JP2005007334A - 装飾用粉粒状物散布装置、およびこの装置を用いた化粧建築板の製造方法 - Google Patents

装飾用粉粒状物散布装置、およびこの装置を用いた化粧建築板の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005007334A
JP2005007334A JP2003175923A JP2003175923A JP2005007334A JP 2005007334 A JP2005007334 A JP 2005007334A JP 2003175923 A JP2003175923 A JP 2003175923A JP 2003175923 A JP2003175923 A JP 2003175923A JP 2005007334 A JP2005007334 A JP 2005007334A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decorative
powder
granular material
decoration
rotating roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003175923A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4354746B2 (ja
Inventor
Kazuhiro Obe
大部和洋
Motoi Hikasa
基 日笠
Haruki Ohashi
大橋春樹
Yuichi Sakurai
桜井裕一
Toshiaki Seto
瀬戸敏彰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiken Trade and Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiken Trade and Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiken Trade and Industry Co Ltd filed Critical Daiken Trade and Industry Co Ltd
Priority to JP2003175923A priority Critical patent/JP4354746B2/ja
Publication of JP2005007334A publication Critical patent/JP2005007334A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4354746B2 publication Critical patent/JP4354746B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】住宅の外壁材等に使用される化粧建築板の表面に、珪砂等の装飾用粉粒状物を不均一に散布することができ、装飾面に自然な材質感を現出させることのできる装飾用粉粒状物散布装置と、この散布装置を用いて製造される化粧建築板の製造方法を提供する。
【解決手段】装飾用粉粒状物(4)が供給される多数の孔部(8)を表面に有し、該孔部(8)から不均一に装飾用粉粒状物(4)を落下させる回転ローラー手段(1)と、該回転ローラー手段(1)に装飾用粉粒状物(4)を供給する装飾用粉粒状物供給手段(2)とを具備する装飾用粉粒状物散布装置。及びこの装置を用いて化粧建築板の表面に装飾用粉粒状物(4)を不均一に散布することにより、自然な装飾外観に優れた化粧建築板の製造方法。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に装飾用粉粒状物を散布して、石柄調、タイル柄調等の表面外観を有する化粧建築板を製造するのに用いるに好適な装飾用粉粒状物散布装置およびこの散布装置を用いた化粧建築板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、無機質系基板の表面に凹凸模様を形成し、さらにその表面に着色塗装や印刷を施して、石柄調、タイル柄調、煉瓦柄調等の装飾面に形成した外壁材等の化粧建築板は良く知られている。
【0003】
このような化粧建築板は、セメント等自硬性無機質材料を主原料とする組成物を、湿式抄造法或いは半乾式成形法で成形した未硬化無機質マットの表面を型ロールや型板で圧締して所望の凹凸模様付けを行い、その表面に下地シーラー塗装を行った後、着色塗料による塗装や斑点塗装、或いはインクによる印刷等の装飾加工を行い、最上層に透明性クリアー塗装を行うことにより製造されている。
【0004】
