JP4102807B2 - 表示パネルの照明光学系、およびその照明光学系を有するプロジェクタ - Google Patents

表示パネルの照明光学系、およびその照明光学系を有するプロジェクタ Download PDF

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Description

本発明は表示パネルの照明光学系、およびその照明光学系を有するプロジェクタに関し、特に光源からの光を表示パネルの分割領域に対してR色、G色、B色の長方形の色光を互いに同じタイミングで同一色とはならぬように照射し、かつ各々の色光を順次変化させることで高い光利用効率が得られる表示パネルの照明光学系に関する。
従来、応答速度の速い表示パネルを一枚使用して、回転カラー円板によりR、G、Bの3原色光を高速で順次表示パネルに照射して各色のフィールド画像を順次表示し、眼の残像を利用してフルカラーのフレーム表示を行う色順次方式を用いるプロジェクタが知られている。このプロジェクタは、使用する表示パネルが1枚で済み、しかも光学系が単純なことから小型軽量化、および低コスト化が容易であるという利点がある。表示パネルとしてはDMD(デジタルミラーデバイス)が知られている。DMDはオンとオフの2つの状態しか持たない2値型のデバイスであるため、オン/オフのデューティを例えばPWM(パルス幅変調)制御することにより階調表示を実現している。
しかしながら、カラー円板の場合は常時1色しか使用されないので、光源からの光のうち2/3の光が表示パネルに照射されないで失われ、そのため高輝度化が困難であるという欠点があった。もしも、単一の表示パネルにおける色順次表示において、光源からの白色光束をR、G、Bの3原色に分離して、それらの全てを有効利用することができれば高輝度なプロジェクタを実現できる。
それに対応するため、例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4では、光源からの光をR、G、Bのカラーバンドに分離して、これらのカラーバンドを回転プリズムで表示パネル上を連続的に移動させながら走査させる、スクロール方式と呼ばれる照明光学系が開示されており、光源からのR、G、B光を常時利用しているので光利用率の高いプロジェクタを実現できるとされている。
米国特許第5410370号明細書 米国特許第5528318号明細書 特開2003−149738号公報 特許第3352100号明細書
上述のように、カラーフィルタが形成された円板状のカラーホイールを用いる従来の時分割タイプのプロジェクタの照明光学系では、R、G、Bの照明光束のうち、常に約2/3の光が利用されない。また、特許文献1から特許文献4で開示されているカラーバンドが表示パネル上を連続的に移動する公知のスクロール方式では、カラーバンドの幅が狭く画素行ごとにカラーバンドの色の切り替わるタイミングが異なるので、画素行ごとにタイミングの異なる入射光の色にあった信号で駆動する表示パネル駆動回路が必要となり、またある画面に対してカラーバンドを照射する時間が短くなり、PWMによって十分な階調を得るのが難しく、非常に複雑なPWM制御が必要となり、信号処理回路にかかる負担も大きいという問題点が指摘されている。
本発明の目的は、新規な構成により、信号処理回路にかかる負担が少なく光源の光利用率の高い、高輝度な表示パネルの照明光学系とその照明光学系を備えたプロジェクタを提供することにある。
本発明の第1の態様の表示パネルの照明光学系は、光源からの光をスペクトルが相異なる複数の光束に分離して、その光束を単一の表示パネルの所定の相異なる領域にそれぞれ照射し、かつ、その各領域に照射される上記の光束を時間と共に互いに切り替える。表示パネルの照明光学系は、光源と、光源から入射した光を出射面から出射する導光部材が複数配置されている導光手段と、光源と導光手段との間の光路上に配置されて、光源からの光を導光部材のいずれかに入射させる選択入射手段と、それぞれの導光部材の出射面に設けられ光源の光を相異なるスペクトルを有する複数の光束に分離する複数の色分離部材からなる色分離手段と、色分離手段から出射された各光束を表示パネルの所定の領域に結像させる結像手段とを有する。
複数の光束の、進行方向と直交する断面は、それぞれが長方形の形状であって、長辺が互いに接し、かつ複数の光束のスペクトルが各色分離部材に応じて空間的に異なった順序で配列されて出射されてもよく、長方形の、短辺の長さの総和と長辺の長さとの比率が表示パネルの所定の領域の短辺の長さと長辺の長さとの比率に相似していてもよく、複数の光束が、R色の光束とG色の光束とB色の光束とを少なくとも含んでいてもよい。
また、導光手段は3つの導光部材で構成され、第1の導光部材の出射面から出射した光が入射する色分離部材からは、光束が空間的にR色−G色−B色という順序で配列されて出射され、第2の導光部材の出射面から出射した光が入射する色分離部材からは、光束が空間的にG色−B色−R色という順序で配列されて出射され、第3の導光部材の出射面から出射した光が入射する色分離部材からは、光束が空間的にB色−R色−G色という順序で配列されて出射されてもよく、複数の導光部材の入射面は同一平面上に配置されていて、導光部材により入射した光束の輝度分布が均一化されてもよく、導光部材は、ロッドインテグレータであってもよい。
また、色分離手段は、ダイクロイックミラーおよびダイクロイックプリズムの何れかを有していてもよい。
さらに、選択入射手段は、光源からの光を導光手段の選択された導光部材に逐次入射させてもよく、導光部材への逐次入射が、光源と導光部材との間の光路上に配置された角柱プリズムの動作によって行われてもよい。
本発明の第2の態様の表示パネルの照明光学系もまた、光源からの光をスペクトルが相異なる複数の光束に分離して、その光束を単一の表示パネルの所定の相異なる領域にそれぞれ照射し、かつ、その各領域に照射される上記の光束を時間と共に互いに切り替える。表示パネルの照明光学系は、光源と、光源からの光を相異なるスペクトルを有する複数の光束に分離して出射する色分離手段と、色分離手段から入射した光束を出射面から出射する導光部材が複数配置されている導光手段と、色分離手段と導光手段との間の光路上に配置されて、色分離手段から出射された複数の光束のそれぞれを導光部材のいずれかに入射させる選択入射手段と、導光手段から出射された各光束を表示パネルの所定の領域に結像させるレンズとを有する。
導光手段から出射された各光束の、進行方向と直交する断面は、それぞれが長方形の形状であって、長辺が互いに接してもよく、長方形の、短辺の長さの総和と長辺の長さとの比率が表示パネルの所定の領域の短辺の長さと長辺の長さとの比率に相似していてもよい。
色分離手段により分離された複数の光束が、R色の光束とG色の光束とB色の光束とを少なくとも含んでいてもよく、色分離手段は複数の色分離部材で構成され、複数の色分離部材のそれぞれは、光源からの光から、所定の波長領域の光のみを分離して反射し、かつ、その各反射光が導光部材のいずれかに入射するような角度で配置されていてもよく、色分離手段は、R色を反射しG色およびB色を透過するダイクロイックミラーと、G色を反射しB色を透過するダイクロイックミラーと、B色を反射する反射ミラーとを少なくとも含んでいてもよい。
