JP4105623B2 - 窓板の取付構造及び引き戸 - Google Patents

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Description

本発明は、開口部を有する枠体に窓板を取り付ける際の窓板の取付構造、及び該窓板の取付構造を利用して枠体たる戸板に窓板を取り付けてなる引き戸に関する。
従来、開口部を有する枠体に窓板を取り付ける際には、例えば窓板の外周部に保持部材を嵌合し、該保持部材を枠体に取り付ける構成が考えられている(例えば特許文献1を参照)。また、枠体に取付補助部材を設け、この取付補助部材にクリップを取り付け、このクリップと枠体とにより窓板を挟み込む構成も考えられている(例えば特許文献2を参照)。
特開2003−247377号公報 特開2002−232171号公報
ところで、例えば引き戸に用いられる枠体たる戸板に採光等のために窓を設ける場合、このような引き戸を設置する室内の利用可能空間をより広く取るべく戸板の厚さ寸法及び引き戸全体としての厚さ寸法を小さくする要望が存在する。
しかして、前記特許文献1の構成においては、前記保持部材を戸板にタッカーにより固定するようにしているが、戸板が薄い場合このような固定方法をとることが困難であるとともに、窓板の外周部に保持部材を嵌合するようにしているので保持部材の厚さ寸法が大きくなる。
また、前記特許文献2の構成においては、取付補助部材にクリップを取り付けるようにしているが、このクリップは窓板から枠体と逆方向に離間したアーム板部を操作して窓板に当接するテール板部に弾性力を与えるように構成されているので、枠体の厚さ寸法が大きくなる。すなわち、このような構成では、引き戸全体としての厚さ寸法の削減にはつながらなくなる不具合が存在する。
さらに、引き戸に限らず、空間の出入口に用いられる扉や、建物内部の採光のために設けられる窓部の窓枠等、窓板を取り付ける対象の枠体全般においてもまた、枠体の厚さ寸法を小さくし、さらに扉や窓部等の全体としての厚さ寸法を小さくする要望は同様に存在する。
本発明は以上に述べた課題を解決すべく構成するものである。
すなわち本発明に係る窓板の取付構造は、窓板の周縁部を開口部を有する枠体の開口縁部と窓板取付具とにより挟み込み該窓板を前記枠体に取り付ける構造であって、前記枠体に開口縁に沿って設けられ前記開口部に向かう方向と逆の方向に開口する第1係合溝及び前記窓板取付具に設けられ前記第1係合溝に係合する第1係合爪を備える第1係合部と、前記枠体に起立して設けられる起立壁及び前記窓板取付具に設けられ前記起立壁に当接することにより第1係合部の係合状態の解除を禁止する第2係合爪を備える第2係合部とを設け、これら第1係合部及び第2係合部を機能させることにより枠体に窓板取付具を固定するようにしているとともに、前記第1係合部から前記開口部に向かう方向と逆の方向に離間した位置に、前記枠体に設けられ前記開口部に向かう方向と逆の方向に開口する第2係合溝及び窓板取付具に設けられ前記第2係合溝に係合する第3係合爪を備える第3係合部を設け、前記第2係合溝を、前記第2係合部を構成する起立壁、この起立壁の先端から開口部と逆の方向に突出させて設けた係止壁、及び枠体の板面により区画していることを特徴とする。
このような窓板の取付構造であれば、前記第1係合部の第1係合溝を窓板の厚さ寸法以内にすることにより、窓板の厚さ寸法を越える部分には窓板取付具以外に特別な部材を設ける必要がなくなるので、枠体の厚さ寸法を小さくした場合に全体としての厚さ寸法を大幅に増大させることなく枠体に窓板を取り付けることができるようになる。また、前記第1係合部は前記第1係合溝と前記第1係合部とを係合させる構造であり、前記第2係合部は起立壁に第2係合爪を当接させることにより第1係合部の係合状態の解除を禁止する構造であるので、これら第1係合部及び第2係合部を機能させることによりネジ止め等の操作を行うことなく窓板の取付作業を容易に行うことができる。
さらに、前記第1係合部から前記開口部に向かう方向と逆の方向に離間した位置に、前記枠体に設けられ前記開口部に向かう方向と逆の方向に開口する第2係合溝及び窓板取付具に設けられ前記第2係合溝に係合する第3係合爪を備える第3係合部を設けているので、このような窓板取付具の浮き上がりを防ぐことができる。