しかしながら、このような化粧建築板は、塗装や印刷によって装飾を施すものであるので、石やタイル等の有する質感、自然な不均一感を現出させるには、不十分であり限界があった。また上記従来の塗装仕上げの場合、永年の使用により基材と塗膜との密着性が低下して塗膜に亀裂、剥離等の損傷を生じることがあり、耐候性も十分とは言えなかった。更にこの塗装仕上げの化粧建築板を製造する場合、下塗り、中塗り、上塗り、トップ塗装等の塗装工程や、塗料の貯蔵・調合・乾燥等の工程等多くの工程を必要とするため、生産性が悪くなるという問題があった。
【0005】
このため、例えば、特開平5−194059号、特開平11−226491号、特開平6−155424号に示すように、化粧建築板の基板に珪砂などの粉粒状物を固着させて模様付けを行ない、この粉粒状物によって自然観や質感を向上させたり、塗装工程を簡略化させたり、或いは耐候性を向上させたりすることが知られている。
【0006】
また、このような粉粒状物を散布する手段として、例えば、特開平5−317794号、特開平5−23636号、特開平7−171482号に示すように、被塗物に珪砂等粉粒状物を均一に散布することのできる手段、或いは被塗物に凹凸模様が形成されている場合であっても、均一に散布することのできる手段が知られている。
【0007】
【特許文献1】特開平5−194059号
【0008】
【特許文献2】特開平11−226491号
【0009】
【特許文献3】特開平6−155424号
【0010】
【特許文献4】特開平5−317794号
【0011】
【特許文献5】特開平5−23636号
【0012】
【特許文献6】特開平7−171482号
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の化粧建築板等における粉粒状物散布手段では、粉粒状物が均一性をもって散布される結果、石柄調等の自然な不均一感を十分に現出させることが困難であり、また粉粒状物の不均一な散布をコントロールしながら行うことができなかった。
【0014】
本願発明はかかる従来の欠点に鑑みなされたもので、化粧建築板表面に自然な不均一感を現出させるように、粉粒状物をコントロール性良く不均一に散布することのできる装飾用粉粒状物散布装置、およびこの散布装置を用いた化粧建築板の製造方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本目的を達成するために、請求項1の発明に係る装飾用粉粒状物散布装置は、多数の孔部を表面に有し、該孔部から不均一に装飾用粉粒状物を落下させる回転ローラー手段と、該回転ローラー手段の多数の孔部に装飾用粉粒状物を供給する装飾用粉粒状物供給手段とを備えた構成とした。
【0016】
これによれば、ホッパー等の供給手段から供給された装飾用粉粒状物は、一旦回転ローラー手段の多数の孔部に保持された後、この回転ローラー手段の回転に伴って順次、不均一に被塗物表面に落下散布されるので、被塗物表面に石柄調などの装飾用粉粒状物による自然な不均一感、素材感を現出させることができ、更には、自然なぼかし模様、陰影模様等を形成することも可能となる。
【0017】
また、請求項2の発明に係る装飾用粉粒状物散布装置は、多数の孔部の平面形状が異形状又は、異形状を含む形状に形成されている構成とした。これによって多数の孔部の夫々に供給保持される装飾用粉粒状物の量を変化させることができ、請求項1の作用効果に加えて、孔部から落下する粉粒状物の不均一性を孔部の平面形状によってコントロールしながら行うことができる。また、孔部の形状を変えることによって不均一性に一層の多様性を持たせることが容易にできる。
【0018】
請求項3の発明に係る装飾用粉粒状物散布装置は、多数の孔部の配置に粗密差が設けられている構成とした。これによれば、多数の孔部を密に配置した部分からは粗に配置した部分よりも多くの装飾用粉粒状物を落下散布させることができ、請求項1又は2の作用効果に加えて、更に多様な不均一状態に、コントロール性よく装飾用粉粒状物を散布することができる。
【0019】
請求項4の発明に係る装飾用粉粒状物散布装置は、回転ローラー手段に近接して、該回転ローラー手段の多数の孔部以外の表面に供給された装飾用粉粒状物を掻き取るための掻き取り手段を備えている構成とした。これによって、回転ローラー手段の、多数の孔部以外の表面に供給された過剰の装飾用粉粒状物が被塗物表面に落下するのを防止することができるので、請求項1乃至3の作用効果に加えて、装飾用粉粒状物の散布を一層コントロール性良く行うことができる。
【0020】
請求項5の発明に係る装飾用粉粒状物散布装置は、回転ローラー手段の多数の孔部から落下した装飾用粉粒状物に振動を加えて散布する振動板手段を備えてなる構成とした。これによって、回転ローラー手段から落下した粉粒状物は被塗物に直接散布されるのではなく、振動板手段の上に一旦落下した後、その散布速度や散布パターンを変化させながら散布することができるので、請求項1乃至4の作用効果に加えて、散布パターンのバリエーションを一層拡大することができる。
【0021】
