JP4102691B2 - 自動電源多重化装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動電源多重化装置に関し、特に、複数組の電源線を切り換えて情報処理装置などの負荷に電源を自動的に接続する自動電源多重化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータなどの情報処理システムにおいて、一般的に、主要な回路・機器などを二重化・多重化することにより、システムの信頼性や運用性を向上させる技術がある。
【0003】
電源の多重化技術もシステムの信頼性や運用性を向上させる一手段として効果の著しいもので、電源供給がシステム稼働に必要不可欠であることから、システムの信頼性や運用性の向上に大いに寄与している。
【0004】
電源の多重化技術として、複数の電源を自動的に切り換えて負荷に接続するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
特許文献1記載の技術について、図4を参照して説明する。
【0006】
図4を参照すると、自動電源多重化装置140は、リレーRL13が電源E1に接続され、電源E1が供給されているときには常にオン状態であり、リレーRL13の接点rl13は、接点r131、接点r132、接点r133、接点r134の4つの接点を有し、リレーRL13のメーク接点r131およびr132は、電源E1に対してリレーRL13の接続点P11よりも負荷150側に装入され、リレーRL13のブレーク接点r133およびr134は、電源E2側に装入され、また、リレーRL14は、電源E2に接続され、その接続点P12は、リレーRL13のブレーク接点r133およびr134よりも電源E2に対して負荷150側にあり、リレーRL14の接点rl14は、接点r141、接点r142、接点r143、接点r144の4つの接点を有し、リレーRL14のメーク接点r143およびr144は、リレーRL14の接続点P12よりも負荷150側に装入され、リレーRL14のブレーク接点r141およびr142は、電源E1側に装入され、リレーRL13の接続点P11よりも負荷150側に位置するよう構成される。
【0007】
また、上記配線を経た電源E1およびE2の電源線を接続点P13において集線して負荷150に接続して構成される。
【0008】
次に、上述のように構成された自動電源多重化装置140の動作について説明する。
【0009】
自動電源多重化装置140は、電源E1およびE2が給電されているとき、常に電源E1を負荷150に接続するが、電源E1給電中は、リレーRL13がオンとなり、リレーRL13のブレーク接点r133およびr134がブレークしてリレー14をオフすると同時に、リレーRL13のメーク接点r131およびr132がメークし、さらにリレーRL14がオフしているのでそのブレーク接点r141およびr142を経て電源E1を負荷150に接続する。
【0010】
また、電源E1の給電が中断し、電源E2が給電中のときは、リレーRL13がオフとなり、そのブレーク接点r133およびr134を経てリレーRL14がオンとなり、リレーRL14のメーク接点r143およびr144がメークして、電源E2を負荷150に接続する。
【0011】
このとき、給電が中断していた電源E1が復旧して給電を再開すると、リレーRL13がオンとなり、そのメーク接点r131およびr132をメークすると同時に、ブレーク接点r133およびr134をブレークし、リレーRL14をオフにし、リレーRL14のブレーク接点がメーク状態となり、電源E1が負荷150に接続される。
【0012】
さらに、電源E1およびE2が共に給電停止の状態から同時に給電再開したとき、各リレーRL13およびRL14は、それぞれのブレーク接点をブレークしてからメーク接点をメークするように作動するので、電源E1およびE2が短絡することはない。
【0013】
しかし、上記自動電源多重化装置140は、負荷150に給電している電源がE1またはE2のどちらであるかの判別がつかず、供給電源がE1とE2では、負荷150の処理が異なる場合には、使用できないという欠点がある。
【0014】
