JP4103863B2 - ユニットルームの天井取付構造 - Google Patents
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Description
上述のような従来のビス止めによるユニットルームの天井取付構造については、下記特許文献1から3にも開示され、提案されている。
また、両側パネルの切欠溝から天井パネルの第1の係止突起を嵌入させ、中間パネルの嵌合溝に第2の係止突起を嵌入させた後、切欠溝の位置から天井パネルを嵌合溝に沿って、水平方向にスライド(平行移動)させると、第1の係止突起が切欠溝から抜け出るおそれがなく、上下方向に動かなくなり、簡易な構成でしっかりと天井パネルと壁面パネルとを保持固定することができる。
また、ユニットルームが例えば大型サイズであっても、天井パネルは2枚のパネル板で構成されるので、施工の際にパネルの持ち運びが容易で取付作業も楽に行うことができる。
また、ユニットルームが例えば大型サイズであっても、天井パネルは3枚以上のパネル板に分割して構成されるので、施工の際にパネルの持ち運びが容易で取付作業も楽に行うことができる。
これらの図において、Rはユニットルーム、1は天井パネル、2は壁面パネル、3は天井パネルの周縁に形成され、第1の係止突起3aと第2の係止突起3bとが設けられている枠体、4は嵌合溝4aと切欠溝4bとが設けられている天井パネル取付部、5は天井パネル1が2枚以上のパネル板を連結して構成される場合に、パネル板同士をビスで連結固定するための起立片である連結部を構成している。
また、ユニットルームRを構成する壁面パネル2は、対向する一組の両側パネルを2aとし、その間の中間パネルを2bで示している。
ここで枠体3及び天井取付部4は一体成型されるものに限らず、別体で成型し組み合わせたものであってもよい。
一枚の場合は、少なくとも壁面パネル2の上端3辺にのみ後述する嵌合溝4aや切欠溝4bを形成し、他端は公知の方法で天井パネル1を固定し、乾式目地やコーキング材を用いて防水連結をすればよい。2枚以上の場合は、後述するように壁面パネル2の上端と当接する辺に嵌合溝4aや切欠溝4bを形成すればよい。
一方の壁面パネル2は、鋼、アルミニウム等の金属板を表面処理して化粧面を形成したり、セメント、セラミックの基材等に、天然、人造石等を貼付し、表面処理して形成されている。
壁パネル2(両側パネル2a及び中間パネル2b)の上端端縁には、天井パネル取付部4(横桟部材)が設けられており、この天井パネル取付部4は上端端縁に沿って長手方向に嵌合溝4aを形成するとともに、上方が開口しこの嵌合溝4aまで貫通する切欠溝4bを少なくとも両側パネル2a側に複数形成した構造としている。
一方の天井パネル1の周縁には枠体3が設けられ、上記天井パネル取付部4の切欠溝4bに挿入されるとともに、天井パネル1を嵌合溝4aに沿ってスライドさせると嵌合溝4aに嵌入される第1の係止突起3aを設けるとともに、天井パネル取付部4の(中間パネル2b側)嵌合溝4aに嵌入させる第2の係止突起3bを設けられている。
なお、図では、天井パネル取付部4に形成される切欠溝4bは上方側のみを開口させる構成としているが、下方側も開口させたものでもよい。これによれば、壁面パネル2に天井取付部4を取着させる際、上下方向を気にせずに取着させることができる。
また本発明によれば、その構造上、中間パネル2bの切欠溝4bは不要であるが、図においては、中間パネル2b側にも切欠溝4bを形成した例を示している。これによれば、壁面パネル2の天井パネル取付部4を両側パネル2aに取着するものと中間パネル2bに取着するものとを共通に構成でき、部品点数が軽減できる。
図において、6は乾式目地である。その他、図において共通する部分には共通する符号を付し、その説明は割愛する。また図6において天井パネル1は、第2の係止突起3a、3bを表すため、透視図で示している。
本発明の天井取付構造は、まず立設された壁面パネル2の上端部を覆い被せるように天井パネル1を載置し、壁面パネル2の段になって形成される嵌合溝4aと天井パネル1の枠体3に形成される第2の係止突起3a、3bとを係合させることにより天井パネル1と壁面パネル2とが連結固定される。取付後は、ユニットルームRの内側に形成される天井パネル1の周縁と壁面パネル2の上端との隙間に、乾式目地6を嵌装する。
取付後、乾式目地を嵌装することにより、より一層しっかりと天井パネル1と壁面パネル2とを保持固定することができ、ユニットルームRの内側からの見栄えもよく、防水処理もできる。