また、請求項6の発明に係る装飾用粉粒状物散布装置は、請求項1乃至5に記載の装飾用粉粒状物散布装置の前方に、第2の装飾用粉粒状物を断続的に散布させる断続散布手段を備えている構成とした。これによって、請求項1乃至5の作用効果に加えて、第1の装飾用粉粒状物が散布された被塗物の上に第2の装飾用粉粒状物を断続的、スポット的に散布することができるようになるので、特に自然観のあるぼかし模様や陰影模様を強調的に現出させることができる。
【0022】
請求項7の発明に係る化粧建築板の製造方法は、無機質自硬性材料又は無機質自硬性材料と木質材料とを主成分とする組成物をフォーミングして形成した未硬化無機質材料マットの表面に、前記請求項1乃至6のいずれかに記載の装飾用粉粒状物散布装置により装飾用粉粒状物を不均一状態に散布した後、該未硬化無機質材料マットをエンボスプレス成形する構成とした。これによって、装飾用粉粒状物を無機質材料マットの表面上方から不均一状態に散布し、エンボス型による無機質材料マットの凹凸成形と同時に粉粒状物を固着させることができるので、目地溝調や石肌柄調等の凹凸模様が表面に形成され、更にその表面に装飾用粉粒状物が不均一に散布された、自然観、質感等に優れた表面外観を有する化粧建築板を、コントロール性、生産性よく製造することができる。
【0023】
請求項8の発明に係る化粧建築板の製造方法は、請求項7の発明方法において、組成物を半乾式成形用組成物とし、該半乾式成形用組成物の少なくとも表層部を構成する組成物中に、表層部を着色する着色材を混入する構成とした。このことにより、請求項7の作用効果に加えて、着色された凹凸模様を有する表層部にこれと異質感、異色感を発現する粉粒状物が不均一に固着した、装飾性に優れた化粧建築板を製造することができる。また、地色を表現する着色塗装が不要となって着色塗装工程を大幅に省略することができる。更に、半乾式成形組成物を成形するものであるため、スラリー状物を脱水成形して未硬化無機質材料マットを形成する湿式抄造の場合のような排水処理の問題を生じることはなく、また混入した着色材が排水に逃げたり、スラリー中で分散不良を起こし易いという問題を生じることもなく、一層生産性良く化粧建築板を製造することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1は本発明の第1実施形態である装飾用粉粒状物散布装置(A)を説明する縦断面図である。図1より、散布装置(A)は、回転ローラー手段(1)と装飾用粉粒状物供給手段(2)と掻き取り手段(3)とから構成されている。(4)は装飾用粉粒状物、(5)は被塗物である未硬化無機質材料マット、(6)はマット(5)を保持し、成型するときの下型枠で、金属製、或いはFRP等のプラスチック製のプレート、(7)はマット(5)を所定方向に搬送するためのローラーである。
【0025】
装飾用粉粒状物供給手段(2)は、ホッパー形状をしており、装飾用粉粒状物(4)を回転ローラー手段(1)の表面に供給する。尚、図示しないが、この供給手段(2)の下方には、回転ローラー手段(1)表面への粉粒状物(4)の供給量を遮蔽する遮蔽板や、上記供給量を調整するウレタンゴム製等の調整板を設けておくこともできる。
【0026】
回転ローラー手段(1)は、その表面に多数の孔部(8)が設けられており、この孔部(8)に装飾用粉粒状物供給手段(2)から供給された装飾用粉粒状物(4)が保持されるようになっている。多数の孔部(8)は、例えば図2の(a)および(b)の回転ローラー手段(1a)、(1b)にその例を示すように、孔部(8)の平面形状を変えることにより、又はその平面形状に大小を設けることにより、或いはその配置に粗密を設けることにより、或いはそれらを組み合わせることにより、回転ローラー手段(1)から落下する装飾用粉粒状物(4)の落下量を不均一にすることができ、被塗物である未硬化無機質材料マット(5)に粉粒状物(4)を不均一な散布パターンでコントロール性良く散布することができる。
【0027】
図2(a)に示す回転ローラー手段(1a)は、金属製やプラスチック製の中空ドラム体(9)の周面に、大きさの異なる円形状の孔部(8)を、その配置に粗密を設けて穿設した合成ゴム製、軟質合成樹脂製、或いは金属製等の孔部穿設シート(10)を巻きつけることにより形成されている。また図2(b)に示す回転ローラー手段(1b)も同様に上記中空ドラム体(9)の周面に、大きさや平面形状の異なる四角形状の孔部(8)を、その配置に粗密を設けて穿設した孔部穿設シート(10)を巻きつけることにより形成されている。孔部(8)の平面形状は、上記円形状や四角形状に限らず、楕円形状、四角形状以外の多角形状、その他の不定形状であっても良い。また孔部(8)の深さを変化させることもできる。
【0028】
このように、本第1実施形態において例示する回転ローラー手段(1)は、装飾用粉粒状物(4)の所望する散布パターンに合わせて、孔部(8)の平面形状やその配置の粗密を設定した孔部穿設シート(10)を用いることができ、また、所望する散布パターンに合わせてドラム体(9)に巻きつける孔部穿設シート(10)を容易に交換できるので、経済的であり、生産作業性に優れている。
【0029】
