JP4103846B2 - 情報処理装置、音量制御方法、記録媒体、およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、音量制御方法、記録媒体、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、音量制御方法、記録媒体、およびプログラムに関し、特に、デジタル方式の音量出力装置の出力音量を制御できるようにした情報処理装置、音量制御方法、記録媒体、およびプログラムに関する。
携帯型のパーソナルコンピュータに装着し、データを入出力するためのポートを増やすためのポートリプリケータが広く使用されている。ポートリプリケータの中には、アナログ信号またはデジタルデータを入出力するためのポートの他に、ラウドスピーカおよびこれを駆動する増幅器が設けられているものがある。
近年、パーソナルコンピュータに設けられたCD(Compact Disc)ドライブやDVD(Digital Versatile Disc)ドライブなどにより再生された音声データ、およびインターネット上のウェブサイトなどからダウンロードした音声データなどを再生して音楽を楽しむために、より高音質の音声を再生することができるラウドスピーカおよび増幅器が設けられたポートリプリケータが市販されている。さらに、より高音質で、より消費電力を少なくするために、デジタルアンプリファイアーである増幅器を搭載し、パーソナルコンピュータからデジタルの音声データを直接入力できるようにしたポートリプリケータが市販されている。このようなポートリプリケータは、音声出力装置として使用される。
図1は、パーソナルコンピュータ1の一部と、ポートリプリケータである、一般的なデジタル方式の音声出力装置2の構成例を示すブロック図である。
音声出力装置2は、パーソナルコンピュータ1の光出力端子などのデジタルの音声出力端子に接続される。パーソナルコンピュータ1は、PCM(Pulse Code Modulation)方式に変換されたデジタルの音声データを音声出力装置2に出力する。
パーソナルコンピュータ1には、CPU(Central Processing Unit)11、オーディオコーデック12、アナログアンプリファイアー13、内蔵ラウドスピーカ14、および制御部15が設けられている。
CPU11は、所定のプログラムを実行してパーソナルコンピュータ1の各部を制御する。また、CPU11は、図示せぬCD(Compact Disk)ドライブやDVD(Digital Versatile Disk)ドライブなどから供給された、例えばAC3(Audio Code Number 3)方式のデジタルの音声データを取得し、オーディオコーデック12に供給する。さらに、CPU11は、CPU11が実行するプログラムの機能を利用して、ユーザが内蔵ラウドスピーカ14の音量を設定する操作をしたとき、設定された音量を示す音量信号をオーディオコーデック12に供給する。
オーディオコーデック12は、CPU11から供給された音声データをデコードし、デコードした音声データをアナログの音声信号にD/A(Digital/Analog)変換する。このとき、オーディオコーデック12は、CPU11から供給された音量信号に基づいた音量の音声信号にD/A変換する。オーディオコーデック12は、D/A変換したアナログの音声信号をアナログアンプリファイアー13に供給する。
また、オーディオコーデック12は、CPU11から供給された音声データをデコードし、デコードした音声データをPCM(Pulse Code Modulation)方式の音声データにエンコードする。オーディオコーデック12は、PCM方式にエンコードした音声データを、音声出力装置2のデジタルアンプリファイアー23に出力する。なお、オーディオコーデック12から出力される、PCM方式の音声データの信号レベルは、音量信号に影響されず、CPU11から供給された音声データの信号レベルで定まる。
アナログアンプリファイアー13は、オーディオコーデック12から供給されたアナログの音声信号を増幅し、増幅したアナログの音声信号を内蔵ラウドスピーカ14に供給する。内蔵ラウドスピーカ14は、供給された音声信号に基づいた音声を出力する。
制御部15は、例えば、CPUにより構成され、CPU11とは独立して動作する。制御部15は、図示せぬキーボードからの入力を制御し、必要に応じて、キーボードのキーの状態などを示す情報をCPU11に供給する。また、制御部15は、パーソナルコンピュータ1の図示せぬバッテリの残量やパーソナルコンピュータ1の温度などを監視し、パーソナルコンピュータ1の各部の電源などを制御して、パーソナルコンピュータ1の消費電力を制御する。
デジタル音声出力装置2は、音量スイッチ21、制御部22、デジタルアンプリファイアー23、およびラウドスピーカ24により構成される。
音量スイッチ21には、例えばボリュームノブが設けられている。ユーザがボリュームノブを操作することにより、音量スイッチ21は、ボリュームノブの設定位置に応じた値の音量信号を制御部22に供給する。
制御部22は、例えば、CPUにより構成される。制御部22は、音量スイッチ21から供給された音量信号に基づいて、デジタルアンプリファイアー23に供給するゲインを算出し、算出したゲインを示すデータをデジタルアンプリファイアー23に供給する。
デジタルアンプリファイアー23は、制御部22から供給されたデータで示されるゲインで、オーディオコーデック12から入力されたPCM方式の音声データを基に、ラウドスピーカ24を駆動して、ラウドスピーカ24に音声を出力させる。
上述したように、パーソナルコンピュータ1の内蔵ラウドスピーカ14から出力される音声の音量は、パーソナルコンピュータ1のCPU11が実行するプログラムの機能を利用することによりパーソナルコンピュータ1側で設定され、音声出力装置2のラウドスピーカ24から出力される音声の音量は、音量スイッチ21を操作することにより音声出力装置2側で設定される。
また、モード状態がテレビジョン放送受信時に、映像信号が無信号または弱電界の場合、音声ミュートをかけるとともに、テレビジョン装置のモード状態が外部映像入力時には、音声ミュートを解除する音声ミュート装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)
さらに、同一筐体にDVD(Digital Versatile Disk)プレーヤー、テレビジョン装置、VTR(Video Tape Recorder)を組み込んだ複合機器において、音声出力モードに関係なく、音量設定に対して一定レベルの音量レベルで音声が出力されるようにした情報処理装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平7−264500号公報 特開2003−209764号公報
しかしながら、図1に示されるパーソナルコンピュータ1および音声出力装置2では、音声出力装置2のラウドスピーカ24から出力される音声の音量をパーソナルコンピュータ1側で設定することができないという課題があった。また、パーソナルコンピュータ1側で音声出力装置2のラウドスピーカ24から出力される音声の音量を設定できるようにするためには、パーソナルコンピュータ1にデジタルアンプリファイアーを新たに設けなければならないという課題があった。
また、特許文献1および特許文献2に記載されている発明では、音声ミュート装置または音声制御装置に接続される外部の音声出力装置の音量を制御することについては開示されていない。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、情報処理装置に接続して使用されるデジタル方式の音声出力装置の出力音量を情報処理装置で制御できるようにするものである。
本発明の情報処理装置は、デジタルの音声データを基に音声を出力する音声出力装置が接続される情報処理装置であって、第1のプログラムを実行する第1のコンピュータによって実現される機能により設定された音声出力装置の出力音声の音量を設定する設定データを取得する第1の取得手段と、音声出力装置に設けられている設定手段から供給された音声出力装置の出力音声の音量を設定する設定信号を取得する第2の取得手段と、第2のプログラムを実行する第2のコンピュータによって実現される、設定データまたは設定信号のうちの一方の値に対応する第1の中間データを予め記憶しておき、設定データまたは設定信号のうちの一方を第1の中間データに変換し、設定データまたは設定信号のうちの他方と第1の中間データとに基づいて、音声出力装置の出力音声の音量を制御する第1の音量制御データを算出する算出手段と、第1の音量制御データを音声出力装置に出力する第1の出力手段とを含むことを特徴とする。
第1の音量制御データは、第2の音量制御データと第3の音量制御データにより構成され、算出手段は、それぞれ異なる第2の中間データを割り当てた複数の異なる第2の音量制御データを予め記憶しておき、設定データまたは設定信号のうちの一方を第1の中間データに変換し、設定データまたは設定信号のうちの他方と第1の中間データとを足し合わせた加算値の一部のビットを第2の中間データとし、加算値の残りのビットを第3の音量制御データとし、第2の中間データを第2の中間データが割り当てられている第2の音量制御データに変換することにより第1の音量制御データを算出するようにすることができる。
第2の取得手段は、さらに音声出力装置の出力音声の出力の停止を指示する停止指示信号を取得し、出力停止信号に基づいて、音声出力装置の出力音声の出力を停止させるミュート信号を音声出力装置に出力するとともに、第1のプログラムを実行する第1のコンピュータにミュート信号の出力の変化を示すミュート変化情報を出力する第2の出力手段をさらに含むようにすることができる。
本発明の音量制御方法は、デジタルの音声データを基に音声を出力する音声出力装置が接続される情報処理装置の音量制御方法であって、第1のプログラムを実行する第1のコンピュータによって実現される機能により設定された音声出力装置の出力音声の音量を設定する設定データを取得する第1の取得ステップと、音声出力装置に設けられている設定手段から供給された音声出力装置の出力音声の音量を設定する設定信号を取得する第2の取得ステップと、第2のプログラムを実行する第2のコンピュータによって実現される、設定データまたは設定信号のうちの一方の値に対応する中間データを予め記憶しておき、設定データまたは設定信号のうちの一方を中間データに変換し、設定データまたは設定信号のうちの他方と中間データとに基づいて、音声出力装置の出力音声の音量を制御する音量制御データを算出する算出ステップと、音量制御データを音声出力装置に出力する出力ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の記録媒体に記録されているプログラムは、デジタルの音声データを基に音声を出力する音声出力装置が接続され、音量設定プログラムを実行する第1のコンピュータによって実現される機能により設定された音声出力装置の出力音声の音量を設定する設定データを取得する取得手段を備えた情報処理装置の第2のコンピュータ用の音量制御用のプログラムであって、音声出力装置に設けられている設定手段から供給された音声出力装置の出力音声の音量を設定する設定信号を取得する取得ステップと、設定データまたは設定信号のうちの一方を、その値に対応する予め記憶されている中間データに変換し、設定データまたは設定信号のうちの他方と中間データとに基づいて、音声出力装置の出力音声の音量を制御する音量制御データを算出する算出ステップと、音量制御データを音声出力装置に出力する出力ステップとを含むことを特徴とする。
本発明のプログラムは、デジタルの音声データを基に音声を出力する音声出力装置が接続され、音量設定プログラムを実行する第1のコンピュータによって実現される機能により設定された音声出力装置の出力音声の音量を設定する設定データを取得する取得手段を備えた情報処理装置の音量制御処理を、情報処理装置の第2のコンピュータに行なわせるプログラムにおいて、音声出力装置に設けられている設定手段から供給された音声出力装置の出力音声の音量を設定する設定信号を取得する取得ステップと、設定データまたは設定信号のうちの一方を、その値に対応する予め記憶されている中間データに変換し、設定データまたは設定信号のうちの他方と中間データとに基づいて、音声出力装置の出力音声の音量を制御する音量制御データを算出する算出ステップと、音量制御データを音声出力装置に出力する出力ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の情報処理装置および音量制御方法においては、第1のプログラムを実行する第1のコンピュータによって実現される機能により設定されたデジタルの音声データを基に音声を出力する音声出力装置の出力音声の音量を設定する設定データが取得され、音声出力装置に設けられている設定手段から供給された音声出力装置の出力音声の音量を設定する設定信号が取得され、設定データまたは設定信号のうちの一方が、その値に対応する中間データに変換され、設定データまたは設定信号のうちの他方と中間データとに基づいて、音声出力装置の出力音声の音量を制御する音量制御データが算出され、音量制御データが音声出力装置に出力される。
本発明の記録媒体およびプログラムにおいては、音声出力装置に設けられている設定手段から供給された音声出力装置の出力音声の音量を設定する設定信号が取得され、デジタルの音声データを基に音声を出力する音声出力装置が接続され、音量設定プログラムを実行する第1のコンピュータによって実現される機能により設定された音声出力装置の出力音声の音量を設定する設定データ、または、設定信号のうちの一方が、その値に対応する中間データに変換され、設定データまたは設定信号のうちの他方と中間データとに基づいて、音声出力装置の出力音声の音量を制御する音量制御データが算出され、音量制御データが音声出力装置に出力される。
以上のように、情報処理装置、音量制御方法、記録媒体、およびプログラムによれば、情報処理装置に接続して使用されるデジタル方式の音声出力装置の出力音声の音量を制御することができる。また、本発明の情報処理装置、音量制御方法、記録媒体、およびプログラムによれば、新たな部品を追加することなく、情報処理装置に接続して使用されるデジタル方式の音声出力装置の出力音声の音量を制御することができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、請求項に記載の構成要件と、発明の実施の形態における具体例との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、請求項に記載されている発明をサポートする具体例が、発明の実施の形態に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、構成要件に対応するものとして、ここには記載されていない具体例があったとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、具体例が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明が、請求項に全て記載されていることを意味するものではない。換言すれば、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明であって、この出願の請求項には記載されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加される発明の存在を否定するものではない。
請求項1に記載の情報処理装置(例えば、図2のパーソナルコンピュータ111)は、デジタルの音声データを基に音声を出力する音声出力装置(例えば、図2のAPR112)が接続される情報処理装置であって、第1のプログラム(例えば、図6のOS224)を実行する第1のコンピュータ(例えば、図3のCPU151)によって実現される機能(例えば、システム音量設定機能)により設定された前記音声出力装置の出力音声の音量を設定する設定データ(例えば、OSシステム音量データ)を取得する第1の取得手段(例えば、ユーティリティプログラム226)と、前記音声出力装置に設けられている設定手段(例えば、図4の音量スイッチ193)から供給された前記音声出力装置の出力音声の音量を設定する設定信号(例えば、スイッチ音量信号)を取得する第2の取得手段(例えば、図7のハードウェア信号入力部241)と、第2のプログラム(例えば、図6のECファームウェア221)を実行する第2のコンピュータ(例えば、図3の組み込み制御部155)によって実現される、前記設定データまたは前記設定信号のうちの一方の値に対応する第1の中間データ(例えば、基準ゲイン計算値)を予め記憶しておき、前記設定データまたは前記設定信号のうちの一方を前記第1の中間データに変換し、前記設定データまたは前記設定信号のうちの他方と前記第1の中間データとに基づいて、前記音声出力装置の出力音声の音量を制御する第1の音量制御データ(例えば、音量ゲインデータ)を算出する算出手段(例えば、図7の音量制御部244)と、前記第1の音量制御データを前記音声出力装置に出力する第1の出力手段(例えば、図7のデジタルアンプリファイアー制御部247)とを含むことを特徴とする。
請求項3に記載の情報処理装置(例えば、図2のパーソナルコンピュータ111)は、前記第1の音量制御データは、第2の音量制御データ(例えば、仮数データ)と第3の音量制御データ(例えば、指数データ)により構成され、前記算出手段は、それぞれ異なる第2の中間データ(例えば、仮数ポインタ)を割り当てた複数の異なる前記第2の音量制御データを予め記憶しておき、前記設定データまたは前記設定信号のうちの一方を前記第1の中間データに変換し、前記設定データまたは前記設定信号のうちの他方と前記第1の中間データとを足し合わせた加算値(例えば、ゲイン計算値)の一部のビットを前記第2の中間データとし、前記加算値の残りのビットを前記第3の音量制御データとし、前記第2の中間データを前記第2の中間データが割り当てられている前記第2の音量制御データに変換することにより前記第1の音量制御データを算出することを特徴とする。
請求項4に記載の情報処理装置(例えば、図2のパーソナルコンピュータ111)は、前記第2の取得手段は、さらに前記音声出力装置の出力音声の出力の停止を指示する停止指示信号(例えば、ミュートボタン押下信号)を取得し、前記出力停止信号に基づいて、前記音声出力装置の出力音声の出力を停止させるミュート信号(例えば、ミュート信号)を前記音声出力装置に出力するとともに、前記第1のプログラムを実行する前記第1のコンピュータに前記ミュート信号の出力の変化を示すミュート変化情報(例えば、ミュート設定変化情報)を出力する第2の出力手段(例えば、図7のミュート制御部245)をさらに含むことを特徴とする。