また、本発明に係る窓板の他の取付構造は、窓板の周縁部を開口部を有する枠体の開口縁部と窓板取付具とにより挟み込み該窓板を前記枠体に取り付ける構造であって、前記枠体に開口縁に沿って設けられ前記開口部に向かう方向と逆の方向に開口する第1係合溝及び前記窓板取付具に設けられ前記第1係合溝に係合する第1係合爪を備える第1係合部と、前記枠体に起立して設けられる起立壁及び前記窓板取付具に設けられ前記起立壁に当接することにより第1係合部の係合状態の解除を禁止する第2係合爪を備える第2係合部とを設け、これら第1係合部及び第2係合部を機能させることにより枠体に窓板取付具を固定するようにしているとともに、前記第2係合部を間欠的に設けていることを特徴とする。このようなものであれば、前記第2係合部を間欠的に設けているので、前記窓板取付具の着脱を容易に行うことができる。
このような窓板の取付構造において外観を整えるには、前記窓板取付具の前記開口部に向かう方向と逆方向の端縁部に、目隠し体を枠体に向けて延伸させて設けるとよい。このようなものであれば、目隠し体により前記第1〜3係合部を隠蔽できるからである。
また、前記窓板取付具の着脱を容易に行うことができるようにするには、前記窓板取付具を可撓性を有する材料により形成しているとともに、前記第1係合爪と前記第2係合爪との間に薄肉部を設けるとよい。このようなものであれば、前記窓板取付具を弾性変形させて先に前記第1係合部のみを係合させておき、それから窓板取付具を開口縁に向けてスライドさせて前記第2係合部が係合している状態にすることができるようになるからである。
上述したような第1係合部及び第2係合部を容易に実現するための態様として、前記第1係合部を構成する係合溝と前記第2の係合部を構成する起立壁とを同一の金属板に対する折り曲げ加工により形成しているものが挙げられる。
前記窓板取付具の前記窓板と前記第1係合部との中間の位置に突起を設けているものであれば、窓板が前記第1係合部に直接当たることを防ぐことができる。このような構成は、特にガラス製の窓板においてが窓板が前記第1係合部に直接当たり窓板が破損することを防ぐ点において有効である。
また、前記窓板取付具を押し出し成形により形成すれば、このような窓板取付具を容易かつ安価に形成できる。
そして、前記窓板が透明ないし半透明であれば、全体としての厚さ寸法を抑えつつ枠体に採光窓を設けることができる。
このような窓板の取付構造を好適に実現できるものとして、枠体たる戸板に窓板を設けていることを特徴とする引き戸が挙げられる。引き戸においては、複数枚の戸板の少なくとも一部を厚さ方向に重合させる必要があるので、窓板を設けた戸板の厚さ寸法を抑えることにより、このような引き戸の設置スペースを節約できるとともにこの引き戸により区画される領域をより広く取ることができるからである。
本発明に係る窓板の取付構造の一つを採用すると、厚さ寸法が小さい枠体に、厚さ寸法を大幅に増大させることなく窓板を取り付けることができる。従ってこのような枠体を用いて構成される引戸、扉、及び窓部等の全体の厚さ寸法を抑えることができ、室内において利用可能空間をより広くとることができるとともに、窓板取付具の浮き上がりを防ぐことができる
また、本発明に係る窓板の取付構造の他の一つを採用すると、窓板取付具の着脱を容易に行うことができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る引き戸Dは、背面図を図1、図1におけるx−x断面の要部を拡大して示した図を図2にそれぞれ示すように、枠体たる第1〜第3の戸板1a〜1cをリンク機構2により接続してなる3枚引き戸である。
前記第1〜第3の戸板1a〜1cは、それぞれ開口部1a1〜1c1を有し、採光を図るべくこの開口部1a1〜1c1に透明なガラス板により形成される窓板3を窓板取付具4を介して取り付けている。なお、前記図2には、第1の戸板1aの開口部1a1への窓板3の取付構造を示しているが、第2の戸板1bの開口部1b1及び第3の戸板1cの開口部1c1への窓板3の取付構造も、前記第1の戸板1aの開口部1a1への窓板3の取付構造と全く同一であるので、以下の説明は前記図2に則して行う。
