JP4097970B2 - 医療用吸引集液器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、手術後等に体腔からの滲出液を吸引により排除するために使用される、密閉された円筒容器内のガスケットを摺動させることにより発生する陰圧を利用した小型で携帯可能な吸引集液器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に人体創腔から滲出液を取り去る手段として、吸引集液器を用いることは知られており、この場合滲出液を排出誘導するためのカテーテルが創腔内に留置されて吸引集液器に接続されており、吸引集液器内に発生した陰圧によって創腔内の滲出液が吸引集液器内に集積、貯留される。吸引集液器内に陰圧を発生させる機構は種々のものがあり、第一に弾性容器又は軟性容器内にバネを内蔵し容器圧縮後の膨張作用を利用したもの、第二に剛性容器内で膨張収縮自在なバルーン部材の収縮する作用を利用したもの、第三に剛性容器内で気密を保持するガスケットを容積0の状態から摺動させることにより容積を拡大することによる作用を利用したもの等が使用されている。
第一の容器を圧縮するタイプは、容器の形状が体液の吸引ととも膨張変化するため、貯留した滲出液を正確に計測することが難しいといった問題があった。
第二の剛性容器内でバルーン膨張収縮するタイプは、バルーンを膨張させるための例えばゴム球や蛇腹状のポンピングするための機構部が体液を貯留する容器以外に必要であり、その分携帯性を損なうといった問題があった。
第三の剛性容器内でガスケットを摺動させるタイプは縦長円筒容器の場合はガスケットを摺動させるためのプランジャーを長くする必要があり、前記第二のバルーンタイプと同様プランジャー分の嵩張りが大きく、携帯性を損なうといった問題があり、扁平円筒容器を使用するとプランジャー長さは必要としないものの摺動抵抗が非常に大きくなり、貯留した滲出液の排出操作、その後の再セットが容易ではないといった問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来のこのような問題点を解消することを目的とするもので、第三の縦長剛性容器内のガスケットを摺動させることにより陰圧を発生させるタイプであるため、貯留した滲出液の計量が正確に行え、ガスケットの摺動抵抗も小さいため貯留液の排出、再セットが容易であり、更にプランジャーが容器に沿って折りたたむことにより嵩張らずに患者が携帯できる医療用吸引集液器を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は即ち、
(1)剛性の略円筒中空容器内のガスケットを摺動させることにより陰圧を発生させ体腔から滲出液を吸引排除する医療用吸引集液器において、円筒軸方向に対して片側の端面には滲出液を誘導するカテーテルを連結するための接続口を有する開口部及び容器内に貯留された滲出液を排出するためのキャップ付きの排出口を有する開口部が設置してあり、これと反対側の端面に設けられた開口部は上下に摺動可能且つ容器内の気密性を保持する略円筒形状のガスケットにより封止されており、ガスケットを摺動させるためのプランジャーが略円筒中空容器に沿ってコの字型に折り曲げられてガスケットを保持するアダプターに回転可能に取り付けられていることを特徴とする医療用吸引集液器。
(2)(1)に記載の医療用吸引集液器2個を並べ、両方の容器の外側に接続具を設置して連結してなることを特徴とする医療用吸引集液器、
である。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、図面をもとに本発明について詳細に説明する。図1は本発明による医療用排出装置の一実施例の外観を示す正面図であり、基本的な構成はシリンジ形状をなしている。
図1の如く本発明の医療用吸引集液器は、剛性中空の略円筒形状の本体容器(1)であって、円筒軸方向に対して片側の端面には2つの開口部を持ち、1つは人体に留置される滲出液を誘導するためのカテーテル(10)を連結可能な接続口(7)と本体容器(1)内方向にのみ開口する逆止弁(8)が設置されており、2つめは本体容器(1)内に貯留された滲出液を排出するためのキャップ(6)を備えた排出口(5)が設置されている。接続口(7)と排出口(5)は後述する排出操作を容易にするため、距離を保つよう設計されることが望ましい。
【0006】
更に本体容器(1)の前記2つの開口部の円筒軸方向の反対側端面には1つの開口部を持ち、本体容器(1)の内壁と気密性を保持する略円筒形状のガスケット(3)により前記2つの開口部と反対側の1つの開口部とが連通することを遮断している。更にガスケット(3)は本体容器(1)内を摺動可能であり、ガスケット(3)を摺動させるためのプランジャー(2)がアダプター(4)によりガスケット(3)と接続されている。
【0007】
