JP4099598B2 - 周波数特性取得装置、周波数特性取得方法、音声信号処理装置 - Google Patents

周波数特性取得装置、周波数特性取得方法、音声信号処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、スピーカから出力したテスト信号をマイクロフォンにより収音した結果に基づき、上記スピーカから出力され上記マイクロフォンに入力する音声についての周波数特性を取得する周波数特性取得装置とその方法に関する。また、このような周波数特性についての取得機能を有する音声信号処理装置に関する。
従来より、オーディオ信号を再生出力するオーディオシステムなどでは、例えばTSP(Time Stretched Pulse)信号等としてのテスト信号をスピーカから出力して、これを別途設けたマイクロフォンにより収音した結果に基づき、そのオーディオシステムの出力音声についての周波数特性を取得し、これを解析するということが行われている。
具体的に、上記のようにスピーカから出力しマイクロフォンで収音したTSP信号についてFFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)などのフーリエ変換処理を施して周波数特性を取得し、その結果に基づいてゲイン特性や位相特性などを算出するといったものである。
ここで、上記のような周波数特性の取得手法として、従来では、上記TSP信号として、これを再生出力する再生装置のサンプリングレート(動作周波数)を「Fs」、上記FFT処理のサンプル数(TSP信号のサンプル数)を「n」とした場合に、0Hz〜Fs/2Hzまでの信号がFs/nHz刻みでそれぞれ同じゲインで含まれる信号を作成するようにされている。
一例として、サンプリングレートFs=44.1kHz、サンプル数n=4096とすると、TSP信号としては、0Hz〜22.05(44.1/2)kHzまで信号が約10.8(44100÷4096)Hz刻みでそれぞれ同じゲインで含まれる信号となる。
例えばこのようなTSP信号により、この場合は0Hz〜22.05kHzまでの範囲を対象としておよそ10.8Hz刻みでそれぞれの周波数帯域についての周波数特性を解析することができる。
なお、関連する従来技術については以下の特許文献を挙げることができる。
特開2000−097763号公報 特開平04−295727号公報
ここで、上記説明によると、従来の周波数特性の取得手法では、解析可能な周波数帯域についての分解能として捉えることのできるTSP信号の上記刻み幅が、Fs/nとなる。これによると、例えば数十Hz〜数百Hzといったいわゆる低域の周波数帯域について細かいバンド数にわけて解析を行うといった場合には、TSP信号のサンプル数nを増やさねばならないことになる。
このことから従来手法によると、特に低域について細かい区切りで周波数特性を解析しようとした場合には、TSP信号としてのデータを保持しておくためのメモリ容量を増やさなければならなくなり、また、FFT処理のサンプル数nも増えることで処理負担が増大化するという問題が生じることになる。
先の例では、サンプル数nを4096とすることで周波数の刻み幅を約10.8Hz程度にし、これによって低域についても比較的細かい区切りで周波数特性を解析可能としているが、上記説明によれば、装置のメモリ容量が十分でなかったり、FFT処理の処理能力が低いなどハードウエアリソースが乏しい場合には、サンプル数nの値を大きく設定することができず、これによって必然的に周波数の刻み幅も大きくなってしまって、低域について細かい区切りで周波数特性を解析することができなくなってしまう。
このようにして従来における周波数特性の取得手法では、装置のハードウエアリソースによって、取得される周波数特性の刻み幅が制限されてしまうということが問題となる。
そこで、本発明では以上のような問題点に鑑み、周波数特性取得装置として以下のように構成することとした。
つまり、本発明の周波数特性取得装置は、TSP(Time Stretched Pulse)信号を測定対象の系に入力し、その出力信号に基づき、上記系についての周波数特性を取得する周波数特性取得装置であって、上記TSP信号時間軸方向に引き延ば上記系に出力されるように制御する制御手段と、上記系からの出力信号を解析し、上記周波数特性を取得する取得手段とを備えるようにしたものである。
また、本発明では音声信号処理装置として以下のように構成することとした。
つまり、先ず、スピーカから出力されるべき音声信号を再生する再生手段と、TSP信号時間軸方向に引き延ばて上記スピーカから出力されるように制御する制御手段と、イクロフォンで収音される上記時間軸方向に引き延ばされたTSP信号に基づき、上記スピーカから上記マイクロフォンの音響伝達系の周波数特性を取得する取得手段とを備える。
また、上記取得手段により取得された周波数特性を解析した結果に基づき、上記スピーカから出力されるべき音声信号について所定の調整を行う音声調整手段を備えるものである。
ここで、上記のようにしてTSP信号を時間軸方向に引き延ばして出力することで、このTSP信号は、サンプリングレートをFs、サンプル数をn、引き延ばす倍率をKとした場合に、0〜Fs/2×K[Hz]までの信号がFs/n×K[Hz]刻みでそれぞれ同じゲインで含まれる信号となる。
