で、円筒ピストン61が、自然
に円筒ケーシング17E内に引き戻される。
【0040】
【発明の効果】この発明によれば、このように円筒ケー
シング内に、被分離物の捕集袋を着脱自在に収納するよ
うにしたので、捕集された全ての被分離物を作業者の
手、服や周辺の床などを汚さずに排出することができ
る。また、円筒ケーシング内に捕集袋が膨らんだ状態で
固定されるので、円筒ケーシング内で発生した負圧力に
よって捕集袋がめくれにくく、円筒ケーシング内に捕集
袋を収納したことによる、サイクロンの機能の低下を防
止することができる。
【0041】特に、請求項2の発明によれば、負圧式袋
膨張部を利用して、円筒ケーシングの内周面に捕集袋を
膨らませた状態で固定するので、捕集袋の膨張固定作業
が容易になる。
【0042】請求項3の発明によれば、負圧式袋膨張部
として、弁付きの手押しポンプを採用したので、円筒ケ
ーシング内の負圧化の操作が簡単で、しかも低コストで
負圧式袋膨張部を設けることができる。
【0043】請求項4の発明によれば、負圧式袋膨張部
として、掃除機等の吸引装置から延出された吸引パイプ
を着脱自在に連結可能で、かつ円筒ケーシングに形成さ
れた弁付きのジョイント部を採用したので、例えば既存
の掃除機等の吸引装置を利用して、簡単に円筒ケーシン
グ内を負圧化することができる。
【0044】請求項5の発明によれば、吸引パイプ連結
部の内部空間をバイパス管を介してガスの流出口に連通
し、円筒ケーシングの流出口の形成部とバイパス管との
連結部分に切り換え弁を設けたので、サイクロンの作動
源の掃除機等の吸引装置を利用し、低コストかつ簡単な
弁作業により、捕集袋の膨張固定を行うことができる。
【0045】請求項6の発明によれば、円筒ケーシング
をシリンダとし、この円筒ケーシング内に円筒ピストン
または円板ピストンを摺動自在に設けたので、低コスト
で、しかも簡単な操作を行うだけで、円筒ケーシング内
を負圧化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例に係るサイクロン式分
離装置の断面図である。
【図2】この発明の第1の実施例に係るサイクロン式分
離装置を備えた掃除機の斜視図である。
【図3】この発明の第2の実施例に係るサイクロン式分
離装置の一部断面図を含む斜視図である。
【図4】この発明の第3の実施例に係るサイクロン式分
離装置の一部断面図を含む斜視図である。
【図5】この発明の第4の実施例に係るサイクロン式分
離装置の使用状態を示す斜視図である。
【図6】この発明の第5の実施例に係るサイクロン式分
離装置の使用状態を示す斜視図である。
【図7】この発明の第5の実施例に係るサイクロン式分
離装置の要部を示す拡大断面図である。
【図8】(a)は、この発明の第5の実施例に係るサイ
クロン式分離装置に使用される切り換え弁の拡大斜視図
である。(b)は、この発明の第5の実施例に係るサイ
クロン式分離装置に使用される切り換え弁の正面図であ
る。
【図9】この発明の第6の実施例に係るサイクロン式分
離装置の使用状態の斜視図である。
【図10】この発明の第6の実施例に係るサイクロン式
分離装置の底面方向からの要部斜視図である。
【符号の説明】
10,20,30,40,50,60 サイクロン式分
離装置、 12 吸引パイプ、 14 掃除機本体(掃除機等の吸引装置)、 17,17A,17B,17C,17D,17E 円筒
ケーシング、 17c 排出管(流出口の形成部)、 21 手押しポンプ(負圧式袋膨張部)、 21a 逆止弁、 31 外筒、 32 内筒、 32a 貫通孔、 41,41A ジョイント部(負圧式袋膨張部)、 41a 逆止弁、 51 バイパス管、 52 切り換え弁、 61 円筒ピストン(負圧式袋膨張部)、 63 ストッパ、 P,P1,P2 集塵袋(捕集袋)。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年7月23日(2001.7.2
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 回収袋付きサイクロン分離装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、回収袋付きサイ
クロン分離装置、詳しくは被分離物を含むガス中からの
被分離物の分離捕集率を高める回収袋付きサイクロン分
離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、掃除機として、吸引装置を含む掃
除機本体または長尺な吸引パイプの途中にサイクロン式
分離装置が取り付けられたものが開発されている。この
サイクロン式分離装置は、主に、ごみを捕集する透明な
プラスチック製の円筒ケーシングと、この円筒ケーシン
グの蓋体である上端板の中心部の内面に突設され、周壁
板に多数個の排気孔が周設された底板付きの小径な排気
筒とを備えている。この円筒ケーシングの上端板の中心
部の外面には、排気筒に連通した排出管が突設されてい
る。さらに、円筒ケーシングの周壁板の上端部には、円
