JP4105310B2 - 医療用配管配線接続端子収納ユニット - Google Patents

医療用配管配線接続端子収納ユニット Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、治療室および一般病室などにおいて好適に使用され、治療に必要なたとえば酸素、笑気および空気などの医療用ガスを供給するアウトレットおよび電力を供給する強電用接続端子、さらにナースコールなどの電気信号の弱電用接続端子を集中して収納する医療用配管配線接続端子収納ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
このような医療用配管配線接続端子収納ユニットでは、医療用ガスならびに強電用および弱電用の各種接続端子が選択して収納される。先行技術では、各種の接続端子を収納するにあたり、現物合わせ加工を行い、取付けているので、収納ユニットの横の長さが同一であっても、互換性がなく、またその収納ユニットの構成要素の保管、管理に手間、工数がかかるという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、構成要素の数を低減し、これによって施工を容易にするとともに、組立工数を低減することができるようにした医療用配管配線接続端子収納ユニットを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、壁面16に取付けられる背面板12を有し水平な長手方向に細長く延び、金属材料から成り、押出成形によって長尺材として製造され、医療用配管配線接続端子が収納されるフレーム2と、
接続端子を露出する開口部6を有し、フレームを覆うカバー3とを含む医療用配管配線接続端子収納ユニットにおいて、
前記カバー3は、
開口部6の上下に一対の金属製カバー部材25,26と、
カバー部材25,26の端部が固定され、開口部6の左右に一対の側板28,29とを含み、
前記一対の側板28,29は、前記長手方向に垂直な鉛直面である対称面27に関して対称に構成され、
背面板12の上部15の壁面16側に屈曲して延びる頂部44と、壁面16との間に支持凹所43が形成され、
各側板28,29に、前記長手方向に延びて支持凹所43に嵌まり込む支持凸部41がそれぞれ形成され、
背面板12の下部に、合成樹脂材料から成る係止爪部材52の取付基部53が取付けられ、
この係止爪部材52は、
取付基部53から前方に延びる立上り部58と、
立上り部58の端部に連なる係止爪59とを有し、
係止爪59は、
立上り部58から下方にかつ背後に向かって臨む係止面60と、
係止面60から円弧状に形成された外周部66とを有し、
前記一対のカバー部材25,26のうち、下のカバー部材26の下部62には、前記長手方向に間隔をあけて複数の各切欠き64が係止爪59に対応して形成されて、下のカバー部材26と壁面16との間に隙間63を形成し、
下のカバー部材26の下部62に形成される係止部47は、
係止爪59よりも背後で係止爪59に弾発的に当接し、前記長手方向に垂直な鉛直平面内で丸みをおびた係止端部49と、
係止端部49の下部に連なり、係止爪59の下方への変位を制限する下制限部50とによって、
上方にかつ前方に向かって臨んで形成される凹部48を有し、
カバー3の下部62が壁面16に向かって角変位するとき、係止爪59の外周部66に係止部47の係止端部49が接触して、係止爪部材52の弾発力によって相互に変位して、その係止爪59の係止面60の端部61が前記凹部48に到達して係止状態となり、
下のカバー部材26の下部62が、前記隙間63で下方の外方73に弾発的に変形されることによって、係止爪59の係止面60から係止部47の係止端部49が下方に変位して係止爪59と係止部47との係止状態が解除され、この係止状態が解除されることによって前記カバー3の下部が前記壁面16よりも前方へ変位するように、前記カバー3が支持凸部41による水平な軸線まわりに揺動可能になることを特徴とする医療用配管配線接続端子収納ユニットである。
【0005】
本発明に従えば、接続端子が収納されるフレームをカバーで覆い、フレームの下部に取付けられた係止爪を、カバーの下部に取付けられた係止部に係止する。これによってフレームへのカバーの取付作業が容易になるとともに、先行技術におけるビス止めの構成に比べて構成要素の数を低減することができ、現場での施工作業が容易になり、組立工数を低減することができる。
【0006】
係止爪と係止部との相互の離間によって、その係止状態を容易に解除することができ、これによって保守点検作業が容易である。
【0008】
本発明に従えば、フレームの上部に形成された支持凹所に、カバーの上部の支持凸部を嵌合して支持し、したがってたとえば病室などの壁面に予め取付けられたフレームにカバーを容易に支持し、これによって一人の作業者で施工作業を容易に行うことができる。
【0009】
さらにカバーの下部を、壁面から前方に変位して揺動可能であるので、フレームに取付けてある係止爪とカバーの係止部とを係止する作業が可能であり、またその係止状態の解除が容易であり、カバーをフレームから取外す保守点検時の作業も容易となる。
【0011】
本発明に従えば、カバーは上下一対のカバー部材と、左右一対の側板が枠状に組合わされて構成され、現場でフレームに取付けられるので、施工作業が容易である。
【0012】
さらに本発明に従えば、側板に支持凸部が形成され、この支持凸部がフレームの支持凹所に嵌合してカバーがフレームに支持される。したがってフレームにカバーを装着する作業性が簡略化される。
本発明は、請求項1の医療用配管配線接続端子収納ユニットを準備し、
壁面16にフレーム2を取付け、
フレーム2の支持凹所43に、カバー3の支持凸部41を嵌め込んで支持した状態で、カバー3の下部62を壁面16に向かって角変位し、これによって係止爪59と係止部47とを前記係止状態とし、
先端部68と、この先端部68に連なる基端部69が屈曲部70で連なり、全体の形状がほぼL字状の係止解除工具67を準備し、
係止解除工具67の先端部68を、カバー3の前記隙間63からカバー3内に挿入し、
係止解除工具67の屈曲部70を壁面16に当接したままで、前記基端部69の屈曲部70から遠去った部分71を壁面16に近接する方向に押すことによって、カバー3の下部62を弾発的に変形させて係止爪59と係止部47との係止状態を解除することを特徴とする医療用配管配線接続端子収納ユニットの施工方法である。
本発明に従えば、本件収納ユニットを治療室および一般病室などの壁面に取付けて施工するにあたり、まずフレームを壁面に取付け、そのフレームの支持凹所に、カバーの支持凸部を嵌合して支持した状態とし、その後、カバーの下部を壁面に近付くように角変位し、フレームの係止爪とカバーの係止部とを係止状態とする。こうしてフレームにカバーを取付ける作業が容易である。
保守点検のためにカバーをフレームから取外すにあたっては、ほぼL字状の係止解除工具を準備し、カバーの隙間から係止解除工具の先端部を挿入し、カバーの下部を弾発的に変形させて、係止爪と係止部との係止状態を解除する。したがってカバーをフレームから取外す作業もまた、容易である。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態の全体の構成を簡略化して示す斜視図である。医療用配管配線接続端子収納ユニット1は基本的に、フレーム2と、このフレームを覆うカバー3とフレーム2を治療室または一般病室などの建物の壁面に固定するための取付部材4などを含む。フレーム2は、横の(すなわち水平な)長手方向に細長く延び、接続端子5が収納される。カバー3は、接続端子5を露出する開口部6を有する。
【0014】
