JP4099564B2 - 窓のガードアーム機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、蝶番に支持された通常の窓、縦滑り出し窓或いはドレーキップ窓等の窓のガードアーム機構(以下単にガードアーム機構という)に係り、特に、ガードアーム装置全体をコンパクトにすることができる新規なガードアーム機構の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガードアーム装置は、通常、扉口における扉と扉枠との間をガードアームと称される部材で連結するもので、このガードアームが従来のドアチェーンのように扉の開度を一定以上開かないように規制し、家人が安全に郵便物の受け取り、又は来客の確認をする。
【0003】
このガードアーム装置には幾つかの形式があるが、例えば実公平3−39585号公報に記載されているガードアーム装置のように、作動時扉の自由側端縁部に設けられた錠ケースから錠杆を1段突出させ、その先端の括れ部を、上端を扉枠に回動自在に支承された規制部材の下端に開口した係合孔に係合させる。
【0004】
しかしながら、通常窓には錠ケースが備えられていないので、この形式のガードアーム装置を窓に適用することはできない。
【0005】
一方、例えば実公平7−11270号公報に記載されたガードアーム装置は、一端を揺動かつ回動可能に支承されたガードアームの他端に鈎状の係止部を突設し、ガードアーム装置作動時、ガードアームの他端を長穴を開口させたストライクに向けて振出し、係止部を長穴に係合させるように作動する。
【0006】
この形式のガードアーム装置は、作動時ガードアームを駆動する部材が錠ケースの錠杆でなくてもよいので、窓のガードアーム装置として採用することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この形式のガードアーム装置は、作動時ガードアームの他端の鈎部を長穴を通してストライクの裏側にまで突き抜けさせなくてはならないのでガードアームの他端のストロークが大きくなり、窓の窓枠と障子の間の狭い空間にガードアーム装置を組込むことが困難である、という不都合がある。
【0008】
そこで、この発明は、上記した不都合を解消し、ガードアームの他端のストロークを短くしても確実に作動するガードアーム機構を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明は、窓の閉鎖時障子の自由端縁に対向する窓枠の内面に、該内面に直交する方向の支軸を介して細長い板状のガードアームの基端を回動可能に、かつ支軸を傾動可能に枢着することにより、ガードアームを回転自在にかつガードアームの自由端が障子の見付け方向に移動できるように設け、上記ガードアームの自由端には、周囲に鍔部を残して、障子の自由端縁に装着された受け部材側に突出する係合ピンを植設し、一方、上記受け部材には、係合ピンの出入りを許容する抜き孔と、上下方向に延在し、係合ピンと摺動可能に係合する長孔とを連設した案内孔を形成すると共に、受け部材に重合するようにして、かつ受け部材との間にガードアームの自由端の鍔部を受入れることができる間隙を保って、ガードアームと干渉しない側の長孔の開口端縁部を覆うひさし部材を一体に結合したことを特徴とする。
【0010】
【実施例】
以下、この発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1において符号1は縦滑り出し窓の障子を、符号2は窓枠を夫々示し、障子の開放時障子1の自由端縁部は矢印A方向に移動するものとする。
【0011】
窓の閉鎖時障子1の自由側端縁に対向する窓枠2の内面には、機枠3を介して、細長い板板状のガードアーム4(図2乃至図4参照)が枢着されている。
【0012】
図示の実施例における機枠3は、図2及び図3に示すように、背面(図3で左側)が開き、側面(図2で左側)が切り欠かれた縦長で浅い箱状体で、その上下の開口端縁に一体に形成された付番しない取付片をねじ止めされることにより、背面の開口を窓枠2の内面に接合するようにして固着されている。
【0013】
一方、図3に示すように、ガードアーム4の基端(上端)の窓枠2の内面側には、例えばかしめにより、該内面に直交する方向の支軸5が固着されており、この支軸5は、後述するスライダカム6の逃げ穴7(図2及び図3参照)を挿通し、更に機枠3の底面(図3で右側の面)開口を遊嵌して機枠3の内部空間に係入している。
【0014】
