JP4101973B2 - 出力バッファ回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、出力バッファ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図14は従来のスルーレートコントロール付き出力バッファ回路の動作原理を表した回路図である。同図に示すように、入力端子91,出力端子92間に4段のHigh出力用トランジスタQP21〜QP24とLow出力用トランジスタQN21〜QN24とが設けられる。High出力用トランジスタQP21〜QP24のソースはすべて電源に接続され、ドレインはそれぞれLow出力用トランジスタQN21〜QN24のドレインに接続されるとともに、出力端子92に共通に接続される。Low出力用トランジスタQN21〜QN24のソースはすべて接地される。
【0003】
入力端子91より得られる入力信号INはHigh出力用トランジスタQP21のゲートに印加されるとともに遅延回路111及び遅延回路121に付与される。遅延回路111〜113及び遅延回路121〜123は直列に接続され、入力信号INを所定時間遅延させる。
【0004】
遅延回路111の出力信号はHigh出力用トランジスタQP22のゲートに印加され、遅延回路112の出力信号はHigh出力用トランジスタQP23のゲートに印加され、遅延回路113の出力信号はHigh出力用トランジスタQP24のゲートに印加される。
【0005】
遅延回路121の出力信号はLow出力用トランジスタQN22のゲートに印加され、遅延回路122の出力信号はLow出力用トランジスタQN23のゲートに印加され、遅延回路123の出力信号はLow出力用トランジスタQN24のゲートに印加される。
【0006】
このように構成することによって、遅延回路111〜113によって、QP21〜QP24の順に時間差を生じさせて、入力信号INがHigh出力用トランジスタQP21〜QP24のゲートに印加され、遅延回路121〜123によって、QN21〜QN24の順に時間差を生じさせて、入力信号INがLow出力用トランジスタQN21〜QN24のゲートに印加される。
【0007】
したがって、入力信号INの“L”から“H”、“H”から“L”へのレベル遷移時に、High出力用トランジスタQP21〜QP24あるいはLow出力用トランジスタQN21〜QN24が時間差をもって順次オン状態となることにより、出力端子92に比較的大きな負荷がかかっている場合においても、出力端子92に比較的小さな負荷しかかかっていない場合に近づく方向に出力信号OUTのスルーレートが改善される。
【0008】
このように、従来の出力バッファ回路は、出力端子92に比較的大きな負荷がかかった場合でもスルーレートが大きくなるように機能することにより、出力端子92にかかる負荷によって生じる出力信号OUTのスルーレートの違いを緩和していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図14で示した従来の出力バッファ回路では、出力端子92の負荷容量や周囲温度等によるトランジスタ特性がどのように変化しても、遅延回路111〜113,121〜123によって常に同じ時間差をもたせてHigh出力用トランジスタQP21〜QP24あるいはLow出力用トランジスタQN21〜QN24をONさせていたため、図4のP1〜P4に示すように、出力端子92にかかる負荷の違いによって出力信号OUTの出力波形のスルーレートにバラツキが生じてしまうという問題点があった。
【0010】
加えて、出力端子92にかかる負荷が十分小さく1個のインバータで駆動しても十分良好なスルーレートが得られる場合でも、4個のインバータで順次駆動するのと等価な4段のトランジスタが順次ON状態となるため、余分な電流が消費される分、消費電流が多くなるという問題点もあった。
【0011】
この発明は上記のような問題を解決するためになされたもので、出力端子の負荷の大小に関わらず出力信号の出力波形のスルーレートを一定範囲に保つ出力バッファ回路を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る請求項1記載の出力バッファ回路は、入力信号を受ける入力端子と、出力信号が出力される出力端子と、前記入力信号を遅延時間遅延させて遅延信号を出力する遅延回路とを備え、前記遅延時間は前記出力信号の電位に基づき変化し、前記入力信号に関連した関連入力信号に応答して前記出力信号を出力する出力バッファ部をさらに備え、前記出力バッファ部は前記遅延信号に関連した関連遅延信号を受け、前記関連入力信号に対する駆動能力は前記遅延時間によって可変設定され、前記関連入力信号は前記入力信号自体を含み、各々が制御データを格納し、各々に異なる取込タイミングが割り当てられ、各々が前記入力信号の論理レベル遷移時から割り当てられた前記取込タイミングで前記遅延信号を取り込み、取り込んだ前記遅延信号に前記論理レベル遷移が認識される場合は前記制御データの指示内容を停止状態にする複数のデータ記憶部をさらに備え、前記関連遅延信号は前記複数のデータ記憶部の前記制御データを含み、前記出力バッファ部は複数の出力バッファ部を含み、前記複数の出力バッファ部は前記複数のデータ記憶部に1対1に対応して設けられ、それぞれ対応するデータ記憶部の前記制御データの指示内容に基づき動作状態/停止状態が制御される。
【0015】
請求項2記載の出力バッファ回路において、前記入力信号は第1及び第2の論理を取り、前記出力バッファ部は、動作状態時に前記関連遅延信号に基づき前記出力信号を前記第1の論理に設定する第1の論理出力部と、動作状態時に前記関連遅延信号に基づき前記出力信号を前記第2の論理に設定する第2の論理出力部とを有し、前記入力信号が前記第2の論理から前記第1の論理へと遷移する第1の遷移時に前記第1の論理出力部を動作状態にする第1の論理出力制御部と、前記入力信号が前記第1の論理から前記第2の論理へと遷移する第2の遷移時に前記第2の論理出力部を動作状態にする第2の論理出力制御部とをさらに備えている。
【0016】
請求項3記載の出力バッファ回路は、前記入力信号をRC時定数で遅延させて得られる複数のRC遅延信号によって前記複数のデータ記憶部の前記取込タイミングを設定する取込タイミング設定部をさらに備えている。
【0017】
請求項4記載の出力バッファ回路は、所定の条件の成立時に前記複数のデータ記憶部の前記制御データの指示内容を動作状態に設定して前記出力バッファ部を起動させる出力バッファ起動部をさらに備えている。
【0018】
請求項5記載の出力バッファ回路において、前記所定の条件は電源投入時及びリセット時を含んでいる。
