JP4099374B2 - ホースの継手構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホースの継手構造に関し、特には、自動車などのブレーキホースのように内圧がかかるホースを、継手金具を介在させて他の管などに接続する際に適用されるホースの継手構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の内圧がかかるホースとしては、特許文献1に説明されているような、内管から外管までを複数のゴム材を組合わせて製造された複合ゴム製ホースや、樹脂製の内管の外周にステンレス線補強層が編組された樹脂系のホース、あるいは特許文献2にも説明されているような、内面ゴム層の上に、めっき処理された高張力硬鋼線を編組した補強層、その上の外面ゴム層からなるホースなどが使用される。これらの内、近年、編組された金属線補強層を有するホースが外観や強度の面から使用されることが多くなっている。
【0003】
上記金属線補強層を有するホースと継手金具とを接続する方法としては、特許文献2にも説明されているように、一般的に、ホース本体の一端をニップル金具とソケット金具との間に挿入し、ソケット金具をかしめることにより一体化させている。この場合のホースの継手構造は、使用条件に対する性能(強度、抜け力、耐久性等の品質)を維持させるために、ニップル金具とソケット金具との間に挿入されるホースは、外面ゴム層が被覆されて有る場合にはそれを除去し、金属線補強層を露出した状態で、ソケット金具の先端側をかしめることによって、ソケット金具の内側に形成された溝突起部を金属線補強層に食い込ませることにより一体的に固定されている。外面ゴム層の被覆が無い場合には金属線補強層の上から同様にして固定されている。
【0004】
ところで、上記の如きホースの継手構造では、特許文献2にも説明されているように、ソケット金具の先端側内面とホースとの間に隙間が生じる。そして、その隙間があるために、その隙間はもとより、その隙間を通って洗車の際の洗車水や雨水、更には微細なごみ等の浸入が想定され、ソケット金具や金属線補強層の腐食、更にはホース継手の耐久性の低下などが懸念されている。
【0005】
そして、特許文献2では、金属線補強層の上に更に外面ゴム層を有するホースを対象として、上記の如き問題点を改善したホース継手金具が提案されている。その提案のホース継手金具は、内面ゴム層上に補強層を編組し、その上にゴム層を設けてなるホース本体の一端を、外面ゴム層を除去して所定長さの補強層を露出させ、この露出した補強層の部分を、ニップル金具に挿入すると共に、その外周面を、内面に溝突起部を設けたソケット金具でかしめ固定するようにしてなるホース継手金具において、前記補強層を露出させたホース本体の外面ゴム層の端末部に位置する前記ソケット金具の先端側内面に、ホースの外径寸法の変動に対応させたテーパ部と、外面ゴム層の外周面に当接する押さえ部とを形成したホース継手金具である。
【0006】
【特許文献1】
特開平1−164886号公報
【特許文献2】
特開平8−170772号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記提案のホース継手金具を用いた継手構造では、補強層を露出させたホース本体の外面ゴム層の端末部に位置するソケット金具の先端側内面に、ホースの外径寸法の変動に対応させたテーパ部と、外面ゴム層の外周面に当接する押さえ部とを形成しているので、押さえ部が外面ゴム層の外周面に当接することで、洗車水や雨水等が浸入しにくくなることが期待されるものの、ブレーキホースのように屈曲して取付けられるホースの場合には、屈曲させた内側部分の押さえ部とホース外面とは食い込むが、外側部分は逆に食い込みが少なく使用しているうちに隙間を生じることが懸念され、洗車水や雨水等の浸入が想定される。
【0008】
