JP4100503B2 - 覆蓋パネル - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、各種の処理槽や貯留槽等の水面を覆うために用いられる覆蓋パネルに関し、特に、強風による飛散を容易に防止することができる覆蓋パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、浄水場においては、原水に凝集剤を添加して凝集・沈澱処理した後、この処理水を活性炭処理及び砂濾過処理する処理方法が採用されており、これらの処理は、それぞれ専用の処理槽において行うようにしている。
【0003】
ところで、これらの処理を行う処理槽は、通常、上部を解放したままのものが多く用いられており、このため、大気中の塵埃が処理槽内に侵入したり、処理槽内に太陽光が直接照射されることによって藻類が大量に発生することにより、処理水の処理工程に支障が生じたり、処理水の品質が低下するという問題があり、さらに、外部からの侵入者や飛来物に対する保安面等の安全対策の点等においても問題があった。
【0004】
そこで、例えば、特開平10−173212号公報に示されるように、フロートを備えたパネルを水面に浮かべて覆蓋する覆蓋パネルが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来の覆蓋パネルでは、処理槽の水面上に覆蓋パネルを浮遊させることから、例えば台風等の荒天時に、強風によって覆蓋パネルが舞い上がり飛散するという問題を有している。
【0006】
本発明は、上記従来の覆蓋パネルが有する問題点に鑑み、フロートの形状に新規な構成を見出すことにより、強風よる飛散を容易に防止することができる覆蓋パネルを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の覆蓋パネルは、フロートを備えたパネルを、水面に浮かべて覆蓋する覆蓋パネルにおいて、前記フロートの平坦な下面に、フロートの下面より一回り小さな下方に突出する凸部を形成し、該凸部の下面に、開口部が下方に開口して水面下に没することにより気密となる凹部を形成したことを特徴とする。
【0008】
この覆蓋パネルは、フロートの下面に、開口部が下方に開口して水面下に没することにより気密となる凹部を形成したことから、覆蓋パネルを持ち上げようとする力に対して凹部に負圧を発生させることができ、これにより、覆蓋パネルが強風によってあおられた場合でも、この凹部に生じる負圧によってフロートを水面に密着させることにより、覆蓋パネルの飛散を防止することができる。
【0009】
そして、前記凹部を、前記フロートの平坦な下面に、フロートの下面より一回り小さな下方に突出する凸部を形成し、該凸部の下面に、形成することにより、凹部の開口部の位置を低くし、水面に浮かべた覆蓋パネルが波に揺られた場合でも、凹部内に外部の空気が入りにくくすることができる。
【0010】
また、パネルの外周部付近に、覆蓋パネル引き上げ用の取っ手を設けることができる。
【0011】
これにより、取っ手を持って覆蓋パネルを斜めに引き上げることができ、凹部に外部の空気が入りやすくし、凹部の負圧の抵抗力を弱めて覆蓋パネルの引き上げを容易にすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の覆蓋パネルの実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1〜図3に、本発明の覆蓋パネルの一実施例を示す。
【0014】
この覆蓋パネル1は、フロート2を備えたパネル3を、各種の処理槽や貯留槽等の水面Sに浮かべて覆蓋するものであり、中空のフロート2の下面に、開口部41が下方に開口して水面S下に没することにより気密となる凹部4を形成している。
【0015】
フロート2とパネル3は、本実施例では、FRPによって一体に形成されており、パネル3は、藻等の発生等を防止するために、日光を遮蔽する素材により正方形に形成されている。
また、パネル3のつば部31の四辺には、それぞれピン孔32が形成されており、図3に示すように、前後左右に浮かべた覆蓋パネル1のつば部31を重ねて、ピン孔32にピン33を差し込むことにより、複数の覆蓋パネル1を連結できるようになっている。
なお、パネル3のつば部31の四辺は、図2に示すように、隣接する位置のものが段違いに高さに差を設けて形成されており、このつば部31を重ねて覆蓋パネル1を配設することにより、遮光性を大幅に高めることができる。
