JP4105801B2 - 3次元画像入力装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光伝播時間測定法を用いて被計測物体の3次元形状等を検出する3次元画像入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来3次元画像入力装置による3次元計測は、光、電波あるいは音を被計測物体に照射する能動方式と、光等を照射しない受動方式とに分類される。能動方式には、光伝播時間測定法、変調した光波を用いる位相差測定法、三角測量法、モアレ法、干渉法等が知られており、受動方式には、ステレオ視法、レンズの焦点法等が知られている。
【0003】
能動方式は受動方式に比べ、レーザ光等を照射するための機構が必要なために装置の規模が大きくなるが、距離分解能、計測時間、計測空間範囲等の点において優れており、産業応用分野において広く用いられてきている。「Measurement Science and Technology」(S. Christie 他、vol.6, p1301-1308, 1995 年)に記載された3次元画像入力装置では、パルス変調されたレーザ光が被計測物体に照射され、その反射光がイメージインテンシファイアが取付けられた2次元CCDセンサによって受光され、電気信号に変換される。イメージインテンシファイアはレーザ光のパルス発光に同期したゲートパルスによってシャッタ制御される。この構成によれば、遠い被計測物体からの反射光による受光量は近い被計測物体からの反射光による受光量に比べて小さいので、被計測物体の距離に応じた出力がCCDの各画素毎に得られる。
【0004】
一方、国際公開97/01111号公報に開示された装置では、パルス変調されたレーザ光等の光が被計測物体に照射され、その反射光がメカニカル又は液晶素子等から成る電気光学的シャッタと組み合わされた2次元CCDセンサによって受光され、電気信号に変換される。そのシャッタは、測距光のパルスとは異なるタイミングで制御され、距離情報がCCDの各画素毎に得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の能動方式の装置では、CCDセンサにおける電荷蓄積動作を制御するためにKDP素子等の光シャッタが設けられている。ところが光シャッタの規模が大きいだけでなく、光シャッタを駆動するために高電圧を供給する電気回路が必要であるので、従来装置は大型化せざるを得ないという問題があった。一方、米国特許第 5,081,530号明細書には、CCDセンサの電荷蓄積動作を制御するために電子シャッタを用いる構成が開示されているが、従来の電子シャッタにより得られるCCDセンサの出力は、被計測物体の距離情報を検出するために十分な大きさを有していない。
【0006】
本発明は、光シャッタを必要とせず小型で安価であり、しかも十分に大きい出力を得ることのできる3次元画像入力装置を得ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の3次元画像入力装置は、被計測物体に測距光を照射する光源と、被計測物体からの反射光を受け、受光量に応じた電荷が蓄積する複数の光電変換素子と、光電変換素子に隣接して設けられた信号電荷保持部と、光電変換素子に蓄積した不要電荷を光電変換素子から掃出すことにより、光電変換素子における信号電荷の蓄積動作を開始させる蓄積電荷掃出手段と、光電変換素子に蓄積した信号電荷を信号電荷保持部に転送する信号電荷転送手段と、パルス信号を出力し、所定の期間内にパルス信号の数に応じて蓄積電荷掃出手段と信号電荷転送手段を交互に駆動することにより、信号電荷保持部において信号電荷を積分する信号電荷積分手段と、パルス信号の数を調整することにより、信号電荷保持部において積分される信号電荷のレベルを調整する信号レベル調整手段とを備えたことを特徴としている。
【0008】
パルス信号の数を調整するための基準となる評価値は例えば、光電変換素子を構成する所定の画素に対応した信号電荷のレベルの平均値である。評価値は、光電変換素子を構成する所定の画素に対応した信号電荷のレベルの最大値であってもよく、あるいは、光電変換素子を構成する全画素に対応した信号電荷のレベルのうち、一部の画素に対応した信号電荷のレベルに重み係数を乗じることにより得られる値であってもよい。
【0009】
光電変換素子は好ましくは、CCD等の電荷蓄積型であり、かつ2次元的に配列される。光電変換素子が基板に沿って形成された構成においては、蓄積電荷掃出手段は不要電荷を基板側に掃出す。信号電荷保持部は、好ましくは信号電荷を3次元画像入力装置の外部に出力するための垂直転送部である。
【0010】
光電変換素子と信号電荷保持部は好ましくは、縦型オーバフロードレイン構造のインターライン型CCDとして構成される。
【0011】
蓄積電荷掃出手段によって出力され、不要電荷を掃出すための電荷掃出し信号と、信号電荷転送手段によって出力され、信号電荷を転送するための電荷転送信号とは、それぞれ例えばパルス信号である。
【0012】
好ましくは、光源によって、所定のパルス幅を有するパルス状の測距光が出力され、電荷掃出し信号が出力されてから電荷転送信号が出力されるまでの第1の電荷蓄積期間中、測距光のパルスが出力されることによって、距離情報に対応した信号電荷が信号電荷保持部において積分される。
【0013】