請求項に記載の音量制御方法は、デジタルの音声データを基に音声を出力する音声出力装置(例えば、図2のAPR112)が接続される情報処理装置(例えば、図2のパーソナルコンピュータ111)の音量制御方法であって、第1のプログラム(例えば、図6のOS224)を実行する第1のコンピュータ(例えば、図3のCPU151)によって実現される機能(例えば、システム音量設定機能)により設定された前記音声出力装置の出力音声の音量を設定する設定データ(例えば、OSシステム音量データ)を取得する第1の取得ステップ(例えば、図10のステップS41)と、前記音声出力装置に設けられている設定手段(例えば、図4の音量スイッチ193)から供給された前記音声出力装置の出力音声の音量を設定する設定信号(例えば、スイッチ音量信号)を取得する第2の取得ステップ(例えば、図8のステップS3)と、第2のプログラム(例えば、図6のECファームウェア221)を実行する第2のコンピュータ(例えば、図3の組み込み制御部155)によって実現される、前記設定データまたは前記設定信号のうちの一方の値に対応する中間データ(例えば、基準ゲイン計算値)を予め記憶しておき、前記設定データまたは前記設定信号のうちの一方を前記中間データに変換し、前記設定データまたは前記設定信号のうちの他方と前記中間データとに基づいて、前記音声出力装置の出力音声の音量を制御する音量制御データ(例えば、音量ゲインデータ)を算出する算出ステップ(例えば、図12のステップS95)と、前記音量制御データを前記音声出力装置に出力する出力ステップ(例えば、図17のステップS142)とを含むことを特徴とする。
請求項に記載の記録媒体(例えば、図3のリムーバブルメディア181)に記録されているプログラムは、デジタルの音声データを基に音声を出力する音声出力装置(例えば、図2のAPR112)が接続され、音量設定プログラム(例えば、図6のOS224)を実行する第1のコンピュータ(例えば、図3のCPU151)によって実現される機能(例えば、システム音量設定機能)により設定された前記音声出力装置の出力音声の音量を設定する設定データ(例えば、OSシステム音量データ)を取得する取得手段(例えば、ユーティリティプログラム226)を備えた情報処理装置の第2のコンピュータ(例えば、図6のECファームウェア221)用の音量制御用のプログラムであって、前記音声出力装置に設けられている設定手段(例えば、図4の音量スイッチ193)から供給された前記音声出力装置の出力音声の音量を設定する設定信号(例えば、スイッチ音量信号)を取得する取得ステップ(例えば、図8のステップS3)と、第2のプログラム(例えば、図6のECファームウェア221)を実行する第2のコンピュータ(例えば、図3の組み込み制御部155)によって実現される、前記設定データまたは前記設定信号のうちの一方を、その値に対応する予め記憶されている中間データ(例えば、基準ゲイン計算値)に変換し、前記設定データまたは前記設定信号のうちの他方と前記中間データとに基づいて、前記音声出力装置の出力音声の音量を制御する音量制御データ(例えば、音量ゲインデータ)を算出する算出ステップ(例えば、図12のステップS95)と、前記音量制御データを前記音声出力装置に出力する出力ステップ(例えば、図17のステップS142)とを含むことを特徴とする。
請求項に記載のプログラムは、デジタルの音声データを基に音声を出力する音声出力装置(例えば、図2のAPR112)が接続され、音量設定プログラム(例えば、図6のOS224)を実行する第1のコンピュータ(例えば、図3のCPU151)によって実現される機能(例えば、システム音量設定機能)により設定された前記音声出力装置の出力音声の音量を設定する設定データ(例えば、OSシステム音量データ)を取得する取得手段(例えば、ユーティリティプログラム226)を備えた情報処理装置の音量制御処理を、情報処理装置の第2のコンピュータ(例えば、図6のECファームウェア221)に行なわせるプログラムであって、前記音声出力装置に設けられている設定手段(例えば、図4の音量スイッチ193)から供給された前記音声出力装置の出力音声の音量を設定する設定信号(例えば、スイッチ音量信号)を取得する取得ステップ(例えば、図8のステップS3)と、第2のプログラム(例えば、図6のECファームウェア221)を実行する第2のコンピュータ(例えば、図3の組み込み制御部155)によって実現される、前記設定データまたは前記設定信号のうちの一方を、その値に対応する予め記憶されている中間データ(例えば、基準ゲイン計算値)に変換し、前記設定データまたは前記設定信号のうちの他方と前記中間データとに基づいて、前記音声出力装置の出力音声の音量を制御する音量制御データ(例えば、音量ゲインデータ)を算出する算出ステップ(例えば、図12のステップS95)と、前記音量制御データを前記音声出力装置に出力する出力ステップ(例えば、図17のステップS142)とを含むことを特徴とする。
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図2は、本発明を適用した情報処理システム101の一実施の形態の構成を示すブロック図である。情報処理システム101は、パーソナルコンピュータ111、Aタイプのポートリプリケータ(以下、APRと称する)112、およびBタイプのポートリプリケータ(以下、BPRと称する)113により構成される。
APR112およびBPR113は、パーソナルコンピュータ111の機能を拡張するための機器であり、APR112またはBPR113のいずれか一方がパーソナルコンピュータ111に適宜装着され、使用される。APR112およびBPR113には、シリアルポート、パラレルポート、PS/2ポート、USB(Universal Serial Bus)ポート、および外部ディスプレイ出力コネクタなどの接続端子が設けられ、必要に応じて、外部の情報処理装置が接続される。
また、APR112には、音声出力部122が設けられ、パーソナルコンピュータ111から出力されたデジタルの音声データに基づいた音声を出力する。一方、BPR113には、音声出力部122は設けられていない。
また、APR112の接続信号出力部121は、APR112がパーソナルコンピュータ111に接続されている場合、パーソナルコンピュータ111にAPR接続信号を供給する。APR接続信号は、装着されているポートリプリケータがAPR112であることを示す。また、BPR113の接続信号出力部131は、BPR113がパーソナルコンピュータ111に接続されている場合、パーソナルコンピュータ111にBPR接続信号を供給する。BPR接続信号は、装着されているポートリプリケータがBPR113であることを示す。
図3は、本発明を適用したパーソナルコンピュータ111の機能の構成の例を示すブロック図である。パーソナルコンピュータ111は、CPU(Central Processing Unit)151、ROM(Read Only Memory)152、RAM(Random Access Memory)153、記録部154、組み込み制御部155、キーボード156、音量ボタン157、ミュートボタン158、LED(Light Emitting Diode)159、音声データ処理部160、アナログアンプリファイアー161、内蔵ラウドスピーカ162、アナログ音声出力部163、表示部164、およびドライブ165により構成される。
CPU151は、組み込み制御部155を介して、ユーザがキーボード156などを用いて入力した処理の指示やデータの入力を受け、入力された処理の指示に基づいて、ROM152に記憶されているプログラム、または記録部154からRAM153にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。CPU151は、ドライブ165がリムーバブルメディア181から読み出したり、図示せぬ通信部を介して、インターネットなどのネットワークに接続された外部の情報処理装置などから取得したりした、例えば、AC3(Audio Code Number 3),AAC(Advanced Audio Coding)などの方式の音声データを取得し、適宜音声データ処理部160に供給する。CPU151は、内蔵ラウドスピーカ162から出力される音声の音量を設定する音量信号を音声データ処理部160に供給する。
なお、CPU151および組み込み制御部155の間で供給されるデータおよび情報については、図6および図7を参照して後述する。
ROM152は、図示せぬバスまたはハブなどを介して、CPU151に接続され、CPU151が使用するプログラムや演算用のパラメータのうちの基本的に固定のデータを格納する。
RAM153は、図示せぬバスまたはハブなどを介して、CPU151に接続され、CPU151の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータやデータを格納する。
記録部154は、図示せぬバスまたはハブなどを介して、CPU151に接続される。記録部154は、ハードディスクなどにより構成され、CPU151によって実行するプログラムや情報を記録または再生させる。
組み込み制御部155は、CPU151が実行するプログラムと別のプログラムを実行する、いわゆる、組み込み用のコンピュータからなる。組み込み制御部155は、例えば、汎用のCPU、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)、またはMPU(Micro Processing Unit)などからなり、CPU151とは独立して処理を行なう。
組み込み制御部155は、図13乃至図15を参照して後述するように、APR112のデジタルアンプリファイアー191(図4)のゲイン(以下、音量ゲインと称する)を算出し、算出した音量ゲインを示すデータ(以下、音量ゲインデータと称する)をデジタルアンプリファイアー191に供給する。
組み込み制御部155は、情報処理システム101のミュート設定を示すミュート設定フラグを管理する。ミュート設定とは、情報処理システム101から音声の出力を停止させたり、音声の出力を開始させたりするための設定である。組み込み制御部155は、図19乃至図22を参照して後述するように、ミュート設定に応じて、情報処理システム101の音声の出力状態を制御する。組み込み制御部155は、必要に応じて、アナログアンプリファイアー161およびデジタルアンプリファイアー191(図4)に、音声信号または音声データの供給の停止を指示するミュート信号を供給する。
組み込み制御部155は、APR112がパーソナルコンピュータ111に装着された場合、APR112の接続信号出力部121からAPR接続信号を取得し、BPR113がパーソナルコンピュータ111に装着された場合、BPR113の接続信号出力部131からBPR接続信号を取得する。組み込み制御部155は、APR接続信号またはBPR接続信号に基づいて、パーソナルコンピュータ111へのポートリプリケータの接続状態を検出する。また、組み込み制御部155は、LED159の点灯または消灯を制御する。
組み込み制御部155は、キーボード156の入力を制御し、必要に応じて、キーボード156のキーの状態などを示す情報をCPU151に供給する。組み込み制御部155は、パーソナルコンピュータ111の図示せぬバッテリの残量やパーソナルコンピュータ111の温度などを監視し、パーソナルコンピュータ111の各部の電源などを制御して、パーソナルコンピュータ111の消費電力を制御する。
キーボード156は、数字や文字などが割り当てられた複数のスイッチ(キー)が設けられている。ユーザがキーボード156上のキーを押下することにより、キーボード156は、対応する数字や文字などを示すキー信号を組み込み制御部155に供給する。
音量ボタン157は、アップボタンとダウンボタンの2種類のボタンを有し、ユーザがアップボタンを押下したとき、音量アップ信号を組み込み制御部155に供給し、ユーザがダウンボタンを押下したとき、音量ダウン信号を組み込み制御部155に供給する。
ミュートボタン158は、ミュートボタン158が押下されたとき、ミュートボタン押下信号を組み込み制御部155に供給する。
LED159は、組み込み制御部155の制御の基に、点灯または消灯する。
音声データ処理部160は、例えば、DSP(Digital Signal Processor)、CODEC(Coder Decoder,Compressor Decompressor)などにより構成される。音声データ処理部160は、必要に応じて、エンコード、デコード、D/A(Digital/Analog)変換、A/D(Analog/Digital)変換などの音声処理をCPU151から供給された音声データに施す。なお、音声データ処理部160が音声データをエンコードまたはデコードする方式として、AC3,AAC(Advanced Audio Coding),およびPCM(Pulse Code Modulation)方式などがある。
音声データ処理部160は、音声処理を施した音声データを適宜CPU151に供給する。また、音声データ処理部160は、デジタルの音声データをD/A変換したアナログの音声信号をアナログアンプリファイアー161に供給する。このとき、音声データ処理部160は、CPU151から供給される音量信号に基づいた音量の音声信号にD/A変換する。さらに、音声データ処理部160は、例えば、PCM方式にエンコードしたデジタルの音声データをAPR112の音声出力部122のデジタルアンプリファイアー191(図4)に供給する。
アナログアンプリファイアー161は、音声データ処理部160から供給されたアナログの音声信号を増幅する。アナログアンプリファイアー161は、増幅したアナログの音声信号を内蔵ラウドスピーカ162またはアナログ音声出力部163に供給する。アナログアンプリファイアー161は、アナログ音声出力部163へのヘッドフォンなどの外部の音響機器の接続の状態を検出して、アナログ音声出力部163に外部の音響機器が接続されている場合、内蔵ラウドスピーカ162への音声信号の供給を停止し、組み込み制御部155に音響機器接続信号を供給する。また、アナログアンプリファイアー161は、組み込み制御部155からミュート信号が供給されている場合、内蔵ラウドスピーカ162およびアナログ音声出力部163への音声信号の供給を停止する。
内蔵ラウドスピーカ162は、アナログアンプリファイアー161から供給されたアナログの音声信号に基づいた音声を出力する。
アナログ音声出力部163は、いわゆるイヤホンジャックなどであり、接続されているヘッドフォンなどの外部の音響機器に、アナログアンプリファイアー161から供給されたアナログの音声信号を出力する。
表示部164は、図示せぬバスまたはハブなどを介して、CPU151に接続される。表示部164は、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)などのディスプレイなどにより構成され、パーソナルコンピュータ111の各種情報や状態などを表示する。また、表示部164は、図26および図27を参照して後述する情報処理システム101のミュート設定の状態を示すダイアログを表示する。
ドライブ165は、必要に応じて、図示せぬバスまたはハブなどを介して、CPU151に接続される。ドライブ165は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア181が適宜装着され、リムーバブルメディア181にデータを書き込んだり、リムーバブルメディア181からデータを読み込んだりする。なお、ドライブ165は、APR112およびBPR113に設けるようにすることもできる。
図4は、APR112の音声出力部122の機能の構成の例を示している。音声出力部122は、デジタルアンプリファイアー191、ラウドスピーカ192、音量スイッチ193、およびデジタル音声出力部194により構成される。
デジタルアンプリファイアー191は、例えばPCM方式の音声データを音声データ処理部160から取得する。また、デジタルアンプリファイアー191は、組み込み制御部155から音量ゲインデータを取得する。デジタルアンプリファイアー191は、音量ゲインデータに基づいた音量ゲインで、取得した音声データに基づき、ラウドスピーカ192を駆動する。例えば、デジタルアンプリファイアー191は、PCM方式の音声データに対応する、音量ゲインデータに基づいた音量ゲインのPWM(Pulse Width Modulation)方式の信号を図示せぬローパスフィルタに通過させて生成されたアナログの音声信号を、ラウドスピーカ192に供給することにより、ラウドスピーカ192を駆動する。デジタルアンプリファイアー191は、組み込み制御部155から、ミュート信号が供給されている場合、ラウドスピーカ192の駆動を停止する。
ラウドスピーカ192は、デジタルアンプリファイアー191の駆動によって、音声を出力する。
音量スイッチ193には、例えば、ボリュームノブが設けられている。ユーザが音量スイッチ193のボリュームノブを操作することにより、音量スイッチ193は、ボリュームノブの設定位置に応じた値のスイッチ音量信号を組み込み制御部155に供給する。
デジタル音声出力部194は、例えばPCM方式の音声データを音声データ処理部160から取得する。デジタル音声出力部194は、取得したデジタルの音声データを、デジタル音声出力部194に接続されている外部の音響機器に出力する。
図5は、図4のデジタルアンプリファイアー191の構成例を示している。デジタルアンプリファイアー191は、データ補正部201、データ生成部202、クロック生成部203、およびパルスドライバ204により構成される。
データ補正部201は、例えば、PCM方式の音声データを音声データ処理部160から取得し、ジッタの除去などの音声データの補正処理を行なう。データ補正部201は、補正処理を施した音声データをデータ生成部202に供給する。
データ生成部202は、組み込み制御部155から音量ゲインデータを取得する。データ生成部202は、クロック生成部203から供給されるクロック信号に同期して動作し、データ補正部201から供給された音声データから、音量ゲインデータに基づく音量ゲインの、ラウドスピーカ192の駆動に適した方式の音声データを生成し、生成した音声データをパルスドライバ204に供給する。例えば、データ生成部202は、データ補正部201から供給されたPCM方式の音声データから、PWM方式の音声データを生成する。
パルスドライバ204は、データ生成部202から供給された音声データ(パルス信号)を基に、電源(電圧)をスイッチングすることにより音声信号を生成し、生成した音声信号を図示せぬローパスフィルタに通過させてラウドスピーカ192に供給することにより、ラウドスピーカ192を駆動する。
また、データ生成部202は、組み込み制御部155からミュート信号を取得し、組み込み制御部155からミュート信号が供給されている場合、パルスドライバ204への音声データの供給を停止する。
なお、以下、音量ボタン157またはCPU151が実行するOS(Operating System)やアプリケーションプログラムの機能により設定される音量、すなわちパーソナルコンピュータ111側で設定される音量をシステム音量、および、音量スイッチ193により設定される音量、すなわちAPR112側で設定される音量をスイッチ音量と称する。パーソナルコンピュータ111の内蔵ラウドスピーカ162から出力される音声の音量は、システム音量により設定され、APR112のラウドスピーカ192から出力される音声の音量は、図13乃至図15を参照して後述するように、システム音量およびスイッチ音量により設定される。また、システム音量は、ユーザによる設定などにより、左右のシステム音量が独立して設定される場合と、左右のシステム音量が共通に(同じ音量に)設定される場合がある。