例えば、負荷150が無停電電源装置(図示せず)と情報処理装置(図示せず)で構成されており、電源E1に商用電源が与えられ、電源E2にエンジン発電機が与えられている場合、商用電源がダウンし、エンジン発電機からの電力で無停電電源装置(UPS)が動作している場合、エンジン発電機の発電持続時間を考慮して、情報処理装置のコンピュータ機器にシャットダウン指示を与えることなどにより運用性向上は可能であるが、選択されている入力電源系を認識することができないため、コンピュータ機器のシャットダウン時間は、UPSのバッテリ保持時間での制限を受け、エンジン発電機による保持時間は、シャットダウン時間の増加に寄与させることができないという欠点がある。
【0015】
【特許文献1】
特開昭61ー207135号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来の自動電源多重化装置は、電源として、商用電源とエンジン発電機が付与され、商用電源がダウンし、エンジン発電機からの電力で無停電電源装置が動作している場合、コンピュータ機器(負荷)に給電している電源がの判別がつかないため、コンピュータ機器のシャットダウン時間は、無停電電源装置のバッテリ保持時間での制限を受け、エンジン発電機による保持時間は、シャットダウン時間の増加に寄与させることができないという課題がある。
【0017】
本発明の目的は、複数の電源を切り換えて負荷に自動的に接続する自動電源多重化装置において、負荷に接続されている電源を認識できるようにした自動電源多重化装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明の自動電源多重化装置は、2個の電源に接続される2組の電源線の中の活線状態の1組を負荷に接続するために2組の電源線にそれぞれ1個のリレーのコイルと2個のリレーの接点を接続した自動電源多重化装置において、第1組の電源線に接続した第一リレーは、第1組の電源線にメーク接点を、第2組の電源線にブレーク接点を有し、第2組の電源線に接続した第二リレーは、第2組の電源線にメーク接点を、第1組の電源線にブレーク接点を有し、第二リレーの第二コイルは、第一リレーのブレーク接点よりも負荷側に結線し、かつ、第二リレーのメーク接点および第二リレーのブレーク接点よりも電源側に結線し、2組の電源線の内の何れか1組を負荷に接続し、第一リレーと第二リレーとの内の少なくとも一方の接点の状態を検出する状態信号検出手段を有し、2個の電源は、交流商用電源とエンジン発電機、または商用電源から生成される第一の直流電源とバッテリバックアップされた第二の直流電源とを有し、負荷は、無停電電源装置を介して電源と接続される情報処理装置を有し、状態信号検出手段は、商用電源または第一の直流電源の給電停止状態が継続した場合にエンジン発電機または第二の直流電源の運転可能時間を元に一定時間後にシャットダウン信号を情報処理装置に対し送出することを特徴とする。
【0022】
第一リレーおよび第二リレーは、共に、5つの接点を有することを特徴とする。
【0023】
第一リレーおよび前記第二リレーは、共に、メーク接点を3個とブレーク接点を2個とを有することを特徴とする。
【0024】
第一リレーおよび第二リレーは、共に、3つの接点を有することを特徴とする。
【0025】
第一リレーおよび第二リレーは、共に、メーク接点を2個とブレーク接点を1個とを有することを特徴とする。
【0026】
状態信号検出手段は、メーク接点の状態を検出することを特徴とする。
【0027】
状態信号検出手段は、メーク接点が短絡時にローレベル信号を出力し、開放時にハイレベル信号を出力する手段を有することを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の自動電源多重化装置の第一の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0032】
図1は、本発明の自動電源多重化装置10の第一の実施の形態を示す概略回路図、図3は、図1中のリレー状態検出回路9を示す図である。
【0033】
図1を参照すると、自動電源多重化装置10は、リレーRL1(コイル)が電源E1としての商用電源21に接続され、商用電源21が供給されているときには常にオン状態であり、リレーRL1の接点rl1は、接点r11、接点r12、接点r13、接点r14、接点r15の5つの接点を有し、リレーRL1のメーク接点r11およびr12は、電源E1に対してリレーRL1の接続点P1よりもUPS(無停電交流電源装置)31側に装入され、リレーRL1のブレーク接点r13およびr14は、電源E2としてのエンジン発電機22に装入され、リレーRL1のメーク接点r15は、リレーRL1の状態検出信号S1として取り出され、リレー状態検出回路9に入力され、状態検出信号S1が短絡状態のときは、リレーRL1のオン状態を、状態検出信号S1が開放状態のときは、リレーRL1のオフ状態を示すよう構成される。
