JP3449021B2 - フィラーホース端部の接続構造体及びこれに用いられるフィラーホース - Google Patents

フィラーホース端部の接続構造体及びこれに用いられるフィラーホース

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JP3449021B2 JP06681795A JP6681795A JP3449021B2 JP 3449021 B2 JP3449021 B2 JP 3449021B2 JP 06681795 A JP06681795 A JP 06681795A JP 6681795 A JP6681795 A JP 6681795A JP 3449021 B2 JP3449021 B2 JP 3449021B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料タンクとフィラー
ネックチューブ間を接続するフィラーホース端部の接続
構造体とこれに用いられるフィラーホースに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車における燃料タンクへの給
油配管について、便宜上、図1を用いて説明すると、燃
料タンク9側に設けた薄肉パイプ状のフィラーチューブ
51と、車体側に取付けられた薄肉パイプ状のフィラー
ネックチューブ61間をゴム製のフィラーホース(図示
せず)を用いて連結したものが知られている。そしてゴ
ム製フィラーホースの両端部がフィラーチューブ51の
挿入端部(図示せず)及びフィラーネックチューブ61
の挿入端部(図示せず)にそれぞれ挿入され、ゴムホー
ス両端部の外周上に取り外し可能なバンド等の公知の緊
締体(図示せず)を包囲せしめて締結したゴム製フィラ
ーホース端部の接続構造体が知られている。
【0003】ゴム製フィラーホースの場合は、公知の緊
締体で緊締することによりゴム製フィラーホースとの接
続部のシール性を確保することが可能であった。ところ
が近年、ガソリン透過に対する規制が厳しくなってお
り、内層が樹脂層で構成されたフィラーホースが考えら
れている。この場合、内層が樹脂層で構成されているた
めフィラーホース端部の接続構造体は、樹脂層が柔軟性
に欠けるので、かかるホース端部のシール性に対する信
頼性に欠けるという欠点を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来の
事情に鑑み、内層が樹脂層で構成されているフィラーホ
ースの接続端部のシール性を長期に亘って確保できるフ
ィラーホース端部の接続構造体を提供することを目的と
する。他の目的は、メンテナンスフリーを全うさせるた
めのフィラーホースの端部の接続構造体を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明が提供するフィラーホース端部の接続構造体
は、燃料タンクとフィラーネックチューブ間に延び、燃
料タンクとフィラーネックチューブ間を接続するフィラ
ーホース端部の接続構造体であって、一端が前記燃料タ
ンクに固着して設けられ、他端に第1のホース挿入端部
をもつフィラーチューブと、該フィラーチューブと離間
して設けられ、一端部に第2のホース挿入端部をもつフ
ィラーネックチューブと、少なくとも樹脂内層を備え、
該第1のホース挿入端部又は該第2のホース挿入端部の
いずれか一方又は両方に端部が密着して嵌挿されたフィ
ラーホースと、該フィラーホースの該端部の内周面に塗
布されたコーティング層と該フィラーホースの該端部の
外周面に取付られ、該第1のホース挿入端部又は該第2
のホース挿入端部のいずれか一方又は両方に該フィラー
ホースを圧着せしめた解除機能を有しない環状の締結体
とからなることを特徴とするフィラーホース端部の接続
構造体を構成したものである。
【0006】
【作用】本発明においては、図1ないし図2に示すよう
に、最内層としての樹脂からなる樹脂内層11とこの樹
脂内層11の外周に外管層してのゴム層12をもつフィ
ラーホース10の少なくとも一端部13の樹脂内層12
の内周面にコーティング剤3を塗布しておき、この一端
部13を燃料タンクに設けたフィラーチューブ51のホ
ース挿入端部52に嵌挿した後、フィラーホース10の
一端部13の外周面に環状の締結体70を取り付けて緊
締する。
【0007】フィラーホース10とホース挿入端部52
をもつフィラーチューブ51との接続状態は、クリッ
プ、クランプ、バンド等の締結体70による締結力によ
り、フィラーホース10の一端部13の最内層11の内
周面が,燃料タンク9に設けたフィラーチューブ51
ホース挿入端部52の外周面に密着ないし固着される。