この場合好ましくは、電荷掃出し信号が出力されてから電荷転送信号が出力されるまでの第2の電荷蓄積期間内に反射光の全てが受光されるように制御することによって、被計測物体の反射率に依存する反射率情報に対応した信号電荷が信号電荷保持部において積分され、距離情報を反射率情報によって正規化することにより、距離情報における反射率の影響が低減される。また好ましくは、光源を消灯させた状態で第1の電荷蓄積期間を用いて距離補正情報を検出するとともに、光源を消灯させた状態で第2の電荷蓄積期間を用いて反射率補正情報を検出し、距離補正情報を補正した距離情報と、反射率補正情報を補正した反射率情報とによって、正規化が実行される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施形態である3次元画像入力装置を備えたカメラの斜視図である。
【0015】
カメラ本体10の前面において、撮影レンズ11の左上にはファインダ窓12が設けられ、右上にはストロボ13が設けられている。カメラ本体10の上面において、撮影レンズ11の真上には、測距光であるレーザ光を照射する発光装置(光源)14が配設されている。発光装置14の左側にはレリーズスイッチ15と液晶表示パネル16が設けられ、また右側にはモード切替ダイヤル17とV/Dモード切替スイッチ18が設けられている。カメラ本体10の側面には、PCカードを挿入するためのカード挿入口19が形成され、また、ビデオ出力端子20とインターフェースコネクタ21が設けられている。
【0016】
図2は図1に示すカメラの回路構成を示すブロック図である。
撮影レンズ11の中には絞り25が設けられている。絞り25の開度はアイリス駆動回路26によって調整される。撮影レンズ11の焦点調節動作およびズーミング動作はレンズ駆動回路27によって制御される。
【0017】
撮影レンズ11の光軸上には撮像素子(CCD)28が配設されている。CCD28には、撮影レンズ11によって被写体像が形成され、被写体像に対応した電荷が発生する。CCD28における電荷の蓄積動作、電荷の読出動作等の動作はCCD駆動回路30によって制御される。CCD28から読み出された電荷信号すなわち画像信号はアンプ31において増幅され、A/D変換器32においてアナログ信号からデジタル信号に変換される。デジタルの画像信号は撮像信号処理回路33においてガンマ補正等の処理を施され、画像メモリ34に一時的に格納される。アイリス駆動回路26、レンズ駆動回路27、CCD駆動回路30、撮像信号処理回路33はシステムコントロール回路35によって制御される。
【0018】
画像信号は画像メモリ34から読み出され、LCD駆動回路36に供給される。LCD駆動回路36は画像信号に応じて動作し、これにより画像表示LCDパネル37には、画像信号に対応した画像が表示される。
【0019】
また画像メモリ34から読み出された画像信号はTV信号エンコーダ38に送られ、ビデオ出力端子20を介して、カメラ本体10の外部に設けられたモニタ装置39に伝送可能である。システムコントロール回路35はインターフェース回路40に接続され、インターフェース回路40はインターフェースコネクタ21に接続されている。したがって画像メモリ34から読み出された画像信号は、インターフェースコネクタ21に接続されたコンピュータ41に伝送可能である。またシステムコントロール回路35は、記録媒体制御回路42を介して画像記録装置43に接続されている。したがって画像メモリ34から読み出された画像信号は、画像記録装置43に装着されたICメモリカード等の記録媒体Mに記録可能である。
【0020】
システムコントロール回路35には、発光素子制御回路44が接続されている。発光装置14には発光素子14aと照明レンズ14bが設けられ、発光素子14aの発光動作は発光素子制御回路44によって制御される。発光素子14aは測距光であるレーザ光を照射するものであり、このレーザ光は照明レンズ14bを介して被計測物体に照射される。被計測物体において反射した光は撮影レンズ11に入射する。この光をCCD28によって検出することにより、後述するように被計測物体の3次元画像が計測される。
【0021】
システムコントロール回路35には、レリーズスイッチ15、モード切替ダイヤル17、V/Dモード切替スイッチ18から成るスイッチ群45と、液晶表示パネル46とが接続されている。
【0022】
図3および図4を参照して、本実施形態における距離測定の原理を説明する。なお図4において横軸は時間tである。
【0023】
距離測定装置Bから出力された測距光は被計測物体Sにおいて反射し、図示しないCCDによって受光される。測距光は所定のパルス幅Hを有するパルス状の光であり、したがって被計測物体Sからの反射光も、同じパルス幅Hを有するパルス状の光である。また反射光のパルスの立ち上がりは、測距光のパルスの立ち上がりよりも時間δ・t(δは遅延係数)だけ遅れる。測距光と反射光は距離計測装置Tと被計測物体Sの間の2倍の距離rを進んだことになるから、その距離rは
r=δ・t・C/2 ・・・(1)
により得られる。ただしCは光速である。
【0024】
例えば測距光のパルスの立ち上がりから反射光を検知可能な状態に定め、反射光のパルスが立ち下がる前に検知不可能な状態に切換えるようにすると、すなわち反射光検知期間Tを設けると、この反射光検知期間Tにおける受光量Aは距離rの関数である。すなわち受光量Aは、距離rが大きくなるほど(時間δ・tが大きくなるほど)小さくなる。
【0025】