【0019】
請求項6記載の出力バッファ回路において、前記出力バッファ起動部はタイマ機能を有し、所定の時間間隔毎に前記出力信号の状態をモニタし、モニタした前記出力信号の状態が所定の基準を満足しない時を前記所定の条件の成立時として、前記出力バッファ部を起動させる。
【0020】
請求項7記載の出力バッファ回路において、前記出力バッファ起動部は、前記出力信号の電位に基づき論理演算処理を実行して、前記論理演算処理結果に基づき前記出力信号の電位を常時モニタする出力電位モニタ部を含み、前記所定の条件は論理演算処理結果が前記出力信号の電位が所定の基準を満足しないことを指示する場合を含んでいる。
【0021】
【発明の実施の形態】
<実施の形態1>
図1はこの発明の実施の形態1である出力バッファ回路の構成を示す回路図である。
【0022】
同図に示すように、入力端子1,出力端子2間に、4段のHigh出力用トランジスタQP1〜QP4および4段のLow出力用トランジスタQN1〜QN4をそれぞれ設けている。
【0023】
High出力用トランジスタQP1〜QP4のソースはすべて電源に接続され、ゲートはHigh出力選択用NANDゲートG11〜G14の出力にそれぞれ接続され、ドレインは共通に出力端子2に接続される。一方、Low出力用トランジスタQN1〜QN4のソースはすべて接地され、ゲートはLow出力選択用NORゲートG21〜G24の出力にそれぞれ接続され、ドレインは共通に出力端子2に接続される。
【0024】
フィードバック付遅延回路11〜14は直列に接続されて入力端子1より得られる入力信号INを遅延させる。フィードバック付遅延回路11〜14それぞれから出力される入力信号INの遅延信号はHigh出力選択用NANDゲートG11〜G14に一方入力に付与される。High出力選択用NANDゲートG11〜G14の他方入力は入力信号INとなる。
【0025】
フィードバック付遅延回路21〜24は直列に接続されて入力端子1より得られる入力信号INを遅延させる。フィードバック付遅延回路21〜24それぞれから出力される遅延信号はLow出力選択用NORゲートG21〜G24の一方入力に付与される。Low出力選択用NORゲートG21〜24の他方入力は入力信号INとなる。
【0026】
フィードバック付遅延回路14より出力される遅延信号はフィードバック初期化Nchトランジスタ15のゲート、インバータ17の入力にも付与される。フィードバック初期化Nchトランジスタ15のソースは接地され、ドレインはフィードバック経路L1に接続される。フィードバック経路L1はフィードバック付遅延回路11〜14それぞれの遅延制御入力端に共通に接続される。インバータ17の出力はフィードバックスイッチNchトランジスタ16のゲートに付与され、フィードバックスイッチNchトランジスタ16のドレインはフィードバック経路L1に接続され、ソースは出力端子2に接続される。
【0027】
フィードバック付遅延回路24より出力される遅延信号はフィードバック初期化Pchトランジスタ25のゲート、インバータ27の入力にも付与される。フィードバック初期化Pchトランジスタ25のソースは電源に接続され、ドレインはフィードバック経路L2に接続される。フィードバック経路L2はフィードバック付遅延回路21〜24それぞれの遅延制御入力端に共通に接続される。インバータ27の出力はフィードバックスイッチPchトランジスタ26のゲートに付与され、フィードバックスイッチPchトランジスタ26のドレインはフィードバック経路L2に接続され、ソースは出力端子2に接続される。
【0028】
図2はフィードバック付遅延回路11〜14それぞれの内部構成を示す回路図である。フィードバック付遅延回路11〜14それぞれの内部構成は同一である。同図に示すように、入力端31,出力端32間に2段のインバータI11,I12が直列に接続されており、インバータI11はPchトランジスタT11及びNchトランジスタT12からなるCMOS構成であり、PchトランジスタT11のゲートが入力端31に接続され、ソースが電源に接続され、NchトランジスタT12のソースが接地され、ゲートが入力端31に接続され、ドレインがPchトランジスタT11のドレインに接続され、インバータI11の出力となる。
【0029】
インバータI12はPchトランジスタT13及びNchトランジスタT14からなるCMOS構成の電源側にPchトランジスタT15がさらに追加形成され、PchトランジスタT13のソースはPchトランジスタT15を介して電源に接続され、ゲートがインバータI11の出力に接続され、NchトランジスタT14のソースは接地され、ゲートはインバータI11の出力にされ、ドレインがPchトランジスタT13のドレイン接続され、インバータI12の出力、すなわち、出力端32となる。そして、PchトランジスタT15のゲートが遅延制御入力端33に接続される。
【0030】
図3はフィードバック付遅延回路21〜24それぞれの内部構成を示す回路図である。フィードバック付遅延回路21〜24それぞれの内部構成は同一である。同図に示すように、入力端41,出力端42間に2段のインバータI21,I22が直列に接続されており、インバータI21はPchトランジスタT21及びNchトランジスタT22からなるCMOS構成であり、PchトランジスタT21のゲートが入力端41に接続され、ソースが電源に接続され、NchトランジスタT22のソースが接地され、ゲートが入力端41に接続され、ドレインがPchトランジスタT21のドレインに接続され、インバータI21の出力となる。
【0031】
インバータI22はPchトランジスタT23及びNchトランジスタT24からなるCMOS構成の接地側にNchトランジスタT25がさらに追加形成され、PchトランジスタT23のソースは電源に接続され、ゲートがインバータI21の出力に接続され、NchトランジスタT24のソースはNchトランジスタT25を介して接地され、ゲートはインバータI21の出力にされ、ドレインがPchトランジスタT23のドレイン接続され、インバータI22の出力、すなわち、出力端42となる。そして、NchトランジスタT25のゲートが遅延制御入力端43に接続される。
【0032】
このような構成の実施の形態1の出力バッファ回路において、入力信号INが“L”から“H”に立ち上がる場合の動作について説明する。
【0033】
まず、前処理を説明する。入力端子1から“H”の入力信号INをフィードバック付遅延回路11〜14を介してフィードバック初期化Nchトランジスタ15のゲートに付与する等により、フィードバック初期化Nchトランジスタ15をオン状態にして、フィードバック経路L1を“L”固定する初期動作を行う。
