JP2018071193A - ガラス扉構造 - Google Patents

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一寿 横田
Kazuhisa Yokota
一寿 横田
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Abstract

【課題】ガラス板の厚さのバラツキ等があっても、ガタツキが生じ難く、ガラス板を安定かつ確実に保持する。【解決手段】枠部材10A,10Bと、前記枠部材の長手方向に沿うように取り付けることによりガラス板5を保持するガラス保持具20A,20Bを備える。前記枠部材は、第1立起部11及び外方Dへ折れ曲がる折曲部14からなる第1係止部C1、並びに第1係止部C1よりも外方Dへ離間した第2係止部C2を有する。前記ガラス保持具は、折曲部14に係止する係止爪21Aを前端に有する第1垂直壁部21、第1垂直壁部21の後端部に繋がり、先端部23Aがガラス板5の後面端縁部を押圧する傾斜壁部23、及び第2係止部C2に係止する係止体Eを有する。【選択図】図4

Description

本発明は、キャビネット等に装着するガラス扉の構造に関する。
キャビネット等のガラス扉構造として、本体の窓孔の縁部に化粧縁や保持パッキンを取り付けずに扉の表面から突出する部分を無くし、すっきりとした滑らかな外観にしたものがある(例えば、特許文献1及び2参照)。
特許文献1のガラス扉構造は、内側立起面に取付孔(12)を設けた金属製の固定金具(1)を窓孔(102)の周縁部内面側に取り付け、取付孔(12)に取付部(21)を嵌合させた状態で押さえ部(22)によりガラス板の後面端縁部を支持する、合成樹脂製のクリップ(2)を用いている。
また、特許文献2のガラス扉構造(図5)は、開口部(1a1)の全周にわたる第1係合溝(1x)、及び間欠的に設けた起立壁(1y1)を設けた金属製の係止部を開口部(1a1)の周縁内面に取り付け、窓板(3)を押さえる窓板押さえ部(42)を有する板状の本体(41)からなり、第1係合溝(1x)に係合する第1係合爪(43)、及び起立壁(1y1)に当接する第2係合爪(44)を備えた、合成樹脂製の窓板取付具(4)を用いている。
特許文献2の構成において、窓板取付具(4)の取付けは、板状の本体(41)の薄肉部(4u)を弾性変形させながら、開口部(1a)及び窓板(3)に向かう方向にスライド移動させることにより行う。
特許第3723054号公報 特許第4105623号公報
特許文献1のようなガラス扉構造は、ガラス板を安定状態で保持するためには多数のクリップが必要になり、それらを個別に装着する必要があるので装着作業に手間が掛かる。
その上、ガラス扉が開き扉である場合には、ガラス扉を開いた際に多数のクリップが視認されるので美観を損ねる。
それに対して特許文献2のようなガラス扉構造は、矩形状の窓板の各辺に対して1つの窓板取付具を取り付ければよいので、装着作業に手間が掛からない。
また、窓板取付具は前記各辺に沿って延びる一体のものであるので、ガラス扉が開き扉である場合に裏面が視認されても美観を損ねることはない。
しかしながら、特許文献2のようなガラス扉構造は、押し出し成形により形成される合成樹脂製の窓板取付具が平面的な板状の形態であることから、窓板押さえ部がガラス板を押さえる方向の誤差の吸収幅が小さい。
よって、ガラス板の厚さのバラツキ、金属製の係止部の塗膜厚さのバラツキ、及び窓板取付具自体の寸法のバラツキ等によって、ガラス板を安定かつ確実に保持できずにガタツキが生じることがあり得る。
そのような場合には、ガラス扉の開閉の際やガラス扉が押された際に、ガタツキ音やビビリ音等の不快な異音が発生する。