図2は、図1に示される医療用配管配線接続端子収納ユニット1の正面図である。ユニット1に収納される接続端子は、医療用ガス、たとえば酸素、笑気ガスおよび空気などの接続端子および真空吸引をする端子などを含み、これらの端子5は、カバー装置7で覆われている状態が示される。さらにこのフレーム2には、交流電源のコンセントである強電用接続端子5a、ナースコールスイッチなどの信号線の弱電用接続端子5bを含む。さらに患者のネームプレート8、起伏可能な吊り具9が設けられる。さらに患者の貴重品などの小物類を収納する収納庫10が備えられる。参照符5a,5bなどは、参照符5で総括的に示すことがある。図1に示されるフレーム2に備えられた接続端子5は、図2に示される接続端子5a,5b、カバー装置7、ネームプレート8、吊り具9および収納庫10などを備えたフレーム2とは異なっており、本発明では、このような収納ユニット1は、各種の用途に変形して用いることができる。フレーム2の接続端子5などが配置されない個所は、ほぼ平板状のパネル11が取付けられる。
【0015】
図3は、図1に示される収納ユニット1の縦断面図である。フレーム2は基本的に、背面板12と、背面板12から前方(図1および図3の左方)に突出する上仕切板13と、上仕切板13の下方で背面板12から前方に突出する下仕切板14とを含む。背面板12の上部15には壁面16から離間した凹所17が形成される。この凹所17内には、前記上部15から後方(図1および図3の右方)になるにつれて下方に傾斜した係合片18が形成される。このフレーム2は、たとえばアルミニウムまたはその合金などの金属材料から成り、押出成形によって長尺材として製造される。取付部材4は、壁面16にビスなどが挿通されて固定される取付部19と、取付部19の上端部から前方(図3の左方)になるにつれて上方に傾斜して延びる係合受部20とを有する。係合受部20上に係合片18が乗って係合することによって、フレーム2が壁面16に固定される。背面板12の上部15と上仕切板13とによって上収納空間21が形成される。背面板12と上下の仕切板13,14によって中間収納空間22が形成される。背面板12と下仕切板14とによって下収納空間23が形成される。
【0016】
図4は、カバー3の分解した状態を示す正面図である。カバー3は、長手方向(図4の左右方向)に平行な水平面であり第1対称面24に関してほぼ対称な開口部6の上下の一対のカバー部材25,26と、カバー3の長手方向に垂直な鉛直面である第2対称面27に関して対称な開口部6の左右の一対の側板28,29とを有する。カバー部材25,26はアルミニウムまたはその合金などの金属製であって押出成形によって製造される。側板28,29は、たとえばABS樹脂などの合成樹脂製であり、射出成形によって製造される。カバー部材25,26と側板28,29とは、接着剤などによって一体的に固定される。
【0017】
図5は、カバー3の内方から見た側板28の正面図である。図6は図5の切断面線VI−VIから見た断面図であり、図7は図5の切断面線VII−VIIから見た断面図であり、図8は図5の切断面線VIII−VIIIから見た断面図であり、図9は図5の切断面線IX−IXから見た断面図である。側板28は、その前周縁部で屈曲した覆い部31が形成され、また後周縁部にはわずかな覆い部32が形成される。覆い部31の内方には、カバー部材25,26を挟持して取付ける取付支持片33,34;35,36が形成される。図7の挟持溝36aにはカバー部材26の端部が嵌まり込み、図9の挟持溝33aにはカバー部材26の端部が嵌まり込む。
【0018】
側板28の上部には、支持凸部41が、形成される。
【0019】
図10は、側板28に形成される支持凸部41の拡大正面図である。図11は、図10の切断面線XI−XIから見た断面図である。支持凸部41は、フレーム2の長手方向(図5および図10の紙面に垂直方向)に延びて形成される。覆い部31と支持凸部41との間には、カバー部材25の長手方向端部が嵌まり込む挟持溝42が形成される。支持凸部41は、図3に示されるように、背面板12の上部15に形成された壁面16との間の支持凹所43に嵌まり込んで長手方向に平行な水平軸線まわりに角変位することができる。もう1つの側板29もまた、側板28と前述のように前記第2対称面27に関して、対称に構成される。支持凹所43は、背面板12の上部15の壁面16側に屈曲して延びる頂部44と、前記壁面16との間に形成される。支持凸部41が、支持凹所43に嵌合して支持され、これによってカバー3の下部が前記壁面16よりも後述の図18の参照符45で示されるように前方(図3および図18の左方)へ変位するように、カバー3が横の(すなわち水平な)軸線まわりに揺動可能になる。
【0020】
図12はカバー部材26の側面図であり、図13は図12のセクションXIIIの拡大側面図である。カバー部材26の下部には、係止部47が形成される。この係止部47は、上方にかつ前方に向かって臨む凹部48を有する。係止部47は、係止端部49と、係止端部49の下部に連なる下制限部50とを有する。カバー部材26と下制限部50との間には、嵌入溝51が形成される。
【0021】
図14は、図12のセクションXIVの拡大側面図である。カバー部材26には、内面から隆起した一対の突起122,123がカバー部材26の長手方向(図12および図14の紙面に垂直方向)に沿って延びる。これらの突起122,123によって、固定用溝121が形成される。カバー3の開口6側の突起122には、支持突起124が形成される。この支持突起124は、下仕切板14の第1前端部77における角変位空間80よりも下方に突出した受突起125上に当接して支持される。もう1つのカバー部材25もまた、カバー部材26と同様に構成され、このカバー部材25の支持突起124は、上仕切板13の図20に示される保持体85に形成された受突起126に当接して支持される。照明部材116の一端部118を嵌入溝51に嵌入した状態で、タッピングビス120を用いてカバー部材26に固定することができるので、作業性が良好である。もう1つの照明部材115に関してもまた、照明部材116と同様に構成される。
【0022】
図15はフレーム2の下部に設けられる係止爪部材52の側面図であり、図16は係止爪部材52の正面図である。係止爪部材52は、背面板12の下仕切板14よりも下方に嵌合して取付けられる。この係止爪部材52は、たとえばABS樹脂などの合成樹脂材料から成り、弾発性を有する。係止爪部材52の取付部53は、図15に明らかに示されるようにその断面がほぼH字状であり、背面板12に形成された挿入孔54(後述の図17参照)に拡大部56を嵌め込んで背面板2の長手方向に延びるスリット55にずらすことによって、このスリット55に連結支持部57が嵌まり込み、これによって係止爪部材52が背面板12に取付けられる。取付基部53には垂直に、したがって前方(図15の左方)に延びる立上り部58が連なり、その立上り部58の端部に係止爪59が連なる。係止爪59の係止面60は、立上り部58から下方にかつ背後(図15の右方)に向かって、すなわち壁面16に向かって臨む。
【0023】
前述の図13に示される係止部47の凹部48には、係止爪59が係止する。係止爪59と係止部47との図13の上下方向への相互の離間によって、係止状態が解除されることができる。
【0024】
係止部47の係止端部49は、係止爪59の係止面60よりも背後(図13の右方)にあり、係止爪59に弾発的に当接する。この係止端部49は、長手方向(図13の紙面に垂直方向)に垂直な仮想平面(すなわち図13の紙面である鉛直平面)内でみをおびた形状を有する。これによって係止爪59の係止面60の端部61が、みをおびた係止端部49に案内されて、凹部48に円滑に到達することができる。この係止部47の下制限部50は、係止端部49の下部に連なる。下制限部50は、係止爪59の前記端部61が下方に変位することを制限する。これによってカバー部材26の下部62(図13参照)が下方に弾発的に変位されたとき、係止爪59の係止面60が係止端部49から離脱して係止状態を解除することが容易になる。
【0025】
カバー3のカバー部材26には、壁面16の間に隙間63を形成するための後方(図13の右方)に開放した切欠き64が形成される。この切欠き64は、長手方向に間隔をあけて複数(たとえばこの実施の形態では図17に明らかに示されるように合計3)形成される。各切欠き64は、係止爪59に対応する。
【0026】
本件収納ユニット1を壁面16に取付けて施工するにあたっては、まず壁面16に取付部材4の取付部19をビスなどを用いて壁面16に、水平に横に延びるように固定する。次にフレーム2の係合片18を、取付部材4の係合受部20に係合し、こうしてフレーム2を壁面16に固定する。