筒ケーシング内に含塵空気を吸引する吸引管が連結され
ている。
【0003】掃除機の使用時、掃除機内で発生した吸引
力により、掃除機の吸引ヘッドから吸引パイプに吸引さ
れた含塵空気は、前記吸引管を通過して円筒ケーシング
に吸い込まれる。次いで、含塵空気は円筒ケーシング内
を旋回しながら下降し(下降流)、その後、円筒ケーシ
ングの底面に衝突してはね返り、この下降流の内方に画
成された空間を旋回しながら上昇する(上昇流)。その
際、含塵空気中のごみは、円筒ケーシングの底面に衝突
して速度が低下し、円筒ケーシングの底部で分離捕集さ
れる。一方、上昇中の空気が円筒ケーシングの上部付近
に達すると、多数個の排気孔を経て前記排気筒に流れ込
む。そして、この排気筒を上昇し、排出管から吸引パイ
プの掃除機本体側の部分へ吸い込まれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この従来の
サイクロン式分離装置にあっては、前述したように透明
なプラスチック製の円筒ケーシングの中にごみが捕集さ
れていた。そのため、ごみの廃棄時に、円筒ケーシング
から排出された細かいごみやほこりなどが、静電気の作
用などにより、作業者の手、服や周辺の床に付着して汚
すおそれがあった。また、通常、円筒ケーシングは帯電
しやすい合成樹脂製であるので、例えば円筒ケーシング
を傾けたり、逆さにして振っても静電気の作用で完全に
は排出することができなかった。そのため、微細なほこ
りがケーシング内周面に付着し、この円筒ケーシングを
曇らせてその透明度を低下させていた。これにより、円
筒ケーシングの周壁板を通し、捕集されたごみの量を視
認しにくくなっていた。
【0005】そこで、発明者は、鋭意研究の結果、円筒
ケーシングの内部にごみ捕集用の袋を着脱自在に収納す
れば、ごみを集塵袋(捕集袋)ごと廃棄することがで
き、そのため、ごみを廃棄した時、周囲にごみが飛散せ
ず、作業者の手、服や周辺の床などを汚したりしないこ
とを知見し、この発明を完成させた。また、この研究の
途中段階では、あらたな課題も発覚した。すなわち、単
に円筒ケーシング内に集塵袋を収納しただけでは、掃除
機の吸引力の作用により集塵袋が排気筒側へ吸引されて
内側につぶれてしまい、ごみの捕集空間がなくなる。そ
の結果、サイクロンが良好に機能しないことが判明し
た。そこで、発明者は、鋭意研究の結果、円筒ケーシン
グの内周面に集塵袋をしっかりと開口して膨らませた状
態で固定(以下、膨張固定)すれば、円筒ケーシング内
に作用する掃除機の吸引力によって集塵袋がめくれるお
それが少ないことを知見し、この発明を完成させた。
【0006】
【発明の目的】そこで、この発明は、作業者の手、服や
周辺の床などを汚さずに、捕集された全ての被分離物を
排出することができ、円筒ケーシング内での捕集袋の吸
引変形による被分離物の捕集効率の低下を防ぐことがで
きる回収袋付きサイクロン分離装置を提供することを、
その目的としている。また、この発明は、円筒ケーシン
グ内での捕集袋の膨張固定作業を容易化することができ
回収袋付きサイクロン分離装置を提供することを、そ
の目的としている。さらに、この発明は、低コストでか
つ簡単な操作によって円筒ケーシングの内部を負圧化す
ることができる回収袋付きサイクロン分離装置を提供す
ることを目的としている。この発明は、既存の掃除機等
の吸引装置を利用して、簡単に円筒ケーシング内を負圧
化することができる回収袋付きサイクロン分離装置を提
供することを目的としている。この発明は、サイクロン
の作動源の掃除機などの吸引装置を利用し、低コストか
つ簡単な弁作業により、捕集袋を膨張固定することがで
きる回収袋付きサイクロン分離装置を提供することを目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、円筒ケーシングの内部で、被分離物を含有するガス
に遠心力を与えて該被分離物を分離捕集する回収袋付き
サイクロン分離装置において、前記円筒ケーシング内
に、前記被分離物の捕集袋を、開口して膨張させた状態
で着脱自在に固定した回収袋付きサイクロン分離装置
ある。
【0008】被分離物の種類は限定されない。通常、被
分離物の種類は、回収袋付きサイクロン分離装置の用途
によって異なる。被分離物は粉体形状でもよいし、粒体
形状でもよい。さらには塊形状でもよい。回収袋付きサ
イクロン分離装置の用途は限定されない。例えば、掃除
機、集塵機、分級機などが挙げられる。この回収袋付き
サイクロン分離装置の種類は限定されない。例えば、円
筒ケーシング内に接線方向からガスを流入させる接線流
入式の装置でもよいし、回転翼を用いる軸流式の装置で
もよいし、中心の回転軸に羽根をつけた機械的回転式の
装置でもよい。円筒ケーシングの断面形状は限定されな
い。通常は円形であるが、楕円形でもよい。ガスの種類
は限定されない。通常は空気となる。それ以外にも、例
えば窒素ガスなどの不活性ガスでもよい。通常、円筒ケ
ーシング内には排気孔が形成された排気筒が突設されて
