JP4102555B2 - ボイスメールの実現方法およびこの方法を用いたシステム - Google Patents

ボイスメールの実現方法およびこの方法を用いたシステム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネットプロトコル(IP)に基づいて動作するIP電話端末によるボイスメールの実現方法およびそのシステムに関し、特に、ユーザが、発呼および被呼の何れの側にあっても、無駄な時間の発生を回避できるボイスメールの実現方法およびこの方法を用いたボイスメールシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のボイスメールシステムには、例えば、図5および図6に示されるように、一つのLAN(ローカルエリアネットワーク)100に接続するIP電話機111,112,…とアドレスサーバ120およびメールサーバ121とを備えた、宛先が不在または電源のオフなどにより通信不能時にボイスメールを保管するサービスがある。
【0003】
IP電話端末(例えば)111は、電話機としての加入者番号または内線番号を端末番号として有し、更に、2進32桁のIPアドレスを有してインターネット接続を可能としている。IP接続のため、電話端末で入出力される音声はデジタル化され、必要な場合には所定の短縮符号化がなされている。
【0004】
IP電話端末毎の端末番号およびIPアドレスは、アドレスサーバ120のアドレス管理テーブル(図示省略)に登録されている。このうち、ボイスメールに関しては、ボイスメール登録テーブルとして図示されるように、端末番号に対応するIPアドレスと共に不在時のボイスメール登録の領域が割当てられている。このサービスは通常有料であり、例えば、端末番号「2001」のIP電話端末111のユーザが不在時のボイスメールを希望する場合、LAN100のネットワーク運営業者に申し込むことにより、ボイスメール登録領域に「ON」が記録される。図では、端末番号「2002」にボイスメールの登録がない。
【0005】
メールサーバ121はアドレスサーバ120でボイスメール登録が「ON」のIP電話端末への着呼があった場合、着呼先のIP電話端末が通信中または電源オフの場合には直ちに、また不応答の場合には所定の時限経過後に、発呼元と接続され、メッセージを受け、着呼先のアドレスまたは端末番号毎に記録する。
【0006】
アドレスサーバおよびメールサーバの主要動作手順は図6に示される。
【0007】
すなわち、アドレスサーバは、発呼元のIP電話端末から内線番号対応のIPアドレスの問合せを受付け(手順S101)した際に登録テーブルで照合(手順S102)し、取出したIPアドレスを回答(手順S103)する。
【0008】
次いで、アドレスサーバは、発呼元のIP電話端末からIPアドレスによる接続要求を受付け(手順S104)した際に接続先のIP電話端末の登録テーブルおよび作動状態を調べる。着呼先のIP電話端末は、正常な空き状態であれば通常の接続手順が実行され、鳴動により呼び出される。更に、接続先のIP電話端末に対するボイスメールサービスの登録が「ON」の場合には、アドレスサーバはメールサービスのための時限計測を開始する。
【0009】
アドレスサーバは、接続先の着呼電話端末に対するボイスメールサービスの登録が「ON」で、作動状態の通話中もしくは電源オフ、または上記時限に到達するまでの不応答を検出(手順S105)した場合、発呼元のIP電話端末をメールサーバに接続して通話路を設定(手順S106)する。
【0010】
メールサーバは、発呼元のIP電話端末へ、ボイスメールサービスを行なう旨の音声案内を実行(手順S107)する。従って、メールサーバは発呼元のIP電話端末から送信されるメッセージを受付け(手順S108)して保存(手順S109)することができる。メールサーバは、発呼元のIP電話端末から呼切断操作による切断要求を受付け(手順S110)した際には、受けたメッセージをメールとして保管(手順S111)すると共に着呼先のIP電話端末へ「メール受信あり」を通知(手順S112)する。着呼先のIP電話端末では「メール受信あり」が表示される。
