JP2006508725A - 吸引式掃除機用の塵埃分離器及び収集器の配置 - Google Patents

Abstract

装置の空気入口（１６）から空気出口（１８）まで吸引ユニットにより、塵埃を含む気流がその中を通って流動させられる本体（１２）を有するサイクロン式分離装置（１０）であって、前記入口及び出口が本体の一端にあるか又は一端に隣接しており、分離器を通過する間に気流から分離された塵埃用として本体のもう一方の端に又はそれに隣接して側方出口（２０）をさらに有する、少なくとも１つのサイクロン式分離装置；及び前記分離装置（１０）に沿って移動可能に配置され、分離装置の塵埃出口（２０）と連通している分離された塵埃用の入口（４２）を有する、分離済み塵埃用容器（３４）を含む吸引式掃除機用の塵埃分離・収集器具。好ましくは、２つのサイクロン式分離装置（１０、１１）が存在し、容器（３４）は一般にそれらの間に存在している。

Description

本発明は、吸引式掃除機内で使用するための塵埃分離及び収集器具の配置に関する。

塵埃（本書で使用されているこの表現はその他の破片を含んでいる）が吸引により拾い上げられ気流内に引込まれ、その後この塵埃が分離手段によって気流から分離されその後の廃棄のために保持されるタイプの吸引式掃除機（「真空掃除機」）は、周知である。分離手段は、遠心力により気流から塵埃が分離される１つ以上のサイクロン式分離器、及び／又は１つ以上のフィルタを含み得る。分離手段としてフィルタを用いる従来の吸引式掃除機は、フィルターシステムの一部分として、分離済み塵埃が中に収集される再利用可能な又は使い捨ての袋を有している。袋は掃除機から取外してその中味を空にできる又は単純に捨てることのできる場所まで持って行くことができるため、これは収集された塵埃の廃棄を容易にする。より最近では、サイクロン式分離用アセンブリを内蔵したいわゆる「袋無し」の掃除機が現われてきた。かかるサイクロン式分離器アセンブリは、１つ以上のサイクロン分離段そして場合によっては、１つ又は複数のサイクロン式分離段を気流が通過した後気流内になおも引き込まれたあらゆる細かい塵埃粒子を除去するフィルタエレメントを含み得る。これらの中では、塵埃収集のための最も一般的な配置は、該サイクロン式分離器アセンブリの下部に塵埃を収集させることであった。最も一般的な配置は、分離器アセンブリの全体又は一部分を、中に収集された塵埃の廃棄のために掃除機から取外し可能にする、というものであった。収集された塵埃を空にしなければならない場合に掃除機からアセンブリ全体を取外す必要がないように取外しすることができる、中に塵埃が集まる部分を伴うサイクロン式分離器アセンブリが存在してきたが、このようになっていても多くの場合において、これには塵埃収集部分を取外しできるようにするために掃除機に関して大きいコンポーネント又はアセンブリを移動させることが必要であった。

少なくとも１つのサイクロン式分離装置を含む分離器アセンブリを内蔵する掃除機から収集された塵埃を便利に取出すことができるようにすることが本発明の広義の目的である。

本発明の１つの態様に従うと、
− 装置の空気入口から空気出口まで吸引ユニットにより、塵埃を含む気流がその中を通って流動させられる本体を含むサイクロン式分離装置であって、前記入口及び出口が本体の一端にあるか又は一端に隣接しており、分離器を通過する間に気流から分離された塵埃用として本体のもう一方の端に又はそれに隣接して側方出口をさらに有する、少なくとも１つのサイクロン式分離装置；及び
− 前記分離装置に沿って移動可能に配置され、分離装置の塵埃出口と連通している分離された塵埃用の入口を有する、分離済み塵埃用容器；
を含む、吸引式掃除機用の塵埃分離・収集器具が提供される。

好ましくは、その間で塵埃が漏洩するのを防ぐため、容器の前記入口において、分離装置と容器との間で作用する密封手段が存在する。

密封手段は、ゴム又はプラスチック材料といったような可撓性及び弾力性ある材料でできた例えば蛇腹構成の要素を含む。かかる密封手段は、分離装置及び塵埃容器の中の生産及び設置許容誤差に対応しその間の塵埃の漏洩を防ぐことができる。

遠心力により中を通る気流から引込まれた塵埃を分離するサイクロン式分離装置は、円形断面をもちかつテーパがかかっていてよい一つの部分を含み得、かつそこからの塵埃出口はその接線方向に延びていてよい。