パーソナルコンピュータ111上で実行されるプログラムは、組み込み制御ファームウェア(以下、ECファームウェアと称する)221、BIOS(Basic Input Output System)222、ドライバ223、OS(Operating System)224、アプリケーションプログラム225、およびユーティリティプログラム226により構成される。ECファームウェア221は、組み込み制御部155により実行され、BIOS222、ドライバ223、OS224、アプリケーションプログラム225、およびユーティリティプログラム226は、CPU151により実行される。
ECファームウェア221の機能の詳細については、図7を参照して後述するが、ECファームウェア221は、OS224などの他のプログラムを介さずに、キーボード156、音量ボタン157、ミュートボタン158、およびLED159の制御、パーソナルコンピュータ111の電力制御、APR112およびBPR113の接続状態の検出、情報処理システム101の音量制御、および情報処理システム101のミュート設定の制御などを行うファームウェアである。
また、ECファームウェア221(組み込み制御部155)は、OS224などの他のソフトウェアを介さずに、ユーティリティプログラム226(CPU151)と直接データや情報の受け渡しを行う。ECファームウェア221は、パーソナルコンピュータ111にポートリプリケータが装着されたり、パーソナルコンピュータ111からポートリプリケータが取り外されたことを通知するポートリプリケータ接続変化情報、並びに、ポートリプリケータが装着されているか否か、および装着されているポートリプリケータがAPR112およびBPR113のいずれかを示すポートリプリケータ接続情報をユーティリティプログラム226に供給する。また、ECファームウェア221は、ミュートボタン158が押下され、情報処理システム101のミュート設定が変化したことを通知するミュート設定変化情報、および、ミュート設定がオンされているか、または、オフされているかを示すミュート設定情報をユーティリティプログラム226に供給する。
ECファームウェア221は、音量ボタン157から供給された音量アップ信号または音量ダウン信号を、ユーティリティプログラム226を介して、OS224に供給する。
BIOS222は、パーソナルコンピュータ111のハードウェアに依存した基本的な入出力制御の機能を提供するプログラムである。パーソナルコンピュータ111の電源が投入されてからOS224が起動されるまでのパーソナルコンピュータ111の動作は、BIOS222により制御される。
ドライバ223は、BIOS222が提供する機能を利用して、パーソナルコンピュータ111の各種ハードウェアを制御するプログラムである。
OS224は、いわゆる基本プログラムであり、例えば、マイクロソフト社のWindows(登録商標)XP、またはアップルコンピュータ社のMac OS(登録商標)等に代表される、コンピュータの基本的な動作を制御するプログラムである。OS224が提供する機能には、情報処理システム101のシステム音量を設定するためのシステム音量設定機能、および、情報処理システム101のミュート設定を設定するためのミュート設定機能が含まれる。
OS224は、ユーザによりシステム音量設定機能、または音量ボタン157が操作され、システム音量が設定されたとき、設定されたシステム音量を示すOSシステム音量データをユーティリティプログラム226に供給する。例えば、システム音量が左右独立に設定された場合のOSシステム音量データは、システム音量が左右独立に設定されたことを示す情報と、左右それぞれのシステム音量を示す、例えばそれぞれ16ビットのデータを含む。また、システム音量が左右共通に設定された場合のOSシステム音量データは、システム音量が左右共通に設定されたことを示す情報と、左右共通のシステム音量を示す、例えば16ビットのデータを含む。
また、OS224は、ユーザによりミュート設定機能が操作され、情報処理システム101のミュート設定がオンまたはオフされたとき、ミュート設定変更通知をユーティリティプログラム226に供給する。
アプリケーションプログラム225は、OS224が提供する機能を利用して、文章入力、表計算、データベースなどの特定の目的の機能を提供するソフトウェアである。
ユーティリティプログラム226は、OS224やアプリケーションプログラム225が有する機能を補うための機能を実現するプログラムである。ユーティリティプログラム226は、OS224からOSシステム音量データを取得したとき、システム音量が左右独立して設定された場合、例えば、左右それぞれ16ビットのOSシステム音量データを20段階のレベルの左用システム音量データおよび右用システム音量データに変換して、左用システム音量データおよび右用システム音量データをECファームウェア221に供給する。また、システム音量が左右共通に設定された場合、例えば、左右共通の16ビットのOSシステム音量データを0から19までの20段階のレベルの左右共通システム音量データに変換して、左右共通システム音量データをECファームウェア221に供給する。
また、ユーティリティプログラム226は、ECファームウェア221からミュート設定変化情報を取得したとき、情報処理システム101のミュート設定の状態を問い合わせることを示すミュート設定問い合わせ情報をECファームウェア221に供給する。さらに、ユーティリティプログラム226は、ECファームウェア221からポートリプリケータ接続変化情報を取得したとき、パーソナルコンピュータ111のポートリプリケータの接続状態の詳細を問い合わせることを示すポートリプリケータ接続状態問い合わせ情報をECファームウェア221に供給する。
また、ユーティリティプログラム226は、OS224からミュート設定変更通知を取得した場合、ミュート設定がオンに設定されたとき、ミュート設定指示情報を、ミュート設定がオフされたとき、アンミュート設定指示情報をECファームウェア221に供給する。
図7は、ECファームウェア221を実行する組み込み制御部155により実現される機能の構成の例を示すブロック図である。組み込み制御部155がECファームウェア221を実行することにより、ハードウェア信号入力部241、ポートリプリケータ接続検出部242、音量スイッチ検出部243、音量制御部244、ミュート制御部245、ユーティリティ通信部246、デジタルアンプリファイアー制御部247、表示制御部248、キーボード制御部249、および電力制御部250が実現される。
ハードウェア信号入力部241は、パーソナルコンピュータ111にAPR112が装着されている場合、APR112の接続信号出力部121からAPR接続信号を取得し、パーソナルコンピュータ111にBPR113が装着されている場合、BPR113の接続信号出力部131からBPR接続信号を取得する。ハードウェア信号入力部241は、取得したAPR接続信号またはBPR接続信号をポートリプリケータ接続検出部242に供給する。
また、ハードウェア信号入力部241は、音量ボタン157から音量アップ信号または音量ダウン信号を取得し、取得した音量アップ信号または音量ダウン信号を、ユーティリティ通信部246を介して、CPU151(ユーティリティプログラム226)に供給する。さらに、ハードウェア信号入力部241は、ミュートボタン158からミュートボタン押下信号を取得し、取得したミュートボタン押下信号をミュート制御部245に供給する。また、ハードウェア信号入力部241は、APR112の音量スイッチ193からスイッチ音量信号を取得し、取得したスイッチ音量信号を音量スイッチ検出部243に供給する。
ポートリプリケータ接続検出部242は、APR接続信号およびBPR接続信号に基づいて、パーソナルコンピュータ111にAPR112またはBPR113が取り付けられたり、パーソナルコンピュータ111からAPR112またはBPR113が取り外されたりしたとき、ポートリプリケータ接続変化情報をユーティリティ通信部246を介して、CPU151(ユーティリティプログラム226)に供給する。
また、ポートリプリケータ接続検出部242は、ユーティリティ通信部246を介して、CPU151(ユーティリティプログラム226)から、ポートリプリケータ接続問い合わせ情報を取得する。ポートリプリケータ接続検出部242は、ポートリプリケータ接続問い合わせ情報に対応して、ポートリプリケータ接続情報を、ユーティリティ通信部246を介して、CPU151(ユーティリティプログラム226)に供給する。また、ポートリプリケータ接続検出部242は、ポートリプリケータ接続情報を音量制御部244およびミュート制御部245に供給する。
音量スイッチ検出部243は、スイッチ音量信号をデジタルのスイッチ音量データに変換して、変換したスイッチ音量データを音量制御部244に供給する。このとき、音量スイッチ検出部243は、例えば、いったんスイッチ音量信号を10ビット(1024段階)のデータにA/D変換して、さらに、A/D変換したデータに所定の変換(例えば、オフセット値を加えるなど)を施した後、変換した値の下位4ビットのデータを切り捨てて、2進数で00000乃至11111までの6ビット(64段階)の範囲のデータをスイッチ音量データとする。
音量制御部244は、システム音量が左右独立して設定されるか否かを示すフラグ(以下、左右独立音量設定フラグと称する)を管理する。音量制御部244は、ユーザによる操作などにより、システム音量が左右独立に設定されるように設定された場合、左右独立音量設定フラグをオンにし、システム音量が左右共通に設定されるように設定された場合、左右独立音量設定フラグをオフにする。
音量制御部244は、ユーティリティ通信部246を介して、CPU151(ユーティリティプログラム226)から左右共通システム音量データ、左用システム音量データ、および右用システム音量データを取得する。
音量制御部244は、スイッチ音量データ、左右共通システム音量データ、左用システム音量データ、および右用システム音量データに基づいて、図13乃至図15を参照して後述するように、音量ゲインを算出し、音量ゲインデータをデジタルアンプリファイアー制御部247を介して、デジタルアンプリファイアー191に供給する。
音量制御部244は、ユーザが音量ボタン157または音量スイッチ193を操作したり、OS224のシステム音量設定機能を利用したりして、音量を変化させるイベントが発生したことを示す音量変化フラグを管理する。音量変化フラグには、左右共通音量変化フラグ、左用音量変化フラグ、および右用音量変化フラグの3種類のフラグがある。音量制御部244は、システム音量が左右独立して設定される場合、左用音量変化フラグ、および右用音量変化フラグを管理し、システム音量が左右共通に設定される場合、左右共通音量変化フラグを管理する。
音量制御部244は、音量ゲインを算出したか否かを示す音量計算済フラグを管理する。音量計算済フラグには、左右共通音量計算済フラグ、左用音量計算済フラグ、および右用音量計算済フラグの3種類のフラグがある。音量制御部244は、システム音量が左右独立して設定される場合、左用音量計算済フラグ、および右用音量計算済フラグを管理し、システム音量が左右共通に設定される場合、左右共通音量計算済フラグを管理する。
ミュート制御部245は、ユーティリティ通信部246を介して、CPU151(ユーティリティプログラム226)から、ミュート設定指示情報、またはアンミュート設定指示情報を取得する。ミュート制御部245は、ミュートボタン押下信号、ミュート設定指示情報、またはアンミュート設定指示情報に基づいて、情報処理システム101のミュート設定をオンまたはオフする。ミュート制御部245は、ミュート設定フラグを管理し、ミュート設定がオンの場合、ミュート設定フラグをオンにし、ミュート設定がオフの場合、ミュート設定フラグをオフにする。
ミュート制御部245は、アナログアンプリファイアー161から音響機器接続信号を取得する。ミュート制御部245は、ミュート設定、ポートリプリケータ接続情報、および音響機器接続信号に基づいて、アナログアンプリファイアー161およびデジタルアンプリファイアー191にミュート信号を供給する。
ミュート制御部245は、ユーティリティ通信部246を介して、CPU151(ユーティリティプログラム226)からミュート設定状態問い合わせ情報を取得する。ミュート制御部245は、ミュート設定状態問い合わせ情報に対応して、ミュート設定情報を、ユーティリティ通信部246を介して、CPU151(ユーティリティプログラム226)に供給する。
ユーティリティ通信部246は、CPU151が実行するユーティリティプログラム226と通信を行い、ユーティリティプログラム226にデータや情報を供給したり、ユーティリティプログラム226からデータや情報を取得する。
デジタルアンプリファイアー制御部247は、デジタルアンプリファイアー191を初期化したり、デジタルアンプリファイアー191に音量ゲインデータを供給する。また、デジタルアンプリファイアー制御部247は、デジタルアンプリファイアー191を初期化したか否かを示すフラグ(以下、デジタルアンプリファイアー初期化フラグと称する)を管理する。
表示制御部248は、情報処理システム101のミュート設定がオンの場合、LED159を点灯させ、ミュート設定がオフの場合、LED159を消灯させる。
キーボード制御部249は、キーボード156の入力を制御し、必要に応じて、キーボード156のキーの状態などを示す情報をCPU151、ミュート制御部245、ユーティリティ通信部246に供給する。
電力制御部250は、パーソナルコンピュータ111の図示せぬバッテリの残量やパーソナルコンピュータ111の温度などを監視し、パーソナルコンピュータ111の各部の電源などを管理して、パーソナルコンピュータ111の消費電力を制御する。
次に、図8乃至図37を参照して、情報処理システム101の動作について説明する。
まず、図8乃至図18を参照して、情報処理システム101におけるAPR112の音量設定処理について説明する。
まず、ECファームウェア221を実行する組み込み制御部155によるスイッチ音量ポーリング処理について説明する。なお、この処理はパーソナルコンピュータ111の電源がオンされているとき、所定の間隔(例えば、15ミリ秒)ごとに実行される。
ステップS1において、ポートリプリケータ接続検出部242は、APR112が装着されているか否かを判定する。APR112が装着されていると判定された場合、すなわち、ハードウェア信号入力部241を介して、APR112の接続信号出力部121からAPR接続信号が供給されている場合、処理はステップS2に進む。
ステップS2において、デジタルアンプリファイアー制御部247は、デジタルアンプリファイアー191が初期化されているか否かを判定する。デジタルアンプリファイアー191が初期化されている場合、すなわち、デジタルアンプリファイアー初期化フラグがオンになっている場合、処理はステップS3に進む。
ステップS3において、音量スイッチ検出部243は、スイッチ音量信号の値を検出する。具体的には、音量スイッチ検出部243は、ハードウェア入力検出部241を介して、音量スイッチ193からスイッチ音量信号を取得し、取得したスイッチ音量信号を例えば10ビットのデジタルデータにA/D変換し、A/D変換した値を記憶する。
ステップS4において、音量スイッチ検出部243は、ステップS3の処理で記憶したスイッチ音量信号の値と、前回のスイッチ音量ポーリング処理で記憶したスイッチ音量信号の値を比較して、スイッチ音量信号の変化量が所定の値を超えたか否かを判定する。スイッチ音量信号の値の変化量が所定の値を超えていないと判定された場合、スイッチ音量ポーリング処理は終了する。
ステップS4において、スイッチ音量信号の変化量が所定の値を超えたと判定された場合、すなわち、ユーザにより音量スイッチ193が操作されたり、パーソナルコンピュータ111にAPR112が装着されたりして、音量スイッチ193から供給されるスイッチ音量信号の値が所定の変化量以上変化した場合、処理はステップS5に進む。
ステップS5において、音量スイッチ検出部243は、スイッチ音量データを生成する。具体的には、例えば、音量スイッチ検出部243は、ステップS3の処理で記憶した10ビット(1024段階)のデジタルデータに、オフセット値を加えるなどの所定の変換処理を施した後、下位4ビットのデータを切り捨てて、6ビット(64段階)のスイッチ音量データを生成する。
ステップS6において、音量スイッチ検出部243は、スイッチ音量データの値が所定の最大値以上であるか否かを判定する。スイッチ音量データの値が最大値より小さいと判定された場合、処理はステップS7に進む。
ステップS7において、音量スイッチ検出部243は、スイッチ音量データの値が所定の最小値以上であるか否かを判定する。スイッチ音量データの値が最小値より大きいと判定された場合、処理はステップS10に進む。
ステップS7において、スイッチ音量データの値が最小値以下であると判定された場合、処理はステップS8に進み、ステップS8において、音量スイッチ検出部243は、スイッチ音量データの値を所定の最小値に設定する。その後、処理はステップS10に進む。
ステップS6において、スイッチ音量データの値が最大値以上であると判定された場合、処理はステップS9に進み、ステップS9において、音量スイッチ検出部243は、スイッチ音量データの値を所定の最大値に設定する。その後、処理はステップS10に進む。
ステップS10において、音量スイッチ検出部243は、スイッチ音量データを記憶する。
ステップS11において、音量スイッチ検出部243は、スイッチ音量データの平均値を算出する。具体的には、音量スイッチ検出部243は、ステップS10の処理で記憶したスイッチ音量データと、過去のスイッチ音量ポーリング処理で記憶されている所定の個数のスイッチ音量データの平均値を算出し、算出したスイッチ音量データの平均値を記憶する。
ステップS12において、音量スイッチ検出部243は、ステップS11の処理で算出した現在のスイッチ音量データの平均値と、前回のスイッチ音量ポーリング処理で算出したスイッチ音量データの平均値を比較して、現在のスイッチ音量データの平均値と前回のスイッチ音量データの平均値との差が所定の値以上であるか否かを判定する。現在のスイッチ音量データの平均値と前回のスイッチ音量データの平均値の差が所定の値以上であると判定された場合、すなわち、ユーザにより音量スイッチ193が操作され、スイッチ音量データの平均値が所定の値以上変化した場合、処理はステップS13に進む。
ステップS13において、音量制御部244は、スイッチ音量の値を更新する。具体的には、音量スイッチ検出部243は、ステップS10の処理で記憶したスイッチ音量データを音量制御部244に供給する。音量制御部244は、供給されたスイッチ音量データの値を、新しいスイッチ音量として記憶する。記憶されたスイッチ音量は、図13を参照して後述する音量ゲイン算出処理に使用される。また、これ以降のスイッチ音量ポーリング処理のステップS13の処理で新たなスイッチ音量が記憶されるまで、今回記憶したスイッチ音量が音量ゲイン算出処理に使用される。
ステップS14において、音量制御部244は、左右独立音量設定フラグに基づいて、システム音量が左右独立して設定されるか否かを判定する。システム音量が左右独立して設定されないと判定された場合、すなわち、左右独立音量設定フラグがオフである場合、処理はステップS15に進む。