つまり、TSP信号が含む周波数の範囲は引き延ばした倍率だけ縮小される(つまり1/Kとなる)ことになるが、刻み幅としては引き延ばした倍率に応じた分細かくすることができる(つまり1/Kにできる)ものである。
これによれば、TSP信号のサンプル数nによらず、より細かい周波数の刻み幅で周波数特性を取得することができる。
このようにして本発明によれば、TSP信号のサンプル数nによらず、より細かい刻み幅で周波数特性を取得することができる。つまり、従来のようにTSP信号のサンプル数nを増やさずともより細かい刻み幅とすることができ、従って装置のハードウエアリソースによらず細かい刻み幅で周波数特性を取得することができる。このとき、本発明では上記のようにTSP信号が含む周波数範囲は1/Kの範囲となるので、このような本発明は低域を細かい刻み幅で解析する用途に好適となる。
また、本発明の音声信号処理装置によれば、このようにして取得された周波数特性についての解析を行った結果に基づき、上記スピーカから出力されるべき音声信号について調整を行うことができる。
以下、発明を実施するための最良の形態(以下実施の形態とする)について説明していく。
図1は、本発明における実施の形態の音声信号処理としての再生装置2の内部構成と、この再生装置2を含むオーディオシステム1の構成を示す図である。
図1において、再生装置2は、図示するメディア再生部15を備え、例えばCD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)、或いはブルーレイディスク(Blu-Ray Disc)などの光ディスク記録媒体や、MD(Mini Disc:光磁気ディスク)、ハードディスクなどの磁気ディスク、半導体メモリを内蔵した記録媒体など、所要の記録媒体についての再生が可能とされる。
実施の形態のオーディオシステム1としては、この再生装置2のメディア再生部15によって再生されるオーディオ信号(音声信号)を音声出力するための、図示する複数のスピーカSP(SP1、SP2、SP3、SP4)を備える。また、後述する周波数特性解析を行うために必要な、図示するマイクロフォン(MIC)M1も備える。
このような実施の形態のオーディオシステム1としては、例えばカーオーディオシステムや、5.1chなどのサラウンドシステムとして適用することができる。
なお、ここではスピーカSPの数は4つとしているが、これはあくまでオーディオシステム1が備えるスピーカSPの数が複数であることを象徴しているものに過ぎず、備えられるスピーカSPの数について限定するものではない。
再生装置2には、上記マイクロフォンM1により収音された音声信号を入力するための音声入力端子Tinが備えられ、この音声力端子Tinを介してマイクロフォンM1と接続される。
また、再生装置2には、上記複数のスピーカSP1〜SP4の数に応じた複数の音声出力端子Tout1〜Tout4が備えられ、これら出力端子Tout1〜Tout4を介してスピーカSP1〜SP4と接続される。
上記音声力端子Tinを介して上記マイクロフォンM1から入力された収音信号は、A/Dコンバータ13を介して制御部10に入力される。
また、制御部10からは、この場合のスピーカSPの数に応じた複数系統の音声信号が、D/Aコンバータ14を介してそれぞれ上記した音声出力端子Tout1〜Tout4のうちの対応する端子に供給されるようになっている。
制御部10は、例えばDSP(Digital Signal Processor)又はCPU(Central Processing Unit)で構成され、後述する各種機能動作を実現するように構成される。
この制御部10に対しては、図示するようにROM11とRAM12が備えられる。ROM11は、制御部10が各種制御処理を実行するためのプログラムや係数、パラメータ等が格納される。また、特に実施の形態の場合、このROM11内には後述する周波数特性解析で用いられる、データとしてのTSP信号11a(TSP:Time Stretched Pulse)も格納される。
確認のために述べておくと、このTSP信号は、再生装置2のサンプリングレート(動作周波数)を「Fs」、当該TSP信号のサンプル数(後述するFFT処理のサンプル数)を「n」とした場合に、0Hz〜Fs/2Hzまでの信号がFs/nHz刻みでそれぞれ同じゲインで含まれるように作成されるものである。
実施の形態の場合、再生装置2の動作クロック周波数(サンプリングレート)Fsは44.1kHzであるとする。また、TSP信号のサンプル数nは512であるとする。
また、RAM12は、制御部10の作業データなどが一時保持され、ワーク領域として利用される。
メディア再生部15は、上述もしたように記録媒体についての再生を行う。
例えば、記録媒体として光ディスク記録媒体やMDなどに対応する場合には、光学ヘッド、スピンドルモータ、再生信号処理部、サーボ回路等を備え、装填されたディスク状記録媒体に対してレーザ光の照射により信号の再生を行うように構成される。
そして、このような再生動作により得られたオーディオ信号を制御部10に対して供給するようにされる。
