JP4099073B2 - 建築用基材への粉粒体の散布方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この出願の発明は、建築用基材への粉粒体の散布方法に関するものである。さらに詳しくは、この出願の発明は、建築用基材の表面に砂、骨材等の粉粒体を散布ムラを抑えて均一に散布することのできる建築用基材への粉粒体の散布方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
外壁材、屋根材等の建築用外装材には様々な表面化粧が施されており、基材表面に砂、骨材等の粉粒体を散布し、自然石調の外観とすることが行われている。粉粒体の散布方法としては、凹状の充填部を表面に有する散布ロールに粉粒体が供給され、回転により充填部に充填された粉粒体を基材表面に散布する方法が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−291227号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献記載の散布方法では、散布ロールの下方を通過する建築用基材の表面に砂、骨材等の粉粒体を散布するため、建築用基材の通過速度に変化が生じたとき(建築用基材の生産は連続工程で行われるため、このような事態はしばしば起こり得る)、粉粒体の均一な散布は難しい。それというのも、建築用基材の通過速度に変化が生じたときにはそれに応じて散布ロールの回転を制御することができるが、実際には散布ロールの回転制御にはタイムラグが生ずるからである。このため、粉粒体がすでに充填部に充填されている場合、建築用基材の表面に落下して筋状の散布ムラが形成されることがある。
【0005】
この出願の発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、建築用基材の表面に砂、骨材等の粉粒体を散布ムラを抑えて均一に散布することのできる建築用基材への粉粒体の散布方法を提供することを解決すべき課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この出願の発明は、上記の課題を解決するものとして、凹状の充填部を表面に有する散布ロールの下方にベルトコンベアを配置し、ベルトコンベアの直上にならし手段を配置し、ベルトコンベアの移動速度を建築用基材の通過速度に追随させて変化させながら散布ロールの回転により充填部に充填された粉粒体をベルトコンベア上に落下させ、次いでならし手段によりベルトコンベア上の粉粒体を均一にならした後、ベルトコンベアの下方を通過する建築用基材の表面に粉粒体を散布することを特徴とする建築用基材への粉粒体の散布方法(請求項1)を提供する。
【0007】
また、この出願の発明は、ならし手段がブラシロールであること(請求項2)、ベルトコンベアから散布される粉粒体の通過位置にメッシュ体を配置すること(請求項3)をそれぞれ一態様として提供する。
【0008】
以下、図面に沿ってこの出願の発明の建築用基材への粉粒体の散布方法についてさらに詳しく説明する。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、この出願の発明の建築用基材への粉粒体の散布方法の概要を示した要部斜視図である。
【0010】
たとえば図1に示したように、この出願の発明の建築用基材への粉粒体の散布方法では、凹状の充填部(1)を表面に有する散布ロール(2)の下方にベルトコンベア(3)を配置し、ベルトコンベア(3)の直上にならし手段(4)を配置する。
【0011】
たとえばタンク等に溜め置かれる砂、骨材等の粉粒体(5)は、タンク等の底部から散布ロール(2)の表面に供給される。供給された砂、骨材等の粉粒体(5)は、散布ロール(2)に近接して設けることのできるスクレイパー(6)により余剰分が掻き取られ、ディンプル状、溝状等の形状とすることのできる凹状の充填部(1)に充填される。そして、散布ロール(2)の回転によりベルトコンベア(3)上に落下する。
【0012】
このようにベルトコンベア(3)上に落下した粉粒体(5)をベルトコンベア(3)の下方を図1図中に示した矢印(X)方向に通過する建築用基材(7)の表面に散布するが、その際にこの出願の発明の建築用基材への粉粒体の散布方法では、ベルトコンベア(3)の移動速度を建築用基材(7)の通過速度に追随させて変化させる。ベルトコンベア(3)の移動速度が変化すると、散布ロール(2)から落下する粉粒体(5)の落下量は、図2に示したように不均一になる。この不均一な状態をベルトコンベア(3)の直上に配置されたならし手段(4)により均一にならす。その結果、ベルトコンベア(3)から建築用基材(7)の表面に散布される粉粒体(5)の散布量は定量化する。
【0013】
このように、この出願の発明の建築用基材への粉粒体の散布方法では、ベルトコンベア(3)の下方を通過する建築用基材(7)の表面に粉粒体(5)を散布する際に、ベルトコンベア(3)の移動速度を建築用基材(7)の通過速度に追随させて変化させ、ベルトコンベア(3)上に落下する粉粒体(5)をならし手段(4)により均一にならした後、定量散布するため、建築用基材(7)の表面に散布される粉粒体(5)の散布ムラを小さく抑えることができる。しかも、ベルトコンベア(3)の駆動ロールは、散布ロール(2)に比べかなり径を小さくすることができるため、建築用基材(7)の通過速度の変化に応じて駆動ロールの回転速度を制御する場合のタイムラグを十分小さくすることができる。したがって、少ないタイムラグで粉粒体(5)の散布量が変化し、建築用基材(7)に散布される粉粒体(5)の散布ムラがより一層抑制される。この出願の発明の建築用基材への粉粒体の散布方法により、建築用基材(7)の表面に砂、骨材等の粉粒体(5)を散布ムラを抑えて均一に散布することが可能となる。
【0014】
なお、この出願の発明の建築用基材への粉粒体の散布方法では、ならし手段(4)としてブラシロールが好ましく例示される。これは、ならす対象が砂、骨材等の粉粒体(5)であるからである。また、ならし手段(4)は、粉粒体(5)を均一にならすために、図1及び図2に示したように、散布ロール(2)から遠い方のベルトコンベア(3)の端部付近の直上に配置することが好ましい。
【0015】
さらに、この出願の発明の建築用基材への粉粒体の散布方法では、図1に示したように、ベルトコンベア(3)から散布される粉粒体(5)の通過位置にメッシュ体(8)を配置することができる。メッシュ体(8)により散布される粉粒体(5)が篩われ、散布状態はより一層均一化する。
【0016】
もちろん、この出願の発明は、以上の実施形態によって限定されるものではない。粉粒体の種類及び粒径、散布ロール、ベルトコンベア、ならし手段及びメッシュ体の具体的な構成及び構造等の細部については様々な態様が可能であることはいうまでもない。
【0017】
【発明の効果】
以上詳しく説明したとおり、この出願の発明によって、建築用基材の表面に砂、骨材等の粉粒体を散布ムラを抑えて均一に散布することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の建築用基材への粉粒体の散布方法の概要を示した要部斜視図である。
【図2】ベルトコンベア上への粉粒体の落下状態とならし手段によるならしについて概略的に示した要部側面図である。
【符号の説明】
1 充填部
2 散布ロール
3 ベルトコンベア
4 ならし手段
5 粉粒体
6 スクレイパー
7 建築用基材
8 メッシュ体
Claims (3)
- 凹状の充填部を表面に有する散布ロールの下方にベルトコンベアを配置し、ベルトコンベアの直上にならし手段を配置し、ベルトコンベアの移動速度を建築用基材の通過速度に追随させて変化させながら散布ロールの回転により充填部に充填された粉粒体をベルトコンベア上に落下させ、次いでならし手段によりベルトコンベア上の粉粒体を均一にならした後、ベルトコンベアの下方を通過する建築用基材の表面に粉粒体を散布することを特徴とする建築用基材への粉粒体の散布方法。
- ならし手段がブラシロールである請求項1記載の建築用基材への粉粒体の散布方法。
- ベルトコンベアから散布される粉粒体の通過位置にメッシュ体を配置する請求項1又は2記載の建築用基材への粉粒体の散布方法。
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