尚、回転ローラー手段(1)によって装飾用粉粒状物(4)を不均一に落下散布させるための他の手段として、回転ローラー手段(1)の回転を変速作動や間欠作動可能な物を使用したり、回転ローラー手段(1)に偏芯ローラーを使用することによって行うこともできる。
【0030】
本第1実施形態における掻き取り手段(3)は、その表面に多数の線状突起が密に設けられたブラシロールを用いた例を示してある。このブラシロールは、装飾用粉粒状物供給手段(2)から回転ローラー手段(1)の表面に供給された装飾用粉粒状物(4)の中で、多数の孔部(8)の内部以外の表面部に供給されたものを掻き取って除去したり、孔部(8)の内部に供給される粉粒状物(4)の量を均一化したりするために設けられている。掻き取り手段(3)には、上記ブラシロールの他に、線状突起に替えてウレタンゴム板等の弾性板を表面に設けたロール体や、上記弾性板を回転ローラー手段(1)の表面に近接或いは接して固定したものなどを用いることもできる。
【0031】
以上から本第1実施形態に係る装飾用粉粒状物散布装置(A)は、装飾用粉粒状物供給装置(2)から装飾用粉粒状物(4)を回転ローラー手段(1)表面の多数の平面形状や配置の異なる孔部(8)の内部に供給し、回転ローラー手段(1)の孔部(8)以外の表面に供給された過剰の粉粒状物(4)を、ブラシロールからなる掻き取り手段(3)で回転ローラー手段(1)の表面から除去し、その後、回転ローラー手段(1)の回転に伴って下方位置に来た孔部(8)から、その内部に供給された粉粒状物(4)を落下させることができるので、搬送ローラー(7)で移動中の被塗物である未硬化無機質材料マット(5)の表面に、連続的且つ不均一に粉粒状物(4)を散布することができる。
【0032】
図3は、本発明の第2実施形態である装飾用粉粒状物散布装置(B)を説明する縦断面図である。図3より、この散布装置(B)は、前記第1実施形態に係る装飾用粉粒状物散布装置(A)の下方に、振動板手段(11)が設けられて構成されており、その他の構成は散布装置(A)で説明したものと同じである。
【0033】
振動板手段(11)は、搬送方向と逆方向に傾斜して設けられており、その傾斜角度が調節可能に形成されている。そして、回転ローラー手段(1)の多数の孔部(8)から不均一に落下する装飾用粉粒状物(4)を一瞬受け止めた後、その設定された振動状態や傾斜角度によって、所望の散布パターンになるようにコントロールできるようになっている。
【0034】
即ち、この振動板手段(11)がない場合には、装飾性粉粒状物(4)は回転ローラー手段(1)から被塗物である未硬化無機質材料マット(5)へ直接散布されるが、振動板手段(11)を介在させることにより、その散布パターンをなだらかにする等一層多様に変化させながら、コントロール性良く粉粒状物(4)を散布することが可能になり、好ましいものである。
【0035】
図4は、本発明の第3実施形態である装飾用粉粒状物散布装置(C)を説明する縦断面図である。図4より、この散布装置(C)は、前記第2実施形態に係る装飾用粉粒状物散布装置(B)において、散布装置(B)の前方位置に第2の装飾用粉粒状物(4)を断続的、スポット的に散布する断続散布手段(12)が設けられた構成に形成されている。また、前記散布装置(B)においては、掻き取り手段(3)にブラッシングロールを用いる例を示したが、本散布装置(C)においては、掻き取り手段(3)として、ブラッシングロールに替えてウレタンゴム板を用いており、その他は前記散布装置(B)と同じに構成されている。
【0036】
断続散布手段(12)は、装飾用粉粒状物供給口(13)と圧縮空気供給口(14)と散布口(15)とを備え、圧縮空気の供給を断続的に行って、供給された装飾用粉粒状物(4)をスポット的に散布口(15)から被塗物に散布するものであり、複数基設置したり、移動可能にしておくことが、散布パターンに多様性を持たせるために望ましい。このように本第3実施形態に係る装飾用粉粒状物散布装置(C)は、断続散布装置(12)により、スポット的に装飾用粉粒状物(4)を散布することができ、特に粉粒状物(4)によるアクセント的なぼかし模様や陰影模様を現出させるのに好適である。
【0037】
尚、前記第1実施形態乃至第3実施形態に示した装飾用粉粒状物散布装置(A)、(B)、(C)を被塗物への散布に用いる場合には、図1、図3、図4に示したように1台に限らず複数台用いることができるのは勿論である。また、回転ローラー手段(1)の表面をメッシュ体で覆ったり、回転ローラー手段(1)の直下にメッシュ体を介在させることにより、装飾用粉粒状物(4)の落下を安定させることもできる。
【0038】
次に、前記装飾用粉粒状物を用いて製造する、本発明の化粧建築板の製造方法の実施形態を図5に基づき説明する。図5の(a)は、下型枠(6)の上に、セメント等の自硬性無機質材料と木質材料とを主原料とする芯層用半乾式組成物と、セメント等の自硬性無機質材料と木質材料とを主原料とし、これに着色顔料を混入した表裏層用半乾式組成物とを混合装置によって混合し、フォーミング装置によって、これら組成物を裏面層(5c)、芯層(5b)、表面層(5a)の順に散布堆積し、表裏面に着色材が混入された、3層構成の未硬化無機質材料マット(5)を半乾式成形する工程を示す。
