JP4100147B2 - ホットランナー装置及び射出成形装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はホットランナー装置に関し、詳しくは、樹脂受入口の位置が異なる複数の金型に共用できるホットランナー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のホットランナー装置としては、例えば、特許文献1に開示された装置が知られている。
特許文献1に開示されたホットランナー装置は、固定型取付板と金型の間に配置される。このホットランナー装置は、固定型取付板と対向する一端に入口開口が設けられ、この入口開口に射出ノズルから溶融材料(例えば、樹脂材料等)が供給される。ホットランナー装置の他端には、金型のスプルーに当接する出口開口を有するノズルが設けられる。ノズルは、その出口開口が金型のスプルーに当接する方向と、遠ざかる方向に移動可能となっている。また、金型には、スプルー近傍にノズルが出入可能な溝が設けられている。
かかるホットランナー装置では、成形時にはノズルを金型のスプルーに当接する方向に移動する。金型の段替え時には、ノズルをスプルーから遠ざかる方向に移動する。次いで、金型をホットランナー装置から分離する。この際、ホットランナー装置のノズルは金型のスプルー近傍に設けた溝を通過するため、ノズルと金型の干渉が防止されて金型の段替えを容易に行うことができる。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−127203号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、射出成形により良好な品質の製品を得るためには、金型内における溶融材料の流動状態を好適にする必要がある。このためには、製品形状に応じて金型内への溶融材料の入口(すなわち、ゲート)の位置を調整することが重要となる。
ここで、上述した特許文献1に開示された技術は、ホットランナー装置と金型を分離することで複数の金型に対しホットランナー装置を共用しているが、ホットランナー装置のノズル(詳しくは、出口開口)が金型に当接する位置は常に同一位置となる。したがって、製品形状が異なっても樹脂受入口は同一位置に設けなければならなかった。このため、製品形状に応じてゲートを設定すると樹脂受入口からゲートまでの距離が長くなってしまう場合があり、必ずしも製品形状に適した樹脂受入口とはなっていなかった。
【0005】
本発明は、上述した実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、スプルー等樹脂受入口の位置が異なる複数の金型に対してホットランナー装置を共用することができる技術を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段と作用と効果】
上述した課題を解決するために創作された本願発明に係る第1の装置は、供給された溶融材料を金型の樹脂受入口に排出するホットランナー装置であって、一端に溶融材料が供給される入口開口と、他端に溶融材料を排出する出口開口と、入口開口と出口開口を連通する流路とが設けられたホットランナー本体と、前記出口開口が金型交換によって順次交換される樹脂受入口の位置が異なる複数の金型の樹脂受入口に当接可能となるようにホットランナー本体を駆動する駆動機構と、を有する。
このホットランナー装置では、ホットランナー本体を駆動することで、ホットランナー本体の出口開口を金型交換によって順次交換される樹脂受入口の位置が異なる複数の金型の樹脂受入口に当接させることができる。このため、樹脂受入口の位置が異なる複数の金型に対して、ホットランナー装置を共用することができる。
【0007】
上記第1の装置においては、ホットランナー本体は軸周りに回転可能とされ、出口開口はホットランナー本体の回転中心軸上以外の部分に配置され、駆動機構がホットランナー本体を軸周りに回転させる手段を有することができる。
このような構成においては、ホットランナー本体が回転駆動されることで、ホットランナー本体の出口開口の位置が移動する。このように回転手段を用いて出口開口の位置を移動させるので、ホットランナー装置のコンパクト化が図られる。
【0008】
ここで、上述のように駆動機構がホットランナー本体を軸周りに回転させる回転手段を有する場合には、入口開口がホットランナー本体の回転中心軸上に配置されていることが好ましい。
このような構成によると、ホットランナー本体が回転しても入口開口の位置は変化しないため、射出機や可塑化機との接続が容易化される。
