JP4103102B2 - 水硬化性固定材 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は外科、整形外科分野において患部を固定して治療するために用いる水硬化性固定材に関する。
【0002】
【従来の技術】
水硬化性ポリウレタンプレポリマー組成物をテープ状又はシート状の基材に塗布し、湿気不透過性の容器に密封して販売されている水硬化性固定材は、使用時に水に浸漬してから患部に適用すると、短時間のうちに硬化して患部を固定することができ、充分な強度が得られるので、使用する際に特別な装置を必要とすることもないし、汚染や悪臭も無い。更に患者にとっても短時間で固定が可能であり、通気性もよくX線撮影も可能なことからギブス包帯に代って広く用いられるようになっている。
【0003】
こうした水硬化性固定材に用いられるポリウレタンプレポリマー組成物は、水に接触すると硬化反応を開始し、患部への適用操作後に柔軟な水硬化性固定材は徐々に硬くなり、さらに硬化反応が進行すると多少の負荷が加わっても変形しない強度となり、反応が完結すると強度の高い固定材となる。整形外科用の水硬化性固定材は適用後に早期に硬化することが必要とされるため、水硬化性のポリウレタンプレポリマー組成物は水分に対して高い活性が求められる。
【0004】
この水硬化性固定材を水に浸漬してから患部へ装着する過程には、
(1)水分と接触させた水硬化性固定材を患部に適用する過程(以下この時間帯を可使時間という)。
(2)水硬化性固定材を患部に適合するように部分的に修整する、いわゆるモデリングする過程 (以下この時間帯をモデリング時間という)。
(3)モデリングが終了した水硬化性固定材の硬化が進行し、荷重を加えても変形を起こさなくなるまでの過程(以下この時間帯を加重負荷可能時間という)。
(4)水硬化性固定材の硬化が更に進行して完全な硬化状態になるまでの過程。がある。
【0005】
これらの各過程における水硬化性固定材の強度と時間との関係を考察すると、(1)の過程は患部に水硬化性固定材を適用する作業であり、特に複雑な形状を有する部位に適用するような場合にはある程度の時間を必要とする。この過程で水硬化性ポリウレタンプレポリマー組成物の硬化が速く進み過ぎてしまうと、所定の位置に適切に適用することができないから、適用するのに必要な時間帯は水硬化性固定材の強度ができるだけ低く保たれていることが望ましい。
次に(2)のモデリングの過程においては、(1)の過程でほぼ適正な位置に適用された水硬化性固定材を患部に合わせて部分的に修整するもので、水硬化性固定材の強度がいつまでも低い値に保たれていると、修整するために水硬化性固定材に力を加えて正確な形にモデリングを行っても、その力を除くと水硬化性固定材の復元力や体の弾力性等によって修整前の形に戻ってしまい、最終的なモデリングに時間と手間がかかりすぎるから、モデリングの過程において水硬化性固定材の強度は次第に増加していくことが望ましい。
上記(3)の過程においては、モデリングが終了した水硬化性固定材は患部に対して全体にわたって適正な位置にあるから、水硬化性固定材が硬化して通常の荷重を加えても変形しない状態になるまでは患部を動かないように保持しておく必要がある。したがって水硬化性固定材の強度はできるだけ速く増加することが望ましい(以下ここまでの硬化の立ち上がりを初期硬化性という)。
更に(4)の過程においては患者及び医師の拘束時間を短くするために、充分に硬化し、かつ硬化した固定材の強度ができるだけ高い値に達することが望ましい。