そこで本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、ガラス板の厚さのバラツキ等があっても、ガタツキが生じ難く、ガラス板を安定かつ確実に保持できるガラス扉構造を提供する点にある。
本発明に係るガラス扉構造は、前記課題解決のために、矩形状の窓孔を有する扉本体に、前記窓孔を塞ぐ、矩形状のガラス板を取り付けてなるガラス扉構造であって、
前記扉本体の後面の、前記窓孔の各辺からガラス面に沿う外方へ離間した位置で前記辺に沿って延びる枠部材と、
前記枠部材の長手方向に沿うように取り付けることにより前記ガラス板を保持するガラス保持具と、
を備え、
前記枠部材は、
後方へ延びる第1立起部、及び前記第1立起部の後端部からガラス面に沿う外方へ折れ曲がる折曲部からなる第1係止部、
並びに前記第1係止部よりもガラス面に沿う外方へ離間した第2係止部を有し、
前記ガラス保持具は、
前記第1係止部の前記折曲部に係止する係止爪を前端に有して後方へ延びる第1垂直壁部、
前記第1垂直壁部の後端部に繋がり、前記ガラス板の後面端縁部に向かって延び、先端部が前記後面端縁部を押圧する傾斜壁部、
及び前記第2係止部に係止する係止体を有することを特徴とする(請求項1)。
このような構成によれば、ガラス板の後面端縁部を押圧する力は、枠部材の第1係止部の折曲部にガラス保持具の第1垂直壁部の係止爪を係止した状態で、係止爪から後方へ延びる第1垂直壁部と、第1垂直壁部の後端部に繋がって前記後面端縁部を押圧する傾斜壁部からなる、断面略Λ(ラムダ)状の部分で主に生成される。
そして、前記第1垂直壁部は、その前端部を前記折曲部に係止した状態で後方へ延びていることから、前記第1垂直壁部には主に引張力が作用するので前記第1垂直壁部の変形は小さく、先端部がガラス面を押圧する前記傾斜壁部が主に曲げ変形する。
よって、変形しやすい前記傾斜壁部がガラス板を押さえる方向の誤差を吸収するので、ガラス板の厚さのバラツキ等があっても、ガタツキが生じ難く、ガラス板を安定かつ確実に保持できる。
その上、ガラス保持具の係止体が、枠部材の第2係止部に係止するので、ガラス保持具がガラス板を押圧してガラス板を保持する状態が維持される。
ここで、前記第2係止部は、後方へ延びる第2立起部を有し、
前記係止体は、前記第1垂直壁部の後端部からガラス面に沿う外方へ延びる水平壁部に繋がり、前記水平壁部から前方へ延びて前記第2立起部の表裏面の少なくともどちらかの面に係止する第2垂直壁部を有するのが好ましい(請求項2)。
このような構成によれば、ガラス保持具のガラス扉の背面側から視認される部分が、傾斜壁部、水平壁部、及び第2垂直壁部になるので、美観が向上する。
また、前記係止爪の前記折曲部側の面を、前方へ行くにしたがってガラス面に沿う外方へ傾斜する傾斜面としてなるのが好ましい(請求項3)。
このような構成によれば、枠部材に向かって前方へガラス保持具を押し付けることにより、第1垂直壁部の先端の係止爪の傾斜面が第1係止部の折曲部の先端に当たって第1垂直壁部が弾性変形した後、第1垂直壁部の弾性復元力により係止爪が折曲部に係止した状態になる。
よって、ガラス保持具を枠部材に向かって前方へ押し付けるワンアクションでガラス保持具の取付けが完了する。
さらに、前記ガラス保持具は、前記傾斜壁部の先端部が軟質樹脂材からなり、それ以外の部分が硬質樹脂材からなるのが一層好ましい(請求項4)。
このような構成によれば、ガラス板の後面端縁部を押圧する、ガラス保持具の傾斜壁部の先端部が軟質樹脂材からなるので、前記先端部の弾性変形量が大きいとともに衝撃吸収性に優れる。
よって、ガラス板の厚さのバラツキ等に対する誤差の吸収幅を拡大できるとともに、ガタツキ音やビビリ音等の不快な異音の発生を抑制する効果が高くなる。