望ましくは、その後、オーブン等の室内の高温(100
℃前後)雰囲気下でフィラーホース端部52に塗布され
たコーティング剤3を加熱し、フィラーホース10の内
周面に塗布されたコーティング剤3でフィラーホース1
0の一端部13の内周面とホース挿入端部52外周面
とを強く固着させても差し支えない。
【0008】従って、締結体70による締結力により、
長期間にわたって使用を続けた場合においてフィラーホ
ース10のゴム層12の緊迫力と、コーティング剤3に
よるフィラーホース10の樹脂内層11の内周面とホー
ス挿入端部52をもつフィラーチューブ51の外周面と
の密着作用ないし固着作用によって、良好なシール性を
維持することができる。
【0009】フィラーホース10の一端部13の内周面
とホース挿入端部52の外周面との結合は、一旦分離す
ると、再度結合しても強い密着ないし固着を再現できな
いので、望ましい形態として、締結体70が解除機構を
有していないので、締結体70を破壊しない限りフィラ
ーホース10とフィラーチューブ51とを取り外しでき
ないので、メンテナンスフリーを全うすることが可能と
なる。
【0010】使用できるコーティング剤としては、フッ
素ゴム系コーティング剤、フェノール系コーティング
剤、シランカップリング剤、高分子変性シリコンオイ
ル、及び、フッ素、ポリエーテル、アルコール等で変性
した変性シリコンを挙げることができ、中でも耐熱性、
密着性、耐ガソリン性等に優れたフッ素ゴム系コーティ
ング剤が好ましい。又、フィラーチューブあるいはフィ
ラーネックチューブのホース挿入端部に容易に嵌挿でき
る範囲としてフィラーホースに塗布する接着剤層の厚さ
は0.1〜10μmの範囲が好ましい。
【0011】これらのコーティング剤をフィラーホース
の樹脂からなる樹脂内層の内周面に塗布する方法として
は、接着剤中にフィラーホースの一端部又は両端部のみ
を浸漬して一端部又は両端部の内周面と外周面に塗布す
る方法、フィラーホースの内側にコーティング剤を流し
込むか又はスプレーしてフィラーホース内周面の前面に
塗布する方法、フィラーホースの一端部又は両端部に接
着剤を付着させたブラシ等を挿入してフィラーホースの
一端部又は両端部の内周面にのみ塗布する方法などがあ
る。
【0012】かかるコーティング剤の塗布作業は、接続
直前に行なっても良いが、フィラーホース製造工場で前
以て塗布することが好ましい。即ち、フィラーホース製
造工程に関連してフッ素ゴム系コーティング剤やフェノ
ール系コーティング剤は塗布後に容易に熱処理すること
ができるので生産性が良い。又、熱処理した状態であれ
ば組立工場への移送する途中でゴミ等の付着を防ぐこと
ができるからである。
【0013】コーティング剤によるフィラーホースと樹
脂からなる最内層の内周面とホース挿入端部との密着作
用ないし固着作用を更に強めるため、金属製のホース挿
入端部に表面処理を施すことも可能であり、かかる表面
処理としては、例えば、Znメッキ又はZnNiメッキ
を施した後にクロメート処理を行う方法が望ましい。
【0014】又、本発明においても、フィラーホースを
フィラーチューブおよび/またはフィラーネックチュー
ブに設けたホース挿入端部に強く締結するために環状の
締結体を使用するが、この締結体については公知のクリ
ップや、クランプ、バンド等を使用できる。しかし、本
発明では、望ましい形態としてメンテナンスフリーの接
続構造体を形成できるので、後にユーザー等が勝手に取
り外しできないように締結体は解除機構を有しないこ
と、即ち器具等を用いて意図的に変形あるいは破壊しな
い限り取り外しできないものが望ましい。その理由は、
一旦外すとメンテナンスフリーを再現するのは困難であ
るからである。
【0015】かかる環状締結体としては、解除用のツメ
を有しないクリップや、一部を加締めて緊締するバンド
等の締結体がある。特にバネ弾性により締め付けるクリ
ップ等の締結体は、熱劣化によりフィラーホースがへた
りを生じて縮径しても、これに追従し常に締結力を付与
することができる利点がある。
【0016】バネ弾性を利用した環状の締結体の具体例
を図3ないし図5に示す。この締結体は、バネ弾性を有
する帯状体を2つの自由端が重なるように略筒状に成形
したバネクランプ310であって、外側自由端311は
中央に周方向に伸びるアーム部312が切り欠いて形成
してあり、アーム部312の先端は内側に折れ曲がった
係合片312aになっている。一方、内側自由端313
の中央先端には外側の突き出た係合突起部313aが設
けてある。
【0017】このバネクランプ310は、図5に示すよ
うに、2つの自由端311、313を押し開いて拡径