本実施形態では上述した原理を利用して、CCD28に設けられ、2次元的に配列された複数のフォトダイオード(光電変換素子)においてそれぞれ受光量Aを検出することにより、カメラ本体10から被計測物体Sの表面の各点までの距離をそれぞれ検出し、被計測物体Sの表面形状に関する3次元画像のデータを一括して入力している。
【0026】
図5は、CCD28に設けられるフォトダイオード51と垂直転送部52の配置を示す図である。図6は、CCD28を基板53に垂直な平面で切断して示す断面図である。このCCD28は従来公知のインターライン型CCDであり、不要電荷の掃出しにVOD(縦型オーバーフロードレイン)方式を用いたものである。
【0027】
フォトダイオード51と垂直転送部(信号電荷保持部)52はn型基板53の面に沿って形成されている。フォトダイオード51は2次元的に格子状に配列され、垂直転送部52は所定の方向(図5において上下方向)に1列に並ぶフォトダイオード51に隣接して設けられている。垂直転送部52は、1つのフォトダイオード51に対して4つの垂直転送電極52a,52b,52c,52dを有している。したがって垂直転送部52では、4つのポテンシャルの井戸が形成可能であり、従来公知のように、これらの井戸の深さを制御することによって、信号電荷をCCD28から出力することができる。なお、垂直転送電極の数は目的に応じて自由に変更できる。
【0028】
基板53の表面に形成されたp型井戸の中にフォトダイオード51が形成され、p型井戸とn型基板53の間に印加される逆バイアス電圧によってp型井戸が完全空乏化される。この状態において、入射光(被計測物体からの反射光)の光量に応じた電荷がフォトダイオード51において蓄積される。基板電圧Vsub を所定値以上に大きくすると、フォトダイオード51に蓄積した電荷は、基板53側に掃出される。これに対し、転送ゲート部54に電荷転送信号(電圧信号)が印加されたとき、フォトダイオード51に蓄積した電荷は垂直転送部52に転送される。すなわち電荷掃出し信号によって電荷を基板53側に掃出した後、フォトダイオード51に蓄積した信号電荷を、電荷転送信号によって垂直転送部52側に転送することにより、いわゆる電子シャッタ動作が実現される。
【0029】
図7は、被計測物体の表面の各点までの距離に関するデータを検出する距離情報検出動作のタイミングチャートである。図1、図2、図5〜図7を参照して距離情報検出動作を説明する。
【0030】
垂直同期信号S1の出力に同期して電荷掃出し信号(パルス信号)S2が出力され、これによりフォトダイオード51に蓄積していた不要電荷が基板53の方向に掃出される。電荷掃出し信号S2の出力の終了と同時に発光装置14が起動され、一定のパルス幅を有するパルス状の測距光S3が出力される。測距光S3は被計測物体において反射し、CCD28に入射する。すなわちCCD28によって被計測物体からの反射光S4が受光される。測距光S3の出力から一定時間が経過したとき、電荷転送信号(パルス信号)S5が出力され、これによりフォトダイオード51に蓄積された電荷が垂直転送部52に転送される。なお、電荷転送信号S5の出力は、測距光の出力の終了よりも前に行なわれる。
【0031】
このように電荷掃出し信号S2の出力の終了から電荷転送信号S5の出力開始までの期間TU1の間、フォトダイオード51には、被計測物体までの距離に対応した信号電荷が蓄積される。すなわち測距光S3が出力される期間TS と電荷蓄積期間TU1は同時に開始するが、電荷蓄積期間TU1の方が早く終了し、反射光S4の一部のみがCCD28によって検知され、検知された光によって生じる信号電荷S6は被計測物体までの距離に対応している。換言すれば、被計測物体からの反射光S4のうち、電荷蓄積期間TU1内にフォトダイオード51に到達した光に対応した信号電荷S6がフォトダイオード51に蓄積される。この信号電荷S6は、電荷転送信号S5によって垂直転送部52に転送される。なお測距光S3の出力期間TS は電荷蓄積期間TU1よりも早く開始してもよい。
【0032】
電荷転送信号S5の出力から一定時間が経過した後、再び電荷掃出し信号S2が出力され、垂直転送部52への信号電荷の転送後にフォトダイオード51に蓄積された不要電荷が基板53の方向へ掃出される。すなわち、フォトダイオード51において新たに信号電荷の蓄積が開始する。そして、上述したのと同様に、電荷蓄積期間TU1が経過したとき、信号電荷は垂直転送部52へ転送される。
【0033】
このような信号電荷S6の垂直転送部53への転送動作は、次の垂直同期信号S1が出力されるまで、繰り返し実行される。これにより垂直転送部52において、信号電荷S6が積分され、1フィールドの期間(2つの垂直同期信号S1によって挟まれる期間)に積分された信号電荷S6は、その期間被計測物体が静止していると見做せれば、被計測物体までの距離情報に対応している。
【0034】
以上説明した信号電荷S6の検出動作は1つのフォトダイオード51に関するものであり、全てのフォトダイオード51においてこのような検出動作が行なわれる。1フィールドの期間の検出動作の結果、各フォトダイオード51に隣接した垂直転送部52の各部位には、そのフォトダイオード51によって検出された距離情報が保持される。この距離情報は垂直転送部52における垂直転送動作におよび図示しない水平転送部における水平転送動作によってCCD28から出力され、被計測物体の3次元画像データとして、3次元画像入力装置の外部に取り出される。