【0039】
ここで用いることのできる自硬性無機質材料として、ポルトランドセメント、スラグセメント、アルミナセメント、シリカセメント、フライアッシュセメント、或いはこれらセメント類に珪砂、シラスなどのケイ酸質材料を混合したもの、炭酸マグネシウム等を挙げることができる。
【0040】
また、木質材料としては、木片、木材フレーク、木繊維束、古紙繊維、パルプ、漂白クラフトパルプ、鋸屑、木粉、或いは木質セメント板廃材の粉砕物などを用いることができる。芯層(5b)用の木質材料には木片、木フレークのような粗い木質材料を主に用いて軽量にし、表裏面層(5a)(5c)用の木質材料には芯層(5c)に用いるものよりも細かい木質材料を用いて表裏層の密度を高め、強度的性質を向上させるのが好ましい。また表面層(5a)には、後述するオートクレーブ処理時に木質材料の色が表面層(5a)に染みのように現出して表面外観を悪くすることがあるので、漂白クラフトパルプのように着色していない木質材料を用いて、このような染みの現出を防止することもできる。
【0041】
着色顔料としては、耐候性に優れている点で無機質系顔料が好ましく、ベンガラなどの天然、合成の酸化鉄類、酸化チタン、カーボンブラック、酸化クロムなどを用いることができ、またこれらの無機質系顔料に一部有機質顔料を加えて用いることもできる。着色顔料を混入する場合には、本実施形態では表裏面層(5a)(5c)用組成物に混入する例を示したが、表面層(5a)用組成物に混入するだけでも良いのは勿論である。
【0042】
その他の添加物として、パーライト、シラスバルーン等の無機発泡体、或いは硬化促進剤、エフロレッセンス防止剤、耐水性付与剤などのケミカル類等公知の添加物を添加しておくことができる。
【0043】
芯層(5b)用半乾式組成物の具体的な一例として、ポルトランドセメント50重量部、珪砂等の珪酸質材料20重量部、木材フレークを主とする木質材料15重量部、パーライト等の無機発泡体15重量部、水42重量部からなるものを挙げることができる。また、表裏層(5a)(5c)用半乾式組成物の具体的な一例として、ポルトランドセメント50重量部、珪酸質材料18重量部、木フレークとパルプが約半々の木質材料15重量部、パーライト等の無機発泡体15重量部、着色顔料2重量部、水38重量部からなるものを挙げることができる。
【0044】
次に、得られた未硬化無機質材料マット(5)の表面に、前記実施形態1〜3で説明した装飾用粉粒状物散布装置(A)、(B)、(C)のいずれかを用いて、装飾用粉粒状物(4)を不均一に散布する。図5の(b)は、未硬化無機質材料マット(5)に装飾用粉粒状物(4)が不均一に散布された状態を示している。装飾用粉粒状物散布装置による未硬化無機質材料マット(5)への散布工程の説明は、前記実施形態1〜3で述べた通りであり省略する。
【0045】
ここにおいて、用いる装飾用粉粒状物(4)は、その材質や形状が特に限定されるものではなく、例えば、鉱石の粉粒体、砂、着色砂、人工着色骨材、陶磁器を粉砕した粉粒体、雲母、ロックウール粉砕物、ガラス粉砕物、着色樹脂片等を挙げることができる。このような装飾用粉粒状物(4)は、材質や形状の異なる複数種を組み合わせて用いることもできる。
【0046】
次に、図5の(c)は、上記で得られた、装飾用粉粒状物が不均一に散布された未硬化無機質材料マット(5)の表面に、所定の凹凸模様(16a)(16b)が設けられたエンボス型枠(17)を載置し、未硬化無機質材料マット(5)を加圧圧締する工程を示す。この加圧圧締工程は、下型枠(6)の上に未硬化無機質材料マット(5)を載置し、その上にエンボス型枠(17)を載置したものを一組として複数組を堆積し、これを所定圧力で冷圧圧締することにより行うことができる。
【0047】
この加圧圧締により、図5の(d)および(e)に示す通り、未硬化無機質材料マット(5)はその全体厚さが減じられて所定厚さに形成される。そして、その着色表面層(5a)には、エンボス型枠(14)によって、目地溝凹部(18a)とその凹部(18a)で区画された化粧面凸部(18b)と化粧面凸部(18b)の表面に石肌状等の細かい凹凸が形成され、さらにこれらの着色表面層(5a)の表面に、着色表面層とは色調の異なる装飾用粉粒状物(4)が不均一に分散されて、自然観、質感に優れた化粧建築板(D)を得ることができる。
【0048】
このようにして得られた化粧建築板(D)は、常法によりオートクレーブ養生されるが、このオートクレーブ養生の前或いは後に、その表面全面にシーラー塗装等の合成樹脂塗料によるクリアー塗装を施しておく。オートクレーブ養生前にクリアー塗装する場合は、図5の(b)の装飾用粉粒状物(4)の散布後、図5の(c)の加圧圧締時、或いは図5の(d)の加圧圧締後に行うことができ、図5の(c)の加圧圧締時に行う場合には、エンボス型材(14)の押圧面に離型材とクリアー塗料を塗布しておき、加圧圧締と同時にクリアー塗料を未硬化無機質材料マットに塗布することによって行うことができる。このようにオートクレーブ養生前にクリアー塗装やシーラー塗装をしておくと、オートクレーブ養生時にエフロレッセンスが発生するのを抑制することができる。