ステップS15において、音量制御部244は、左右共通音量変化フラグをオンにし、スイッチ音量ポーリング処理は終了する。
ステップS16において、システム音量が左右独立して設定されると判定された場合、音量制御部244は、左用音量変化フラグおよび右用音量変化フラグをオンにし、スイッチ音量ポーリング処理は終了する。
ステップS12において、現在のスイッチ音量データの平均値と前回のスイッチ音量データの平均値の差が所定の値未満であると判定された場合、スイッチ音量の値は更新されずに、スイッチ音量ポーリング処理は終了する。
ステップS1において、APR112が装着されていないと判定された場合、または、ステップS2において、デジタルアンプリファイアー191が初期化されていないと判定された場合、その後の処理は行なわれず、スイッチ音量ポーリング処理は終了する。
このスイッチ音量ポーリング処理において、左右共通音量変化フラグ、左用音量変化フラグ、または右用音量変化フラグがオンされることにより、図12を参照して後述するAPR音量算出処理において、APR112のデジタルアンプリファイアー191の音量ゲインが算出されるようになる。また、スイッチ音量ポーリング処理は、CPU151(OS224)を介さずに、組み込み制御部155単独で処理できるため、OS224が起動していなくても、音量スイッチ193を操作することにより、スイッチ音量を変更することができる。
次に、図10を参照して、ユーティリティプログラム226を実行するCPU151によるシステム音量通知処理を説明する。
ユーザが、OS224のシステム音量設定機能を利用したり、音量ボタン157を操作したり、またパーソナルコンピュータ111の電源がオンされて、CPU151がOS224を起動した場合、OS224は、設定されているシステム音量を示すOSシステム音量データをユーティリティプログラム226に供給する。
ステップS41において、ユーティリティプログラム226は、OS224からOSシステム音量データを取得する。
ステップS42において、ユーティリティプログラム226は、OSシステム音量データに基づいて、システム音量が左右独立に設定されたか否かを判定する。システム音量が左右共通に設定されたと判定された場合、処理はステップS43に進む。
ステップS43において、ユーティリティプログラム226は、左右共通システム音量データを生成する。具体的には、ユーティリティプログラム226は、例えば、16ビットのOSシステム音量データを20段階のレベルの左右共通システム音量データに変換する。
ステップS44において、ユーティリティプログラム226は、左右共通システム音量データをユーティリティ通信部246を介して、音量制御部244に供給する。音量制御部244は、後述する図11のステップS61において、左右共通システム音量データを取得する。その後、処理はステップS49に進む。
ステップS42において、システム音量が左右独して設定されたと判定された場合、処理はステップS45に進み、ステップS45において、ユーティリティプログラム226は、左用システム音量データおよび右用システム音量データを生成する。具体的には、ユーティリティプログラム226は、例えば、16ビットの左右それぞれのOSシステム音量データを20段階のレベルの左用システム音量データおよび右用システム音量データに変換する。
ステップS46において、ユーティリティプログラム226は、左用システム音量データをユーティリティ通信部246を介して、音量制御部244に供給する。音量制御部244は、後述する図11のステップS61において、左用システム音量データを取得する。
ステップS47において、ユーティリティプログラム226は、遅延処理を行なう。具体的には、ユーティリティプログラム226は、次のステップの処理を実行するのを所定の時間(例えば、数ミリ秒)遅らせる。この遅延処理は、CPU151、およびシステム音量データが供給される組み込み制御部155の処理の負荷を適切な値に保つために実行される。
ステップS48において、ユーティリティプログラム226は、右用システム音量データをユーティリティ通信部246を介して、音量制御部244に供給する。音量制御部244は、後述する図11のステップS61において、右用システム音量データを取得する。その後、処理はステップS49に進む。
ステップS49において、ユーティリティプログラム226は、OSシステム音量が変更されているか否かを判定する。OSシステム音量が変更されていると判定された場合、すなわち、ユーザが、OS224のシステム音量設定機能を継続して利用したり、音量ボタン157を継続して操作したりして、OS224からのOSシステム音量データの供給が継続している場合、処理はステップS50に進む。
ステップS50において、ステップS47の処理と同様に、遅延処理が行なわれる。
その後、処理はステップS41に戻り、ステップS49において、OSシステム音量が変更されていないと判定されるまで、ステップS41乃至S50の処理が繰り返される。すなわち、組み込み制御部155にシステム音量データが供給される処理が繰り返される。
ステップS49において、OSシステム音量が変更されていないと判定された場合、システム音量通知処理は終了する。
次に、図11のフローチャートを参照して、図10のユーティリティプログラム226によるシステム音量通知処理に対応して実行される、ECファームウェア221を実行する組み込み制御部155におけるシステム音量取得処理を説明する。
ステップS61において、音量制御部244は、システム音量データを取得する。具体的には、音量制御部244は、ユーティリティ通信部246を介して、図10のステップS44において、ユーティリティプログラム226から供給された左右共通システム音量データ、図10のステップS46において、ユーティリティプログラム226から供給された左用システム音量データ、または、図10のステップS48において、ユーティリティプログラム226から供給された右用システム音量データを取得する。
ステップS62において、音量制御部244は、システム音量の値を更新する。具体的には、音量制御部244は、ステップS61の処理で取得した左右共通システム音量データ、左用システム音量データ、または右用システム音量データの値を、新しい左右共通システム音量、左用システム音量、または右用システム音量として記憶する。記憶されたシステム音量は、図13を参照して後述する音量ゲイン算出処理に使用される。また、これ以降のシステム音量取得処理のステップS62の処理で新たなシステム音量が記憶されるまで、今回記憶したシステム音量が音量ゲイン算出処理に使用される。
ステップS63において、音量制御部244は、図9のステップS14の処理と同様に、システム音量が左右独立して設定されるか否かを判定する。システム音量が左右独立して設定されないと判定された場合、処理はステップS64に進む。
ステップS64において、音量制御部244は、左右共通音量変化フラグをオンにし、システム音量取得処理は終了する。
ステップS63において、システム音量が左右独立して設定されると判定された場合、処理はステップS65に進み、ステップS65において、音量制御部244は、左用音量変化フラグおよび右用音量変化フラグをオンにし、システム音量取得処理は終了する。
このシステム音量取得処理において、左右共通音量変化フラグ、左用音量変化フラグ、または右用音量変化フラグがオンされることにより、図12を参照して後述するAPR音量算出処理において、APR112のデジタルアンプリファイアー191の音量ゲインが算出されるようになる。
次に、図12を参照して、ECファームウェア221を実行する組み込み制御部155におけるAPR音量算出処理を説明する。なお、この処理はパーソナルコンピュータ111の電源がオンになっているとき、所定の間隔(例えば、15ミリ秒)ごとに実行される。
ステップS81において、ポートリプリケータ接続検出部242は、図8のステップS1の処理と同様に、APR112がパーソナルコンピュータ111に装着されているか否かを判定する。APR112が装着されていると判定された場合、処理はステップS82に進む。
ステップS82において、デジタルアンプリファイアー制御部247は、図8のステップS2の処理と同様に、APR112のデジタルアンプリファイアー191が初期化されているか否かを判定する。デジタルアンプリファイアー191が初期化されていると判定された場合、処理はステップS83に進む。
ステップS83において、音量制御部244は、左右共通音量変化フラグがオンであるか否かを判定する。左右共通音量変化フラグがオンであると判定された場合、すなわち、上述した図9のステップS15、または、図11のステップS64において、左右共通音量変化フラグがオンにされている場合、処理はステップS84に進む。
ステップS84において、音量制御部244は、左右共通音量変化フラグをオフにする。
ステップS85において、音量制御部244は、左右共通音量計算済フラグをオンにする。
ステップS86において、音量制御部244は、図11のステップS62において記憶した左右共通システム音量をステップS95の音量ゲイン算出処理に使用するシステム音量として設定する。その後、処理はステップS95に進む。
ステップS83において、左右共通音量変化フラグがオフであると判定された場合、処理はステップS87に進む。
ステップS87において、音量制御部244は、左用音量変化フラグがオンであるか否かを判定する。左用音量変化フラグがオンであると判定された場合、すなわち、上述した図9のステップS16または図11のステップS65において、左用音量変化フラグがオンにされている場合、処理はステップS88に進む。
ステップS88において、音量制御部244は、左用音量変化フラグをオフにする。
ステップS89において、音量制御部244は、左用音量計算済フラグをオンにする。
ステップS90において、音量制御部244は、図11のステップS62において記憶した左用システム音量をステップS95の音量ゲイン算出処理に使用するシステム音量として設定する。その後、処理はステップS95に進む。
ステップS87において、左用音量変化フラグがオフであると判定された場合、処理はステップS91に進む。
ステップS91において、音量制御部244は、右用音量変化フラグがオンであるか否かを判定する。右用音量変化フラグがオンであると判定された場合、すなわち、上述した図9のステップS16または図11のステップS65において、右用音量変化フラグがオンにされていて、かつ以前のAPR音声算出処理のステップS88において、左用音量変化フラグがオフにされている場合、処理はステップS92に進む。
ステップS92において、音量制御部244は、右用音量変化フラグをオフにする。
ステップS93において、音量制御部244は、右用音量計算済フラグをオンにする。
ステップS94において、音量制御部244は、図11のステップS62において記憶した右用システム音量をステップS95の音量ゲイン算出処理に使用するシステム音量として設定する。その後、処理はステップS95に進む。
ステップS95において、音量制御部244は、音量ゲイン算出処理を実行して、APR音量算出処理は終了する。音量ゲイン算出処理の詳細は図13を参照して後述するが、この処理により、デジタルアンプリファイアー191の音量ゲインが算出される。
ステップS91において、右用音量変化フラグがオフであると判定された場合、すなわち、システム音量およびスイッチ音量とも所定の値以上変更されておらず、左右共通音量変化フラグ、左用音量変化フラグ、および右用音量変化フラグがオフされている場合、APR音量算出処理は終了する。
ステップS81において、APR112が装着されていないと判定された場合、または、ステップS82において、デジタルアンプリファイアー191が初期化されていないと判定された場合、APR音量算出処理は終了する。
このAPR音量算出処理において、左右共通音量計算済フラグ、左用音量計算済フラグ、または右用音量計算済フラグがオンされることにより、図17を参照して後述するAPR音量設定処理において、APR112のデジタルアンプリファイアー191に音量ゲインデータが供給され、APR112のラウドスピーカ192かの出力音声の音量が設定されるようになる。
次に、図13のフローチャートを参照して、図12のステップS95における音量ゲイン算出処理の詳細について説明する。
ステップS111において、音量制御部244は、システム音量が0に設定されているか否かを判定する。システム音量が0に設定されていないと判定された場合、処理はステップS112に進む。
ステップS112において、音量制御部244は、スイッチ音量が0に設定されているか否かを判定する。スイッチ音量が0に設定されていると判定された場合、処理はステップS113に進む。
ステップS111において、システム音量が0に設定されていると判定された場合、ステップS112の処理はスキップされ、処理はステップS113に進む。
ステップS113において、音量制御部244は、予め記憶されているミュートレベル(ミュート状態とほぼ同じ音量となる値)の音量ゲインを取得する。その後、処理はステップS117に進む。
ステップS112において、スイッチ音量が0に設定されていないと判定された場合、すなわち、システム音量およびスイッチ音量が共に0に設定されていない場合、処理はステップS114に進む。
ここで、音量制御部244による音量ゲインの算出方法について説明しながら、ステップS114乃至S116の処理について説明する。
デジタルアンプリファイアー191の音量ゲインは、8ビットの仮数データと5ビットの指数データの合計13ビットのデータにより構成される。情報処理システム101では、後述するように、256種類(8ビット)の仮数データのうち、8種類の仮数データが予め選定され、8種類の仮数データに2進数で000乃至111までの仮数ポインタが、それぞれ割り当てられている。
音量制御部244は、音量ゲインを算出するとき、指数データ+仮数ポインタの8ビットの値で表わされるゲイン計算値を使用する。すなわち、ゲイン計算値の先頭の5ビットは指数データであり、末尾の3ビットは仮数ポインタである。例えば、ゲイン計算値が2進数で01101010である場合、先頭の5ビットの01101が指数データとなり、末尾の3ビットの010が仮数ポインタとなる。
また、情報処理システム101では、8ビットのゲイン計算値の中から、それぞれ異なる19種類のゲイン計算値(以下、基準ゲイン計算値と称する)が予め選定され、20段階のシステム音量のうち、システム音量が0の場合を除いた19段階のシステム音量に対して、選定された基準ゲイン計算値が1つ割り当てられている。
ステップS114において、音量制御部244は、システム音量に基づいて、基準ゲイン計算値を設定する。すなわち、19段階のそれぞれのシステム音量に予め割り当てられている基準ゲイン計算値を、システム音量に基づいて設定する。
ステップS115において、音量制御部244は、基準ゲイン計算値にスイッチ音量を加え、加えた値をゲイン計算値とする。
例えば、音量制御部244は、スイッチ音量から1引いた値を基準ゲイン計算値に加えた値をゲイン計算値とする。上述したように、スイッチ音量が0の場合、音量ゲインは算出されず、かつ、上述したようにスイッチ音量は2進数で000000乃至111111の6ビットのデータなので、音量制御部244は、スイッチ音量が2進数で000001乃至111111の場合、基準ゲイン計算値に000000乃至111110を加える。従って、スイッチ音量が1の場合、基準ゲイン計算値とゲイン計算値は等しくなる。
例えば、基準ゲイン計算値の最小値(システム音量が1の場合の値)が2進数で00000110、かつ基準ゲイン計算値の最大値(システム音量が19の場合の値)が2進数で01001100の場合、ゲイン計算値の範囲は、00000110(=00000110+(000001-000001))乃至10001010(=01001100+(111111-000001))となる。
例えば、基準ゲイン計算値が00001101の場合を考える。スイッチ音量が000010の場合、ゲイン計算値は00001110(=00001101+(000010−000001))となり、指数データが00001、仮数ポインタが110となる。スイッチ音量が000011の場合、ゲイン計算値は00001111(=00001101+(000011−000001))となり、指数データが00001、仮数ポインタが111となる。すなわち、スイッチ音量が1増えることにより、仮数ポインタの値が1増える。スイッチ音量が000100の場合、ゲイン計算値は00010000(=00001101+(000100−000001))となり、指数データが00010、仮数ポインタが000となる。すなわち、仮数ポインタが111のとき、仮数ポインタの値が1増えることにより、仮数ポインタが000に戻り、指数ポインタの値が1増える。すなわち、仮数ポインタの値は000乃至111の値をループし、仮数ポインタの値が111より大きくなった場合、指数ポインタの値が1増やされる。
基準ゲイン計算値をB、2つのスイッチ音量の値をS1およびS2、スイッチ音量S1の場合のゲイン計算値をC1、ゲイン計算値C1のうち指数データの値をE1および仮数ポインタの値をP1、スイッチ音量S2のときのゲイン計算値をC2、ゲイン計算値C2のうち指数データの値をE2および仮数ポインタの値をP2、仮数ポインタP1に割り当てられている仮数データをM1、並びに、仮数ポインタP2に割り当てられている仮数データをM2とした場合、以下の式(1)および式(2)が成り立つ。
C1=B+S1−1 ・・・(1)
C2=B+S2−1 ・・・(2)
スイッチ音量S2がスイッチ音量S1より1だけ大きく、仮数ポインタP1の値が2進数で111以外の場合、仮数ポインタP2の値は仮数ポインタP1の値より1大きくなり、指数データE1と指数データE2は等しくなる。また、スイッチ音量S2がスイッチ音量S1より1だけ大きく、仮数ポインタP1の値が2進数で111の場合、仮数ポインタP2の値は2進数で000となり、指数データE2の値は、指数データE1の値より1大きくなる。
すなわち、スイッチ音量が1増えると、ゲイン計算値の仮数ポインタの値が1増え、仮数ポインタの値が2進数で111を超えると、仮数ポインタの値が000に戻り、指数データの値が1増える。従って、E1=E2かつP1+1=P2となるゲイン計算値C1とゲイン計算値C2、および、E1+1=E2かつP1=111(2進数)かつP2=000となるゲイン計算値C1とゲイン計算値C2が互いに隣りあうゲイン計算値となる。
従って、C1+1=C2のとき、すなわち、ゲイン計算値C1とC2が隣りあう値の場合、ゲイン計算値C1に対応する音量ゲイン(指数データE1および仮数データM1)に設定した場合と、ゲイン計算値C2に対応する音量ゲイン(指数データE2および仮数データM2)に設定した場合に、デジタルアンプリファイアー191から出力される音声データの音圧レベル(単位はデシベル)の差がほぼ一定になるように、すなわち、デジタルアンプリファイアー191から出力される音声データの音圧レベルがゲイン計算値に比例するように、8種類の仮数データを選定することにより、ラウドスピーカ192の出力音声の音圧レベルを、システム音量およびスイッチ音量に基づいてほぼリニアに変化させるようにすることができる。
