JPH0821578A - ホース端部の接続構造体とこれに用いられる弾性ホース及びその接続方法 - Google Patents

ホース端部の接続構造体とこれに用いられる弾性ホース及びその接続方法

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JPH0821578A
JPH0821578A JP17750694A JP17750694A JPH0821578A JP H0821578 A JPH0821578 A JP H0821578A JP 17750694 A JP17750694 A JP 17750694A JP 17750694 A JP17750694 A JP 17750694A JP H0821578 A JPH0821578 A JP H0821578A
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hose
peripheral surface
elastic hose
elastic
fastening body
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JP17750694A
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Kimihide Ito
公英 伊藤
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)
  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車エンジン回りの配管機器の金属パイプ
と樹脂からなる最内層をもつ弾性ホースとの接続構造体
であって、継手装置を用いることなく、しかも長期間に
わたって安定したシール性を確保することができ、従っ
てメンテナスフリーの要請に十分対応することが可能
な、ホース端部の接続構造体を提供する。 【構成】 金属パイプ210のホース接続用管状部21
1と、ホース接続用管状部211に一端部111が嵌挿
された樹脂からなる最内層115をもつ弾性ホース11
0と、弾性ホース110の少なくともホース接続用管状
部211に嵌挿した一端部110の内周面に塗布された
コーティング5と、弾性ホース110の一端部111の
外周面に取付られホース接続用管状部211に弾性ホー
ス110を圧着している締結体310とからなるホース
端部の接続構造体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弾性ホースを自動車の
エンジンやフューエルタンク等の回りに配設されるプレ
ッシャーレギュレータやフューエルストレーナ等の配管
機器に接続する際に、フレアー継手、フランジ継手、ア
イコネクタ、クイックコネクタ等の継手装置を介するこ
となく、メンテナンスフリーに接続したホース端部の接
続構造体とこれに用いられる弾性ホース、並びにその接
続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車エンジンの燃料ホース
等のように自動車に装着される弾性ホースについては、
配管機器に接続した後、保守点検等のために使用途中で
取り外す必要のないメンテナンスフリーとすることが要
望されており、そのため通常の手段では取り外すことが
できないように接続する傾向にある。
【0003】そこで従来は、燃料ホース等の弾性ホース
とプレッシャーレギュレータやフューエルストレーナ等
の配管機器との間に継手装置を介在させ、ホースと継手
装置の一端とを取り外しできないように固着することが
行われていた。例えば図1に示すように、弾性ホース1
0の一端部11にフレア継手等の接続金具30のインサ
ート部31を予めホース製造工場で取り外しできないよ
うにスリーブ90でかしめて接続固定しておき、その後
自動車組立工場においてこの接続金具30のインサート
部31の反対側のナット状継手部32をフューエルスト
レーナー等の金属パイプ24のフレアー部24aに、ス
リーブ状締め付けネジ40で接続固定していた。
【0004】この場合、ホース製造工場で弾性ホース1
0と接続金具30を接続する際に、予め接続金具30の