また、導光手段は3つの導光部材で構成され、複数の光束が、R色の光束とG色の光束とB色の光束とを少なくとも含み、選択入射手段によって、色分離手段から出射した各光束が、第1の導光部材には時間的にR色−G色−B色という順で入射され、第2の導光部材には、時間的にG色−B色−R色という順で入射され、第3の導光部材には、時間的にB色−R色−G色という順で入射されてもよく、導光手段は2つの導光部材で構成され、選択入射手段によって、色分離手段から出射した各光束が、第1の導光部材には時間的にG色−R色−B色という順で入射され、第2の導光部材には時間的にB色−G色−R色という順で入射されてもよく、複数の導光部材の入射面は同一平面上に配置されており、導光部材により、入射した光束の輝度分布が均一化されてもよく、導光部材は、ロッドインテグレータであってもよい。
また、選択入射手段により、色分離手段で分離された各光束のそれぞれが、逐次循環的に各導光部材に入射してもよく、各導光部材への逐次循環的な入射が、色分離手段と導光手段との間の光路上に配置された角柱プリズムの動作によって行われてもよい。
上述の表示パネルの照明光学系の対象となる表示パネルが、単板式のデバイスであっても、反射型の単板式のデバイスであってもよく、反射型の単板式のデバイスが、DMDあるいはLCosであってもよい。
本発明のプロジェクタは、
表示パネルと、上述の表示パネルの照明光学系のいずれかを有し、照明光学系から入射する複数の長方形の色光と入射する色に対応して入力された画像生成情報とによって表示パネルで形成された画像情報が、投写レンズを経由して投射面に投写される。
表示パネルの分割領域(例えば3領域)に対して、光源からの光を分離したR色、G色、B色の長方形の色光を、互いに同じタイミングで同一色とはならぬように照射し、かつ各々の色光を順次変化させるので、光源からの入射光が有効に利用できる。
本発明の表示パネルの照明光学系は、光源の光から分離された長方形の色光が、色数に対応して長方形に分割された表示パネルのそれぞれの領域に、逐次切り替えて照射されるので、光源の光利用効率が高く、また、分割された表示パネルのそれぞれの領域単位で照射された色光が切り替わるので、色光の境界線が連続的に表示パネル上を移動するスクロール式と比較して表示パネルの信号処理回路にかかる負担が少ないという効果がある。
本発明は、光利用率が高くて、かつ表示パネルの信号処理回路にかかる負担が少ない単板型表示パネルの照明光学系を提供するものであり、スクロール方式のようにそれぞれ異なる色光の長方形の波長帯域(以下カラーバンドと略称する)が表示パネル上を連続的に移動するのではなく、表示パネルの分割領域(例えば3領域)に対して、光源からの光を分離したR色(赤色領域にスペクトルの重心を有する色)、G色(緑色領域にスペクトルの重心を有する色)、B色(青色領域にスペクトルの重心を有する色)の長方形の色光を、互いに同じタイミングで同一色とはならぬように照射し、かつ照射される各々の色光を順次切り替えることに特徴があり、少ない信号処理回路にかかる負担でスクロール方式に匹敵する高い光利用効率を得ることができる。ここでは、表示パネルの分割領域数を3個とし、カラーバンドの色光の種類をR色、G色、B色の3個として説明するがこれに限定されるものではなく、色光の種類や分割数が異なっても同様の構成で対応が可能である。また、ここでは光束の断面の形状として長方形を例にとって説明したが、必ずしも長方形に限定されるものではない。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態の照明光学系とその照明光学系を備えたプロジェクタの模式的構成図である。本発明の第1の実施の形態の照明光学系1は、光源11とリフレクタ12を有し光軸13上の所定の位置に集束する光束14を投射する光源部10、選択入射手段である回転プリズム20、導光部材である第1のロッドインテグレータ31と第2のロッドインテグレータ32と第3のロッドインテグレータ33とから構成される導光手段である導光部30、ロッドインテグレータ31、32、33と一体に構成されている第1の色分離部材41と第2の色分離部材42と第3の色分離部材43とから構成されている色分離手段である色分離部40、および色分離部40のそれぞれの色分離部材41、42、43からの出射光をいずれも表示パネル60上の表示領域全体に集光する照明レンズ50を有する。
光源11としては高輝度の白色光を発光する高圧水銀ランプを想定しているがこれに限定されるものではない。この光源11には楕円鏡であるリフレクタ12を組み合わせて光源部10として集束光が得られるようにしてある。光源11を楕円鏡の第1焦点近傍に配置すれば、光源11からの光束14を第2焦点近傍に集束させることができる。なお、光源に放物面のリフレクタを使用することも可能である。この場合には、リフレクタの直後に任意の焦点距離の凸レンズを配置すれば、凸レンズの焦点近傍に集束する光束が得られる。これは、放物面鏡の焦点近傍に光源を配置することで、光源からの光は放物面鏡で反射後に略平行な光束になるからである。
光源11およびリフレクタ12からの光束の集束点付近には導光部材である第1のロッドインテグレータ31と第2のロッドインテグレータ32と第3のロッドインテグレータ33とから構成される導光手段である導光部30が配置されている。導光部材としてはロッドインテグレータに限定されるものではなく輝度分布を均一化した光を出射できる部材であればよい。図2はロッドインテグレータの斜視図であり、(a)は1個のロッドインテグレータと色分離部材を示し、(b)は導光部を示す。図3はロッドインテグレータの上面図である。ロッドインテグレータは、図2(a)の斜視図に示すごとく、光学研磨された入射面34と出射面35および4つの側面36、37、38、39を有し、材質が光学ガラスからなる直方体状の光学素子である。導光部30の3個のロッドインテグレータ31、32、33は同一形状、同一素材からなるものを使用することが好ましく、それらの相対的な位置関係としては、図2(b)および図3に示されるようにそれぞれの入射面が同一平面上に接することなく隣接して配置されることが好ましい。
なお、3個のロッドインテグレータ31、32、33を空気間隔を置かずに接着して配置することも可能であり、この場合には、図3に示すごとく3個のロッドインテグレータ31、32、33の接合面37に反射面となるような反射膜をコートして接着すればよい。
図1にも示されるように、第1のロッドインテグレータ31、第2のロッドインテグレータ32、および第3のロッドインテグレータ33の出射面35の直後には、それぞれ第1の色分離部材41、第2の色分離部材42、第3の色分離部材43が一体となって配置されている。
図4は色分離部を構成する色分離部材の模式的側面図であり、図5は3組のロッドインテグレータと色分離部材からの出射光の色の配列を示す模式的側面図であり、(a)は第2のロッドインテグレータ、(b)は第1のロッドインテグレータ、(c)は第3のロッドインテグレータを示す。この色分離部材41、42、43は、図4に示すように、ダイクロイックプリズム44と第1の直角プリズム47および第2の直角プリズム48の2個の直角プリズムとで構成されている。ダイクロイックプリズム44はX字状に第1の誘電体多層膜45、第2の誘電体多層膜46が形成されたクロスダイクロイックプリズムであり周知の技術で得ることが可能である。本発明では、図5に示すように3個のロッドインテグレータ31、32、33の直後に配置される各々の色分離部材41、42、43は、それぞれ誘電体多層膜45、46の透過および反射特性の異なったものが使用されている。