本発明のもう１つの態様に従うと、
装置の空気入口から空気出口まで吸引ユニットにより、塵埃を含む気流がその中を通って流動させられる本体を各々含み、第１の装置の前記空気出口が第２の装置の空気入口と連通している状態で連続的に配置されている、第１及び第２のサイクロン式分離装置；
を含み、
各々の分離装置が、分離器を通過する間に気流から分離された塵埃用としての側方出口を有しており；
及び
前記分離装置に沿って移動可能に配置され、分離装置の塵埃出口から分離済み塵埃を受入れるように適合された、分離済み塵埃用容器；
を含む、吸引式掃除機用の塵埃分離・収集器具が提供される。

第１の装置は、気流から大きい塵埃粒子を除去することができ、第２の装置は、通常より細かい粒子となる該流れの中に残っている粒子を除去する。この場合、塵埃容器は、２つの分離器からのそれぞれの塵埃出口と連通するそれぞれの分離済み塵埃入口を含み得る。

分離装置は、前記容器又はその一部分がおおよそそれらの間の空間を占有できるような形で配置されていてよい。例えば、以下で記載され図面中に示されている実施形態にあるように、分離装置は、互いに側方に離隔されていてよく、それらの軸（この軸のまわりで、気流からの塵埃の分離をひき起こすため中にらせん状の空気流が発生する）は、互いに多少の差こそあれ平行であり得る。この場合、分離済み塵埃用容器は、一般に、２つの分離器から出口と見当合せするためのそのそれぞれの入口が容器の相対する側面上で互いから離れるように面している状態で、分離装置の間に存在し得る。

分離装置の一つの代替的配置においては、これらの装置は、その軸が互いに対し例えば多少の差こそあれ垂直に傾斜している状態で、配置され得る。分離済み塵埃用の容器はこのとき一般に、容器のそれぞれの入口が、分離装置の専用出口からの塵埃を受入れるのに適切な方向で面している状態で、分離装置と部分的に境界を接している空間の中に存在し得る。

２つの分離器の間に望ましくない空気流が全く発生しないように保証するため、２つの分離装置により分離された塵埃を受入れるためのそれぞれの部分へと、容器を、１つ又は複数の隔壁で内部分割してもよい。

第１及び第２の分離段を有するサイクロン式分離装置内では、引込まれた塵埃の大部分が、特に大きい粒子及びその他の破片が第１の分離装置によって分離され、少量のほとんどが細かい塵埃のみ第２の分離装置で分離されることになるというのが通常のケースであることから、第１の分離装置から塵埃を受入れる容器の一部分は、第２の分離装置からの塵埃を受入れるものよりも実質的に大きいものであり得る。

入口、又は容器に対する入口のうちの少なくとも１つは、塵埃が容器から分離装置に逆流するいかなる傾向に対しても抵抗するように成形された進入通路を有し得る。この進入通路は、その壁から容器の内部へと延びる導管を含み得る。

本発明のさらなる一態様に従うと、上述の段落のいずれかに記されている通りの本発明の第１の態様に従った塵埃分離及び収集器具を含む吸引式掃除機が提供される。

掃除機は、フレキシブルホース及び場合によっては剛性ワンドにより、吸引発生ユニット及び塵埃分離及び収集器具を収納する、塵埃を拾い上げるための清浄用ヘッドが掃除機に連結されている「シリンダ」タイプのものであってよい。

第１及び第２のサイクロン式分離装置は好ましくは、間に塵埃容器がある状態で、その各々の側面に対し掃除機のケーシング中で配置されている。塵埃容器は、使用中の掃除機の通常の意図された方向性を考慮して、掃除機からその上方へと取外し可能である。

本発明のこれらの及びその他の態様について、ここで、添付図面を参考にしながら例を用いて記載する。

まず第１に、図面の図１〜図３を参照すると、これらは、吸引式掃除機で使用するための本発明に従った塵埃分離器具を示している。図２及び図３は、分離器具と結びつけた形で、作動中の掃除機が作り出す気流から分離された塵埃及びその他の破片のための容器を示している。

分離器具は、全体として１０という数字で表わされている第１のサイクロン式分離器及び全体として１１という数字で表わされている第２のサイクロン式分離器を含む。分離器の各々は、空気が流れの中で空気入口から空気出口まで流動し、分離器内部でらせん状渦巻の形で流動させられ、こうして、引込まれた塵埃粒子が遠心力により気流から分離させられることになる、サイクロン式分離装置である。吸引式掃除機内のサイクロン式分離器はよく知られている。渦巻の形のこのような流れが発生する中心となる軸は、本書中で分離器の軸と呼ばれており、軸方向、接線方向などといった用語はかかる軸を基準としている。