天井パネル1の両側パネル2aの上端に対応する枠体3には、天井パネル取付部4の切欠溝4bに挿入される対応した第1の係止突起3aが設けられてる。
天井パネル1は、壁面パネル2の切欠溝4bから天井パネル1の第1の係止突起3aを挿入し、係合させた後、切欠溝4bの位置から天井パネル1を嵌合溝4aに沿って、水平方向にスライド(平行移動)させることにより、壁面パネル2と連結固定される。
天井パネル1の中間パネル2bの上端に対応した枠体3には、天井パネル取付部4の嵌合溝4aに嵌入させる第2の係止突起3bが設けられている。
よって、嵌合溝4aと第1の係止突起3aとが係合することにより、天井パネル1の位置合わせがなされ、その後、天井パネル1がスライドされると、中間パネル2b側の嵌合溝4aと第2の係止突起3bとが係合し、天井パネル1と壁面パネル2が連結固定される。
図6(a)に示すように、天井パネル1を壁面パネル2の両側パネル2aに被せて、両側パネル2a側の切欠溝4bに第1の係止突起3aを挿入された状態から天井パネル1を壁面パネル2側にスライドさせると、図6(b)に示すように、第1の係止突起3aは切欠溝4bからずれて係合するため、天井パネル1が壁面パネル2に対して上下方向に動くことが阻止され、天井パネル1は壁面パネル2に対して強固に保持固定される。
図7(a)に示す天井パネル1は、相互に突合わせて連設される結合辺に連結部5、5を設けた2枚のパネル板P1、P2で構成される。
立設した壁面パネル2の上端に、パネル板P1、P2を対向する方向から被せて、パネル板P1、P2を連結部5、5が互いに接近する方向にスライドさせ、突き合わせた後に(1、2)、起立片からなる双方の連結部5、5のビス挿通孔(不図示)にビス7を螺装し固定する(3)。
立設した壁面パネル2の上端に天井パネル1は、3枚のパネル板P1’、P2’、P3’で構成される。この場合は中間に存在するパネル板P2’には、端パネル板P1’、P3’に設けたような第1の係止突起3aは設けられていない。
このような構造では、立設した壁面パネル2の上端に端パネル板P1’、P3’をスライドさせ順次取り付けた後(1、2)、中間パネル板P2’を取り付け(3)、起立片からなる連結部5の各々のビス挿通孔(不図示)にビス7を螺装し固定する(4、5)。
また、ユニットルームRが例えば大型サイズであっても、天井パネル1がパネル板に分割して構成されるので、施工の際にパネルの持ち運びが容易で取付作業も楽に行うことができる。
なお、図においては取付手順を丸で囲んだ数字で付記しているが、これに限られるものではない。
1 天井パネル
2 壁面パネル
3 枠体
3a 第1の係止突起
3b 第2の係止突起
4 天井パネル取付部
4a 嵌合溝
4b 切欠溝
Claims (4)
- 対向する対となった両側パネルとその両側パネル間に配設される中間パネルとでルーム空間を形成し、両側パネルと中間パネルとの上端に、天井パネルを覆い被せて連結するユニットルームの天井取付構造において、
上記両側パネルと上記中間パネルの各々の外面における上端端縁に沿って設けられた天井パネル取付部には、嵌合溝を形成するとともに、上方が開口しこの嵌合溝まで貫通する切欠溝を少なくとも上記両側パネル側に複数形成し、
上記天井パネルの周縁に設けられた枠体には、上記天井パネル取付部の切欠溝に挿入されるとともに天井パネルを嵌合溝に沿ってスライドさせると嵌合溝に嵌入させる第1の係止突起と中間パネル側の嵌合溝に嵌入させる第2の係止突起を設けたことを特徴とする、ユニットルームの天井取付構造。 - 請求項1において、
上記天井パネルは、それぞれの結合辺に連結部を設けた2枚のパネル板で構成されていることを特徴とする、ユニットルームの天井取付構造。 - 請求項1において、
上記天井パネルは、それぞれの対向する1組の結合辺に連結部を設けた1以上の中間パネル板と、中間パネル板の連結部と連結される結合辺に連結部を設けた2枚の端パネル板とを組み合わせて構成されている、ユニットルームの天井取付構造。 - 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
上記天井パネルの周縁と上記壁面パネルの上端とで形成される隙間には、乾式目地を嵌装する構造にしていることを特徴とする、ユニットルームの天井取付構造。
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