【0049】
尚、本実施形態の化粧建築板(D)の製造方法では、未硬化無機質材料マット(5)を半乾式成形で形成する例を示したが、これに限らず湿式抄造スラリーを調整し、このスラリーを長網式や丸網式抄造装置により抄造し、脱水処理した抄造マットを未硬化無機質材料マット(5)として用いることもできる。ただし、この場合には、排水処理の問題、着色材を混入する場合にスラリーへの着色材の分散性が半乾式成形に較べて劣るという問題、加圧圧締時に装飾用粉粒状物が抄造マット内部に埋設され易く半乾式成形に較べて表面への現出量が少なくなるという問題等を有しており、化粧建築板(D)の表層を着色したり、この表層に装飾用粉粒状物を散布して装飾価値を向上させるためには、半乾式成形で行う方が望ましい。
【0050】
また、本実施形態では、表裏面層(5a)(5c)用の組成物に着色材を混入した例を示した。着色材を混入しておくことにより地色を表現できるので、後工程で複雑な着色塗装を省くことができ生産性がよく、着色塗装のように塗膜劣化による外観不良の発生の危惧もなく、永年良好な着色外観を保持することができるので好ましい。また、散布した装飾用粉粒状物(4)が着色塗装によって隠蔽されることがなく、表面層(5a)の着色地色と相俟って、自然な風合いを一層現出させることができる。
【0051】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本願発明の装飾用粉粒状物散布装置は、多数の孔部を表面に有し、該孔部から不均一に装飾用粉粒状物を落下させる回転ローラー手段を備えているので、被塗物表面に石柄調などの装飾用粉粒状物による自然な不均一感、素材感を生産性良く現出させることができる。また、多数の孔部の平面形状を異型状に形成しておいたり、孔部の配置に粗密を設けておくと、孔部から落下する粉粒状物の不均一性を孔部の平面形状やその配置の粗密によってコントロールしながら良好に行うことができる。また、回転ローラー手段に近接して、該回転ローラー手段の多数の孔部以外の表面に供給された過剰な装飾用粉粒状物を掻き取るための掻き取り手段を設けておくと、一層コントロール性良く装飾用粉粒状物の不均一な散布を行うことができる。更には、回転ローラー手段の下方に、回転ローラー手段の孔部から落下した装飾用粉粒状物に振動を与える振動板手段を設けておくと、一層多様な散布パターンに装飾用粉粒状物を散布することができる。また、装飾用粉粒状物散布装置の前方に、第2の装飾用粉粒状物を断続的に散布する断続散布手段を備えておくと、装飾用粉粒状物によってぼかし模様や陰影模様等を一層強調的に現出させることができる。
【0052】
また、本願発明の化粧建築板の製造方法は、無機質自硬性材料又は無機質自硬性材料と木質材料とを主成分とする組成物をフォーミングして形成した未硬化無機質材料マットの表面に、本願発明に係る装飾用粉粒状物散布装置により装飾用粉粒状物を不均一状態に散布した後、該未硬化無機質材料マットをエンボスプレス成形するものであるので、目地溝調や石肌柄調等の凹凸模様が表面に形成され、更にその表面に装飾用粉粒状物が不均一に散布された、自然観、質感等に優れた表面外観を有する化粧建築板を、コントロール性、生産性よく製造することができる。そして組成物を半乾式成形用組成物とし、該半乾式成形用組成物の少なくとも表層部を構成する組成物中に、表層部を着色する着色材を混入する構成とした場合には、着色された凹凸模様を有する表層部にこれと異質感、異色感を発現する粉粒状物が不均一に固着した、装飾性に優れた化粧建築板を製造することができる。また、着色塗装が不要となって着色塗装工程を大幅に省略することができる。更に湿式抄造に比べて排水処理の問題、着色材の排水への逃げの問題、スラリー中で着色材が分散不良を起こし易いという問題がなく、一層生産性良く化粧建築板を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である、装飾用粉粒状物散布装置(A)を説明する縦断面図。
【図2】本発明の回転ロール体の例(1a)、(1b)を示す斜視図。
【図3】本発明の第2実施形態である、装飾用粉粒状物散布装置(B)を説明する縦断面図。
【図4】本発明の第3実施形態である、装飾用粉粒状物散布装置(C)を説明する縦断面図。
【図5】本発明の化粧建築板(D)の製造方法の工程を説明する説明図
【符号の説明】
(1) 回転ローラー手段
(2) 装飾用粉粒状物供給手段
(3) 掻き取り手段
(4) 装飾用粉粒状物
(5) 未硬化無機質材料マット
(6) 下型枠
(8) 孔部
(9) ドラム体
(10) 孔部穿設シート
(11) 振動板手段
(12) 断続散布手段
(13) 装飾用粉粒状物供給口
(14) 圧縮空気供給口
(15) 散布口
(17) エンボス型枠
(18a) 目地溝凹部
(18b) 化粧面凸部