具体的には、窓板取付具4は押し出し成形により形成され、可撓性を有する樹脂製のものであり、板状をなす本体41と、本体41の一側端縁から突出する窓板押さえ部42と、本体の幅方向中央部から突出する第1係合爪43と、前記第1係合爪43から前記開口部1a1及び窓板3に向かう方向と逆方向に離間した位置に設けられる第2係合爪44と、前記第2係合爪44からさらに前記開口部1a1及び窓板3に向かう方向と逆方向に離間した位置に設けられる第3係合爪45と、本体41の他側端縁から第1の戸板1aに向けて突出する目隠し体46とを有する。そして、前記第1係合爪43と前記第2係合爪44との中間部には、薄肉部4uを形成している。なお、前記第3係合爪45と目隠し体46との間には、本実施形態では形成の際の冷却速度を均一にすべく溝部4mを設けているが、この溝部4mは必ずしも設けなくてよい。
一方、第1の戸板1aの前記開口部1a1の開口縁に沿う部位には、板金加工により形成され、第1係合溝1x及び第2係合溝1yを有する係止部11を設けるようにしている。この係止部11の正面図を図3の(a)、側面図を同図の(b)に示す。この係止部11は、第2の戸板1bの開口部1b1及び第3の戸板1cの開口部1c1の開口縁に沿う部位にも同様に設けられている。
前記第1係合溝1xは、前記開口部1a1の全周にわたって設けられていて、第1の戸板1aの板面から起立する起立壁1x1、前記起立壁1x1の先端から前記開口部1a1及び窓板3に向かう方向と逆の方向に突出している係止壁1x2、及び第1の戸板1aの板面により区画されている。すなわち、前記第1係合溝1xは、前記開口部1a1及び窓板3に向かう方向と逆の方向に開口している。そして、この第1係合溝1xと前記第1係合爪43とにより第1係合部5を形成している。
前記第2係合溝1yは、切り起こし加工により間欠的に設けられていて、第1の戸板1aの板面から起立する起立壁1y1、前記起立壁1y1の先端から前記開口部1a1及び窓板3に向かう方向と逆の方向に突出している係止壁1y2、及び第1の戸板1aの板面により区画されている。また、前記起立壁1y1と前記第2係合爪44とは第2係合部6を形成していて、これらが係合することにより、前記第1係止爪43が前記開口部1a1及び窓板3に向かう方向と逆の方向に移動して前記第1係合溝1xとの係合を解除することを禁止している。そして、この第2係合溝1yは、前記起立壁1y1から前記開口部1a1及び窓板3に向かう方向と逆の方向に開口しているとともに、この第2係合溝1yと前記第3係合爪45とにより第3係合部7を形成している。なお、前記第1係合溝1x及び第2係合溝1yは、第2の戸板1b及び第3の戸板1cにも同様に設けられている。
次に、第1の戸板1aに窓板3を取り付ける手順及び各部の作用について述べる。
まず、第1の戸板1aの開口縁部に窓板3の周縁部を重合させる。次に、前記窓板押さえ部42を窓板3に当接させるとともに、前記第1係合溝1xと前記第2係合溝1yとの間に窓板取付具4の第1係合爪43を位置させる。このとき、窓板取付具4は前記薄肉部4uにおいて弾性変形し、第2係合爪44は前記第2係合溝1yの係止壁1y2に上方から当接する。そして、窓板取付具4を前記開口部1a1及び窓板3に向かう方向にスライド移動させ、前記第1係合爪43を第1係合溝1xに係合させると、窓板取付具4が弾性により元の形状に変形し、前記第2係合爪44が前記第2係合溝1yの起立壁1y1に当接して前記第2係合部6が機能するとともに、前記第3係合爪45が前記第2係合溝1yに係合する。
第2の戸板1b及び第3の戸板1cに窓板3を取り付ける手順及び各部の作用は、上述した第1の戸板1aにおけるものと全く同様である。
本実施形態に係る窓板の取付構造においては、以上に述べたように、第1〜第3の戸板1a〜1cの開口縁部と窓板取付具4とにより窓板3の周縁部を挟み込むようにしているとともに、前記第1〜第3の戸板1a〜1cに開口縁に沿って設けられ前記開口部1a1〜1c1に向かう方向と逆の方向に開口する第1係合溝1x及び前記窓板取付具4に設けられ前記第1係合溝1xに係合する第1係合爪43を備える第1係合部5と、前記戸板に起立して設けられる第2係合溝1yの起立壁1y1及び前記窓板取付具4に設けられ前記起立壁1y1に係合する第2係合爪44を備え第1係合部43の係合状態の解除を禁止する第2係合部6とを設けているので、薄い金属板により形成した第1〜第3の戸板1a〜1cに全体の厚さ寸法を極端に増大させることなく窓板3を容易に取り付けることができる。