【0035】
さてCCD28により検出された反射光は、実際には、被計測物体の表面の反射率の影響を受けている。したがって、この反射光を介して得られた距離情報は反射率に起因する誤差を含んでいる。また、CCD28により検出された反射光には、被計測物体からの反射光以外に外光等の成分も含まれており、これに起因する誤差も存在する。そこで本実施形態では次に述べる動作によって、これらの誤差を補正するとともに、垂直転送部52において積分される信号電荷S6のレベルが適正な値に制御している。
【0036】
図8から図11は距離情報検出ルーチンのフローチャートを示し、図12〜図14は距離補正情報、反射率情報および反射率補正情報の検出動作を示すタイミングチャートである。図1、図2、図7〜図14を参照して、被計測物体の表面の反射率等を補正しつつ、積分された信号電荷のレベルを調整する距離情報検出動作を説明する。
【0037】
ステップ101においてレリーズスイッチ15が全押しされていることが確認されるとステップ102が実行され、ビデオ(V)モードと距離測定(D)モードのいずれが選択されているかが判定される。これらのモード間における切替はV/Dモード切替スイッチ18を操作することによって行なわれる。
【0038】
Dモードが選択されているとき、ステップ103において垂直同期信号S1が出力されるとともに測距光制御が開始される。すなわち発光装置14が駆動され、パルス状の測距光S3が断続的に出力される。ステップ104では、1フィールドの期間に出力されるべき制御パルス数N(すなわち電荷掃出し信号S2、電荷転送信号S5および測距光S3の数)が初期値にセットされる。
【0039】
ステップ105では、CCD28による検知制御が開始される。すなわち図7を参照して説明した距離情報検出動作が開始され、電荷掃出し信号S2と電荷転送信号S5が交互に出力されて、距離情報の信号電荷S6が垂直転送部52において積分される。
【0040】
ステップ106では、距離情報検出動作の開始から1フィールド期間が終了したか否か、すなわち新たに垂直同期信号S1が出力されたか否かが判定される。1フィールド期間が終了するとステップ107へ進み、距離情報の信号電荷S6の積分値(距離情報信号)がCCD28から出力される。この距離情報信号は、1つの画像を構成する各画素毎に得られ、例えば10万画素の画像の場合、距離情報信号の数は10万である。距離情報信号は、ステップ108において画像メモリ34に一時的に記憶される。
【0041】
ステップ110では、1つの画像に関する全ての距離情報信号に基づいて、レベル評価値演算が行なわれ、垂直転送部52における積分が適切であるか否か、すなわち制御パルス数Nが適当であるか否かを示す評価値AEが演算される。この演算については図15〜図17を参照して後述する。
【0042】
ステップ111では、評価値AEが基準最大値Maxよりも大きいか否かが判定される。評価値AEが基準最大値Maxよりも大きいとき、距離情報信号のいくつかが飽和している可能性がある。したがってこの場合、ステップ112において制御パルス数NがΔNだけ減算された新しい制御パルス数Ns が設定される。そして、ステップ105へ戻り、再びCCD28による検知制御が開始され、距離情報検出動作が行なわれる。
【0043】
これに対し、ステップ111において評価値AEが基準最大値Max以下であると判定されたとき、ステップ113が実行され、評価値AEが基準最小値Minよりも小さいか否かが判定される。評価値AEが基準最小値Minよりも小さいとき、距離情報信号の値が距離測定を行なうには低すぎると見做され、この場合、ステップ114において制御パルス数NがΔNだけ加算された新しい制御パルス数Ns が設定される。そして、ステップ105へ戻り、再びCCD28による検知制御が開始され、距離情報検出動作が行なわれる。
【0044】
ステップ113において評価値AEが基準最小値Min以上であると判定されたとき、すなわち評価値AEが基準最大値Max以下であり、かつ基準最小値Min以上の値をとると判定されたとき、ステップ120が実行され、測距光制御がオフ状態に切換えられて発光装置14の発光動作が停止する。
【0045】
ステップ121〜124では、距離補正情報の検出動作が行なわれる。まずステップ121では、図12に示すように、垂直同期信号S11が出力されるとともにCCD28による検知制御が開始される。すなわち発光装置14の発光動作が行なわれることなく、光源が消灯された状態で、電荷掃出し信号S12と電荷転送信号S15が交互に出力される。電荷蓄積時間TU1は図7に示す距離情報検出動作と同じであるが、被計測物体に測距光が照射されないため(符号S13)、反射光は存在せず(符号S14)。したがって、距離情報の信号電荷は発生しないが、CCD28には外光等の外乱成分が入射するため、この外乱成分に対応した信号電荷S16が発生する。この信号電荷S16は、外乱成分が距離情報に及ぼす影響を補正するための、電荷蓄積時間TU1に対する距離補正情報に対応している。
【0046】
ステップ122では、距離補正情報の検出動作の開始から1フィールド期間が終了したか否か、すなわち新たに垂直同期信号S11が出力されたか否かが判定される。1フィールド期間が終了するとステップ123において、距離補正情報の信号電荷S16がCCD28から出力される。距離補正情報の信号電荷S16はステップ124において画像メモリ34に一時的に記憶される。