第１の分離器１０は、第１の本体部分１３と第２の本体部分１４とを伴う本体１２を含んでいる。本体１２は一般に円形横断面形状をもち、その長さに沿って多少の差こそあれ一定の横断面積を有する円筒形のものである。本体部分１３は、内部に塵埃が引込まれた気流のための接線方向に方向づけされた空気入口１６を有している。これは、例えばフレキシブルホース及び剛性ワンドによって連結された掃除機の清掃用ヘッドにおいて拾い上げられていることとなるだろう。清掃用ヘッドに対する連結の性質は、本発明とは無関係である。本体部分１３はさらに、気流のための、中央に配置された軸方向に延びる出口１８を有している。本体部分１４は、本体部分１３から遠くにあるその端部において、分離器１０の入口１６と出口１８との間の渦巻の中を流れる間に遠心力により気流から分離された塵埃用としての接線方向に向けられた側方出口開口部２０を有している。

第２の分離器１１は、第１の本体部分２３及び第２の本体部分２４を伴う本体２２を含む。本体部分２３は、連結用Ｌ字型曲管２７ａ及び導管２７を経由して第１の分離器１０の出口１８からそれが受取る気流のための、接線方向にそしてわずかにらせん状に傾斜した入口２６を有する。気流用出口が、本体部分２３の中心を通って軸方向に延びており、２８として表わされている。これは、吸引式掃除機内の適切なモーター駆動式ファンに適切な導管組織により連結されるように配置されており、分離器１０、１１により気流から分離されなかったあらゆる塵埃粒子を捕捉するべく、かかる連結部内にフィルタが配置されている。分離器１１の本体部分２４はテーパーのかかった構成のものであり、従って、本体部分２３から遠く離れたその端部３０は、本体部分２３の直径よりもはるかに小さい直径を有する。その端部３０に隣接して、分離器１１の本体２２内部の遠心力により気流から分離された塵埃用としての側方出口開口部３２が存在する。

分離器１０、１１の軸は、多少の差こそあれ互いに平行である。吸引式掃除機内に設置された時点で、塵埃容器３４が、２つの分離器により気流から分離された塵埃を受入れるため、２つの分離器１０、１１の間の領域の中に全体として配置される。図２は、塵埃容器３４が、分離器からの塵埃を受入れそれを廃棄目的で保持するための内部空間を画定するベース３５、側壁３６、３７及び端壁３８、３９を含むことを示している。壁３６は、（中に分離器１０が部分的に収容されている）差込み部分４０を有し、この差込み部分の中には、第１の分離器１０内で分離されその出口開口部２０で放出された塵埃用の入口４２が存在し、該塵埃容器に対する入口４２は、容器３４の内部体積内に到達する短かい管４２を内含し、これは、容器内に塵埃が確実に保持される一助となる。入口管４２は図１中で、分離器１０の出口開口部２０と見当が合うその作動的配置にある状態で示されている。同様に、見えるのは、塵埃容器が所定の位置にあるときに分離器１０と塵埃容器３４との間の空気及び塵埃の漏洩を防止する、例えば蛇腹タイプの可撓性シール４４である。

容器３４の反対側では、隔壁４６が、その主要内部体積から分離されている容器内の内部区画を画定している。この二次的区画は、それが第２の分離器により気流から分離された塵埃を収容できるように第２の分離器１１からの出口３２と見当が合った入口開口部を有している。分離器１１と塵埃容器との間の塵埃及び空気の漏洩を防ぐべく、分離器１１と塵埃容器との間で作動する可撓性シールが図１に４７として、分離器１１の塵埃出口３２の端部のまわりで、所定の位置にある場合の塵埃容器に接している状態で示されている。

図３は、所定の位置の塵埃容器を示しかつ同様に図２で開放状態で示されているその上面を閉鎖する塵埃容器用のカバー４８をも示している、図１及び２のものと反対の方向からの斜視図である。カバー４８は、吸引式掃除機内で、吸引式掃除機の目に見える外部ケーシングの一部を形成するように意図されており、従って、吸引式掃除機ケーシングの残りの部分と融和するようにスタイリングされる。塵埃容器内で収集された塵埃の廃棄のためには、容器全体を矢印５０により表わされている方向に分離器から持上げて、空にしたり廃棄する目的で適切な場所にこれをもっていくことが可能となる。このように空にする目的で、容器の端壁３９は、ラッチング装置により保持されているその正常位置から旋回式に開放し得る。

