JP4101580B2 - 走行クレーン - Google Patents

走行クレーン Download PDF

Info

Publication number
JP4101580B2
JP4101580B2 JP2002226239A JP2002226239A JP4101580B2 JP 4101580 B2 JP4101580 B2 JP 4101580B2 JP 2002226239 A JP2002226239 A JP 2002226239A JP 2002226239 A JP2002226239 A JP 2002226239A JP 4101580 B2 JP4101580 B2 JP 4101580B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
moving
hanger
switch
instruction
traveling crane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002226239A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004067277A (ja
Inventor
久嗣 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kito Corp
Original Assignee
Kito Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kito Corp filed Critical Kito Corp
Priority to JP2002226239A priority Critical patent/JP4101580B2/ja
Publication of JP2004067277A publication Critical patent/JP2004067277A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4101580B2 publication Critical patent/JP4101580B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Carriers, Traveling Bodies, And Overhead Traveling Cranes (AREA)
  • Control And Safety Of Cranes (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吊り具に設置された操作手段によって吊り具による荷の吊り上げ、移動を操作する構造の走行クレーンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、走行クレーンによる荷の搬送作業は、走行クレーンの吊り具によって荷を吊り上げ、吊り上げた荷を走行・横行させることで所定の場所に移動し、移動した場所に荷を下ろすことで行なわれる。そして前記作業は吊り具に設置した操作手段を一人の作業者が操作することで行なう。即ち作業者は吊り具及び操作手段の移動に合わせて移動・操作し、荷の吊り上げから荷の移動・積み下ろしまで走行クレーンの全部の作業を行なう。
【0003】
図11はこの種の走行クレーンの吊り具300の部分を示す概略平面図である。同図において吊り具300は、吊り具本体301の下面に2つの吸着パッド303,303を取り付け、またその上面中央に図示しない走行クレーンのフックを引っ掛ける金具305を設け、さらに吊り具本体301の側部に操作手段310を取り付けて構成されている。操作手段310はリング状に形成した操作ハンドル311と、その内部に設置した操作パネル313とを具備して構成されている。操作パネル313の中には操作方向スイッチ315と、昇降スイッチ317とが設けられている。操作方向スイッチ315の各操作スイッチ▲1▼〜▲4▼によって指示される方向は走行クレーンの走行方向に一対一で対応しており、例えば図11に示す状態で操作スイッチ▲1▼をオンすると吊り具300は東方向へ移動し、操作スイッチ▲2▼をオンすると吊り具300は南方向へ移動し、操作スイッチ▲3▼をオンすると吊り具300は西方向へ移動し、操作スイッチ▲4▼をオンすると吊り具300は北方向へ移動する。
【0004】
即ち同図に点線で示すように吸着パッド303,303に荷400を吸着して吊り上げた上で、操作方向スイッチ315の操作スイッチ▲1▼をオンすれば、吊り具300はその上部に設置した走行クレーンが東方向に直進することで東方向に直進していく。そしてこの図に示すように操作方向スイッチ315の各操作スイッチ▲1▼〜▲4▼の方向と、走行クレーンの東西南北の進行方向とが合致している状態のときは、各操作スイッチ▲1▼〜▲4▼をオンした際の操作スイッチの矢印の向きと、実際に吊り具300が移動していく方向とが一致するので問題ない。
【0005】
しかしながら吊り具300は走行クレーンに対して旋回できるので、例えば図12に示すように吊り具300が図11に示す状態から90°旋回していた場合、例えば操作スイッチ▲1▼をオンすると、吊り具300は東方向に移動し、操作スイッチ▲1▼の矢印の向きと異なる方向に吊り具300が移動して行く。
【0006】