【0047】
ステップ125〜129では、反射率情報の検出動作が行なわれる。ステップ125では、図13に示すように、垂直同期信号S21が出力されるとともに測距光制御が開始され、パルス状の測距光S23が断続的に出力される。ステップ126では、CCD28による検知制御が開始され、電荷掃出し信号S22と電荷転送信号S25が交互に出力される。この反射率情報の検出動作は、電荷掃出し信号S22が出力されてから電荷転送信号S25が出力されるまでの電荷蓄積期間TU2内に、反射光S24の全てが受光されるように制御される。すなわち、CCD28の各フォトダイオード51に蓄積される信号電荷S26のパルス幅TS は測距光S23のパルス幅TS と同じである。
【0048】
したがって信号電荷S26は、被計測物体までの距離とは関係せず、被計測物体の表面の反射率に依存する反射率情報に対応している。
【0049】
ステップ127では、反射率情報検出動作の開始から1フィールド期間が終了したか否か、すなわち新たに垂直同期信号S21が出力されたか否かが判定される。1フィールド期間が終了するとステップ128へ進み、反射率情報の信号電荷S26がCCD28から出力される。この信号電荷S26はステップ129において画像メモリ34に一時的に記憶される。ステップ130では測距光制御がオフ状態に切換えられ、発光装置14の発光動作が停止する。
【0050】
ステップ131〜134では、反射率補正情報の検出動作が行なわれる。ステップ131では、図14に示すように、垂直同期信号S31が出力されるとともにCCD28による検知制御が開始される。すなわち発光装置14の発光動作が行なわれることなく、光源が消灯された状態で、電荷掃出し信号S32と電荷転送信号S35が交互に出力される。電荷蓄積時間TU2は図13に示す反射率情報検出動作と同じであるが、被計測物体に測距光が照射されないため(符号S33)、反射光は存在せず(符号S34)。したがって、反射率情報の信号電荷は発生しないが、CCD28には外光等の外乱成分に対応した信号電荷S36が発生する。この信号電荷S36は、外乱成分が電荷蓄積時間TU2に対する反射率情報に及ぼす影響を補正するための反射率補正情報に対応している。
【0051】
ステップ132では、反射率補正情報の検出動作の開始から1フィールド期間が終了したか否か、すなわち新たに垂直同期信号S31が出力されたか否かが判定される。1フィールド期間が終了するとステップ133において、反射率補正情報の信号電荷S36がCCD28から出力され、ステップ134において画像メモリ34に一時的に記憶される。
【0052】
ステップ135では、ステップ103〜108、120〜134において得られた距離情報、距離補正情報、反射率情報および反射率補正情報を用いて距離測定(D)データの演算処理が行なわれ、ステップ136においてDデータが出力されてこの検出動作は終了する。一方、ステップ102においてVモードが選択されていると判定されたとき、ステップ137において測距光制御がオフ状態に切換えられるとともに、ステップ138においてCCD28による通常の撮影動作(CCDビデオ制御)がオン状態に定められ、この検出動作は終了する。
【0053】
ステップ135において実行される演算処理の内容を図7、図12〜図13を参照して説明する。
反射率Rの被計測物体が照明され、この被計測物体が輝度Iの2次光源と見做されてCCDに結像された場合を想定する。このとき、電荷蓄積時間tの間にフォトダイオードに発生した電荷が積分されて得られる出力Snは、
Sn=k・R・I・t ・・・(2)
で表される。ここでkは比例定数で、撮影レンズのFナンバーや倍率等によって変化する。
【0054】
被計測物体がレーザ等の光源からの光で照明される場合、輝度Iはその光源による輝度IS と背景光による輝度IB との合成されたものとなり、
I=IS +IB ・・・(3)
と表せる。
【0055】
図7に示されるようにパルス状の電荷蓄積時間をTU1、測距光S3のパルス幅をTS 、距離情報の信号電荷S6のパルス幅をTD とし、1フィールド期間中のその電荷蓄積時間がN回繰り返されるとすると、得られる出力S10は、
S10=Σ(k・R(IS ・TD +IB ・TU1))
=k・N・R(IS ・TD +IB ・TU1) ・・・(4)
となる。なお、パルス幅TD は
TD =T U1 −δ・t
=T U1 −2r/C ・・・(5)
と表せる。
【0056】
図12に示されるようにパルス状の電荷蓄積時間TU2が、測距光S23の期間(パルス幅)TS よりも十分大きく、反射光の単位受光時間を全部含むように制御された場合に得られる出力S20は、
S20=Σ(k・R(IS ・TS +IB ・TU2))
=k・N・R(IS ・TS +IB ・TU2) ・・・(6)
となる。
【0057】
図13に示されるように発光を止めて、図7のようなパルス状の電荷蓄積を行なった場合に得られる出力S11は、
S11=Σ(k・R・IB ・TU1)
=k・N・R・IB ・TU1 ・・・(7)
となる。同様に、図14に示されるような電荷蓄積を行なった場合に得られる出力S21は、
S21=Σ(k・R・IB ・TU2)
=k・N・R・IB ・TU2 ・・・(8)
となる。
【0058】
(4)、(6)、(7)、(8)式から、
SD =(S10−S11)/(S20−S21)
=TD /TS ・・・(9)
が得られる。
【0059】