すなわち、第1のロッドインテグレータ31の直後に配置される第1の色分離部材41のダイクロイックプリズム44aにおいては、第1の誘導体多層膜45aはG色の色光を透過し、R色の色光が反射されて第1の直角プリズム47aで反射されて外部に出射し、第2の誘導体多層膜46aはG色の色光を透過し、B色の色光が反射されて第2の直角プリズム48aで反射されて外部に出射し、紙面での上からR色、G色、B色の順番でカラーバンドが形成される。ここでは誘電体多層膜45aの特性としてはG色を透過しR色を反射させる特性、誘電体多層膜46aはG色を透過し、B色を反射するように設計されている。
第2のロッドインテグレータ32の直後に配置される第2の色分離部材42のダイクロイックプリズム44bにおいては、第1の誘導体多層膜45bはB色の色光を透過し、G色の色光が反射されて第1の直角プリズム47bで反射されて外部に出射し、第2の誘導体多層膜46bはB色の色光を透過し、R色の色光が反射されて第2の直角プリズム48bで反射されて外部に出射し、紙面での上からG色、B色、R色の順番でカラーバンドが形成される。ここでは誘電体多層膜45bの特性としてはB色を透過しG色を反射させる特性、誘電体多層膜46bはB色を透過し、R色を反射するように設計されている。
第3のロッドインテグレータ33の直後に配置される第3の色分離部材43のダイクロイックプリズム44cにおいては、第1の誘導体多層膜45cはR色の色光を透過し、B色の色光が反射されて第1の直角プリズム47cで反射されて外部に出射し、第2の誘導体多層膜46cはR色の色光を透過し、G色の色光が反射されて第2の直角プリズム48cで反射されて外部に出射し、紙面での上からB色、R色、G色の順番でカラーバンドが形成される。ここでは誘電体多層膜45cの特性としてはR色を透過しB色を反射させる特性、誘電体多層膜46cはR色を透過し、G色を反射するよう設計されている。このように3つの色分離部材41、42、43で形成されるカラーバンドは各々色順が異なるようになっている。
色分離部材としては上述の構成に限定されるものではなく白色光を3色のカラーバンドに分離できるものであればよく、例えば2枚のダイクロイックプリズムと1枚の反射ミラーとを1列に組み合わせたものであってもよい。
色分離部40のあとに照明レンズ50が配置されて、色分離部40に形成されるカラーバンドを表示パネル60に結像させる役割を担っており、第1の実施の形態では、色分離部40の色分離部材41、42、43からの出射光は、図1に示すようにいずれも表示パネル60の所定の全領域に入射する。ここでは全領域と説明したが、表示パネル60の全領域に限定されるものではない。
表示パネル60としては透過型の単板の液晶パネルのほか、後に図20で説明するようなDMDやLCoS(Liquid Crystal on Silicon)等の反射型の表示パネルを用いることができる。
光源部10と導光部30との間には、光源11からの集束光束を3つのロッドインテグレータ31、32、33に順次入射させる選択入射手段である回転プリズム20が設けられている。本実施の形態では選択入射手段としては回転プリズム20が使用されているが、これに限定されるものではなく光源11からの光束14を選択的に逐次ロッドインテグレータ31、32、33に入射できる手段であればよい。この回転プリズム20は立方体形状の他、多角柱状のプリズムが使用できる。材質としては、光学ガラスであることが望ましい。回転プリズム20は周知の技術であり、モーター等を組み合わせて高速に回転を行うことができる。
以下図面を参照しながら第1の実施の形態の照明光学系1の動作について説明する。図1に示すように、光源11で発光した白色光の光束14は、まず楕円面のリフレクタ12によって光軸13上の所定の位置で集束される。先に説明したように光束は楕円鏡の第2焦点付近に向けて集束する。ここでは白色光と説明したが白色光に限定されるものではなく所望の色光に分離できる光であればよい。偏向されない場合は集束点付近に配置されている第1のロッドインテグレータ31に入射する。ここで光源11およびリフレクタ12から構成される光源部10とロッドインテグレータ31、32、33との間には回転プリズム20が配置されおり、この回転プリズム20の回転に伴って、光源11からの集束光が周期的に3つのロッドインテグレータ31、32、33のいずれかに選択的に入射する。これは、3つのロッドインテグレータ31、32、33は各々の入射面34が同一平面上に隣接して配置されているので、回転プリズム20を回転させて光軸13を偏向させることによって第2のロッドインテグレータ32、第3のロッドインテグレータ33にも入射し、光軸13が境界線を超えるたびに集束光の入射するロッドインテグレータが切り替わる。
図6は回転プリズムの回転と集束光のロッドインテグレータへの入射の関係を示す模式図であり、(a)は光軸が回転プリズムの入射面に垂直な場合、(b)は回転プリズムが時計回りに回転した場合、(c)は回転プリズムが時計回りにさらに回転した場合である。回転プリズム20の動作としては図6に示すように、例えば光源11の光軸13が、回転プリズム20の入射面21に垂直な場合には、光源11の光軸13は偏向することなく光束14は中央にある第1のロッドインテグレータ31へと入射する(図6(a))。そして、回転プリズム20が時計回りに回転すると、光束14は回転プリズム20の入射面21および出射面22において屈折の影響を受けて光軸13および光束14全体が下方向に偏向され、これにより光束14の集束位置は下方向に移動する。その結果、光源11からの光束14は第3のロッドインテグレータ33へ入射することになる(図1の点線および図6(b))。回転プリズム20がさらに回転すると、今度は光源11からの光束14は第2のロッドインテグレータ32へと入射することになる。すなわち、光軸13が上方向に偏向され、光束14の集束位置が第2のロッドインテグレータ32の入射面34に移動する(図6(c))。回転プリズム20がさらに回転すると、図6(a)の状態に戻る。このように光源11からの集束光束14が、回転プリズム20の回転に対応して、3つのロッドインテグレータ31、32、33のいずれかに常に入射することになる。なお、回転プリズム20による走査は、ほぼ等しい速度で走査されることが好ましく、そのために回転軸は回転プリズム20の中心にあって等速回転させることが望ましい。
ロッドインテグレータ31、32、33に入射した光束は、入射したロッドインテグレータ31、32、33の内部で内面反射を繰り返しながら、出射面35へと進行する。導光の過程で光源11の輝度ムラが解消され、出射面35に到達したときには輝度分布が均一な光束となっている。この均一な光束はロッドインテグレータ31、32、33から射出された直後に一体となって配置されている色分離部40の色分離部材41、42、43に入射してR色、G色、B色のカラーバンドに分離される。例えば、図5(b)を参照すれば、第1のロッドインテグレータ31に入射した光束14はロッドインテグレータ31から射出された後、色分離部材41のクロスダイクロイックプリズム44aによりR色、G色、B色の色光に分離される。クロスダイクロイックプリズム44aにはG色を透過しB色を反射させる特性の誘電体多層膜45aとG色を透過させR色色を反射させる特性の誘電体多層膜46aが形成されているからである。従って第1のロッドインテグレータ31の出射面35には、上から順にR色、G色、B色のカラーバンドが形成されることになる。しかもこのカラーバンドは均一な輝度分布を有する。なお、このカラーバンドの各々は表示パネル60の表示領域の約1/3ずつのサブ領域に対応するように、色分離部材41、42、43を構成するダイクロイックプリズム44と直角プリズム47、48の形状を決定することが好ましい。同様に第2の色分離部材42の出射面には、上から順にG色、B色、R色の輝度分布が均一なカラーバンドが、第3の色分離部材43の出射面には、上から順にB色、R色、G色の輝度分布が均一なカラーバンドが形成されることになる。このように3つの色分離部材41、42、43の出射面に形成されるカラーバンドは各々色順が異なる。そして各々のカラーバンドは照明レンズ50により表示パネル60の表示領域上に結像される。