このため走行クレーンの走行・横行方向に対してこれを操作する作業者は、操作方向スイッチ315の各操作スイッチ▲1▼〜▲4▼と走行クレーンの移動方向を常に頭で考え、例えば図12に示す方向に吊り具300が向いていて、吊り具300を北方向に直進させる場合は、操作スイッチ▲4▼をオンすることで行なっていた。
【0007】
しかしながらこのように操作すると、オンする操作スイッチ▲1▼〜▲4▼の方向と実際に吊り具300が移動する方向とが異なるため、作業者の勘違いなどによって思わぬ方向に吊り具300が移動し、作業時間が増大するばかりか、危険な場面が発生する恐れもあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、吊り具の向きに合わせて荷の移動方向を指示するだけで、その指示方向にそのまま荷を移動することができる走行クレーンを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため本発明は、巻上手段と、前記巻上手段によって昇降され且つ巻上手段に対して旋回する荷の吊り具と、前記巻上手段及び吊り具を移動する移動手段と、前記吊り具に設置され前記移動手段による吊り具の移動方向を指示する操作手段と、前記操作手段からの指示によって移動手段を駆動する制御手段とを具備する走行クレーンにおいて、前記吊り具の旋回している方向を検出する旋回方向検出手段を設け、前記制御手段は、旋回方向検出手段が検出した吊り具の旋回方向と、操作手段で入力された吊り具の移動指示方向とを用いて、吊り具の旋回方向に対して操作手段が指示している移動指示方向に向けて吊り具を移動し且つ前記移動支持方向の指示が継続している間に吊り具の旋回方向を変換しても前記移動支持方向の指示をオフしない限り吊り具をそれまでの移動方向に引き続き移動させていくように移動手段を駆動するモードと、吊り具の旋回方向に対して操作手段が指示している移動指示方向に向けて吊り具を移動し且つ前記移動支持方向の指示が継続している間に吊り具の旋回方向を変換した際は同時に吊り具の移動方向もその変換に応じた移動方向に変換するように移動手段を駆動するモードとを具備することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明を適用する走行クレーンの一例を示す要部概略側面図である。同図に示すように走行クレーンは、走行レール10にトロリー15によって横行レール20を走行自在に取り付け、横行レール20にトロリー25によって巻上機30を横行自在に取り付け、巻上機30にロードチェーン35によってフック機構40を吊り下げ、フック機構40のフック43に吊り具50を取り付けて構成されている。
【0013】
トロリー15はトロリー15に取り付けた走行モータM1を駆動することでトロリー15と共に横行レール20を走行させる。トロリー25は横行モータM2を駆動することでトロリー25と共に巻上機30を横行させる。トロリー25には走行モータM1と横行モータM2とを運転制御するクレーン制御手段29が取り付けられている。これら走行レール10、トロリー15、横行レール20、トロリー25によって下記する巻上機30や吊り具50を移動する移動手段Aが構成される。次に巻上機30はこれを駆動することでロードチェーン35を駆動し、フック機構40を上下動する。
【0014】
フック機構40は前記ロードチェーン35を巻き掛ける動滑車45を収納する本体部41の下部に、スラストベアリング47によって旋回自在にフック43を取り付けて構成されており、さらにフック43の端部には、例えばアブソリュートエンコーダからなる旋回方向検出手段49が取り付けられ、これによってフック43の旋回方向を検出するように構成している。
【0015】
図2は吊り具50の部分を示す要部平面図である。同図及び図1に示すように吊り具50は、吊り具本体51の下面に2つの吸着パッド53,53を取り付け、またその上面中央に前記フック43を引っ掛ける金具55を取り付け、さらに吊り具本体51の側部に操作手段60を取り付けて構成されている。100は吸着パッド53,53に吸着される荷である。操作手段60はリング状に形成した操作ハンドル61と、その内部に設置した操作パネル63とを具備して構成されている。操作パネル63中には走行・横行方向を指示する操作方向スイッチ65と、昇降スイッチ67が設けられ、さらに操作手段60の所定位置には、運転モード切換スイッチ68,69が設けられている。操作方向スイッチ65はこの例では8つの方向を指示する操作スイッチ▲1▼〜▲8▼からなり、それぞれ前方向直進、斜め右方向前進、右方向直進、斜め右方向後進、後進、斜め左方向後進、左方向直進、斜め左方向前進を指示する。昇降スイッチ67は巻上機30を駆動して吊り具50を上昇或いは下降するように指示するものである。運転モード切換スイッチ68は運転モードを自動又は手動に切り換えるもので、自動の場合は操作方向スイッチ65の操作に対して下記するように所定の手順で吊り具50の移動方向を自動的に決定するモードであり、手動の場合は各操作スイッチ▲1▼〜▲8▼による吊り具50の移動方向が予め決まっているモードである。自動運転モードは走行クレーンを実際に使用する際に用い、手動運転モードはメンテナンス時などに用いる。また運転モード切換スイッチ69は自動運転モードにおいて、何れかの操作スイッチ▲1▼〜▲8▼をオンし続けている間に吊り具50の方向を変換してもその操作スイッチ▲1▼〜▲8▼を一旦オフしない限り、吊り具50をそれまでの移動方向に引き続き移動させていくように制御するモードと、何れかの操作スイッチ▲1▼〜▲8▼をオンし続けていても吊り具50の方向を変換したら同時に吊り具50の移動方向もその変換に応じた移動方向に変換されるモードとを切り換えるものである。