いる。排気筒は、その下端面に開口部が形成されたもの
でもよいし、この開口部が形成されていないものでもよ
い。排気筒の直径や長さも限定されない。
【0009】捕集袋の素材は限定されない。例えば、プ
ラスチック、紙、革、布帛などが挙げられる。その厚さ
も限定されない。通常はフィルム状の袋であるが、使用
時、円筒ケーシング内の負圧力によって捕集袋がめくれ
にくい袋(例えば保形性の高い袋)でもよい。ただし、
透明なプラスチック袋の方が、低コストでしかも円筒ケ
ーシングが透明または半透明である場合、ケーシング内
のごみの捕集状況を把握することができて好ましい。こ
の捕集袋は、被分離物の出し入れ口が小さい、例えば掃
除機のごみパック式の集塵袋でもよい。また、捕集袋
は、円筒ケーシングの内部空間と、略同じ形状、略同じ
大きさの袋が好ましい。円筒ケーシングの内部空間と対
比して形状が異なっていたり、大きすぎた場合には、使
用時、捕集袋の内部で発生する気流が乱れ、サイクロン
による十分な捕集効果が得られなくなるおそれがある。
また、円筒ケーシングの内部空間と比べて捕集袋が小さ
い場合には、被分離物の捕集量が少なくなってしまう。
【0010】請求項2に記載の発明は、前記円筒ケーシ
ングに、前記捕集袋を負圧力によって前記円筒ケーシン
グの内周面に開口した膨張状態で固定する負圧式袋膨張
部を設けた請求項1に記載の回収袋付きサイクロン分離
装置である。負圧式袋膨張部の構造は限定されない。例
えば、手押しポンプでもよいし、駆動部を有する吸引装
置でもよい。負圧式袋膨張部は、円筒ケーシングに常に
配備されていてもよいし、使用時にだけ円筒ケーシング
に着脱自在に連結されてもよい。負圧式袋膨張部は、円
筒ケーシングのどの位置に設けてもよい。ただし、通常
は円筒ケーシングの下部である。また、この請求項2に
おける捕集袋の大きさは、捕集袋の膨張固定時に、円筒
ケーシングの負圧式袋膨張部の連結部分とこの負圧式袋
膨張部との間に、若干の隙間が形成される大きさが好ま
しい。これは、使用時、捕集袋をしっかりと膨らませた
状態で、円筒ケーシング内に良好な負圧力を作用させる
ことができるからである。
【0011】請求項3に記載の発明は、前記負圧式袋膨
張部が、弁付きの手押しポンプである請求項2に記載の
回収袋付きサイクロン分離装置である。手押しポンプの
種類は限定されない。例えば、蛇腹を伸縮させて圧縮空
気を発生する、安価なプラスチック製のポンプでもよ
い。
【0012】請求項4に記載の発明は、前記負圧式袋膨
張部が、掃除機等の吸引装置から延出された吸引パイプ
を着脱自在に連結可能で、前記円筒ケーシングに形成さ
れた弁付きのジョイント部である請求項2に記載の回収
袋付きサイクロン分離装置である。吸引装置の種類は限
定されない。例えば掃除機でもよい。
【0013】請求項5に記載の発明は、前記ジョイント
部の内部がバイパス管を介して前記円筒ケーシングの内
部のガスの流出口に連通され、該円筒ケーシングの流出
口の形成部と前記バイパス管との連結部分に、前記掃除
機等の吸引装置からの吸引力を、前記円筒ケーシングの
流出口側または前記円筒ケーシングのジョイント部側の
何れかに切り換えて作用させる切り換え弁を設けた請求
項4に記載の回収袋付きサイクロン分離装置である。切
り換え弁の弁構造は限定されない。要は、掃除機等の吸
引装置からの吸引力を、円筒ケーシングの流出口側また
はジョイント部側に切り換えることができればよい。な
お、この切り換え弁は、バイパス管の途中部に連結され
た開閉弁を代用してもよい。
【0014】請求項6に記載の発明は、前記円筒ケーシ
ングが、両端面を開口した円筒形状で、前記負圧式袋膨
張部が、前記円筒ケーシング内を往復運動する底板付き
の円筒ピストンまたは円板形状のヘッドを有する円板ピ
ストンと、該円筒ピストンまたは円板ピストンを、前記
円筒ケーシングの開口部から外方へ所定距離だけ移動し
た位置で掛止するストッパとを有している請求項2に記
載の回収袋付きサイクロン分離装置である。この請求項
6の回収袋付きサイクロン分離装置の構成の特長は、円
筒ケーシングをシリンダに見立て、このケーシング内に
円筒ピストンまたは一般的なシリンダに組み込まれた円
板ピストンを摺動自在に設けたシリンダ構造を採用し、
この円筒ケーシングの内部を負圧化するようにした点で
ある。ストッパの構造、大きさ、形成数などは限定され
ない。
【0015】
【作用】この発明によれば、回収袋付きサイクロン分離
装置の使用時、円筒ケーシングの内部でガスに遠心力を
与えて被分離物を分離捕集し、それから被分離物を分離
捕集した後のガスが流出口から外部へ排出される。被分
離物の廃棄時には、円筒ケーシング内から捕集袋を取り
出し、そのまま捨てれば、この捕集された全ての被分離
物を廃棄することができる。そのため、この廃棄時、被
分離物が周辺に飛散することがなく、静電気の作用など
で作業者の手、服や周辺の床などに付着するおそれもな
い。また、円筒ケーシングの内周面に、開口された捕集
袋が膨張状態で固定されるので、円筒ケーシング内で発
生した負圧力によって捕集袋がめくれにくい。その結