図2は、制御部10により実現される各種機能動作について説明するための図である。なお、この図2では制御部10の各種機能動作をブロック化して示している。また、この図では図1に示したメディア再生部15、ROM11、RAM12も示している。
図2において、制御部10としては、図示するようにピーキングフィルタ10a、TSP信号出力部10b、TSP信号サンプリング部10c、FFT処理部10d(FFT:Fast Fourier Transform)、周波数特性解析部10e、及び音声信号処理部10fとしての機能を備える。
実施の形態では、制御部10がこれらの各種機能動作をソフトウエア処理により実現する場合を例示するが、これらの機能ブロックをハードウエアで構成して実現することもできる。
先ず、ピーキングフィルタ10aは、音声出力端子Toutを介してスピーカSPから出力されるべきTSP信号について所要の帯域をブーストするために備えられる。このピーキングフィルタ10aにはフィルタのQ値と中心周波数、及びゲインが設定可能とされ、これらの設定値に基づいてTSP信号の所要の周波数帯域をブーストするようにされる。
TSP信号出力部10bは、後述する周波数特性解析においてスピーカSPから出力すべきTSP信号を、ROM11内に格納されたデータとしてのTSP信号11aに基づいて出力する。すなわち、動作クロックに基づいてTSP信号11aの各値を順次出力する。このように出力されるTSP信号の各値は、図1に示したD/Aコンバータ14→音声出力端子Toutを介してスピーカSPに供給され、これによってスピーカSPからはTSP信号11aに基づく音声信号が実音声として出力される。
ここで、本実施の形態では、周波数特性の取得時、TSP信号を全てのスピーカSPから出力するようにされる。これに応じTSP信号出力部10bは、TSP信号の出力を、全てのスピーカチャンネルのラインに出力するようにされる。つまり、TSP信号を、図1に示した音声出力端子Tout1に接続されるライン、音声出力端子Tout2に接続されるライン、音声出力端子Tout3に接続されるライン、音声出力端子Tout4に接続されるラインのそれぞれに対し出力するようにされる。
なお、周波数特性の取得は、選択したスピーカSPのみから出力したTSP信号に基づいて行うこともできる。そのような場合に対応しては、TSP信号出力部10bとしては、選択したスピーカSPに対応する音声出力端子Toutに接続されるラインに対してTSP信号を出力するように構成すればよい。
TSP信号サンプリング部10cは、スピーカSPから出力されたTSP信号についての収音信号として、図1に示したA/Dコンバータ13から供給されるマイクロフォンM1による収音信号を入力し、これを動作クロックに基づいてサンプリングする。サンプリングしたTSP信号としてのデータ(TSPデータとも呼ぶ)はRAM12に保持するようにされる。
FFT処理部10dは、サンプリングしたTSP信号に対してFFT処理を施す。すなわち、これによってスピーカSPから出力されマイクロフォンM1に入力する音声についての周波数特性が取得される。FFT処理後のTSP信号についてもRAM12に保持される。
なお、周波数特性を得るにあたって施す処理としてはFFT処理以外の他のフーリエ変換処理とすることもできる。
周波数特性解析部10eは、FFT処理によって取得された周波数特性について解析を行う。具体的に、この場合はゲイン特性や位相特性を算出して周波数特性の解析を行うようにされる。
音声信号処理部10fは、図示するようにしてch(チャンネル)分配処理、音場・音響処理などを行う。
ch分配処理は、メディア再生部15からの入力に基づく複数のオーディオ信号について、それぞれを対応するスピーカSP(つまり対応する音声出力端子Tout)に接続されるラインに分配して出力する。例えば、当該オーディオシステム1がカーオーディオシステムであった場合、メディア再生部15から再生されるLch、Rchの2系統のオーディオ信号を、それぞれLch、Rchに対応するスピーカSP(Lch、Rchに対応する音声出力端子Tout)に接続されるラインに対して分配出力する。
或いは、当該オーディオシステム1が5.1chサラウンドシステムであって、メディア再生部15からLch、Rchの2系統のオーディオ信号が再生される場合は、これら2系統のオーディオ信号から5.1chに対応した6系統のオーディオ信号を生成する。そして、これらをそれぞれ対応する音声出力端子Toutに接続されるラインに分配して出力する。
また、上記音場・音響処理は、例えばイコライジング処理などにより各種音響効果を与えるための処理やデジタルリバーブなどの音場効果を与えるための処理などを指す。
特に本実施の形態の場合、この音声信号処理部10fとしては、上記周波数特性解析部10eによる周波数特性の解析結果に基づき、メディア再生部15から再生されたオーディオ信号について各周波数帯域ごとのゲイン調整などの各種調整を行うようにされる。
なお、このように周波数特性の解析結果に基づきスピーカSPから出力されるべきオーディオ信号について行う具体的な調整については、既に各種の技術が提案されているのでここで特に限定はしない。
ここで、上記説明によれば、本実施の形態としても周波数特性の取得にあたっては、従来と同様にTSP信号を用いるようにされている。