【0016】
図1に戻ってフック43と吊り具50とは、フック機構40の本体部41に対して一体となって旋回するように構成されている。言い換えれば操作ハンドル61を掴んでいる作業者がこの操作ハンドル61を旋回することで、吊り具50全体を本体部41に対して旋回することができる。一方本体部41はロードチェーン35によってほとんど旋回することはできない。
【0017】
図3は前記走行クレーンの制御ブロック図である。同図に示すようにこの走行クレーンは、制御手段70に対して、前記旋回方向検出手段49と、運転モード切換スイッチ68,69と、操作方向スイッチ65と、昇降スイッチ67とから信号を入力し、一方前記クレーン制御手段29に走行クレーンの運転制御信号を出力し、さらにクレーン制御手段29が走行モータM1と横行モータM2と巻上機30にそれぞれ駆動信号を出力するように制御される。制御手段70はこの実施形態ではシーケンサ/マイコンを使用している。
【0018】
図4は前記制御手段70による走行クレーンの運転制御方法を示す概略動作フロー図である。走行クレーンの運転制御は、まず図3に示す制御手段70が操作方向スイッチ65の内の何れかの操作スイッチ▲1▼〜▲8▼がオンされたか否かを検出し(ステップ1)、検出した場合は、運転モード切換スイッチ68の出力を取り込んで、その運転モードが自動か手動かを検出し(ステップ2)、手動モードの場合は前記操作方向スイッチ65の操作スイッチ▲1▼〜▲8▼の何れがオンされているかの信号を取り込んで(ステップ3)、予め各操作スイッチ▲1▼〜▲8▼に一対一で与えられているクレーンの移動方向に向かって吊り具50を移動させる運転指令信号を決定し(ステップ4)、この運転指令信号をクレーン制御手段29に出力する(ステップ5)。手動モードは、前述のようにこの走行クレーンのメンテナンスなどの際に使用するモードなので、その使い勝手よりも、各操作スイッチ▲1▼〜▲8▼に対応するクレーンの移動方向が決まっている方がメンテナンスなどを行ない易いからである。
【0019】
一方ステップ2において、運転モードが自動の場合は、さらに運転モード切換スイッチ69からの入力が方位記憶モードであるか否かを検出し(ステップ6)、方位記憶モードでない場合はステップ7に移行して旋回方向検出手段49からの信号を取り込み、吊り具50が現在どちらの方位を向いているかを求め、決定する(ステップ8)。
【0020】
次に操作手段60の操作方向スイッチ65(図2参照)から出力された吊り具50の移動指示方向信号(何れの操作スイッチ▲1▼〜▲8▼がオンされているかの信号)を取り込み(ステップ9)、前記旋回方向検出手段49からの信号を用いて求めた吊り具50の現在の方位と、操作手段60の操作方向スイッチ65から入力された吊り具50の移動指示方向とを用いて、吊り具50の現在の向きに対して操作手段60が指示している移動指示方向に向けて吊り具50を移動させるように、クレーン制御手段29への運転指令信号を決定する(ステップ10)。
【0021】
具体的に言えば、図2において、例えば操作スイッチ▲1▼をオンした場合は吊り具50を東の方位に移動するが、図5に示すように吊り具50の向きが例えば90°旋回により変化している場合は、操作スイッチ▲3▼をオンすることで吊り具50を東の方位に移動するように制御するのである。つまり吊り具50がどの方位を向いていようとも、吊り具50の向きに対して操作手段60が指示する移動指示方向に向けて吊り具50を移動させるようにクレーン制御手段29への運転指令信号を決定するのである。
【0022】
図4に戻って次に制御手段70は前記決定した運転指令信号をクレーン制御手段29に出力し(ステップ11)、ステップ1に戻り、前記オンした何れかの操作スイッチ▲1▼〜▲8▼のオン状態が解除されるまでこれらステップ1,2,6〜11の操作を繰り返す。オンした何れかの操作スイッチ▲1▼〜▲8▼のオン状態が解除されたら、制御手段70はクレーン制御手段29に停止指令を出力する(ステップ12)。
【0023】
一方ステップ6において運転モード切換スイッチ69の出力が方位記憶モードである場合はステップ13に移行して前記ステップ7〜11と同様に、旋回方向検出手段49からの信号を取り込み(ステップ13)、吊り具50が現在どちらの方位を向いているかを求めて決定し(ステップ14)、次に操作手段60の操作方向スイッチ65から出力された移動指示方向信号(何れの操作スイッチ▲1▼〜▲8▼がオンされているかの信号)を取り込み(ステップ15)、前記旋回方向検出手段49からの信号を用いて求めた吊り具50の現在の方位と、操作手段60の操作方向スイッチ65から入力された吊り具50の移動指示方向とを用いて、吊り具50の現在の向きに対して操作手段60が指示している移動指示方向に向けて吊り具50を移動させるように、クレーン制御手段29への運転指令信号を決定する(ステップ16)。
【0024】
そして制御手段70は前記決定した運転指令信号をクレーン制御手段29に出力する(ステップ17)。これらステップ13〜17は、前記ステップ7〜11と同一である。
【0025】
次に今だ前記オンした何れかの操作スイッチ▲1▼〜▲8▼がオンされたままである場合、即ちそのオン状態が続いている限り、ステップ14で決定した方位を変更せず、つまり決定した方位を記憶したまま、ステップ15〜17の制御を繰り返し(ステップ18)、その間吊り具50を旋回しても、吊り具50を同一方向に移動させる。