また、ピン33は上部にロープ5を挿通するアイ34を備え、このアイ34に挿通したロープ5を引くことにより、一連のピン33が連続して外れるようになっている。
【0016】
また、図1に示すように、パネル3のつば部31の一辺には、取っ手6が設けられており、この取っ手6を持って覆蓋パネル1を斜めに引き上げることにより、凹部4に外部の空気が入りやすくし、凹部4の負圧の抵抗力を弱めて覆蓋パネル1の引き上げを容易にすることができる。
【0017】
一方、フロート2は、パネル3の下部中央から下方に突出するように、一回り小さく形成されており、その下面の中央には、下方に数cm突出するさらに一回り小さな凸部21が形成されている。
そして、この凸部21の中央には、前記凹部4が円形の凹面状に形成されている。
このように、フロート2の本体から一段下げた凸部21に凹部4を形成することにより、凹部4の開口部41の位置を低くし、水面Sに浮かべた覆蓋パネル1が波に揺られた場合でも、凹部4内に外部の空気が入りにくくすることができる。
【0018】
かくして、本実施例の覆蓋パネル1は、フロート2の下面に、開口部41が水面S下に没することにより気密となる凹部4を形成したことから、覆蓋パネル1を持ち上げようとする力に対して凹部4に負圧を発生させることができ、これにより、覆蓋パネル1が強風によってあおられた場合でも、この凹部4に生じる負圧によってフロート2を水面Sに密着させることにより、覆蓋パネル1の飛散を防止することができる。
【0019】
以上、本発明の覆蓋パネルについて、各種の処理槽、貯留槽等の水面を覆うために用いられる覆蓋に適用する場合について説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、その用途も、例えば、自然の湖沼に適用することを排除するものでない等、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができる。
また、覆蓋パネルのパネルは、フロート自体によって構成することも可能である。
【0020】
【発明の効果】
本発明の覆蓋パネルによれば、フロートの下面に、開口部が下方に開口して水面下に没することにより気密となる凹部を形成したことから、覆蓋パネルを持ち上げようとする力に対して凹部に負圧を発生させることができ、これにより、覆蓋パネルが強風によってあおられた場合でも、この凹部に生じる負圧によってフロートを水面に密着させることにより、覆蓋パネルの飛散を防止することができる。
【0021】
そして、前記凹部を、前記フロートの平坦な下面に、フロートの下面より一回り小さな下方に突出する凸部を形成し、該凸部の下面に、形成することにより、凹部の開口部の位置を低くし、水面に浮かべた覆蓋パネルが波に揺られた場合でも、凹部内に外部の空気が入りにくくすることができる。
【0022】
そして、パネルの外周部付近に、覆蓋パネル引き上げ用の取っ手を設けることにより、取っ手を持って覆蓋パネルを斜めに引き上げることができ、これにより、凹部に外部の空気が入りやすくし、凹部の負圧の抵抗力を弱めて覆蓋パネルの引き上げを容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の覆蓋パネルの一実施例を示し、(a)は表側から見た斜視図、(b)は裏側から見た斜視図である。
【図2】 同実施例の覆蓋パネルを水面に浮かべた状態を示す正面図である。
【図3】 同実施例の覆蓋パネルを複数水面に浮かべた状態を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線矢視図、(c)は(a)のB−B線矢視図である。
【符号の説明】
1 覆蓋パネル
2 フロート
21 凸部
3 パネル
31 つば部
32 ピン孔
33 ピン
34 アイ
4 凹部
41 開口部
5 ロープ
6 取っ手
S 水面
Claims (2)
- フロートを備えたパネルを、水面に浮かべて覆蓋する覆蓋パネルにおいて、前記フロートの平坦な下面に、フロートの下面より一回り小さな下方に突出する凸部を形成し、該凸部の下面に、開口部が下方に開口して水面下に没することにより気密となる凹部を形成したことを特徴とする覆蓋パネル。
- パネルの外周部付近に、覆蓋パネル引き上げ用の取っ手を設けたことを特徴とする請求項1記載の覆蓋パネル。
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