但し、先にも説明したようにTSP信号を用いる従来の手法では、解析可能な周波数帯域についての分解能として捉えることのできるTSP信号の周波数の刻み幅が、Fs/nとなる。これによって、例えば数十Hz〜数百Hzといったいわゆる低域の周波数帯域について細かいバンドにわけて解析を行うといった場合には、TSP信号のサンプル数nを増やさねばならないことになる。
このことで従来手法によっては、特に低域について細かい区切りで周波数特性を解析しようとした場合には、TSP信号としてのデータを保持しておくためのメモリ(ROM11)の容量を増やさなければならなくなり、また、FFT処理のサンプル数nも増えることで制御部10の処理負担が増大化するという問題が生じることになる。
すなわち、逆を言えば、装置のメモリ容量が十分でなかったり、制御部10の処理能力が低いなどハードウエアリソースが乏しい場合には、サンプル数nの値を大きく設定することができず、よって必然的にTSP信号の刻み幅も大きくなってしまって、低域について細かい区切りで周波数特性を取得することができなくなってしまう。
このようにして従来手法では、装置のハードウエアリソースによって、取得する周波数特性の刻み幅が制限されてしまうということが問題となる。
そこで、実施の形態では、次の図3にて説明するようにして、TSP信号を時間軸方向に引き延ばして出力するという手法を採る。
先ず、図中のTSP信号波形は、図1(及び図2)に示したROM11内に格納されるTSP信号11aとしての、データによるTSP信号の各値を1クロックずつ出力したときの波形を示している。つまり、通常出力したときのTSP信号波形を示しているものである。
本実施の形態では、このTSP信号を、時間軸方向に所定倍引き延ばして出力するものとしている。この場合は、時間軸方向にK倍引き延ばして出力するものとする。なお、以降も時間軸方向への引き延ばし倍率は「K」により表す。
なお、図中の各波形を囲うそれぞれの枠は、TSP信号の1周期ごとの区切りを表しているものである。
ここで確認のために、上記通常出力によるTSP信号としては、次の図4(a)に示されるようなものとなる。すなわち、TSP信号11aのサンプル数がnとすると、0〜nサンプルまでの各値を1クロックずつ出力したものである。
先にも述べたように、この場合のTSP信号のサンプル数nは「512」である。これに応じこの場合のTSP信号の1周期長は512クロックとなる。
またこの場合、動作クロックは44.1kHzであるので、この通常出力によるTSP信号の1周期長は512÷44100secとなる。
そして、このようなTSP信号の時間軸方向への引き延ばしとして、本実施の形態では、次の図4(b)に示されるように、TSP信号11aをアップサンプリングして出力するようにされる。つまり、図のようにしてTSP信号の各値を、それぞれ所定複数クロックにわたって出力する。
この場合、時間軸方向への引き延ばし倍率Kは10倍に設定されるものとする。
これに伴い、TSP信号の各値を10クロックにわたってそれぞれ出力する。これによって出力されるTSP信号の1周期長は、図示するようにして512×10クロックとなり、44.1kHzのサンプリングレートの下では5120×44100secとなる。
図3に戻り、上記のようなTSP信号の時間軸方向への引き延ばし出力が行われることによって、マイクロフォンM1においては、図示するような収音信号が得られる。つまり、1周期長がnクロックからK倍された引き延ばし信号である。
そして、実施の形態では、このような引き延ばし信号としての収音信号について、引き延ばした倍率Kに応じた分ダウンサンプリングを行うものとしている。具体的には、この場合はTSP信号を10倍引き延ばして出力したので、1/10にダウンサンプリングする。つまり、収音信号としての引き延ばし信号を10クロックに1回だけサンプリングする。これにより、この場合に取得される信号の1周期長は、引き延ばし出力前の元の1周期長(この場合はn=512クロック)と同じになる。
さらに、このようにしてダウンサンプリングして取得したTSP信号に対し、nサンプルによるFFT処理を行う。つまり、TSP信号のサンプル数nによるFFT処理を行う。これによって周波数特性が取得されたことになる。
その上で、このFFT処理によって取得された周波数特性について解析を行う。具体的にこの場合は、ゲイン特性や位相特性を算出して周波数特性の解析を行う。
ここで、上記のようにしてTSP信号を時間軸方向にK倍引き延ばして出力することで、このTSP信号は、0〜Fs/2×K[Hz]までの周波数がFs/n×K[Hz]刻みでそれぞれ同じゲインで含まれる信号となる。言い換えれば、0〜Fs/2×K[Hz]までFs/n×K[Hz]おきの信号を同じゲインで含むものである。
このことによれば、このTSP信号が含む周波数の範囲は、引き延ばした倍率だけ縮小される(つまり1/Kとなる)ことになるが、周波数の刻み幅としては引き延ばした倍率に応じた分だけ細かくすることができる(1/Kにできる)ことになる。
そして、上記動作によれば、このように時間軸方向にK倍引き延ばしたTSP信号を、引き延ばした倍率Kに応じて1/Kにダウンサンプリングして取得している。これによって取得されるTSP信号としては、出力前の元のnサンプルによるTSP信号を取得していることに相当する。