その上、前記軟質樹脂材を熱可塑性エラストマーとし、前記硬質樹脂材を熱可塑性合成樹脂とすれば、ガラス保持具全体が熱可塑性であるので、ガラス保持具を、押し出し成形又は射出成形の二色成形品として、低コストで製造できる。
さらに、前記ガラス保持具の端部同士を繋ぐように前記枠部材に装着され、前記ガラス板を押圧する機能を有するコーナーキャップを備えてなるのがより一層好ましい(請求項5)。
このような構成によれば、コーナーキャップによりガラス保持具の端部同士が繋がれるので、ガラス扉の裏面が視認された際の美観がより向上する。
その上、枠部材に装着されるコーナーキャップによりガラス板のコーナー部が押圧されるので、ガラス板をさらに安定かつ確実に保持できる。
以上のとおり、本発明に係るガラス扉構造によれば、ガラス保持具の変形しやすい傾斜壁部がガラス板を押さえる方向の誤差を吸収するので、ガラス板の厚さのバラツキ等があっても、ガタツキが生じ難く、ガラス板を安定かつ確実に保持できるという顕著な効果を奏する。
本発明の実施の形態に係るガラス扉構造を備えたキャビネットの斜視図である。 本発明の実施の形態に係るガラス扉構造の分解斜視図である。 同じく要部拡大部分分解斜視図である。 (a)はガラス保持具によりガラスを保持した状態を示す断面図、(b)は同じく要部拡大断面図である。 扉本体にガラス板を取り付ける作業の説明用断面図であり、(a)は扉本体にガラス板を押し当てるように配置する作業、(b)はガラス保持具を取り付ける作業を示している。 枠部材にコーナーキャップを取り付けた状態を示す斜視図である。 ガラス保持具の変形例を示す要部拡大断面図であり、弾性係止片を無くした例を示している。
次に、添付図面に示した実施形態に基づき、本発明を更に詳細に説明する。
本明細書においては、キャビネットの正面側を前(図中矢印F参照)、キャビネットの背面側を後(図中矢印B参照)とし、後方へ向かった状態で左右を定義する。ガラス扉の各構成部品の方向の定義は、キャビネットに組み付けられ、ガラス扉を閉じた状態を基準として前記方向の定義に従う。
また、矩形状のガラス板に沿ってガラス板の中心から矩形状の各辺に直交するように周縁部に向かう方向を「ガラス面に沿う外方」(図中矢印D参照)という
<キャビネット>
図1に示す本発明の実施の形態に係るガラス扉構造を備えたキャビネットAは、例えばオフィス用のスチールキャビネットであり、その本体前面に左右のガラス扉1,2を備える。
ガラス扉1,2は、引手、電子錠、及び認証パネル等により構成された開閉操作部7を備え、キャビネットAの左右の側板に取り付けた上下のヒンジ6,6により鉛直軸まわりに回動可能であり、キャビネットA前面の開口部を開閉する。
ガラス扉1,2は、それらの窓孔4,4の縁部に化粧縁や保持パッキンを取り付けずにガラス扉1,2の表面から突出する部分を無くし、すっきりとした滑らかな外観にしたものであり、窓孔4,4は、ガラス板5,5により塞がれる。
<ガラス扉>
図2及び図3に示すように、右側のガラス扉2は、矩形状の窓孔4を有する扉本体3に、窓孔4を塞ぐ、矩形状のガラス板5を取り付けてなる。なお、左側のガラス扉1も同様の構成である。
扉本体3の後面の、窓孔4の各辺(上下方向の長辺4A,4A、及び左右方向の短辺4B,4B)からガラス面に沿う外方Dへ離間した位置には、前記辺に沿って延びる、板金製である、上下方向の枠部材10A,10A、及び左右方向の枠部材10B,10Bがスポット溶接等により固定される。
図3に示すように、ガラス板5を、4つの枠部材10A,10A,10B,10Bの内方に位置させるように扉本体3に押し当てた状態で、枠部材10A,10A,10B,10Bの長手方向に沿うように、合成樹脂製のガラス保持具20A,20A,20B,20Bを取り付ける。
また、合成樹脂製のコーナーキャップ30,30,…を、ガラス保持具20A,20Bの端部同士を繋ぐように枠部材10A,10Bの端部に取り付ける。