【0009】
さらに、上記第1の装置においては、ホットランナー本体は型取付板又は金型に対して直線移動可能とされ、駆動機構がホットランナー本体を型取付板又は金型に対して平行に直線移動させる手段を有することが好ましい。
このような構成によると、ホットランナー本体が直線移動させられるため、出口開口が金型表面と当接する位置(すなわち、樹脂受入口の設定可能範囲)を拡大することができる。
特に、前記回転手段と前記直線移動手段を共に有する場合は、コンパクトな構成のままで出口開口を広範囲に移動させることができるので好ましい。
【0010】
なお、ホットランナー本体の流路には入口開口から供給された溶融材料を貯留する貯留部が設けられ、ホットランナー本体はその貯留部に貯留された溶融材料を出口開口から射出する手段をさらに有することが好ましい。
このような構成によると、ホットランナー装置自体が溶融材料を射出する機能を有するため、射出機を不要とすることができる。
【0011】
また、本願に係る第2の装置は、一端に溶融材料が供給される入口開口と、他端に溶融材料を金型の樹脂受入口に排出する出口開口とを有するホットランナー装置であって、出口開口の位置を金型交換によって順次交換される樹脂受入口の位置が異なる複数の金型の樹脂受入口へ移動させる移動手段を備え、その移動手段が出口開口の位置を金型に対して平行に直線移動させる手段を備える。
このホットランナー装置でも、上記第1の装置と同様の作用効果を得ることができる。
【0012】
また、本発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載のホットランナー装置を用いることで新たな射出成形装置を創作した。
すなわち、本発明に係る射出成形装置は、可動型と、固定型と、可動型が着脱可能に取付けられる可動型取付板と、固定型が着脱可能に取付けられる固定型取付板と、可動型と固定型のいずれかに設けられた樹脂受入口に樹脂を供給する1又は複数の請求項1乃至3のいずれかに記載のホットランナー装置と、そのホットランナー装置に溶融材料を供給する射出機と、を有する。
この射出成形装置では、樹脂受入口が異なる複数の金型のいずれかが型取付板に取付けられても、取付けられた金型の樹脂受入口にホットランナー装置の出口開口を当接させることができる。
【0013】
上記射出成形装置においては、射出機は溶融材料を射出する射出口を有し、その射出口がホットランナー装置の入口開口に圧接された状態で射出機からホットランナー装置に溶融材料が射出され、駆動機構によってホットランナー本体が駆動されて入口開口の位置が変化したときに、射出機の射出口をホットランナー本体の入口開口の位置に対応するように移動させる手段をさらに有することが好ましい。
このような構成によると、ホットランナー本体が駆動されて入口開口の位置が変化しても、射出機が移動することでホットランナー本体に樹脂を供給することができる。
この場合においては、ホットランナー本体が回転手段と直線移動手段により駆動され、ホットランナー本体の回転軸中心軸上に入口開口が配されていることが好ましい。このような構成によると、射出機を直線的に移動させるだけでよいためである。
【0014】
さらに、請求項1乃至3のいずれかに記載のホットランナー装置が複数設けられた場合は、ホットランナー装置毎に射出機が装備されていることが好ましい。
このような構成によると、ホットランナー装置毎に射出機が設けられているため、ホットランナー装置毎に射出量、射出圧力及び射出速度を制御することができる。
【0015】
なお、上記射出成形装置においては、射出機は溶融材料を射出する射出口を有し、射出口とホットランナー装置の入口開口が可撓性の管により接続されていてもよい。
このような構成では、ホットランナー本体が駆動されて入口開口が移動しても、接続管が変形することで射出機を移動させる必要がない。
【0016】
さらに、本発明は請求項4に記載のホットランナー装置を用いることで新たな射出成形装置を創作した。
すなわち、本発明に係る射出成形装置は、可動型と、固定型と、可動型が着脱可能に取付けられる可動型取付板と、固定型が着脱可能に取付けられる固定型取付板と、可動型と固定型のいずれかに設けられた樹脂受入口に樹脂を供給する1又は複数の請求項4に記載のホットランナー装置と、そのホットランナー装置に溶融材料を供給する可塑化機と、を有する。
この射出成形装置によっても、上述した射出成形装置と同様の作用効果を得ることができる。また、この射出成形装置では、ホットランナー装置が射出機能を有するため、ホットランナー装置には可塑化機が接続される。