本体容器(1)内でガスケット(3)をプランジャー(2)により最後まで引き戻した状態において、プランジャー(2)はアダプター(4)との接続部で本体容器(1)に沿って折り曲げられるように取り付けられており、アダプター(4)接合部が回転可能な嵌合機構であっても、プランジャー(2)そのものにひんじ機能をもたせてもよく、特に限定されるものではない。また、プランジャー(2)の形状は本体容器(1)に沿ってより嵩張りのでない形状が望ましく、例えばコの字型等が考えられる。
【0008】
各部材の基本的な材質は、シリンジ等で実績のあるものが望ましく、本体容器(1)は陰圧に耐え得ることと貯留液が計量できるよう例えば目盛(9)を施した透明な剛性容器であり、例えばポリプロピレン樹脂が使用される。その他ガスケット(3)、キャップ(6)、逆止弁(8)は気密性、摺動性、追随性のあるゴム状弾性体材料が望ましく、プランジャー(2)、アダプター(4)、排出口(5)、接続口(7)は硬質材料が望ましいが特に限定されるものではない。
【0009】
次に図1(a)〜(c)を用いて本発明の医療用吸引集液器の使用方法を説明する。図1(a)はプランジャー(2)にてガスケット(3)を最後まで引き戻した状態にあり、本体容器(1)内は陰圧状態に使用開始状態である。人体に留置されたカテーテル(10)より滲出液が本体容器(1)内に導入される。本体容器(1)内に滲出液が貯留されると、図1(b)のようにプランジャー(2)を回転させ、排出口(5)に取り付けられたキャップ(6)を取り外し、図1(c)のようにプランジャー(2)によりガスケット(3)を押し込むことにより、貯留された滲出液を排出口(5)から排出する。その後キャップ(6)を閉じ、図1(b)のようにプランジャー(2)およびガスケット(3)を引き戻し、図1(a)のようにプランジャー(2)を折り曲げることにより再吸引が可能となる。以下この繰り返しを実施することとなる。なお、ガスケット(3)を最後まで引いた状態での固定はアダプター(4)と本体容器(1)とにロック機構の設置、プランジャー(2)を折り曲げることによりロックされる機構の設置等、種々の機構が考えられるが特に限定されるものではない。
【0010】
次に図2、3を用いて本発明の医療用吸引集液器の他の実施例を説明する。本体容器(1)の外側面に接続部(11)を設置したり、或いは追加部品を用いるなどして2つの本体容器(1)を並べて連結して使用する方法が考えられる。図2は滲出液の貯留容量を2倍にするための方法であり、接続口(7)に2つの流路を1つの流路に変換するYコネクター(12)を接続してその先に人体に留置するカテーテル(10)を接続することで達成される。図3は2本のカテーテルを人体に留置し2箇所の患部から排出を行うための方法であり、それぞれの接続口(7)にカテーテル(10)を接続することにより達成される。
【0011】
【発明の効果】
本発明による医療用吸引集液器は、縦長剛性容器内のガスケットを摺動させ陰圧を発生させるタイプであるため、貯留液の計量が正確で、ガスケットの摺動抵抗も小さいため貯留した滲出液の排出操作および再セット操作が容易であり、更にプランジャーが容器に沿って折りたたむことにより嵩張らずに患者が携帯できる用具として極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例となる医療用吸引集液器を示す(a)は吸引セット時のプランジャーを本体容器に沿って収納装着した状態を示す正面図であり、(a)´は側面図である。(b)はプランジャーを本体容器から取り外して回転させた状態を示す正面図であり、(c)はプランジャー及びガスケットを押し込んだ状態を示す正面図である。
【図2】本発明の他の実施例となる医療用吸引集液器を2個連結した状態を示す正面図である。
【図3】本発明の他の実施例となる医療用吸引集液器を2個連結して2本のカテーテルを接続した状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 本体容器
2 プランジャー
3 ガスケット
4 アダプター
5 排出口
6 キャップ
7 接続口
8 逆止弁
9 目盛
10 カテーテル
11 接続具
12 Yコネクター

Claims (2)

  1. 剛性の略円筒中空容器内のガスケットを摺動させることにより陰圧を発生させ体腔から滲出液を吸引排除する医療用吸引集液器において、円筒軸方向に対して片側の端面には滲出液を誘導するカテーテルを連結するための接続口を有する開口部及び容器内に貯留された滲出液を排出するためのキャップ付きの排出口を有する開口部が設置してあり、これと反対側の端面に設けられた開口部は上下に摺動可能且つ容器内の気密性を保持する略円筒形状のガスケットにより封止されており、ガスケットを摺動させるためのプランジャーが略円筒中空容器に沿ってコの字型に折り曲げられてガスケットを保持するアダプターに回転可能に取り付けられている、ことを特徴とする医療用吸引集液器。
  2. 請求項1に記載の医療用吸引集液器2個を並べ、両方の容器の外側に接続具を設置して連結してなることを特徴とする医療用吸引集液器。
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