インサート部31の外周に接着剤8を塗布しておき、こ
れを弾性ホース10の一端部11に嵌挿し、外側からス
リーブ90等で締め付けた後、接着剤8で弾性ホース1
0と接続金具30のインサート部31とを密着させ固定
していた。尚、図中の12は補強糸を編組した補強層で
ある。
【0005】このような接続構造を採ることによって、
弾性ホース10の一端部11と接続金具30との間は長
期的に安定したシール性が確保されるが、フューエルス
トレーナー等の配管機器に設けた金属パイプ21と接続
するために、当然のことながら別にフレア継手24、3
0、40等の各種の継手装置が必要であった。
【0006】しかるに、近年においてはコスト削減の要
望が強くなり、そのため部品点数を減らすことが避けら
れない状況にある。従って、ホースの機器への接続にお
いても継手装置を介在させず、燃料ホース等の弾性ホー
スをフューエルストレーナー等の配管機器に設けたパイ
プ等のホース接続用管状部に直接接続することが試みら
れている。
【0007】即ち、図2に示すように、弾性ホース10
の一端部11を自動車に組み付けられたフューエルスト
レーナー等の配管機器に設けた金属パイプ20に直接嵌
挿し、弾性ホース10の一端部11の外周にクリップ9
1等の各種の締結体を取り付けて、弾性ホース10を金
属パイプ20等に強く圧着固定するものである。締結体
としては、帯状弾性体をリング状に形成し、縮径時の弾
発力を利用して強く締結する図示したクリップ91やク
ランプの外、締め付け部材の両端をボルトとナット等の
緊締手段により締め付け縮径するバンド等が知られてい
る。
【0008】この方法は継手装置を介在させないため安
価ではあるが、長期間使用していると弾性ホース10が
熱劣化等をおこし、締め付けられた弾性ホース10の端
部11における緊締力が減少してシール性が低下してし
まう恐れがあった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のごとく、弾性ホ
ースを自動車エンジン回りのフューエルストレーナ等の
配管機器に直接接続する構造を採る場合、継手装置が不
要となるのでコストの削減には寄与し得るものの、長期
間にわたって接続部のシール性を確保することは難し
く、メンテナンスフリーの要請を達成することができな
い現状であった。
【0010】本発明は、かかる従来の事情に鑑み、コス
ト低減のため継手装置を用いることなく、しかも長期間
にわたって安定したシール性を確保することができ、従
ってメンテナンスフリーの要請に十分対応することが可
能な、ホース接続用管状部とホース端部の接続構造体を
提供することを、並びにかかる接続構造体を得るための
接続方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明が提供するホース端部の接続構造体は、ホー
ス接続用管状部と、該ホース接続用管状部に一端部が密
着して嵌挿された樹脂からなる最内層をもつ弾性ホース
と、該弾性ホースの該最内層の少なくとも前記ホース接
続用管状部に嵌挿した一端部内周面の塗布されたコーテ
ィング層と、前記弾性ホースの一端部外周面に取付けら
れ前記ホース接続用管状部に弾性ホースを圧着している
環状の締結体とからなる。
【0012】又、上記ホース端部の接続構造体を得るた
めには、ホース接続用管状部に樹脂からなる最内層をも
つ弾性ホースの端部を接続する方法において、該弾性ホ
ースの該最内層の少なくとも一端部内周面にコーティン
グ剤を塗布した後、該弾性ホースの該最内層の該一端部
を前記ホース接続用管状部に嵌挿し、該弾性ホースの一
端部外周面に環状の締結体を取付けて前記ホース接続用
管状部に弾性ホースを圧着する方法を採用する。
【0013】
【作用】本発明においては、図3に示すように、樹脂か
らなる最内層115をもつ弾性ホース110の少なくと
も一端部111の最内層の内周面にコーティング剤5を
塗布しておき、この一端部111を配管機器に設けた金
属パイプ210等のホース接続用管状部211に嵌挿し
た後、弾性ホース110の一端部111の外周面に環状
の締結体310を取り付けて緊締する。
【0014】弾性ホース110とホース接続用管状部2