Claims (8)

  1. 多数の孔部を表面に有し、該孔部から不均一に装飾用粉粒状物を落下させる回転ローラー手段と、該回転ローラー手段の多数の孔部に装飾用粉粒状物を供給する装飾用粉粒状物供給手段とを備えていることを特徴とする装飾用粉粒状物散布装置。
  2. 多数の孔部の平面形状が異形状又は、異形状を含む形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の装飾用粉粒状物散布装置。
  3. 多数の孔部の配置に粗密差が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の装飾用粉粒状物散布装置。
  4. 回転ローラー手段に近接して、該回転ローラー手段の多数の孔部以外の表面に供給された装飾用粉粒状物を掻き取るための掻き取り手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至3に記載の装飾用粉粒状物散布装置。
  5. 回転ローラー手段の下方に、回転ローラー手段の孔部から落下した装飾用粉粒状物に振動を加えて散布する振動板手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至4に記載の装飾用粉粒状物散布装置。
  6. 請求項1乃至5に記載の装飾用粉粒状物散布装置の前方に、第2の装飾用粉粒状物を断続的に散布する断続散布手段を備えていることを特徴とする装飾用粉粒状物散布装置。
  7. 無機質自硬性材料又は無機質自硬性材料と木質材料とを主成分とする組成物をフォーミングして形成した未硬化無機質材料マットの表面に、前記請求項1乃至6のいずれかに記載の装飾用粉粒状物散布装置を用いて、装飾用粉粒状物を不均一状態に散布した後、該未硬化無機質材料マットをエンボスプレス成形することを特徴とする化粧建築板の製造方法。
  8. 組成物が半乾式成形用組成物であり、該半乾式成形用組成物の少なくとも表層部を構成する組成物中には、表層部を着色する着色材が混入されていることを特徴とする請求項7に記載の化粧建築板の製造方法。
JP2003175923A 2003-06-20 2003-06-20 装飾用粉粒状物散布装置、およびこの装置を用いた化粧建築板の製造方法 Expired - Lifetime JP4354746B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003175923A JP4354746B2 (ja) 2003-06-20 2003-06-20 装飾用粉粒状物散布装置、およびこの装置を用いた化粧建築板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003175923A JP4354746B2 (ja) 2003-06-20 2003-06-20 装飾用粉粒状物散布装置、およびこの装置を用いた化粧建築板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005007334A true JP2005007334A (ja) 2005-01-13
JP4354746B2 JP4354746B2 (ja) 2009-10-28