図7は色分離部材の出射面におけるカラーバンドの配置を示す模式図であり、(a)は第2の色分離部材、(b)は第1の色分離部材、(c)は第3の色分離部材である。第2の色分離部材42の出射面の照明情報は、表示パネル60上には、図7(a)に示すように上から順にG色、B色、R色のカラーバンドとして結像し、第1の色分離部材41の出射面の照明情報は、表示パネル60上には、図7(b)に示すように上から順にR色、G色、B色のカラーバンドとして結像し、第3の色分離部材43の出射面の照明情報は、表示パネル60上には、図7(c)に示すように上から順にB色、R色、G色のカラーバンドとして結像する。
これら3個の色分離部材41、42、43の照明情報は付属しているロッドインテグレータ31、32、33への光束14の入射によって発色するので、照明レンズ50を経由して表示パネル60に照射される照明情報は、上述の回転プリズム20による、ロッドインテグレータ31、32、33への光束の選択入射に対応して時分割で切り替わる。
図8は表示パネルの表示領域に照射される照明情報の時系列的な変化を説明するための模式図である。すなわち、映像の1フレームの時間をTとし、サブフレームをT1、T2、T3とすれば、図8に示すように表示パネル60の第1の表示領域61aに照射される色光はサブフレームT1の時間にはG色、T2の時間にはR色、T3の時間にはB色、つまり、G→R→B→G→R→B→という繰り返しの色光の変化を起こす。同様に第2の表示領域61bに照射される色光はB→G→R→B→G→R→の繰り返しとなり、第3の表示領域61cではR→B→G→R→B→G→の繰り返しの色光が照射される。いずれのサブフレームにおいても、R色、G色、B色の色光のいずれかが常に照射され、しかも表示パネル60の表示領域61の分割領域61a、61b、61cに対して異なる色光が時間的に切り替わるので、光源11で発生する光束14は捨てられることなくすべてが表示パネル60の照明に常時利用されて光の利用効率は非常に高いものとなる。さらにまた、ロッドインテグレータ31、32、33によって形成される均一なカラーバンドの照明情報が表示パネル60に照射されているので、投写レンズ70により拡大投写される画像は明るさの均一性の優れた高品質な画像となる。ここで、回転プリズム20の回転速度を所定の速度に定めておけば、表示パネル60の表示領域61の第1の領域61a、第2の領域61b、第3の領域61cに結像される光の色光と表示パネル60の駆動とを同期制御することでフィールドシーケンシャルのフルカラーの画像表示が可能になる。
さらにまた、本実施の形態のように3分割の画面表示領域61a、61b、61cに対してカラーバンドの切り替えを行うような場合には、十分長いサブフレーム期間を確保でき、かつサブフレーム期間中に色光の変化は起こらないので、複雑なPWM制御を行わなくても十分な階調を達成できるので信号処理回路にかかる少ない負担で高品位な画像表示が実施できる。
なお、表示パネル60上の画像を拡大する投写レンズ70を備えれば、非常に明るい光利用効率の高いプロジェクタ100が構成できることはいうまでもない。
次に、本発明の第2の実施の形態の照明光学系について説明する。第2の実施の形態は第1の実施の形態の応用例であり、導光部30と色分離部40以外の構成と動作は第1の実施の形態と同じなので同じ符号を付して詳細な説明を省略し、導光部と色分離部について図面を参照して詳細に説明する。図9は第2の実施の形態の導光部と色分離部の1組の模式的説明図であり、(a)は斜視図、(b)は入射面の正面図、(c)は出射面の正面図であり、図10は導光部と導光部を構成するロッドインテグレータのそれぞれの出射面におけるカラーバンドの配置を示す斜視図である。
第2の実施の形態では、導光部130として第1の実施の形態と同様に3本のロッドインテグレータ131、132、133が使用されているが、それぞれの入射面134の構造が異なり、出射面135には色分離部140を構成するダイクロイックフィルタ144、145、146が一体となって形成されており、色分離手段を兼ね備えた導光手段として構成されているので、独立した色分離部材は設けられていない。
図9では第1のロッドインテグレータ131を例としてロッドインテグレータを説明しているが、第1のロッドインテグレータ131の入射面134の図上での左右の領域に反射ミラー138が形成されている。入射する光束14は、図10に示すように図の上下方向に重なったロッドインテグレータ132、131、133を上下に走査するので、反射ミラー138を避けて走査が行える。また、出射面135には第1のダイクロイックフィルタ144、第2のダイクロイックフィルタ145、第3のダイクロイックフィルタ146の3組のダイクロイックフィルタが形成されている。このダイクロイックフィルタは出射面135の例えば各々1/3の領域に対して、透過する色光が異なるように設計されている。
図10に示すように、導光部130として第2のロッドインテグレータ132、第1のロッドインテグレータ131、第3のロッドインテグレータ133が上下方向に並んで配置されており、3個のロッドインテグレータ131、132、133の出射面135には色順が異なる色光が透過し、他の色光が反射する特性のダイクロイックフィルタ144、145、146がロッドインテグレータの並びと同じ方向に形成されているので、3個のロッドインテグレータ131、132、133の出射面135には各々異なる色順のカラーバンドを形成させることができ、図10に示すように配置すれば第1の実施の形態で図5を参照して説明したのと同様の作用が得られる。第1の実施の形態では各ロッドインテグレータは水平方向に配置されていたのに対し、第2の実施の形態では垂直方向に配置されているので回転プリズム20の回転方向もそれに伴って90°変更となる。
なお、入射面134に反射ミラー138を配置してあるのは、出射面135でダイクロイックフィルタ144、145、146を透過できなかった色光をロッドインテグレータ131、132、133の内部でリサイクルするためである。
ロッドインテグレータ131、132、133の出射面135の照明情報は第1の実施の形態と同様に照明レンズ50で表示パネル60上に結像され、表示パネル60の分割表示領域に対して異なる色光が時間的に切り替わるので、光源11で発生する光束14は捨てられることなく表示パネル60の照明に常時寄与する。従って輝度分布の均一な照明光学系1によるフルカラーの画像を得ることができる。さらに、導光部30にカラーバンド形成機能を持たせているので部品点数の削減が可能になり、コンパクトな構成とすることができる。
次に本発明の第3の実施の形態の照明光学系について図面を参照して説明する。図11は本発明の第3の実施の形態の照明光学系とその照明光学系を備えたプロジェクタの模式的構成図である。本発明の第3の実施の形態の照明光学系2は、光源211とリフレクタ212を有し光軸213上の所定の位置に集束する光束を投射する光源部210、色分離部材である第1のダイクロイックミラー(G)241と第2のダイクロイックミラー(R)242と反射ミラー243とから構成される色分離手段である色分離部240、選択入射手段である回転プリズム220、導光部材である第1のロッドインテグレータ231と第2のロッドインテグレータ232と第3のロッドインテグレータ233とから構成される導光手段である導光部230、および導光部230のそれぞれのロッドインテグレータ231、232、233からの出射光を表示パネル260上に集光する照明レンズ250を有する。