果、円筒ケーシング内に捕集袋を収納したことによる、
サイクロンの機能の低下を防ぐことができる。
【0016】特に、請求項2に記載の発明によれば、負
圧式袋膨張部を利用して、円筒ケーシングの内周面に捕
集袋を膨らませるので、捕集袋の膨張固定作業が容易に
なる。
【0017】また、請求項3および請求項4の発明によ
れば、円筒ケーシングの内部で捕集袋を膨張固定すると
き、手押しポンプを操作したり(請求項3)、吸引パイ
プを円筒ケーシングのジョイント部に連結(請求項4)
するだけで、手押しポンプまたは掃除機等の吸引装置内
で発生した吸引力の作用により、円筒ケーシング内で捕
集袋を膨張固定することができる。しかも、手押しポン
プの操作を中止したり、吸引パイプをジョイント部から
外しても、手押しポンプの弁またはジョイント部の弁が
閉じるので、そこから円筒ケーシングの内部に外気が侵
入することはほとんどない。
【0018】さらに、請求項5の発明によれば、切り換
え弁の操作によって、掃除機等の吸引装置内の吸引(負
圧)力によりサイクロンを作動させたり、円筒ケーシン
グの内部に捕集袋を膨らませて固定させる。これによ
り、サイクロンの作動源の掃除機等の吸引装置を利用
し、低コストかつ簡単な弁作業によって、捕集袋の膨張
固定作業を行うことができる。
【0019】請求項6の発明によれば、円筒ピストンま
たは円板ピストンを円筒ケーシング内から引っぱること
で、円筒ケーシング内が負圧化し、その負圧力によって
捕集袋が円筒ケーシングの内周面に膨張固定される。こ
の状態は、ストッパによって円筒ピストンまたは円板ピ
ストンが円筒ケーシングに掛止されることで保持され
る。これにより、低コストでかつ簡単な操作を行うだけ
で、円筒ケーシング内を負圧化することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例を図面に
基づいて説明する。まず、第1の実施例を説明する。図
1は、この発明の第1の実施例に係る回収袋付きサイク
ロン分離装置の断面図である。図2は、この発明の第1
の実施例に係る回収袋付きサイクロン分離装置を備えた
掃除機の斜視図である。図2において、10は回収袋付
きサイクロン分離装置である。この回収袋付きサイクロ
ン分離装置10は、掃除機11のごみ(被分離物)を吸
引する長尺な吸引パイプ12の途中に連結して使用され
る。吸引パイプ12の先端には、吸引ヘッド13が連結
されている。また、掃除機本体(掃除機等の吸引装置)
14の上蓋15に、この吸引パイプ12の元部が連結さ
れる。この掃除機本体14の上蓋15の下方には、ごみ
パック16が収納されている。
【0021】次に、図1を参照して、回収袋付きサイク
ロン分離装置10を説明する。回収袋付きサイクロン分
離装置10は、両端面が開口された断面円形状の円筒ケ
ーシング17と、この円筒ケーシング17の上端部に外
嵌される上端板17aと、円筒ケーシング17の下端部
に外嵌される下端板17bと、この上端板17aの中心
部に垂設され、軸線方向に直交して断面円形状で、かつ
下面の開口部が閉蓋された小径な排気筒18とを備えて
いる。円筒ケーシング17は透明なプラスチック製の容
器である。したがって、捕集されたごみの量を外から視
認することができる。この円筒ケーシング17の内部に
は、使用前に透明なポリエチレン製の集塵袋Pが膨らん
だ状態で収納される。この集塵袋Pは、その開口側の端
部と封止側の端部とが、集塵袋Pの中間部よりも若干大
径に形成されている。
【0022】これは、集塵袋Pを円筒ケーシング17の
内周面にできるだけ密着して膨張できるように、円筒ケ
ーシング17の両端部でこの集塵袋Pを外側へ折り返す
ためである。上端板17aと下端板17bとは、それぞ
れ集塵袋Pの各端部を挟持した状態で、円筒ケーシング
17の対応する端部に外嵌される。上端板17aの周壁
板の上端部には、円筒ケーシング17内に含塵空気を吸
引する吸引管19の元部が連結されている。この吸引管
19の軸線は、平面視して円筒ケーシング17の接線方
向と略合致する。また、吸引管19の先端部は下方へ屈
曲し、この屈曲部分に吸引パイプ12の吸引ヘッド13
側が着脱自在に連結される。
【0023】また、上端板17aの中心部上には、排気
筒18の内部空間に下側の開口部が連通している短尺な
排出管(流出口)17cが一体的に立設されている。排
出管17cは、吸引パイプ12の掃除機本体14側の部
分に連結されている。前記排気筒18の周壁板の中央部
の一帯には、その周面全域に渡って、多数個の小径な排
気孔18aが形成されている。また、各排気孔18aは
口径が小さいので、円筒ケーシング17に吸い込まれた
ごみは、きわめて微細なもの以外、排気筒18に流入し
ない。
【0024】次に、この第1の実施例に係る回収袋付き
サイクロン分離装置10の作動を説明する。図1および
図2に示すように、まず集塵袋Pを円筒ケーシング17
の内部に収納する。その際、円筒ケーシング17の内周
面にできるだけ集塵袋Pが密着するように、この集塵袋