【0011】
メールサーバでは、「メール受信あり」の表示によりユーザからメールの送信要求(手順S113)を受けるので保管中のメールを着呼先のIP電話端末へ送出(手順S114)することができる。
【0012】
上述したボイスメールシステムでは、ボイスメールを登録したIP電話端末で着呼があった場合、不応答検出のための時間内には、着呼先のIP電話端末を呼出し中であるため、発呼を希望しても、強制的応答になるという問題がある。
【0013】
また、同様に、不応答検出のための時間計測により、発呼者側で、ボイスメールを登録したIP電話端末への呼出しに対してメッセージの送出開始までに所定の時間待ちを必要とするので、多忙な発呼ユーザには迷惑になるという問題もある。
【0014】
更に、発呼者側で、ボイスメール登録のないIP電話端末を呼び出した際に、着呼先ユーザが不在などで無応答の場合、伝言だけで済むにもかかわらず、長時間にわたる接続待ちが発生する機会があり、無駄な時間の浪費が生じるという問題がある。
【0015】
このような問題点を解決するものとして、例えば、特開2000−78184号公報が開示されている。
【0016】
この電話システムは、音声メッセージをファイルに変換し、電子メールとして宛先に送信している。このため、発呼の際に、電話端末から電子メールの作成を要求する「ボイスメール送信情報」が送信先番号と共に送出される。「ボイスメール送信情報」を受けたサーバは、直ちに録音開始を案内して音声データによりメッセージを受けて取り込み、発呼元の電話端末から終了情報を受けた際に、取り込んだメッセージを音声ファイルに変換して電子メールを作成し、着呼先のIP電話端末を管理するメールサーバに送信する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
図面を参照して説明した従来のボイスメールシステムで、着呼先のユーザが強制応答となること、または発呼元のユーザが無駄な待ち時間に逢うことなどの問題は、上述した公開公報に開示されたボイスメールシステムで解決されるが、なお、次のような問題点がある。
【0018】
すなわち、上記公開公報で提案される着呼先のIP電話端末では、メールサーバに随時アクセスして受信メールを取出すので、緊急な案件を受信しても直ちに知ることができないということである。別に、メールサーバが着呼先にメールの保管を通知するサービスがあるが、ネットワークの最繁時にはメールサーバからの呼出しに待ち時間を要する場合がある。
【0019】
本発明の課題は、このような問題点を解決し、着呼先のユーザも、無駄な時間の発生を回避できるボイスメールの実現方法およびそのシステムを提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明によるボイスメール実現方法は、インターネットプロトコル(IP)に基づいて動作するIP電話端末によるボイスメールの実現方法であって、着呼側ネットワークに、ネットワークに、電話端末番号に対応して、鳴動着信のためのメールアドレスとは別の、無鳴動により着信させるためのメールアドレスを、無鳴動着信メールアドレスとして登録しておき、着呼側ネットワークに備えられるサーバが、発呼者からの前記無鳴動着信メールアドレスを受けた際に、対応する着呼先電話端末を無鳴動で呼び出し発呼者のボイスメッセージを送信し前記着呼先電話端末に内蔵される記録領域に記録し保存させることを特徴としている。
【0021】
更に、具体的には、同一ネットワークで管理されるIPアドレスに、鳴動着信のためのメールアドレスとは別の、無鳴動によりボイスメールを着信させるためのメールアドレスを、電話端末番号に対応した無鳴動着信メールアドレスとして登録しておき、着呼側ネットワークに備えられるメールサーバが、発呼者からの前記無鳴動着信メールアドレスを受けた際には、対応する着呼先電話端末を無鳴動で呼び出して通話路設定し、発呼者のボイスデータを直接、送信して前記着呼先電話端末に内蔵される記録領域に記録し保存することを特徴とするボイスメール実現方法である。
【0022】