【0027】
その後カバー3の側板8に形成されている支持凸部41を、フレーム2の支持凹所43に嵌合して支持した状態とする。このことはもう1つの側板29に関しても同様である。
【0028】
図18は、カバー3をフレーム2に取付けて施工し、または保守点検のためにカバー3をフレーム2から取外す状態を示す断面図である。支持凹所43に支持凸部41が嵌合してカバー3が支持された状態で、カバー3の下部62を壁面16に向かって矢符65のように角変位する。これによって係止爪59の係止面60から円弧状に形成された外周部66に係止部47の係止端部49が接触してカバー部材26および係止爪部材52の弾発力によって相互に変位し、このカバー3を矢符65の方向にさらに押し込むことによって、図3および図18に示されるように係止爪59と係止部47とが係止して係止状態になる。こうしてカバー3をフレーム2に取付ける施工作業が完了する。
【0029】
接続端子5などの保守点検のためにカバー3をフレーム2から取外すにあたっては、まず係止解除工具67を準備する。この係止解除工具67は、先端部68と、この先端部68に連なる基端部とがほぼ垂直に屈曲部70で連なり、全体の形状がほぼL字状に形成される。係止解除工具67の先端部68を、切欠き64によって形成された隙間63からカバー3内に挿入し、係止解除工具67の屈曲部70を壁面16に当接したままで、その基端部69の屈曲部70から遠去かった部分71を、壁面16に近接する方向72に押す。したがってカバー3のカバー部材26の下部62が、先端部68によって下方の外方73に弾発的に変形される。したがって係止爪59の係止面60から係止部47の係止端部49が図13および図18の下方に変位し、係止爪59と係止部47との係止状態が解除される。これによってカバー3を、図18の矢符65とは逆方向に揺動し、カバー3をフレーム2から取外すことができる。
【0030】
図19は、下仕切板14の拡大した側面図である。下仕切板14の第1前端部77には基本的に、第1前支持部78と、取付支持体79とが形成される。取付支持体79は、第1前支持部78に連なってその第1前支持部78の下部で角変位空間80を形成する。この取付支持体79は、角変位空間80内に下方に臨む第1支持部81と、角変位空間80の前方(図19の左方)でかつ第1支持部81よりも下方に形成される第2支持部82とを含む。前支持部78と第2支持部82との前後方向(図19の左右方向)の間隔L1は、第1および第2支持部81,82の上下の間隔L2と等しく、これらの間隔L1,L2は、パネル11の厚みL10に等しい(L10=L1=L2)。
【0031】
図20は、上仕切板13の拡大側面図である。上仕切板13の第2前端部83には、第2前支持部84と、第2前支持部84の上方に連なる保持体85とが形成される。保持体85には、保持用凹溝86が、前方(図20の左方)に臨んで形成される。この保持用凹溝86は、ナット案内部87と、そのナット案内部87の前方に形成される抜止め部88とを含む。
【0032】
図21は、上仕切板13の保持体85に形成された保持用凹溝86に収納されるナット89と介在片90とを示す斜視図である。ナット89はその軸線に直角な断面が六角形の外形を有し、ナット案内部87に嵌め込まれる。複数のナット89の間隔は、これらのナット89間に配置される介在片90によって保たれる。この介在片90は、ナット案内部87に挿入され、ナット89間の距離を、予め定める値に保つ。
【0033】
再び図3を参照して、パネル11は、接続端子5が臨む透孔が形成され、または接続端子5が取付けられる装着部91と、この装着部91の下部の立上り部92に連なる下取付部93と、立上り部94に連なる上取付部95とを含む。パネル11をフレーム2に取付け、または取外すにあたっては、このパネル11の下端部である下取付部93が下仕切板14の第1前端部77に形成された角変位空間80内に嵌まり込んでこのパネル11の上端部である第2前端部83が前方に後述の図27に示されるように突出するように、揺動可能にされる。このパネル11が図27の参照符96で示されるようにほぼ水平に倒されて前方に突出した姿勢において、パネル11が、フレーム2から脱落するおそれはない。このときパネル11の下取付部3は、図19に示されるように第1支持部81と第2支持部82とによって支持される。
【0034】
パネル11をボルト97を用いてフレーム2に固定するにあたっては、後述の図27の前方に突出した姿勢96を有するパネル11を垂直に起立した姿勢とし、パネル11の上取付部95に予め挿通したボルト挿通孔に、ボルト97を挿通し、上仕切板13の保持体85の保持用凹溝86に挿入されたナット89に、ボルト97を螺合する。これによってパネル11の下取付部93は、第1前端部77の第1前支持部78に当接し、またパネル11の上取付部95は、保持体85の第2前支持部84に当接し、フレーム2に強固に固定される。
【0035】
図22は、下仕切板14の図19におけるセクションXXIIの拡大側面図である。下仕切板14には、背面板12寄りで、フレーム2の長手方向(図22の紙面に垂直方向)に延びる保持部99が形成される。この保持部99は、下仕切板14に垂直である係止端部100と、係止端部100よりも前方(図22の左方)で、後方(図22の右方)になるにつれて中間収納空間22内に隆起した丸みを帯びた外周部101とを有する。
【0036】
図23は、スペーサ102の側面図である。図24(1)はスペーサ102の正面図であり、図24(2)はスペーサ102の底面図であり、図24(3)は図24(1)の切断面線A24−A24から見た断面図である。さらに図25は、スペーサ102の背面図である。これらの図面を参照して、スペーサ102は、横に隣接するパネル11相互間に介在され、これらのパネル11間の隙間を塞ぎ、中間収納空間22にごみなどの異物が侵入することを防ぐ。スペーサ102は、パネル11の端面間に配置される突条103と、この突条103にパネル11の背後(図23の右方)で、すなわち中間収納空間22側で、フレーム2の長手方向両方向(図23の紙面に垂直方向、図24(1)、図24(2)および図25の左右方向)に突出して連なる一対の側方突片104とを含む。スペーサ102の下端部は、図19に関連して前述した下仕切板14の取付支持体79の角変位空間80に嵌まり込んで、スペーサ102の上端部106が、図27に示されるパネル11と同様に前方に突出するように揺動可能であり、これによってスペーサ102がフレーム2から脱落することが防がれる。
【0037】
スペーサ102の上端部106には、一対の嵌合片107が形成される。
【0038】
図26はスペーサ102の上端部106に形成された嵌合片107の拡大した側面図である。嵌合片107は、図20に示される上仕切板13の保持体85に形成された保持用凹溝86に着脱可能に弾発的に嵌合する。嵌合片107は、図23および図23および図26に明らかに示されるように、上下に間隔をあけて、背後(図23および図26の右方)に突出して形成された一対の突片108から成る。突片108の先端部には、上下の外側方に突出した凸部109が形成される。このスペーサ102は、たとえばABS樹脂などの合成樹脂から成る。突片108は、図20の保持用凹溝86における抜止め部88の内面に、スペーサ102の弾発力で当接してスペーサ102がフレーム2に保持される。突片108の長さL4(図26参照)は、保持用凹溝86の抜止め部88の幅L3(図20参照)に等しい(L4=L3)。
【0039】
スペーサ102の下端部105は、下仕切板14の第1前端部における第1前支持部78に当接し、また上端部106は、上仕切板13の第2前端部83における第2前支持部84に当接し、これらの第1および第2前端部77,83との間にわたってスペーサ102が配置されてフレーム2に取付けられる。
【0040】
スペーサ102の突条には、図25に示されるように背後に開放した嵌合溝110が形成される。
【0041】