なお、以上では、システム音量に基準ゲイン計算値を割り当て、基準ゲイン計算値にスイッチ音量を加えて、音量ゲインを算出するようにしたが、逆に、スイッチ音量に基準ゲイン計算値を割り当て、基準ゲイン計算値にシステム音量を加えて、音量ゲインを算出するようにしてもよい。
図14は、システム音量を固定して、スイッチ音量を変化させた場合のデジタルアンプリファイアー191から出力される音声データの音圧レベル(単位はデシベル)の推移の例を示した図である。図14の横方向はスイッチ音量を、縦方向は音圧レベルを示している。図中の最も下の線がシステム音量が1の場合の音圧レベルを示しており、下から2番目の線がシステム音量が2の場合の音圧レベルを示しており、以下同様に、最も上の線がシステム音量が19の場合の音圧レベルを示している。システム音量により異なる音圧レベルの初期値が設定され、システム音量に関わらず、スイッチ音量に対して、ほぼ等しい傾きで音圧レベルが変化する。
図15は、スイッチ音量を固定して、システム音量を変化させた場合のデジタルアンプリファイアー191から出力される音声データの音圧レベル(単位はデシベル)の推移の例を示した図である。図15の横方向はシステム音量を、縦方向は音圧レベルを示している。図中の最も下の線がスイッチ音量が2進数で000001の場合の音圧レベルを示しており、下から2番目の線がスイッチ音量が2進数で000010の場合の音圧レベルを示しており、以下同様に、最も上の線がスイッチ音量が2進数で111111の場合の音圧レベルを示している。スイッチ音量により異なる音圧レベルの初期値が設定され、スイッチ音量に関わらず、システム音量に対して、ほぼ等しい傾きで音圧レベルが変化する。
従って、図14および図15に示されるように、ユーザは、APR112の音量スイッチ193を操作してスイッチ音量を変更しても、OS224のシステム音量設定機能を利用したり、音量ボタン157を操作してシステム音量を変更しても、デジタルアンプリファイアー191から供給される音声データの音圧レベルを設定することができ、APR112のラウドスピーカ192の出力音声の音量を設定することができる。
ステップS116において、音量制御部244は、仮数ポインタを実際の仮数データに変換する。具体的には、音量制御部244は、ステップS115の処理で算出したゲイン計算値を指数データと仮数ポインタに分離し、仮数ポインタを予め記憶されている仮数ポインタに割り当てられた仮数データに変換する。
ステップS117において、音量制御部244は、ステップS113において取得した音量ゲイン、または、ステップS134乃至S136の処理で算出した音量ゲインを記憶し、音量ゲイン算出処理は終了する。
上述したように、情報処理システム101では、システム音量19段階×スイッチ音量63段階+スイッチ音量が0またはシステム音量が0の場合の音量1段階の合計1198段階のAPR112のラウドスピーカ192の音量(音量ゲイン)を設定することができる。
図16は、この1198段階の音量を、2列目に示される1198段階の全ての音量ゲインを予めテーブル値として記憶しておき、テーブル値のみに基づいて設定する場合(以下、テーブル値のみの場合と称する)と、3列目に示される情報処理システム101における、音量ゲインの計算に必要なデータをテーブル値として記憶しておき、そのテーブル値に基づいて音量ゲインを算出して設定する場合(以下、テーブル値と計算の場合と称する)と、4列目に示される全て計算のみで音量ゲインを算出する場合(以下、計算のみの場合と称する)の性能などを比較した図である。
まず、音量ゲインを算出するために必要な固定値のデータを記憶するために必要なメモリ容量について考える。なお、ここでは、音量ゲインの算出処理中に一時的に必要となるメモリについては考慮しない。テーブル値のみの場合、音量ゲインは13ビットのデータであるが、実際には、2バイト単位でメモリに記憶されるため、必要なメモリ容量は2396バイト(2バイト×1198段階)となる。また、計算のみの場合、必要なメモリ容量は0となる。
テーブル値と計算の場合、19種類の基準ゲイン計算値と、8種類の仮数データ、および、システム音量が0またはスイッチ音量が0の場合の音量ゲインをメモリに記憶しておけばよく、基準ゲイン計算値が8ビット(1バイト)、仮数データは、実際には5ビットのデータであるが、1バイト単位でメモリに記憶され、システム音量が0またはスイッチ音量が0の場合の音量ゲインは実際は13ビットであるが、2バイト単位でメモリに記憶されるため、必要なメモリ容量は合計29バイト(1バイト×19種類+1バイト×8種類+2バイト)となる。従って、テーブル値と計算の場合、必要なメモリ容量は、テーブル値のみの場合と比較して、非常に小さくなり、計算のみの場合と比較しても、ほとんど差がない程度に少なくなる。
次に、音量ゲインを算出するときのCPU負荷について考える。テーブル値のみの場合、音量ゲインをテーブル値から選択するのみなので、CPU負荷は最も低くなる。計算のみの場合、音量ゲインを一から算出する必要があり、CPU負荷は最も高くなる。テーブル値と計算のみの場合、上述したように、音量ゲインを算出するのに必要な計算は、基準ゲイン音量とスイッチ音量の足し算のみであり、CPU負荷は、テーブル値のみの場合と比べて、ほとんど差がない程度に低く抑えることができる。
最後に、音量ゲインを調整するためのメンテナンス性について考える。テーブル値のみの場合、音量ゲインを調整するためには、1198段階の音量ゲインのテーブル値を全て修正しなければならず、メンテナンス性は最も低い。計算のみの場合、計算式を変更する必要があり、プログラムの書き換え等が必要になり、メンテナンス性は中程度となる。テーブル値と計算の場合、基準ゲイン計算値、および、仮数データのみを変更することにより音量ゲインを調整することができ、メンテナンス性が最も優れている。
従って、情報処理システム101の音量ゲインの算出方法によれば、必要なメモリ容量を少なく、音量ゲインの算出時のCPU負荷を低く抑え、かつ、音量ゲインを容易に調整することができる(メンテナンス性を高くすることができる)。
次に、図17のフローチャートを参照して、ECファームウェア221を実行する組み込み制御部155によるAPR音量設定処理を説明する。なお、この処理はパーソナルコンピュータ111の電源がオンになっているとき、所定の間隔(例えば、15ミリ秒)ごとに実行される。
ステップS131において、ポートリプリケータ接続検出部242は、図8のステップS1の処理と同様に、APR112がパーソナルコンピュータ111に装着されているか否かを判定する。APR112が装着されていると判定された場合、処理はステップS132に進む。
ステップS132において、デジタルアンプリファイアー制御部247は、図8のステップS2の処理と同様に、APR112のデジタルアンプリファイアー191が初期化されているか否かを判定する。デジタルアンプリファイアー191が初期化されていると判定された場合、処理はステップS133に進む。
ステップS133において、音量制御部244は、左右共通音量計算済フラグがオンであるか否かを判定する。左右共通音量計算済フラグがオンであると判定された場合、すなわち、上述した図12のステップS85において、左右共通音量計算済フラグがオンにされている場合、処理はステップS134に進む。
ステップS134において、音量制御部244は、図13のステップS117の処理で記憶している音量ゲインを、左右共通の音量ゲインとして設定する。具体的には、音量制御部244は、記憶している音量ゲインを左右共通の音量ゲインとして設定し、設定した音量ゲインを示す音量ゲインデータをデジタルアンプリファイアー制御部247に供給する。
ステップS135において、音量制御部244は、左右共通音量計算済フラグをオフにする。その後、処理はステップS142に進む。
ステップS133において、左右共通音量計算済フラグがオフであると判定された場合、処理はステップS136に進む。
ステップS136において、音量制御部244は、左用音量計算済フラグがオンであるか否かを判定する。左用音量計算済フラグがオンであると判定された場合、すなわち、上述した図12のステップS89において、左用音量計算済フラグがオンにされている場合、処理はステップS137に進む。
ステップS137において、音量制御部244は、図13のステップS117の処理で記憶している音量ゲインを、左用の音量ゲインとして設定する。具体的には、音量制御部244は、記憶している音量ゲインを左用の音量ゲインとして設定し、設定した音量ゲインを示す音量ゲインデータをデジタルアンプリファイアー制御部247に供給する。
ステップS138において、音量制御部244は、左用音量計算済フラグをオフにする。その後、処理はステップS142に進む。
ステップS136において、左用音量計算済フラグがオフにされていると判定された場合、処理はステップS139に進む。
ステップS139において、音量制御部244は、右用音量計算済フラグがオンであるか否かを判定する。右用音量計算済フラグがオンであると判定された場合、すなわち、上述した図12のステップS93において、右用音量計算済フラグがオンにされている場合、処理はステップS140に進む。
ステップS140において、音量制御部244は、図13のステップS137の処理で記憶されている音量ゲインを、右用の音量ゲインとして設定する。具体的には、音量制御部244は、記憶している音量ゲインを右用の音量ゲインとして設定し、設定した音量ゲインを示す音量ゲインデータをデジタルアンプリファイアー制御部247に供給する。
ステップS141において、音量制御部244は、右用音量計算済フラグをオフにする。その後、処理はステップS142に進む。
ステップS142において、デジタルアンプリファイアー制御部247は、デジタルアンプリファイアー191に、音量ゲインデータを供給し、APR音量設定処理は終了する。これにより、デジタルアンプリファイアー191は、取得した音量ゲインデータに基づいた音量ゲインで、音声データ処理部160から供給された音量データに基づき、ラウドスピーカ192を駆動するようになり、ラウドスピーカ192の出力音声の音量が変更される。
次に、ECファームウェア221を実行する組み込み制御部155による電源起動時初期化処理を説明する。なお、この処理はパーソナルコンピュータ111の電源がオンされたとき、実行される。
ステップS161において、音量制御部244は、図9のステップS14の処理と同様に、システム音量が左右独立して設定されるか否かを判定する。システム音量が左右独立して設定されないと判定された場合、処理はステップS162に進む。
ステップS162において、音量制御部244は、左右共通音量変化フラグをオンにし、電源起動時初期化処理は終了する。
ステップS161において、システム音量が左右独立して設定されると判定された場合、処理はステップS163に進み、ステップS163において、音量制御部244は、左用音量変化フラグおよび右用音量変化フラグをオンにし、電源起動時初期化処理は終了する。
この電源起動時初期化処理において、左右共通音量変化フラグ、左用音量変化フラグ、または右用音量変化フラグがオンされることにより、図12を参照して上述したAPR音量算出処理において、APR112のデジタルアンプリファイアー191の音量ゲインが算出されるようになる。
次に、図19乃至図37を参照して、情報処理システム101におけるミュート処理について説明する。
まず、図19乃至図22を参照して、情報処理システム101のミュート設定と音声の出力状態の関係について説明する。
情報処理システム101は、ミュート設定をオンまたはオフにすることにより、音声の出力を停止させたり、開始させたりすることができる。図19は、ミュート設定の状態の遷移を示す図である。状態301は、情報処理システム101のミュート設定がオフされている状態を示しており、状態302は、情報処理システム101のミュート設定がオンされている状態を示している。
状態301において、音声出力は許可され、ミュート設定の状態を示すLED159は消灯する。すなわち、ミュート設定がオフされている場合、情報処理システム101から音声が出力される。状態301において、ユーザは、ミュートボタン158を押下したり、または、OS224のミュート設定機能を利用(または、アプリケーションプログラム225を介してOS224のミュート設定機能を利用)して、ミュート設定をオンすることにより、情報処理システム101の状態は状態302に遷移する。
状態302において、音声出力は禁止され、ミュート設定の状態を示すLED159は点灯する。すなわち、ミュート設定がオンされている場合、情報処理システム101からは音声が出力されない。状態302において、ユーザは、ミュートボタン158を押下したり、または、OS224のミュート設定機能を利用(または、アプリケーションプログラム225を介してOS224のミュート設定機能を利用)して、ミュート設定をオフすることにより、情報処理システム101の状態は状態301に遷移する。
図20は、情報処理システム101の音声の出力状態を一覧にした図である。図20の1列目は、行番号を示している。
図20の2列目は、情報処理システム101の各機器の接続状態を示している。図20の2列目に記述されている「本体のみ」は、パーソナルコンピュータ111にAPR112、BPR113、およびヘッドフォンが接続されていない状態を示している。「本体+HP」は、パーソナルコンピュータ111のアナログ音声出力部163にヘッドフォンが接続されている状態を示しいている。「本体+BPR」は、パーソナルコンピュータ111にBPR113が装着(接続)されている状態を示している。
「本体+BPR+HP」は、パーソナルコンピュータ111にBPR113が装着(接続)され、かつ、パーソナルコンピュータ111のアナログ音声出力部163にヘッドフォンが接続されている状態を示している。「本体+APR」は、パーソナルコンピュータ111にAPR112が装着(接続)されている状態を示している。「本体+APR+HP」は、パーソナルコンピュータ111にAPR112が装着(接続)され、かつ、パーソナルコンピュータ111のアナログ音声出力部163にヘッドフォンが接続されている状態を示している。
図20の3列目は、情報処理システム101のミュート設定の状態を示している。図20の3列目に記述されている「オフ」は、情報処理システム101のミュート設定がオフされている状態を示しており、「オン」は、情報処理システム101のミュート設定がオンされている状態を示している。
図20の4乃至6列目は、情報処理システム101の音声の出力状態を示している。図20の4列目は、パーソナルコンピュータ111の内蔵ラウドスピーカ162の音声の出力状態を示している。図20の5列目は、APR112のラウドスピーカ192の音声の出力状態を示している。図20の6列目は、パーソナルコンピュータ111のアナログ音声出力部163に接続されているヘッドフォンの音声の出力状態を示している。図20の4乃至6列目に記述されている「アンミュート」は、音声が出力されている状態を示しており、「ミュート」は音声が出力されていない状態を示している。
図21は、情報処理システム101のミュート設定がオフされている場合における音声の出力状態の遷移を示している。状態311は、パーソナルコンピュータ111にポートリプリケータおよびヘッドフォンが接続されていない状態(図20の行番号1の状態)、または、パーソナルコンピュータ111にBPR113が装着(接続)されている状態(図20の行番号5の状態)を示している。状態311において、音声は内蔵ラウドスピーカ162から出力される。また、LED159は消灯する。
状態312は、パーソナルコンピュータ111にAPR112が装着(接続)されている状態(図20の行番号9の状態)を示している。状態312において、音声はAPR112のラウドスピーカ192から出力され、内蔵ラウドスピーカ162からは出力されない。また、LED159は消灯する。
状態313は、パーソナルコンピュータ111にAPR112が装着(接続)され、かつ、パーソナルコンピュータ111のアナログ音声出力部163にヘッドフォンが接続されている状態(図20の行番号11の状態)を示している。状態313において、音声は、アナログ音声出力部163に接続されているヘッドフォンから出力され、内蔵ラウドスピーカ162およびAPR112のラウドスピーカ192からは出力されない。また、LED159は消灯する。
状態314は、パーソナルコンピュータ111のアナログ音声出力部163にヘッドフォンが接続されている状態(図20の行番号3の状態)、または、パーソナルコンピュータ111にBPR113が装着(接続)され、かつ、パーソナルコンピュータ111のアナログ音声出力部163にヘッドフォンが接続されている状態(図20の行番号7の状態)を示している。状態314において、音声は、アナログ音声出力部163に接続されているヘッドフォンから出力され、内蔵ラウドスピーカ162からは出力されない。また、LED159は消灯する。
状態311において、BPR113をパーソナルコンピュータ111に装着したり、または、BPR113をパーソナルコンピュータ111から取り外した場合、音声の出力状態は状態311のまま変化しない。また、状態311において、APR112をパーソナルコンピュータ111に装着した場合、音声の出力状態は状態312に遷移し、パーソナルコンピュータ111のアナログ音声出力部163にヘッドフォンを接続した場合、音声の出力状態は状態314に遷移し、情報処理システム101のミュート設定をオンにした場合、音声の出力状態は後述する図22の状態321に遷移する。
状態312において、パーソナルコンピュータ111のアナログ音声出力部163にヘッドフォンを接続した場合、音声の出力状態は状態313に遷移し、APR112をパーソナルコンピュータ111から取り外した場合、音声の出力状態は状態311に遷移し、情報処理システム101のミュート設定をオンにした場合、音声の出力状態は後述する図22の状態322に遷移する。
状態313において、パーソナルコンピュータ111のアナログ音声出力部163からヘッドフォンを取り外した場合、音声の出力状態は状態312に遷移し、パーソナルコンピュータ111からAPR112を取り外した場合、音声の出力状態は状態314に遷移し、情報処理システム101のミュート設定をオンにした場合、音声の出力状態は後述する図22の状態323に遷移する。
状態314において、BPR113をパーソナルコンピュータ111に装着したり、または、BPR113をパーソナルコンピュータ111から取り外した場合、音声の出力状態は状態314のまま変化しない。また、状態314において、パーソナルコンピュータ111にAPR112を装着した場合、音声の出力状態は状態313に遷移し、パーソナルコンピュータ111のアナログ音声出力部163からヘッドフォンを取り外した場合、音声の出力状態は状態311に遷移し、情報処理システム101のミュート設定をオンにした場合、音声の出力状態は後述する図22の状態324に遷移する。