本発明は、上記の事情に基づいてなしたものであって、その目的は、洗車の際の洗車水や雨水、更には微細なごみ等が浸入することの無いホースの継手構造を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明(請求項1)に係るホースの継手構造は、金属線補強層を有するホースと、そのホースの管端部の内側に挿入されたニップルと、そのホースの管端部の金属線補強層の外側にかしめて取付けられたソケットと、金属線補強層の外側に被覆された保護層に設けられた弾性リング部材と、ソケット及び弾性リング部材に亘って被覆された熱収縮保護管とを備えてなるものである。
【0010】
上記の構成では、保護層、弾性リング部材、熱収縮保護管の三つが重なった部位においては、相互に有する弾性によって、ホースを屈曲させてもなじみが生じるためそれぞれの間で隙間を生じることが無く、ソケットが金属線補強層の外側にかしめられている部位にまで、洗車の際の洗車水や雨水、更には微細なごみ等が浸入するのを防止することができる。これにより、ソケットや金属線補強層の腐食の懸念が無くなるとともに、ホース継手の耐久性の向上が期待される。なお、ソケットのかしめ位置を保護層にかからない位置とするのは、保護層にかかった場合には屈曲して取付けた際に保護層が長手方向に無理に引っ張られ、保護層の劣化を早め、亀裂などを生じることが懸念されるためである。
【0011】
そして、上記請求項1に記載のホースの継手構造においては、弾性リング部材が、Oリングであってもよい(請求項2)。Oリングであれば、市販品が使用でき安価でもって上記の作用効果も十分に期待できる。
【0012】
また、上記請求項1又は2に記載のホースの継手構造においては、金属線補強層がステンレス線を編組したものであることが好ましい(請求項3)。金属線を巻付けたものでもよいが、編組したものは保護層を透明樹脂とした場合に、外から編組が見え外観がよい上に、上記の作用効果も十分に期待できる。
【0013】
また、上記請求項1乃至3のいずれかに記載のホースの継手構造においては、金属線補強層の外側に被覆された保護層が、予めホースに被覆されたものであってもよいし(請求項4)、ホースと継手金具(ニップル、ソケット)を取付けた後に継手金具を除いたホースの外周に熱収縮樹脂などを施したものであってもよい。特に、後者の場合には、ホース端の保護層を取り除く手間が省けるとともに、保護層の端が確実にソケットのかしめ位置から外れるため、ホースを屈曲した際に、保護層が長手方向に無理に引っ張られることがなく、保護層としての機能が果たせる上に、上記の作用効果も十分に期待できる。
【0014】
また、上記請求項1乃至4のいずれかに記載のホースの継手構造においては、熱収縮保護管が、熱収縮樹脂又は熱収縮ゴムのいずれかであってもよい(請求項5)。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係るホースの継手構造の半断面図である。1はホース、2は継手金具、3は保護管、4は弾性リング部材、5は熱収縮保護管である。
【0016】
ホース1は、樹脂製内管6と、その外側のステンレス線を編組した補強層7の二層複合管である。
【0017】
継手金具2は、ニップル8とソケット9からなり、本例ではニップルをソケット9の一端側の管内部に挿入して銅ロウ付して固定するとともに、他端側には接続用金属管10が管端部挿入されて同じく銅ロウ付して固定されている。そして、ニップル8の外周とソケット9の内周との間の空間にホース1を挿入するとともに、ソケット9の中央部11をかしめ、このかしめ力によってホース2のステンレス線補強層7に押圧して、ホース1がソケット2に取付けられている。
【0018】
保護管3は、樹脂管又はゴム管である。この保護管3は、予めステンレス線補強層7の表面に三層複合管として被覆してあってもよいし、あるいは、上記のようにホース1を継手金具2に取付けた後、熱収縮させる前の素管を取付け、熱収縮させて保護管3として取付けてもよい。
【0019】
弾性リング部材4は、ゴムなどの弾性を有する材料からなるリング部材であればよく、断面は多角形、楕円形、円形など特に問わないが、本例のようにOリングが好ましい。この弾性リング部材4は、上記保護管3のソケット9に寄った位置に締め付け力を有するようにして取付けられている。この締め付け力によってOリング4がわずかに保護管3に食い込み、Oリング4の内側面と保護管3の外面との間の気密性が得られる。