このようにして得られるnサンプルによるTSP信号に対し、上述のようにnサンプルのFFT処理を施すと、この場合のFFTの周波数分解能(つまり周波数の刻み幅)は、(Fs/K)/n[Hz]刻みとなる。具体的に、この場合の周波数の刻み幅は、Fs=44.1kHz、K=10、n=512より、およそ8.61Hzとなる。
但し、この場合はTSP信号を時間軸方向に引き延ばすので、上記もしているように含まれる周波数範囲は倍率Kに応じて縮小される。つまり、先にも述べたようにTSP信号は0Hz〜Fs/2Hzの信号を含むものとされるので、時間軸方向にK倍に引き延ばされたTSP信号に含まれる信号は、0Hz〜(Fs/K)/2Hzの範囲までに縮小される。
これらより、上記実施の形態の手法によれば、解析範囲は引き延ばした倍率だけ縮小されはするものの、周波数の刻み幅としては引き延ばした倍率に応じた分だけ細かくすることができるということがわかる。すなわち、これによってTSP信号のサンプル数nによらず、引き延ばした倍率に応じてより細かい刻み幅で周波数特性を取得することができ、従って再生装置2(制御部10)のハードウエアリソースに依らずより細かい刻み幅で周波数特性を解析することができる。
このことは、従来手法として例示したサンプル数n=4096とすることで刻み幅10.8Hz程度を設定したことと、本例の手法のようにサンプル数n=512で引き延ばし倍率K=10とすることで刻み幅8.61Hz程度を設定できることとを比較すれば明らかである。
そして、この際、本実施の形態では上記のようにTSP信号が含む周波数範囲は1/Kの範囲となるので、このような実施の形態の手法としては、低域を細かい刻み幅で解析する用途に好適となる。
さらに、上記説明から理解されるように、K倍に引き延ばしたTSP信号を1/Kにダウンサンプリングして取得することで、この取得されたTSP信号についてのFFTのサンプル数は、TSP信号のサンプル数nとすることができる。すなわち、上記により例示した刻み幅10.8Hz程度と8.61Hz程度というほぼ同じ刻み幅を得るにあたって、従来ではn=4096によるサンプル数のFFTを行う必要があったの対し、本例ではn=512のサンプル数のFFTを行えば済むものとなり、このことから本実施の形態によれば、周波数特性の取得にあたって必要なFFTのサンプル数をより少なくすることができる。
このようにしてFFTのサンプル数をより少なくできることで、制御部10の処理能力としてはより低いものでも足るものとすることができる。そして、このようなFFTのサンプル数としては、設定する倍率Kによってサンプル数nをより小さく設定できることに伴って、より小さく設定できることになる。つまりは、制御部10のFFT処理に要する処理能力は、設定する倍率Kに応じた分だけより低いものとすることができるものであり、この点でも装置のハードウエアリソースによらず細かい刻み幅で周波数特性を解析することができることになる。
続いて、図5、図6のフローチャートを参照して、上記により説明した実施の形態としての周波数特性解析動作を実現するために行われるべき処理動作について説明する。
なお、これらの図に示される処理動作は、図1(及び図2)に示した制御部10が例えばROM11に格納されるプログラムに従って実行するものである。
先ず図5は、実施の形態としての周波数特性解析動作として、TSP信号(時間引き延ばし信号)の出力時に対応して行われるべき処理動作について示している。この図に示す処理動作は、先の図2に示した機能ブロックで言えば、TSP信号出力部10bとしての動作に相当するものである。
図5において、先ずステップS101では、出力値識別カウント値iを0リセットする。この出力値識別カウント値iは、後のステップS103においてROM11に格納されるデータとしてのTSP信号11aの何サンプル目を出力すべきかを識別するための値である。
ステップS102では、出力回数識別カウント値jを0リセットする。この出力回数識別カウント値jは、次のステップS103により出力されるTSP信号の値の1値について何回出力したかを識別するための値である。
ステップS103では、TSP信号のiサンプル目を出力する。つまり、ROM11内に格納されるTSP信号11aの各値のうち、上記した出力値識別カウント値iにより特定される値を図1に示したD/Aコンバータ14に出力するようにされる。
続くステップS104では、出力回数カウント値jが倍率値Kとなったか否かについて判別処理を行う。この場合、倍率値Kとしては先にも述べたように例えば「10」が設定される。
出力回数カウント値jが上記倍率値Kになっていないとして否定結果が得られた場合は、ステップS105に進み出力回数カウント値jをカウントアップ(j+1)した後、ステップS103に戻り再度TSP信号のiサンプル目を出力するようにされる。つまり、このようなステップS104→S105→S103→S104の処理が繰り返されることで、TSP信号の各値が、それぞれ倍率値Kに応じた複数クロックにわたって出力されるようになっている。