【0017】
また、可塑化機はホットランナー装置に溶融材料を供給する供給口を有し、その供給口とホットランナー装置の入口開口が可撓性の管により接続されていることが好ましい。
このような構成では、可塑化機をホットランナー本体の移動にあわせて移動させる必要を無くすことができる。
【0018】
さらに、請求項4に記載のホットランナー装置が複数設けられた場合は、1つの可塑化機の供給口が複数のホットランナー装置の入口開口に可撓性の管により接続されていることが好ましい。
このような構成によると、ホットランナー装置毎に溶融材料の射出量、射出圧力及び射出速度を制御することができる。また、1つの可塑化機で複数のホットランナー装置に溶融材料が供給されるため、可塑化機の台数を削減することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を具現化した一実施形態に係る射出成形装置について図面を参照して説明する。まず、本実施形態に係る射出成形装置の概略構成について説明する。図1は本実施形態の射出成形装置の概略構成を示す側面図である。
図1に示すように本実施形態の射出成形装置は、シリンダ板12と、可動型20が取付けられた可動型取付板16と、固定型18が取付けられた固定型取付板14を備える。シリンダ板12と固定型取付板14はタイバー24a,24bにより連結される。タイバー24a,24bは可動型取付板16に形成された貫通孔(図示省略)を貫通し、可動型取付板16を案内する。
シリンダ板12と可動型取付板16との間にはシリンダユニット22が配されている。シリンダユニット22が作動すると、可動型取付板16がタイバー24a,24bに案内されて固定型取付板14に近接する方向と、固定型取付板14から離れる方向に移動する。これによって、可動型20と固定型18の開閉が行われる。また、シリンダユニット22が作動することで、可動型取付板16(すなわち、可動型20)と固定型取付板14(すなわち、固定型18)との間に型締力が発生する。
【0020】
固定型取付板14には、後で詳述するホットランナー装置40a,40bが取付けられている。各ホットランナー装置40a,40bには、それぞれ射出機26a,26bから溶融した樹脂が供給される。ここで、射出機26a,26bは同一構成であるため、ホットランナー装置40aに樹脂を供給する射出機26aについてのみ説明する。
射出機26aは、ホッパ34a内のペレット状の樹脂を混錬することで可塑化して溶融し、その溶融された樹脂をノズル36aから射出する公知の装置である。射出機26aには第1フレーム30aが取付けられている。第1フレーム30aは、第2フレーム28aに設けられたガイドレール29aに案内され、図示省略したモータによって上下に移動するようになっている。また、第2フレーム28aは、ガイドレール32aに案内され、図示省略したモータによって固定型取付板14に近接する方向と固定型取付板14から遠ざかる方向に移動する。したがって、射出機26aは、上下方向と、固定型取付板14に近接する方向と固定型取付板14から遠ざかる方向に移動するようになっている。
【0021】
次に、固定型取付板14に取付けられたホットランナー装置40a,40bについて説明する。なお、ホットランナー装置40a,40bは同一構成であるため、ここでは、ホットランナー装置40aについて図2〜図4を参照して説明する。ここで、図2はホットランナー装置40aが固定型18の挿入孔18a内から退避した状態を示す図であり、図3はホットランナー装置40aの先端が固定型18のスプルー18bに押しつけられた状態を示す図であり、図4は固定型取付板を射出機側より見た図である。
【0022】
図2,3に示すように、ホットランナー装置40aは、ホルダー44と、ホルダー44に支持されるホットランナー本体42とで構成される。ホルダ44は、射出機26a側に位置する長方形状のガイド板44aと、ガイド板44aの固定型18側の面に固定された円筒部44bとで構成される(図2,4参照)。ガイド板44aの中央には断面円形の貫通孔が設けられ、この貫通孔は円筒部44bに連通している。そして、ガイド板44aの貫通孔及び円筒部44b内には、断面円形のホットランナー本体42が挿通されている。したがって、ホットランナー本体42は、ホルダ44に対して軸周りに回転可能に支持され、また、固定型18のスプルー18bに近接する方向と遠ざかる方向に移動可能に支持されている。