11との接続直後の状態は、クリップ、クランプ、バン
ド等の締結体310による締結力により、弾性ホース1
10の一端部111の最内層115の内周面が配管機器
(図示せず)に設けた金属パイプ210のホース接続用
管状部211の外周面に密着した状態である。しかも、
その後、エンジン室内の高温雰囲気下で使用している間
に自動的に加熱され、弾性ホース110の内周面に塗布
されたコーティング剤5が弾性ホース110の一端部1
11の内周面と金属パイプ210のホース接続用管状部
211の外周面とを固着させる。
【0015】従って、初期の使用において、締結体31
0の締結力に伴う弾性ホース110の緊迫力により十分
なシール性を備えることは勿論、長期間にわたって使用
を続けた場合において弾性ホース110の緊迫力が低下
しても、コーティング剤5による弾性ホース110の最
内層の内周面とホース接続用管状部211の外周面との
密着作用ないし固着作用によって、良好なシール性を維
持することができ、メンテナンスフリーを達成すること
が可能となる。
【0016】使用できるコーティング剤としては、フッ
素ゴム系コーティング剤、フェノール系コーティング
剤、シランカップリング剤、高分子変性シリコンオイ
ル、及び、フッ素、ポリエーテル、アルコール等で変性
した変性シリコンを挙げることができ、中でも耐熱性、
密着性、耐ガソリン性等に優れたフッ素ゴム系コーティ
ング剤が好ましい。又、パイプ等のホース接続用管状部
に容易に嵌挿できる範囲として弾性ホースに塗布する接
着剤層の厚さは0.1〜50μmの範囲が好ましい。
【0017】これらのコーティング剤を弾性ホースの樹
脂からなる最内層の内周面に塗布する方法としては、接
着剤中にホースの一端部又は両端部のみを浸漬して一端
部又は両端部の内周面と外周面に塗布する方法、ホース
の内側にコーティング剤を流し込むか又はスプレーして
ホース内周面の前面に塗布する方法、ホースの一端部又
は両端部に接着剤を付着させたブラシ等を挿入してホー
スの一端部又は両端部の内周面にのみ塗布する方法など
がある。
【0018】かかるコーティング剤の塗布作業は、接続
直前に行なっても良いが、ホース製造工場で前以て塗布
することが好ましい。即ち、ホース製造工程に関連して
フッ素ゴム系コーティング剤やフェノール系コーティン
グ剤は塗布後に容易に熱処理することができるので生産
性が良い。又、熱処理した状態であれば組立工場への移
送する途中でゴミ等の付着を防ぐことができるからであ
る。
【0019】コーティング剤による弾性ホースと樹脂か
らなる最内層の内周面とホース接続用管状部の密着作用
ないし固着作用を更に強めるため、金属パイプ等のホー
ス接続用管状部に表面処理を施すことも可能であり、か
かる表面処理としては、例えば、Znメッキ又はZnN
iメッキを施した後にクロメート処理を行う方法が望ま
しい。
【0020】又、本発明においても、弾性ホースを配管
機器に設けたホース接続用管状部に強く締結するために
現状の締結体を使用するが、この締結体については公知
のクリップや、クランプ、バンド等を使用できる。しか
し、本発明ではメンテナンスフリーの接続構造体を形成
できるので、後にユーザー等が勝手に取り外しできない
ように締結体は解除機構を有しないこと、即ち器具等を
用いて意図的に変形あるいは破壊しない限り取り外しで
きないものが望ましい。その理由は、一旦外すとメンテ
ナンスフリーを再現するのは困難であるからである。
【0021】かかる環状締結体としては、解除用のツメ
を有しないクリップや、一部を加締めて緊締するバンド
等の締結体がある。特にバネ弾性により締め付けるクリ
ップ等の締結体は、熱劣化により弾性ホースがへたりを
生じて縮径しても、これに追従し常に締結力を付与する
ことができる利点がある。
【0022】バネ弾性を利用した環状の締結体の具体例
を図4及び図5に示す。この締結体は、バネ弾性を有す
る帯状体を2つの自由端が重なるように略筒状に成形し
たバネクランプ310であって、外側自由端311は中
央に周方向に伸びるアーム部312が切り欠いて形成し
てあり、アーム部312の先端は内側に折れ曲がった係
合片312aになっている。一方、内側自由端313の
中央先端には外側の突き出た係合突起部313aが設け