【0026】
具体的に言えば、図6の下側に示す吊り具50の操作スイッチ▲1▼をオンして吊り具50を東方向(矢印A方向)に移動させ、操作スイッチ▲1▼をオンした状態のままで吊り具50を90°旋回させて図6の上側の吊り具50の状態にした場合、前記ステップ7〜11の場合は即座に吊り具50は矢印C方向に移動を始める。しかしながら作業者によっては、操作スイッチ▲1▼をオンしている間は吊り具50が旋回してもそのまま吊り具50を同一方向(矢印B方向)に移動させる方が使い勝手が良い場合がある。そこでこのような使い勝手ができるよう、ステップ13〜18を設けたのである。もちろん図6の上側の吊り具50の状態で一旦操作スイッチ▲1▼をオフした後に新たに操作スイッチ▲1▼をオンした場合は、吊り具50は矢印C方向に移動していく。
【0027】
図7は前記図3に示す制御手段70に取り込む各種入力信号から、クレーン制御手段29に運転指令信号を出力してこれを動作させるために制御手段70内で用いるデータテーブルを示す図であり、図7(a)は吊り具50の方位と操作スイッチ▲1▼〜▲8▼から制御手段70内部の何れの内部リレー1〜8をオンするかを求めるものであり、図7(b)はオンする内部リレー1〜8に対応するクレーン制御手段29への運転指令信号を示すものである。即ち例えば図3に示す旋回方向検出手段49から現在の方位を検出し、例えばその方位が図2に示す吊り具50のように「東」を向いていたとする。そしてこのとき運転切換モードが「自動」で、操作方向スイッチ65から「▲1▼」即ち前進の信号が入力されていたとすると、図7(a)の表の方位「東」と操作スイッチ「▲1▼」の欄より、制御手段70を構成するシーケンサ/マイコンの内部リレー「1」がオンされ、図7(b)において、内部リレー「1」のオンによって「走行正転」をオンし、それ以外はオフするという運転指令信号がクレーン制御手段29に出力される。「走行正転」の運転指令信号は、図1に示す走行モータM1のみを正方向に駆動してトロリー15だけを正方向に走行させ、吊り具50を図2に示す東方向に移動させる。つまり操作スイッチ▲1▼をオンすることで、吊り具50に対する操作手段60の移動指示方向▲1▼に向けて吊り具50が移動する。
【0028】
次に例えば旋回方向検出手段49から現在の方位を検出し、例えばその方位が図5に示すように「北」を向いていたとする。そしてこのとき運転切換モードが「自動」で、操作方向スイッチ65から「▲1▼」即ち前進の信号が入力されたとすると、図7(a)の表より、制御手段70を構成するシーケンサ/マイコンの内部リレー「7」がオンされ、図7(b)において、内部リレー「7」のオンによって「横行逆転」をオンし、それ以外はオフするという運転指令信号がクレーン制御手段29に出力される。「横行逆転」の運転指令信号は、図1に示す横行モータM2を逆転してトロリー25を逆方向に横行させ、吊り具50を図5に示す北方向に移動させる。つまり操作スイッチ▲1▼をオンすることで、吊り具50に対する操作手段60の移動指示方向▲1▼に向けて吊り具50が移動する。同様に例えば図5に示す操作スイッチ▲3▼をオンすれば、吊り具50は東方向に走行する。他の各方向についても同様に、オンした操作スイッチ▲1▼〜▲8▼の方向に向かって走行/横行する。また、クレーンの移動方向は作業者から遠ざかる方向(例えば▲1▼)にのみ操作可能なモードを追加すれば、更に安全である。
【0029】
図8は本発明の他の実施形態にかかる走行クレーンの一例を示す要部概略側面図である。同図に示す走行クレーンにおいて前記図1に示す走行クレーンと相違する点は、旋回方向検出手段49としてアブソリュートエンコーダからなる旋回方向検出手段49を取り付けて吊り具50の移動手段Aに対する旋回方向を検出する代わりに、図8に示すように旋回方向検出手段49−2として、吊り具50に地磁気方位を検出する地磁気方位センサを取り付けた点である。このように構成しても走行クレーンの制御方法は前記と同様である。即ち図3に示す制御手段70は、旋回方向検出手段49−2の信号から現在の吊り具50の向いている方位を決定し、後は前記図6や図7を用いて説明したと同様に、オンした操作スイッチ▲1▼〜▲8▼の移動指示方向に向けて吊り具50を移動するように制御する。地磁気方位センサーを用いれば、外乱磁気の影響を除けば、吊り具50の旋回方向を確実に検知できる。
【0030】
図9は本発明のさらに他の実施形態にかかる走行クレーンの一例を示す要部概略側面図である。同図に示す走行クレーンにおいて前記図1に示す走行クレーンと相違する点は、フック機構40側にスラストベアリング47と旋回方向検出手段49を取り付ける代わりに、吊り具50側にスラストベアリング47と旋回方向検出手段49とを取り付けた点のみである。即ちこの実施形態においては、金具55と吊り具本体51間にスラストベアリング47を取り付けることで、吊り具本体51に対して金具55を旋回自在とし、さらに金具55と吊り具51間に例えばアブソリュートエンコーダからなる旋回方向検出手段49を取り付け、これによって金具55、即ちフック機構40の旋回方向を検出するように構成している。このときフック43と本体部41間は、フック43が本体部41に対して旋回しないように、一体化するか、或いは図示しない旋回固定手段により固定しておく。またこの実施形態においては前記制御手段70を吊り具50の部分に取り付け、この制御手段70とクレーン制御手段29間を図示しないケーブルで接続するようにしている。