また、図4に良く示されるように、ガイド板44aの射出機26a側の面にはモータ56が固定されている。モータ56の出力軸に固定されたギヤは、ホットランナー本体42の外周に形成されたギヤと噛合する。したがって、モータ56が回転すると、ホットランナー本体42が回転するようになっている。
【0023】
ホルダ44のガイド板44aは、図4に示すように固定型取付板14の射出機26a側の表面に取付けられる。具体的には、固定型取付板14にはホットランナー取付孔15aが形成される。ホットランナー取付孔15aの左右にはガイドレール45,47が設けられる。このガイドレール45,47にガイド板44aが取付けられている。また、ガイド板44aにはネジ部62が取付けられている。ネジ部62はボールネジ60と螺合し、ボールネジ60はモータ58によって回転するようになっている。したがって、モータ58が回転するとボールネジ60が回転し、これによってガイド板44aがガイドレール45,47に案内されて上下方向に移動する。なお、ガイド板44aを上下方向に移動させる機構としては、ボールネジ60を利用する機構以外にも、シリンダーを用いた移動機構やラックアンドピニオン機構を用いて構成することもできる。
なお、ホットランナー取付孔15aは固定型取付板14を貫通している。したがって、ホルダ44に支持されたホットランナー本体42はホットランナー取付孔15aを貫通して固定型18側に突出することができる。このホットランナー取付孔15aの内壁面には、ホットランナー本体42の固定型18側への移動を規制する凸部15bが形成されている。
【0024】
ホットランナー本体42は、図2、図3に示すように、固定型18側の端面から突出するノズル46を有する。ノズル46の先端には、ホットランナー本体42内の溶融樹脂を排出する出口開口52が設けられている。なお、図から明らかなように、ノズル46はホットランナー本体42の回転中心軸上から離れた位置に配置されている。したがって、ホットランナー本体42が回転することで、ノズル46の出口開口52を固定型18に対して相対的に移動させることができる。
また、ホットランナー本体42の射出機26a側の端面には入口開口48が設けられている。入口開口48は、図4に示すように、ホットランナー本体42の回転中心軸上に位置する。このため、ホットランナー本体42が回転しても、入口開口48の位置は変化しないこととなる。この入口開口48には、射出機26aのノズル36aから溶融した樹脂が供給される。
上述した出口開口52と入口開口48とは溶融した樹脂が流れる樹脂流路50で連通されている。樹脂流路50の周囲には、図3に示すように、樹脂流路50内を流れる溶融樹脂を加熱するためのヒータ54が配されている。
なお、ホットランナー本体42の外周には突起43が設けられている。突起43は、ホットランナー取付孔15aの内壁面に形成された凸部15bと当接することで、ホットランナー本体42の固定型18方向への移動が規制される(図3に示す状態)。また、突起43は、ホルダ44の円筒部44bと当接することで、ホットランナー本体42の射出機26a側への移動が規制される(図2に示す状態)。
【0025】
次に、上述した射出成形装置の作用を説明する。上述した射出成形装置で成形を行うためには、まず、その準備段階として、ホットランナー本体42のノズル46(出口開口52)が固定型18のスプルー18bに当接する位置となるよう位置決めする。すなわち、モータ56を回転させることでホットランナー本体42を回転させ、モータ58を回転させることでホルダ44を固定型取付板14に対して上下方向に移動させる。なお、ホットランナー装置40bについても同様に位置調整を行う。
ホットランナー装置40a,40bの位置調整が完了すると、次に、射出機26aのノズル36aの位置を調整する。この際、ホットランナー本体42の入口開口48がホットランナー本体42の回転中心軸上に位置するため、射出機26aは上下方向に移動させるだけで位置調整を行うことができる。射出機26bについても、射出機26aと同様に、ノズル36bの位置を調整する。
次に、射出機26a,26bを固定型取付板14側に移動させる。これによって、射出機26a,26bの先端のノズル36a,36bがホットランナー装置40a,40bの入口開口に当接する。ノズル36a,36bがホットランナー装置40a,40bの入口開口に当接した後も、さらに射出機26a,26bを固定型取付板14側に移動させ、ホットランナー本体42を固定型18の挿入口18a内に挿入する。そして、ホットランナー本体42のノズル52の先端を固定型18のスプルー18bに当接させる。かかる状態で、射出機26a,26bから溶融状態の樹脂を射出する。射出された樹脂は、ホットランナー装置40a,40bに流れ、固定型18のスプルー18bを通ってキャビテ内に射出される。この際、ホットランナー装置40a,40b毎に射出機26a,26bを設けているため、射出時の圧力、速度、射出量をホットランナー装置40a,40b毎に変えることができる。これによって、より良好なキャビティ内での樹脂流動が達成される。以下、同一の製品を成形する場合(同一の金型を用いる場合)は、ホットランナー装置40a,40bや射出機26a,26bの位置調整を再度行う必要はない。