同じく、図３に見えるのは、塵埃容器を掃除機内の所定の位置に保持するための機構の一部を形成する、塵埃容器の端壁３９上のラッチング構造５２である。

ここで図４、５及び６を参照すると、これらは、分離器１０をさらに詳細に示している。図５及び６は、塵埃を含む空気のための接線方向に延びる入口１６を伴う本体部分１３の内部及び、この本体部分の中心にある、分離器の中心軸に沿って本体部分内に延びる部分５６をもつ出口導管１８を示している。部分５６には、分離器内部のその自由端において、大きな破片が分離器１０内部にとどまり連結用Ｌ字型曲管２７ａ及び導管２７を経て第２の分離器１１まで移行しないように保証するべくきわめて粗いフィルタとして作用するドーム形細目金網要素５８が備わっている。同じく図４及び５に明確に示されているのは、その接線方向出口開口部２０を伴う分離器１０の本体部分１４である。

本体部分１３は、その自由端に本体部分１４の対面する端部において相補的スリーブ６２内部と密に嵌合する環状差込み部６０を有する。Ｏリングの形をした可撓性シール６４が、本体部分１３、１４間に気密性シールを提供するべく、スリーブ６２の基部にある環状凹部内に収容される。本体部分１４には、本体部分に対して互いに直径方向反対側にある２つのフック様のラッチング構造６６を備えており、これらは、本体部分１３上に同様の形で配置されたラグ６８と係合可能である。かくして、２つの本体部分の間に「バヨネット式連結」が提供される。すなわち、本体部分１４は、まず最初に構造６６、６８を係合解除させるための本体部分１４の角運動とそれに続いて本体部分１３から離れるまで本体部分１４を軸方向に移動させることによって、本体部分１３から取外し可能である。こうして、真空掃除機により拾い上げられた後、分離器１０内に捕捉され、塵埃出口２０又は気流出口１８を経由してそこから離れることができないあらゆる大型破片を清掃又は除去する目的での分離器の内部へのアクセスが容易になる。部分１３に対して本体部分１４を再度嵌合させる作業は、当然のことながら、取外し手順の逆である。

図７は、その本体部分２４が本体部分２３から取外された状態にある第２の分離器１１を示している。こうして、本体部分２３の内部の空気出口導管２８を見ることができる。すなわち、それは、分離器の本体から本体部分２３のほぼ端部まで延びている。本体部分２３、２４は、第１の分離器の本体部分１３、１４に関して上述のとおりのバヨネット式連結により嵌合されてもよいし、或いは又、本体部分２３の自由端にある差込み部２３ａと本体部分２４の対面端部にあるスリーブ部分２４ａとの間に単純に摩擦係合が存在していてもよい。適切なシールが本体部分２３、２４の間に提供される。分離器１１の動作を妨害する程大きな破片が第１の分離器から分離器１１に到達できるはずが全くないことから、第２の分離器１１の本体部分２４の取外しは、第１の分離器１０の本体部分１４の取外しに比べ、必要とされる可能性が低いものであると考えられている。しかしながら、分離器１１の内部の清掃は、例えば湿ったプラスターの塵埃などが吸引式掃除機により拾い上げられた場合に、必要とされるかもしれない。

最後に、図面の図８は、内蔵された上述の分離器及び塵埃容器配置を有する吸引式掃除機を概略的に示している。これは、掃除機に対し清掃用ヘッドを連結するのにフレキシブルホースそして任意には剛性ワンドが使用される「シリンダ」タイプの掃除機であり、該清掃用ヘッドは、塵埃を拾い上げるため清掃中の表面全体にわたって移動することができる。掃除機は、一端に一対のホイール７２を有する外部ケーシング７０を伴う本体を含んでおり、ホイール７２からその相対する端部に向かってケーシング７０の下のさらなるホイール又はキャスタ（図示せず）と共に、このホイール７２に載って床表面全体を移動することができる。塵埃容器のカバー４８は図示されており、その構成が掃除機のスタイリングの一部を成すことがわかるであろう。同じく、図８に示されているのは、中に収集された塵埃の廃棄のため掃除機から取外されたとき、塵埃容器を担持できる取手７４である。分離器１０は図８内に見え、分離器１１が塵埃容器の反対側に対応する形で位置決めされることがわかるだろう。一般にホイール７２の間のケーシングの一部分の中に、電動モーター、掃除機内で所要気流をひき起こすためのファン及び必要となりうるようなさらなるフィルタが提供される。同様に、自由端にプラグ７６を有する電力ケーブルを主電源プラグに接続するためにそこから引出すことができ、使用後にそこへケーブルを引込めることのできるケーブル保管リールも存在している。