すなわち、上記(1)〜(4)の過程を通じて水硬化性固定材の強度は、患部に適用している操作期間中は低い値に保たれており、モデリング時間に入って速やかに増加し、その後も増加し続けて硬化し、最終的に高い値に達するような硬化反応特性を有することが望ましい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来多く提案されている水硬化性固定材は、上記したように使用時に水に浸漬して充分に水を保持させ、患部に巻回、適用するものであり、上述のようにモデリング過程後のポリウレタンプレポリマー組成物の硬化性を速める必要があるが、そうすると患部に適用中にも硬化がどんどん進行して可使時間が短くなり、複雑な患部に対して充分な時間をとって適用することができにくいという欠点がある。
【0007】
本発明は複雑な形状の患部にも充分な可使時間をもって適用することができ、かつモデリング過程に入ったらその硬化性を速めて、使用し易く、かつ充分な強度の得られる水硬化性固定材を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、基材に水硬化性ウレタンプレポリマー組成物を保持させた固定材をそのまま患部に適用し、適用が終った後に固定材の外方から水を供給してウレタンプレポリマーを急速に硬化させ充分な強度を得るようにする。このとき固定材の基材は1cm当り15〜33個の開口を有し、かつ開口率を14〜35%とした柔軟性のものとし、これをポリオールとポリイソシアネートとからなるポリウレタンプレポリマー、触媒を含む水硬化性ポリウレタンプレポリマー組成物で被覆する。そして、上記ポリオールのエチレンオキサイド成分をポリウレタン樹脂組成物中に少なくとも12wt%以上含有させている。
【0009】
固定材を患部に適用した後に供給する水分は、水単独でもよいが、水に界面活性剤を含ませたものを使用すると固定材に水分が均一的に行き渡り硬化を速めることができる。また、上記水分は患部に適用した固定材に噴霧することによって供給するようにするとよいことが多い。
【0010】
上記モデリング過程に入った後の硬化性を速めるため、ポリウレタンプレポリマー組成物が適度に発熱することが望ましい。そのために、ポリウレタンプレポリマー組成物中に水に接触すると発熱する化合物を更に添加することができる。これによって、患部に適用された固定材に水を供給してモデリング作業を行うと、固定材の最外層において発熱する化合物と水との接触が更に起り易くなり、最外層から内層に向けて熱を供給するので、硬化をより促進するようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】
水硬化性固定材の基材には、柔軟であって、低水分率で引張強度が高く、ポリウレタンプレポリマー組成物に非反応性でかつ濡れやすい素材から作られた編物、織物、不織布等を使用することができる。例えば、ガラス繊維、アラミド繊維、ポリエステル繊維、ポリオレフィン繊維、ポリアミド繊維、ポリアクリル繊維、レーヨン繊維、綿繊維等を用いた編物、織物、不織布がある。特にガラス繊維、ポリエステル繊維の集合体(糸)を用いてラッシェル編みしたものがよく、厚さは約0.08〜5mm程度にするとよい。
この基材は、1cm当り約15〜33個の開口を有し、かつ開口率を約14〜35%のものとするとよい。1cm当り開口数34個以上で開口率が14%未満の開口では噴霧等した水の浸透性が低くなり、開口数が14個以下で開口率が35%を超える開口では噴霧等した水が保持されず流れ出てしまうため、いずれもウレタンプレポリマー組成物を充分に硬化させ難くなる。上記開口率は基材の拡大写真を撮り、一定範囲内における空隙が占める面積の割合であって、写真を画像認識して機械的に求めることができる。
【0012】
ポリウレタンプレポリマーは、ポリオールとポリイソシアネートとを反応させて得られる末端にイソシアネート基を有するものである。