【0020】
熱収縮保護管5は、樹脂管又はゴム管である。この熱収縮保護管5は、上記Oリング4が保護管3の外周に取付けられた後、熱収縮させる前の素管を、ソケット9の中央部11のかしめ部の外周からOリング4に亘って取付け、熱収縮させて熱収縮保護管5として取付けられる。この熱収縮保護管5が取付けられたことで、熱収縮保護管5の内面とソケット9の外面及び熱収縮保護管5の内面とホース1の保護管3の外面更にはOリング4の外周側面のそれぞれの間は気密性が得られる。
【0021】
本発明に係るホースの継手構造は、上記の如き構成であり、Oリング4の内側面と保護管3の外面との間、熱収縮保護管5の内面とソケット9の外面との間、及び熱収縮保護管5の内面と保護管3の外面との間、更に熱収縮保護管5の内面とOリング4の外側面との間のそれぞれが気密性に保たれるので、熱収縮保護管5の内部への雨水やごみなどの浸入が防止できる。
【0022】
因みに、図2は、ブレーキホース1(内管の内径3.4mm、厚さ1.0mm)の端に、図1に示す構成で継手金具2を取付けたブレーキホース部品12であって、熱収縮保護管5に内部が観察できるように透明な樹脂管を用いたものである。このブレーキホース部品12を、赤色に着色した水に浸漬するとともに、屈曲させた。この結果、熱収縮保護管5の内面と保護管3の外面との間の、熱収縮保護管5の管端からOリング4に至る間には、屈曲回数が50回程度で赤色水の浸入が認められたが、その他は、引き続き100回屈曲させたが、赤色水の浸入が全く認められなかった。これは、熱収縮保護管5の内面と保護管3の外面との間は、繰返し屈曲されることによって、相互にわずかにずれ合う動きがあるため浸入するが、その他の間はずれ合う動きが無いためと考えられる。なお、屈曲試験は、一般にブレーキホースの取付け最小曲げRがR=30mmとなっているので、赤色水を満たした水槽内に直径60mmの筒体を浸漬して固定し、この筒体にブレーキホース部品12を沿うように半周以上曲げ、これを180度反対方向に交互に繰返し曲げることで行なった。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るホースの継手構造によれば、自動車などの金属線補強層を有するブレーキホースの管端部の継手構造として適用した場合に、洗車の際の洗車水や雨水、更には微細なごみ等が浸入するのを防止することができる。またこれにより、ソケットや金属線補強層の腐食の懸念が無くなるとともに、ホース継手の耐久性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るホースの継手構造の半断面図である。
【図2】本発明に係るホースの継手構造をブレーキホースの端に適用した場合の説明図である。
【符号の説明】
1:ホース 2:継手金具 3:保護管
4:弾性リング部材 5:熱収縮保護管 6:樹脂製内管
7:ステンレス線補強層 8:ニップル 9:ソケット
10:接続用金属管 11:中央部(かしめ部)12:ブレーキホース部品

Claims (5)

  1. 金属線補強層を有するホースと、そのホースの管端部の内側に挿入されたニップルと、そのホースの管端部の金属線補強層の外側にかしめて取付けられたソケットと、金属線補強層の外側に被覆された保護層に設けられた弾性リング部材と、ソケット及び弾性リング部材に亘って被覆された熱収縮保護管とを備えてなることを特徴とするホースの継手構造。
  2. 弾性リング部材がOリングである請求項1に記載のホースの継手構造。
  3. 金属線補強層がステンレス線を編組したものである請求項1又は2に記載のホースの継手構造。
  4. 金属線補強層の外側に被覆された保護層が、予めホースに被覆されたものである請求項1乃至3のいずれかに記載のホースの継手構造。
  5. 熱収縮保護管が、熱収縮樹脂又は熱収縮ゴムである請求項1乃至4のいずれかに記載のホースの継手構造。
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