また、前記第1係合部5から前記開口部前記開口部1a1〜1c1に向かう方向と逆の方向に離間した位置に、前記戸板1a〜1cに設けられ前記開口部1a1〜1c1に向かう方向と逆の方向に開口する第2係合溝1y及び前記窓板取付具4に設けられ前記第2係合溝1yに係合する第3係合爪45を備える第3係合部7を設けているので、前記第3係合爪45が前記第2係合溝1yに当接することにより前記窓板取付具4の上動を防ぎ、従って前記窓板取付具4浮き上がりを防ぐことができる。
さらに、前記窓板取付具4の前記開口部1a1〜1c1に向かう方向と逆方向の端縁部に、目隠し体46を第1〜第3の戸板1a〜1cに向けて延伸させて設けているので、この目隠し体46により前記第1〜3係合部5〜7を隠蔽して外観を整えることができる。
加えて、前記窓板取付具4を可撓性を有する樹脂製のものにしているとともに、前記第1係合爪43と前記第2係合爪44との間に薄肉部4uを設けているので、上述したように、前記窓板取付具4を弾性変形させて先に前記第1係合部5のみを係合させておき、それから窓板取付具4を開口部1a1〜1c1に向けてスライドさせ前記第2係合部6を係合させることができるので、前記窓板取付具4の着脱をスライド操作により容易に行うことができる。
また、前記第1係合部5を構成する第1係合溝1xと前記第2の係合部6を構成する起立壁1y1とを同一の金属板に対する折り曲げ加工により形成しているので、前記第1係合部5及び第2係合部6を容易にかつ少ない部品点数で実現できる。
さらに、前記第2係合部6を間欠的に設けているので、窓板取付具4の第2係合爪44と前記起立壁1y1との係合箇所を少なくして、窓板取付具4の戸板1a〜1cへの着脱を容易に行うことができるようにすることができる。
そして、前記窓板取付具4を押し出し成形により形成しているので、このような窓板取付具4の形成を容易かつ安価に行うことができる。
なお、本発明は以上に述べた実施形態に限られない。
例えば、上述した実施形態における窓板取付具4において、図2に対応する図を図4に示すように、前記窓板押さえ部42と前記第1係合爪43との間に第1の戸板1aの面板に向けて突出する突起49を設けるようにしてもよい。このようにすれば、この窓板取付具4を介して前記窓板3を第1の戸板1aに取り付けた状態において、窓板3と前記第1係合溝1xの起立壁1x1との間に前記突起49が位置するので、窓板3が前記起立壁1x1に当たって窓板3が破損してしまう不具合の発生を防ぐことができる。
また、窓板3は、透明なアクリル板により形成されたものでもよく、また、必要とする採光量によっては半透明なガラス板ないしアクリル板であってもよい。さらに、採光を必要としない場合は不透明な板状の部材であってもよい。
さらに、第1係合溝と第2係合溝とは別々に設けるようにしてもよい。例えば、第1係止溝のみを備えた第1係止部と、第2係止溝のみを備えた第2係止部とを、それぞれ別の金属板に対する板金加工により形成するようにしてもよい。
加えて、図5に示すように、第3係合部を省略し、第1係合部5及び第2係合部6のみにより窓板取付具4を第1の戸板1aに取り付けるようにしてもよい。
以上に述べた変形例は、第1の戸板1aだけでなく、第2の戸板1b及び第3の戸板1cに対してももちろん適用してよい。
そして、前記係止部11の長手方向両端縁に端部起立板を設けて窓板取付具4を端部起立板間に位置させ、窓板取付具4が長手方向にずれることを禁止するようにしてもよい。
加えて、上述した実施形態においては、第1係合溝1xを開口部1a1〜1c1の全周にわたって設けているが、第1係合溝を間欠的に設けるようにしてもよい。
さらに、上述した3枚引き戸の場合に限らず、通常の引き戸の戸板や室内空間を区画する扉の戸板等への窓板の取付構造に本発明に係る窓板の取り付け構造を採用してよい。さらに、建物の採光に用いられる窓部の窓枠に窓板を取り付ける構造に本発明に係る窓板の取り付け構造を採用してよい。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係る引き戸を示す図。 図1におけるx−x断面の要部を拡大して示した図。 同実施形態における係止部を示す図。 本発明の他の実施形態における図2に対応する図。 本発明の他の実施形態における図2に対応する図。