光源211としては高輝度の白色光を発光する高圧水銀ランプを想定しているがこれに限定されるものではない。この光源211には楕円鏡であるリフレクタ212を組み合わせて光源部210として集束光が得られるようにしてある。第1の実施の形態で説明したようにリフレクタ212として放物面のリフレクタを使用することも可能である。
光源211およびリフレクタ212からの光束214は、光源211の光軸213上に集束するが、その集束光束中には色分離手段である色分離部240が配置されている。色分離部240には、例えばR色を反射しG色およびB色を透過する特性の第2のダイクロイックミラー242と、B色を透過しG色を反射する特性の第1のダイクロイックミラー241と、反射ミラー243とが用いられている。反射ミラー243はB色を反射する特性のダイクロイックミラーでもよい。この組合せは1例であり、白色光を3色に分離して反射できる光学部材であればよい。ここでは白色光と説明しているが白色光に限定されるものではなく三色に分離できる光であればよい。
第1のダイクロイックミラー241および第2のダイクロイックミラー242と、反射ミラー243の配置としては、光源ランプ211の光軸213に対して、例えば、第1のダイクロイックミラー241は45度の傾斜に、第2のダイクロイックミラー242は41度の傾斜に、反射ミラー243は49度の傾斜に設定されている。この配置角度はそれぞれの光学部材からの反射光が導光部230の3個のロッドインテグレータ231、232、233の入射面にそれぞれ集束するように設定した例であり、光源部210と色分離部240と導光部230の3個のロッドインテグレータの位置関係により色分離部240からの光束214がそれぞれ3本のロッドインテグレータ231、232、233に集束するように任意に変更してかまわない。
色分離部240により分離されたR色、G色、B色の集束光は、光軸上および光軸に垂直な平面上の2箇所の合計3箇所にそれぞれ集束する。この集束位置付近に導光部230の導光部材であるロッドインテグレータ231、232、233の入射面が配置されている。導光部材としてはロッドインテグレータに限定されるものではなく輝度分布を均一化した光を出射できる部材であればよい。また、色分離部240と導光部230との間には、選択入射手段である回転プリズム220が配置されている。ここでは均一化として説明しているが完全に均一化しなくてもよい。
図12はロッドインテグレータの斜視図であり、(a)は1個のロッドインテグレータを示し、(b)は3個のロッドインテグレータが組み合わさった導光部を示す。図13は表示パネルの表示領域とロッドインテグレータの出射面の関係を説明するための模式図である。導光部230は第1のロッドインテグレータ231、第2のロッドインテグレータ232、第3のロッドインテグレータ233の3つのロッドインテグレータより構成されている。各々のロッドインテグレータは、図12(a)の斜視図に示すように入射面234と出射面235と4つの側面で構成される光学ガラス製の角柱となっており、すべての面が光学研磨されていることが好ましい。また、3個のロッドインテグレータ231、232、233は、図12(b)に示すように側面同士が光学接着され全体としては1個であることが望ましい。第1のロッドインテグレータ231と第2のロッドインテグレータ232の接着面、および第2のロッドインテグレータ232と第3のロッドインテグレータ233の接着面となるロッドインテグレータの側面には反射膜が蒸着形成されることが好ましい。このように第2のロッドインテグレータ232の側面に反射膜を蒸着しておけば、第1のロッドインテグレータ231および第3のロッドインテグレータ233の側面には反射膜を蒸着しなくともよい。また、全体として1個となったインテグレータの出射面235の外形は、表示パネル260の表示領域261のアスペクト比とほぼ相似とすることが好ましい。例えば、図13に示すように、表示パネル260の表示領域261の大きさが、水平(H)×垂直(V)であるなら、ロッドインテグレータの出射面の外形はmH×mVとすることが好ましい。ここでmは任意の係数である。全体として1個の導光部230を構成する個々のロッドインテグレータ231、232、233の出射面の大きさとしては、垂直方向がmV/3となることが好ましい。
導光部230の後には照明レンズ250が配置され、照明レンズ250から投射された、3個のライトバンドから構成される光束は、その後に配置されている表示パネル260の表示領域261に入射して上下方向に3つのサブ領域を形成する。さらに表示パネル260上に形成された画像は投写レンズ270によって拡大投写されてプロジェクタ200から不図示の投射面に投写される。このように照明レンズ250はロッドインテグレータ231、232、233の出射面235の照明情報を表示パネル260に結像させるものである。
表示パネル260としては透過型の単板の液晶パネルのほか、DMDやLCoS等の反射型の表示パネルを用いることができる。
以下図面を参照しながら第3の実施の形態の照明光学系2の動作について説明する。図11に示すように、光源211で発光した白色光の光束214は、まず楕円面のリフレクタ212によって集束光となる。そしてこの集束光は、色分離部240によりR色、G色、B色に分離されて3つの集束光となる。ここでは白色光として説明しているが白色光に限定されるものではなく3色に分離できる光であればよい。
色分離部240は、光源ランプ211の光軸213に対して、45度傾いて配置されたG色を反射する第1のダイクロイックミラー241と、この第1のダイクロイックミラー241に対して−4度傾けて配置されたR色を反射する第2のダイクロイックミラー242と、第1のダイクロイックミラー241に対して+4度傾けた反射ミラー243とで構成されており、色分離部240に入射した白色光のうち、G色は、第1のダイクロイックミラー241により90度曲げられる。また、第2のダイクロイックミラー242および反射ミラー243により反射されるR色およびB色の光束は、G色の光束に対してそれぞれ−8度、+8度傾いた光束となる。すなわち、光源からの集束光は、色光の異なるR色、G色、B色の3つの集束光束に分離される。この3つの集束光束は導光部230の3つのロッドインテグレータ231、232、233の入射面234へと入射することとなるが、ここで色分離部240と導光部230との間には回転プリズム220が配置されており、回転プリズム220の回転に応じて集束光の集束位置が光軸に垂直な方向で変動する。
図14は回転プリズムの回転と3つの集束光のロッドインテグレータへの入射の関係を示す模式図であり、(a)は光軸が回転プリズムの入射面に垂直な場合、(b)は回転プリズムが時計回りに回転した場合、(c)は回転プリズムが時計回りにさらに回転した場合である。図14(a)に示すように、回転プリズム220の入射面221が光軸215に垂直な場合には、色分離部240からのR色の光束215、G色の光束216、B色の光束217はいずれも回転プリズム220で偏向されることなく進行する。その結果、R色の光束215は第1のロッドインテグレータ231に、G色の光束216は第2のロッドインテグレータ232に、B色の光束217は第3のロッドインテグレータ233にそれぞれ入射する。