し、外側自由端311のアーム部312の係合片312
aと内側自由端313の係合突起部313aを当接係止
させ、しかる後この拡径状態に保形したままフィラーホ
ース外周に装着する。
【0018】そして締結する際には、拡径状態に保形さ
れたバネクランプ310は、例えば図3においてフィラ
ーホース20の一端部23の外周面に装着したままホー
ス挿入端部52をもつフィラーチューブ51に嵌挿さ
れ、ホース挿入端部をもつチューブ51の先端部に形成
された環状突部52aによりアーム部312の係合片3
12aが押し上げられるので、図5に示すように係合片
312aと係合突起部313aの当接状態が開放され、
外側自由端311と内側自由端313がバネ弾性により
それぞれ矢印方向に移動する。従って、環状突部52a
がバネクランプ310内を通過し終わると、全体が自動
的に縮径してフィラーホース20の一端部23の外周面
を締結するものである。
【0019】更に、本発明のフィラーホース端部の接続
構造体においては、締結体310の取り外しを一層困難
にするため、図3に示すように、締結体310の外側を
包囲する締結体カバー330を装着することができる。
この締結体カバー330はゴム等で構成され、フィラー
ホース20の内周面に塗布する接着剤5と同様の接着剤
を用いて、フィラーホース20の一端部23の外周面に
取り外しできないように固着することも可能である。
【0020】即ち、フィラーホース20の一端部23の
外周面にも内周面の接着剤5と同様の接着剤6を塗布し
ておけば、締結体カバー330を取付けた後、接着剤6
が使用中に日常運行する自動車に伝わる熱で自動的に加
熱されることにより、締結体カバー330をフィラーホ
ース20の一端部23の外周面に固着することができ
る。
【0021】尚、フィラーホースの、内層がガソリンが
透過し難いフッ素樹脂(ETFE)、ビニレン系フッ素
樹脂、ポリアミド樹脂からなるものが好ましい。この場
合、樹脂内層の厚さは、通常0.1〜1mm程度であ
る。
【0022】又、他の望ましい燃料フィラーホースの場
合は、内管は2層構造で構成されており、その1層目の
樹脂内層にフッ素系樹脂(ETFE)を採用し、1層目
の外側に2層目としてアクリロニトリルーブタジエンゴ
ム(NBR)、ヒドリンゴム(ECO)、クロロスルホ
ン化ポリエチレン(CSM)、塩素化ポリエチレン(C
PE)、アクリルゴム(ACM)等を採用し、2層目の
外側にビニロン、ポリエステル、アラミド等の補強糸か
らなる補強層、その外側に2層目と同様の材料及びNB
RとPVCのブレンドからなる外管を備えたものが一般
的である。
【0023】
【実施例】
(実施例1)本発明の一実施例を図1〜図6に基づいて
説明する。図1において、61が自動車の車体に取り付
けられた金属製の薄肉パイプ状のフィラーネックチュー
ブであり、このフィラーネックチューブ61から離隔し
た車体部分に燃料タンク9が取付けられている。そし
て、燃料タンク9とフィラーネックチューブ61間が、
樹脂内層11を備えたフィラーホース10にて接続され
ている。
【0024】燃料タンク9の側壁に薄肉パイプ状のフィ
ラーチューブ51の一端が固着され、図2に示すよう
に、フィラーチューブ51の他端部に形成された第1の
ホース挿入端部52にフィラーホース10の一方の端部
13が挿入され、このホース端部13がホース端部13
の外周面上から解除機構を有しない環状の締結体70に
より、第1のホース挿入端部52に対して締結固着され
ている。
【0025】同様に、薄肉パイプ状のフィラーネックチ
ューブ61の一端に形成された第2のホース挿入端部6
2にフィラーホース10の他方のホース端部14が挿入
され、このホース端部14がホース端部14の外周面上
から解除機構を有しない環状の締結体70により、ホー
ス挿入端部62に対して締結固着されている。
【0026】環状の締結体70は、フィラーホース10
の外径よりも大きな径を有する大径部と、この大径部の
径に対して対称位置に小径部71,72を有し、大径部
にホース端部13,14が嵌挿され、小径部分71、7
2を絞るように大径部を工具を用いて加締め、ホース1
0の外周面軸方向に沿ってくびれ部71a,72aが形
成され、ホース端部13,14の外周面上から環状の締
結体70により、意図的にこの金属バンド70を破壊し
ない限り解除不能にホース挿入端部52,62に対して
締結固着している。
【0027】フィラーホース10は、最内層としてナイ
ロン等の樹脂からなる厚みが0.1mm〜1.0mm程
度の薄肉な樹脂内層11とこの内層11の外周面上に施
された厚み2mm〜6mm程度のクロロプレンゴム等か
らなる外菅12とで構成され、それぞれのホース端部1