Pを開口した膨張状態で固定する。そして、円筒ケーシ
ング17の両端部でこの集塵袋Pを外側へ折り返す。こ
の集塵袋Pの両端部は、前述したように集塵袋Pの長さ
方向の中間部よりも若干大径に形成されているので、こ
の集塵袋Pの両端部を円筒ケーシング17の両端部の外
へスムーズに折り返すことができる。その後、上端板1
7aと下端板17bとを、それぞれ集塵袋Pの各端部を
挟んだ状態で、円筒ケーシング17の各端部に外嵌し
て、集塵袋Pをしっかりと固定する。
【0025】使用時、掃除機本体14の内部で発生した
吸引力により、吸引ヘッド13から吸引パイプ12に吸
い込まれた含塵空気は、吸引管19を通過し、円筒ケー
シング17の周壁板の略接線方向から、円筒ケーシング
17内(具体的には集塵袋P内)に吸い込まれる。この
吸い込まれた含塵空気は、円筒ケーシング17内を旋回
しながら下降する流れとなる。その後、この下降流は円
筒ケーシング17の底面ではね返り、下降流の内部空間
を旋回しながら昇る上昇流となる。円筒ケーシング17
の底面に衝突した際、含塵空気は流速が低下する。よっ
て、円筒ケーシング17の底部にごみが分離捕集され
る。その際、円筒ケーシング17の内周面に集塵袋Pが
しっかりと膨らんだ状態で固定されているので、円筒ケ
ーシング17内の吸引力により、集塵袋Pが排気筒18
側へ吸い上げられてめくれたりしない。これにより、サ
イクロンによる良好な集塵効果を、常に維持することが
できる。
【0026】一方、ごみを含まない上昇流は排気筒18
内へ流れ込む。もちろん、仮に各排気孔18aの高さま
で達したごみが存在しても、ごみは小径な各排気孔18
aによりフィルタリングされる。よって、各排気孔18
aを通過するのは、微細なほこりだけを含む空気とな
る。その後、この排気筒18に流入した空気は、排気筒
18内を上昇し、排出管17cを介して、吸引パイプ1
2の掃除機本体14側の部分に吸い込まれる。そして、
最終的には、空気中に含まれる微細なほこりがごみパッ
ク16でろ過され、空気だけが掃除機本体14の後部の
排気口(図示せず)から外部へ排気される。
【0027】この第1の実施例では、掃除が終了後、円
筒ケーシング17内から集塵袋Pを取り出し、そのまま
捨てれば捕集された略全てのごみを残さず廃棄すること
ができる。そのため、ごみ廃棄時、被分離物が周辺に飛
散することがなく、静電気の作用などで作業者の手、服
や周辺の床などに付着するおそれもない。なお、この
収袋付きサイクロン分離装置10では、掃除機本体14
にごみパック16を使用した掃除機11を例に説明した
が、これに限定しなくても、例えばごみパックを使用し
ない掃除機にも適用することもできる。その場合、細か
いほこりは掃除機本体内のフィルタによって捕集され
る。また、この第1の実施例では、吸引パイプ12の途
中に回収袋付きサイクロン分離装置10が連結された掃
除機11を示したが、これに限定しなくても、例えば掃
除機本体に回収袋付きサイクロン分離装置を収納しても
よい。
【0028】次に、図3に基づき、この発明の第2の実
施例を説明する。図3は、この発明の第2の実施例に係
回収袋付きサイクロン分離装置の一部断面図を含む斜
視図である。図3に示すように、この第2の実施例の
収袋付きサイクロン分離装置20の特長は、円筒ケーシ
ングとして、丸みを有する底板付きの円筒ケーシング1
7Aを採用し、この円筒ケーシング17Aの底板の中央
部に短尺な排気管17dを介して、逆止弁21a付きの
手押しポンプ(負圧式袋膨張部)21を連結した点であ
る。この手押しポンプ21はプラスチック製の蛇腹を本
体としている。また、集塵袋として、円筒ケーシング1
7Aの底部形状に合わせ、底部が丸みを有する集塵袋P
1が採用されている。この集塵袋P1の長さは、円筒ケ
ーシング17Aに収納した際、集塵袋P1の底部と円筒
ケーシング17Aの底部との間に、若干の隙間aが形成
されるような長さとしている。この隙間aが確保される
ことで、集塵袋P1を完全に膨らませた後も排気管17
dは塞がれない。これにより、常時、集塵袋P1の全体
に略均一な負圧力を作用させることができる。
【0029】この回収袋付きサイクロン分離装置20の
使用に際しては、まず円筒ケーシング17Aの内部に集
塵袋P1を収納し、この集塵袋P1の開口部側の端部を
挟んだ状態で、上端板17aを円筒ケーシング17Aの
開口部に外嵌し、集塵袋P1をしっかりと固定する。そ
の後、手押しポンプ21を使用して、円筒ケーシング1
7Aの内部を負圧化し、このケーシング内周面に沿って
集塵袋P1を膨張固定する。なお、手押しポンプ21の
操作を中止しても、逆止弁21aが作用するため、手押
しポンプ21側から円筒ケーシング17Aの内部に外気
が侵入して、その負圧の度合いが低下するおそれはほと
んどない。
【0030】このように、手押しポンプ21を使った負
圧力の作用により、円筒ケーシング17Aの内周面に集
塵袋P1を膨張固定し、この膨張固定状態を保持するの
で、第1の実施例のように、集塵袋P1を上端板17a
と下端板17bとを利用して円筒ケーシング17A内に