【0034】
リレーRL2(コイル)は、電源E2としてのエンジン発電機22に接続され、その接続点P2は、リレーRL1のブレーク接点r13およびr14よりも電源E2に対してUPS31側にあり、リレーRL2の接点rl2は、接点r21、接点r22、接点r23、接点r24、接点r25の5つの接点を有し、リレーRL2のメーク接点r23およびr24は、リレーRL2の接続点P2よりもUPS31側に装入され、リレーRL2のブレーク接点r21およびr22は、商用電源21側に装入され、リレーRL1の接続点P1よりもUPS31側に位置し、リレーRL2のメーク接点r25は、リレーRL2の状態検出信号S2として取り出され、リレー状態検出回路9に入力され、状態検出信号S2が短絡状態のときは、リレーRL2のオン状態を、状態検出信号S2が開放状態のときは、リレーRL2のオフ状態を示すよう構成される。
【0035】
上記配線を経た商用電源21およびエンジン発電機22の電源線を接続点P3において集線して、UPS31を介して情報処理装置32に接続して構成される。
【0036】
ここで、リレー状態検出回路9について説明する。
【0037】
図3を参照すると、リレー状態検出回路9は、抵抗R2とコンデンサC3とからなるフィルタ回路91と、比較器92と、NAND回路93と、抵抗R4、R5、R6、R7、R9、R10とで構成されるが、一般的な回路のため、その詳細な回路の説明を省略する。
【0038】
状態検出信号S1、または、S2が短絡状態のとき(リレーRL1、または、リレーRL2がオンのとき)は、NAND回路93からL信号(ローレベル信号)が出力され、開放状態のとき(リレーRL1、または、リレーRL2がオフのとき)は、NAND回路93からH信号(ハイレベル信号)が出力されるが、情報処理装置32側で、受信した信号がL信号のとき、継続運転が可能であることを示す信号、受信した信号がH信号のとき、運転停止中であることを示す信号として処理する。
【0039】
次に、上述のように構成された自動電源多重化装置10の動作について説明する。
【0040】
商用電源21が給電されているときは、常に、商用電源21をUPS31に接続するが、商用電源21給電中は、リレーRL1がオンとなり、リレーRL1のブレーク接点r13およびr14がブレークしてリレー2をオフすると同時に、リレーRL1のメーク接点r11およびr12がメークし、さらにリレーRL2がオフしているので、そのブレーク接点r21およびr22を経て商用電源21をUPS31を介して情報処理装置32に給電し、また、状態検出信号S1は、商用電源21が給電状態であり、リレーRL1がオン状態であることを示す短絡状態をリレー状態検出回路9に入力する。
【0041】
その結果、リレー状態検出回路9からは、情報処理装置32に対し、継続運転が可能であることを示すL信号を送出し、情報処理装置32は継続運転を行う。
【0042】
なお、図示しないが、リレー状態検出回路9からは、UPS31、または、情報処理装置32とUPS31との両方に対し、継続運転が可能であることを示すL信号を送出してもよい。
【0043】
次に、商用電源21の給電が中断したとき、エンジン発電機22が給電中であれば、リレーRL1がオフとなり、そのブレーク接点r13およびr14を経てリレーRL2がオンとなり、リレーRL2のメーク接点r23およびr24がメークして、エンジン発電機22をUPS31を介して情報処理装置32に接続し、また、状態検出信号S2は、商用電源21が給電停止状態、リレーRL1がオフ状態、かつ、エンジン発電機22が給電中であり、リレーRL2がオン状態であることを示す短絡状態をリレー状態検出回路9に入力する。
【0044】
商用電源21とエンジン発電機22との給電切り換わり時には、商用電源21とエンジン発電機22とがアークを含めて短絡しないことが電源設備として重要であり、これへの対応として、自動電源多重化装置10は、数m〜数十m秒の切換時間が発生するが、UPS31によりバックアップされており、情報処理装置32には何ら悪影響は生じない。
【0045】
また、エンジン発電機22の運用形態の一つとして、商用電源21が給電中の場合には停止し、商用電源21が給電停止状態であることを認識してから後、数十秒〜数分間経ってから正常電圧になる場合もあるが、UPS31によりバックアップされているため、情報処理装置32には何ら悪影響は生じない。