また、支軸5の内端(図3で左端)には、扇形の係止カム8(図4参照)がこれもかしめにより固着されている。
【0015】
更にまた、上記係止カム8と機枠3の底面との間における支軸5には圧縮コイルばねとしてのアームばね9(図3参照)が巻装されている。
【0016】
上記した構成により、ガードアーム4は支軸5の回りを回動可能に支承されると共に、支軸5が機枠の底面開口と遊嵌しているので、ガードアームの自由端(図3で下端)が障子1の見付け方向(図3で左右方向)に移動できることになる。
【0017】
一方、ガードアーム4の自由端の障子1に対向する面には、図2及び図3に示すように、周囲に鍔部11を残して係合ピン12が植設されている。
【0018】
この係合ピン12に対応して、図1に示すように、障子1の自由端縁には縦長の板状の受け部材13が上下端部をねじ止めすることにより固定されている。
【0019】
この受け部材13は、図5に示すように、下端部に係合ピン12の出入りを許容する抜き孔14と、上下方向に延在し、係合ピン12の摺動可能に係合する長孔15とを連設した案内孔16が開口している。
【0020】
図示の実施例では上記長孔15は鉛直方向に対し少し傾いているが、この傾きは本発明の必須の構成ではない。
【0021】
また、図1、図5及び図6に示すように、受け部材13の案内孔16を開口させた中央部を少し障子の自由端縁から浮せ、係合ピン12と障子1との接触を阻止するため、受け部材13の両端部に段部が形成されている。
【0022】
更にまた、図示の実施例では、受け部材13の一方の側端縁を側方に延長し、これを受け部材13の中央部に折り返す態様で、ひさし部材17が受け部材13に一体に結合されている。
【0023】
このひさし部材17は、受け部材13との間にガードアームの鍔部11を受入れることができる間隙を保って、ガードアーム4と干渉しない側の長孔の開口端縁部(図1で外部空間側の開口端縁部)を覆っている。
【0024】
他方、図2及び図3に示すように、機枠3の表面、すなわち機枠3の底面の外面には前記スライダカム6が上下方向に移動可能に支持、案内されている。
【0025】
このスライダカム6は、図3から明らかなように、中央部を断面低い山形に折曲成形された板状の部材で、ガードアーム4の前記支軸5と縦長の逃げ穴7との係合、及び機枠3の表面にかしめ付けられたフランジ付のガイドピン18とスライダカム6の上部に開口した縦長のガイド孔19との係合により、上下方向に移動可能に支承されている。
【0026】
このスライダカム6を上下方向に切替駆動するため、図1乃至図4に示すように、機枠3に切替レバー21が揺動可能に設けられている。
【0027】
この切替レバー21は、図4に示すように、機枠3の内側の内端に形成された扇形の作動部22とレバーカバー23に被覆された駆動部24とを備え、作動部22の基端部をレバー軸25(図3参照)に揺動可能に支承されている。
【0028】
また、図4に示すように、切替レバーの作動部22には障子側に突出する駆動ピン26が一体に植設されており、この駆動ピン26の先端は、機枠3の底面に形成された図示しない円弧状の開口を貫通して、図2に示すように、スライダカム6に開口した横長の係合孔27に摺動可能に係合している。
【0029】
一方、機枠3の内側上方には、直方体の隅部を所定の形状に切り欠いた(図4参照)スペーサー28が機枠3の内側に形状係合をなしつつ嵌装されており、前記レバー軸25により固定されている(図3参照)。
【0030】
図示の実施例におけるスペーサー28の材質は弾性合成樹脂であり、図4に示すように、上記切替レバーの駆動ピン26と係合する円弧状のピン溝29と、このピン溝29に隣接する裾を引いた山形のばね溝31とが開口している。
【0031】
そして、これらピン溝29とばね溝31との間に残された円弧状の実体部の中央部が駆動ピン26の移動軌跡と干渉するので、この円弧状の実体部はクリックばね32となる。
【0032】
なお、図1、図2及び図4において、符号33は窓枠2に装着された切替レバー座を示し、この切替レバー座33は機枠3内の機構を覆い、見栄えを良くするための一種の装飾部材である。
【0033】
上記のように構成されたこの発明によるガードアーム機構を備えたガードアーム装置は、図2に鎖線で示すように切替レバーの駆動部24が上昇しているときには、作動部の駆動ピン26は図4において反時計方向に回動した位置に在り、スライダカム6は図3で鎖線で示した位置に下降している。
【0034】