なお、金型を交換する際は、射出機26a,26bを固定型取付板14から遠ざかるように移動させ、また、固定型18の挿入孔18aからホットランナー装置40a,40bの先端ノズルを退避させる(図2に示す状態)。なお、ホットランナー装置40a,40bのノズルの退避は、バネ等の付勢手段によりホットランナー本体を射出機26a,26b側に付勢することで行ってもよい。
ノズルが退避した状態では、ホットランナー装置40a,40bの先端のノズルと固定型18は干渉しないため、固定型18と可動型20の段替えを容易に行うことができる。固定型18と可動型20の段替えが行われると、新たな固定型18のスプルーの位置にあわせて、ホットランナー装置40a,40b並びに射出機26a,26bの位置調整を行う。
【0026】
上述の説明から明らかなように、本実施形態のホットランナー装置40a,40bは、ホットランナー本体を固定型取付板14に対して回転及び直線移動させることで、固定型18の所定領域にホットランナー装置40a,40bのノズル先端を当接させることができる。このため、製品形状に応じたスプルーの設計を比較的容易に行うことができ、好適な樹脂流れを実現することができる。
【0027】
(第2実施形態) 次に、本発明の第2実施形態に係るホットランナー装置について図5を参照して説明する。
第2実施形態のホットランナー装置は、第1実施形態のホットランナー装置と略同一の構成を有するが、ホットランナー装置に溶融樹脂を射出する射出機能を備えた点で異なる。以下、第1実施形態と異なる点を説明する。
図5に示すように、第2実施形態に係るホットランナー装置でも、ホルダー44と、ホルダー44に回転可能に支持されるホットランナー本体42を備える。ホットランナー本体42の樹脂流路50には、溶融した樹脂を貯留するための貯留室50aが設けられている。そして、貯留室50aに貯留される溶融樹脂を射出するためのシリンダ64a,64bと、シリンダ64a,64bによって駆動されるピストン66とを備えている。したがって、シリンダ64a,64bによってピストン66を駆動すると、貯留室50a内の溶融樹脂が出口開口52より射出される。
また、第2実施形態においては、ホットランナー装置の後端49に可撓性の管を介して可塑化機の樹脂供給口が接続される。したがって、可塑化機で溶融された樹脂は可撓性の管を介してホットランナー装置に供給されることとなる。したがって、第2実施形態のホットランナー装置では、ホットランナー装置と可塑化機とを可撓性の管で接続するため、ホットランナー本体の移動に伴って可塑化機を移動させる必要が無い。また、各ホットランナー装置が射出機能を有するため、ホットランナー装置毎に適切な射出圧力、射出速度、射出量で溶融樹脂を金型内に供給することができる。
【0028】
(第3実施形態) 次に、本発明の第3実施形態に係るホットランナー装置について図6乃至8を参照して説明する。第3実施形態のホットランナー装置は、第1実施形態や第2実施形態と異なり、ホットランナー装置が固定型18に直接取付けられている点、ホットランナー本体42がx軸とy軸の2軸に移動する点で異なる。
すなわち、図6〜図8に示すように、固定型18の表面には第1ガイドレール72が配設される。第1ガイドレール72には、第1テーブル68の底面に固定された第1スライダ70が係合する。第1テーブル68の上面には、第1ガイドレール72と直交する方向に第2ガイドレール74が配設されている。第2ガイドレール74には、第2テーブル78の底面に固定された第2スライダ76が係合する。第2テーブル78には、ホットランナー本体42がその軸方向に移動可能に保持される。したがって、第1テーブル68が第1ガイドレール72に案内され、第2テーブル78が第2ガイドレール74に案内されて移動することで、ホットランナー本体42の先端を固定型42のx−y方向に移動させることができる。具体的には、第3実施形態のホットランナー装置は、固定型18に対して第1テーブル68を駆動するアクチュエータ(図示省略)と、第1テーブル68に対して第2テーブル78を駆動するアクチュエータ(図示省略)を備える。これらのアクチュエータが作動することで、ホットランナー本体42の先端が固定型42に対しx−y方向に移動する。