膨らませた状態で固定するという、若干の熟練とわずら
わしさを有する作業を行わなくてもよい。また、ここで
は逆止弁21a付きの手押しポンプ21を採用したの
で、円筒ケーシング17A内の負圧化の操作が簡単で、
しかも低コストで負圧式袋膨張部を円筒ケーシング17
Aに配備することができる。その他の構成、作用、効果
は、第1の実施例と略同じであるので、説明を省略す
る。
【0031】次に、図4に基づき、この発明の第3の実
施例を説明する。図4は、この発明の第3の実施例に係
回収袋付きサイクロン分離装置の一部断面図を含む斜
視図である。図4に示すように、この第3の実施例の
収袋付きサイクロン分離装置30の特長は、円筒ケーシ
ングとして、手押しポンプ21が設けられた透明なポリ
エチレン製の外筒31と、この外筒31との間に密閉状
態の隙間bを形成し、かつ周方向の略全域に多数個の貫
通孔32aが形成された同じく透明なポリエチレン製の
内筒32とを有する二重構造の円筒ケーシング17Bを
採用した点である。外筒31の上縁部と内筒32の上縁
部とは、環状で短い幅の上縁板によって連結されてい
る。手押しポンプ21は外筒31の平坦な底板に設けら
れた排気管17dを介して、外筒31に連結されてい
る。なお、この手押しポンプ21は、外筒31の周壁板
に取り付けてもよい。多数個の貫通孔32aは、内筒3
2の周壁板の上部を除く略全域と底板とにそれぞれ一定
間隔で形成されている。
【0032】この第3の実施例の回収袋付きサイクロン
分離装置30の使用にあっては、手押しポンプ21を押
すことで、外筒31と内筒32との隙間bが負圧化す
る。これにより、多数個の貫通孔32aを介して、内筒
32に収納された集塵袋P2の略全周にわたって略均等
な負圧力が作用する。この集塵袋P2は、上端部だけが
外側へ折り返せる大径の袋である。これにより、円筒ケ
ーシング17Bの内周面(内筒32の内周面)の略全域
に、集塵袋P2にほとんど皺を寄せず、しっかりと膨張
固定することができる。その他の構成、作用、効果は、
第2の実施例と略同じであるので、説明を省略する。
【0033】次に、図5に基づき、この発明の第4の実
施例を説明する。図5は、この発明の第4の実施例に係
回収袋付きサイクロン分離装置の使用状態を示す斜視
図である。図5に示すように、この第4の実施例の回収
袋付きサイクロン分離装置40の特長は、円筒ケーシン
グとして、掃除機本体14側の吸引パイプ12の先端部
を着脱自在に連結可能な、逆止弁41a付きのジョイン
ト部41を有する円筒ケーシング17Cを採用した点で
ある。ジョイント部41は、外筒31の底板の中央部に
固定されている。逆止弁41aは、ジョイント部41の
内部に収納されている。
【0034】したがって、この回収袋付きサイクロン分
離装置40の使用時には、円筒ケーシング17Cの内部
で集塵袋P2を膨張固定するとき、吸引パイプ12を排
出管17cから外してジョイント部41に連結する。こ
れだけの操作で、掃除機本体14内で発生した吸引力の
作用により、円筒ケーシング17C内で集塵袋P2をし
っかりと膨張固定することができる。しかも、吸引パイ
プ12をジョイント部41から外しても、ジョイント部
41の逆止弁41aが閉じるので、そこから外筒31と
内筒32との隙間bに外気が侵入することはほとんどな
い。このように、既存の掃除機本体14の吸引力を利用
して、簡単に円筒ケーシング17C内を負圧化すること
ができる。その他の構成、作用、効果は、第3の実施例
と略同じであるので、説明を省略する。
【0035】次に、図6〜図8に基づき、この発明の第
5の実施例を説明する。図6は、この発明の第5の実施
例に係る回収袋付きサイクロン分離装置の使用状態を示
す斜視図である。図7は、この発明の第5の実施例に係
回収袋付きサイクロン分離装置の要部を示す拡大断面
図である。図8(a)は、この発明の第5の実施例に係
回収袋付きサイクロン分離装置に使用される切り換え
弁の拡大斜視図である。図8(b)は、この発明の第5
の実施例に係る回収袋付きサイクロン分離装置に使用さ
れる切り換え弁の正面図である。図6〜図8に示すよう
に、この第5の実施例の回収袋付きサイクロン分離装置
50の特長は、ジョイント部41Aの内部がバイパス管
51を介して長尺な排出管17cに連通され、排出管1
7cの先端部とバイパス管51との連結部分に、掃除機
本体14からの吸引(負圧)力を、円筒ケーシング17
Dの排出管17c側または円筒ケーシング17Dのジョ
イント部41A側の何れかに切り換えて作用させる切り
換え弁52を設けた点である。このジョイント部41A
には、逆止弁が内蔵されていない。ただし、密閉性が悪
い場合には、ジョイント部41Aに逆止弁を内蔵させて
もよい。
【0036】ジョイント部41Aは、外筒31の周壁板
の下端部に形成されている。バイパス管51は、このジ
ョイント部41Aから上端板17a側へ延び、その先端
部が排出管17cの略中間部の内部へ入り込み、その
後、排出管17cの軸線に沿って屈曲し、切り換え弁5
2の設置部分まで達している。このとき、バイパス管5