【0046】
上述のように、商用電源21の給電が中断したとき、状態検出信号S2は、商用電源21が給電停止状態、リレーRL1がオフ状態、かつ、エンジン発電機22が給電中でリレーRL2がオン状態であることを示す短絡状態をリレー状態検出回路9に入力される。
【0047】
その結果、リレー状態検出回路9は、情報処理装置32の稼働状況とデータを磁気ディスク装置(図示せず)にセーブするのに必要なデータ退避時間、UPS31の停電保持時間、エンジン発電機22のエンジン運転可能時間を考慮し、商用電源21の給電停止状態が継続した場合に有効なシャットダウン信号(図示せず)を情報処理装置32に対し送出し、情報処理装置31を最も有効な時点でシャットダウン処理させることが可能となる。
【0048】
また、上記状態の中でシャットダウン処理に移行する前に給電が中断していた商用電源21が復旧して給電を再開すると、リレーRL1がオンとなるのでそのメーク接点r11およびr12をメークすると同時に、ブレーク接点r13およびr14をブレークし、リレーRL2をオフにし、リレーRL2のブレーク接点r21およびr22がメーク状態となるので、商用電源21がUPS31に接続される。
【0049】
このとき、状態検出信号S1は、商用電源21が給電状態で、リレーRL1がオン状態であることを示す短絡状態をリレー状態検出回路9に入力する。
【0050】
その結果、リレー状態検出回路9からは、情報処理装置32に対し、継続運転が可能であることを示すL信号を送出し、情報処理装置32は、継続運転を行う。
【0051】
さらに、商用電源21およびエンジン発電機22が共に給電停止の状態から同時に給電再開したときには、各リレーRL1およびRL2はそれぞれのブレーク接点をブレークしてからメーク接点をメークするように作動するので、商用電源21およびエンジン発電機22が短絡することはない。
【0052】
次に、本発明の自動電源多重化装置の第二の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0053】
図2は、本発明の自動電源多重化装置60の第二の実施の形態を示す概略回路図である。
【0054】
自動電源多重化装置60は、電源E1、E2のいずれか一方を切り換えてUPS(無停電直流電源装置)81に自動的に接続するが、既述の図1に示す第一の実施の形態の自動電源多重化装置10と異なる点は、電源E1と電源E2の電源が共に、直流電源である点、および、リレーRL5の接点rl5およびリレーRL6の接点rl6が、共に、3つの接点を有する点である。
【0055】
図2を参照すると、リレーRL5は、電源E1としての商用電源から生成される第一の直流電源71に接続され、第一の直流電源71が供給されているときには、常にオンしており、リレーRL5の接点rl5は、接点r51、接点r52、接点r53の3つの接点を有し、リレーRL5のメーク接点r51は、電源E1に対してリレーRL5の接続点P1よりもUPS81側に装入され、リレーRL5のブレーク接点r52は、電源E2としてのバッテリバックアップされた第二の直流電源72に装入され、リレーRL5のメーク接点r53は、リレーRL5の状態検出信号S5として取り出され、リレー状態検出回路19に入力され、状態検出信号S5が短絡状態のときは、リレーRL5のオン状態を、状態検出信号S5が開放状態のときは、リレーRL5のオフ状態を示すよう構成される。
【0056】
リレーRL6は、電源E2としてのバッテリバックアップされた第二の直流電源72に接続され、その接続点P2は、リレーRL5のブレーク接点r52よりも電源E2に対してUPS81側に位置し、リレーRL6の接点rl6は、接点r61、接点r62、接点r63の3つの接点を有し、リレーRL6のメーク接点r62は、リレーRL6の接続点P2よりもUPS81側に装入され、また、リレーRL6のブレーク接点r61は、電源E1に装入され、リレーRL5の接続点P1よりもUPS81側に位置し、リレーRL6のメーク接点r63は、リレーRL6の状態検出信号S6として取り出され、リレー状態検出回路19に入力され、状態検出信号S6が短絡状態のときは、リレーRL6のオン状態を、状態検出信号S6が開放状態のときは、リレーRL6のオフ状態を示すよう構成される。
【0057】
上記配線を経た電源E1としての第一の直流電源71および電源E2としての第二の直流電源72は、接続点P3において集線してUPS81を介して情報処理装置82に接続されて構成される。