上述したように測距光S3と反射光S4にはそれぞれ外光等の外乱成分(背景光による輝度IB )が含まれている。(9)式のTD /TS は、測距光S3を照射したときの被計測物体からの反射光S4の光量を、測距光S3の光量によって正規化したものであり、これは、測距光S3の光量(図7の信号電荷S6に相当)から外乱成分(図12の信号電荷S16に相当)を除去した値と、反射光S4の光量(図13の信号電荷S26に相当)から外乱成分(図14の信号電荷S36に相当)を除去した値との比に等しい。
【0060】
(9)式の各出力値S10、S11、S20、S21はステップ108、124、120、134において、距離情報、距離補正情報、反射率情報、反射率補正情報として格納されている。したがって、これらの情報に基いて、TD /TS が得られる。パルス幅TS は既知であるから、(5)式とTD /TS から距離rが得られる。
【0061】
このように(5)式と(9)式に基いてカメラ本体から被計測物体の表面の各点までの距離情報が補正され、この距離情報の検出精度が向上する。
【0062】
図15は、図9のステップ110において実行されるレベル評価値演算ルーチンの第1の例を示すフローチャートである。この例において求められる評価値AEは、CCD28から得られた全ての画素に対応した信号電荷(距離情報信号)のレベルの平均値である。
【0063】
ステップ201では、各画素の距離情報信号を加算した値EVの初期値として0が定められる。ステップ202では、画像の縦方向の位置を示すパラメータIの初期値が1に設定され、ステップ203では、画像の横方向の位置を示すパラメータJの初期値が1に設定される。
【0064】
ステップ204では、距離情報信号P(I,J)が画像メモリ34から読み出される。ステップ205ではステップ204において読み出された距離情報信号P(I,J)がそれまでの加算値EVに加算される。
【0065】
ステップ206では、横方向のパラメータJが1だけ加算される。ステップ207において、加算後のパラメータJが横方向の全画素数NJ以下であると判定されたとき、すなわち、まだ横方向の全画素について加算が終了していないとき、ステップ204へ戻り、次の画素に関する距離情報信号P(I,J)が読み出される。
【0066】
ステップ207においてパラメータJが横方向の全画素数NJよりも大きいと判定されたとき、ステップ208において縦方向のパラメータIが1だけ加算される。ステップ209では、加算後のパラメータIが縦方向の全画素数NI以下であると判定され、パラメータIが全画素数NI以下であると判定されたとき、すなわち、まだ縦方向の全画素について加算が終了していないとき、ステップ203へ戻り、横方向のパラメータJが初期値1に設定され、再びステップ204〜207のループが実行される。
【0067】
このようにして全画素について距離情報信号P(I,J)が加算されると、ステップ210において加算値EVが全画素数NP(=NJ×NI)によって割り算され、全画素に関する距離情報信号の加算平均値が評価値AEとして求められる。
【0068】
レベル評価値演算ルーチンの第1の例によれば、全画素の距離情報信号の平均値が評価値AEとして求められるので、図8〜図11に示す距離情報検出ルーチンでは、CCD28から得られる全画素の信号レベルの平均値に基づいて制御パルス数Nが選択される。
【0069】
図16は、レベル評価値演算ルーチンの第2の例を示すフローチャートである。この例において求められる評価値AEは全画素の距離情報信号における最大値である。
【0070】
ステップ301では、距離情報信号の最大値PMの初期値として0が定められる。ステップ302では、画像の縦方向の位置を示すパラメータIの初期値が1に設定され、ステップ203では、画像の横方向の位置を示すパラメータJの初期値が1に設定される。
【0071】
ステップ304では、距離情報信号P(I,J)が画像メモリ34から読み出される。ステップ305ではステップ304において読み出された距離情報信号P(I,J)がそれまでの最大値PMよりも大きいか否かが判定される。距離情報信号P(I,J)がそれまでの最大値PMよりも大きいとき、ステップ306が実行され、その距離情報信号P(I,J)が新たに最大値PMとして置き換えられる。これに対し、ステップ305において距離情報信号P(I,J)がそれまでの最大値PM以下であると判定されたとき、ステップ306はスキップされる。
【0072】
ステップ305または306の実行の後、ステップ307では横方向のパラメータJが1だけ加算される。ステップ308では、加算後のパラメータJが横方向の全画素数NJよりも大きいか否かが判定される。パラメータJが全画素数NJ以下であると判定されたとき、ステップ304へ戻り、次の画素に関する距離情報信号P(I,J)が読み出される。
【0073】
ステップ308においてパラメータJが横方向の全画素数NJよりも大きいと判定されたとき、ステップ309において縦方向のパラメータIが1だけ加算される。次いでステップ310において、加算後のパラメータIが縦方向の全画素数NI以下であると判定されたとき、すなわち、まだ縦方向の全画素について加算が終了していないとき、ステップ303へ戻り、横方向のパラメータJが初期値1に設定され、再びステップ304〜308のループが実行される。
【0074】
このようにして全画素に関する距離情報信号P(I,J)の最大値PMが求められると、ステップ310からステップ311へ移り、最大値PMが評価値AEとして置き換えられる。