図面の図８及び９は、塵埃容器３４そして特にその上面カバー４８が、掃除機の持運び用取手として作用し該掃除機を持運ぶ人の手の一部分を収容できる凹部８４をその下に提供する掃除機のケーシングの一部分８２全体にわたり合わさる部分８０を有しているのを示している。この凹部８４に隣接して、掃除機のケーシングは、塵埃容器の端壁３９上の構造５２と協働する構造８６を提供している。容器用の持運び用取手７２が提供されている塵埃容器の反対側において、解除ボタン９０により操作可能なバネバイアス式ラッチ部材８８が、塵埃容器上の構造と、その取手７４の付近で協働する。

中に蓄積された塵埃を廃棄するための掃除機からの塵埃容器の解除が、図１０に例示されている。ボタン９０の操作によるラッチ８８の解除は、ごみ箱が旋回運動でその取手７４により持上げられることを可能にし、ごみ箱が自由に取外されるまで構造５２を構造８６から係合解除することを可能にする。空にした後、ごみ箱は、ラッチ８８がそれと係合され掃除機の本体に再度しっかりと固定されるまで取外しの逆の作業により掃除機に再度取付けられる。

上述の実施形態においては、分離器１０、１１の軸はほぼ互いに平行に方向づけされているものの、代替的にはその他の方向性にあってもよい。例えば、それらの軸は、ほぼ互いに直交しており、この場合、第１の分離器の気流出口は直接その接線方向に、第２の分離器の入口内に通じていてよい。このとき、それぞれの入口が分離器の出口と見当が合うように方向づけされた状態で、全体として、２つの分離器と一部境界を接する１つの空間の中に塵埃容器が存在し得る。

本発明は、シリンダタイプの掃除機に関して上述されているが、原理上、本発明は、同様に「直立」タイプの掃除機にも適用可能であるということを理解すべきである。

本明細書において「備える(comprises)」とは、「〜を含む(includes)または、〜からなる(consists of)」を意味し、また、「備える(comprising)」とは、「〜を含む(including)または、〜からなる(consisting of)」を意味する。

それぞれに特有な形式、すなわち開示の機能を実行する手段として表した、前述の記載、添付の特許請求の範囲、もしくは添付の図面に開示した特徴、あるいは開示した結果を達成するための手法もしくは方法を、本発明を様々な態様で実現するために、必要に応じて、別々に、またはこのような特徴のすべてを組み合わせて利用してもよい。

本発明に従った塵埃分離器具の一実施形態を示す概略的斜視図である。 間に塵埃容器を伴う器具を示す、図１と同様の斜視図である。 塵埃容器の取外し方法を例示する、異なる斜視視点から見た、図２と同様の図である。 その本体の一部分の取外しを示す、分離装置の１つの斜視図である。 図４の分離装置を通る断面図である。 分離装置の一部分の内部の斜視図である。 もう１つの分離装置の一部分の取外しを示す斜視図である。 その中の分離器具を示す吸引式掃除機の斜視図である。 図８と同じく掃除機の側面図である。 掃除機からの塵埃容器の取外しを例示する部分側面図である。

Claims (20)