【0034】
その後、入力端子1から“L”の入力信号INをフィードバック付遅延回路11〜14を介してインバータ17に与えることにより、フィードバックスイッチNchトランジスタ16をオン状態にする。すると、出力端子2がフィードバック経路L1に電気的に接続されることにより、フィードバック付き遅延回路11〜14のフィードバック機能を有効状態となる。以上で前処理が終了する。
【0035】
そして、入力信号INが“L”から“H”に立ち上がると、瞬時にHigh出力選択用NANDゲートG11〜G14それぞれがフィードバック付遅延回路11〜14からの遅延信号出力待ち状態になる。
【0036】
一方、Low出力選択用NORゲートG21〜G24の出力はすべて“L”固定されるため、Low出力用トランジスタQN1〜QN4はすべてオフ状態となり、無駄な消費電流を抑え、High出力用トランジスタQP1〜QP4のみを効率的に利用することができる。
【0037】
その後、入力信号INの“H”がフィードバック付遅延回路11の遅延信号として現れると、High出力選択用NANDゲートG11が“L”に変化し、High出力用トランジスタQP1がオン状態となる。
【0038】
同様にして、入力信号INの“H”がフィードバック付遅延回路12〜14の遅延信号として現れると、High出力選択用NANDゲートG12〜G14が“L”になり、High出力用トランジスタQP2〜QP4がオン状態となる。
【0039】
フィードバック付遅延回路14の遅延信号が“H”になると、フィードバックスイッチNchトランジスタ16はオフ状態となり、フィードバック機能を無効にするとともに、フィードバック初期化Nchトランジスタ15がオン状態となってフィードバック経路L1が“L”に初期化される。
【0040】
図4を用いて上記動作を更に詳しく説明する。図4は出力信号OUTの出力波形の一例であり、横軸は時間(ns),縦軸は電位(V)を示す。出力端子2に4種類の容量の負荷C1,C2,C3及びC4がかかった第1〜第4のケースそれぞれの出力波形を表しており、図14で示した従来の出力バッファ回路における第1〜第4のケースの出力信号OUTの出力波形はP1〜P4となり、実施の形態1の出力バッファ回路における第1〜第4のケースの出力信号OUTの出力波形がE1〜E4である。なお、負荷容量の関係は、C2=2・C1、C3=3・C1、C4=4・C1である。
【0041】
TM11〜TM14は第1のケースにおけるフィードバック付遅延回路11〜14それぞれの出力タイミング(入力信号INが各フィードバック付遅延回路11〜14の遅延信号として現れるタイミング)を表しており、TM21〜TM24は第2のケースにおけるフィードバック付遅延回路11〜14それぞれの出力タイミングを表している。
【0042】
第1のケースは4種類の中で最も出力端子2にかかる負荷容量が少ないC1の場合であり、出力信号OUTの立ち上がりが急でありフィードバック付遅延回路11〜14それぞれのPchトランジスタT15は弱くオンする。したがって、フィードバック付遅延回路11〜14それぞれの信号伝搬遅延時間は長くなるため、出力タイミングTM11〜TM14はそれぞれ遅くなって、タイミングTM11〜TM14間の間隔も広くなり、このタイミングTM11〜TM14でHigh出力用トランジスタQP1〜QP4が順次オン状態となる。
【0043】
また、図4の波形E1に示すように、タイミングTM13、TM14では既に出力信号OUTの電位が十分高く、本来の“H”レベルに近い状態となっているため、High出力用トランジスタQP3,QP4はオン状態になっても、出力信号OUTのドライブ(駆動)にはほとんど寄与しない。すなわち、第1のケースでは実質的には2つのHigh出力用トランジスタQP1,QP2によって出力信号OUTをドライブすることになる。
【0044】
第2のケースは第1のケースに比べ、出力端子2にかかる負荷容量が2倍のC2の場合であり、出力信号OUTの立ち上がりが第1のケースに比べて緩やかでありフィードバック付遅延回路11〜14それぞれのPchトランジスタT15は第1のケースに比べて強くオンする。したがって、フィードバック付遅延回路11〜14の出力タイミングTM21〜TM24は第1のケースに比べて短く、その間隔も狭くなり、このタイミングTM21〜TM24でHigh出力用トランジスタQP1〜QP4が順次オン状態となる。
【0045】
第2のケースでは、図4の波形E2に示すように、High出力用トランジスタQP4がオンするタイミングTM24でも出力信号OUTの電位は比較的低い状態であるため、すべてのHigh出力用トランジスタQP1〜QP4が出力信号OUTのドライブに寄与する。すなわち、第2のケースでは実質的に4つのHigh出力用トランジスタQP1〜QP4すべてによって出力信号OUTをドライブすることになる。
【0046】
同様にして、第3または第4のケースでも、フィードバック付遅延回路11〜14の出力タイミングを第2のケース以上に早くして、4個のHigh出力用トランジスタQP1〜QP4それぞれが出力信号OUTのドライブに寄与するタイミングを早める。
【0047】
このように、実施の形態1の出力バッファ回路は、入力信号INの立ち上がり時に、出力信号OUTの電位によってフィードバック付遅延回路11〜14それぞれの遅延時間を変更することにより、負荷容量が大きい場合は負荷容量が小さい場合に比べてHigh出力用トランジスタがオンするタイミングを早めると共に、場合によっては出力信号OUTのドライブに寄与するHigh出力用トランジスタ数を多く設定するようにしている。
【0048】
その結果、図4の波形E1〜E4に示すように、出力端子2にかかる負荷容量に違いが生じても、出力信号OUTの出力波形のスルーレートを一定範囲に保つことができる。
【0049】
なお、入力信号INが“H”から“L”に立ち下がる場合も、上述した入力信号INの立ち上がりの場合と同様に、出力信号OUTをフィードバック経路L2を介してフィードバック付遅延回路21〜24の遅延制御入力端にフィードバックさせて、Low出力用トランジスタQN1〜QN4のオンするタイミング、場合によっては出力信号OUTのドライブに寄与するLow出力用トランジスタQN1〜QN4の数を、出力端子2にかかる負荷容量に基づき変更することにより、出力端子2にかかる負荷容量に違いが生じても、出力信号OUTの出力波形のスルーレートを一定範囲に保つことができる。
【0050】
<実施の形態2>
図5はこの発明の実施の形態2である出力バッファ回路の構成を示す回路図である。
【0051】