【0058】
次に、上述のように構成された自動電源多重化装置60の動作について説明する。
【0059】
自動電源多重化装置60は、第一の直流電源71が給電しているときは常に第一の直流電源71がUPS81に接続されるが、第一の直流電源71の給電中は、リレーRL5がオンとなり、リレーRL5のブレーク接点r52がブレークしてリレー6をオフすると同時に、リレーRL5のメーク接点r51がメークし、リレーRL6がオフしているので、リレーRL6のブレーク接点r61を経て第一の直流電源71が、UPS81を介して情報処理装置82に給電される。
【0060】
また、状態検出信号S5は、第一の直流電源71が給電状態で、リレーRL5がオン状態であることを示す短絡状態をリレー状態検出回路19に入力され、その結果、リレー状態検出回路19からは、情報処理装置82に対し、継続運転が可能であることを示すL信号を送出し、情報処理装置82は、継続運転を行う。
【0061】
次に、商用電源から生成される第一の直流電源71の給電が中断したとき、バッテリバックアップされた第二の直流電源72が給電中であれば、リレーRL5がオフとなるので、そのブレーク接点r52を経てリレーRL6がオンとなる。
【0062】
従って、リレーRL6のメーク接点r62がメークして、第二の直流電源72がUPS81を介して情報処理装置82に接続される。
【0063】
また、状態検出信号S6は、第一の直流電源71が給電停止状態、リレーRL5がオフ状態、かつ、バッテリバックアップされた第二の直流電源72が給電中であり、リレーRL6がオン状態であることを示す短絡状態をリレー状態検出回路19に入力される。
【0064】
第一の直流電源71と第二の直流電源72との給電切り換わり時には、第一の直流電源71と第二の直流電源72とは、アークを含めて短絡しないことが電源設備として重要であるが、これへの対応として、自動電源多重化装置60は、数m〜数十m秒の切換時間が発生するが、UPS81によりバックアップされており、情報処理装置82には何ら悪影響は生じない。
【0065】
上述のように、状態検出信号S6は、商用電源から生成される第一の直流電源71の給電が中断し、第一の直流電源71が給電停止状態、リレーRL5がオフ状態、かつ、バッテリバックアップされた第二の直流電源72が給電中であり、リレーRL6がオン状態であることを示す短絡状態を、リレー状態検出回路19に入力されるが、その結果、リレー状態検出回路19は、情報処理装置82の稼働状況とデータとを磁気ディスク装置(図示せず)にセーブするのに必要なデータ退避時間、UPS81の停電保持時間、第二の直流電源72のバッテリバックアップ運転可能時間とを考慮し、第一の直流電源71の給電停止状態が継続した場合に有効なシャットダウン信号(図示せず)を情報処理装置82に対して送出することにより、情報処理装置82を最も有効な時点でシャットダウン処理させることが可能となる。
【0066】
また、上記状態の中で、シャットダウン処理に移行する前に、給電が中断していた第一の直流電源71が復旧して給電を再開すると、リレーRL5がオンとなるので、そのメーク接点r51をメークすると同時にブレーク接点r52をブレークしてリレーRL6をオフにし、リレーRL6のブレーク接点がメーク状態となり、第一の直流電源71が、UPS81に接続される。
【0067】
このとき、状態検出信号S5は、第一の直流電源71が給電状態で、リレーRL5がオン状態であることを示す短絡状態をリレー状態検出回路19に入力されるが、その結果、リレー状態検出回路19からは、情報処理装置82に対して、継続運転が可能であることを示すL信号を送出し、情報処理装置82は、継続運転を行う。
【0068】
さらに、第一の直流電源71および第二の直流電源72とが、共に、給電停止の状態から同時に給電再開したときには、リレーRL5およびRL6は、それぞれのブレーク接点をブレークしてから後にメーク接点をメークするように作動するので、第一の直流電源71および第二の直流電源72が短絡することはない。
【0069】
以上説明したように、自動電源多重化装置10、60は、複数組の電源を互いに短絡させることなく、自動的に切り換えて一つの電源を負荷に確実に接続できるとともに、負荷に接続される電源系統を認識できるという効果がある。
【0070】