図27は、本件収納ユニット1の縦断面図である。図27では、前述のようにパネル11が前方に倒された施工、保守点検時の状態が参照符96で示される。さらに上下の収納空間21,23には、白熱灯または蛍光灯112などの光源111,112が収納される。これらの光源111,112を覆うカバー部材25,26には、透孔113,114が形成される。透孔113,114には、照明部材115,116が配置される。照明部材115,116は、透光性材料、たとえばアクリル樹脂などの合成樹脂材料から成る。照明部材116は、透孔114に嵌まり込んで光源112からの光を外部に放射する照明部117を有し、この照明部117には、下収納空間23内に延びる外周部を有する。照明部材116の前記外周部である一端部118は、特に図13に明瞭に示されるように、係止部47付近における嵌入溝51に嵌入されて保持される。照明部材116の前記外周部の他端部119には、タッピングビス120が挿通する。このタッピングビス120は、カバー部材26の特に図14に示される固定用溝121に螺着される。
【0042】
図28はフレーム2とその付近を示す斜視図であり、図29はフレーム2とその付近の構成を示す縦断面図である。フレーム2の背面板12と上下の仕切板13,14によって形成される中間収納空間22a,22b,22c(総括的に参照符22で示すことがある)を長手方向に分割するためにセパレータ127と、セパレータ片128とが用いられる。これらのセパレータ127は、上下の仕切板13,14間で上下に延び、かつ、背面板12とパネル11との間で前後(図29の左右)に延びる。セパレータ127は、強電用接続端子5aが収納される中間収納空間22a,22cと、弱電用接続端子5b(前述の図2参照)が収納される中間収納空間22bとの間を仕切るために用いられ、さらにまた配線用のこれらの接続端子5a,5bを収納する中間収納空間22a,22b,22cと、医療用ガスなどのための配管用接続端子5d(前述の図18参照)との間を仕切るために設けられる。スペーサ107は、フレーム2の長手方向(図28の左右方向、図29の紙面に垂直方向)に変位して設定可能である。
【0043】
図30はセパレータ127の側面図であり、図31はセパレータ127の正面図であり、図32はセパレータ127の平面図である。セパレータ127の下部には、電線129または管路が挿通される前方(図30の左方)に開放した切欠き129が形成される。セパレータ127の左右両側部には、切欠き129の上方で上下一対の挟持片131,132が突設される。
【0044】
再び図28を参照して、セパレータ片128は、横板133と縦板134とを有する。セパレータ片128は、これらの横板133と縦板134とがフレーム2の長手方向に垂直な断面がほぼL字状になるように組合わされて一体的に構成される。
【0045】
セパレータ片128の横板133の長手方向端部(図28の左右の端部)は、一対の挟持片131,132によって挟持される。縦板134は、切欠き130の開放した前端部付近を、図29に示されるように閉じる。
【0046】
一対の挟持片131,132のうち、上の挟持片131は、前後(図30の左右方向)に延び、かつ、その前後の両端部には、下方に突出した凸部135,136がそれぞれ形成される。凸部135,136は、下方に凸であり、その外周面は丸みを帯びて形成され、したがって横板133の図28における中間収納空間22bへの挿入を円滑にすることができる。
【0047】
下の挟持片132は、上の挟持片131の凸部135,136の前後方向のほぼ中央位置に突設される。この挟持片132は挟持片131に臨む面が上に凸であって丸みを帯びて形成され、この実施の形態ではその挟持片132は直円柱状のピン状に構成され、これによって横板133の挿入を円滑に行うことができる。こうして凸部135,136と挟持片132との間で横板133が主として挟持片131の弾発力によって挟持されて、支持されることができる。
【0048】
セパレータの上部または下部のいずれか少なくとも一方(この実施の形態では上部および下部の両者)には、横の両側方に延びる支持板137,138がそれぞれ形成される。これらの支持板部137,138は、対向する下仕切板14および上仕切板13に当接する。したがってセパレータ127が、フレーム2の長手方向に摺動して位置調整を行う際に、そのセパレータ127が倒れてしまうことがなく、位置決めを円滑に行うことができるとともに、作業性が良好である。
【0049】
セパレータ127の前方端部は、薄肉に形成される。この端部140は、前述の図24(3)および図25に示されるスペーサ102の嵌合溝110に着脱可能に嵌合する。これによってスペーサ127が、フレーム2の長手方向に不所望にずれて変位することが防がれる。
【0050】
図33は、図30のセクションA33の拡大側面図である。セパレータ127には、図22に関連して前述した保持部99に弾発的に係止する保持爪142が形成される。この保持爪142は、セパレータ127の支持板138よりも後方(図30、図32および図33の右方)に形成される。保持爪142は、基端部143を介して支持板部138に連なる。保持爪142の下方には、この保持爪142と基端部143が下方に弾発的に撓むことを可能にするための間隙144が形成される。スペーサ127の下にもまた、保持爪142と上下に対称な保持爪145が形成される。保持爪145は、図22の保持部99に形成された係止端部100に弾発的に係止して保持される。係止爪142は、上仕切板13の背面板12寄りに形成されたもう1つの保持部146の係止端部147に弾発的に係止する。係止部146は、係止部99と上下に対称に構成される(図20参照)。
【0051】
支持板部137,138は、三角形状のリブ148,149によって補強され、支持板137,138は、セパレータ127に垂直に側方に延びる。
【0052】
図34は他のセパレータ127aの側面図であり、図35は図34に示されるセパレータ127aの正面図である。このセパレータ127aは、前述のセパレータ127に類似し、対応する部分には同一の参照符を付す。このセパレータ127aでは、前述のセパレータ127における切欠き130は形成されず、参照符150で示されるように閉じられている。セパレータ127aは、電線および管路が挿通しない場合において、中間収納空間22を仕切るために用いられる。
【0053】
図36は本件収納ユニット1の一部の正面図であり、図37は図36の切断面線AVII−AVIIから見た断面図である。この収納ユニット1は、前述の収納ユニット1とは異なる態様で用いられる。収納ユニット1は、電子錠付き収納庫151が装着され、病人の貴重品などの小物類を収納しておくことができる。図38は、収納庫151の正面図である。この収納庫151は、基本的に、収納庫本体152と、電子錠153によって開閉可能な蓋体154とを含む。収納庫本体152は、上下の仕切板13,14間の中間収納空間22に配置され、背面板12に形成された取付孔155を挿通し、壁面16に形成された凹所156に部分的に嵌まり込んで設置される。
【0054】
図39は、収納ユニット1の前述とは異なる使用状態を示す正面図であり、図40は図39の切断面線A45−A45から見た断面図である。この実施の形態は、前述の実施の形態に類似し、特に図27の実施の形態に類似する。カバー部材26の透孔114に照明部材116が取付けられ、光源112からの光が外部に放射されて照明が行われる。この実施の形態では、前述の図27における光源111と照明部材115とは省略される。そのほかの構成は、前述の実施の形態と同様である。
【0055】
図41は、収納ユニット1の一部の正面図である。この収納ユニット1では、パネル11aに、医療用ガスを供給し、または真空吸引するための配管の接続端子5eが臨む。接続端子5eは、パネル11aに固定されてもよい。接続端子5eは、カバー装置181によって覆われ、または露出される。このカバー装置181は基本的に、カバー部材182と、ホルダ183とを含む。カバー装置181を構成するカバー部材182とホルダ183とは、ABS樹脂などの合成樹脂材料から成る。セパレータ127は、合成樹脂材料から成ってもよく、または金属材料から成ってもよい。
