JP4104749B2 - 縁なし畳における隅造り加工法及び加工具 - Google Patents

縁なし畳における隅造り加工法及び加工具 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、縁なし畳における隅造り加工法及び加工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
畳は、畳床に畳表を固着(縫着)して製造されるものである。よって、当然畳表は畳床よりも大きく裁断し、余分な部分を裏面又は側面に折り返し、その折り返し部と表面とを縫着するのが一般的である。
【0003】
縁を付ける通常の畳では、縁を付ける側(長手方向端部)は、畳床とほぼ同じサイズに裁断するため折り返し部は存在しない。よって、折り返し部は縁を付けない側のみである。そのため、畳表の折り返し部が畳床の側面や裏面で重なることはない。しかし、縁を付けない縁なし畳においては、縦、横の両側において折り返す必要がある。折り返さなければ、表面から畳表の裁断端部が見えて非常に見苦しいものとなる。
【0004】
両側から折り返すため、そこに必ず畳表の重複部分が生じる。重複させたまま縫着すると、その部分が当然ながら厚くなり、畳を入れた時その他の部分に間隙ができてしまう。
よって、従来から畳製造者は重複した部分は、裁断して縫着していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のような天然イグサを用いた畳表では、比較的簡単にカッターや畳包丁で裁断ができた。しかし、最近多用されつつあるプラスチック製模造イグサにおいてはこの裁断が難しい。例えば、真っ直ぐに切り難い、プラスチックである程度太さがあるため、鋏でも容易でない。
【0006】
よって、縁なし畳をプラスチック製模造イグサで製造することは非常に手間のかかる作業であった。
【0007】
更に、畳表の端部では切断したまま放置しては、イグサが縦糸から外れる(ほつれる)ため、これを防止する作業が必要である。これも別途手間のかかるものであった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上のような現状に鑑み、本発明者は鋭意研究の結果本発明加工法及び加工具を完成させたものであり、その特徴とするところは、加工法にあっては、プラスチック製模造イグサを織った畳表を、縁なし畳とするための隅造り加工法であって、畳床の4隅で、縦、横に折った畳表が畳床の裏面又は側面で重なる部分を切除すると同時に熱融着する点にあり、加工具にあっては、糸が切断できる刃、熱を十分保持しプラスチックを熱切断、熱融着できる湾曲部、ほぼ平坦な押圧部を有する点にある。
【0009】
プラスチック製模造イグサとは、プラスチックを天然イグサ程度の太さに成形したものであって、その成形方法は問わない。例えば、簡単なものであれば単なる筒状体、テープ状体を渦巻き型に巻き込んだもの、棒状のもの等である。
【0010】
なかでも、出願人が出願し特許も取得している次のものが好適である。
長手方向に延伸された熱可塑性樹脂よりなるテープ状体を、狭い空隙を形成する加熱部材中に通過させることによって、不規則に収束形成し、且つ表面に融着皮膜を形成させたものである。
これは、テープが内部にランダムの入り込んでおり、空隙もあり且つ表面もある程度硬くなり、また気孔も存在するため、天然イグサに非常に近いものとなっている。
【0011】
ここでいう畳表は、その織り方は限定するものではない。龍鬢であっても、通常の諸目や目積等でも、また従来からの畳にはない織り方でもよい。
【0012】
縁なし畳とは、前記した通り縁を付けない畳であり、従来から柔道場、呉服展示場、大広間、その他の場所で多用されているものである。しかし、形状は従来の長方形や正方形に限らず、他の形状でもよい。
【0013】
隅造り加工とは、畳表の折り返し部を4隅において畳床に固着することを言い余分な部分の裁断、ほつれ防止、畳床への固着等の作業を指す。
【0014】
縦、横に折り返した畳表の畳床の裏面で重なる部分とは、大きな紙等で小さな板等を包む場合、必ず4隅で折り返し部が重なる。この重なる部分を言う。しかし、これは通常薄畳と呼ばれるものである。なぜならば、畳表と畳床の大きさの差が、畳床の側面で吸収できず、裏面に達するためである。
厚みの大きい畳床では、裏面に達しないため、側面において重なる部分が生じる。本発明においては、どちらでもよいのである。
【0015】
本発明は、折ることによって生じる畳表の重なり部分を除去、固定するための方法であり、折り方や重なる場所や重なる形状は問題ではない。即ち、どのように折ってもよいのである。
【0016】
切除すると同時に融着するとは、畳表の縦糸(綿糸等)と横糸(模造イグサ)を切断しつつ同時に重なる相手側と融着するということである。よって、余分な重なり部分は削除されるが、残った部分は互いに融着しているのである。勿論、時間的にまったく同時という意味ではなく、1回の工程で行なうという程度の意味であり、実際には縦糸の切断、イグサの熱切断、融着等、ミクロ的には時間のずれがある場合もある。