なお、上述の第一の実施の形態、第二の実施の形態では、電源が2個の場合について説明したが、3組以上の多重化電源とした場合、説明を省略するが、電源が2個の場合と同様の効果が得られ、また、さらなる電源の信頼性向上が得られるが、この場合も本発明に含まれることは、云うまでもない。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の自動電源多重化装置は、複数組の電源を互いに短絡させることなく、自動的に切り換えて一つの電源を負荷に接続できるとともに、負荷に接続される電源系統を認識できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動電源多重化装置の第一の実施の形態を示す概略回路図である。
【図2】本発明の自動電源多重化装置の第二の実施の形態を示す概略回路図である。
【図3】リレー状態検出回路を示す図である。
【図4】従来の自動電源多重化装置を示す回路図である。
【符号の説明】
9、19 リレー状態検出回路
91 フィルタ回路
92 比較器
93 NAND回路
10、60、140 自動電源多重化装置
E1、E2 電源
21 商用電源
22 エンジン発電機
31 UPS(無停電交流電源装置)
32、82 情報処理装置
150 負荷
71 第一の直流電源
72 第二の直流電源
81 UPS(無停電直流電源装置)
RL1、RL2 リレー
RL5、RL6 リレー
RL13、RL14 リレー
rl1 RL1の接点
rl2 RL2の接点
rl5 RL5の接点
rl6 RL6の接点
rl13 RL13の接点
rl14 RL14の接点
r11、r12、r15 接点
r23、r24、r25 接点
r51、r53 接点
r62、r63 接点
r131、r132 接点
r143、r144 接点
r13、r14 接点
r21、r22 接点
r52、r61 接点
r133、r134 接点
r141、r142 接点
P1、P2、P3 接続点
P11、P12、P13 接続点
S1、S2 状態検出信号
S5、S6 状態検出信号

Claims (7)

  1. 2個の電源に接続される2組の電源線の中の活線状態の1組を負荷に接続するために2組の前記電源線にそれぞれ1個のリレーのコイルと2個の前記リレーの接点を接続した自動電源多重化装置において、第1組の前記電源線に接続した第一リレーは、第1組の前記電源線にメーク接点を、第2組の前記電源線にブレーク接点を有し、第2組の前記電源線に接続した第二リレーは、第2組の前記電源線にメーク接点を、第1組の前記電源線にブレーク接点を有し、前記第二リレーの第二コイルは、前記第一リレーの前記ブレーク接点よりも前記負荷側に結線し、かつ、前記第二リレーの前記メーク接点および前記第二リレーの前記ブレーク接点よりも電源側に結線し、2組の前記電源線の内の何れか1組を前記負荷に接続し、前記第一リレーと前記第二リレーとの内の少なくとも一方の接点の状態を検出する状態信号検出手段を有し、前記2個の前記電源は、交流商用電源とエンジン発電機、または商用電源から生成される第一の直流電源とバッテリバックアップされた第二の直流電源とを有し、前記負荷は、無停電電源装置を介して前記電源と接続される情報処理装置を有し、前記状態信号検出手段は、前記商用電源または前記第一の直流電源の給電停止状態が継続した場合に前記エンジン発電機または前記第二の直流電源の運転可能時間を元に一定時間後にシャットダウン信号を前記情報処理装置に対し送出することを特徴とする自動電源多重化装置。
  2. 前記第一リレーおよび前記第二リレーは、共に、5つの接点を有することを特徴とする請求項記載の自動電源多重化装置。
  3. 前記第一リレーおよび前記第二リレーは、共に、メーク接点を3個とブレーク接点を2個とを有することを特徴とする請求項1または2記載の自動電源多重化装置。
  4. 前記第一リレーおよび前記第二リレーは、共に、3つの接点を有することを特徴とする請求項記載の自動電源多重化装置。
  5. 前記第一リレーおよび前記第二リレーは、共に、メーク接点を2個とブレーク接点を1個とを有することを特徴とする請求項1または4記載の自動電源多重化装置。
  6. 前記状態信号検出手段は、前記メーク接点の状態を検出することを特徴とする請求項項記載の自動電源多重化装置。
  7. 前記状態信号検出手段は、前記メーク接点が短絡時にローレベル信号を出力し、開放時にハイレベル信号を出力する手段を有することを特徴とする請求項1または6記載の自動電源多重化装置。
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