1の先端部は断面半円形状を有している。したがって、
排出管17cとバイパス管51との連結部において、排
出管17cの断面形状も半円である。切り換え弁52
は、排出管17cに遊挿されるリング部52aと、連結
突片52bを介して、このリング部52aの内周面の一
部からリング部52aの内側に突出した半円形状の弁体
52cとを有している。この弁体52cの外縁とリング
部52aの内周面との間には、排出管17cの略厚さ分
の隙間が形成されている。この排出管17cの切り換え
弁52の取り付け部分には、排出管17cの略半円分の
長さを有する円弧形状の溝部17eが周方向へ形成され
ている。この溝部17eの幅は、略連結突片52bの厚
さと同じである。
【0037】したがって、回収袋付きサイクロン分離装
50の使用時には、まずリング部52aを周方向へ半
回転し、弁体52cを排出管17c内で180度回転さ
せ、排出管17cの上端板17a側の半円開口部cを閉
じる。これにより、バイパス管51を介して、掃除機本
体14の吸引力が円筒ケーシング17Dのジョイント部
41A側に作用する。リング部52aを逆回転して元の
状態に戻せば、弁体52cによりバイパス管51の先側
の半円開口部dが閉じる。これにより、排出管17cを
介して、掃除機本体14の吸引力が円筒ケーシング17
Dの排出管17c側に作用する。このように、ジョイン
ト部41Aの内部空間をバイパス管51を介して排出管
17cに連通し、排出管17cとバイパス管51との連
結部分に切り換え弁52を設けたので、掃除機本体14
の吸引力を利用して、低コストでかつ簡単な弁作業によ
り、集塵袋P2の膨張固定を行うことができる。その他
の構成、作用、効果は、第3の実施例と略同じであるの
で、説明を省略する。
【0038】次に、図9および図10に基づき、この発
明の第6の実施例を説明する。図9は、この発明の第6
の実施例に係る回収袋付きサイクロン分離装置の使用状
態の斜視図である。図10は、この発明の第6の実施例
に係る回収袋付きサイクロン分離装置の底面方向からの
要部斜視図である。図9および図10に示すように、こ
の第6の実施例の回収袋付きサイクロン分離装置60の
特長は、主に、円筒ケーシング17Eの底板を切除して
両端面が開口したシリンダとし、この円筒ケーシング1
7Eの内部に底板付きの円筒ピストン61を往復運動可
能に収納した点である。円筒ピストン61のヘッドはそ
の胴部よりも大径で、ヘッドの外周面にOリング62が
周設されている。また、円筒ピストン61のヘッド側の
端部の外周面には、この円筒ピストン61を円筒ケーシ
ング17Eの下側の開口部から外方へ所定距離だけ移動
した位置で掛止する、1本の短尺なピン状のストッパ6
3が突設されている。円筒ケーシング17Eの下端部に
は、ストッパ63の挿通溝64が形成されている。
【0039】したがって、この回収袋付きサイクロン分
離装置60の使用時には、円筒ピストン61を下方へ引
き、その胴部を円筒ケーシング17E内から所定長さだ
け引き出す。これにより、円筒ケーシング17E内が負
圧化して、集塵袋P1は膨らんだ状態で円筒ケーシング
17Eの内周面に固定される。このとき、ストッパ63
が挿通溝64を通過して外部に露出される。また、この
負圧状態は、円筒ピストン61を周方向へ若干回動さ
せ、ストッパ63を円筒ケーシング17Eの下縁に掛止
することで保持される。なお、負圧状態を解除する場合
には、円筒ピストン61を先程とは反対方向へ回動さ
せ、ストッパ63を挿通溝64の形成位置に合致させた
後、円筒ピストン61を握っている手の力をゆるめる
と、円筒ケーシング17E内の負圧力で、円筒ピストン
61が、自然に円筒ケーシング17E内に引き戻され
る。
【0040】
【発明の効果】この発明によれば、このように円筒ケー
シング内に、被分離物の捕集袋を着脱自在に収納するよ
うにしたので、捕集された全ての被分離物を作業者の
手、服や周辺の床などを汚さずに排出することができ
る。また、円筒ケーシング内に捕集袋が膨らんだ状態で
固定されるので、円筒ケーシング内で発生した負圧力に
よって捕集袋がめくれにくく、円筒ケーシング内に捕集
袋を収納したことによる、サイクロンの機能の低下を防
止することができる。
【0041】特に、請求項2の発明によれば、負圧式袋
膨張部を利用して、円筒ケーシングの内周面に捕集袋を
膨らませた状態で固定するので、捕集袋の膨張固定作業
が容易になる。
【0042】請求項3の発明によれば、負圧式袋膨張部
として、弁付きの手押しポンプを採用したので、円筒ケ
ーシング内の負圧化の操作が簡単で、しかも低コストで
負圧式袋膨張部を設けることができる。
【0043】請求項4の発明によれば、負圧式袋膨張部
として、掃除機等の吸引装置から延出された吸引パイプ
を着脱自在に連結可能で、かつ円筒ケーシングに形成さ
れた弁付きのジョイント部を採用したので、例えば既存
の掃除機等の吸引装置を利用して、簡単に円筒ケーシン
グ内を負圧化することができる。
【0044】請求項5の発明によれば、吸引パイプ連結