【0075】
すなわち第2の例によれば、全画素の距離情報信号の最大値が評価値AEとして求められるので、図8〜図11に示す距離情報検出ルーチンでは、CCD28から得られる全画素の信号レベルの最大値に基づいて制御パルス数Nが選択される。
【0076】
図17は、レベル評価値演算ルーチンの第3の例を示すフローチャートである。この例では、評価値AEは、画像の例えば中央に位置する一部の画素の距離情報信号に関して重みが掛けられて決定される。
【0077】
ステップ401では、各画素の距離情報信号を加算した値EVの初期値として0が定められる。ステップ402では、画像の縦方向の位置を示すパラメータIの初期値が1に設定され、ステップ403では、画像の横方向の位置を示すパラメータJの初期値が1に設定される。
【0078】
ステップ404では、距離情報信号P(I,J)が画像メモリ34から読み出される。ステップ405では、縦方向のパラメータIが2つの境界値IA、IBの間にあり、かつ横方向のパラメータJが2つの境界値JA、JBの間にあるか否かが判定される。パラメータI、Jがそれぞれ境界値の間にあるとき、すなわち距離情報信号P(I,J)が画像の例えば中央の信号であるとき、ステップ406において、距離情報信号P(I,J)に重みWが乗じられる。これに対してパラメータI、Jがそれぞれ境界値の間にないとき、ステップ406はスキップされる。
【0079】
ステップ407では、ステップ404において読み出され、所定の境界値の間の画素に対応する場合には重みWが乗じられた距離情報信号P(I,J)がそれまでの加算値EVに加算される。
【0080】
ステップ408では、横方向のパラメータJが1だけ加算される。ステップ409において、加算後のパラメータJが横方向の全画素数NJ以下であると判定されたとき、すなわち、まだ横方向の全画素について加算が終了していないとき、ステップ404へ戻り、次の画素に関する距離情報信号P(I,J)が読み出される。
【0081】
ステップ409においてパラメータJが横方向の全画素数NJよりも大きいと判定されたとき、ステップ410において縦方向のパラメータIが1だけ加算される。次いでステップ411において、加算後のパラメータIが縦方向の全画素数NI以下であると判定されたとき、すなわち、まだ縦方向の全画素について加算が終了していないとき、ステップ403へ戻り、横方向のパラメータJが初期値1に設定され、再びステップ404〜409のループが実行される。
【0082】
このようにして全画素について距離情報信号P(I,J)が加算されると、ステップ412において加算値EVが全画素数NPによって割り算され、全画素に関する距離情報信号の加算平均値が評価値AEとして求められる。
【0083】
このように第3の例では、画像の所定の部位に関する距離情報信号に関して重みを掛けて、全画素の距離情報信号の平均値が計算され、評価値AEとして求められる。すなわち図8〜図11に示す距離情報検出ルーチンでは、CCD28から得られる全画素の一部の画素に関する信号レベルにウエイトをおいて制御パルス数Nが選択される。
【0084】
以上のように本実施形態によれば、光シャッタを必要としないので、3次元画像入力装置を小型化することができ、かつ安価に製造することができる。また本実施形態は、被計測物体までの距離を1回測定するために多数の電荷掃出し信号(パルス信号)を出力して信号電荷S6を積分するように構成されているので、十分に大きい出力を得ることができる。
【0085】
さらに本実施形態によれば、被計測物体に対して測距光を走査することなく、被計測物体の表面形状に関する3次元画像のデータ、すなわち距離情報を一括して計測することができる。したがって被計測物体の3次元画像を得るまでの時間を大幅に短縮することが可能となる。
【0086】
また本実施形態では、全画素に関する距離情報信号の出力レベルに従って制御パルス数Nを調整しているので、距離情報信号のレベルを適正な大きさに制御することができる。すなわち、制御パルス数Nが多すぎて距離情報信号が飽和したり、また制御パルス数Nが少なすぎて距離情報信号のレベルが低すぎることはない。したがって本実施形態によれば、被計測物体の表面の反射率あるいは被計測物体の周囲の環境のために距離情報信号のレベルが所定の範囲から外れることが防止され、被計測物体の表面形状を常に正確に計測することができる。
【0087】
なお、評価値AEの算出に関し、全画素の距離情報信号を考慮する必要はなく、一部の画素のみの距離情報信号に関して評価値AEを求めるように構成してもよい。
【0088】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、光シャッタを必要とせず小型で安価であり、しかも十分に大きい出力を得ることのできる3次元画像入力装置を得ることができる。また、距離情報信号を求めるために用いられる制御パルス数が適切な値になるように調整されるので、被計測物体の表面の反射率等の影響を受けることなく、被計測物体の表面形状等を常に正確に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である3次元画像入力装置を備えたカメラの斜視図である。
【図2】図1に示すカメラの回路構成を示すブロック図である。
【図3】測距光による距離測定の原理を説明するための図である。