てある。
【0023】このバネクランプ310は、図4に示すよ
うに、2つの自由端311、313を押し開いて拡径
し、外側自由端311のアーム部312の係合片312
aと内側自由端313の係合突起部313aを当接係止
させ、しかる後この拡径状態に保形したままホース外周
に装着する。
【0024】そして締結する際には、拡径状態に保形さ
れたバネクランプ310は、例えば図3において弾性ホ
ース110の一端部111の外周面に装着したままホー
ス接続用管状部211に嵌挿され、ホース接続用管状部
211の先端部に形成された環状突部211aによりア
ーム部312の係合片312aが押し上げられるので、
図5に示すように係合片312aと係合突起部313a
の当接状態が開放され、外側自由端311と内側自由端
313がバネ弾性によりそれぞれ矢印方向に移動する。
従って、環状突部211aがバネクランプ310内を通
過し終わると、全体が自動的に縮径して弾性ホース11
0の一端部111の外周面を締結するものである。
【0025】更に、本発明のホース端部の接続構造体に
おいては、締結体310の取り外しを一層困難にするた
め、図3に示すように、締結体310の外側を包囲する
締結体カバー330を装着することができる。この締結
体カバー330はゴム等で構成され、弾性ホース110
の内周面に塗布する接着剤5と同様の接着剤を用いて、
弾性ホース110の一端部111の外周面に取り外しで
きないように固着することも可能である。
【0026】即ち、弾性ホース110の一端部111の
外周面にも内周面の接着剤5と同様の接着剤6を塗布し
ておけば、締結体カバー330を取付けた後、接着剤6
が使用中にエンジンルーム内の熱で自動的に加熱される
ことにより、締結体カバー330を弾性ホース110の
一端部111の外周面に固着することができる。
【0027】尚、弾性ホースの構成は、特に自動車エン
ジン用等の燃料ホースの場合、最内層がガソリンが透過
し難いフッ素樹脂(ETFE)、ビニレン系フッ素樹
脂、ポリアミド樹脂からなるものが好ましい。この場
合、最内層の厚さは、通常0.1〜1mm程度である。
【0028】又、他の望ましい燃料ホースの場合は、内
管は2層構造で構成されており、その1層目(最内層)
にフッ素系樹脂(ETFE)を採用し、1層目の外側に
2層目としてアクリロニトリルーブタジエンゴム(NB
R)、ヒドリンゴム(ECO)、クロロスルホン化ポリ
エチレン(CSM)、塩素化ポリエチレン(CPE)、
アクリルゴム(ACM)等を採用し、2層目の外側にビ
ニロン、ポリエステル、アラミド等の補強糸からなる補
強層、その外側に2層目と同様の材料及びNBRとPV
Cのブレンドからなる外管を備えたものが一般的であ
る。
【0029】
【実施例】
実施例1 本発明の一実施例を図3〜図6に基づいて説明する。図
3に図示したホース接続構造体において、弾性ホース1
10は図6に示す燃料系ゴムホースであり、その一端部
111には、図3に示すように、内周面及び外周面にそ
れぞれコーティング剤5、6が塗布されていて、図示さ
れていない自動車エンジン回りに配設されたプレッシャ
ーレギュレータに設けた金属パイプ210の先端部に、
即ちホース接続用管状部211に嵌挿されている。
【0030】又、弾性ホース110の一端部111の外
周面上には、図4ないし図5に示した略筒状のバネクラ
ンプ310からなる締結体が施され、バネクランプ31
0の締結力で弾性ホース110の一端部111がホース
接続用管状部211に対して緊迫され、密着して固定さ
れている。更に、バネクランプ310からなる締結体の
外周はゴム製の締結体カバー330で襲われ、締結体3
10を容易に取り外しできないようになっている。
【0031】以下、具体的に説明すると、弾性ホース1
10は自動車エンジン回りの配管に用いられる燃料系ゴ
ムホースであって、図6に示すように、最内層115を
なす第1層のフッ素系樹脂と第2層116のNBRとの
2層構造になっている。第2層116の外周上にはポリ
エステルの補強糸を編組した補強層117が施され、補
強層117の外周上をCSMからなる外管層118が被
覆している。
【0032】この弾性ホース110は加硫成形された長