符号の説明
D…引き戸
1a〜1c…第1〜第3の戸板(枠体)
1a1〜1c1…開口部
1x…第1係合溝
1y…第2係合溝
1y1…起立壁
3…窓板
4…窓板取付具
43…第1係合爪
44…第2係合爪
45…第3係合爪
46…目隠し体
49…突起
5…第1係合部
6…第2係合部
7…第3係合部

Claims (9)

  1. 窓板の周縁部を開口部を有する枠体の開口縁部と窓板取付具とにより挟み込み該窓板を前記枠体に取り付ける構造であって、前記枠体に開口縁に沿って設けられ前記開口部に向かう方向と逆の方向に開口する第1係合溝及び前記窓板取付具に設けられ前記第1係合溝に係合する第1係合爪を備える第1係合部と、前記枠体に起立して設けられる起立壁及び前記窓板取付具に設けられ前記起立壁に当接することにより第1係合部の係合状態の解除を禁止する第2係合爪を備える第2係合部とを設け、これら第1係合部及び第2係合部を機能させることにより枠体に窓板取付具を固定するようにしているとともに、
    前記第1係合部から前記開口部に向かう方向と逆の方向に離間した位置に、前記枠体に設けられ前記開口部に向かう方向と逆の方向に開口する第2係合溝及び窓板取付具に設けられ前記第2係合溝に係合する第3係合爪を備える第3係合部を設け、前記第2係合溝を、前記第2係合部を構成する起立壁、この起立壁の先端から開口部と逆の方向に突出させて設けた係止壁、及び枠体の板面により区画していることを特徴とする窓板の取付構造。
  2. 窓板の周縁部を開口部を有する枠体の開口縁部と窓板取付具とにより挟み込み該窓板を前記枠体に取り付ける構造であって、前記枠体に開口縁に沿って設けられ前記開口部に向かう方向と逆の方向に開口する第1係合溝及び前記窓板取付具に設けられ前記第1係合溝に係合する第1係合爪を備える第1係合部と、前記枠体に起立して設けられる起立壁及び前記窓板取付具に設けられ前記起立壁に当接することにより第1係合部の係合状態の解除を禁止する第2係合爪を備える第2係合部とを設け、これら第1係合部及び第2係合部を機能させることにより枠体に窓板取付具を固定するようにしているとともに、前記第2係合部を間欠的に設けていることを特徴とする窓板の取付構造。
  3. 前記窓板取付具の前記開口部に向かう方向と逆方向の端縁部に、目隠し体を枠体に向けて延伸させて設けていることを特徴とする請求項1又は2記載の窓板の取付構造。
  4. 前記窓板取付具を可撓性を有する材料により形成しているとともに、前記第1係合爪と前記第2係合爪との間に薄肉部を設けていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の窓板の取付構造。
  5. 前記第1係合部を構成する係合溝と前記第2係合部を構成する起立壁とを同一の金属板に対する折り曲げ加工により形成していることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の窓板の取付構造。
  6. 前記窓板取付具の前記窓板と前記第1係合部との中間の位置に突起を設けていることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の窓板の取付構造。
  7. 前記窓板取付具を押し出し成形により形成していることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の窓板の取付構造。
  8. 前記窓板が透明ないし半透明であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の窓板の取付構造。
  9. 請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の窓板の取付構造を利用して枠体たる戸板に窓板を設けていることを特徴とする引き戸。
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