そして、回転プリズム220が時計回りに回転すると、各光束は回転プリズムの入射面221および出射面222において屈折の影響を受けR色の光束215およびG色の光束216は下方向に偏向される。一方、B色の光束217は上方向に偏向される。従って、図14(b)に示すように、R色の光束215は第2のロッドインテグレータ232へ入射し、G色の光束216は第3のロッドインテグレータ233へ、そしてB色の光束217は第1のロッドインテグレータ231へ入射する。
回転プリズム220がさらに回転すると、図14(c)のように、R色の光束215は第3のロッドインテグレータ233へ入射し、G色の光束216は第1のロッドインテグレータ231へ、そしてB色の光束217は第2のロッドインテグレータ232へ入射する。回転プリズム220がさらに回転すると、図14(a)の状態に戻る。
以上のように、回転プリズム220の回転に伴って第1のロッドインテグレータ231、第2のロッドインテグレータ232、第3のロッドインテグレータ233へ入射する光束の色光は周期的に変化する。なお、この周期的な変化、いい換えれば、回転プリズム220による3つの光束の走査はほぼ等しい速度で走査されることが好ましく、そのために回転軸は回転プリズム220の中心に設け等速回転させることが望ましい。
各ロッドインテグレータ231、232、233に入射した光は入射位置が移動してもロッドインテグレータ内での内面反射によりロッドインテグレータの出射面235に到達したときには非常に輝度分布が均一な光束となっている。
なお、図14(a)の場合にはロッドインテグレータの出射面には上から順にR色、G色、B色のカラーバンドが、そして図14(b)では上から順にB色、R色、G色のカラーバンドが、図14(c)の場合には上から順にG色、B色、R色のカラーバンドが形成されることになる。
図15は表示パネルの表示領域内のサブ領域を示す模式図である。導光部230の出射面235に形成されたカラーバンドによる照明情報は、照明レンズ250により表示パネル260に結像される。すなわち、図15に示す表示パネル260の表示領域261の第1の領域261aには第1のロッドインテグレータ231の出射面の照明情報が結像され、第2の領域261bには第2のロッドインテグレータ232の出射面の照明情報が結像され、第3の領域261cには第3のロッドインテグレータ233の出射面の照明情報が結像される。
上述のように、回転プリズム220の回転に伴って、第1のロッドインテグレータ231、第2のロッドインテグレータ232、第3のロッドインテグレータ233に入射する光束の色光は変化する。そこで、回転プリズム220の回転速度を所定の速度に定めておけば、表示パネル260の表示領域261の第1の領域261a、第2の領域261b、第3の領域261cに結像される光の色光と表示パネル260の駆動とを同期制御することでフィールドシーケンシャルのフルカラーの画像表示が可能になる。
図16は表示パネルの表示領域に照射される照明情報の時系列的な変化を説明するための模式図である。すなわち、映像の1フレームの時間をTとし、サブフレームをT1、T2、T3とすれば、図16に示すように表示パネル260の第1の領域261aに照射される色光はサブフレームT1の時間にはG色、T2の時間にはR色、T3の時間にはB色、つまり、G→R→B→G→R→B→という繰り返しの色光の変化を起こす。同様に第2の領域261bに照射される色光はB→G→R→B→G→R→の繰り返しとなり、第3の領域261cではR→B→G→R→B→G→の繰り返しの色光が照射される。いずれのサブフレームにおいても、R色、G色、B色の色光のいずれかが常に照射され、しかも表示パネル260の表示領域261の分割領域261a、261b、261cに対して異なる色光が時間的に切り替わるので、光源211で発生する光束214は捨てられることなくすべてが表示パネル260の照明に常時利用されるので光の利用効率は非常に高いものとなる。さらにまた、ロッドインテグレータ231、232、233に形成される均一なカラーバンドの照明情報が表示パネル260に照射されているので、投写レンズ250により拡大投写される画像は明るさの均一性の優れた高品質な画像となる。従って各分割領域261a、261b、261cに対して照射色光に同期させて表示パネル260を駆動すれば、非常に効率の高い、輝度分布の均一な照明系によるフルカラーの画像を得ることができる。
導光部230を形成するロッドインテグレータの構成としては、上述の構成のほかに種々の変形が可能である。図17は第3の実施の形態の変形例の導光部を形成するロッドインテグレータの構成を示す模式的外形図であり、(a)は側面図、(b)は正面図である。図17に側面図を示すように、導光部430を構成する3個の第1のロッドインテグレータ431、第2のロッドインテグレータ432、第3のロッドインテグレータ433のうち、第2のロッドインテグレータ432の全長が他の2個の全長よりも短くなっており、かつ第1のロッドインテグレータ431および第3のロッドインテグレータ433の接合面437a、437bには反射膜を形成した上で接着されている。このような構成とすることで、3個のロッドインテグレータの出射面435における境目、すなわり、表示パネル260の表示領域261の第1の表示領域261a、第2の表示領域261b、第3の表示領域261cの間の境界が目立ちにくくなり、表示画像品質が一層向上する。
次に、本発明の第4の実施の形態の照明光学系について説明する。第4の実施の形態は第3の実施の形態の応用例であり、導光部230以外の構成と動作は第3の実施の形態と同じなので同じ符号を用いて詳細な説明を省略し、導光部230について図面を参照して詳細に説明する。図18は第4の実施形態の導光部の模式的説明図であり、(a)は斜視図、(b)は表示パネルの表示領域とロッドインテグレータの出射面の関係を説明するための模式図である。
第3の実施の形態の照明光学系2との違いは、第3の実施の形態においては3個のロッドインテグレータからなる全体として1個の導光部230を用い、その出射面に時間的に色順の変化する3色のカラーバンドを形成し、そのカラーバンドを常時表示パネル260の面上に結像していたが、第4の実施の形態では、2個のロッドインテグレータ331、332からなる全体として1個の導光部330を用いた。図18(a)に示すように、2個の第1のロッドインテグレータ331、第2のロッドインテグレータ332からなる全体として1個の導光部330で、個々の出射面の形状は図18(b)に示すように表示パネルが水平(H)×垂直(V)であれば、mH×mV/2とした。第1のロッドインテグレータ331および第2のロッドインテグレータ332の出射面335の照明情報が表示パネル360の面上に結像するので、表示パネル360の表示領域361の面上の第1の表示領域361aと第2の表示領域361bには色光の異なる光が繰り返し照射される。
図19は表示パネルの表示領域に照射される照明情報の時系列的な変化を説明するための模式図である。図19に示すように表示パネル360の表示領域361上に照射される色光の変化としては、第1の表示領域361aではT期間内にG(T1)→R(T2)→B(T3)という順番で照射色光が切り替わり、第2の表示領域361bではT期間内にB(T1)→G(T2)→R(T3)というように変化する。従って、第1の表示領域361aおよび第2の表示領域361bにおいて照射される色光の時間に同期させて表示パネル260を駆動すればフィールドシーケンシャルのカラー表示ができる。