また、上記ステップS104において、出力回数カウント値jが上記倍率値Kになったとして肯定結果が得られた場合は、ステップS106に進んで出力回数カウント値jを0リセットした後、ステップS107において、出力値識別カウント値iがサンプル値nとなったか否かについて判別処理を行う。
このサンプル値nは、TSP信号11aのサンプル数nの値である。つまり、このステップS107によって、TSP信号を1周期分出力したか否か、言い換えればTSP信号の全ての値を出力したか否かが判別される。
ステップS107において、出力値識別カウント値iがサンプル値nにはなっていないとして否定結果が得られた場合は、ステップS108に進んで出力値識別カウント値iをカウントアップ(i+1)した後、先のステップS103に戻り再度TSP信号のiサンプル目を出力するようにされる。
またステップS107において、出力値識別カウント値iがサンプル値nになったとして肯定結果が得られた場合は、ステップS109において、引き延ばし信号出力を終了すべき状態となったか否かについて判別処理を行う。つまり、例えば予め定められた所定の時間長にわたって、引き延ばし信号を出力したか否かを判別するようにされるものである。
ステップS109において、例えば引き延ばし信号を所定時間長分出力していないとして否定結果が得られた場合は、図示するようにステップS101に戻るようにされ、これによって引き延ばし信号の出力が行われるようにする。
またステップS109において、例えば引き延ばし信号を所定時間長分出力したとして肯定結果が得られた場合は、この図に示される出力処理を終了する。
また、図6は、実施の形態の周波数特性解析動作として、特に収音信号のサンプリングから周波数特性の解析までに対応して行われるべき処理動作を示している。
なお、確認のために述べておくと、この図6に示す処理動作は、図5に示した処理動作と並行して行われるものである。また、この図6に示す処理動作は、先の図2の機能ブロックで言えばTSP信号サンプリング部10c、FFT処理部10d、周波数特性解析部10eの動作に相当するものである。
図6において、先ずステップS201では、サンプリングを開始すべき状態となるのを待機する。すなわち、先の図5の処理動作によってスピーカSPから出力される引き延ばし信号についてのサンプリングを開始すべき状態となるを待機するものである。具体的には、例えば引き延ばし信号の出力開始から予め定められた所定の時間長が経過するのを待機するようにされる。
そして、引き延ばし信号のサンプリングを開始すべきタイミングとなることに応じ、ステップS202において、引き延ばし信号をサンプリングする。すなわち、マイクロフォンM1により収音され、A/Dコンバータ13を介して入力される収音信号をサンプリングする。
そして、ステップS203においては、引き延ばし信号の1周期分をサンプリングしたか否かについて判別処理を行う。すなわち、A/Dコンバータ13から供給される収音信号としての引き延ばし信号についてその1周期分をサンプリングしたか否かを判別する。
先の図3の説明によれば、この場合は引き延ばし信号としてTSP信号を時間軸方向にK倍(10倍)に引き延ばすので、具体的には、サンプリング開始から512×Kクロック目(512×10クロック目)のサンプリングを行ったか否かを判別することになる。
上記ステップS203において、未だ引き延ばし信号の1周期分をサンプリングしていないとして否定結果が得られた場合は、ステップS204に進んでK−1クロックだけ待機するようにされる。そして、先のステップS202に戻り、再度引き延ばし信号(収音信号)をサンプリングするようにされる。
上記ステップS204の待機処理が設けられることにより、図3にて説明したようなダウンサンプリングが実現される。
そして、上記ステップS203において、引き延ばし信号の1周期分をサンプリングしたとして肯定結果が得られた場合は、ステップS205において、サンプリングした引き延ばし信号に対しサンプル数nのFFTをかける。すなわち、ダウンサンプリングして取得した引き延ばし信号はサンプル数がnに戻されるので、これに応じてサンプル数nによるFFT処理を施すものである。
その上で、ステップS206においては、周波数特性を解析する。つまり、上記FFT処理により取得される周波数特性について、ゲイン特性や位相特性を算出して周波数特性を解析するようにされる。
なお、このようにして解析された周波数特性の情報は、先の図2において説明したように、制御部10が音声信号処理部10fとして行うオーディオ信号の調整に用いられることになる。
ここで、次の図7、図8に、実際にTSP信号を出力して周波数特性を取得する実験を行った結果を示す。
これらの図において、図7は従来手法により、図8は本実施の形態の手法によってそれぞれマイクロフォンM1の収音信号をサンプリングしてFFTをかけた結果(つまり周波数特性を取得した結果)を示しているものであり、各図では縦軸にゲイン(dB)、横軸に周波数(Hz)をとっている。
なお、これらの図に示す実験結果を得るにあたっては、TSP信号のサンプル数n=512、サンプリングレートFs=44.1kHzとした。また、図8の本実施の形態の場合では倍率K=10を設定した。