このときには、スライダカム6の断面山形部がガードアーム4の基端を裏面側から押上げるから、ガードアーム4の自由端はアームばね9の弾力に抗して図3で時計方向に回動する。
【0035】
そして、図1に示すように係合ピン12が障子側の受け部材13から離間した待機位置をとり、このガードアーム装置は不作動状態にある。
【0036】
このガードアーム装置を作動させるには、図2乃至図4に示すように、切替レバーの駆動部24を押し下げ、スライダカム6を図3で実線で示す下降位置に置く。
【0037】
すると、ガードアーム4に外力が作用しなくなるから、アームばね9の弾力によりガードアーム4の基端はスライダカム6の平面部を挟んで機枠3の表面に接合する方向に付勢される結果、ガードアーム4の自由端の係合ピン12が図3で右方に移動し、受け部材13の抜き孔14に係入するに致る。
【0038】
この状態で障子1を開けると、換言すれば図1において障子1の自由端を上昇させると、受け部材13が図5において右方に移動し、ガードアームの係合ピン12が長孔に係入すると共にガードアームの鍔部11が受け部材13とひさし部材17との間の間隙に入り込む。
【0039】
更に障子を開けると、ガードアームの係合ピン12が長孔15中を摺り上がりつつガードアーム4の自由端を引っ張るので、障子1はガードアーム4を介して窓枠2に連結された状態で開いていき、係合ピン12が案内孔16の上端に致って障子の開度が規制される。
【0040】
上記したガードアーム機構の作動中は、係合ピン12を案内孔16から抜き外そうとする動きは鍔部11とひさし部材17との係合によって阻止され、一方、鍔部11をひさし部材17と受け部材13との間の間隙から抜き外そうとする動きは係合ピン12と案内孔16との係合によって阻止される。
【0041】
障子1を閉めると、係合ピン12は抜き孔14に戻り、このとき切替レバーを上昇させるとガードアーム4の自由端が障子から離間する方向に移動してガードアーム機構が待機状態に戻る。
【0042】
なお、図示の実施例では切替レバー21とスライダカム6を用いてガードアーム4の自由端の見付け方向の位置を切替えるものとしたが、これは特許請求の範囲に記載されたガードアーム機構のみを窓枠に装着して障子の開閉時常にガードアーム機構が作動するようにし、窓を全開するときには手指でガードアームの自由端を窓枠内面に押し付けるようにしてガードアーム機構を解除する実施形態を採ることができる。
【0043】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、この発明は、ガードアームの自由端に植設したフランジや鈎の無い通常の短円柱体の係合ピンを受け部材の案内孔に係合させ、係合ピンを案内孔から抜き外そうとする動きをひさし部材で阻止するようにしたので、ガードアーム装置を作動させるときのガードアームの自由端の動きを従来のものより小さくすることができ、限られた窓枠と障子との間のスペースにガードアーム装置を組込むことを可能にすると共に、ガードアーム装置の構造を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるガードアーム機構を組込んだガードアーム装置の平面図。
【図2】その正面図。
【図3】その縦断面図。
【図4】その背面図。
【図5】受け部材の背面図。
【図6】受け部材を外部空間側から見た側面図。
【符号の説明】
1 障子
2 窓枠
3 機枠
4 ガードアーム
5 支軸
11 鍔部
12 係合ピン
13 受け部材
14 抜き孔
15 長孔
16 案内孔
17 ひさし部材
Claims (1)
- 窓の閉鎖時障子の自由端縁に対向する窓枠の内面に、該内面に直交する方向の支軸を介して細長い板状のガードアームの基端を回動可能に、かつ支軸を傾動可能に枢着することにより、ガードアームを回転自在にかつガードアームの自由端が障子の見付け方向に移動できるように設け、上記ガードアームの自由端には、周囲に鍔部を残して、障子の自由端縁に装着された受け部材側に突出する係合ピンを植設し、一方、上記受け部材には、係合ピンの出入りを許容する抜き孔と、上下方向に延在し、係合ピンと摺動可能に係合する長孔とを連設した案内孔を形成すると共に、受け部材に重合するようにして、かつ受け部材との間にガードアームの自由端の鍔部を受入れることができる間隙を保って、ガードアームと干渉しない側の長孔の開口端縁部を覆うひさし部材を一体に結合したことを特徴とする窓のガードアーム機構。
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