なお、第4の実施の形態では、色分離部240で分離されたR色、G色、B色、3つの光束のうち、常時2つの色光が第1のロッドインテグレータ331および第2のロッドインテグレータ332の2つのロッドインテグレータに入射するだけなので、第3の実施の形態に比べれば光利用効率の点で劣るが、従来のカラーホイール、すなわち常時2/3の光を捨てていたシステムに比べれば常時1/3の光の損失であるため、光利用効率は格段に高いものとなる。しかし、本実施の形態のように2分割の画面表示領域361a、361bに対してカラーバンドの切り替えを行うような場合には、第3の実施の形態よりも長いサブフレーム期間を確保でき、かつサブフレーム期間中に色光の変化は起こらないので、複雑なPWM制御を行わなくても十分な階調を達成できて信号処理回路にかかる少ない負担で高品位な画像表示が実施できる。
次に、本発明の第5の実施の形態として本発明の照明光学系を有するプロジェクタについて図1、図11を参照して説明する。図1のプロジェクタ100は上述の第1あるいは第2の実施の形態の照明光学系1を備え、照明光学系1から表示パネル60の所定の分割された表示領域61に対して逐次色分離された複数のカラーバンドを切り替えながら照射し、照射される色光の時間に同期させて表示パネル60を駆動することにより表示パネル60をカラー表示させ、表示されたカラー画像を投写レンズ70によってプロジェクタ100から外部の投射面に投写する。図11のプロジェクタ200も上述の第3あるいは第4の実施の形態の照明光学系2を備え、照明光学系2から表示パネル260の所定の分割された表示領域261に対して逐次色分離された複数のカラーバンドを切り替えながら照射し、照射される色光の時間に同期させて表示パネル260を駆動することにより表示パネル260をカラー表示させ、表示されたカラー画像を投写レンズ270によってプロジェクタ200から外部の投射面に投写する。
図20は超短焦点にできる開口構造を有する筐体で投射ミラーを備えるプロジェクタの模式図であり、(a)は上面図、(b)は側面図である。最近、超短焦点にできて近距離で大型面に投射できる図20に示すような開口投射型のプロジェクタも開発されており、本発明の照明光学系はこの開口投射型のプロジェクタにも適用できる。
投射ミラーを備えるプロジェクタ500は、反射型表示パネル560、光源511を有し反射型表示パネル560の所定の分割された表示領域に対して逐次色分離された複数のカラーバンドを切り替えながら照射する第1の実施の形態から第4の実施の形態のいずれかの照明光学系5、反射型表示パネル560で生成された画像によって変調された表示光を不図示の外部スクリーンに投射する反射ミラー571、反射ミラー572、および投射ミラー573を有し、反射型表示パネル560と照明光学系5とを収容する筐体501を少なくとも備える。筐体501の反射型表示パネル560と投射ミラー573との間に、反射型表示パネル560からの表示光を投射ミラー573に出射するための開口部502を有すると共に、一端で蝶番により筐体501に保持された投射ミラー573の他端が筐体501の上側壁に対して倒れ込み・引起し可能に取り付けられており、引起し状態では投射光学系を構成し、倒れ込み状態では筐体開口部502を閉塞する蓋として機能する。
本発明の第1の実施の形態の照明光学系とその照明光学系を備えた第5の実施の形態のプロジェクタの模式的構成図である。 第1の実施の形態のロッドインテグレータの斜視図であり、(a)は1個のロッドインテグレータと色分離部材を示し、(b)は導光部を示す。 第1の実施の形態のロッドインテグレータの上面図である。 第1の実施の形態の色分離部を構成する色分離部材の模式的側面図である。 第1の実施の形態の3組のロッドインテグレータと色分離部材からの出射光の色の配列を示す模式的側面図であり、(a)は第1のロッドインテグレータ、(b)は第2のロッドインテグレータ、(c)は第3のロッドインテグレータを示す。 第1の実施の形態の回転プリズムの回転と集束光のロッドインテグレータへの入射の関係を示す模式図であり、(a)は光軸が回転プリズムの入射面に垂直な場合、(b)は回転プリズムが時計回りに回転した場合、(c)は回転プリズムが時計回りにさらに回転した場合である。 第1の実施の形態の色分離部材の出射面におけるカラーバンドの配置を示す模式図であり、(a)は第2の色分離部材、(b)は第1の色分離部材、(c)は第3の色分離部材である。 第1の実施の形態の表示パネルの表示領域に照射される照明情報の時系列的な変化を説明するための模式図である。 第2の実施の形態の導光部と色分離部の1組の模式的説明図であり、(a)は斜視図、(b)は入射面の正面図、(c)は出射面の正面図である。 第2の実施の形態の導光部と導光部を構成するロッドインテグレータのそれぞれの出射面におけるカラーバンドの配置を示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態の照明光学系とその照明光学系を備えた第5の実施の形態のプロジェクタの模式的構成図である。 第3の実施の形態のロッドインテグレータの斜視図であり、(a)は1個のロッドインテグレータを示し、(b)は3個のロッドインテグレータが組み合わさった導光部を示す。 第3の実施の形態の表示パネルの表示領域とロッドインテグレータの出射面の関係を説明するための模式図である。 第3の実施の形態の回転プリズムの回転と3つの集束光のロッドインテグレータへの入射の関係を示す模式図であり、(a)は光軸が回転プリズムの入射面に垂直な場合、(b)は回転プリズムが時計回りに回転した場合、(c)は回転プリズムが時計回りにさらに回転した場合である。 第3の実施の形態の表示パネルの表示領域内のサブ領域を示す模式図である。 第3の実施の形態の表示パネルの表示領域に照射される照明情報の時系列的な変化を説明するための模式図である。 第3の実施の形態の変形例の導光部を形成するロッドインテグレータの構成を示す模式的外形図であり、(a)は側面図、(b)は正面図である。 第4の実施形態の導光部の模式的説明図であり、(a)は斜視図、(b)は表示パネルの表示領域とロッドインテグレータの出射面の関係を説明するための模式図である。 第4の実施の形態の表示パネルの表示領域に照射される照明情報の時系列的な変化を説明するための模式図である。 第5の実施の形態の超短焦点にできる開口構造を有する筐体で投射ミラーを備えるプロジェクタの模式図であり、(a)は上面図、(b)は側面図である。
符号の説明
1、2、5 照明光学系
10、210 光源部
11、211、511 光源
12、212 リフレクタ
13、213 光軸
14 光束
20、220 回転プリズム
21、221 入射面
22、222 出射面
30、130、230、330、430 導光部
31、131、231、331、431 第1のロッドインテグレータ
32、132、232、332、432 第2のロッドインテグレータ
33、133、233、433 第3のロッドインテグレータ
34、134、234 入射面
35、135、235、335、435 出射面
36a、36b、36c、36d 側面
37、437a、437b 接合面
40、140、240 色分離部
41 第1の色分離部材
42 第2の色分離部材
43 第3の色分離部材
44、44a、44b、45c ダイクロイックプリズム
45、45a、45b、45c 第1の誘電体多層膜
46、46a、46b、46c 第2の誘電体多層膜
47、47a、47b、47c 第1の直角プリズム
48、48a、48b、48c 第2の直角プリズム
50、250 照明レンズ
60、260、360 表示パネル
61、261、361 表示領域
61a、261a、361a 第1の表示領域
61b、261b、361b 第2の表示領域
61c、261c 第3の表示領域
70 投写レンズ
100、200、500 プロジェクタ