また、ホットランナー本体42は、図示省略したシリンダもしくは手動によって、金型表面から異なる深さhの位置に設けられたスプルー18bに対応して軸方向に移動する。ホットランナー本体42のノズル46がスプルー18bに当接すると、スライドロッキング装置80でホットランナー本体42の軸方向の移動が規制される。
また、第3実施形態においても、油圧シリンダ64a,64bによってピストン66を駆動することで、ホットランナー本体42の内部に貯留した溶融樹脂を射出することができるようになっている。
なお、このホットランナー装置は、固定型以外の位置に取付けて使用することもでき、例えば、可動型,固定型取付板,可動型取付板等のいずれに取付けてもよい。
【0029】
(第4実施形態) 次に、本発明の第4実施形態に係るホットランナー装置について図9,図10を参照して説明する。
図に示すように第4実施形態では、固定型取付板14の上面にガイドレール82が設けられ、このガイドレール82に案内されるフレーム84にホットランナー本体80が揺動可能に支持されている。すなわち、シリンダ88が作動してピストンロッド90が伸縮すると部材92が揺動し、これによってホットランナー本体80が揺動する。ホットランナー本体80が揺動すると、その先端に取付けられたノズル46が固定型18のスプルー18bに当接されるようになっている。
図10に示すように、フレーム84は、モータ87が回転してボールネジ89を回転させることで、ガイドレール82に案内されて直線運動を行う。また、フレーム84は、図示省略したモータによって固定型取付板14の上面と平行な平面内で回転するようになっている(図10に示す矢印の方向)。したがって、第4実施形態では、ホットランナー装置80の先端を広い範囲に移動させることができる。
また、ホットランナー本体80の入口開口48には可撓性の管D(図10参照)が接続され、可撓性の管Dによって溶融した樹脂が供給されるようになっている。さらに、ホットランナー本体80は、管Dから供給された樹脂を射出する機能も有する。すなわち、図9に示すように、供給された樹脂を貯留する貯留室96と、貯留室96内の樹脂を射出するためのプランジャ98と、プランジャ98を駆動するシリンダ94を備えている。
なお、ノズル46の基部Aを案内するガイド部を固定型18に設けることもできる。そして、モータ87によってフレーム84を固定型18に向って前進させるときに、固定型18に設けたガイド部によってノズル46の基部Aを案内するよう構成することもできる。このように構成すると、フレーム84を固定型取付板14の上面と平行な平面内で回転させるためのモータ(図示省略)を無くすことができる。
【0030】
以上、本発明の好適ないくつかの実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。
例えば、上述した第1実施形態のホットランナー装置において、ノズルのみを独立して回転駆動するような形態で実施することもできる。すなわち、ノズルとホットランナー本体内に設けられた樹脂流路を可撓性の管で接続し、ホットランナー本体に収容したモータによってノズルのみを回転駆動する。このような形態によれば、ホットランナー装置の後方にホットランナー本体を回転駆動するためのモータを設ける必要がなくなるため、ホットランナー装置の後方でモータ設置スペースがとれない場合に有効となる。
また、上述した各実施形態のホットランナー装置が取り付けられる位置は、固定型取付板や固定型には限られない。例えば、可動型や可動型取付板に取り付けることもできる。さらには、金型の側方に架台を設け、この架台上にホットランナー装置を設置するようにしてもよい。
なお、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の射出成形装置を示す側面図。
【図2】 ホットランナー装置が固定型内から退避した状態を示す図。
【図3】 ホットランナー装置の先端が固定型のスプルーに押しつけられた状態を示す図。
【図4】 固定型取付板を射出機側より見た図。
【図5】 第2実施形態のホットランナー装置の断面図。
【図6】 第3実施形態のホットランナー装置の正面図。
【図7】 第3実施形態のホットランナー装置の平面図。
【図8】 第3実施形態のホットランナー装置の左側面図。
【図9】 第4実施形態のホットランナー装置の概略構成を示す図。
【図10】 第4実施形態のホットランナー装置の斜視図。