<枠部材>
上下方向の枠部材10Aと左右方向の枠部材10Bは、長さが異なるだけでそれらの断面形状は同一である。
図4(a)及び(b)に示すように、枠部材10A,10Bは、後方Bへ延びる第1立起部11、第1立起部11の後端部からガラス面に沿う外方Dへ折れ曲がる折曲部14、第1立起部11の前端部に一端部が繋がり、ガラス面に沿う外方Dへ延びる水平板部13、水平板部13の他端部に繋がり、後方Bへ延びる第2立起部12、第2立起部12の後端部から、前記方向Dと反対方向へ折り返すように折り曲げて第2立起部12に接する折曲部15を有する。
ここで、第1立起部11及び折曲部14が第1係止部C1を構成し、第2立起部12及び折曲部15が第2係止部C2を構成する。
<ガラス保持具>
上下方向のガラス保持具20Aと左右方向のガラス保持具20Bは、長さが異なるだけでそれらの断面形状は同一である。
図4(a)及び(b)に示すように、ガラス保持具20A,20Bは、第1係止部C1の折曲部14に係止する係止爪21Aを前端に有して後方Bへ延びる第1垂直壁部21、第1垂直壁部21の後端部に繋がり、ガラス板5の後面端縁部に向かって延び、先端部23Aが前記後面端縁部を押圧する傾斜壁部23、第1垂直壁部21の後端部からガラス面に沿う外方Dへ延びる水平壁部24、水平壁部24の端部から前方Fへ延び、第2係止部C2に係止する係止体Eである第2垂直壁部22、及び水平壁部24の中間部分から前方Fへ延び、第2係止部C2に係止する係止体Eである弾性係止片25を有する。
ここで、第1垂直壁部21の前端の係止爪21Aは、折曲部14の前面14Aに係止する。また、係止体Eである第2垂直壁部22は、第2立起部12のガラス面に沿う外方D側の面に係止し、係止体Eである弾性係止片25の係止爪25Aは、折曲部15の前端15Aに係止する。
<ガラス保持具の取付け>
図5(a)の矢印のように、扉本体3の背面側から扉本体3に対してガラス板5を前方Fへ移動させ、扉本体3にガラス板5を押し当てるように配置し、図3及び図5(b)の状態にする。
次に、図5(b)のように、扉本体3の背面側からガラス保持具20Aを枠部材10Aに向かって前方Fへ移動させることにより、図4(a)及び(b)のようにガラス保持具20Aを枠部材10Aに取り付ける。ガラス保持具20Bの枠部材10Bへの取付けも同様に行う。
以上のように取り付けられたガラス保持具20A,20Bは、扉本体3(ガラス扉1,2)の背面側から視認される部分が、傾斜壁部23、水平壁部24、及び第2垂直壁部22になるので、美観が向上する。
図4(b)及び図5(b)に示すように、ガラス保持具20A,20Bの第1垂直壁部21の係止爪21Aは、その折曲部14(第1立起部11)側の面(ガラス面に沿う外方Dと反対側の面)が、前方Fへ行くにしたがってガラス面に沿う外方Dへ傾斜する傾斜面21Bである。
また、ガラス保持具20A,20Bの弾性係止片25の係止爪25Aは、その折曲部15(第2立起部12)側の面(ガラス面に沿う外方Dと同じ側の面)が、後方Bへ行くにしたがってガラス面に沿う外方Dへ傾斜する傾斜面25Bである。
よって、図5(b)のようにガラス保持具20A,20Bを枠部材10A,10Bに向かって前方Fへ移動させ、枠部材10A,10Bに向かって前方Fへガラス保持具20A,20Bを押し付けることにより、係止爪21Aの傾斜面21Bが第1係止部C1の折曲部14の先端に当たって第1垂直壁部21が弾性変形した後、第1垂直壁部21の弾性復元力により、図4(b)のように係止爪21Aが折曲部14の前面14Aに係止した状態になる。そして、同様に、係止爪25Aの傾斜面25Bが第2係止部C2の先端に当たって弾性係止片25が弾性変形した後、弾性係止片25の弾性復元力により、図4(b)のように係止爪25Aが折曲部15の前端15Aに係止した状態になる。