【0056】
図42はカバー装置181によって接続端子5eを覆って全閉状態を示すカバー装置181の正面図であり、図43はカバー装置181によって全閉状態とされた接続端子5eを含む縦断面図である。フレーム2には、パネル11aが着脱可能に取付けられ、接続端子5eが臨む。
【0057】
図44はパネル11aの正面図であり、図45はパネル11aの側面図である。パネル11aには、接続端子5eの前面が臨む透孔184が形成される。この透孔184に連なって、ホルダ183をパネル11aに装着するための装着孔185が形成される。パネル11aは、これらの透孔184および装着孔185が形成される装着部186が立上り部187を経て、下取付部93および上取付部94が形成される。パネル11aをフレーム2に着脱可能に取付ける構成は、前述の実施の形態と同様である。
【0058】
図46はカバー部材182の正面図であり、図47はカバー部材182の平面図であり、図48はカバー部材182の底面図であり、図49はカバー部材182の側面図である。これらの図面を参照して、カバー部材182は、接続端子5eを覆うためのカバー部材本体189と、このカバー部材本体189の背後に突出したブラケット190とを含み、縦の対称面191に関して左右対称に構成され、この面対称の構成は、ホルダ183に関しても同様である。カバー部材本体189は、正面板192と、その正面板192の両側部で背後に延びる側壁と上板194と下板195とによって無端状の周壁が形成される。側壁193には、ブラケット190が一体的に連なる。
【0059】
図50は、ブラケット190とその付近を拡大して示す側面図であり、図51は図50の切断面線A56−A56から見た断面図である。ブラケット190には、案内ピン197が左右に、すなわちフレーム2の長手方向に平行に突出して形成される。案内ピン197の軸線は、前述の対称面191(図46参照)に垂直である。このブラケット190および側壁193には、案内ピン197よりも前方(図49および図50の左方)に、第1案内部を構成する溝198が形成される。溝198は、案内ピン197の軸線を中心とする円の一部である円弧状に形成される。この溝198は、第1凸部を構成する底が浅く隆起して形成された隆起部199と、隆起部199よりもカバー部材182が閉じる方向200の上流側に形成された全閉保持部201とを有する。
【0060】
図52は、図50の円弧状の切断面線A56−A56から見た断面図である。溝198を構成する全閉保持部201は、隆起部199よりも深い底を有する。第1凸部である隆起部199には、カバー部材182が閉じる方向200の上流側(図52の左方)に低くなるように、すなわち深くなるように傾斜した傾斜面202が形成される。これによって傾斜面202に、後述の案内片204が図52の下方に弾発的に当接することによって、このカバー部材182には、全閉状態に向かう方向である閉じる方向200下流側への力が与えられることになる。これによってカバー部材本体189による接続端子5eの全閉状態に保つことが確実になる。この全閉状態において、案内片204は、傾斜面202に当接したままであってもよいけれども、図52に示されるように離間していてもよい。
【0061】
図53はホルダ183の正面図であり、図54はホルダ183の平面図であり、図55は図54の切断面線A60−A60から見た断面図であり、図56は図55の切断面線A61−A61から見た断面図である。ホルダ183は基本的に、ホルダ本体205と、このホルダ本体前部に形成された全面鍔206とを含む。ホルダ本体205は、左右両側壁207,208と、これらの側壁207,208の上部を連結する連結板209とを有し、全体の形状が図56に明らかに示されるように、略U字状に形成される。側壁207,208には、第2案内部を構成する案内孔211がそれぞれ形成される。カバー部材182の案内ピン197は、案内孔211に緩やかに嵌まり込み、カバー部材182の前方(図55の左方)および後方(図55の右方)の移動方向に沿って案内される。
【0062】
側壁207,208にはまた、案内孔211よりも前方(図55の左方)で、案内片204が相互に対向して突設される。
【0063】
図57は図55のセクションA62の拡大断面図であり、図58は図54の切断面線A63−A63から見た拡大断面図であり、図59は図55の切断面線A64−A64から見た断面図である。ホルダ183を図44に示されるパネル11aの装着孔185に嵌め込んで装着するために、連結板209には、左右に一対の取付爪213が、スリット214によって弾発的に上下に変位可能に、かつ全面鍔から分断されて形成される。取付爪213は、図58に示されるように案内凸部215と、この案内凸部215から前方(図58の左方)に比較的急な角度θ1(たとえば30度)で傾斜する保持面216とを有し、さらに全面鍔206の背面に対向する端面217を有する。保持面216と全面鍔206の背面との間隔L12は、パネル11aの厚みL10を超える値であり、全面鍔206の背面と端面217との間隔L11は、前記厚みL10を超える値である(L11>L10>L12)。したがって装着孔185の上内面185aは、保持面216に弾発的に当接し、これによってホルダ183がパネル11aにがたつきを生じることなく、ぴったりと装着されることができる。
【0064】
連結板209には、図57に明らかに示されるように、装着溝218が形成される。この装着溝218の間隔L13は、パネル11aの厚みL10を超える値である(L10<L13)。
【0065】
図60(1)はホルダ183の側壁207の一部の側面図であり、図60(2)は図60(1)に示される側壁207の底面図である。案内孔211の下方には、前面鍔206に近づくにつれて隆起した保持突起224が形成される。保持突起224と前面鍔206の背面との間の間隔L65は、パネル11aの厚みL10を超える値に選ばれる(L10<L65)。
【0066】
図61はホルダ183の案内孔211を示す側面図であり、図62は図55の切断面線A67−A67から見た断面図である。案内孔211は前方端232から後方(図61および図62の右方)に斜め上に傾斜して延び、くびれ部225を経て、全開保持部226に連なる。全開保持部226は、案内孔221の前後方向から下方に屈曲する。この屈曲した位置にくびれ部225が形成される。案内孔211の幅L21と全開保持部226の幅とは、等しく、案内ピン197の外径L30を超える値である(L21>L30)。これによって案内ピン197がくびれ部225を通過するとき、ホルダ183の弾発的な変形によってクリック感を発生することができる。
【0067】
図63は、ラバー装置181を組立てる状態を示す簡略化した側面図である。パネル11aに形成された装着孔185には、ホルダ183をその前方(図63の左方)から後方(図63の右方)に押込んで嵌め込む。これによってホルダ183がパネル11aに固定される。その後、カバー部材182を矢符230で示されるように後方から前方に押込んで装着する。これによってカバー部材182とホルダ183との合成樹脂の弾発力によって、カバー部材182をホルダ183に装着することができる。
【0068】
前述の図52および図56を参照して、ホルダ183における自然状態での案内片204間の間隔をL16とし、側壁207,208間の間隔をL17とし、カバー部材182における一対の隆起部199間の自然状態における間隔をL14とし、一対の全閉保持部201間の自然状態における間隔をL15とするとき、式(1)〜(3)が成立する。これによって案内片204が隆起部199に乗り上げてクリック感を発生させることができ、また傾斜面202の働きによってカバー部材本体189の閉じる方向200の力を発揮することができる。
L14L15 …(1)
L14L16 …(2)
L15L16 …(3)
【0069】
案内片204は、カバー部材本体189の左右両側壁193を支持してカバー部材本体189が開閉時に落下することを防ぐ。
【0070】