3、14の樹脂内層11の内周面には、フッ素ゴム系の
コーティング剤を0.1〜10ミクロンの厚さに塗布し
たコーティング層3、3が施されている。なお、フィラ
ーホース10の中間部にはホースの可塑性を高めるため
に蛇腹部15が一体に形成されている。
【0028】(実施例2)次に他の実施例を図3ないし
図5に基づいて説明する。なお、図2と同一箇所は同一
符号を付す。フィラーホース20は、図3に示すよう
に、その一端部23には、内周面及び外周面にそれぞれ
コーティング剤5、6が塗布されていて、図示されてい
ない燃料タンクから延設された薄肉金属パイプからなる
フィラーチューブ52の一端部に、第1のホース端部2
3が嵌挿されている。
【0029】又、フィラーホース20の一方のホース端
部23の外周面上には、図4ないし図5に示すような略
筒状のバネクランプからなる締結体310が施され、バ
ネクランプ310の締結力でフィラーホース20の一方
のホース端部23がフィラーチューブ51の先端に環状
の突部52aを有する第1のホース挿入端部52に対し
て締結されている。同様にして、フィラーホース20の
他方のホース端部は、内周面及び外周面にそれぞれコー
ティング剤が塗布され、フィラーネックチューブの先端
部に、第2のホース端部が嵌挿され、しかる後、フィラ
ーホースの他方のホース端部の外周面上に締結体310
が施され、フィラーネックチューブの第2のホース挿入
端部に対して、フィラーホース20の他方のホース端部
が締結されている(図示せず)。
【0030】具体的に説明すると、フィラーホース20
は、図3に示すように、樹脂内層21と、樹脂内層21
の外周上を被覆したNBR・PVC総ゴム単層とからな
る外管層22とで構成されている。なお、このフィラー
ホース20を直管形状に構成することができることは勿
論のこと、図6に示すように、曲り管形状のフィラーホ
ース30に構成でき、このフィラーホースの内周面に軸
方向一端から他端に高分子変性シリコンオイル等を塗布
してコーティング層を形成しても差し支えな。また、
この発明はフィラーホースを図7中の()のように、
樹脂内層を構成する第1層のフッ素系樹脂31aとNB
Rの第2層31bとの2層構造に形成し、NBRの第2
層31bの外周面上に、ポリエステルの補強糸を編組し
た外管層42を施して構成しても差し支えない。
【0031】また、図7中の()のように、樹脂内層
31aを構成する第1層のフッ素系樹脂と第2層31b
のNBRとの2層構造にし、第2層31bの外周上に中
間ゴム層31cが施され、中間ゴム層31cの外周上に
ポリエステルの補強糸を編組した外管層41を被覆して
フィラーホースを構成しても差し支えない。
【0032】また、図7中の(C)のように、樹脂内層
を構成する第1層のフッ素系樹脂内層31aと第2層3
1bとのNBRとの2層構造にし、第2層31bの外周
上にポリエステルの補強糸を編組した補強層43を施
し、補強層43の外周にNBR等の外管層31aを設け
てフィラーホースを構成しても差し支えない。また、図
7中の(D)のように、樹脂内層を構成する第1層31
aのフッ素系樹脂と第2層31dのNBRとの2層構造
にし、第2層の外周上にCSMからなる外管層31eを
被覆してフィラーホースを構成しても差し支えない。
【0033】フィラーホース20は加硫成形された長尺
体フィラーホースを所定の長さに切断したものであり、
そのフィラーホース20の一端部23、を溶剤に溶かし
たフッ素ゴム系コーティング剤中に浸漬して、一端部2
3の内周面と外周面にコーティング剤5、6を0.1〜
10μmの厚さに塗布した後、室温150℃の熱風炉に
30分程度投入することによりコーティング剤5、6を
半加硫してコーティング剤5、6のコーティング層を形
成した。
【0034】一方、筒状のバネクランプ310を、図5
に示すように2つの自由端311、313を押し開き、
外側自由端311のアーム部312の係合片312aと
内側自由端313の係合突起部313aを当接係止させ
て拡径状態に保形した。この拡径状態に保形したバネク
ランプ310の外周に、ゴム製の締結体カバー330を
かぶせて包囲した。
【0035】このように締結体カバー330をかぶせた
バネクランプ310を、拡径状態に保形したまま、フィ
ラーホース20の一端部23の外周上に挿着し、そのま
まフィラーホース20の一端部23をフィラーチューブ
51のホース挿入端部52に差し込んだ。その際、ホー
ス挿入端部52をもつフィラーチューブ51の先端部に
形成された環状突部52aがバネクランプ310の内側
を通過して、図5に示すように、アーム部312の係合
片312aが押し上げられて係合片312aと係合突起
部313aの当接状態が解放され、外側自由端311と
内側自由端313がバネ弾性によりそれぞれ矢印方向に
移動することにより、全体が自動的に縮径してフィラー
ホース20の一端部23をフィラーチューブ20のホー
ス挿入端部23に緊迫状体に締結した。
【0036】かくして得られたフィラーホース20とフ
ィラーチューブ51の接続構造体は、自動車を日常運転
することによって、フィラーホース20の一端部23の
内周面に設けたコーティング剤5が常温加熱により、次
第にフィラーチューブ51の挿入端部52の外周面とフ
ィラーホース20一端部23の内周面とを固着する。そ
の結果、この接続構造体は、長期耐久老化試験により、
優れたシール性を長期にわたり維持できることが確認で
きた。
【0037】又、バネクランプ310の外周を包囲する
締結体カバー330を半加硫状態に成形すると共に、締
結体カバー330の軸方向両端から内側に突設させた鍔
部331、332の環状端面をフィラーホース20の外
周面に圧接するように形成することによって、日常運行
する自動車に伝わる熱により、フィラーホース20の一
端部23の外周面に塗布されているコーティング剤6に
より締結体カバー310鍔部331、332をフィラー
ホース20の外周面に固着し、締結体カバー330を取
り外し不能に設けることが可能である。
【0038】
【発明の効果】従って、本実施例のフィラーホース端部
の接続構造体によれば、長期にわたる優れたシール性の
確保でき、優れたシール性の確保によりメンテナンスフ
リーの要望に応えることができ、しかもバネクランプ3
10のように解除用の手段を有しない締結体310の使
用と、フィラーホース110の外周面に固着した締結体
カバー330により、締結体310を破壊しない限り取
り外しできないように設けることができ、メンテナンス
フリーを全うすることができる。
【0039】本発明は、上記した実施例を適宜組合せて
実施できることは勿論のこと、フィラーネックチューブ
あるいはフィラーチューブを金属製に換え樹脂であって
も差し支えない等、本発明の主旨を逸脱しない範囲にお
いて、他の多くの形態及び態様で実施することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィラーホースをフィラーチューブとフィラー
ネックチューブ間にメンテナンスフリー接続した状態を
示す第1の実施例の斜視図である。
【図2】図1の要部を示す断面図である。
【図3】フィラーホースをフィラーチューブの第1のホ
ース挿入端部に接続した状態を示す接続構造体の他の実
施例を示す要部の断面図である。
【図4】バネ弾性を利用した締結体の一具体例であるバ
ネクランプの拡径状態に保形された状態を示す斜視図で
ある。
【図5】図5のバネクランプが縮径して締結する状態を
説明するためのバネクランプの断面図である。
【図6】フィラーホースの他の具体例示した断面図であ
る。
【図7】フィラーホースの他の具体例を説明する縦断面
図である。
【符号の説明】
10、20、30 フィラーホース 11、21、31a 樹脂内層 51 フィラーチューブ 52 第1の挿入端部 61 フィラーネックチューブ 62 第2のホース挿入端部 70、310 締結体 330 締結体カバー 5、6、7、 コーティング剤

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料タンクとフィラーネックチューブ間に
    延び、燃料タンクとフィラーネックチューブ間を接続す
    るフィラーホース端部の接続構造体であって、一端が前
    記燃料タンクに固着して設けられ、他端に第1のホース
    挿入端部をもつフィラーチューブと、該フィラーホース
    と離間して設けられ、一端部に第2のホース挿入端部を
    もつフィラーネックチューブと、少なくとも樹脂内層を
    備え、該第1のホース挿入端部又は該第2のホース挿入
    端部のいずれか一方又は両方に端部が密着して嵌挿され
    たフィラーホースと、該フィラーホースの該端部の内周
    面に塗布されたコーティング層と該フィラーホースの該
    端部の外周面に取付られ、該第1のホース挿入端部又は
    該第2のホース挿入端部のいずれか一方又は両方に該フ
    ィラーホースを圧着せしめた解除機構を有しない環状の
    締結体とからなることを特徴とするフィラーホース端部
    の接続構造体。
  2. 【請求項2】前記請求項1に記載のフィラーホース端部
    の接続構造体に用いられるフィラーホース。
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