【0031】
走行クレーンをこのように構成すれば、旋回方向検出手段49と制御手段70が吊り具50に装着されるので、従来の走行クレーンの内部構造を何ら変更することなく、従来の走行クレーンのフック43に吊り具50を装着して制御手段70とクレーン制御手段29間をケーブルで接続するだけで、本発明にかかる走行クレーンを構成できる。またこの吊り具50をフック43から取り外すだけで従来の走行クレーンとしても使用することが可能となる。
【0032】
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。例えば上記実施形態では操作スイッチ▲1▼〜▲8▼として押釦スイッチを用いたが、その代わりにジョイスティック等、他の各種方向指示端末を用いても良い。また操作スイッチ▲1▼〜▲8▼の数は指定したい方向の数に応じて増減できることは言うまでもない。また操作パネル63の代わりに、図10に示す操作手段60−2のように操作ハンドル61に方向操作グリップ81と昇降操作グリップ83とを取り付けても良い。方向操作グリップ81はこれをバイクのアクセルのように回動することで、回動の向きによって、吊り具50を前進又は後退させる。昇降操作グリップ83も同様にこれをバイクのアクセルのように回動することで、回動の向きによって、吊り具50を上昇又は下降させる。この操作手段60−2の場合は吊り具50の前進又は後退だけが行なえる。また上記実施形態では吊り具50をフック43に引っ掛けているが、吊り具50とフック43を一体に形成しても良い。なお明細書中で便宜上「方位」「東西南北」と表記したが、地理上の東西南北とは必ずしも一致する必要はない。
【0033】
また走行クレーンの移動方向を8方向に制御する場合の旋回方向検出手段49は、3ビットのアブソリュートエンコーダで十分機能することを実験で確認した。3ビットのアブソリュートエンコーダは、3組の光電スイッチと二進法コード円盤からなり、1周を8分割してフック43(吊り具50)の本体部41に対する回転位置を3ビットのオン/オフ信号として出力するものである。3ビットの信号が(オフ、オフ、オフ)の場合は「東」、(オフ、オフ、オン)は「南東」、・・・、(オン、オン、オン)は「北東」と予め方位が設定されている。なお、旋回方向検出手段49には、走行クレーンと吊り具50の相対的旋回位置関係が検出できるものであれば、制御が複雑になる事を除けば光ジャイロなどその他の公知の手段を用いても良い。
【0034】
上記実施形態で巻上機30は、ロードチェーン35の先端を巻上機30本体に吊下げ、動滑車45を備えたフック機構40としているが、動滑車45を用いずロードチェーン35の先端に直接フック機構40を取り付けた構成としても良い。この場合本体部41が吊り具50と一緒に回転する角度(=ロードチェーン35が捻れる角度)が増大し吊り具50の方位を検知する誤差は増大するが、吊り荷などによる負荷がロードチェーン35に掛かっていれば、本体部41と吊り具50が共回りする範囲は狭まり実用上問題はない。この場合、吊り荷の負荷を検知し、自動モードが作動可能であることを表示するようにした方が望ましい。
【0035】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば、荷の吊り具の向きに対して操作手段が指示している移動指示方向に向けて吊り具を移動させることができるので、思わぬ方向に荷が動いて周囲にいる人に危険を与えたり、周囲の壁や機器を壊すような恐れが無くなる。また移動させたい方向に荷をスムーズに移動することができるので、無駄な作業時間が無くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する走行クレーンの一例を示す要部概略側面図である。
【図2】吊り具50の部分を示す要部平面図である。
【図3】走行クレーンの制御ブロック図である。
【図4】制御手段70による走行クレーンの運転制御フロー図である。
【図5】走行クレーンの動作説明図である。
【図6】走行クレーンの動作説明図である。
【図7】制御手段70内で用いるデータテーブルを示す図である。
【図8】本発明の他の実施形態にかかる走行クレーンを示す要部概略側面図である。
【図9】本発明の他の実施形態にかかる走行クレーンを示す要部概略側面図である。
【図10】本発明の他の実施形態にかかる操作手段60−2を示す図である。
【図11】従来の走行クレーンの吊り具300を示す概略平面図である。
【図12】従来の走行クレーンの吊り具300の問題点説明図である。
【符号の説明】
A 移動手段
10 走行レール(移動手段)
15 トロリー(移動手段)
M1 走行モータ
20 横行レール(移動手段)
25 トロリー(移動手段)
M2 横行モータ
29 クレーン制御手段
30 巻上機(巻上手段)
35 ロードチェーン
40 フック機構
41 本体部
43 フック
45 動滑車
47 スラストベアリング
49 旋回方向検出手段
50 吊り具
51 吊り具本体
53 吸着パッド
55 金具
60 操作手段
61 操作ハンドル
63 操作パネル
65 操作方向スイッチ
▲1▼〜▲8▼ 操作スイッチ
67 昇降スイッチ
68 運転モード切換スイッチ
69 運転モード切換スイッチ
70 制御手段
100 荷
49−2 旋回方向検出手段
60−2 操作手段
81 方向操作グリップ
83 昇降操作グリップ