図22は、情報処理システム101のミュート設定がオンされている場合の音声の出力状態の遷移を示している。状態321は、パーソナルコンピュータ111にポートリプリケータおよびヘッドフォンが接続されていない状態(図20の行番号2の状態)、または、パーソナルコンピュータ111にBPR113が装着(接続)されている状態(図20の行番号6の状態)を示している。状態311において、音声は内蔵ラウドスピーカ162から出力されない。また、LED159が点灯する。
状態322は、パーソナルコンピュータ111にAPR112が装着(接続)されている状態(図20の行番号10の状態)を示している。状態322において、音声はAPR112のラウドスピーカ192および内蔵ラウドスピーカ162から出力されない。また、LED159が点灯する。
状態323は、パーソナルコンピュータ111にAPR112が装着(接続)され、かつ、パーソナルコンピュータ111のアナログ音声出力部163にヘッドフォンが接続されている状態(図20の行番号12の状態)を示している。状態323において、音声は、アナログ音声出力部163に接続されているヘッドフォン、内蔵ラウドスピーカ162およびAPR112のラウドスピーカ192から出力されない。また、LED159が点灯する。
状態324は、パーソナルコンピュータ111のアナログ音声出力部163にヘッドフォンが接続されている状態(図20の行番号4の状態)、または、パーソナルコンピュータ111にBPR113が装着(接続)され、かつ、パーソナルコンピュータ111のアナログ音声出力部163にヘッドフォンが接続されている状態(図20の行番号8の状態)を示している。状態324において、音声は、アナログ音声出力部163に接続されているヘッドフォンおよび内蔵ラウドスピーカ162からは出力されない。また、LED159が点灯する。
状態321において、BPR113をパーソナルコンピュータ111に装着したり、または、BPR113をパーソナルコンピュータ111から取り外した場合、音声の出力状態は状態321のまま変化しない。また、状態321において、APR112をパーソナルコンピュータ111に装着した場合、音声の出力状態は状態322に遷移し、パーソナルコンピュータ111のアナログ音声出力部163にヘッドフォンを接続した場合、音声の出力状態は状態324に遷移し、情報処理システム101のミュート設定をオフにした場合、音声の出力状態は図21の状態311に遷移する。
状態322において、パーソナルコンピュータ111のアナログ音声出力部163にヘッドフォンを接続した場合、音声の出力状態は状態323に遷移し、APR112をパーソナルコンピュータ111から取り外した場合、音声の出力状態は状態321に遷移し、情報処理システム101のミュート設定をオフにした場合、音声の出力状態は図21の状態312に遷移する。
状態323において、パーソナルコンピュータ111のアナログ音声出力部163からヘッドフォンを取り外した場合、音声の出力状態は状態322に遷移し、パーソナルコンピュータ111からAPR112を取り外した場合、音声の出力状態は状態324に遷移し、情報処理システム101のミュート設定をオフにした場合、音声の出力状態は図21の状態313に遷移する。
状態324において、BPR113をパーソナルコンピュータ111に装着したり、または、BPR113をパーソナルコンピュータ111から取り外した場合、音声の出力状態は状態324のまま変化しない。また、状態324において、パーソナルコンピュータ111にAPR112を装着した場合、音声の出力状態は状態323に遷移し、パーソナルコンピュータ111のアナログ音声出力部163からヘッドフォンを取り外した場合、音声の出力状態は状態321に遷移し、情報処理システム101のミュート設定をオフにした場合、音声の出力状態は図21の状態314に遷移する。
次に、上述した音声の出力状態の遷移を実現するための情報処理システム101によるミュート処理を説明する。
まず、図23乃至図28を参照して、ミュートボタン158の操作による情報処理システム101のミュート処理について説明する。
まず、図23のフローチャートを参照して、ECファームウェア221を実行する組み込み制御部155によるミュートボタンポーリング処理を説明する。なお、この処理は、パーソナルコンピュータ111の電源がオンになっているとき、所定の間隔(例えば、5ミリ秒)ごとに実行される。
ステップS201において、ミュート制御部245は、ミュートボタン158の状態を検出する。ユーザによりミュートボタン158が押下されている場合、ハードウェア信号入力部241を介して、ミュートボタン158からミュート制御部245にミュートボタン押下信号が供給される。ミュート制御部245は、そのミュートボタン押下信号の供給状態を検出する。
ステップS202において、ミュート制御部245は、ミュートボタン158の状態が変化したか否かを判定する。具体的には、ミュート制御部245は、ステップS201の処理の結果に基づいて、前回のミュートボタンポーリング処理を実行したときと、ミュートボタン押下信号の供給状態を比較して、ミュートボタン158の状態が変化したと判定した場合、すなわち、ミュートボタン押下信号の供給が開始または停止されたと判定した場合、処理はステップS203に進む。
ステップS203において、ミュート制御部245は、タイマをセットして、ミュートボタンポーリング処理は終了する。このとき、タイマがすでにセットされている場合、ミュート制御部245は、タイマの値を0に戻して、再度タイマをセットする。
ステップS202において、ミュートボタン158の状態が変化していないと判定された場合、処理はステップS204に進む。
ステップS204において、ミュート制御部245は、タイマがセットされているか否かを判定する。タイマがセットされていると判定された場合、処理はステップS205に進む。
ステップS205において、ミュート制御部245は、タイマを更新する。
ステップS206において、ミュート制御部245は、タイマが終了したか否かを判定する。タイマが終了したと判定された場合、すなわち、以前のミュートボタンポーリング処理のステップS202でミュートボタン158の状態が変化したと判定されてから、変化した状態がタイマの満了期間(例えば、100ミリ秒)以上継続した場合、処理はステップS207に進む。この処理により、ミュートボタン158が押下されたときに発生するチャタリング(ミュートボタン押下信号の振動)によるミュートボタン158の状態の誤検出が防止される。
ステップS207において、組み込み制御部155はミュート状態設定処理を行なう。ミュート状態設定処理の詳細は、図24を参照して後述するが、この処理により、情報処理システム101のミュート状態が変更される。
ステップS208において、ミュート制御部245は、ユーティリティプログラム226に、ミュート状態が変化したことを通知し、ミュートボタンポーリング処理は終了する。具体的には、ミュート制御部245は、ユーティリティ通信部246を介して、ユーティリティプログラム226にミュート設定変化情報を供給する。ユーティリティプログラム226は、後述する図25のステップS241において、ミュート設定変化情報を取得する。
ステップS206において、タイマが終了していないと判定された場合、すなわち、以前のミュートボタンポーリング処理のステップS202でミュートボタン158の状態が変化したと判定されてから、変化した状態がタイマの満了期間以上継続していない場合、ステップS207およびステップS208の処理はスキップされ、ミュートボタンポーリング処理は終了する。
ステップS204において、タイマがセットされていないと判定された場合、ステップS205乃至S208の処理はスキップされ、ミュートボタンポーリング処理は終了する。
次に、図24のフローチャートを参照して、図23のステップS207におけるミュート状態設定処理の詳細について説明する。
ステップS221において、ミュート制御部245は、ミュートボタン158が押下されたか否かを判定する。ミュートボタン158が押下されたと判定された場合、すなわち、ミュートボタン158から、ハードウェア入力検出部241を介してミュート制御部245にミュート押下信号が供給されている場合、処理はステップS222に進む。
ステップS222において、ポートリプリケータ接続検出部242は、図8のステップS1の処理と同様に、APR112が装着されているか否かを判定する。APR112が装着されていないと判定された場合、処理はステップS223に進む。
ステップS223において、ミュート制御部245は、パーソナルコンピュータ111のミュート状態を変更する。具体的には、ミュート設定フラグがオンになっている場合、すなわち、情報処理システム101のミュート設定がオンになっている場合、ミュート制御部245は、アナログアンプリファイアー161へのミュート信号の供給を停止する。これにより、アナログアンプリファイアー161から内蔵ラウドスピーカ162またはアナログ音声出力部163への音声信号の供給が開始される。また、ミュート制御部245は、ミュート設定フラグをオフにする。
逆に、ミュート設定フラグがオフになっている場合、すなわち、情報処理システム101のミュート設定がオフになっている場合、ミュート制御部245は、アナログアンプリファイアー161へのミュート信号の供給を開始する。これにより、アナログアンプリファイアー161から内蔵ラウドスピーカ162およびアナログ音声出力部163への音声信号の供給が停止される。また、ミュート制御部245は、ミュート設定フラグをオンにする。
以下、ミュート制御部245が、アナログアンプリファイアー161にミュート信号を供給し、アナログアンプリファイアー161から内蔵ラウドスピーカ162およびアナログ音声出力部163への音声信号の出力を停止させることを、パーソナルコンピュータ111をミュート状態にすると表現する。すなわち、パーソナルコンピュータ111がミュート状態の場合、内蔵ラウドスピーカ162およびアナログ音声出力部163から音声は出力されない。
逆に、ミュート制御部245が、アナログアンプリファイアー161へのミュート信号の供給を停止し、アナログアンプリファイアー161から内蔵ラウドスピーカ162またはアナログ音声出力部163への音声信号の出力を開始させることを、パーソナルコンピュータ111のミュート状態を解除する、または、パーソナルコンピュータ111をアンミュート状態にすると表現する。パーソナルコンピュータ111がアンミュート状態の場合、アナログ音声出力部163に外部の音響機器が接続されていないとき、内蔵ラウドスピーカ162から音声が出力され、アナログ音声出力部163に外部の音響機器が接続されていないとき、アナログ音声出力部163を介して、外部の音響機器から音声が出力される。
また、ミュート制御部245が、デジタルアンプリファイアー191にミュート信号を供給し、デジタルアンプリファイアー191からラウドスピーカ192への音声データの出力を停止させることを、APR112をミュート状態にすると表現する。APR112がミュート状態の場合、APR112のラウドスピーカ192から音声は出力されない。逆に、ミュート制御部245が、デジタルアンプリファイアー191へのミュート信号の供給を停止し、デジタルアンプリファイアー191からラウドスピーカ192へ音声データの出力を開始させることを、APR112のミュート状態を解除する、または、APR112のミュート状態をアンミュート状態にすると表現する。APR112がアンミュート状態の場合、APR112のラウドスピーカ192から音声が出力される。
また、ステップS223において、ミュート制御部245は、ミュート設定情報を表示制御部248に供給する。
ステップS224において、表示制御部248は、LED159の状態を情報処理システム101のミュート設定に同期させ、ミュート状態設定処理は終了する。具体的には、表示制御部248は、ミュート設定情報に基づいて、情報処理システム101のミュート設定がオンの場合、LED159を点灯させ、情報処理システム101のミュート設定がオフの場合、LED159を消灯させる。
ステップS222において、APR112が装着されていると判定された場合、処理はステップS225に進む
ステップS225において、デジタルアンプリファイアー制御部247は、図8のステップS2の処理と同様に、デジタルアンプリファイアー191が初期化されているか否かを判定する。デジタルアンプリファイアー191が初期化されていると判定された場合、処理はステップS226に進む。
ステップS226において、ミュート制御部245は、パーソナルコンピュータ111およびAPR112のミュート状態を変更する。
具体的には、ミュート設定フラグがオフになっていて、かつ、アナログアンプリファイアー161から音響機器接続信号が供給されていない場合、すなわち、情報処理システム101のミュート設定がオフになっていて、かつ、アナログ音声出力部163にヘッドフォンなどの外部の音響機器が接続されていない場合、ミュート制御部245は、APR112をミュート状態にする。また、ミュート制御部245は、ミュート設定フラグをオンにする。
ミュート設定フラグがオフになっていて、かつ、アナログアンプリファイアー161から音響機器接続信号が供給されている場合、ミュート制御部245は、パーソナルコンピュータ111をミュート状態にする。また、ミュート制御部245は、ミュート設定フラグをオンにする。
ミュート設定フラグがオンになっていて、アナログアンプリファイアー161から音響機器接続信号が供給されていない場合、ミュート制御部245は、APR112のミュート状態を解除する。また、ミュート制御部245は、ミュート設定フラグをオフにする。
ミュート設定フラグがオンになっていて、かつ、アナログアンプリファイアー161から音響機器接続信号が供給されている場合、ミュート制御部245は、パーソナルコンピュータ111のミュート状態を解除する。また、ミュート制御部245は、ミュート設定フラグをオフにする。
また、ステップS226において、ミュート制御部245は、ミュート設定情報を表示制御部248に供給する。
ステップS227において、表示制御部248は、ステップS224の処理と同様に、表示制御部248は、LED159の状態を情報処理システム101のミュート設定に同期させ、ミュート状態設定処理は終了する。
ステップS225において、デジタルアンプリファイアー191が初期化されていないと判定された場合、ミュート状態設定処理は終了する。
ステップS221において、ミュートボタンが押下されていないと判定された場合、ミュート状態設定処理は終了する。
なお、図23および図24の処理は、CPU151(OS224)を介さずに、組み込み制御部155単独で処理できるため、OS224が起動していなくても、ミュートボタン158を操作することにより、情報処理システム101のミュート設定を変更することができる。
次に、図25のフローチャートを参照して、図23の組み込み制御部155によるミュートボタンポーリング処理に対応して実行される、ユーティリティプログラム226を実行するCPU151におけるミュート設定問い合わせ処理を説明する。
ステップS241において、ユーティリティプログラム226は、図23のステップS208においてミュート制御部245から供給されたミュート設定変化情報を取得する。
ステップS242において、ユーティリティプログラム226は、ミュート制御部245に情報処理システム101のミュート設定の状態を問い合わせる。具体的には、ユーティリティプログラム226は、ユーティリティ通信部246を介して、ミュート制御部245にミュート設定問い合わせ情報を供給する。
ミュート制御部245は、後述する図28のステップS261において、ミュート設定問い合わせ情報を取得し、ステップS262において、ミュート設定情報を供給する。
ステップS243において、ユーティリティプログラム226は、ユーティリティ通信部246を介して、ミュート制御部245からミュート設定情報を取得する。
ステップS244において、ユーティリティプログラム226は、ダイアログを表示する。具体的には、ユーティリティプログラム226は、ミュート設定情報に基づいて、情報処理システム101のミュート設定がオンになっている場合、図26に示されるダイアログを表示部164に表示させ、情報処理システム101のミュート設定がオフになっている場合、図27に示されるダイアログを表示部164に表示させる。
ステップS245において、ユーティリティプログラム226は、ミュート状態が変更されたことをOS224に通知し、ミュート設定問い合わせ処理は終了する。これにより、OS224は、ミュートボタン158によりミュート設定が変更されたことを知ることができ、OS224によるミュート設定の状態の表示などを、実際のミュート設定の状態に同期させることができる。
次に、図28のフローチャートを参照して、図25のユーティリティプログラム226によるミュート設定問い合わせ処理に対応して実行される、ECファームウェア221を実行する組み込み制御部155によるミュート設定問い合わせ応答処理について説明する。
ステップS261において、ミュート制御部245は、ユーティリティ通信部246を介して、図25のステップS242において、ユーティリティプログラム226から供給されたミュート設定問い合わせ情報を取得する。
ステップS262において、ミュート制御部245は、ユーティリティ通信部246を介して、ユーティリティプログラム226にミュート設定情報を供給し、ミュート設定問い合わせ応答処理は終了する。
次に、図29乃至図31を参照して、OS224のミュート設定機能を利用することによる情報処理システム101のミュート処理について説明する。
まず、図29のフローチャートを参照して、ユーティリティプログラム226を実行するCPU151により実行されるミュート設定通知取得処理について説明する。
ユーザがOS224の機能を利用して、情報処理システム101のミュート設定を変更したとき、OS224からユーティリティプログラム226にミュート設定変更通知が供給される。
ステップS301において、ユーティリティプログラム226は、OS224からミュート設定変更通知を取得する。
ステップS302において、ユーティリティプログラム226は、ミュート制御部245にミュート設定の変更が指示されたことを通知する。具体的には、ユーティリティプログラム226は、ミュート設定変更通知に基づいて、OS224から情報処理システム101のミュート設定をオンにするように指示されている場合、ユーティリティ通信部246を介して、ミュート制御部245にミュート設定指示情報を供給し、OS224から情報処理システム101のミュート設定をオフにするように指示されている場合、ユーティリティ通信部246を介して、ミュート制御部245にアンミュート設定指示情報を供給する。
ミュート制御部245は、ユーティリティプログラム226からミュート設定指示情報が供給された場合、後述する図30のステップS321において、ミュート設定指示情報を取得し、ユーティリティプログラム226からアンミュート設定指示情報が供給された場合、後述する図31のステップS341において、アンミュート設定指示情報を取得する。
ステップS303において、ユーティリティプログラム226は、図25のステップS244の処理と同様に、表示部164にダイアログを表示させ、ミュート設定変更通知取得処理は終了する。
次に、図30を参照して、図29のユーティリティプログラム226によるミュート設定通知取得処理に対応して実行される、ECファームウェア221を実行する組み込み制御部155によるミュート設定指示情報取得処理について説明する。