図64は、カバー装置181のカバー部材182を全閉状態から開く操作を説明するための図である。カバー部材182のカバー部材本体189が、パネル11に当接して全閉となっている状態は、図65に拡大して示される。このとき案内ピン197は案内孔211の前方端232に当接している。案内片204は、全閉保持部201に嵌まり込んでいる。
【0071】
カバー部材本体189を図64に示されるように開く方向231に角変位すると、案内片204は隆起部199に弾発的に乗り上げて開く方向231の開くための大きな力を必要とし、さらに開く方向231に角変位すると、案内片204は、隆起部199から脱出し、鳴音「カチッ」が生じ、クリック感が発生される。このときのカバー部材本体189の姿勢は、図64において参照符189aで示される。カバー部材本体189aを、さらに矢符233で示されるように後方に押し込むことによって、案内ピン197は、案内孔211に案内され、くびれ部225に接触する。このくびれ部225を案内ピン197が通過するとき、ホルダ183の弾発力によってクリック感が生じる。カバー部材本体189を図64の参照符189bで示されるように全閉状態にしたとき、案内ピンは、図66および図67に示される状態となって、全開保持部226に嵌まり込む。これによってカバー部材189が不用意にパネル11aの前方に突出することはなく、全開状態を保つことができる。
【0072】
図66は、カバー部材本体189を全開状態から閉じるときの動作を説明するための簡略化した側面図である。参照符189bの全開状態にあるカバー部材本体189を、矢符234のように手前に引き出す。
【0073】
図67は、カバー部材本体189が全開状態にあるときの状態を示す断面図である。カバー部材本体189が全閉状態の姿勢189bから引き出されるとき、案内ピン197は、くびれ部225を経て案内孔211に導かれる。これによってクリック感が得られる。このときカバー部材本体189は参照符189cで示される姿勢になっている。このカバー部材本体189cを閉じる方向200に押すことによって、案内ピン197は案内孔211を前方(図67の左方)に移動し、前方端232に到達する。そこでさらに、カバー部材本体189を閉じる方向200に押すと、案内片204は、溝198の隆起部199に乗り上げ、さらに押すことによって、案内片204は全閉保持部201に嵌まり込んで前述の図65の状態に戻る。案内片204が図52に関連して述べた傾斜面202に当接することによって、カバー部材本体189が閉じる方向200に向かう力が作用し、全閉状態が確実に達成される。
【0074】
以上のように、カバー3に設けられる係止部47の丸みをおびた係止端部49には、フレーム2にカバー3を取付けるにあたり、係止爪59が、この係止端部49に案内されて係止されることが容易である。係止部47に係止爪59が係止した状態において、係止部47に形成された下制限部50は、係止爪59との係止している長さを制限する。したがってカバー3の下部に形成されたたとえば切欠き64などの隙間63から係止解除工具67を用いてカバー3、したがって係止部47または係止爪59を弾発的に変形して、係止爪59と係止部47との係止状態を解除することが容易である。したがってフレーム2にカバー3が取付けられた状態で、そのフレーム2からカバー3を取外して保守点検を行うことが容易である。
【0075】
また、本件収納ユニットを治療室および一般病室などの壁面16に取付けて施工するにあたり、まずフレーム2を壁面16に取付け、そのフレーム2の支持凹所43に、カバー3の支持凸部41を嵌合して支持した状態とし、その後、カバー3の下部を壁面16に近付くように角変位し、フレーム2の係止爪59とカバー3の係止部47とを係止状態とする。こうしてフレーム2にカバー3を取付ける作業が容易である。
【0076】
保守点検のためにカバー3をフレーム2から取外すにあたっては、ほぼL字状の係止解除工具67を準備し、カバー3の隙間から係止解除工具67の先端部を挿入し、カバー3の下部を弾発的に変形させて、係止爪59と係止部47との係止状態を解除する。したがってカバー3をフレーム2から取外す作業もまた、容易である。
【0077】
また、背面板12と上仕切板13とによって上収納空間21が形成され、背面板12と上下の仕切板13,14とによって中間収納空間22が形成され、さらに背面板12と下仕切板14とによって下収納空間23が形成される。たとえば中間収納空間22に配管配線接続端子を収納するにあたっては、パネル11に接続端子が予め取付けられる。このパネル11の下端部を、下仕切板14の第1前端部77を取付支持体79に形成された角変位空間80内に嵌め込み、このパネル11の下端部を第1および第2支持部81,82で支持して、パネル11をたとえばほぼ水平な姿勢で保ち、パネル11の落下を防ぐことができる。
【0078】
パネル11を起立状態にしてそのパネル11の上端部を上仕切板13の第2前端部83の保持体85に、たとえばボルトなどを用いて着脱可能に保持する。これによってパネル11の下端部は第1前支持部78に当接し、パネル11の上端部は第2前支持部84に当接し、パネル11がフレーム2に着脱可能に固定される。こうしてパネル11の着脱を、一人の作業者で容易に行うことができる。
【0079】
また、パネル11には医療用配管配線接続端子5が固定され、接続端子5はたとえば前述のように中間収納空間22に収納され、パネル11から前方に臨む。接続端子5が設けられないパネル11には、取付孔が形成されず、フレーム2の中間収納空間22を閉じたままにする。
【0080】
また、カバー3が露出する上下の仕切板13,14の第1および第2前端部77,83の間にわたって横に隣接して複数のパネル11が配置され、これらのパネル相互間にスペーサ102が介在される。このスペーサ102は、フレーム2の長手方向である横方向のパネル端面間に介在される突条103と、そのパネル11の背後で突条103に連なる側方突片104とを有する。したがってパネル11の相互間に隙間が存在しても、この側方突片104によって、外部と中間収納空間22とが連通することが防がれる。これによってごみなどの侵入を防ぐことができる。
【0081】
また、スペーサ102を上下の仕切板13,14の第1および第2前端部77,83間にわたって配置し、パネル11と同様にしてフレーム2に取付けることができ、施工作業が容易である。
【0082】
また、スペーサ102の下端部を下仕切板14の第1前端部77に形成された取付支持体79の角変位空間80内に嵌め込んで揺動可能とし、このスペーサ102の上端部に形成された嵌合片107を、上仕切板13の第2前端部83に形成された保持体85の保持用凹溝86に着脱可能に弾発的に嵌合するので、スペーサ102を、パネル11とともにフレーム2に取付けることが容易である。このスペーサ102には、前述のようにパネル11の背後に側方突片104が形成されているので、スペーサ102がパネル11の前方に外れてしまうおそれはない。
【0083】
また、上下に間隔をあけて背後に突出した一対の突片108によって嵌合片107が構成され、この突片108の弾発力によって上仕切板13の第2前端部83に形成された保持体85の保持用凹溝86に前述のように嵌合することができる。一対の突片108によって、弾発力を適切に得ることができる。スペーサ102は、たとえばABS樹脂などの合成樹脂材料から成ってもよい。
【0084】
また、フレーム2の中間収納空間22を横方向にセパレータ127で仕切って、たとえば交流100Vの電源コンセントなどの強電用接続端子5aと、ナースコールおよびテレビジョン受信機などのための電気信号の弱電用接続端子5bとの間を仕切ることができる。またこのセパレータ127によって、これらの強電用接続端子5aと医療用ガスなどの配管用接続端子5eとの間を仕切ることができ、さらに弱電用接続端子5bと配管用接続端子5eとを仕切ることができる。さらに、セパレータ127は、フレーム2の横の長手方向に変位して設定可能であるので、フレーム2およびカバー3を共用化し、各種の接続端子をフレーム2に装着し、このような希望する接続端子の装着状態に応じて、セパレータ127を用いることができ、施工作業が容易である。
【0085】