同図に示すように、入力端子1,出力端子2間に、3段のHigh出力用トランジスタQP11〜QP13および3段のLow出力用トランジスタQN11〜QN13をそれぞれ設けている。
【0052】
High出力用トランジスタQP11〜QP13のソースはすべて電源に接続され、ゲートはHigh出力選択用NANDゲートG31〜G33の出力にそれぞれ接続され、ドレインは共通に出力端子2に接続される。一方、Low出力用トランジスタQN11〜QN13のソースはすべて接地され、ゲートはLow出力選択用NORゲートG41〜G43の出力にそれぞれ接続され、ドレインは共通に出力端子2に接続される。
【0053】
フィードバック付遅延回路10は入力端子1より得られる入力信号INを遅延させて、その遅延信号は非同期のセット入力付きフリップフロップFF11〜FF13それぞれの入力Dに共通に付与される。
【0054】
フリップフロップFF11〜FF13のセット入力Sにセット端子3より得られるセット信号SETを受け、出力QがHigh出力選択用NANDゲートG31〜G33に一方入力に付与される。High出力選択用NANDゲートG31〜G33の他方入力は入力信号INとなる。
【0055】
また、許可信号入力端子4より得られる許可信号PM1がNANDゲート70一方入力に付与され、NANDゲート70の出力が7段直列接続されたインバータ71〜77の初段のインバータ71の入力に接続される。NANDゲート70の他方入力が入力端子1に接続され、インバータ73、75及び77の出力がそれぞれフリップフロップFF11〜FF13のトグル入力Tに付与される。
【0056】
フィードバック付遅延回路20は入力端子1より得られる入力信号INを遅延させて、その遅延信号は非同期のリセット入力付きフリップフロップFF21〜FF23それぞれの入力Dに共通に付与される。
【0057】
フリップフロップFF21〜FF23のリセット入力Rにリセット端子6より得られるリセット信号RESETを受け、出力QがLow出力選択用NORゲートG41〜G43に一方入力に付与される。Low出力選択用NORゲートG41〜G43の他方入力は入力信号INとなる。
【0058】
また、許可信号入力端子5より得られる許可信号PM2がNANDゲート80一方入力に付与され、NANDゲート80の出力が7段直列接続されたインバータ81〜87の初段のインバータ81の入力に接続される。NANDゲート80の他方入力が入力端子1に接続され、インバータ83、85及び87の出力が反転されてフリップフロップFF21〜FF23のトグル入力Tに付与される。
【0059】
フィードバック付遅延回路10より出力される遅延信号はインバータ18を介してフィードバック初期化Nchトランジスタ15のゲートに付与されるとともにフィードバックスイッチNchトランジスタ16のゲートに付与される。フィードバック初期化Nchトランジスタ15のソースは接地され、ドレインはフィードバック経路L11に接続される。フィードバック経路L11はフィードバック付遅延回路10の遅延制御入力端に接続される。フィードバックスイッチNchトランジスタ16のドレインはフィードバック経路L11に接続され、ソースは出力端子2に接続される。
【0060】
フィードバック付遅延回路20より出力される遅延信号はインバータ28を介してフィードバック初期化Pchトランジスタ26のゲート及びフィードバック初期化Pchトランジスタ25のゲートに付与される。フィードバック初期化Pchトランジスタ25のソースは電源に接続され、ドレインはフィードバック経路L12に接続される。フィードバック経路L12はフィードバック付遅延回路20の遅延制御入力端に接続される。フィードバックスイッチPchトランジスタ26のドレインはフィードバック経路L1に接続され、ソースは出力端子2に接続される。
【0061】
図6はフィードバック付遅延回路10の内部構成を示す回路図である。同図に示すように、入力端44,出力端45間に3段のインバータI41〜I43が直列に接続されており、インバータI41はPchトランジスタT41及びNchトランジスタT42からなるCMOS構成の接地側にNchトランジスタT47がさらに追加形成され、PchトランジスタT41のゲートが入力端44に接続され、ソースが電源に接続され、NchトランジスタT42のソースがNchトランジスタT47を介して接地され、ゲートが入力端44に接続され、ドレインがPchトランジスタT41のドレインに接続され、インバータI41の出力となる。
【0062】
インバータI42はPchトランジスタT43及びNchトランジスタT44からなるCMOS構成であり、PchトランジスタT43のソースは電源に接続され、ゲートがインバータI41の出力に接続され、NchトランジスタT44のソースは接地され、ゲートはインバータI41の出力にされ、ドレインがPchトランジスタT43のドレイン接続され、インバータI42の出力となる。
【0063】
インバータI43はPchトランジスタT45及びNchトランジスタT46からなるCMOS構成の接地側にNchトランジスタT48がさらに追加形成され、PchトランジスタT45のゲートがインバータI42の出力に接続され、ソースが電源に接続され、NchトランジスタT46のソースがNchトランジスタT48を介して接地され、ゲートがインバータI42の出力に接続され、ドレインがPchトランジスタT45のドレインに接続され、インバータI43の出力となり、出力端45に接続される。
【0064】
そして、NchトランジスタT47及びT48のゲートが共通に遅延制御入力端46に接続される。
【0065】
図7はフィードバック付遅延回路20の内部構成を示す回路図である。同図に示すように、入力端34,出力端35間に3段のインバータI31〜I33が直列に接続されており、インバータI31はPchトランジスタT31及びNchトランジスタT32からなるCMOS構成の電源側にPchトランジスタT37がさらに追加形成され、PchトランジスタT31のゲートが入力端34に接続され、ソースがPchトランジスタT37を介して電源に接続され、NchトランジスタT32のソースが接地され、ゲートが入力端34に接続され、ドレインがPchトランジスタT31のドレインに接続され、インバータI31の出力となる。
【0066】
インバータI32はPchトランジスタT33及びNchトランジスタT34からなるCMOS構成であり、PchトランジスタT33のソースは電源に接続され、ゲートがインバータI31の出力に接続され、NchトランジスタT34のソースは接地され、ゲートはインバータI31の出力にされ、ドレインがPchトランジスタT33のドレイン接続され、インバータI32の出力となる。
【0067】