Claims (1)

  1. 巻上手段と、
    前記巻上手段によって昇降され且つ巻上手段に対して旋回する荷の吊り具と、
    前記巻上手段及び吊り具を移動する移動手段と、
    前記吊り具に設置され前記移動手段による吊り具の移動方向を指示する操作手段と、
    前記操作手段からの指示によって移動手段を駆動する制御手段とを具備する走行クレーンにおいて、
    前記吊り具の旋回している方向を検出する旋回方向検出手段を設け、
    前記制御手段は、旋回方向検出手段が検出した吊り具の旋回方向と、操作手段で入力された吊り具の移動指示方向とを用いて、吊り具の旋回方向に対して操作手段が指示している移動指示方向に向けて吊り具を移動し且つ前記移動支持方向の指示が継続している間に吊り具の旋回方向を変換しても前記移動支持方向の指示をオフしない限り吊り具をそれまでの移動方向に引き続き移動させていくように移動手段を駆動するモードと、吊り具の旋回方向に対して操作手段が指示している移動指示方向に向けて吊り具を移動し且つ前記移動支持方向の指示が継続している間に吊り具の旋回方向を変換した際は同時に吊り具の移動方向もその変換に応じた移動方向に変換するように移動手段を駆動するモードとを具備することを特徴とする走行クレーン。
JP2002226239A 2002-08-02 2002-08-02 走行クレーン Expired - Fee Related JP4101580B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002226239A JP4101580B2 (ja) 2002-08-02 2002-08-02 走行クレーン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002226239A JP4101580B2 (ja) 2002-08-02 2002-08-02 走行クレーン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004067277A JP2004067277A (ja) 2004-03-04
JP4101580B2 true JP4101580B2 (ja) 2008-06-18