上記ポリオールとしては、ポリエチレングリコール(PEG)、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドのランダムまたはブロック共重合体などを用いる。このポリオールの数平均分子量としては約200〜4000程度のものが望ましい。分子量200以下では剛性が大きく、硬くて脆い性質となり、分子量4000以上では剛性が小さく固定材としての強度が不足することがある。また、これらのポリオールと共に公知のポリオールも用いることができ、例えばポリプロピレングリコール(PPG)、ビスフェノール系ジオール(BP、BPE)などを適宜混合して用いることができる。上記ポリオールのエチレンオキサイド成分はポリウレタンプレポリマー組成物中に約12wt%以上含有することが必要であり、好ましくは約18wt%以上含有するとよい。
【0013】
上記ポリイソシアネートには、従来公知のポリイソシアネートを使用することができ、例えば4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート等(MDI)、p−フェニレンジイソシアネート及びこれらのカルボジイミド変性ポリイソシアネートなどがあり、これらは単独または2種以上組合せて使用することができる。好ましくは、4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート、及びこれらのカルボジイミド変性ポリイソシアネートを用いるとよい。
【0014】
末端にイソシアネート基を有するポリウレタンプレポリマーを得るための、ポリオールとポリイソシアネートとの配合比率は、通常ポリオール1当量当りポリイソシアネート2〜5当量、好ましくは2.5〜5当量にする。両者の反応は、通常約30〜100℃、好ましくは約50〜80℃で加熱攪拌することで達成される。ポリウレタンプレポリマーの粘度は、通常室温23℃で約10〜50Pa・s、好ましくは約15〜40Pa・sにするとよい。
【0015】
触媒としては、貯蔵安定性に優れたものを選択使用するとよく、従来からよく知られているものとして、ジモルホリノジエチルエーテル、ビス(2,6−ジメチルモルホリノ)ジエチルエーテル、置換モルホリノジエチルエーテル類などがあり、これらを単独または2種以上混合して用いることができる。
水硬化性固定材を患部に適用後、水を噴霧して硬化させる場合、上記触媒の使用量は、ポリウレタンプレポリマー組成物の後記ゲルタイムが70秒以下となるようにするとよく、そのために組成物中に約1.3〜6wt%の量を含有させることが好ましい。触媒量が1.3wt%以下では上記した初期硬化性において水噴霧後の硬化性が十分上がらず、触媒量が4wt%を超えて6wt%迄は触媒量4wt%の初期硬化性と変わらず6wt%を超えると初期硬化性は低下する。
【0016】
ポリウレタンプレポリマー組成物中に含有させる、水に接触(溶解)すると発熱する化合物としては種々のものが使用でき、例えば、塩化カルシウムや塩化マグネシウムなどの金属の塩化物、酸化カルシウムや酸化亜鉛などの金属の酸化物、硫酸カルシウムや硫酸マグネシウムなどの金属の硫酸化物、シリカなどを使用することができる。
【0017】
ポリウレタンプレポリマー組成物中には適宜安定剤を含有させるとよく、こうした安定剤としては公知のベンゾイルクロライド、メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸などを使用することができる。これらの安定剤も単独または2種以上混合して用いることができる。安定剤の使用量は触媒の使用量によって異なるが、通常ポリウレタンプレポリマー組成物の約0.005〜1wt%、好ましくは約0.01〜0.5wt%である。0.005wt%より少ない量では安定化効果がなく、1wt%より多いと触媒の活性が損なわれるおそれがある。
【0018】
本発明のポリウレタンプレポリマー組成物にはさらに、必要に応じて消泡剤、酸化防止剤、粘度調整剤、粘着力抑制剤、紫外線吸収剤、顔料や染料などの着色剤、炭酸カルシウム、二酸化チタン、カーボンブラック、クレイ等の充填剤などの各種添加剤を使用することができる。
【0019】