【図4】測距光、反射光、ゲートパルス、およびCCDが受光する光量分布を示す図である。
【図5】CCDに設けられるフォトダイオードと垂直転送部の配置を示す図である。
【図6】CCDを基板に垂直な平面で切断して示す断面図である。
【図7】被計測物体までの距離に関するデータを検出する距離情報検出動作のタイミングチャートである。
【図8】距離情報検出動作のフローチャートである。
【図9】距離情報検出動作のフローチャートである。
【図10】距離情報検出動作のフローチャートである。
【図11】距離情報検出動作のフローチャートである。
【図12】距離補正情報の検出動作のタイミングチャートである。
【図13】反射率情報の検出動作のタイミングチャートである。
【図14】反射率補正情報の検出動作のタイミングチャートである。
【図15】レベル評価値演算ルーチンの第1の例を示すフローチャートである。
【図16】レベル評価値演算ルーチンの第2の例を示すフローチャートである。
【図17】レベル評価値演算ルーチンの第3の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
14 発光装置
28 CCD
51 光電変換素子
52 信号電荷保持部
S 被計測物体
Claims (13)
- 被計測物体に測距光を照射する光源と、
前記被計測物体からの反射光を受け、受光量に応じた電荷が蓄積する複数の光電変換素子と、
前記光電変換素子に隣接して設けられた信号電荷保持部と、
前記光電変換素子に蓄積した不要電荷を前記光電変換素子から掃出すことにより、前記光電変換素子における信号電荷の蓄積動作を開始させる蓄積電荷掃出手段と、
前記光電変換素子に蓄積した信号電荷を前記信号電荷保持部に転送する信号電荷転送手段と、
パルス信号を出力し、所定の期間内に前記パルス信号の数に応じて前記蓄積電荷掃出手段と前記信号電荷転送手段を交互に駆動することにより、前記信号電荷保持部において前記信号電荷を積分する信号電荷積分手段と、
前記パルス信号の数を調整することにより、前記信号電荷保持部において積分される前記信号電荷のレベルを調整する信号レベル調整手段と
を備えたことを特徴とする3次元画像入力装置。 - 前記パルス信号の数を調整するための基準となる評価値が、前記光電変換素子を構成する所定の画素に対応した前記信号電荷のレベルの平均値であることを特徴とする請求項1に記載の3次元画像入力装置。
- 前記パルス信号の数を調整するための基準となる評価値が、前記光電変換素子を構成する所定の画素に対応した前記信号電荷のレベルの最大値であることを特徴とする請求項1に記載の3次元画像入力装置。
- 前記パルス信号の数を調整するための基準となる評価値が、前記光電変換素子を構成する全画素に対応した前記信号電荷のレベルのうち、一部の画素に対応した前記信号電荷のレベルに重み係数を乗じることにより得られる値であることを特徴とする請求項1に記載の3次元画像入力装置。
- 前記光電変換素子が電荷蓄積型であり、かつ2次元的に配列されることを特徴とする請求項1に記載の3次元画像入力装置。
- 前記光電変換素子が基板に沿って形成され、前記蓄積電荷掃出手段が不要電荷を前記基板側に掃出すことを特徴とする請求項1に記載の3次元画像入力装置。
- 前記信号電荷保持部が前記信号電荷を3次元画像入力装置の外部に出力するための垂直転送部であることを特徴とする請求項1に記載の3次元画像入力装置。
- 前記光電変換素子と信号電荷保持部が、縦型オーバフロードレイン構造のインターライン型CCDとして構成されることを特徴とする請求項1に記載の3次元画像入力装置。
- 前記蓄積電荷掃出手段によって出力され、前記不要電荷を掃出すための電荷掃出し信号と、前記信号電荷転送手段によって出力され、前記信号電荷を転送するための電荷転送信号とがそれぞれパルス信号であることを特徴とする請求項1に記載の3次元画像入力装置。
- 前記光源によって、所定のパルス幅を有するパルス状の測距光が出力され、前記電荷掃出し信号が出力されてから前記電荷転送信号が出力されるまでの第1の電荷蓄積期間中、前記測距光のパルスが出力されることによって、距離情報に対応した信号電荷が前記信号電荷保持部において積分されることを特徴とする請求項9に記載の3次元画像入力装置。
- 前記電荷掃出し信号が出力されてから前記電荷転送信号が出力されるまでの第2の電荷蓄積期間内に前記反射光の全てが受光されるように制御することによって、前記被計測物体の反射率に依存する反射率情報に対応した信号電荷が前記信号電荷保持部において積分され、前記距離情報を前記反射率情報によって正規化することにより、前記距離情報における反射率の影響が低減されることを特徴とする請求項10に記載の3次元画像入力装置。
- 前記光源を消灯させた状態で前記第1の電荷蓄積期間を用いて距離補正情報を検出し、前記距離補正情報を補正した前記距離情報と、前記反射率情報とによって、前記正規化が実行されることを特徴とする請求項11に記載の3次元画像入力装置。
- 前記光源を消灯させた状態で前記第1の電荷蓄積期間を用いて距離補正情報を検出するとともに、前記光源を消灯させた状態で前記第2の 電荷蓄積期間を用いて反射率補正情報を検出し、前記距離補正情報を補正した前記距離情報と、前記反射率補正情報を補正した前記反射率情報とによって、前記正規化が実行されることを特徴とする請求項11に記載の3次元画像入力装置。
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