Family

ID=34098935

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003175923A Expired - Lifetime JP4354746B2 (ja) 2003-06-20 2003-06-20 装飾用粉粒状物散布装置、およびこの装置を用いた化粧建築板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4354746B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007209860A (ja) * 2006-02-07 2007-08-23 Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd 粉体散布装置
JP2010064939A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Nichiha Corp 無機質系化粧建築板およびその製造方法
CN107761255A (zh) * 2017-11-09 2018-03-06 镇江立达纤维工业有限责任公司 一种适用于纤维毡生产线的粉末施加装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007209860A (ja) * 2006-02-07 2007-08-23 Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd 粉体散布装置
JP2010064939A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Nichiha Corp 無機質系化粧建築板およびその製造方法
CN107761255A (zh) * 2017-11-09 2018-03-06 镇江立达纤维工业有限责任公司 一种适用于纤维毡生产线的粉末施加装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4354746B2 (ja) 2009-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005034815A (ja) 装飾用粉粒状物散布装置、およびこの装置を用いた建築用化粧板の製造方法
JP5420869B2 (ja) 無機質系化粧建築板およびその製造方法
JP2832424B2 (ja) 御影石調の多彩模様形成用の塗材とこれに用いる樹脂フレーク
JP4354746B2 (ja) 装飾用粉粒状物散布装置、およびこの装置を用いた化粧建築板の製造方法
JP2023112021A (ja) 装飾被膜面の形成方法
JP2003172009A (ja) 壁装工法
JP2664626B2 (ja) 建築用化粧板の製造方法
JP4399236B2 (ja) 化粧建築板及びその製造方法
RU2306228C2 (ru) Способ получения декоративного изображения
JP3968447B2 (ja) 内外装用パネル及びその製造方法
JP3100513B2 (ja) 繊維補強セメント板材の表面模様付け方法
JP4607465B2 (ja) 装飾用粉粒状物散布装置、およびこの装置を用いた装飾用粉粒状物の散布方法。
JP2004100375A (ja) 建築板およびその塗装方法
JP2565750B2 (ja) 研摩石材調化粧板及びその製造方法
JP4398633B2 (ja) 無機質板の製造方法
JP3741540B2 (ja) 繊維補強セメント板の化粧方法
JP2000072566A (ja) 無機質建材の化粧方法
JP6755777B2 (ja) 被膜形成方法
JPH07100991A (ja) 天然石模様を有する装飾材の製造方法
JP3340667B2 (ja) 人造石板の製造方法
JPH07217053A (ja) 建築用又は土木用化粧コンクリート材及びその製造方法
JP2003236820A (ja) 無機質板の製造方法およびそれにより製造された無機質板
JPH11348022A (ja) 繊維補強セメント板の化粧方法
JP2023053840A (ja) 被膜形成方法
JP3581625B2 (ja) 骨材着色塗材による模様の形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20041028

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20041028

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060512

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090407

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090728

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090730

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4354746

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120807

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120807

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130807

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140807

Year of fee payment: 5

EXPY Cancellation because of completion of term