インバータI33はPchトランジスタT35及びNchトランジスタT36からなるCMOS構成の電源側にPchトランジスタT38がさらに追加形成され、PchトランジスタT35のゲートがインバータI32の出力に接続され、ソースがPchトランジスタT38を介して電源に接続され、NchトランジスタT36のソースが接地され、ゲートがインバータI32の出力に接続され、ドレインがPchトランジスタT35のドレインに接続され、インバータI33の出力となり、出力端35に接続される。
【0068】
そして、PchトランジスタT37及びT38のゲートが共通に遅延制御入力端36に接続される。
【0069】
このような構成において、入力信号INが“L”から“H”に立ち上がる場合の動作について説明する。
【0070】
まず、前処理を説明する。入力端子1から“H”の入力信号INをフィードバック付遅延回路10及びインバータ18を介してフィードバック初期化Nchトランジスタ15のゲートに付与する等により、フィードバック初期化Nchトランジスタ15をオン状態にして、フィードバック付遅延回路10のフィードバック経路L11を“L”固定する初期動作を行う。さらに、フリップフロップFF11〜FF13のセット入力Sに“H”のセット信号SETを与えて、フリップフロップFF11〜FF13の出力Q(制御データ)を“H”に初期設定し、フリップフロップFF21〜FF23のリセット入力Rに“H”のリセット信号RESETを与えて、フリップフロップFF21〜FF23の出力Q(制御データ)を“L”に初期設定する。そして、許可信号PM1を“H”に設定する。
【0071】
その後、入力端子1から“L”の入力信号INをフィードバック付遅延回路10を介してフィードバックスイッチNchトランジスタ16のゲートに与えることにより、フィードバックスイッチNchトランジスタ16をオン状態にする。すると、出力端子2がフィードバック経路L11に電気的に接続されることにより、フィードバック付き遅延回路10のフィードバック機能を有効状態となる。以上で前処理が終了する。
【0072】
入力信号INが“L”から“H”に立ち上がると、瞬時にHigh出力選択用NANDゲートG31〜G33それぞれがフリップフロップFF11〜FF13の出力Qからの出力信号の待ち状態になる。フリップフロップFF11〜FF13の出力Qの初期状態は“H”のため、High出力選択用NANDゲートG31〜G33の出力はすべて“L”となり、High出力用トランジスタQP11〜QP13がすべてオン状態となる。
【0073】
一方、Low出力選択用NORゲートG41〜G43の出力はすべて“L”固定されることにより、Low出力用トランジスタQN11〜QN13はすべてオフ状態となるため、無駄な消費電流を抑え、High出力用トランジスタQP11〜QP13のみを効率的に利用することができる。
【0074】
そして、NANDゲート70の他方入力に付与される入力信号INの立ち上がりが、一方入力が“H”のNANDゲート70からインバータ71〜73,71〜75及び71〜77を介して遅延時間ΔT1、ΔT2及びΔT3経過後に、フリップフロップFF11、FF12及びFF13それぞれのトグル入力Tに伝達される。
【0075】
したがって、入力信号INの立ち上がりからΔT1〜ΔT3経過後に、フィードバック付遅延回路10の遅延信号がフリップフロップFF11〜FF13の入力Dからそれぞれ取り込まれる。その結果、フリップフロップFF11〜FF13のうち出力Qが“L”に変化したフリップフロップに対応するHigh出力用トランジスタがオフ状態となり、出力Qが“H”を維持するフリップフロップに対応するHigh出力用トランジスタがオン状態を維持する。
【0076】
しかる後、フィードバック付遅延回路10の遅延信号が“L”になると、フィードバックスイッチNchトランジスタ16はオフ状態となり、フィードバック機能を無効にするとともに、フィードバック初期化Nchトランジスタ15がオン状態となってフィードバック経路L11が“L”に初期化される。
【0077】
図8を用いて上記動作を更に詳しく説明する。図8は出力信号OUTの出力波形の一例であり、横軸は時間(ns),縦軸は電位(V)を示す。出力端子2に4種類の容量の負荷C1,C2,C3及びC4がかかった第1〜第4のケースそれぞれの出力波形を表しており、図14で示した従来の出力バッファ回路における第1〜第4のケースの出力信号OUTの出力波形はP11〜P14となり、実施の形態2の出力バッファ回路における第1〜第4のケースの出力信号OUTの出力波形がE11〜E14である。なお、負荷容量の関係は、C2=2・C1、C3=3・C1、C4=4・C1である。
【0078】
TM1〜TM3はフリップフロップFF11〜FF13の入力Dの取込タイミングを表しており、タイミングTM〜TM3はNANDゲート70、インバータ71〜77による遅延時間ΔT1,ΔT2及びΔT3で決定する。
【0079】
第1のケースは4種類の最も出力端子2にかかる負荷容量が少ないC1の場合であり、図8の波形E11に示すように、出力信号OUTの立ち上がりが急でありフィードバック付遅延回路10のNchトランジスタT47及びT48は強くオンするため、フィードバック付遅延回路10の信号伝搬遅延時間は短くなり、タイミングTM2以前にフィードバック付遅延回路10の遅延信号は確実に“L”になる。したがって、タイミングTM1,TM2及びTM3におけるフィードバック付遅延回路10の遅延信号の値は“H”,“L”及び“L”となって、フリップフロップFF11,FF12及びFF13にはそれぞれ“H”,“L”及び“L”の制御データが取り込まれる。
【0080】
その結果、第1のケースではタイミングTM3後において、High出力用トランジスタQP11のみがオン状態を維持し、High出力用トランジスタQP12及びQP13は共にオフ状態となる。
【0081】
一方、第4のケースは第1のケースに比べ、出力端子2にかかる負荷容量が4倍大きいC4(4・C1)の場合であり、図8の波形E14に示すように、出力信号OUTの立ち上がりが第1のケースに比べてかなり緩やかでありフィードバック付遅延回路10のNchトランジスタT47及びT48は第1のケースにかなり弱くオンするため、フィードバック付遅延回路10の信号伝搬遅延時間は第1のケースより長くなり、タイミングTM3になってもフィードバック付遅延回路10の遅延信号は“H”から変化しない。したがって、タイミングTM1,TM2及びTM3におけるフィードバック付遅延回路10の遅延信号の値は“H”,“H”及び“H”となって、フリップフロップFF11,FF12及びFF13にはそれぞれ“H”,“H”及び“H”の制御データが取り込まれる。
【0082】