1. 装置（１０、１１）の空気入口（１６、２６）から空気出口（１８、２８）まで吸引ユニットにより、塵埃を含む気流がその中を通って流動させられる本体（１２、２２）を含むサイクロン式分離装置（１０、１１）であって、前記入口（１６、２６）及び出口（１８、２８）が前記本体（１２、２２）の一端にあるか又は一端に隣接しており、前記分離器を通過する間に前記気流から分離された塵埃用として前記本体（１２、２２）のもう一方の端に又はもう一方の端に隣接して側方出口（２０、３２）をさらに有する、少なくとも１つのサイクロン式分離装置（１０、１１）；及び
   前記分離装置（１０、１１）に沿って移動可能に配置され、前記分離装置（１０、１１）の前記塵埃出口（２０、３２）と連通している分離された塵埃用の入口（４２）を有する、分離済み塵埃用容器（３４）；
   を含む、吸引式掃除機用の塵埃分離・収集器具。
2. その間で塵埃が漏洩するのを防ぐため、容器の前記入口（４２）において、前記分離装置（１０、１１）と、容器（３４）との間で作用する密封手段（４４、４７）を含む、請求項１に記載の器具。
3. 前記密封手段（４４、４７）がゴム又はプラスチック材料の要素を含む、請求項２に記載の器具。
4. 前記分離装置（１０、１１）が円形断面の一部分を含み、前記塵埃出口（２０、３２）がほぼその接線方向に延びている、先の請求項のいずれか１項に記載の器具。
5. 装置（１０、１１）の空気入口（１６、２６）から空気出口（１８、２８）まで吸引ユニットにより、塵埃を含む気流がその中を通って流動させられる本体（１２、２２）を各々含み、第１の装置（１０）の前記空気出口（１８）が第２の装置（１１）の前記空気入口（２６）と連通している状態で連続的に配置されている、第１及び第２のサイクロン式分離装置（１０、１１）；
   を含み、
   各々の分離装置（１０、１１）が、前記分離器を通過する間に前記気流から分離された塵埃用としての側方出口（２０、３２）を有しており；
   及び
   前記分離装置（１０、１１）に沿って移動可能に配置され、前記分離装置（１０、１１）の前記塵埃出口（２０、３２）から分離済み塵埃を受入れるように適合された、分離済み塵埃用容器（３４）；
   を含む、吸引式掃除機用の塵埃分離・収集器具。
6. 前記分離装置（１０、１１）のうちの少なくとも１つが、前記本体（１２、２２）の一端に又は一端に隣接して提供されたその空気入口（１６、２６）及び空気出口（１８、２８）、及び前記本体（１２、２２）の前記もう一方の端に又はもう一方の端に隣接するその塵埃出口（２０、３２）を有する、請求項５に記載の器具。
7. 前記少なくとも１つの分離装置（１０、１１）が円形断面の一部分を含み、前記塵埃出口（２０、３２）がほぼその接線方向に延びている、請求項６に記載の器具。
8. 前記塵埃容器（３４）が、前記２つの分離装置（１０、１１）のそれぞれの塵埃出口（２０、３２）と連通している分離済み塵埃用のそれぞれの入口（４２）を含む、請求項５〜７のいずれか１項に記載の器具。
9. 前記分離装置（１０、１１）は、前記容器（３４）の少なくとも一部分がおおよそそれらの間の空間を占有できるように配置されている、請求項８に記載の器具。
10. 前記分離装置（１０、１１）が互いに側方に離隔されており、前記分離済み塵埃用容器（３４）が、そのそれぞれの分離済み塵埃用入口（４２）が前記容器（３４）の相対する側面上で互いから離れるように対面している状態で全体として前記分離装置（１０、１１）の間に存在している、請求項９記載の器具。
11. 前記容器（３４）が前記２つの分離装置（１０、１１）から分離済み塵埃を受入れるためそれぞれの部分に内部分割されている、請求項８〜１０のいずれか１項に記載の器具。
12. 前記第１の分離装置（１０）からの塵埃を受入れる前記容器（３４）の前記部分が、前記第２の分離装置（１１）からの塵埃を受入れる部分よりも大きい、請求項１１に記載の器具。
13. 前記入口（４２）、又は前記容器（３４）に対する前記入口のうちの少なくとも１つが、前記容器から前記分離装置（１０、１１）に塵埃が逆流するいかなる傾向に対しても抵抗するように成形された進入通路を有する、先の請求項のいずれか１項に記載の器具。
14. 前記又は各々の進入通路が、容器の壁から容器（３４）の内部へと延びる導管を含む、請求項１３に記載の器具。
15. 先の請求項のいずれか１項に記載の塵埃分離及び収集器具を含む吸引式掃除機。
16. 第１及び第２のサイクロン式分離装置（１０、１１）が、前記掃除機のケーシング内に、その各々の側面に対して、間に前記塵埃容器（３４）がある状態で配置されている、請求項５に直接的又は間接的に従属している請求項１５に記載の吸引式掃除機。
17. シリンダタイプのものである、請求項１６に記載の吸引式掃除機。
18. 前記掃除機がその通常の作動方向にあるとき、前記塵埃容器（３４）が前記掃除機からその上方へと取外し可能である、請求項１７に記載の吸引式掃除機。
19. 実質的に添付図面を参照して本書中で記載されている通りの及び／又は添付図面に示されている通りの、塵埃分離及び収集器具又はそれを内蔵する吸引式掃除機。
20. 本書及び／又は添付図面中で示されている、あらゆる新規の特徴又は新規の特徴の組合せ。