また、セパレータ127の下部に切欠き129を形成して、強電用または弱電用の電線を挿通し、または医療用ガスなどの流体のための管路を挿通し、中間収納空間22に敷設することができる。さらにこの電線または管路が挿通する空間を仕切るために、セパレータ片128が用いられる。このセパレータ片128は、ほぼL字状であり、横に隣接するセパレータ127の側部に形成された上下一対の挟持片131,132に、セパレータ片128の横に延びる横板133の上下の両面が挟持されて取外可能に取付けられる。セパレータ片128の縦板134によって、切欠き129の開放した前端部付近を閉じることができる。こうして中間収納空間22内を、接続端子が設けられるセパレータ片128よりも上方の空間と、配線または管路が挿通される下の空間とを上下に仕切ることができる。
【0086】
また、セパレータ片128の横板133を挟持する上下一対の挟持片131,132のうち、上の挟持片131は2つの凸部によってセパレータ片128の横板133の上面を弾発的に押圧し、前記一対の挟持片131,132のうち、下の挟持片132は、このセパレータ片128の横板133の下面を支持する。この下の挟持片132は、上の挟持片131に形成された2つの凸部の前後方向のほぼ中央位置に突設され、たとえばピン状であり、構成の簡略化を図ることができるとともに、2つの凸部でセパレータ片128の横板133の上面を安定して支持し、下の挟持片132との間で支持することができる。
【0087】
また、セパレータ127に形成された支持板部137,138が、上仕切板13の下面または下仕切板14の上面に当接し、これによってセパレータ127が上下の仕切板13,14に垂直に縦に配置され、セパレータ127が倒れてしまうことを防ぐことができる。このセパレータ127の支持板部137,138は、セパレータ127の上部と下部との両者に形成されてもよいけれども、上部だけまたは下部だけに形成されてもよい。
【0088】
また、上仕切板13または下仕切板14には、横の長手方向に延びる保持部99が形成され、この保持部99に、セパレータ127の保持爪142が弾発的に係止して保持される。したがってセパレータ127が、中間収納空間22から外れてしまうことがなく、施工作業が容易である。
【0089】
また、セパレータ127の前方端部140は、スペーサ102の突条103の背後に形成された嵌合溝110に嵌まり込み、したがってフレーム2の横の長手方向にセパレータ127が不所望に変位してしまうおそれがなく、セパレータ127を安定してフレーム2に取付けることができる。
【0090】
また、電子錠付き収納庫151が本件収納ユニットの中間収納空間22に装着される。したがって病人の貴重品などを、収納庫に収納し、盗難などのおそれをなくすことができる。
【0091】
また、フレーム2の上収納空間21または下収納空間23に白熱灯または蛍光灯などの光源111,112が収納され、この光源からの光は、たとえば合成樹脂などの透光性材料から成る照明部材115,116を経て治療室または一般病室を照明することができる。この照明部材115,116のたとえば背後の壁面側の一端部は、カバー3を構成するカバー部材25,26の内面に形成された嵌入溝51に嵌入され、照明部材115,116のたとえば前方の他端部119は、タッピングビス120を用いて、カバー部材25,26の内面の固定用溝121に螺着される。これによってカバー部材25,26に照明部材115,116を装着する作業が極めて容易である。
【0092】
しかも、タッピングビス120が螺着されて固定される固定用溝121は、カバー部材25,26に、横の長手方向に延びて形成される。したがってこの固定用溝121の希望する場所で照明部材115,116を、タッピングビス120を用いて、取付けることができ、組立作業が容易であり、めねじなどの刻設作業などを必要としない。
【0093】
本発明に従えば、照明部材116の前記一端部を嵌入して保持する嵌入溝51は、カバー部材26と、係止爪59の係止状態を制限する下制限部50とによって形成される。これによってカバー部材26の構成の簡略化を図ることができる。
【0094】
【発明の効果】
発明によれば、フレームへのカバーの取付作業が容易になるとともに、先行技術におけるビス止めの構成に比べて構成要素の数を低減することができ、現場での施工作業が容易になり、組立工数を低減することができる。
【0095】
係止爪と係止部との相互の離間によって、その係止状態を容易に解除することができ、これによって保守点検作業が容易である。
【0096】
レームの上部に形成された支持凹所に、カバーの上部の支持凸部を嵌合して支持し、したがってたとえば病室などの壁面に予め取付けられたフレームにカバーを容易に支持し、これによって一人の作業者で施工作業を容易に行うことができる。
【0097】
さらにカバーの下部を、壁面から前方に変位して揺動可能であるので、フレームに取付けてある係止爪とカバーの係止部とを係止する作業が可能であり、またその係止状態の解除が容易であり、カバーをフレームから取外す保守点検時の作業も容易となる。
【0098】
バーは上下一対のカバー部材と、左右一対の側板が枠状に組合わされて構成され、現場でフレームに取付けられるので、施工作業が容易である。
【0099】
板に支持凸部が形成され、この支持凸部がフレームの支持凹所に嵌合してカバーがフレームに支持される。したがってフレームにカバーを装着する作業性が簡略化される。
本発明によれば、フレームにカバーを取付ける作業が容易である。またカバーをフレームから取外す作業もまた、容易である。
パネルの着脱を、一人の作業者で容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の全体の構成を簡略化して示す斜視図である。
【図2】図1に示される医療用配管配線接続端子収納ユニット1の正面図である。
【図3】図1に示される収納ユニット1の縦断面図である。
【図4】カバー3の分解した状態を示す正面図である。
【図5】カバー3の内方から見た側板28の正面図である。
【図6】図5の切断面線VI−VIから見た断面図である。
【図7】図5の切断面線VII−VIIから見た断面図である。
【図8】図5の切断面線VIII−VIIIから見た断面図である。
【図9】図5の切断面線IX−IXから見た断面図である。
【図10】側板28に形成される支持凸部41の拡大正面図である。
【図11】図10の切断面線XI−XIから見た断面図である。
【図12】カバー部材26の側面図である。
【図13】図12のセクションXIIIの拡大側面図でる。
【図14】図12のセクションXIVの拡大側面図である。
【図15】フレーム2の下部に設けられる係止爪部材52の側面図である。
【図16】係止爪部材52の正面図である。
【図17】フレーム2およびカバー3の構成を示す斜視図である。
【図18】カバー3をフレーム2に取付けて施工し、または保守点検のためにカバー3をフレーム2から取外す状態を示す断面図である。
【図19】下仕切板14の拡大した側面図である。
【図20】上仕切板13の拡大側面図である。
【図21】上仕切板13の保持体85に形成された保持用凹溝86に収納されるナット89と介在片90とを示す斜視図である。
【図22】下仕切板14の図9におけるセクションXIIの拡大側面図である。
【図23】スペーサ102の側面図である。
【図24】図24(1)はスペーサ102の正面図であり、図24(2)はスペーサ102の底面図であり、図24(3)は図24(1)の切断面線A24−A24から見た断面図である。
【図25】スペーサ102の背面図である。
【図26】スペーサ102の上端部106に形成された嵌合片107の拡大した側面図である。
【図27】本件収納ユニット1の縦断面図である。
【図28】フレーム2とその付近を示す斜視図である。
【図29】フレーム2とその付近の構成を示す縦断面図である。
【図30】セパレータ127の側面図である。
【図31】セパレータ127の正面図である。
【図32】セパレータ127の平面図である。
【図33】図30のセクションA33の拡大側面図である。
【図34】他のセパレータ127aの側面図である。
【図35】図34に示されるセパレータ127aの正面図である。
【図36】本件収納ユニット1の一部の正面図である。