この構成により、発呼元のユーザは着呼先の応答を待たずにボイスメールを送信できるだけでなく、着呼先のユーザも受けたボイスメールは直ちに開くことができる。
【0023】
更に、着呼先の電話端末では、前記発呼者の呼切断により、前記記録領域と前記発呼者との接続を切断すると共に「ボイスメールの保存」を表示することにより、ボイスメールの即時開封が確実で容易なものとなる。
【0024】
また、本発明によるボイスメールシステムは、IPアドレスに対応して鳴動着信および無鳴動着信それぞれのメールアドレスを予め登録するIPアドレス管理テーブルを備え、前記IP電話端末は、前記無鳴動着信のメールアドレスによる呼出しを受けた際に、無鳴動のまま発呼側と内蔵する記録領域とを通話路設定し、発呼者のボイスデータを直接受信して記録保存することを特徴としている。
【0025】
更に具体的には、IPアドレスに対応して鳴動により呼び出すメールアドレスに加えて無鳴動により着信させるための無鳴動着信メールアドレスを予め登録するIPアドレス管理テーブルを有し、かつ、発呼者から前記無鳴動着信メールアドレスによる接続要求を受けた際には、対応する着呼先電話端末を無鳴動で呼び出して通話路設定し、発呼者のボイスデータを直接、着呼先の電話端末へ送信するメールサーバを着呼側ネットワークに備え、前記IP電話端末は、受けたボイスデータを記録保存する記録領域を有し、前記メールサーバから、前記無鳴動着信メールアドレスによる呼出しを受けた際には、無鳴動のまま、発呼者と前記記録領域とを通話路設定し、発呼者のボイスデータを直接受信して記録保存することを特徴とするボイスメールシステムである。
【0026】
なお、IP電話端末は、前記サーバから無鳴動呼出しを受けた際に、受けるボイスデータを記録する前記記録領域の記録可能容量を判定して通知し、サーバは、発呼者から受けるボイスデータを保管すると共に保管量を計測し、保管量が所定量以内の場合には直ちに着呼の電話端末へ送る一方、保管量が所定量を超過する場合にはサーバ内に保管して着呼先のIP電話端末へこれを通知することもできる。
【0027】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図面には本発明に関する部分を主として示し、これを除く部分は省略している。
【0028】
図1は本発明の実施の一形態を示す機能ブロック図である。図1に示されたボイスメールシステムでは、一つのLAN(ローカルエリアネットワーク)100に複数のIP電話端末10とIP電話端末10に対応する一つのアドレスサーバ20とが接続されている。
【0029】
IP電話端末10は、IP(インターネットプロトコル)に対応する電話のソフトウェアを有しており、本発明のために無鳴動着信判定11、ボイスメール記録制御12、ボイスメール保存確認13、およびボイスメール容量判定14のそれぞれを備えるものとする。ボイスメールはRAM(ランダムアクセスメモリ)部2の一部に記録格納され、文字などが表示部5に表示できるものとする。詳細は後に説明する。
【0030】
アドレスサーバ20は、IPアドレスに対応したメールアドレス管理するIPアドレス管理テーブル21を基本的に有する。更に、アドレスサーバ20は、メール保持部22を備えてメールサーバとしての機能も具備するものとする。
【0031】
IPアドレス管理テーブル21にはIPアドレスに対応するメールアドレスに対して、相手先を指定するIPアドレスと電話番号である端末番号とに無鳴動着信登録の領域がさらに加えられて管理される。IPアドレスと端末番号とは、IP電話端末10それぞれに一意に付与されている。これに対して、無鳴動着信の有無を登録しているので、本発明では一つのIPアドレスに対して二つのメールアドレスを持つこととする。
【0032】
従って、例えば、図示されるように同一のIPアドレス「123.45.67.8.」および端末番号「2001」に対して、メールアドレスとして、通常の鳴動着信に「ABC@xxx」また無鳴動着信に「ABC1@xxx」とそれぞれ相違する名前を登録することになる。
【0033】