これらの図では、スピーカSPから出力するTSP信号に対し、Q=1、ゲイン20dB、中心周波数30Hzとしたピーキングフィルタをかけた場合の結果を示している。
先ず、図7の従来手法の場合は、サンプル数n=512とした場合、解析可能な周波数の刻み幅はFs/nより44100÷512=86.1Hz程度となる。このため、この場合にピーキングフィルタ10aに設定した中心周波数30Hz付近は解析することができず、図示するようにして、この場合の刻み幅で30Hzに最も近い86.1Hz付近が、高域のフラットな領域に対し12dB程度ブーストされるのが確認できる程度となる。
これに対し、図8の本例の場合は、倍率K=10によってTSP信号に含まれる信号は0Hz〜(Fs/K)/2Hz、具体的には0Hz〜4410÷2Hzより0Hz〜2.205kHzの範囲に縮小されるので、図7に示されるような高域のフラットな領域が観測されないものとなる。しかしながら、この場合の刻み幅は8.61Hz程度となるので、ピーキングフィルタ10aにより設定した中心周波数30Hz付近の解析が可能となり、図示するようにこの30Hz付近のゲインは高域に対しておよそ20dB程度ブーストされていることがわかる。
このような実験結果から、本実施の形態の手法により周波数特性を適正に解析できることが理解できる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明としてはこれまでに説明した実施の形態に限定されるべきものではない。
例えば実施の形態では、引き延ばし信号の出力として所定複数クロックにわたって同じ信号値を出力するものとしたが、所定の複数クロックおきに(つまり実施の形態の場合は10クロックおきに)それぞれの値を出力し、それ以外の区間は直線補間することもできる。或いは、0補間することもできる。
何れの場合も、実施の形態のように収音信号をダウンサンプリングするようにされる場合においては、TSP信号を時間軸方向に引き延ばし、これを引き延ばした倍率に応じてダウンサンプリングしたことに変わりはない。
また、実施の形態では、K倍に引き延ばして出力したTSP信号を1/Kにダウンサンプリングして取得することで、FFT(フーリエ変換)のサンプル数も小さくできるようにしたが、このようにフーリエ変換でのサンプル数について特に考慮しない場合などには、次の図9に示されるようにして、K倍に引き延ばして出力したTSP信号をダウンサンプリングせずにそのままサンプリングしてフーリエ変換処理を施すことで周波数特性を取得することもできる。つまり、K倍に引き延ばして出力したTSP信号の収音信号を1クロックずつサンプリングして取得し、これにフーリエ変換処理を施して周波数特性を取得するものである。
この場合も、TSP信号を引き延ばして出力するので、実施の形態の場合と同様に解析できる周波数範囲としては引き延ばした倍率Kに応じた範囲に限定されるが、周波数の刻み幅は倍率Kに応じた分だけ細かくすることができる。つまり、これによってTSP信号として保持しておくべきサンプル数nは、引き延ばす倍率に応じて少なくすることができ、装置のハードウエアリソースとしてメモリ容量の点では、刻み幅が制限されることはない。
但し、引き延ばし信号をそのままサンプリングするので、図9に示されるように、フーリエ変換処理のサンプル数はn×Kサンプルとする必要があり、装置の処理能力の点では刻み幅が制限されるものとなってしまう。
従ってこのような手法は、装置の処理能力は十分であるがメモリ容量が乏しい場合には有効な手法となる。
また、実施の形態では、先の図4(b)にて示したように、TSP信号をアップサンプリングにより引き延ばして出力するが、この場合、実際には引き延ばし後の信号に高周波ノイズが発生することが懸念される。特に、このようなノイズ問題は、引き延ばす倍率が大きくなるほど顕著となることが予想される。
そこで、再生装置2としては、次の図10に示されるようにしてTSP信号の出力系、又はTSP信号の収音・サンプリング系に対してローパスフィルタ(LPF)20を挿入することもできる。すなわち、このようなローパスフィルタ20としては、例えば図示する音声入力端子TinとA/Dコンバータ13との間、A/Dコンバータ13と制御部10との間、制御部10内部、制御部10とD/Aコンバータ14との間、D/Aコンバータ14と音声出力端子Toutとの間の何れかの位置に対して挿入する。
これによって、引き延ばし信号に生じる高周波ノイズを効果的に抑制して、より正確な周波数特性を取得することができる。
また、実施の形態では、引き延ばし信号の1周期分のみをサンプリングして周波数特性を取得するものとしたが、複数周期分を取得してそれらを加算平均した後にフーリエ変換処理を施すことで周波数特性を取得するようにすることもできる。
また、図1において、メディア再生部15としては、記録媒体からオーディオ信号を再生するものとしたが、AM・FM放送などを受信復調してオーディオ信号を出力するAM・FMチューナ単体として構成することもできる。
また、再生装置2としてはオーディオ信号の再生(受信復調も含む)を行う場合を例示したが、オーディオ信号と共にビデオ信号が記録される記録媒体、又はテレビジョン放送等に対応して、ビデオ信号についての再生も可能となるように構成することもできる。この場合、再生装置2としては、オーディオ信号と同期したビデオ信号出力を行うように構成すればよい。