ステップS321において、ミュート制御部245は、ユーティリティ通信部246を介して、図29のステップS302において、ユーティリティプログラム226から供給されたミュート設定指示情報を取得する。
ステップS322において、ポートリプリケータ接続検出部242は、図8のステップS1の処理と同様に、APR112がパーソナルコンピュータ111に装着されているか否かを判定するAPR112が装着されていないと判定された場合、処理はステップS323に進む。
ステップS323において、ミュート制御部245は、パーソナルコンピュータ111をミュート状態にし、ミュート設定フラグをオンにする。また、ミュート制御部245は、ミュート設定情報を表示制御部248に供給する。
ステップS324において、表示制御部248は、LED159を点灯させ、ミュート設定情報取得処理は終了する。
ステップS322において、APR112が装着されていると判定された場合、処理はステップS325に進む。
ステップS325において、デジタルアンプリファイアー制御部247は、図8のステップS2の処理と同様に、APR112のデジタルアンプリファイアー191が初期化されているか否かを判定する。デジタルアンプリファイアー191が初期化されていると判定された場合、処理はステップS326に進む。
ステップS326において、ミュート制御部245は、パーソナルコンピュータ111またはAPR112をミュート状態にする。具体的には、アナログアンプリファイアー161から音響機器接続信号が入力されていない場合、すなわち、アナログ音声出力部163にヘッドフォンなどの外部の音響機器が接続されていない場合、ミュート制御部245は、APR112をミュート状態にする。アナログアンプリファイアー161から音響機器接続信号が入力されている場合、すなわち、アナログ音声出力部163にヘッドフォンなどの外部の音響機器が接続されている場合、ミュート制御部245は、パーソナルコンピュータ111をミュート状態にする。また、ミュート制御部245は、ミュート設定フラグをオンにし、表示制御部248にミュート設定情報を供給する。
ステップS327において、表示制御部248は、LED159を点灯させ、ミュート設定情報取得処理は終了する。
ステップS325において、デジタルアンプリファイアー191が初期化されていないと判定された場合、ミュート設定情報取得処理は終了する。
次に、図31を参照して、図29のユーティリティプログラム226によるミュート設定変更通知取得処理に対応して実行される、ECファームウェア221を実行する組み込み制御部155によるアンミュート設定指示情報取得処理について説明する。
ステップS341において、ミュート制御部245は、ユーティリティ通信部246を介して、図29のステップS302において、ユーティリティプログラム226から供給されたアンミュート設定指示情報を取得する。
ステップS342において、ポートリプリケータ接続検出部242は、図8のステップS1の処理と同様に、APR112がパーソナルコンピュータ111に装着されているか否かを判定する。APR112が装着されていないと判定された場合、処理はステップS343に進む。
ステップS343において、ミュート制御部245は、パーソナルコンピュータ111のミュート状態を解除し、ミュート設定フラグをオフにする。また、ミュート制御部245は、ミュート設定情報を表示制御部248に供給する。
ステップS344において、表示制御部248は、LED159を消灯させ、アンミュート設定指示情報取得処理は終了する。
ステップS342において、APR112が装着されていると判定された場合、処理はステップS345に進む。
ステップS345において、デジタルアンプリファイアー制御部247は、図8のステップS2の処理と同様に、APR112のデジタルアンプリファイアー191が初期化されているか否かを判定する。デジタルアンプリファイアー191が初期化されていると判定された場合、処理はステップS346に進む。
ステップS346において、ミュート制御部245は、パーソナルコンピュータ111またはAPR112のミュート状態を解除する。具体的には、アナログアンプリファイアー161から音響機器接続信号が入力されていない場合、すなわち、アナログ音声出力部163にヘッドフォンなどの外部の音響機器が接続されていない場合、ミュート制御部245は、APR112のミュート状態を解除する。
アナログアンプリファイアー161から音響機器接続信号が入力されている場合、すなわち、アナログ音声出力部163にヘッドフォンなどの外部の音響機器が接続されている場合、ミュート制御部245は、パーソナルコンピュータ111のミュート状態を解除する。
また、ミュート制御部245は、ミュート設定フラグをオフにし、表示制御部248にミュート設定情報を供給する。
ステップS347において、表示制御部248は、LED159を消灯させ、アンミュート設定指示情報取得処理は終了する。
ステップS345において、デジタルアンプリファイアー191が初期化されていないと判定された場合、アンミュート設定指示情報取得処理は終了する。
次に、図32乃至図35を参照して、パーソナルコンピュータ111にポートリプリケータが装着された場合、または、パーソナルコンピュータ111からポートリプリケータが取り外された場合における情報処理システム101のミュート処理について説明する。
まず、図32のフローチャートを参照して、ECファームウェア221を実行する組み込み制御部155によるポートリプリケータ着脱検出処理について説明する。なお、この処理はパーソナルコンピュータ111の電源がオンされているとき、所定の間隔(例えば、5ミリ秒)ごとに実行される。
ステップS401において、組み込み制御部155のポートリプリケータ接続検出部242は、ポートリプリケータの接続信号の状態を検出する。具体的には、APR112がパーソナルコンピュータ111に取り付けられている場合、ハードウェア信号入力部241を介して、APR112の接続信号出力部121からAPR接続信号が供給される。また、BPR113がパーソナルコンピュータ111に取り付けられている場合、ハードウェア信号入力部241を介して、BPR113の接続信号出力部131からBPR接続信号が供給される。ポートリプリケータ接続検出部242は、APR接続信号およびBPR接続信号の供給状態を検出する。
ステップS402において、ポートリプリケータ接続検出部242は、ポートリプリケータの接続信号の状態が変化したか否かを判定する。具体的には、ポートリプリケータ接続検出部242は、ステップS401の処理の結果に基づいて、前回のポートリプリケータ着脱検出処理を実行したときと、APR接続信号またはBPR接続信号の供給状態を比較して、ポートリプリケータ接続信号の状態が変化したと判定した場合、すなわち、APR接続信号またはBPR接続信号の供給が開始また停止されたと判定した場合、処理はステップS403に進む。
ステップS403において、ポートリプリケータ接続検出部242は、タイマをセットして、ポートリプリケータ着脱検出処理は終了する。このとき、タイマがすでにセットされている場合、ポートリプリケータ接続検出部242は、タイマの値を0に戻して、再度タイマをセットする。
ステップS402において、ポートリプリケータの接続信号の状態が変化していないと判定された場合、処理はステップS404に進む。
ステップS404において、ポートリプリケータ接続検出部242は、タイマがセットされているか否かを判定する。タイマがセットされていると判定された場合、処理はステップS405に進む。
ステップS405において、ポートリプリケータ接続検出部242は、タイマを更新する。
ステップS406において、ポートリプリケータ接続検出部242は、タイマが終了したか否かを判定する。タイマが終了したと判定された場合、すなわち、以前のポートリプリケータ着脱検出処理のステップS402でポートリプリケータの接続信号の状態が変化したと判定されてから、変化した状態がタイマの満了期間(例えば、50ミリ秒)以上継続した場合、処理はステップS407に進む。この処理により、パーソナルコンピュータ111にポートリプリケータを取り付けたり、パーソナルコンピュータ111からポートリプリケータを取り外したりしたときに発生するチャタリング(APR接続信号またはBPR接続信号の振動)によるAPR112またはBPR113の接続状態の誤検出が防止される。
ステップS407において、組み込み制御部155は、ポートリプリケータ着脱時処理を実行する。ポートリプリケータ着脱時処理の詳細は、図33を参照して後述するが、この処理により、パーソナルコンピュータ111およびAPR112のミュート状態が設定され、APR112のデジタルアンプリファイアー191が初期化される。
ステップS408において、ポートリプリケータ接続検出部242は、ユーティリティプログラム226に、ポートリプリケータの接続状態が変化したことを通知し、ポートリプリケータ着脱検出処理は終了する。具体的には、ポートリプリケータ接続検出部242は、ユーティリティ通信部246を介して、ユーティリティプログラム226にポートリプリケータ接続変化情報を供給する。ユーティリティプログラム226は、後述する図34のステップS451において、ポートリプリケータ接続変化情報を取得する。
ステップS406において、タイマが終了していないと判定された場合、すなわち、以前のポートリプリケータ着検出処理のステップS402において、ポートリプリケータの接続信号の状態が変化したと判定されてから、変化した状態がタイマの満了期間以上継続していない場合、ステップS407およびステップS408の処理はスキップされ、ポートリプリケータ着脱検出処理は終了する。
ステップS404において、タイマがセットされていないと判定された場合、ステップS405乃至S408の処理はスキップされ、ポートリプリケータ着脱検出処理は終了される。
次に、図33のフローチャートを参照して、図32のステップS407におけるポートリプリケータ着脱時処理の詳細について説明する。
ステップS421において、ポートリプリケータ接続検出部242は、パーソナルコンピュータ111にポートリプリケータが装着されているか否かを判定する。具体的には、ポートリプリケータ接続検出部242は、APR112の接続信号出力部121からAPR接続信号が供給されているか、または、BPR113の接続信号出力部131からBPR接続信号が供給されているか否かを検出する。APR接続信号およびBPR接続信号が供給されていない場合、パーソナルコンピュータ111からポートリプリケータが取り外されたと判定し、処理はステップS422に進む。
ステップS422において、ミュート制御部245は、情報処理システム101のミュート設定がオンであるか否かを判定する。ミュート設定がオフであると判定された場合、すなわち、ミュート設定フラグがオフの場合、処理はステップS423に進む。
ステップS423において、ミュート制御部245は、パーソナルコンピュータ111がミュート状態の場合、パーソナルコンピュータ111のミュート状態を解除する。
ステップS424において、ミュート制御部245は、デジタルアンプリファイアー191へのミュート信号の供給を開始し、ポートリプリケータ着脱時処理は終了する。パーソナルコンピュータ111にAPR112が装着されていないため、実際には、APR112のデジタルアンプリファイアー191にミュート信号が供給されないが、この処理により、これ以降、パーソナルコンピュータ111にAPR112が装着されたとき、情報処理システム101のミュート設定状態に関わらず、まずデジタルアンプリファイアー191にミュート信号が供給され、ラウドスピーカ192からのノイズの出力が防止される。
ステップS422において、情報処理システム101のミュート設定がオンであると判定された場合、ステップS423およびS424の処理はスキップされ、ポートリプリケータ着脱時処理は終了する。すなわち、パーソナルコンピュータ111はミュート状態のままとなる。
ステップS421において、ポートリプリケータが装着されていると判定された場合、すなわち、ハードウェア信号入力部241を介して、APR112の接続信号出力部121からAPR接続信号が供給されている場合、または、BPR113の接続信号出力部131からBPR接続信号が供給されている場合、処理はステップS425に進む。
ステップS425において、ポートリプリケータ接続検出部242は、図8のステップS1の処理と同様に、APR112が装着されているか否かを判定する。APR112が装着されていると判定された場合、処理はステップS426に進む。
ステップS426において、デジタルアンプリファイアー制御部247は、APR112のデジタルアンプリファイアー191を初期化する。具体的には、デジタルアンプリファイアー制御部247は、デジタルアンプリファイアー191にデジタルアンプリファイアー初期化データを供給して、デジタルアンプリファイアー初期化フラグをオンにする。デジタルアンプリファイアー191は、デジタルアンプリファイアー191は、デジタルアンプリファイアー初期化データに基づいて、デジタルアンプリファイアー191の内部状態や設定値などを初期化する。
ステップS427において、ステップS422の処理と同様に、ミュート制御部245は、情報処理システム101のミュート設定がオンであるか否かを判定する。ミュート設定がオフであると判定された場合、処理はステップS428に進む。
ステップS428において、ミュート制御部245は、アナログ音声出力部163に外部の音響機器が接続されているか否かを判定する。アナログ音声出力部163に外部の音響機器が接続されていない場合、すなわち、アナログアンプリファイアー161からミュート制御部245に音響機器接続信号が供給されていない場合、処理はステップS429に進む。
ステップS429において、ミュート制御部245は、APR112のミュート状態を解除し、ポートリプリケータ着脱時処理は終了する。
ステップS427において、ミュート設定がオンであると判定された場合、または、ステップS428において、アナログ音声出力部163に外部の音響機器が接続されている場合、ポートリプリケータ着脱時処理は終了する。すなわち、APR112はミュート状態のままとなる。
ステップS425において、APR112が装着されていないと判定された場合、パーソナルコンピュータ111の音声の出力状態は変更されずに、ポートリプリケータ着脱時処理は終了する。
次に、図34のフローチャートを参照して、図32の組み込み制御部155のポートリプリケータ着脱検出処理に対応して実行される、ユーティリティプログラム226を実行するCPU151におけるポートリプリケータ専用アプリケーション制御処理を説明する。
ステップS451において、ユーティリティプログラム226は、図32のステップS408においてポートリプリケータ接続検出部242から供給されたポートリプリケータ接続変化情報を取得する。
ステップS452において、ユーティリティプログラム226は、ポートリプリケータ接続検出部242にポートリプリケータの接続状態を問い合わせる。具体的には、ユーティリティプログラム226は、ユーティリティ通信部246を介して、ポートリプリケータの接続状態問い合わせ情報をポートリプリケータ接続検出部242に供給する。
ポートリプリケータ接続検出部242は、後述する図35のステップS471において、ポートリプリケータの接続状態問い合わせ情報を取得し、ステップS472において、ポートリプリケータ接続情報を供給する。
ステップS453において、ユーティリティプログラム226は、ユーティリティ通信部246を介して、ポートリプリケータ接続検出部242からポートリプリケータ接続情報を取得する。
ステップS454において、ユーティリティプログラム226は、ポートリプリケータ接続情報に基づいて、パーソナルコンピュータ111にポートリプリケータが装着されたか否かを判定する。ポートリプリケータが取り外されたと判定された場合、処理はステップS455に進む。
ステップS455において、ユーティリティプログラム226は、ポートリプリケータ専用アプリケーション終了させるとともに、APR112が取り外された場合、APR専用アプリケーションを終了させ、アプリケーション制御処理は終了する。なお、ポートリプリケータ専用アプリケーションとは、APR112およびBPR113共通の機能を利用する専用のアプリケーションプログラムのことである。また、APR専用アプリケーションとは、APR112独自の機能を利用するアプリケーションプログラムのことであり、例えば、デジタルアンプリファイアー191の機能や出力音声を調整するアプリケーションプログラムなどが含まれる。
ステップS454において、ポートリプリケータが装着されたと判定された場合、処理はステップS456に進む。
ステップS456において、ユーティリティプログラム226は、ポートリプリケータ接続情報に基づいて、パーソナルコンピュータ111に装着されたのが、APR112であるか否かを判定する。APR112であると判定された場合、処理はステップS457に進む。
ステップS457において、ユーティリティプログラム226は、APR専用アプリケーションおよびポートリプリケータ専用アプリケーションを起動し、ポートリプリケータ専用アプリケーション制御処理は終了する。これにより、ユーザは、APR112独自の機能を利用するアプリケーションプログラム、およびAPR112およびBPR113の共通の機能を利用するアプリケーションプログラムを簡単に利用することができるようになる。
ステップS456において、パーソナルコンピュータ111に装着されたのが、APR112でない、すなわちBPR113であると判定された場合、処理はステップS458に進む。
ステップS458において、ユーティリティプログラム226は、ポートリプリケータ専用アプリケーションを起動し、ポートリプリケータ専用アプリケーション制御処理は終了する。これにより、ユーザは、APR112およびBPR113の共通の機能を利用するアプリケーションプログラムを簡単に利用することができるようになる。
次に、図35のフローチャートを参照して、図34のユーティリティプログラム226によるポートリプリケータ専用アプリケーション制御処理に対応して実行される、ECファームウェア221を実行する組み込み制御部155によるポートリプリケータ接続状態通知処理を説明する。
ステップS471において、ポートリプリケータ接続検出部242は、図34のステップS452において、ユーティリティプログラム226から供給されたポートリプリケータ接続状態問い合わせ情報を、ユーティリティ通信部246を介して取得する。
ステップS472において、ポートリプリケータ接続検出部242は、ユーティリティプログラム226にポートリプリケータの接続状態を通知し、ポートリプリケータ接続状態通知処理は終了する。具体的には、ポートリプリケータ接続検出部242は、ユーティリティ通信部246を介して、ユーティリティプログラム226にポートリプリケータ接続情報を供給する。
次に、図36および図37を参照して、アナログ音声出力部163に外部の音響機器が接続されたり、アナログ音声出力部163から外部の音響機器が取り外されたりした場合における情報処理システム101によるミュート処理について説明する。