尺体ホースを所定の長さに切断したものであり、その弾
性ホース110の一端部111を溶剤に溶かしたフッ素
ゴム系コーティング剤中に浸漬して、一端部111の内
周面と外周面にコーティング剤5、6を0.1〜50μ
mの厚さに塗布した後、室温150℃の熱風炉に30分
程度投入することによりコーティング剤5、6を半加硫
してコーティング剤5、6のコーティング層を形成し
た。
【0033】一方、筒状のバネクランプ310を、図4
に示すように2つの自由端311、313を押し開き、
外側自由端311のアーム部312の係合片312aと
内側自由端313の係合突起部313aを当接係止させ
て拡径状態に保形した。この拡径状態に保形したバネク
ランプ310の外周に、ゴム製の締結体カバー330を
かぶせて包囲した。
【0034】このように締結体カバー330をかぶせた
バネクランプ310を、拡径状態に保形したまま、弾性
ホース110の一端部111の外周上に挿着し、そのま
ま弾性ホース110の一端部111を金属パイプ210
のホース接続用管状部211に差し込んだ。その際、ホ
ース接続用管状部211の先端部に形成された環状突部
211aがバネクランプ310の内側を通過して、図5
に示すように、アーム部312の係合片312aが押し
上げられて係合片312aと係合突起部15aの当接状
態が解放され、外側自由端311と内側自由端313が
バネ弾性によりそれぞれ矢印方向に移動することによ
り、全体が自動的に縮径して弾性ホース110の一端部
111をホース接続用管状部211に緊迫状体に締結し
た。
【0035】かくして得られた弾性ホース110と金属
パイプ210の接続構造体は、自動車を日常運行するこ
とによって、弾性ホース110の一端部111の内周面
に設けたコーティング剤5がエンジンルームの熱によ
り、次第にホース接続用管状部211の外周面と弾性ホ
ース110一端部111の内周面とを固着する。その結
果、この接続構造体は、長期耐久老化試験により、優れ
たシール性を長期にわたり維持できることが確認でき
た。
【0036】又、バネクランプ310の外周を包囲する
締結体カバー330を半加硫状態に成形すると共に、締
結体カバー330の軸方向両端から内側に突設させた鍔
部331、332の環状端面を弾性ホース110の外周
面に圧接するように形成することによって、日常運行す
る自動車のエンジンから伝わる熱により、弾性ホース1
10の一端部111の外周面に塗布されているコーティ
ング剤6が弾性ホース110に鍔部331、332を固
着し、締結体カバー330を取り外し不能に設けること
が可能である。
【0037】従って、本実施例のホース端部の接続構造
体によれば、長期にわたる優れたシール性の確保により
メンテナンスフリーの要望に応えることができ、しかも
バネクランプ310のように解除用の手段を有しない締
結体310の使用と、弾性ホース110の外周面に固着
した締結体カバー330により、締結体310を破壊し
ない限り取り外しできないように設けることができる。
【0038】実施例2 図7及び図8に示すように、弾性ホース120を自動車
エンジンのフューエルストレーナー(図示せず)に設け
た金属パイプ220のホース接続用管状部221に、フ
レア継手等の継手装置を用いることなく、直接接続し
た。尚、弾性ホース120は最内層125にナイロン等
のポリアミドが用いられ、外管層126としてクロロプ
レンゴム(CR)が採用されている。
【0039】この弾性ホース120の内周面全体には、
予めホース製造工程において、フッ素ゴム系のコーティ
ング剤7を0.1〜50μmの厚さに塗布してある。こ
の弾性ホース120を所定の長さに切断し、弾性ホース
120の外径よりも大径の環状の金属バンド320を予
め弾性ホース120の一端部121の外周に挿着し、そ
のまま弾性ホース120の一端部121をフューエルス
トレーナーに設けた金属パイプ220のホース接続用管
状部221に差し込み嵌挿した。
【0040】次に、金属パイプ220のホース接続用管
状部221が挿入されている弾性ホース120の一端部
121の外周面上で、ホース接続用管状部211の先端
部に周方向に形成した環状膨出部221aより根元側に
環状の金属バンド320を位置せしめ、その対抗する両
側部分321、321を図8に示すごとく弾性ホース1
0の外周面軸方向に沿ってくびれ部321aが形成され
るように加締めて、大径の金属バンド320の余剰部分
を小さな円筒形状になすことにより、金属バンド320
で弾性ホース10を金属パイプ220に強く締結した。
【0041】かくして得られた弾性ホース120と金属
パイプ220の接続構造体では、実施例1の場合と同様
に、自動車を日常運行することによって、弾性ホース1
20の最内層125内周面に設けたコーティング剤7が
エンジンルームからの熱により、次第に金属パイプ22
0のホース接続用管状部221の外周面と弾性ホース1
20の一端部121の最内層の内周面とを密着ないし固
着することができ、その結果、この接続構造体は、長期
の耐久老化試験により、優れたシール性を長期にわたり
維持できることが確認できた。
【0042】他の実施例として、図9に示すようにナイ
ロン11等のポリアミド樹脂からなる最内層135の外
周上にヒドリンゴム(ECO)からなる中間層136を
施し、この中間層136の外周に塩化ポリエチレン(C
PE)からなる外管137を備えた弾性ホース130を
用いて、最内層135の端部の内周面にフェノール系コ
ーティング剤を塗布し、これをそのままホース接続用管
状部に嵌挿して構成することができる。
【0043】更に、他の実施例として図10に示すよう
にビニレン系フッ素樹脂からなる最内層145の外周上
にナイロン12等のポリアミド樹脂層146を施し、ポ
リアミド樹脂層146の外周上にクロロプレンゴム(C
R)からなる中間層147を施し、中間層147の外周
上にアラミド繊維等の補強層148を施し、補強層14
8の外周にNBRとPVCとをブレンドした外管149
を備えた弾性ホース140の一端部の最内層145の内
周面にフッ素ゴム系コーティング剤を塗布した弾性ホー
スを用いて構成することができる。
【0044】本発明は、上記した実施例を適宜組合せて
実施できることは勿論のこと、金属パイプ210に換え
樹脂パイプであっても差し支えない等、本発明の主旨を
逸脱しない範囲において、他の多くの形態及び態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】弾性ホースを継手装置を介して配管機器に設け
た金属パイプに接続した従来のメンテナンスフリーの接
続構造体の要部を示す断面図である。
【図2】弾性ホースを継手装置を用いず配管機器に設け
た金属パイプに直接接続した従来のメンテナンスが必要
な接続構造体の要部を示す断面図である。
【図3】弾性ホースを継手装置を用いず配管機器に設け
た金属パイプに直接接続した本発明によるメンテナンス
フリーの接続構造体の一具体例を示す要部の断面図であ
る。
【図4】バネ弾性を利用した締結体の一具体例であるバ
ネクランプの拡径状態に保形された状態を示す斜視図で
ある。
【図5】図5のバネクランプが縮径して締結する状態を
説明するためのバネクランプの断面図である。
【図6】弾性ホースの一具体例である燃料系ホースの構
成を一部切り欠いて示した斜視図である。
【図7】弾性ホースを継手装置を用いず配管機器に設け
た金属パイプに直接接続した本発明によるメンテナンス
フリーの接続構造体の別の一具体例を示す要部の断面図
である。
【図8】図7の斜視図である。
【図9】弾性ホースの他の具体例を説明する一部切り欠
いて示した斜視図である。
【図10】弾性ホースの更に他の具体例を説明する一部
切り欠いて示した斜視図である。
【符号の説明】
110、120、130、140 弾性ホース 117、147 補強層 210、220 金属パイプ 211、221 ホース接続用管状部 310、320 締結体 330 締結体カバー 5、6、7、 コーティング剤
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16L 11/08 A

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホース接続用管状部と、該ホース接続用
    管状部に一端部が密着して嵌挿された樹脂からなる最内
    層をもつ弾性ホースと、該弾性ホースの該最内層の少な
    くとも前記ホース接続用管状部に嵌挿した一端部内周面
    に塗布されたコーティング層と、前記弾性ホースの一端
    部外周面に取付られ前記ホース接続用管状部に弾性ホー
    スを圧着している環状の締結体とからなることを特徴と
    するホース端部の接続構造体。
  2. 【請求項2】 前記コーティング層が、フッ素ゴム系コ
    ーティング剤、フェノール系コーティング剤、シランカ
    ップリング剤、高分子変性シリコンオイル、変性シリコ
    ンから選ばれた少なくとも1種であることを特徴とす
    る、請求項1に記載のホース端部の接続構造体。
  3. 【請求項3】 前記樹脂からなる最内層が、フッ素系樹
    脂、ビニレン系フッ素樹脂、ポリアミド樹脂から選ばれ
    た少なくとも1種であることを特徴とする、請求項1又
    は2に記載のホース端部の接続構造体。
  4. 【請求項4】 前記最内層に設けたコーティング層が加
    硫又は半加硫されたフッ素ゴム系接着剤からなることを
    特徴とする、請求項1又は2又は3に記載のホース端部
    の接続構造体。
  5. 【請求項5】 前記締結体が解除機構を有しないことを
    特徴とする、請求項1に記載のホース端部の接続構造
    体。
  6. 【請求項6】 前記締結体の外側を包囲し、且つ接着剤
    により弾性ホースの一端部外周面に固着された締結体カ
    バーを更に備えることを特徴とする、請求項1又は5に
    記載のホース端部の接続構造体。
  7. 【請求項7】 前記ホース接続用管状部に接続した弾性
    ホースが使用中に自動的に加熱され、前記樹脂からなる
    最内層を持つ弾性ホースの一端部の内周面とホース接続
    用管状部の外周面とがコーティング層で固着されている
    ことを特徴とする、請求項1に記載のホース端部の接続
    構造体。
  8. 【請求項8】 前記請求項1又は請求項2又は請求項3
    又は請求項4又は請求項5又は請求項6又は請求項7に
    記載のホース端部の接続構造体に用いられる弾性ホー
    ス。
  9. 【請求項9】 ホース接続用管状部に弾性ホースの端部
    を接続する方法において、該弾性ホースの少なくとも一
    端部内周面に接着剤を塗布した後、該弾性ホースの該一
    端部を前記ホース接続用管状部に嵌挿し、該弾性ホース
    の一端部外周面に締結体を取付けて前記ホース接続用管
    状部に弾性ホースを圧着することを特徴とするホース端
    部の接続方法。
  10. 【請求項10】 前記締結体を取付けた後使用中に自動
    的に加熱されることにより、内周面に接着剤が塗布され
    ている弾性ホースの一端部の内周面とホース接続用管状
    部の外周面とが固着することを特徴とする、請求項9に
    記載のホース端部の接続方法。
  11. 【請求項11】 前記締結体が解除機構を有しないもの
    であり、取付けた該締結体の外側を包囲するように締結
    体カバーを嵌着することを特徴とする、請求項9又は、
    10に記載のホース端部の接続方法。
  12. 【請求項12】 前記弾性ホースの一端部外周面に接着
    剤が塗布してあり、前記締結体カバーを取付けた後使用
    中に自動的に加熱されることにより、締結体カバーを接
    着剤が塗布されている前記弾性ホースの一端部外周面に
    固着されることを特徴とする、請求項9又は11に記載
    のホース端部の接続方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100392307C (zh) * 2004-09-28 2008-06-04 东海橡胶工业株式会社 具有密封层的软管、其直接连接装置组件及其制造方法
JP2011516806A (ja) * 2008-04-15 2011-05-26 シングル・ブイ・ムーリングス・インコーポレイテッド 複合ホースのための流体密の端部の管継手及びそのような端部の管継手の上で複合ホースを組み立てる方法

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