138 反射ミラー
144 第1のダイクロイックフィルタ
145 第2のダイクロイックフィルタ
146 第3のダイクロイックフィルタ
215 第1の光軸
216 第2の光軸
217 第3の光軸
241 第1のダイクロイックミラー
242 第2のダイクロイックミラー
243 反射ミラー
501 筐体
502 筐体開口部
560 反射型表示パネル
571、572 反射ミラー
573 投射ミラー

Claims (28)

  1. 光源からの光をスペクトルが相異なる複数の光束に分離して、該光束を単一の表示パネルの所定の相異なる領域にそれぞれ照射し、かつ、該各領域に照射される前記光束を時間と共に互いに切り替える、表示パネルの照明光学系であって、
    光源と、
    前記光源から入射した光を出射面から出射する導光部材が複数配置されている導光手段と、
    前記光源と前記導光手段との間の光路上に配置されて、前記光源からの前記光を前記導光部材のいずれかに入射させる選択入射手段と、
    それぞれの前記導光部材の出射面に設けられ前記光源の光を相異なるスペクトルを有する複数の光束に分離する複数の色分離部材からなる色分離手段と、
    前記色分離手段から出射された各光束を前記表示パネルの所定の領域に結像させる結像手段とを有する、表示パネルの照明光学系
  2. 前記複数の光束の、進行方向と直交する断面は、それぞれが長方形の形状であって、長辺が互いに接し、かつ前記複数の光束のスペクトルが前記各色分離部材に応じて空間的に異なった順序で配列されて出射される、請求項に記載の表示パネルの照明光学系。
  3. 前記長方形の、短辺の長さの総和と前記長辺の長さとの比率が前記表示パネルの前記所定の領域の短辺の長さと長辺の長さとの比率に相似している、請求項に記載の表示パネルの照明光学系。
  4. 前記複数の光束が、R色の光束とG色の光束とB色の光束とを少なくとも含む、請求項に記載の表示パネルの照明光学系。
  5. 前記導光手段は3つの導光部材で構成され、第1の導光部材の出射面から出射した光が入射する前記色分離部材からは、前記光束が空間的にR色−G色−B色という順序で配列されて出射され、第2の導光部材の出射面から出射した光が入射する前記色分離部材からは、前記光束が空間的にG色−B色−R色という順序で配列されて出射され、第3の導光部材の出射面から出射した光が入射する前記色分離部材からは、前記光束が空間的にB色−R色−G色という順序で配列されて出射される、請求項に記載の表示パネルの照明光学系。
  6. 複数の前記導光部材の前記入射面は同一平面上に配置されている、請求項に記載の表示パネルの照明光学系。
  7. 前記導光部材により、入射した光束の輝度分布が均一化される、請求項に記載の表示パネルの照明光学系。
  8. 前記導光部材は、ロッドインテグレータである、請求項に記載の表示パネルの照明光学系。
  9. 前記色分離手段は、ダイクロイックミラーおよびダイクロイックプリズムの何れかを有する、請求項に記載の表示パネルの照明光学系。
  10. 前記選択入射手段は、前記光源からの光を前記導光手段の選択された前記導光部材に逐次入射させる、請求項に記載の表示パネルの照明光学系。
  11. 前記導光部材への前記逐次入射が、前記光源と前記導光部材との間の光路上に配置された角柱プリズムの動作によって行われる、請求項1に記載の表示パネルの照明光学系。
  12. 光源からの光をスペクトルが相異なる複数の光束に分離して、該光束を単一の表示パネルの所定の相異なる領域にそれぞれ照射し、かつ、該各領域に照射される前記光束を時間と共に互いに切り替える、表示パネルの照明光学系であって、
    光源と、
    前記光源からの光を相異なるスペクトルを有する複数の光束に分離して出射する色分離手段と、
    前記色分離手段から入射した光束を出射面から出射する導光部材が複数配置されている導光手段と、
    前記色分離手段と前記導光手段との間の光路上に配置されて、前記色分離手段から出射された複数の光束のそれぞれを前記導光部材のいずれかに入射させる選択入射手段と、
    前記導光手段から出射された各光束を前記表示パネルの所定の領域に結像させるレンズとを有する、表示パネルの照明光学系。
  13. 前記導光手段から出射された各光束の、進行方向と直交する断面は、それぞれが長方形の形状であって、長辺が互いに接する、請求項1に記載の表示パネルの照明光学系。
  14. 前記長方形の、短辺の長さの総和と前記長辺の長さとの比率が前記表示パネルの前記所定の領域の短辺の長さと長辺の長さとの比率に相似している、請求項1に記載の表示パネルの照明光学系。
  15. 前記色分離手段により分離された前記複数の光束が、R色の光束とG色の光束とB色の光束とを少なくとも含む、請求項1に記載の表示パネルの照明光学系。
  16. 前記色分離手段は複数の色分離部材で構成され、
    前記複数の色分離部材のそれぞれは、前記光源からの光から、所定の波長領域の光のみを分離して反射し、かつ、該各反射光が前記導光部材のいずれかに入射するような角度で配置される、請求項1に記載の表示パネルの照明光学系。
  17. 前記色分離手段は、R色を反射しG色およびB色を透過するダイクロイックミラーと、G色を反射しB色を透過するダイクロイックミラーと、B色を反射する反射ミラーとを少なくとも含む、請求項1に記載の表示パネルの照明光学系。
  18. 前記導光手段は3つの導光部材で構成され、前記複数の光束が、R色の光束とG色の光束とB色の光束とを少なくとも含み、前記選択入射手段によって、前記色分離手段から出射した前記各光束が、第1の導光部材には時間的にR色−G色−B色という順で入射され、第2の導光部材には、時間的にG色−B色−R色という順で入射され、第3の導光部材には、時間的にB色−R色−G色という順で入射される、請求項1に記載の表示パネルの照明光学系。
  19. 前記導光手段は2つの導光部材で構成され、前記選択入射手段によって、前記色分離手段から出射した前記各光束が、第1の導光部材には時間的にG色−R色−B色という順で入射され、第2の導光部材には時間的にB色−G色−R色という順で入射される、請求項1に記載の表示パネルの照明光学系。
  20. 複数の前記導光部材の前記入射面は同一平面上に配置されている、請求項1に記載の表示パネルの照明光学系。
  21. 前記導光部材により、入射した光束の輝度分布が均一化される、請求項1に記載の表示パネルの照明光学系。
  22. 前記導光部材は、ロッドインテグレータである、請求項1に記載の表示パネルの照明光学系。
  23. 前記選択入射手段により、前記色分離手段で分離された前記各光束のそれぞれが、逐次循環的に前記各導光部材に入射する、請求項1に記載の表示パネルの照明光学系。
  24. 前記各導光部材への前記逐次循環的な入射が、前記色分離手段と前記導光手段との間の光路上に配置された角柱プリズムの動作によって行われる、請求項2に記載の表示パネルの照明光学系。
  25. 前記表示パネルが、単板式のデバイスである、請求項1ないし請求項2のいずれかに記載の表示パネルの照明光学系。
  26. 前記表示パネルが、反射型の単板式のデバイスである、請求項2に記載の表示パネルの照明光学系。
  27. 前記反射型の単板式のデバイスが、DMDあるいはLCosである、請求項2記載の表示パネルの照明光学系。
  28. 表示パネルと、請求項1から請求項2のいずれか1項に記載の表示パネルの照明光学系とを有する、プロジェクタ。
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