水硬化性固定材に噴霧等によって供給する水は上記水硬化性固定材に対して約20〜60g/m程度、好ましくは約40〜50g/m程度の少量を供給することによって硬化させることができる。また、上記供給する水には界面活性剤を加えることが好ましい。界面活性剤としては、非イオン系、アニオン系、カチオン系、両性系界面活性剤のいずれも使用可能であるが、皮膚刺激性の低いものが望ましい。具体的な噴霧の方法としては、上記界面活性剤を含み若しくは含まない水を充填した噴霧器またはエアゾール容器などによって上記所定量を噴霧するとよい。
【0020】
ポリウレタンプレポリマー組成物の調製にあたっては、ポリオールとポリイソシアネートとから得られたポリウレタンプレポリマーに、上記触媒、安定剤、各種添加剤を加えればよいが、上記ポリウレタンプレポリマーを製造する際にポリオール、ポリイソシアネートと共に、あらかじめ触媒、安定剤、塩化カルシウム、各種添加剤の一部または全量を加えておいてもよい。また、塩化カルシウムは、基布にポリウレタンプレポリマーを塗布後に振りかけて付着させるようにすることもできる。
【0021】
上記基材にポリウレタンプレポリマー組成物を被覆して水硬化性固定材を製造する方法は、従来公知の方法でよく、例えば低湿度に調整された室内でポリウレタンプレポリマー組成物をロールによって基材に塗布する方法を用いることができる。得られた水硬化性固定材は、湿気を遮断できる容器内に密封して保存するとよい。
【0022】
この水硬化性固定材を使用する場合、密封容器を開封して固定材を取出し、この固定材をそのまま患部に巻回等して適用する。このとき固定材には未だ水分が与えられていないので、大気中の湿気によって僅かに硬化が進むことはあっても、本格的な硬化は始まっていないから、複雑な形状等の患部に対しても充分な時間をとって確実に適用することができる。
こうして患部に適用後、固定材の表面に水を噴霧して水分を与えれば、ポリウレタンプレポリマーは反応を開始して硬化が始まり、塩化カルシウム等の発熱材料が含有されている場合には更に発熱も加わって反応が促進される。この硬化の進行と共にモデリングを行って患部に合わせるように修正を行い、更に硬化を進めると患部を確実に固定することができる。
【0023】
水硬化性固定材の硬化の過程は、次のように考えられる。すなわちポリウレタンプレポリマー中のポリオール成分であるポリエチレングリコールは、強い親水性を持っているため、固定材を患部に適用した後に外方から水を噴霧すると、水分がポリウレタンプレポリマー組成物中に速やかに浸透してイソシアネート基との反応が起こる。このとき噴霧する水の中に界面活性剤を含ませると、水硬化性固定材への浸透性が増し、より均等に水が行き渡る。また、この水の浸透性は前述の基材の開口数及び開口率とも関連し、基材の1cm当りの開口数が14〜34個、開口率が13〜35%の範囲内において良好な結果が得られる。好ましくは開口数が15〜33個、開口率が14〜33%であり、より好ましくは開口数が20〜25個、開口率が18〜27%である。
【0024】
水が浸透し固定材に有効に保持されていると、ポリウレタンプレポリマー組成物中の触媒が水とイソシアネートとの反応を促進して硬化を進める。水とイソシアネートとの反応による反応熱によって温度が上昇し、反応速度は更に促進され短時間の内に外層から患部側の内層に向って硬化していく。そして、固定材の最も患部側(内側)まで水が到達する割合が小さいため患部側での発熱は小さくなる。
【0025】
噴霧法によって固化させる場合、ポリプロピレングリコールを使用したポリウレタンプレポリマーでは親水性が低く、水の浸透性が小さいため実用に適する程の短い時間で所望の強度が得難い。また、良好な水の浸透性を得るためには、少なくともポリオールとしてのエチレンオキサイド成分がポリウレタンプレポリマー組成物中に12wt%以上含有するようにし、好ましくは18wt%以上含有するようにする。こうしたポリウレタンプレポリマーは親水性が高いため反応熱を発しながら反応が早期に完結する。また、上記の初期硬化性を上げるためには、水の浸透性と共に触媒の添加量も関係しておりこの触媒の使用量は、そのゲルタイムが70秒以下となるようポリウレタンプレポリマー組成物中に添加することが好ましい。
【0026】
【実施例】
本発明の実施例、比較例を挙げて更に説明する。実施例、比較例のポリウレタンプレポリマー組成物に使用される原料は図1に、配合処方は図2及び図3に記載した。またこの配合処方で得られたポリウレタンプレポリマー組成物の物性と、基材に塗布した水硬化性固定材の評価を下記する項目について行った。
【0027】
ポリウレタンプレポリマー組成物の調整は、全ての実施例及び比較例とも、窒素ガスで置換した反応容器にポリオール成分、消泡剤を仕込み、80〜100℃にて水分を除き安定剤の一部を加え、その後ポリイソシアネート成分を加えて70〜80℃で約3時間撹拌を行う。更に触媒と残りの安定剤を加え、一時間撹拌し、ポリウレタンプレポリマー組成物を得た。このポリウレタンプレポリマー組成物は、窒素ガスで置換した密閉容器に封入した。
【0028】
水硬化性固定材の作製は、全実施例及び比較例ともに基材に塗布して作製した。基材にはガラス繊維で開口数(メッシュサイズ)1cm当り23個・開口率22%の条件のもの、及び開口数同31個・開口率15%の条件のもので幅100mmにラッシェル編みし、さらにヒートクリーニングを行ったテープ状基材を使用した。また比較例の一つにポリエステル繊維を開口数同12個・開口率40%の条件でラッシェル編みし、ヒートセットを行ったテープ状基材を用いた。
この基材へのポリウレタンプレポリマー組成物の塗布は、ロールコーター方式でポリウレタンプレポリマー組成物をガラス基材の場合平均220g/m2、ポリエステル基材の場合平均280g/m2塗布した。ポリウレタンプレポリマー組成物を塗布した基材は長さ3.6mに巻き取って水硬化性固定材とし、湿気不透過性袋に窒素ガス置換して封入した。
【0029】
上記ポリウレタンプレポリマー組成物の物性及び水硬化性固定材の評価方法はそれぞれ次のように行った。噴霧法においては特に記載しない限り水にアニオン系界面活性剤(三洋化成工業(株)製・「サンデットET」)を加えた1wt%水溶液を使用した。噴霧する方法は、噴霧器によって水硬化性固定材1m2に対して40gが均一に付着するように噴霧した。
【0030】
水硬化性固定材の評価は以下の項目について行った。
〔浸漬法における可使時間〕
室温23℃、湿度65%RHに調整した測定室で、水硬化性固定材を湿気不透過性の袋より取り出し、水温20℃の水に10秒間浸けて軽く水切りを行った後、円筒に巻き、ローリングできなくなった時の時間を測定した。
【0031】
〔噴霧法における可使時間〕
室温23℃、湿度65%RHに調整した測定室で、水硬化性固定材を湿気不透過性の袋より取り出し、そのまま円筒に巻き、ローリングできなくなった時の時間を測定した。
【0032】
〔噴霧法における発熱温度〕
室温20℃、湿度20%RHに調整した測定室で、水硬化性固定材を湿気不透過性の袋より取り出し、あらかじめ温湯を入れて37℃に温めた直径85mmのポリエチレン容器表面に温度センサーを設置し、その上に厚さ3mmの不織布の下巻き材を2層巻き付け、さらにその上に水硬化性固定材を13層巻く。13層に巻いた上から上記界面活性剤入りの水を噴霧器で全体に均一的に吹き付けて最高発熱温度を測定した。
【0033】
〔浸漬法における時間経過と強度の変化(浸漬法における初期硬化性)〕
室温20℃、湿度20%RHに調整した測定室で水硬化性固定材を袋から取り出し、20℃の水に5秒間浸ける。このとき水の中で揉んだりせずに取出し、試料を軽く握って3回振って水を切った。その後下巻き材を巻いた直径60mmで32℃に調整した水の入ったアクリル製円筒容器に、テンションをかけずに水硬化性固定材のロ−ルを展開し、5層に巻いて、幅方向にずれないように注意しながら、表面を擦り円筒状のサンプルを形成した。5分後アクリル製円筒容器よりサンプルを変形しないように抜き取り、オートグラフAG-D((株)島津製作所製・コンピュ−タ−計測制御式精密万能試験機)にて、支点間距離50mmのジグ上にサンプルを乗せて径方向に圧縮し、5mm変形するまでの応力を測定した。同様に7分後、10分後の時点でも同じように形成した別のサンプルを測定した。試験速度は25mm/minで行った。
【0034】
〔噴霧法における時間経過と強度の変化(噴霧法における初期硬化性)〕
室温20℃、湿度20%RHに調整した測定室で、水硬化性固定材を袋から取り出し、下巻き材を巻いた直径60mmで32℃に調整した水の入ったアクリル製円筒容器にテンションをかけずに水硬化性固定材のロ−ルを展開しながら5層に巻いた。このロールの表面全体に上記界面活性剤入りの水を噴霧器により全体に均一的に吹き付けて、幅方向にずれないように注意しながら表面を擦り、円筒状のサンプルを形成した。5分後アクリル製円筒容器よりサンプルを変形しないように抜き取り、オ−トグラフAG-Dにて同様に応力を測定した。同様に7分後、10分後にも同じように形成した別のサンプルを測定した。
【0035】
〔1日後の圧縮強度〕
上記初期硬化性と同様にして浸漬法及び噴霧法についてサンプルを作製し、15分後変形しないように抜き取り、20℃の恒温器で1日放置後、オ−トグラフAG-Dにて同様に応力を測定した。試験速度は同じく25mm/minで行った。
【0036】
〔ゲルタイム〕
室温20℃、湿度20%RHに調整した測定室で、ポリウレタンプレポリマー組成物を5g取り、これに水1gを加えた後ガラス棒で20秒間撹拌する。その後樹脂は発泡しながら上昇し、撹拌開始から上昇が停止する近辺で破泡するまでの時間(秒)をゲルタイムとした。
【0037】
〔測定結果〕
実施例及び比較例の物性及び評価に関する各測定結果を図4及び図5で示す。また、実施例2、3及び比較例2、3の各噴霧法による初期硬化性について経過時間と強度の関係を図6に示す。
【0038】
〔測定結果〕
(可使時間について)
各実施例において、噴霧法による可使時間は10分以上あるので、患部の複雑な部位にもゆっくりと時間をとって確実に適用することができる。これに対し、比較例の浸漬法では可使時間が1分50秒〜2分30秒であるので、複雑な部位に適用するには時間が短く、適用の途中で硬化してしまうことがある。尚、実施例のものを浸漬法で行うと、可使時間が1分30秒〜1分50秒と短く、浸漬法での使用では患部への適用に充分な時間をとることができ難い。
【0039】
(初期硬化性について)
初期硬化性は10分後の時点で強度が約78N以上に達していないと実用的でないと考えられている。実施例の噴霧法によるものは86〜140Nの範囲にあっていずれも78N以上であるから適切な初期硬化性を有していることが判る。これに対して、比較例1〜5のものは浸漬法によれば107〜154Nであって適当と思われるが、噴霧法によれば32〜63Nであって78Nに達しておらず、噴霧法による使用は不都合であると考えられる。また、比較例6のものは、下記する1日後の圧縮強度においては充分な強度が得られるが、浸漬法、噴霧法のいずれによっても充分な初期硬化性が得られない。さらに実施例のものは、浸漬法によれば、約5分程度で早期に78Nを越えてしまい、硬化が早すぎる。
【0040】
(1日後の圧縮強度について)
各実施例と比較例において、噴霧法においても、浸漬法においても充分な圧縮強度が得られており、この点においては差は見られない。
【0041】
(発熱温度について)
実施例のものは最高温度が38.5〜39.8℃であるが、この発熱も許容範囲内にあって不都合は生じていない。比較例のものは発熱温度が低く、反応が適切な速さで進んでおらず、これが初期硬化性の数値が低いことにも表われている。
【0042】
(ゲルタイムについて)
各実施例と比較例の中において、比較例1、5はゲルタイムが70秒を超えており長すぎると考えられるが、各実施例を含め他の例では適切な範囲内にある。
【0043】
〔総合評価〕