Family

ID=32013648

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002226239A Expired - Fee Related JP4101580B2 (ja) 2002-08-02 2002-08-02 走行クレーン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4101580B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4815627B2 (ja) * 2005-08-05 2011-11-16 株式会社五合 三次元移動装置
JP2007126231A (ja) * 2005-11-01 2007-05-24 Tadano Ltd 作業機の遠隔操作装置
KR101608693B1 (ko) * 2007-02-14 2016-04-05 가부시끼가이샤 고고우 이동 조작 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004067277A (ja) 2004-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4101580B2 (ja) 走行クレーン
JP7300300B2 (ja) クレーンの吊具の位置合わせ方法、及びクレーンシステム
JP2008037535A (ja) 移動式クレーンの過巻防止装置
CN111689395A (zh) 起重机及其吊钩垂直水平运动的控制系统、方法和车辆
JP6565247B2 (ja) 旋回式クレーン
JPH0873183A (ja) 移動式クレーンの吊荷直線移動制御装置
JP2004277142A (ja) ジブクレーンの吊荷水平方向移動速度制御方法及び装置
JP7394690B2 (ja) 無限軌道型高所作業車の走行操作装置
JPH024511B2 (ja)
JP4772182B2 (ja) ブーム式高所作業装置の制御装置
JPS60255536A (ja) ブ−ムを有する作業車の遠隔操作装置
JP2002160892A (ja) クレーンのフック水平移動制御装置
JP2673743B2 (ja) 自動クレーン
JP4071316B2 (ja) 伸縮ブーム式作業機の制御装置
JP2005008288A (ja) 吊荷旋回制御装置および吊荷旋回制御方法
JPH0743438U (ja) クレーン車
JPH0741283A (ja) 旋回ジブ付き天井クレーン
JP2002226175A (ja) クレーンのジブ起伏制御装置
JP2021172456A (ja) 無限軌道型高所作業車の走行操作装置
JPH0533479A (ja) 作業ゴンドラ等の吊下装置
JP2017019630A (ja) 移動式クレーンの動作切替装置
JPH0530078Y2 (ja)
JPH063033Y2 (ja) リフト車の延出部材の壁画への接触表示装置
JP2578634Y2 (ja) 高所作業車のブーム制御装置
JPH06255983A (ja) 搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20041227

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071218

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080218

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080318

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080319

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110328

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4101580

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120328

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120328

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130328

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140328

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees