JP3061916B2 - 体液吸引集液器 - Google Patents

体液吸引集液器

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JP3061916B2
JP3061916B2 JP3330941A JP33094191A JP3061916B2 JP 3061916 B2 JP3061916 B2 JP 3061916B2 JP 3330941 A JP3330941 A JP 3330941A JP 33094191 A JP33094191 A JP 33094191A JP 3061916 B2 JP3061916 B2 JP 3061916B2
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suction
drainage
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container
body fluid
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護 西島
幸彦 坂口
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人体創腔からの滲出
液、排血液等の体液(以下、排液と言う)を吸引排出す
ると共に、創腔内組織の密着を図るために使用される携
帯可能な医療用吸引集液器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】切開創、手術創など人体創腔からの排出
される体液(排液)を吸引排出するために医療用吸引集
液器を用いることは、従来からよく知られている。この
場合、排液を排出誘導するためのチューブが創腔内に挿
入されて吸引集液器に接続されており、吸引集液器内に
発生させた陰圧によって創腔内の排液が吸引集液器内に
集積、貯溜される。
【0003】これまで知られている携帯可能なタイプの
吸引集液器は、容器内に陰圧を発生させる機構により、
次の3種類に大別される。即ち、真空ビンと呼称され
る剛性の密閉容器内部を予め減圧したもの、弾性をも
った伸縮自在な容器を予め圧縮して内容積を縮少させて
おき、容器の弾性回復力を利用して容器内に陰圧を発生
させるもの、剛性容器内に膨張収縮自在な弾性部材
(バルーン等)を内蔵させ、この弾性部材を膨張させる
ことによって剛性容器内を排気せしめ、弾性部材が収縮
する力により容器内に陰圧を発生させるものである。し
かしながら、第1のタイプでは排液が集積されるに従っ
て、吸引力が急激に低下すると言う致命的な欠点を有す
る。また、一般にこのような医療用吸引器は術後2〜3
日、最大7日程度は継続して使用するもので、この期間
中に再圧縮あるいは再膨張のような吸引力を与える操作
が必ず数回は必要になるが、第2および第3のタイプで
は、それまでに集液した排液を一度廃棄する必要があ
る。この他、吸引中に排液量の測定をすることが出来な
い、操作を誤ると排液が創腔内に逆流する危険性がある
など多くの問題点を有している。
【0004】このような問題点を解決するものとして、
人体創部からの滲出液(体液)を吸引貯留する第1室
と、剛性容器内に設けられた膨張収縮自在なバルーン部
材の収縮力によって吸引力を発生させる第2室とから成
り、第1室と第2室とは気体流通的に連通している医療
用吸引集液器(特開昭61−131751号公報)が提
案されている。このように貯留部と吸引源を2室以上に
分けたものは、それなりに大きな効用と利点を有するも
のであるが、最大の欠点は、両室を気体流通的に連通し
ているので、取扱い方によっては貯留した体液が吸引源
を有する室へ移行する恐れのある点である。また、貯溜
した体液を排出する時はボトルを逆さにして行う場合が
多いので、その時体液は、気体流通的に連通している所
に流入して移行する。この場合移行する体液は、吸引源
を手動で操作する者にとっては肝炎やエイズ等の感染源
となる恐れを生じ、状況によっては吸引機能に支障を来
たすことも有り得る。また、体液の移行によって貯液量
が正確に把握出来なくなる場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来品
の機能を生かしつつ、人体創部から体液を吸引貯留する
第1室から吸引源となる第2室へ、気体流通的に連通し
ている部位を通して体液が移行するのを防止し、移行防
止を意識的に注意することなく排液量が精度良く直読で
きると共に、衛生的でかつ操作性に優れ、特に携帯用に
した場合にその効力が一層発揮できる、体液吸引集液器
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、切開創も
くしは手術創からの排血液等の体液(排液)を吸引集液
するための用具であって、容器本体と、該容器本体内に
収納付設され排液の貯溜部となる袋状部材とから成り、
容器本体の上部には、吸引手段に接続するための吸引
口、排液を貯溜部に導入させるための開閉手段を有する
排液口、および集液された排液を取り出すためのキャッ
プを有する取出口が設けられており、一方、貯溜部は袋
状部材の一端を伸展拡径して容器本体の底面と同じ大き
さの底板を取付け、他端は伸展拡径して容器本体上部下
面の排液口および取出口を内在する領域を取り囲む位置
に固着してなることを特徴とする体液吸引集液器であ
る。
【0007】以下、図面を参照して、本発明の詳細につ
いて説明する。図1は、本発明の一実施例となる体液吸
引集液器の構造と、体液を吸引集液する過程を示す図で
ある。
【0008】本発明による体液吸引集液器は、容器本体
(1)とその内部に収納付設された袋状部材(2)とか
ら成り、容器本体(1)の上部には、吸引手段に接続す
るための吸引口(3)、排液の貯溜部となる袋状部材
(2)に導入するための排液口(4)、および集液、貯
溜された排液を取り出すための取出口(6)が設けられ
ている。排液口(4)と取出口(6)には、それぞれ開
閉手段(5)、キャップ(7)が付設されている。
【0009】容器本体(1)は、円筒形、立方形、球形
など形状は特に限定されないが、携帯使用し易いように
コンパクトに仕上げるのが望ましい。また、その材質と
しては、硬質プラスチック、硝子等が使用されるが、集
液した排液の性状、量、袋状部材(2)の状況等を確認
するために、透明ないし少なくとも半透明であることが
望ましく、携帯歩行など使用中に破壊しにくい強靭性が
あり、軽量な材質であること必要で、例えば硬質PVC
樹脂等を用いるのが適当である。
【0010】排液の貯溜部となる袋状部材(2)は、薄
肉チューブ状のフィルムまたはシートで作られ、折りた
たんで容器本体(1)内に収納するか、ゴム状弾性体の
チューブが使用されるが、吸引、集液時の膨張や、貯溜
した排液の排出がスムーズに行なえる点で、後者の方が
望ましい。袋状部材(2)の下方端部には、チューブ状
部材の下端を伸展あるいは拡径して、容器本体(1)の
底面とほぼ同じ大きさの底板(9)が取付けられてい
る。また、上方端部はチューブ状部材の上端を同様に伸
展、拡径して、容器本体(1)上部の下面に、排液口
(4)および取出口(6)を含み、吸引口(3)を除く
領域を取り囲むようにして接着固定されている。即ち、
排液口(4)と取出口(6)は袋状部材(2)の内腔に
連通しており、一方、吸引口(3)は容器本体内であっ
て袋状部材(2)の外側の空間に連通している。
【0011】次に、本発明による体液吸引集液器の使用
方法について述べる。先ず、排液口(4)に接続した排
液チューブの他端を人体創部に留置し、取出口(6)は
キャップ(7)で密封し、吸引口(3)に連結チューブ
(8)を介して吸引手段Pに接続する。吸引を開始する
と先ず、容器本体(1)と袋状部材(2)の間の空間が
減圧され、袋状部材(2)の膨張によってその内部に吸
引力が発生し、開閉手段(5)を開放することにより、
人体創部から排液が吸引されて集液器内に流入し、図1
(b)に示したように、袋状部材(2)内に貯溜され
る。さらに図1(c)のように、集液量の増加に従っ
て、袋状部材は膨張し、容器本体(1)の内面に密接す
るので、容器の壁面に目盛を付しておくことにより、集
液量を容易に読み取ることが出来る。
【0012】貯溜した排液を捨てるには、吸引を停止し
て開閉手段(5)を閉じ、キャップ(7)をはずして取
出口(6)を開き、排液を排出する。袋状部材(2)は
内部を空にすることにより収縮するので、前記の手順に
より繰り返し吸引、集液に供することが出来る。
【0013】吸引手段Pの種類は特に限定しないが、病
院内の吸引配管、吸引ポンプ等の他、弾性をもった収縮
自在な容器を予め圧縮して内容積を縮少せしめ、容器の
弾性回復力を利用して陰圧を発生させる吸引具や、図2
に示したように剛性容器(11)内に膨張収縮自在な弾
性部材(12)(バルーン等)が内蔵され、上下両端に
一方向弁を備えたゴム球(13)を用いて剛性容器(1
1)内を排気して弾性部材(12)を膨張させ、その収
縮によって吸引力を発生させる吸引具(10)等も使用
することが出来る。携帯や取扱いに便利と言う観点から
は、後2者のような吸引具を使用するのが好ましい。
【0014】
【発明の効果】本発明の体液吸引集液器を用いれば排液
が容器内に収納された袋状物の中に貯溜されるので、移
動時や排液を排出する際に容器を逆さにしても、排液が
吸引源の方に流出する恐れがなく、しかも使用中は常に
集液量の測定を精度良く簡便に行うことができて、特に
小型の吸引具と組合せて使用すれば携帯用には便利で、
治癒促進が出来て、管理上も簡便・取扱い易い体液吸引
集液器である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例となる体液吸引集液器の構造
と、体液を吸引集液する過程を示す図である。
【図2】本発明による体液吸引集液器に、小型の吸引具
を組合せた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 容器本体 2 袋状部材 3 吸引口 4 排液口 6 取出口 9 底板 P 吸引手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切開創もしくは手術創からの排血液等の
    体液(排液)を吸引集液するための用具であって、容器
    本体と、該容器本体に収納付設され排液の貯溜部となる
    袋状部材とから成り、容器本体の上部には、吸引手段に
    接続するための吸引口、排液を貯溜部に導入させるため
    の開閉手段を有する排液口、および集液された排液を取
    り出すためのキャップを有し、且つ袋状部材の内腔に連
    通する取出口が設けられており、一方、貯溜部は袋状部
    材の一端を伸展拡径して容器本体の底面と同じ大きさの
    底面を取付け、他端は伸展拡径して容器本体上部下面の
    排液口および取出口を内在する領域を取り囲む位置に固
    着してなることを特徴とする体液吸引集液器。
JP3330941A 1991-12-13 1991-12-13 体液吸引集液器 Expired - Lifetime JP3061916B2 (ja)

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