まず、図36のフローチャートを参照して、ECファームウェア221を実行する組み込み制御部155による音響機器接続信号ポーリング処理について説明する。なお、この処理はパーソナルコンピュータ111の電源がオンされているとき、所定の間隔(例えば、5ミリ秒)ごとに実行される。
ステップS501において、ミュート制御部245は、音響機器接続信号の状態を検出する。具体的には、アナログ音声出力部163に外部の音響機器が接続されている場合、アナログアンプリファイアー161からミュート制御部245に音響機器接続信号が供給される。ミュート制御部245は、音響機器接続信号の供給状態を検出する。
ステップS502において、ミュート制御部245は、音響機器接続信号の状態が変化したか否かを判定する。具体的には、ミュート制御部245は、ステップS501の処理の結果に基づいて、前回の音響機器接続信号ポーリング処理を実行したときと、音響機器接続信号の供給状態を比較して、音響機器接続信号の状態が変化したと判定した場合、すなわち、音響機器接続信号の供給が開始また停止されたと判定した場合、処理はステップS503に進む。
ステップS503において、ミュート制御部245は、タイマをセットして、音響機器接続信号ポーリング処理は終了する。このとき、タイマがすでにセットされている場合、ミュート制御部245は、タイマの値を0に戻して、再度タイマをセットする。
ステップS502において、音響機器接続信号の状態が変化していないと判定された場合、処理はステップS504に進む。
ステップS504において、ミュート制御部245は、タイマがセットされているか否かを判定する。タイマがセットされていると判定された場合、処理はステップS505に進む。
ステップS505において、ミュート制御部245は、タイマを更新する。
ステップS506において、ミュート制御部245は、タイマが終了したか否かを判定する。タイマが終了したと判定された場合、すなわち、以前の音響機器接続信号ポーリング処理のステップS502において、音響機器接続信号の状態が変化したと判定されてから、変化した状態がタイマの満了期間(例えば、50ミリ秒)以上継続した場合、処理はステップS507に進む。この処理により、アナログ音声出力部163に外部の音響機器が接続されたり、アナログ音声出力部163から外部の音響機器が取り外されたときに発生するチャタリング(音響機器接続信号の振動)による外部の音響機器の接続状態の誤検出が防止される。
ステップS507において、組み込み制御部155は、外部音響機器着脱時処理を実行し、音響機器接続信号ポーリング処理は終了する。外部音響機器着脱時処理の詳細は図37を参照して後述するが、この処理により、パーソナルコンピュータ111およびAPR112のミュート状態が設定される。
ステップS506において、タイマが終了していないと判定された場合、すなわち、以前の外部音響機器接続信号ポーリング処理のステップS502で音響機器接続信号の状態が変化したと判定されてから、変化した状態がタイマの満了期間以上継続していない場合、ステップS507の処理はスキップされ、音響機器接続信号ポーリング処理は終了する。
ステップS504において、タイマがセットされていないと判定された場合、ステップS505乃至S507の処理はスキップされ、音響機器接続信号ポーリング処理は終了する。
次に、図37のフローチャートを参照して、図36のステップS507における外部音響機器着脱時処理の詳細について説明する。
ステップS521において、ポートリプリケータ接続検出部242は、図8のステップS1の処理と同様に、パーソナルコンピュータ111にAPR112が装着されているか否かを判定する。APR112が装着されていると判定された場合、処理はステップS522に進む。
ステップS522において、ミュート制御部245は、情報処理システム101のミュート設定がオンであるか否かを判定する。ミュート設定がオフであると判定された場合、処理はステップS523に進む。
ステップS523において、ミュート制御部245は、アナログ音声出力部163に外部の音響機器が接続されたか否かを判定する。アナログ音声出力部163に外部の音響機器が接続されたと判定された場合、すなわち、アナログアンプリファイアー161からミュート制御部245に音響機器接続信号が供給されている場合、処理はステップS524に進む。
ステップS524において、ミュート制御部245は、パーソナルコンピュータ111のミュート状態を解除し、APR112をミュート状態にし、外部音響機器着脱時処理は終了する。
ステップS523において、外部の音響機器が接続されていない、すなわち、アナログ音声出力部163から外部の音響機器が取り外されたと判定された場合、処理はステップS525に進む。
ステップS525において、図8のステップS2の処理と同様に、デジタルアンプリファイアー制御部247は、デジタルアンプリファイアー191が初期化されているか否かを判定する。デジタルアンプリファイアー191が初期化されていると判定された場合、処理はステップS526に進む。
ステップS526において、ミュート制御部245は、パーソナルコンピュータ111をミュート状態にする。
ステップS527において、ミュート制御部245は、APR112のミュート状態を解除し、外部音響機器着脱時処理は終了する。
ステップS525において、デジタルアンプリファイアー191が初期化されていないと判定された場合、ステップS526およびS527の処理はスキップされ、外部音響機器着脱時処理は終了する。
ステップS521において、APR112が装着されていないと判定された場合、または、ステップS522において、ミュート設定がオンであると判定された場合、パーソナルコンピュータ111およびAPR112の音声の出力状態は変更されずに、外部音響機器着脱時処理は終了する。
なお、アナログ音声出力部163に外部の音響機器が接続された場合、例えば、ハードウェアの処理により、デジタルアンプリファイアー191にミュート信号が供給されるようにして、図36および図37の処理を省略するようにしてもよい。
以上のようにして、パーソナルコンピュータ111の音量ボタン157を操作しても、APR112の音量スイッチ193を操作しても、または、OS224のシステム音量設定機能を使用しても、APR112のラウドスピーカ192の出力音声の音量を設定(調節)することができるようになる。また、パーソナルコンピュータ111のミュートボタン158を操作しても、または、OS224のミュート設定機能を使用しても、情報処理システム101のミュート設定を変更できるようになるとともに、OS224のミュートの表示、LED159の点灯および消滅、および表示部164のダイアログの表示を、ミュート設定に同期させることができる。
また、以上の処理は、ECファームウェア221またはユーティリティプログラム226により実行されるため、新たな部品を追加せずに、例えば、組み込み制御部155のような汎用のプロセッサのファームウェアを変更したり、ユーティリティプログラム226をパーソナルコンピュータ111にインストールしたりすることにより実現することができる。
このようにして、第1のプログラムを実行する第1のコンピュータによって実現される機能により設定されたデジタルの音声データを基に音声を出力する音声出力装置の出力音声の音量を設定する設定データを取得し、音声出力装置に設けられている設定手段から供給された音声出力装置の出力音声の音量を設定する設定信号を取得し、第2のプログラムを実行する第2のコンピュータによって実現される、設定データおよび設定信号に基づいて、音声出力装置の出力音声の音量を制御する音量制御データを算出し、音量制御データを音声出力装置に出力した場合には、情報処理装置に接続して使用されるデジタル方式の音声出力装置の出力音声の音量を制御することができる。また、新たな部品を追加することなく、情報処理装置に接続して使用されるデジタル方式の音声出力装置の出力音声の音量を制御することができる。
なお、以上の説明では、携帯型のパーソナルコンピュータを例に用いたが、本発明は、パーソナルコンピュータ以外にも、例えば、車載表示装置または携帯電話機など、デジタル方式の音声出力装置を接続して使用される電子機器などに適用することができる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータにインストールされ、コンピュータによって実行可能な状態とされるプログラムを記録する記録媒体は、図3に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disc)(登録商標)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア181により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM152または記憶部154に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、プログラム格納媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表わすものである。
従来のパーソナルコンピュータおよび音声出力装置の機能構成例を示すブロック図である。 本発明を適用した情報処理システムの一実施の形態の構成を示すブロック図である。 図2のパーソナルコンピュータの機能の構成例を示す図である 図2のAPRの音声出力部の機能の構成例を示す図である。 図4の音声出力部のデジタルアンプリファイアーの機能の構成例を示す図である。 本発明を適用した情報処理システムにより実行されるプログラムの構成例を示す図である。 組み込み制御部により実現される機能の構成例を示す図である。 組み込み制御部のスイッチ音量ポーリング処理を説明するフローチャートである。 組み込み制御部のスイッチ音量ポーリング処理を説明するフローチャートである。 CPU(ユーティリティプログラム)のシステム音量通知処理を説明するフローチャートである。 組み込み制御部のシステム音量取得処理を説明するフローチャートである。 組み込み制御部のAPR音量算出処理を説明するフローチャートである。 組み込み制御部の音量ゲイン算出処理を説明するフローチャートである。 デジタルアンプリファイアーから出力される音声データの音圧レベルの例を示す図である。 デジタルアンプリファイアーから出力される音声データの音圧レベルの例を示す図である。 音量ゲインを算出する方法の特長を比較する図である。 組み込み制御部のAPR音量設定処理を説明するフローチャートである。 組み込み制御部の電源起動時初期化処理を説明するフローチャートである。 本発明を適用した情報処理システムのミュート設定の状態の遷移を示す図である。 本発明を適用した情報処理システムの音声の出力状態の一覧を示す図である。 本発明を適用した情報処理システムの音声の出力状態の遷移を示す図である。 本発明を適用した情報処理システムの音声の出力状態の遷移を示す図である。 組み込み制御部のミュートボタンポーリング処理を説明するフローチャートである。 図23のステップS207におけるミュート状態設定処理の詳細について説明する図である。 CPU(ユーティリティプログラム)のミュート設定問い合わせ処理を説明するフローチャートである。 ミュート設定がオンの場合に表示されるダイアログを示す図である。 ミュート設定がオフの場合に表示されるダイアログを示す図である。 組み込み制御部のミュート設定問い合わせ応答処理を説明するフローチャートである。 CPU(ユーティリティプログラム)のミュート設定変更通知取得処理を説明するフローチャートである。 組み込み制御部のミュート設定指示情報取得処理を説明するフローチャートである。 組み込み制御部のアンミュート設定指示情報取得処理を説明するフローチャートである。 組み込み制御部のポートリプリケータ着脱信号検出処理を説明するフローチャートである。 図32のステップS407におけるポートリプリケータ着脱時処理を説明するフローチャートである。 CPU(ユーティリティプログラム)のポートリプリケータ専用アプリケーション制御処理を説明するフローチャートである。 組み込み制御部のポートリプリケータ接続状態通知処理を説明するフローチャートである。 組み込み制御部の音響機器接続信号ポーリング処理を説明するフローチャートである。 図36のステップS507における外部音響機器着脱時処理を説明するフローチャートである。
符号の説明
101 情報処理システム, 111 パーソナルコンピュータ, 112 Aタイプポートリプリケータ, 113 Bタイプポートリプリケータ, 121 接続信号出力部, 122 音声出力部, 131 接続信号出力部, 151 CPU, 152 ROM, 153 RAM, 154 記録部, 155 組み込み制御部, 157 音量ボタン, 158 ミュートボタン, 159 LED, 160 音声データ処理部, 161 アナログアンプリファイアー, 162 内蔵ラウドスピーカ, 163 アナログ音声出力部, 164 表示部, 165 ドライブ, 181 リムーバブルメディア, 191 デジタルアンプリファイアー, 192 ラウドスピーカ, 193 音量スイッチ, 194 デジタル音声出力部, 221 組み込み制御ファームウェア, 224 OS, 226 ユーティリティプログラム, 241 ハードウェア信号入力部, 242 ポートリプリケータ接続検出部, 243 音量スイッチ検出部, 244 音量制御部, 245 ミュート制御部, 246 ユーティリティ通信部, 247 デジタルアンプリファイアー制御部, 248 表示制御部

Claims (6)

  1. デジタルの音声データを基に音声を出力する音声出力装置が接続される情報処理装置において、
    第1のプログラムを実行する第1のコンピュータによって実現される機能により設定された前記音声出力装置の出力音声の音量を設定する設定データを取得する第1の取得手段と、
    前記音声出力装置に設けられている設定手段から供給された前記音声出力装置の出力音声の音量を設定する設定信号を取得する第2の取得手段と、
    第2のプログラムを実行する第2のコンピュータによって実現される、前記設定データまたは前記設定信号のうちの一方の値に対応する第1の中間データを予め記憶しておき、前記設定データまたは前記設定信号のうちの一方を前記第1の中間データに変換し、前記設定データまたは前記設定信号のうちの他方と前記第1の中間データとに基づいて、前記音声出力装置の出力音声の音量を制御する第1の音量制御データを算出する算出手段と、
    前記第1の音量制御データを前記音声出力装置に出力する第1の出力手段と
    を含むことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記第1の音量制御データは、第2の音量制御データと第3の音量制御データにより構成され、
    前記算出手段は、それぞれ異なる第2の中間データを割り当てた複数の異なる前記第2の音量制御データを予め記憶しておき、前記設定データまたは前記設定信号のうちの一方を前記第1の中間データに変換し、前記設定データまたは前記設定信号のうちの他方と前記第1の中間データとを足し合わせた加算値の一部のビットを前記第2の中間データとし、前記加算値の残りのビットを前記第3の音量制御データとし、前記第2の中間データを前記第2の中間データが割り当てられている前記第2の音量制御データに変換することにより前記第1の音量制御データを算出する
    ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  3. 前記第2の取得手段は、さらに前記音声出力装置の出力音声の出力の停止を指示する停止指示信号を取得し、
    前記出力停止信号に基づいて、前記音声出力装置の出力音声の出力を停止させるミュート信号を前記音声出力装置に出力するとともに、前記第1のプログラムを実行する前記第1のコンピュータに前記ミュート信号の出力の変化を示すミュート変化情報を出力する第2の出力手段をさらに含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. デジタルの音声データを基に音声を出力する音声出力装置が接続される情報処理装置の音量制御方法において、
    第1のプログラムを実行する第1のコンピュータによって実現される機能により設定された前記音声出力装置の出力音声の音量を設定する設定データを取得する第1の取得ステップと、
    前記音声出力装置に設けられている設定手段から供給された前記音声出力装置の出力音声の音量を設定する設定信号を取得する第2の取得ステップと、
    第2のプログラムを実行する第2のコンピュータによって実現される、前記設定データまたは前記設定信号のうちの一方の値に対応する中間データを予め記憶しておき、前記設定データまたは前記設定信号のうちの一方を前記中間データに変換し、前記設定データまたは前記設定信号のうちの他方と前記中間データとに基づいて、前記音声出力装置の出力音声の音量を制御する音量制御データを算出する算出ステップと、
    前記音量制御データを前記音声出力装置に出力する出力ステップと
    を含むことを特徴とする音量制御方法。
  5. デジタルの音声データを基に音声を出力する音声出力装置が接続され、音量設定プログラムを実行する第1のコンピュータによって実現される機能により設定された前記音声出力装置の出力音声の音量を設定する設定データを取得する取得手段を備えた情報処理装置の第2のコンピュータ用の音量制御用のプログラムであって、
    前記音声出力装置に設けられている設定手段から供給された前記音声出力装置の出力音声の音量を設定する設定信号を取得する取得ステップと、
    前記設定データまたは前記設定信号のうちの一方を、その値に対応する予め記憶されている中間データに変換し、前記設定データまたは前記設定信号のうちの他方と前記中間データとに基づいて、前記音声出力装置の出力音声の音量を制御する音量制御データを算出する算出ステップと、
    前記音量制御データを前記音声出力装置に出力する出力ステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
  6. デジタルの音声データを基に音声を出力する音声出力装置が接続され、音量設定プログラムを実行する第1のコンピュータによって実現される機能により設定された前記音声出力装置の出力音声の音量を設定する設定データを取得する取得手段を備えた情報処理装置の音量制御処理を、情報処理装置の第2のコンピュータに行なわせるプログラムにおいて、
    前記音声出力装置に設けられている設定手段から供給された前記音声出力装置の出力音声の音量を設定する設定信号を取得する取得ステップと、
    前記設定データまたは前記設定信号のうちの一方を、その値に対応する予め記憶されている中間データに変換し、前記設定データまたは前記設定信号のうちの他方と前記中間データとに基づいて、前記音声出力装置の出力音声の音量を制御する音量制御データを算出する算出ステップと、
    前記音量制御データを前記音声出力装置に出力する出力ステップと
    を含むことを特徴とするプログラム。
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