その結果、第4のケースではタイミングTM3後において、3個のHigh出力用トランジスタQP11〜QP13はすべてオン状態となる。
【0083】
同様にして、第2または第3のケースでも、フィードバック付遅延回路10の遅延信号が“L”になる時間を第1のケースより短くして、High出力用トランジスタQP11〜QP13のうち、タイミングTM3後にオン状態となるHigh出力用トランジスタの個数(2あるいは3個)を調整する。
【0084】
このように、実施の形態2の出力バッファ回路は、入力信号INの立ち上がり時に、出力信号OUTの電位によってフィードバック付遅延回路10の遅延時間を変更することにより、負荷容量が大きい場合は負荷容量が小さい場合に比べてHigh出力用トランジスタがオンする個数を多く設定するようにしている。
【0085】
その結果、図8の波形E11〜E14に示すように、出力端子2にかかる負荷容量に違いが生じても、出力信号OUTの出力波形のスルーレートを一定範囲に保つことができる。
【0086】
加えて、タイミングTM3後は不要なHigh出力用トランジスタをオフ状態とするため、すべての出力用トランジスタが常にオン状態である従来の出力バッファ回路に比べて消費電流を必要最小限に抑えることができる。
【0087】
なお、入力信号INが“H”から“L”に立ち下がる場合(この際、許可信号PM2が前処理時に“H”になる。)も、出力信号OUTをフィードバック経路L12を介してフィードバック付遅延回路20の遅延制御入力端にフィードバックさせて、タイミングTM3後にLow出力用トランジスタQN11〜QN13のオンする数を、出力端子2にかかる負荷容量に基づき変更することにより、入力信号INの立ち上がり時と同様、出力端子2にかかる負荷容量に違いが生じても、出力信号OUTの出力波形のスルーレートを一定範囲に保つことができる。
【0088】
<実施の形態3>
図9はこの発明の実施の形態3である出力バッファ回路の構成を示す回路図である。同図に示すように、図1で示した実施の形態1の構成に切換用セレクタ48が追加されている。切換用セレクタ48は入力信号INを受け、入力信号INに基づき入力信号INの“L”から“H”への立ち上がり(第1の遷移)時に入力信号INをフィードバック付遅延回路11に伝達し、入力信号INの“H”から“L”への立ち下がり(第2の遷移)時に入力信号INをフィードバック付遅延回路21に伝達する信号切換えを行う。他の構成は実施の形態1の出力バッファ回路と同様であるため、説明を省略する。
【0089】
このような構成の実施の形態3の出力バッファ回路は、フィードバック付遅延回路11及びフィードバック付遅延回路21のうち、動作させる必要のある出力用トランジスタ側のフィードバック付遅延回路のみに入力信号INを与えることができるため、入力信号INを与える必要ないフィードバック付遅延回路に信号を付与しない分、消費電流の低減を図ることができる。
【0090】
なお、図5で示した実施の形態2の出力バッファ回路のフィードバック付遅延回路10及び20と入力端子1との間に切換用セレクタ48と等価なセレクタを設けることにより、消費電流の低減を図ることもできる。
【0091】
<実施の形態4>
図10はこの発明の実施の形態4である出力バッファ回路の構成を示す回路図である。同図に示すように、図5で示した実施の形態2の構成のHigh出力用トランジスタQP11〜QP13(図10では図示せず)側にRC遅延回路51〜53及びセレクタ61〜63が追加されている。なお、図10では図示しないが、Low出力用トランジスタQN11〜QN13(図10では図示せず)側にもRC遅延回路51〜53及びセレクタ61〜63と等価なRC遅延回路及びセレクタが設けられている。他の構成は実施の形態2の出力バッファ回路と同様であるため、説明を省略する。
【0092】
このような構成の実施の形態3の出力バッファ回路は、図示しない外部からの選択内容を指示する制御信号をセレクタ61〜63に与え、セレクタ61〜63によってRC遅延回路51〜53による遅延信号をフリップフロップFF11〜FF13のトグル入力Tとして選択させることができる。
【0093】
RC遅延回路51〜53は温度や製造時のプロセス変動等に遅延時間が左右されにくい特性を有しているため、RC遅延回路51〜53からの遅延信号を用いてフリップフロップFF11〜FF13のフィードバック付遅延回路10の遅延信号の取込タイミング精度を高めることにより、出力バッファ回路の出力信号OUTの出力波形のスルーレートを一定範囲に保つ精度を高レベルに維持することができる。
【0094】
また、NANDゲート70,インバータ71〜77による遅延時間とRC遅延回路51〜53による遅延時間を比較して両者の違いが所定の範囲内にあるかを検証することもできる。
【0095】
さらに、High出力用トランジスタQP11〜QP13側のRC遅延回路とLow出力用トランジスタQN11〜QN13側のRC遅延回路との間で、遅延特性を異なるものに設定することも可能である。
【0096】
<実施の形態5>
図11はこの発明の実施の形態5である出力バッファ回路の構成を示す回路図である。同図に示すように、図5で示した実施の形態2の構成において、セット端子3、許可信号入力端子4及び許可信号入力端子5に置き換わって電源オン端子7及びリスタート制御回路56が追加されている。
【0097】
リスタート制御回路56は、電源オン端子7より得られる電源投入信号SONを受け、電源投入信号SONに基づき制御信号S56A,S56B、及びS56CをフリップフロップFF11〜FF13のセット入力S、フリップフロップFF21〜FF23のリセット入力R、及びNANDゲート70,80の一方入力にそれぞれ出力する。なお、電源投入信号SONは電源投入時あるいはリセット時に活性状態となる信号である。
【0098】
リスタート制御回路56は、電源投入信号SONの活性状態時に、制御信号S56A,S56B、及びS56Cを“H”にして、フリップフロップFF11〜FF13に対するセット動作、フリップフロップFF21〜FF23に対するリセット動作、及びNANDゲート70,インバータ71〜77とNANDゲート80,インバータ81〜87による入力信号IN〜フリップフロップのトグル入力T間の遅延経路を有効にする動作を実行して、実施の形態5の出力バッファ回路のバッファリング動作(実施の形態2の動作で述べた出力端子2の負荷を考慮した入力信号INのバッファリング動作)をリスタートさせる。なお、他の構成は実施の形態2の出力バッファ回路と同様であるため、説明を省略する。
【0099】