宛先に無鳴動着信登録されたメールアドレスを有する着呼には、電話端末10は、無鳴動着信として、リンガなどの鳴動なしで通話路を発呼者と接続する。
【0034】
図2に図1を併せ参照して本発明によるIP電話端末について説明する。
【0035】
図示されるIP電話端末10−0は、図1におけるIP電話端末10の詳細を示すものであり、CPU(セントラルプロセッサユニット)1、RAM部2、ROM部3、入力操作部4、表示部5、呼出し鳴動部6、CODEC(符号変換)部7、例えばハンドセットによる音声入出力部8、およびLANインタフェース部9を備えている。
【0036】
CPU1は、無鳴動着信判定11、ボイスメール記録制御12、ボイスメール保存確認13、およびボイスメール容量判定14を行なう。無鳴動着信判定11は、着呼の際に受けるメールの宛先に挿入されているメールアドレスにより無鳴動か否かを判定する。
【0037】
ボイスメール記録制御12は、無鳴動着信と判定された着呼に対して発呼者側との通話路をRAM部2のボイスメール領域と接続し、メール送信要求の案内を発呼者へ行なうと共に発呼者から受けるメッセージデータを記録し保存する制御を行なう。ボイスメール記録制御12の動作中は、表示部5に「着呼中」の表示を行なう。ボイスメール保存確認13はメッセージの終了を検出してメールの保存を確認し、表示部5に「保存メールあり」の表示を行なう。
【0038】
ボイスメール容量判定14は、規模の小さな電話端末の場合に有効であり、RAM部2のボイスメール領域で記録可能な空き容量を判定する。判定された容量は、これを受け取る機能を有する発呼電話端末またはメールサーバへ通知できる。このような構成により、例えば、ボイスメールは、メールサーバで一旦保存された後、記録可能な分だけ着呼の電話端末へ送信することができる。
【0039】
RAM部2は、IPアドレス管理テーブル21に登録された鳴動/無鳴動それぞれの自己のメールアドレスを登録して無鳴動着信の判定に供する。RAM部2は、更にボイスメール領域を有し、CPU1の制御を受けて発呼者名毎の受付番号、受信日時、およびメッセージデータを記録し保存する。
【0040】
ROM部3はプログラムなどのメモリである。入力操作部4はキーボードなどによる入力機器である。表示部5は、ランプおよび表示画面を有し、CPU1の制御を受けて動作および状態の表示と共に、受ける文字および画像のデータを表示できる。呼出し鳴動部6は、リンガであり、CPU1の制御を受けて通常の着呼を鳴動によりユーザに通知する。
【0041】
CODEC部7は音声入出力部8のアナログ音声をデジタル化してCPU1と授受する。CODEC部7および音声入出力部8のみがアナログデータを扱う。受けて保存するボイスメールもデジタル化されたものであり、記憶容量の面から音声圧縮のように圧縮符号化およびその復号が多方面で採用されている。
【0042】
次に図3に図1,2を併せ参照して本発明によるボイスメールの手順について説明する。
【0043】
図1におけるIP電話端末10が端末番号「2001」であり、無鳴動着信のメールアドレス「ABC1@xxx」を有するものとする。
【0044】
発呼ユーザは、ボイスメールを送る際、IP電話端末10−0の入力操作部4から端末番号「2001」の無鳴動着信メールアドレスを、LAN100として予め定められた操作によりアドレスサーバ20に問合せ(手順S1)する。この操作は、例えば、ダイヤリング発呼であれば番号符号「##2001」、また、エクスプローラによる発呼であればメールアドレス「ABC@xxx/##」を宛先として入力する。発呼ユーザが着呼先の端末番号「2001」の無鳴動着信用メールアドレス「ABC1@xxx」を知っている場合にはこのメールアドレスが使用されてよい。
【0045】
所定の操作による問合せを受けたアドレスサーバ20は、IPアドレス管理テーブル21で照合(手順S2)し、受けた番号またはアドレスから無鳴動着信用メールアドレス「ABC1@xxx」と、IPアドレス「123.45.67.8.」とを該当アドレスとして回答(手順S3)する。回答を受けた発呼元のIP電話端末10−0は、改めて、IPアドレス「123.45.67.8.」による呼接続を開始する。すなわち、メールアドレス「ABC1@xxx」に対する接続が要求(手順S4)される。