或いは、本発明の音声信号処理装置としては、このようなメディア再生部15を備えて記録媒体についての再生機能、または放送信号の受信機能を有するように構成される以外にも、例えばアンプ装置などとして、外部で再生(受信)された音声信号を入力し、この入力音声信号に対して、解析された周波数特性に基づく調整を行うように構成することもできる。
本発明における実施の形態としての音声信号処理装置の内部構成と、この音声信号装置とスピーカ及びマイクロフォンを備えて構成されるオーディオシステムの構成を示したブロック図である。 実施の形態の音声信号処理装置が備える制御部が行う各種機能動作について説明するための図である。 実施の形態としての周波数特性解析動作について説明するための図である。 TSP信号の通常出力と引き延ばし出力とを比較して示した図である。 実施の形態としての周波数特性解析動作として、TSP信号(時間引き延ばし信号)の出力時に対応して行われるべき処理動作について示したフローチャートである。 実施の形態の周波数特性解析動作として、特に収音信号のサンプリングから周波数特性の解析までに対応して行われるべき処理動作について示したフローチャートである。 実験結果として、従来手法により取得した周波数特性を示した図である。 実験結果として、実施の形態の手法により取得した周波数特性を示した図である。 実施の形態の変形例について説明するための図である。 実施の形態の音声信号処理装置の変形例としての構成について示したブロック図である。
符号の説明
1 オーディオシステム、2 再生装置、10 制御部、10a ピーキングフィルタ、10b TSP信号出力部、10c TSP信号サンプリング部、10d FFT処理部、10e 周波数特性解析部、10f 音声信号処理部、11 ROM、11a TSP信号、12 RAM、13 A/Dコンバータ、14 D/Aコンバータ、15 メディア再生部、Tin 音声入力端子、Tout1、Tout2、Tout3、Tout4 音声出力端子、SP1、SP2、SP3、SP4 スピーカ、M1 マイクロフォン(MIC)、20 ローパスフィルタ(LPF)

Claims (7)

  1. TSP(Time Stretched Pulse)信号を測定対象の系に入力し、その出力信号に基づき、上記系についての周波数特性を取得する周波数特性取得装置であって、
    上記TSP信号時間軸方向に引き延ば上記系に出力されるように制御する制御手段と、
    上記系からの出力信号を解析し、上記周波数特性を取得する取得手段と、
    を備えることを特徴とする周波数特性取得装置。
  2. 上記測定対象の系は、スピーカからマイクロフォンの音響伝達系であり、
    上記制御手段は、上記TSP信号を時間軸方向に引き延ばして上記スピーカから出力されるように制御し、
    上記取得手段は、上記マイクロフォンの出力信号を解析する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の周波数特性取得装置。
  3. 上記制御手段は、
    データとして保持される上記TSP信号の各値をそれぞれ所定複数回連続して出力することで、上記TSP信号時間軸方向に引き延ば上記系に出力されるように制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の周波数特性取得装置。
  4. 上記取得手段は、
    上記系からの出力信号をダウンサンプリングして取得し、
    このダウンサンプリングして取得したTSP信号に対してフーリエ変換処理を施して上記周波数特性を取得する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の周波数特性取得装置。
  5. TSP信号を時間軸方向に引き延ばして測定対象の系に供給する供給手順と、
    上記系からの出力信号を解析し、上記系の周波数特性を取得する取得手順と、
    を備えることを特徴とする周波数特性取得方法。
  6. 上記測定対象の系は、スピーカからマイクロフォンの音響伝達系であり、
    上記供給手順は、上記TSP信号を時間軸方向に引き延ばして上記スピーカから出力し、
    上記取得手順は、上記マイクロフォンの出力信号を解析する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の周波数特性取得方法。
  7. スピーカから出力されるべき音声信号を再生する再生手段と、
    TSP信号時間軸方向に引き延ばて上記スピーカから出力されるように制御する制御手段と、
    イクロフォンで収音される上記時間軸方向に引き延ばされたTSP信号に基づき、上記スピーカから上記マイクロフォンの音響伝達系の周波数特性を取得する取得手段と、
    上記取得手段により取得された周波数特性を解析した結果に基づき、上記スピーカから出力されるべき音声信号について所定の調整を行う音声調整手段と、
    を備えることを特徴とする音声信号処理装置。
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