【図37】図36の切断面線AVII−AVIIから見た断面図である。
【図38】収納庫151の正面図である。
【図39】収納ユニット1の前述とは異なる使用状態を示す正面図である。
【図40】図39の切断面線A45−A45から見た断面図である。
【図41】収納ユニット1の一部の正面図である。
【図42】カバー装置181によって接続端子5eを覆って全閉状態を示すカバー装置181の正面図である。
【図43】カバー装置181によって全閉状態とされた接続端子5eを含む縦断面図である。
【図44】パネル11aの正面図である。
【図45】パネル11aの側面図である。
【図46】カバー部材182の正面図である。
【図47】カバー部材182の平面図である。
【図48】カバー部材182の底面図である。
【図49】カバー部材182の側面図である。
【図50】ブラケット190とその付近を拡大して示す側面図である。
【図51】図50の切断面線A56−A56から見た断面図である。
【図52】図50の円弧状の切断面線A56−A56から見た断面図である。
【図53】ホルダ183の正面図である。
【図54】ホルダ183の平面図である。
【図55】図54の切断面線A60−A60から見た断面図である。
【図56】図55の切断面線A61−A61から見た断面図である。
【図57】図55のセクションA62の拡大断面図である。
【図58】図54の切断面線A63−A63から見た拡大断面図である。
【図59】図55の切断面線A64−A64から見た断面図である。
【図60】図60(1)はホルダ183の側壁207の一部の側面図であり、図60(2)は図60(1)に示される側壁207の底面図である。
【図61】ホルダ183の案内孔211を示す側面図である。
【図62】図55の切断面線A67−A67から見た断面図である。
【図63】ラバー装置181を組立てる状態を示す簡略化した側面図である。
【図64】カバー装置181のカバー部材182を全閉状態から開く操作を説明するための図である。
【図65】カバー部材182のカバー部材本体189がパネル11に当接して全閉となっている状態を拡大して示す図である。
【図66】カバー部材本体189を全開状態から閉じるときの動作を説明するための簡略化した側面図である。
【図67】カバー部材本体189が全開状態にあるときの状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 医療用配管配線接続端子収納ユニット
2 フレーム
3 カバー
5 接続端子
7 カバー装置
11 パネル
12 背面板
13 上仕切板
14 下仕切板
16 壁面
21 上収納空間
22 中間収納空間
23 下収納空間
25,26 カバー部材
27 第2対称面
28,29 側板
41 支持凸部
42 挟持溝
43 支持凹所
47 係止部
49 係止端部
50 下制限部
51 嵌入溝
52 係止爪部材
59 係止爪
60 係止面
63 隙間
64 切欠き
67 係止解除工具
69 基端部
70 屈曲部
77 第1前端部
78 第1前支持部
79 取付支持体
80 角変位空間
81 第1支持部
82 第2支持部
83 第2前端部
84 第2前支持部
85 保持体
86 保持用凹溝
88 抜止め部
99 保持部
100 係止端部
102 スペーサ
103 突条
104 側方突片
105 下端部
106 上端部
107 嵌合片
108 突片
110 嵌合溝
111,112 光源
115,116 照明部材
120 タッピングビス
121 固定用溝
124 支持突起
127 セパレータ
128 セパレータ片
129 電線
130 切欠き
131,132 挟持片
133 横板
134 縦板
137,138 支持板部
142,145 保持爪
146 保持部
151 収納庫
153 電子錠
154 蓋体
181 カバー装置
182 カバー部材
183 ホルダ
185 装着孔
189 カバー部材本体
190 ブラケット
192 正面板
193 側壁
194 上板
195 下板
197 案内ピン
198 溝
199 隆起部
200 閉じる方向
201 全閉保持部
202 傾斜面
204 案内片
205 ホルダ本体
206 全面鍔
211 案内孔
215 案内凸部
216 保持面
225 くびれ部
226 全開保持部

Claims (2)

  1. 壁面16に取付けられる背面板12を有し水平な長手方向に細長く延び、金属材料から成り、押出成形によって長尺材として製造され、医療用配管配線接続端子が収納されるフレーム2と、
    接続端子を露出する開口部6を有し、フレームを覆うカバー3とを含む医療用配管配線接続端子収納ユニットにおいて、
    前記カバー3は、
    開口部6の上下に一対の金属製カバー部材25,26と、
    カバー部材25,26の端部が固定され、開口部6の左右に一対の側板28,29とを含み、
    前記一対の側板28,29は、前記長手方向に垂直な鉛直面である対称面27に関して対称に構成され、
    背面板12の上部15の壁面16側に屈曲して延びる頂部44と、壁面16との間に支持凹所43が形成され、
    各側板28,29に、前記長手方向に延びて支持凹所43に嵌まり込む支持凸部41がそれぞれ形成され、
    背面板12の下部に、合成樹脂材料から成る係止爪部材52の取付基部53が取付けられ、
    この係止爪部材52は、
    取付基部53から前方に延びる立上り部58と、
    立上り部58の端部に連なる係止爪59とを有し、
    係止爪59は、
    立上り部58から下方にかつ背後に向かって臨む係止面60と、
    係止面60から円弧状に形成された外周部66とを有し、
    前記一対のカバー部材25,26のうち、下のカバー部材26の下部62には、前記長手方向に間隔をあけて複数の各切欠き64が係止爪59に対応して形成されて、下のカバー部材26と壁面16との間に隙間63を形成し、
    下のカバー部材26の下部62に形成される係止部47は、
    係止爪59よりも背後で係止爪59に弾発的に当接し、前記長手方向に垂直な鉛直平面内で丸みをおびた係止端部49と、
    係止端部49の下部に連なり、係止爪59の下方への変位を制限する下制限部50とによって、
    上方にかつ前方に向かって臨んで形成される凹部48を有し、
    カバー3の下部62が壁面16に向かって角変位するとき、係止爪59の外周部66に係止部47の係止端部49が接触して、係止爪部材52の弾発力によって相互に変位して、その係止爪59の係止面60の端部61が前記凹部48に到達して係止状態となり、
    下のカバー部材26の下部62が、前記隙間63で下方の外方73に弾発的に変形されることによって、係止爪59の係止面60から係止部47の係止端部49が下方に変位して係止爪59と係止部47との係止状態が解除され、この係止状態が解除されることによって、前記カバー3の下部が前記壁面16よりも前方へ変位するように、前記カバー3が支持凸部41による水平な軸線まわりに揺動可能になることを特徴とする医療用配管配線接続端子収納ユニット。
  2. 請求項1の医療用配管配線接続端子収納ユニットを準備し、
    壁面16にフレーム2を取付け、
    フレーム2の支持凹所43に、カバー3の支持凸部41を嵌め込んで支持した状態で、カバー3の下部62を壁面16に向かって角変位し、これによって係止爪59と係止部47とを前記係止状態とし、
    先端部68と、この先端部68に連なる基端部69が屈曲部70で連なり、全体の形状がほぼL字状の係止解除工具67を準備し、
    係止解除工具67の先端部68を、カバー3の前記隙間63からカバー3内に挿入し、
    係止解除工具67の屈曲部70を壁面16に当接したままで、前記基端部69の屈曲部70から遠去った部分71を壁面16に近接する方向に押すことによって、カバー3の下部62を弾発的に変形させて係止爪59と係止部47との係止状態を解除することを特徴とする医療用配管配線接続端子収納ユニットの施工方法。
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