実施例のものは噴霧法によった場合には可使時間も充分にとることができるし、初期硬化性、1日後の圧縮強度においても適切な数値が得られており、発熱温度も適当であって、良好に使用することができる。
比較例のものは、噴霧法によった場合には、可使時間が長いが発熱温度も低く、充分な初期硬化性を得ることが出来ない。また、浸漬法による場合には初期硬化性、1日後の圧縮強度において適当な範囲内にあると考えられるが、可使時間が短いので使用し難い面が見られる。
【0044】
【発明の効果】
本発明は上記したように、噴霧法によって水分を供給して硬化させる場合において可使時間が10分以上あるので形状が複雑な患部に対して適用するときにも途中で硬化してしまうようなことはなく十分な時間をとることができる。また、固定材を数層に巻き付けてから硬化用の水分を表面側から供給するために患部側に達する水分量が少くて濡れが小さく、患部側での発熱もそれ程高くないから患者にとっても不快感を低減することができる。この固定材は噴霧法によって少量の水で硬化させることができるため、浸漬法のようにバケツなどに入れた多量の水をあらかじめ用意する必要がなく、エアゾール容器等に水を充填したものを準備しておけば、床面を汚すようなこともなくどのような場所でも使用することができるから、災害地その他の簡単に水を準備できない場所での骨折治療においても有効に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例および比較例の水硬化性ポリウレタンプレポリマー組成物に使用した原料を示す図表である。
【図2】本発明の実施例の水硬化性ポリウレタンプレポリマー組成物の配合組成を表す図表である。
【図3】本発明の比較例の水硬化性ポリウレタンプレポリマー組成物の配合組成を表す図表である。
【図4】本発明の実施例の各測定結果を表す図表である。
【図5】本発明の比較例の各測定結果を表す図表である。
【図6】本発明の実施例および比較例の初期硬化性と経過時間との関係を示すグラフである。

Claims (7)

  1. 患部に巻回して適用した後に外方から1m 当り20〜60gの少量の水を噴霧して硬化させる水硬化性固定材であって、短時間で硬化する水硬化性ポリウレタンプレポリマー組成物を比較的目の粗い柔軟な基材に被覆し、上記水硬化性ポリウレタンプレポリマー組成物はポリオール成分とポリイソシアネートを含むポリウレタンプレポリマーと触媒を有し、該水硬化性ポリウレタンプレポリマー組成物に対しポリオール成分としてエチレンオキサイド成分を12wt%以上含有し、上記基材は噴霧される水分の浸透を良くするように、1 cm 当り20〜25個の開口を有し且つ開口率が18〜27%である水硬化性固定材。
  2. 上記患部に適用後に外方から噴霧する水には、水硬化性ポリウレタンプレポリマー組成物への水分の均一的浸透を図り、その硬化を促進する界面活性剤が含まれていることを特徴とする請求項1記載の水硬化性固定材。
  3. 上記界面活性剤は、非イオン系またはアニオン系のもので、皮膚刺激性の低いものである請求項2記載の水硬化性固定材。
  4. 上記水硬化性ポリウレタンプレポリマー組成物中に水に接触すると発熱し、ポリウレタンプレポリマーの硬化を促進する金属の塩化物、金属の酸化物、金属の硫酸化物、シリカの少なくとも1つを含む請求項1〜3のいずれかに記載の水硬化性固定材。
  5. 上記金属の塩化物は、塩化カルシウム、塩化マグネシウムのいずれかである請求項4記載の水硬化性固定材。
  6. 上記金属の酸化物、酸化カルシウム、酸化亜鉛のいずれかである請求項4記載の水硬化性固定材。
  7. 上記金属の硫酸化物は、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウムのいずれかである請求項4記載の水硬化性固定材。
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