部の内部空間をバイパス管を介してガスの流出口に連通
し、円筒ケーシングの流出口の形成部とバイパス管との
連結部分に切り換え弁を設けたので、サイクロンの作動
源の掃除機等の吸引装置を利用し、低コストかつ簡単な
弁作業により、捕集袋の膨張固定を行うことができる。
【0045】請求項6の発明によれば、円筒ケーシング
をシリンダとし、この円筒ケーシング内に円筒ピストン
または円板ピストンを摺動自在に設けたので、低コスト
で、しかも簡単な操作を行うだけで、円筒ケーシング内
を負圧化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例に係る回収袋付きサイ
クロン分離装置の断面図である。
【図2】この発明の第1の実施例に係る回収袋付きサイ
クロン分離装置を備えた掃除機の斜視図である。
【図3】この発明の第2の実施例に係る回収袋付きサイ
クロン分離装置の一部断面図を含む斜視図である。
【図4】この発明の第3の実施例に係る回収袋付きサイ
クロン分離装置の一部断面図を含む斜視図である。
【図5】この発明の第4の実施例に係る回収袋付きサイ
クロン分離装置の使用状態を示す斜視図である。
【図6】この発明の第5の実施例に係る回収袋付きサイ
クロン分離装置の使用状態を示す斜視図である。
【図7】この発明の第5の実施例に係る回収袋付きサイ
クロン分離装置の要部を示す拡大断面図である。
【図8】(a)は、この発明の第5の実施例に係る回収
袋付きサイクロン分離装置に使用される切り換え弁の拡
大斜視図である。(b)は、この発明の第5の実施例に
係る回収袋付きサイクロン分離装置に使用される切り換
え弁の正面図である。
【図9】この発明の第6の実施例に係る回収袋付きサイ
クロン分離装置の使用状態の斜視図である。
【図10】この発明の第6の実施例に係る回収袋付きサ
イクロン分離装置の底面方向からの要部斜視図である。
【符号の説明】 10,20,30,40,50,60 回収袋付きサイ
クロン分離装置、 12 吸引パイプ、 14 掃除機本体(掃除機等の吸引装置)、 17,17A,17B,17C,17D,17E 円筒
ケーシング、 17c 排出管(流出口の形成部)、 21 手押しポンプ(負圧式袋膨張部)、 21a 逆止弁、 31 外筒、 32 内筒、 32a 貫通孔、 41,41A ジョイント部(負圧式袋膨張部)、 41a 逆止弁、 51 バイパス管、 52 切り換え弁、 61 円筒ピストン(負圧式袋膨張部)、 63 ストッパ、 P,P1,P2 集塵袋(捕集袋)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早野 壮統 福岡県北九州市門司区新門司1−9−6 カースル株式会社内 Fターム(参考) 3B062 AH02 AH05 4D053 AA03 AB01 BA01 BB07 BC01 BD04 CD24 CG00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒ケーシングの内部で、被分離物を含
    有するガスに遠心力を与えて該被分離物を分離捕集する
    サイクロン式分離装置において、 前記円筒ケーシング内に、前記被分離物の捕集袋を、開
    口して膨張させた状態で着脱自在に固定したサイクロン
    式分離装置。
  2. 【請求項2】 前記円筒ケーシングに、前記捕集袋を負
    圧力によって前記円筒ケーシングの内周面に開口した膨
    張状態で固定する負圧式袋膨張部を設けた請求項1に記
    載のサイクロン式分離装置。
  3. 【請求項3】 前記負圧式袋膨張部が、弁付きの手押し
    ポンプである請求項2に記載のサイクロン式分離装置。
  4. 【請求項4】 前記負圧式袋膨張部が、掃除機等の吸引
    装置から延出された吸引パイプを着脱自在に連結可能
    で、前記円筒ケーシングに形成された弁付きのジョイン
    ト部である請求項2に記載のサイクロン式分離装置。
  5. 【請求項5】 前記ジョイント部の内部がバイパス管を
    介して前記円筒ケーシングの内部のガスの流出口に連通
    され、該円筒ケーシングの流出口の形成部と前記バイパ
    ス管との連結部分に、前記掃除機等の吸引装置からの吸
    引力を、前記円筒ケーシングの流出口側または前記円筒
    ケーシングのジョイント部側の何れかに切り換えて作用
    させる切り換え弁を設けた請求項4に記載のサイクロン
    式分離装置。
  6. 【請求項6】 前記円筒ケーシングが、両端面を開口し
    た円筒形状で、 前記負圧式袋膨張部が、 前記円筒ケーシング内を往復運動する底板付きの円筒ピ
    ストンまたは円板形状のヘッドを有する円板ピストン
    と、 該円筒ピストンまたは円板ピストンを、前記円筒ケーシ
    ングの開口部から外方へ所定距離だけ移動した位置で掛
    止するストッパとを有している請求項2に記載のサイク
    ロン式分離装置。
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