これは折った部分が開かないように止めることと、イグサ1本1本がほつれることも同時に防止する。
【0017】
次に、加工具について説明する。
本発明加工具は、鋭利さで切断する刃と、熱によって切断する部分と、押圧する部分を有するものである。勿論、刃も加熱されているため刃の部分でもある程度熱切断、熱融着が起こっている場合もある。
刃は、通常の剃刀や包丁のように鋭利で、主として綿糸等の縦糸を切断するためのものである。単の加熱するハンダ鏝のようなものでは綿糸のような糸は切断が難しいためである。
【0018】
湾曲部とは、先端は鋭利ではないが、カーブ状に先細りしたもので、ある程度の熱容量があり、プラスチックを熱切断、熱融着できるものである。例えて言えば、ハンダ鏝のようなものである。
【0019】
押圧部とは、熱融着した後その部分をある程度平坦にするためのものである。よって、下部はほぼ平坦状である。勿論、この部分も加熱される。
以上3つの部分は、どのような順序で設けてもよく、また全体として直線状であっても、円弧状に設けてもよい。
【0020】
使用法の1例を示すと、まず湾曲部を畳表に押し当てながら引き、プラスチック製イグサを熱切断する。そして、綿糸等の縦糸が残存すると、刃のによって切断し、最後に押圧部によって全体を平らに押圧する。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に本発明加工法について図面に示す実施の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明加工法での畳表の折り方を示す工程図である。この例では、畳床は比較的厚いもので、畳表が裏面側に達しないものである。図1(a)は、畳床1に畳表2を被せ、イグサの長手方向に、畳床の端部に沿って折り曲げたところである。(b)は、この状態で(a)で折り曲げていない側を折り曲げたところを示す。(c)は、重なる部分を畳み込んだところである。破線3から左上の部分は重なっている部分である。
【0022】
この破線3に沿って、畳表を切断しつつ、融着していけばよいのである。融着後が、厚みをできるだけ均一にするため、押圧することが望ましい。(d)は、融着した後、完全に硬化するまえに押圧してある程度平坦にしたところである。これで、完成である。
【0023】
図2は、図1と異なった折り方を示す例である。これは、図1のように1方側の側壁で畳表が重なるのではなく、隅部で重なる例である。このような場合でも図1と同様重なる部分4を切除すればよい。
【0024】
図3は、畳床1が薄いもので畳表2が裏面に回り込む例である。このような場合では、図2と同様に中間部分で重ね合わせ、その部分から余分な箇所を切除すればよい。
【0025】
図4は、本発明加工具5の1例を示す斜視図である。
この例では、先端部に刃部6、中間部に湾曲部7、後端部に押圧部8が設けられ、それぞれの部材の間には切欠9が設けられている。そして、全体として円弧状に並設されている。
また、全体として加熱できるハンダ鏝のような構造になっており、プラスチックが融ける温度まで昇温できるが、刃は低温でもよく、押圧部も湾曲部より低温が好ましい。
また切欠9は、融けたプラスチックの逃げ部にもなり、これがあると作業効率がよい。
【0026】
【発明の効果】
本発明加工法及び加工具には、以下のような利点がある。
▲1▼ プラスチック製模造イグサを、切断と同時に融着するため、作業が非常に簡単で素早くできる。
▲2▼ このため、イグサのほつれ防止という作業を別途行なう必要がない。
▲3▼ 畳表が重なった部分を的確に除去できるため、畳の裏面や側面において厚みの差ができす、これらによる間隙ができない。
▲4▼ 本発明加工具によれば、切断と同時に融着するという作業が簡単にできる。それも、綿糸のような縦糸とプラスチック製イグサという性質の異なるものを1工程で切断でき、非常に便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明加工時における畳表の折り方の工程を示す部分斜視図である。
【図2】本発明加工時における畳表の折り方を示す部分斜視図である。
【図3】本発明加工時における畳表の他の折り方の工程を示す部分斜視図である。
【図4】本発明加工具の1例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 畳床
2 畳表
3 破線
4 重なり部
5 加工具
6 刃部
7 湾曲部
8 押圧部
9 切欠

Claims (2)

  1. プラスチック製模造イグサを織った畳表を、縁なし畳とするための隅造り加工法であって、畳床の隅で、縦、横に折った畳表が畳床の裏面又は側面で重なる部分を切除すると同時に熱融着することを特徴とする縁なし畳における隅造り加工法。
  2. 糸が切断できる刃、熱を十分保持しプラスチックを熱切断、熱融着できる湾曲部、ほぼ平坦な押圧部を有することを特徴とする縁なし畳における隅造り加工具。
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