【0046】
アドレスサーバ20は、IPアドレス「123.45.67.8.」により端末番号「2001」のIP電話端末10にLAN100を介して接続し、動作状態を判定(手順S5)する。
【0047】
この判定により、IP電話端末10が他と通信中、または電源オフ中の状態では、従来と同様のボイスメール機能が実行される。例えば、上述したように、メールサーバに接続してボイスメッセージの保管をすることができる。
【0048】
アドレスサーバ20は、IP電話端末10と接続可能な場合(手順S5A)にはメールアドレス「ABC1@xxx」による呼出し(手順S11)を行ない、IP電話端末10と発呼元のIP電話端末10−0とをLAN100を介して直接接続し、直通の通話路を設定(手順S12)する。
【0049】
呼出しを受けたIP電話端末10は、表示部5に所定の「着呼中」表示(手順S13)を行ない、まず、宛先メールアドレス「ABC1@xxx」の存在により無鳴動着信を判定(手順S14)する。この判定により、IP電話端末10のボイスメール記録制御12が、発呼元と接続されている通話受信路をRAM部2のボイスメール領域に接続する一方、通話送信路を介して発呼元へボイスメール受信準備完了を通知するメール案内(手順S15)を行なう。
【0050】
この後、発呼元からメッセージが送信(手順S16)される。受信側のIP電話端末10は、受けるボイスデータの全てをメッセージとしてRAM部2のボイスメール領域に格納し、発呼元から呼切断の要求を受けた際に接続中の呼を切断する。呼の切断により、ボイスメール保存確認13が、メールの保管を確認して表示部5での「着呼中」表示を「保存メールあり」の表示(手順S17)に変更する。
【0051】
着呼側のユーザは、IP電話端末10の「保存メールあり」の表示から、所定の操作によりRAM部2のボイスメールを呼び出し、これを聴取できる。RAMからのデータ呼出しの技術は従来のものでよい。
【0052】
上述したように、通常、IP電話端末にはRAMの記録容量が少ないものが多いので、ボイスメールの記録可能容量を判定することが望ましい。本発明では、IP電話端末にボイスメール容量判定機能を更に追加した。
【0053】
次に、図4に図1,2を併せ参照してメール容量の判定に伴なう手順について説明する。
【0054】
上記手順S5で、接続可能(手順S5B)な場合、上述同様、アドレスサーバ20は、メールアドレス「ABC1@xxx」による呼出し(手順S21)を行ない、IP電話端末10および発呼元のIP電話端末10−0それぞれを、LAN100を介して自己と接続する通話路を設定(手順S22)する。
【0055】
一方、呼出しを受けたIP電話端末10では、記録制御12が、発呼側と接続されている通話路をRAM部2のボイスメール領域に接続し、表示部5に所定の「着呼中」表示(手順S23)を行なうと共に、無鳴動着信判定11が宛先メールアドレス「ABC1@xxx」により無鳴動着信を判定(手順S24)する。この判定により、IP電話端末10のボイスメール容量判定14が、RAM部2のボイスメール領域でデータ記録可能容量をメール許容量として検出(手順S25)する。IP電話端末10は検出した許容量をアドレスサーバ20へ通知(手順S26)する。
【0056】
通知を受けたアドレスサーバ20は、メールサーバとして発呼元のIP電話端末10−0を自己の内蔵するメール保管部22と接続し、メール受信準備完了のメール案内を送出(手順S27)する。この状態で発呼ユーザが入力する音声メッセージが符号化データによりIP電話端末10−0から送信(手順S28)されるので、アドレスサーバ20はこのデータをメールとして保管(手順S29)し着呼先から受けたデータ受信の許容量と比較(手順S30)する。
【0057】
保管したメール量が許容量以内(手順S30A)の場合、アドレスサーバ20はこのデータをメールとしてIP電話端末10へ送信(手順S31)する。メールを受信したIP電話端末10は上述同様、ボイスメール保存確認13が「着呼中」の表示を消して「保存メールあり」の表示(手順S32)を行なう。