このようにして、ガラス保持具20A,20Bを枠部材10A,10Bに向かって前方Fへ押し付けるワンアクションでガラス保持具20A,20Bの取付けが完了する。
<ガラス保持具によるガラス板の押圧>
図4(b)のようにガラス保持具20A,20Bの取付けが完了した状態では、ガラス保持具20A,20Bの傾斜壁部23の前端部23Aがガラス板5の後面端縁部を押圧する。
ガラス板5の後面端縁部を押圧する力は、枠部材10A,10Bの第1係止部C1の折曲部14にガラス保持具20A,20Bの第1垂直壁部21の係止爪21Aを係止した状態で、係止爪21Aから後方Bへ延びる第1垂直壁部21と、第1垂直壁部21の後端部に繋がって前記後面端縁部を押圧する傾斜壁部23からなる、断面略Λ(ラムダ)状の部分で主に生成される。
そして、第1垂直壁部21は、その前端の係止爪21Aを折曲部14に係止した状態で後方Bへ延びていることから、第1垂直壁部21には主に引張力が作用するので第1垂直壁部21の変形は小さく、先端部23Aがガラス面5を押圧する傾斜壁部23が主に曲げ変形する。
よって、変形しやすい傾斜壁部23がガラス板5を押さえる方向の誤差を吸収するので、ガラス板5の厚さのバラツキ等があっても、ガタツキが生じ難く、ガラス板5を安定かつ確実に保持できる。
その上、ガラス保持具20A,20Bの係止体Eが、枠部材10A,10Bの第2係止部C2に係止するので、ガラス保持具20A,20Bがガラス板5を押圧してガラス板5を保持する状態が維持される。
<ガラス保持具の材質>
ガラス保持具20A,20Bの材質は、図4(b)に示す傾斜壁部23の先端部23Aを軟質樹脂材とし、それ以外の部分を硬質樹脂材にしている。
このような材質にすることにより、ガラス板5の後面端縁部を押圧する、ガラス保持具20A,20Bの傾斜壁部23の先端部23Aが軟質樹脂材からなるので、先端部23Aの弾性変形量が大きいとともに衝撃吸収性に優れる。
よって、ガラス板5の厚さのバラツキ等に対する誤差の吸収幅を拡大できるとともに、ガタツキ音やビビリ音等の不快な異音の発生を抑制する効果が高くなる。
その上、前記軟質樹脂材を熱可塑性エラストマーとし、前記硬質樹脂材を熱可塑性合成樹脂とすれば、ガラス保持具20A,20B全体が熱可塑性であるので、ガラス保持具20A,20Bを、押し出し成形又は射出成形の二色成形品として、低コストで製造できる。
なお、ガラス保持具20A,20Bの本体及び先端部23Aを別体で製造した後に貼り付けて一体化してもよい。
<コーナーキャップ>
図2に示す4個のコーナーキャップ30,30,…は、枠部材10A,10A,10B,10Bにガラス保持具20A,20A,20B,20Bを取り付けてガラス板5を保持した状態で、図6に示すように枠部材10A,10Bの端部に取り付ける。
コーナーキャップ30を、枠部材10A,10Bに向かって前方へ押し付けると、図6に示すように、コーナーキャップ30の傾斜面33Bを有する係止爪33Aが、枠部材10A,10Bの第2係止部C2に係止するので、ワンアクションで取付けが完了する。
コーナーキャップ30のガラス押さえ部31及び垂直壁部32を含む外形は、ガラス保持具20A,20Bと繋がる形状であり、コーナーキャップ30により、ガラス保持具20A,20Bの端部同士が繋がれるので、扉本体3(ガラス扉1,2)の裏面が視認された際の美観が向上する。
また、コーナーキャップ30は、そのガラス押さえ部31がガラス板5を押圧する機能を有するので、ガラス板5をさらに安定かつ確実に保持できる。
なお、コーナーキャップ30にも、ガラス保持具20A,20Bのような枠部材10A,10Bの第1係止部C1に係止する部分を備えるようにしてもよい。
<ガラス保持具の変形例>