【符号の説明】
12:シリンダ板
14:固定型取付板
16:可動型取付板
18:固定型
18b:スプルー
20:可動型
26a,26b:射出機
40a,40b:ホットランナー装置
42:ホットランナー本体
Claims (12)
- 供給された溶融材料を金型の樹脂受入口に排出するホットランナー装置であって、
一端に溶融材料が供給される入口開口と、他端に溶融材料を排出する出口開口と、入口開口と出口開口を連通する流路とが設けられたホットランナー本体と、
前記出口開口が金型交換によって順次交換される樹脂受入口の位置が異なる複数の金型の樹脂受入口に当接可能となるようにホットランナー本体を駆動する駆動機構を有し、
ホットランナー本体は型取付板又は金型に対して平行に直線移動可能とされ、駆動機構がホットランナー本体を型取付板又は金型に対して平行に直線移動させる手段を有することを特徴とするホットランナー装置。 - ホットランナー本体は軸周りに回転可能とされ、出口開口はホットランナー本体の回転中心軸上以外の部分に配置され、駆動機構がホットランナー本体を軸周りに回転させる手段を有することを特徴とする請求項1に記載のホットランナー装置。
- 入口開口がホットランナー本体の回転中心軸上に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のホットランナー装置。
- ホットランナー本体の流路には入口開口から供給された溶融材料を貯留する貯留部が設けられ、ホットランナー本体はその貯留部に貯留された溶融材料を出口開口から射出する手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のホットランナー装置。
- 一端に溶融材料が供給される入口開口と、他端に溶融材料を金型の樹脂受入口に排出する出口開口とを有するホットランナー装置であって、
出口開口の位置を金型交換によって順次交換される樹脂受入口の位置が異なる複数の金型の樹脂受入口へ移動させる移動手段を備え、その移動手段が出口開口の位置を金型に対して平行に直線移動させる手段を備えることを特徴とするホットランナー装置。 - 可動型と、固定型と、可動型が着脱可能に取付けられる可動型取付板と、固定型が着脱可能に取付けられる固定型取付板と、可動型と固定型のいずれかに設けられた樹脂受入口に樹脂を供給する1又は複数の請求項1乃至3のいずれかに記載のホットランナー装置と、そのホットランナー装置に溶融材料を供給する射出機と、を有する射出成形装置。
- 射出機は溶融材料を射出する射出口を有し、その射出口がホットランナー装置の入口開口に圧接された状態で射出機からホットランナー装置に溶融材料が射出され、
駆動機構によってホットランナー本体が駆動されて入口開口の位置が変化したときに、射出機の射出口をホットランナー本体の入口開口の位置に対応するように移動させる手段をさらに有することを特徴とする請求項6に記載の射出成形装置。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載のホットランナー装置が複数設けられ、ホットランナー装置毎に射出機が装備されていることを特徴とする請求項7に記載の射出成形装置。
- 射出機は溶融材料を射出する射出口を有し、射出口とホットランナー装置の入口開口が可撓性の管により接続されていることを特徴とする請求項6に記載の射出成形装置。
- 可動型と、固定型と、可動型が着脱可能に取付けられる可動型取付板と、固定型が着脱可能に取付けられる固定型取付板と、可動型と固定型のいずれかに設けられた樹脂受入口に樹脂を供給する1又は複数の請求項4に記載のホットランナー装置と、そのホットランナー装置に溶融材料を供給する可塑化機と、を有する射出成形装置。
- 可塑化機はホットランナー装置に溶融材料を供給する供給口を有し、その供給口とホットランナー装置の入口開口が可撓性の管により接続されていることを特徴とする請求項10に記載の射出成形装置。
- 請求項4に記載のホットランナー装置が複数設けられ、1つの可塑化機の供給口が複数のホットランナー装置の入口開口に可撓性の管により接続されていることを特徴とする請求項11に記載の射出成形装置。
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| JP2002344560A JP4100147B2 (ja) | 2002-11-27 | 2002-11-27 | ホットランナー装置及び射出成形装置 |
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