このように構成することにより、実施の形態5の出力バッファ回路は、リセットあるいは電源投入毎に、バッファリング動作をリスタートして出力信号OUTを安定レベルにして、出力端子2かかる負荷によって出力信号OUTが変動してしまう危険性を定期的に回避することができる。
【0100】
<実施の形態6>
図12はこの発明の実施の形態6である出力バッファ回路の構成を示す回路図である。同図に示すように、図11で示した実施の形態5の構成において、電源オン端子7に置き換わって、マイクロコンピュータ57及び入力バッファ58が追加されている。
【0101】
入力バッファ58は入力に出力信号OUTを受け、出力信号OUTをバッファリングして出力信号をマイクロコンピュータ57に付与する。マイクロコンピュータ57は予め格納されたプログラムによって、入力バッファ58の出力信号に基づき出力端子2にかかる負荷容量の変動を検知する。マイクロコンピュータ57はさらいタイマ機能を有し、入力バッファ58の出力信号に基づき所定時間毎に出力信号OUTの電位をモニタし、出力信号OUTの電位が所定の基準を越えて変動していると判断すると、リスタート制御回路56にリスタート動作を指示する割込み処理を実行する。なお、他の構成および図12で図示していない部分は図11で示した実施の形態5の構成と同様である。
【0102】
リスタート制御回路56は、マイクロコンピュータ57の制御下でマイクロコンピュータ57がリスタート動作を指示する時に、制御信号S56A,S56B、及びS56Cを“H”にして、フリップフロップFF11〜FF13に対するセット動作、入力信号IN〜フリップフロップのトグル入力T間の遅延経路を有効にする動作を実行して、実施の形態6の出力バッファ回路のバッファリング動作をリスタートさせる。
【0103】
このように構成することにより、実施の形態6出力バッファ回路は、所定時間間隔毎に行われる出力信号OUTの電位モニタ時にマイクロコンピュータ57が出力信号OUTの電位が所定の基準を越えて変動していると判断すると、バッファリング動作をリスタートして出力信号OUTを安定レベルするため、出力端子2にかかる負荷を定期的に監視しながら、出力信号OUTの変動を確実に抑制することができる。
【0104】
また、マイクロコンピュータ57のタイマ機能を利用して、所定期間毎にリスタート制御回路56にリスタート動作を指示する割込み処理を実行するようにして、出力端子2かかる負荷によって出力信号OUTが変動してしまう危険性を定期的に回避することもできる。すなわち、実施の形態6の出力バッファ回路は、出力信号OUTの監視に基づくリスタート動作と定期的なリスタート動作とを併用することもできる。
【0105】
<実施の形態7>
図13はこの発明の実施の形態7である出力バッファ回路の構成を示す回路図である。同図に示すように、図11で示した実施の形態5の構成において、電源オン端子7に置き換わって、入力バッファ37,38、遅延回路39及びXORゲート40が追加されている。
【0106】
入力バッファ37は入力に出力信号OUTを受け、出力信号をXORゲート40の一方入力に付与する。入力バッファ38は入力に出力信号OUTを受け、出力信号を遅延回路39を介してXORゲート40の他方入力に付与する。
【0107】
入力バッファ37と入力バッファ38との閾値電圧は異なっており、例えば、入力バッファ37は“H”のレベルの80%のレベルに閾値電圧が設定され、入力バッファ38は“H”のレベルの70%のレベルに閾値電圧が設定される。XORゲート40の出力信号がリスタート制御回路56に付与される。なお、図13では図示しないが、Low出力用トランジスタQN11〜QN13(図13では図示せず)側にも入力バッファ37,38、遅延回路39及びXORゲート40と等価な回路が設けられている。また、他の構成および図13で図示していない部分は図11で示した実施の形態5の構成と同様である。
【0108】
リスタート制御回路56は、XORゲート40の出力信号が“H”でリスタート動作を遅延回路39の遅延時間で指示する時に、制御信号S56A,S56B、及びS56Cを“H”にして、フリップフロップFF11〜FF13に対するセット動作、入力信号IN〜フリップフロップのトグル入力T間の遅延経路を有効にする動作を実行して、実施の形態7の出力バッファ回路のバッファリング動作をリスタートさせる。
【0109】
このように構成することにより、実施の形態7出力バッファ回路は、遅延回路39の遅延時間を上回る期間において出力信号OUTが“H”の70%以下から80%以上に変化する等、出力信号OUTの異常を検出する毎にXORゲート40の出力信号が“H”となり、バッファリング動作をリスタートさせるため、出力端子2にかかる負荷を常時に監視しながら、出力信号OUTの変動を確実に抑制することができる。
【0110】
また、予めプログラムが格納されたマイクロコンピュータを用いることなく、論理回路のみで構成するため、実施の形態6に比べ回路構成が簡単になるという効果も奏する。
【0111】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明における請求項1記載の出力バッファ回路の出力バッファ部の関連入力信号に対する駆動能力は遅延時間によって可変設定され、上記遅延時間は出力信号の電位に基づき変化する。
【0112】
したがって、上記出力信号の電位に基づき、出力端子にかかる負荷が比較的大きいと判断される場合は出力バッファ部の駆動能力が高くなり、上記負荷が比較的小さいと判断される場合は出力バッファ部の駆動能力が低くなるように、出力信号の電位と上記遅延時間とを関係づけることにより、出力端子にかかる負荷に違いが生じても、出力信号の出力波形のスルーレートを一定範囲に保つことができる。
【0115】
さらに、請求項1記載の出力バッファ回路の複数の出力バッファ部は、対応するデータ記憶部の制御データの指示内容に基づき動作状態/停止状態が制御される。
【0116】
したがって、動作開始時に複数のデータ記憶部の制御データの指示内容を動作状態に設定した後に、上記出力信号の電位に基づき、出力端子にかかる負荷が比較的大きいと判断される場合は遅延時間が長くなり、上記負荷が比較的小さいと判断される場合は遅延期間が短くなるように、出力信号の電位と遅延時間とを関係づけることにより、上記負荷が比較的大きい場合は複数のデータ記憶部の制御データが停止状態を指示する割合を低くして駆動能力を高め、上記負荷が比較的小さい場合は複数のデータ記憶部の制御データが停止状態を指示する割合を高くして駆動能力を低くすることができ、出力端子にかかる負荷に違いが生じても、出力信号の出力波形のスルーレートを一定範囲に保つことができる。
【0117】
請求項2記載の出力バッファ回路の第1及び第2の論理出力制御部は、入力信号の第1及び第2の遷移時に第1及び第2の論理出力部をそれぞれ動作状態にするため、第1及び第2の論理出力部のうち必要な論理出力部のみを動作させることにより、効率的な利用ができる。
【0118】
請求項3記載の出力バッファ回路の取込タイミング設定部は、入力信号をRC時定数で遅延させて得られる複数のRC遅延信号によって複数のデータ記憶部の取込タイミングを設定するため、精度の良い取込タイミングを設定することができる。
【0119】
請求項4記載の出力バッファ回路は、出力バッファ起動部によって、所定の条件の成立時に出力バッファ部を起動させて出力信号を安定レベルにすることができる。
【0120】
請求項5記載の出力バッファ回路は電源投入時及びリセット時に出力バッファ部を起動させて出力信号を安定レベルにすることができる。
【0121】
請求項6記載の出力バッファ回路の出力バッファ起動部は、所定の時間間隔毎に出力信号の状態をモニタして監視することにより、モニタした出力信号の状態が所定の基準を満足しない時に出力バッファ部を起動させて出力信号を安定レベルにすることができる。
【0122】
請求項7記載の出力バッファ回路の出力バッファ起動部は、論理演算処理結果に基づき、出力信号の電位が所定の基準を満足しない時に出力バッファ部を起動させて出力信号を安定レベルにすることができる。
【0123】
また、出力電位モニタ部は上述した論理演算処理を行う論理回路により構成することができるため、回路構成の簡略化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1である出力バッファ回路の構成を示す回路図である。
【図2】 図1のHigh出力用トランジスタ側のフィードバック付遅延回路の内部構成を示す回路図である。
【図3】 図1のLow出力用トランジスタ側のフィードバック付遅延回路の内部構成を示す回路図である。
【図4】 実施の形態1の出力バッファ回路の動作を示す波形図である。
【図5】 この発明の実施の形態2である出力バッファ回路の構成を示す回路図である。
【図6】 図5のHigh出力用トランジスタ側のフィードバック付遅延回路の内部構成を示す回路図である。
【図7】 図5のLow出力用トランジスタ側のフィードバック付遅延回路の内部構成を示す回路図である。
【図8】 実施の形態2の出力バッファ回路の動作を示す波形図である。
【図9】 実施の形態3の出力バッファ回路の構成を示す回路図である。
【図10】 実施の形態4の出力バッファ回路の構成を示す回路図である。
【図11】 実施の形態5の出力バッファ回路の構成を示す回路図である。
【図12】 実施の形態6の出力バッファ回路の構成を示す回路図である。
【図13】 実施の形態7の出力バッファ回路の構成を示す回路図である。
【図14】 従来の出力バッファ回路の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1 入力端子、2 出力端子、10〜14,20〜24 フィードバック付遅延回路、40 XORゲート、48 セレクタ、51〜53 RC遅延回路、56 リスタート制御回路、57 マイクロコンピュータ、FF11〜FF13,FF21〜FF23 フリップフロップ、G11〜G14,G31〜G33 NANDゲート、G21〜G24,G41〜G43 NORゲート、QP1〜QP4,QP11〜QP13 High出力用トランジスタ、QN1〜QN4,QN11〜QN13 Low出力用トランジスタ。
Claims (7)
- 入力信号を受ける入力端子と、
出力信号が出力される出力端子と、
前記入力信号を遅延時間遅延させて遅延信号を出力する遅延回路とを備え、前記遅延時間は前記出力信号の電位に基づき変化し、
前記入力信号に関連した関連入力信号に応答して前記出力信号を出力する出力バッファ部をさらに備え、前記出力バッファ部は前記遅延信号に関連した関連遅延信号を受け、前記関連入力信号に対する駆動能力は前記遅延時間によって可変設定され、
前記関連入力信号は前記入力信号自体を含み、
各々が制御データを格納し、各々に異なる取込タイミングが割り当てられ、各々が前記入力信号の論理レベル遷移時から割り当てられた前記取込タイミングで前記遅延信号を取り込み、取り込んだ前記遅延信号に前記論理レベル遷移が認識される場合は前記制御データの指示内容を停止状態にする複数のデータ記憶部をさらに備え、前記関連遅延信号は前記複数のデータ記憶部の前記制御データを含み、
前記出力バッファ部は複数の出力バッファ部を含み、前記複数の出力バッファ部は前記複数のデータ記憶部に1対1に対応して設けられ、それぞれ対応するデータ記憶部の前記制御データの指示内容に基づき動作状態/停止状態が制御される、
出力バッファ回路。 - 前記入力信号は第1及び第2の論理を取り、
前記出力バッファ部は、動作状態時に前記関連遅延信号に基づき前記出力信号を前記第1の論理に設定する第1の論理出力部と、動作状態時に前記関連遅延信号に基づき前記出力信号を前記第2の論理に設定する第2の論理出力部とを有し、
前記入力信号が前記第2の論理から前記第1の論理へと遷移する第1の遷移時に前記第1の論理出力部を動作状態にする第1の論理出力制御部と、
前記入力信号が前記第1の論理から前記第2の論理へと遷移する第2の遷移時に前記第2の論理出力部を動作状態にする第2の論理出力制御部とをさらに備える、
請求項1記載の出力バッファ回路。 - 前記入力信号をRC時定数で遅延させて得られる複数のRC遅延信号によって前記複数のデータ記憶部の前記取込タイミングを設定する取込タイミング設定部をさらに備える、
請求項1記載の出力バッファ回路。 - 所定の条件の成立時に前記複数のデータ記憶部の前記制御データの指示内容を動作状態に設定して前記出力バッファ部を起動させる出力バッファ起動部をさらに備える、
請求項1記載の出力バッファ回路。 - 前記所定の条件は電源投入時及びリセット時を含む、
請求項4記載の出力バッファ回路。 - 前記出力バッファ起動部はタイマ機能を有し、所定の時間間隔毎に前記出力信号の状態をモニタし、モニタした前記出力信号の状態が所定の基準を満足しない時を前記所定の条件の成立時として、前記出力バッファ部を起動させる、
請求項4記載の出力バッファ回路。 - 前記出力バッファ起動部は、前記出力信号の電位に基づき論理演算処理を実行して、前記論理演算処理結果に基づき前記出力信号の電位を常時モニタする出力電位モニタ部を含み、前記所定の条件は論理演算処理結果が前記出力信号の電位が所定の基準を満足しないことを指示する場合を含む、
請求項4記載の出力バッファ回路。
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