ガラス保持具20A,20Bは、図4(b)に示す構成において、係止爪25Aを無くしてもよい。
また、図4(b)における枠部材10A,10Bの第2係止部C2である折曲部15を無くすとともにガラス保持具20A,20Bの係止体Eである弾性係止片25を無くしてもよい。その場合は、図7に示すように、ガラス保持具20A,20Bの第2垂直壁部22のみを係止体Eとし、例えば、第2垂直壁部22の外面(ガラス面に沿う外方D側の面)に形成した段部22Aに、第2係止部C2である第2立起部の先端(後端)を当てるようにすればよい。
なお、枠部材10A,10Bの第2係止部C2、及びガラス保持具20A,20Bの係止体Eは、それらが係止してガラス保持具20A,20Bの位置が規制される構成であればよい。
A キャビネット
B 後方
C1 第1係止部
C2 第2係止部
D ガラス面に沿う外方
E 係止体
F 前方
1,2 ガラス扉
3 扉本体
4 窓孔
4A,4B 辺
5 ガラス板
6 ヒンジ
7 開閉操作部
10A,10B 枠部材
11 第1立起部
12 第2立起部
13 水平板部
14,15 折曲部
14A 前面
15A 前端
20A,20B ガラス保持具
21 第1垂直壁部
21A 係止爪
21B 傾斜面
22 第2垂直壁部
22A 段部
23 傾斜壁部
23A 先端部
24 水平壁部
25 弾性係止片
25A 係止爪
25B 傾斜面
30 コーナーキャップ
31 ガラス押さえ部
32 垂直壁部
33 弾性係止片
33A 係止爪
33B 傾斜面

Claims (5)

  1. 矩形状の窓孔を有する扉本体に、前記窓孔を塞ぐ、矩形状のガラス板を取り付けてなるガラス扉構造であって、
    前記扉本体の後面の、前記窓孔の各辺からガラス面に沿う外方へ離間した位置で前記辺に沿って延びる枠部材と、
    前記枠部材の長手方向に沿うように取り付けることにより前記ガラス板を保持するガラス保持具と、
    を備え、
    前記枠部材は、
    後方へ延びる第1立起部、及び前記第1立起部の後端部からガラス面に沿う外方へ折れ曲がる折曲部からなる第1係止部、
    並びに前記第1係止部よりもガラス面に沿う外方へ離間した第2係止部を有し、
    前記ガラス保持具は、
    前記第1係止部の前記折曲部に係止する係止爪を前端に有して後方へ延びる第1垂直壁部、
    前記第1垂直壁部の後端部に繋がり、前記ガラス板の後面端縁部に向かって延び、先端部が前記後面端縁部を押圧する傾斜壁部、
    及び前記第2係止部に係止する係止体を有することを特徴とする、
    ガラス扉構造。
  2. 前記第2係止部は、後方へ延びる第2立起部を有し、
    前記係止体は、前記第1垂直壁部の後端部からガラス面に沿う外方へ延びる水平壁部に繋がり、前記水平壁部から前方へ延びて前記第2立起部の表裏面の少なくともどちらかの面に係止する第2垂直壁部を有する、
    請求項1記載のガラス扉構造。
  3. 前記係止爪の前記折曲部側の面を、前方へ行くにしたがってガラス面に沿う外方へ傾斜する傾斜面としてなる、
    請求項1又は2記載のガラス扉構造。
  4. 前記ガラス保持具は、前記傾斜壁部の先端部が軟質樹脂材からなり、それ以外の部分が硬質樹脂材からなる、
    請求項1〜3の何れか1項に記載のガラス扉構造。
  5. 前記ガラス保持具の端部同士を繋ぐように前記枠部材に装着され、前記ガラス板を押圧する機能を有するコーナーキャップを備えてなる、
    請求項1〜4の何れか1項に記載のガラス扉構造。
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Citations (8)

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