【0058】
上記手順S30により受信したメールのデータ量が許容量より超過(手順S30B)の場合に、アドレスサーバ20はIP電話端末10へメールの保管を通知(手順S41)する。通知を受けたIP電話端末10は表示部5で「着呼中」の表示を消して「受信メールあり」の表示(手順S42)を行なう。
【0059】
図4に示された手順では、IP電話端末10-0からのアクセス中に他からの無鳴動着信があった場合、メール許容量の通知に差し支えるので一連の手順が終了するまで「着呼中」状態である。しかし、メッセージ転送が2回のため、このための保留時間を短縮する場合には、通話路設定を上記手順S26に次いで、図3の手順S12の通話路設定を行ない、続いて手順S15、S16によりメッセージを発呼元から直接着呼先へ送信してもよい。
【0060】
この間、アドレスサーバ20は、メールサーバとして発呼元から送られたメッセージデータを着呼先と同時に記録すると共にデータ量を計測し、所定の空きスペースを越えてなお送信がある場合には許容量超過と判定して着呼側への送信を打ち切ることもできる。この場合には、メッセージの終了により、メールがメールサーバに保管されるので、上記手順S41,S42により「受信メールあり」が表示される。
【0061】
上記説明では、LAN内に接続された例を説明したが、上記構成により、インターネットを介したIP電話端末の間でも同様に実行可能である。
【0062】
上記説明では、アドレスサーバがメールサーバも兼ねたが、メールサーバを別に設けてもよい。
【0063】
このように、上記説明ではブロック図およびフローチャートを参照したが、機能の分散併合、または手順の前後入替えなどの変更は上記機能を満たす限り自由であり、上記説明が本発明を限定するものではない。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、着呼側ネットワークに、電話端末番号に対応して、鳴動着信のためのメールアドレスとは別の、無鳴動により着信させるためのメールアドレスを、無鳴動着信のメールアドレスとして登録しておき、メールサーバが、発呼者からの無鳴動着信メールアドレスを受けた際に、対応する着呼先のIP電話端末を無鳴動で呼び出して発呼者のボイスデータをIP電話端末に内蔵される記録領域に送信して記録し保存させることができる。この結果、発呼元のユーザは着呼先の応答を待たずにボイスメールを送信できるだけでなく、着呼先のユーザも受けたボイスメールをボイスで直ちに聞くことができるという効果を得ることができる。
【0065】
また、着呼先の電話端末では、前記発呼者の呼切断により、前記記録領域と前記発呼者との接続を切断すると共に「ボイスメールの保存」を表示することにより、ボイスメールの即時開封が確実で容易なものとなるという効果も得られる。
【0066】
更に、IP電話端末に記録領域の空き容量を判定する機能を有し、大容量のボイスメールをサーバのメール保管部に記録し保管することにより、IP電話端末で受けたボイスメールのデータがあふれて消失することを防止できる効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す機能ブロック図である。
【図2】図1におけるIP電話端末について、より詳細な一形態を示す機能ブロック図である。
【図3】図1におけるボイスメール手順の実施の一形態を示すシーケンスチャートである。
【図4】図3とは別のボイスメール手順における実施の一形態を示すシーケンスチャートである。
【図5】従来の一例を示す機能ブロック図である。
【図6】図5におけるボイスメール手順の一例を示すシーケンスチャートである。
【符号の説明】
1 CPU
2 RAM部
5 表示部
10 IP電話端末
11 無鳴動着信判定
12 ボイスメール記録制御
13 ボイスメール保存確認
14 ボイスメール容量判定
20 アドレスサーバ
21 IPアドレス管理テーブル
22 メール保管部

Claims (7)

  1. インターネットプロトコル(IP)に基づいて動作するIP電話端末によるボイスメールの実現方法であって、ネットワークに、電話端末番号に対応して、鳴動着信のためのメールアドレスとは別の、無鳴動により着信させるためのメールアドレスを、無鳴動着信メールアドレスとして登録しておき、着呼側ネットワークに備えられるサーバが、発呼者からの前記無鳴動着信メールアドレスを受けた際に、対応する着呼先電話端末を無鳴動着信メールアドレスで呼び出し当該電話端末に無鳴動着信させて発呼者のボイスメッセージを送信し、前記着呼先電話端末に内蔵される記録領域に前記ボイスメッセージを記録し保存させることを特徴とするボイスメール実現方法。
  2. インターネットプロトコル(IP)に基づいて動作するIP電話端末によるボイスメールの実現方法であって、同一ネットワークで管理されるIPアドレスに、鳴動着信のためのメールアドレスとは別の、無鳴動によりボイスメールを着信させるためのメールアドレスを、電話端末番号に対応した無鳴動着信メールアドレスとして登録しておき、着呼側ネットワークに備えられるメールサーバが、発呼者からの前記無鳴動着信メールアドレスを受けた際には、対応する着呼先電話端末を無鳴動着信メールアドレスで呼び出し当該電話端末に無鳴動着信させて通話路設定し、発呼者のボイスデータを直接、送信して前記着呼先電話端末に内蔵される記録領域に記録し保存させることを特徴とするボイスメール実現方法。
  3. 請求項1または請求項2において、着呼先の電話端末では、前記発呼者の呼切断により、前記記録領域と前記発呼者との接続を切断すると共に「ボイスメールの保存」を表示することを特徴とするボイスメール実現方法。
  4. インターネットプロトコル(IP)に基づいて動作するIP電話端末によるボイスメールシステムにおいて、IPアドレスに対応して、鳴動着信および無鳴動着信それぞれのメールアドレスを予め登録するIPアドレス管理テーブルを備え、前記IP電話端末は、前記無鳴動着信のメールアドレスによる呼出しを受けた際に、無鳴動のまま、発呼側と内蔵する記録領域とを通話路設定し、発呼者のボイスデータを直接受信して記録保存することを特徴とするボイスメールシステム。
  5. インターネットプロトコル(IP)に基づいて動作するIP電話端末によるボイスメールシステムにおいて、IPアドレスに対応して鳴動により呼び出すメールアドレスに加えて無鳴動により着信させるための無鳴動着信メールアドレスを予め登録するIPアドレス管理テーブルを有し、かつ、発呼者から前記無鳴動着信メールアドレスによる接続要求を受けた際には、対応する着呼先電話端末を無鳴動着信メールアドレスで呼び出して通話路設定し、発呼者のボイスデータを直接、着呼先の電話端末へ送信するメールサーバを着呼側ネットワークに備え、前記IP電話端末は、受けたボイスデータを記録保存する記録領域を有し、前記サーバから、前記無鳴動着信メールアドレスによる呼出しを受けた際には、無鳴動のまま、発呼者と前記記録領域とを通話路設定し、発呼者のボイスデータを直接受信して記録保存することを特徴とするボイスメールシステム。
  6. 請求項5において、IP電話端末は、前記発呼者のボイスデータを直接受信して記録を終了し保存したと判断した際には、表示部に、所定の手段により「ボイスメールの保存」を表示することを特徴とするボイスメールシステム。
  7. 請求項5において、前記IPアドレス管理テーブルに加えて発呼者から受けるボイスデータを記録保存するメール保管部を有し、IP電話端末は、前記サーバから無鳴動呼出しを受けた際に、受けるボイスデータを記録する前記記録領域の記録可能容量を判定して前記メールサーバに通知し、前記メールサーバは、着呼先電話端末を呼出した際に記録可能容量の通知を受けた場合、発呼者から受けるボイスデータの保管量を計測し、保管量が所定量以内の場合には直ちに着呼の電話端末へ送る一方、保管量が所定量を超過する場合には前記メール保管部内に保管して着呼先のIP電話端末へこれを通知することを特徴とするボイスメールシステム。
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