JPH0551358U - 医療用吸引集液器 - Google Patents

医療用吸引集液器

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JPH0551358U
JPH0551358U JP10450291U JP10450291U JPH0551358U JP H0551358 U JPH0551358 U JP H0551358U JP 10450291 U JP10450291 U JP 10450291U JP 10450291 U JP10450291 U JP 10450291U JP H0551358 U JPH0551358 U JP H0551358U
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JP
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chamber
suction
exudate
bottle
container
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JP10450291U
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English (en)
Inventor
幸彦 坂口
康伸 泉
研二 河井
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 人体創部からの滲出液を吸引貯留する集液ボ
トル(1)と、剛性容器内に膨張収縮自在なバルーン
(32)を内蔵し、2個の一方向排気弁(33、34)
を有し容器内を排気減圧するための吸引ボトル(31)
からなり、吸引ボトルにコイルバネ(スプリング41)
を付設した外気流入口(40)を設けた構造。 【効果】 吸引集液後、排出口(3)から溜った滲出液
を排出する際に、滲出液の粘性が高い場合でも、外気流
入口のボタン(43)を押しながらボトルを傾けること
により、滲出液をスムーズに排出することが出来る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、人体創腔からの滲出液(体液)を吸引排出すると共に創腔内組織の 密着を図るために使用される、携帯可能な閉鎖式の医療用吸引集液器に関するも のである。
【0002】
【従来の技術】
人体創腔からの滲出液(体液)を吸引排出するために医療用吸引集液器を用い ることは、従来からよく知られている。この場合、滲出液を排出誘導するための チューブが創腔内に挿入されて吸引集液器に接続されており、吸引集液器内に発 生させた陰圧によって創腔内の滲出液が吸引集液器内に集積、貯留される。
【0003】 吸引集液器内に陰圧を発生させる機構は、これまで知られているものを大別す ると次に述べるような三つのタイプに分類される。第1は、所謂真空ビンと呼称 されるもので、剛性の密閉容器の内部を予め減圧したものが供せられる。この種 のタイプのものはチューブを接続すれば直ちに使用できる簡便さがある。第2は 弾性をもった伸縮自在な容器を、予め圧縮して内容積を縮小せしめ、容器の弾性 回復力を利用して容器内に陰圧を発生させるもので、このタイプは構成が比較的 簡単な特長がある。そして、第3は、剛性容器内に膨張収縮自在な弾性部材(バ ルーンあるいはダイヤフラム)が内蔵されており、且つこの弾性部材を内部送気 あるいは力学的な手段によって膨張させ、それに伴って剛性容器を排気せしめ、 弾性部材が収縮する力により容器内に陰圧を発生させ、吸引集液する機構のもの である。(例えば、特開昭48−65791号公報、特開昭51−136395 号公報、特公昭55−15220号公報、及び特開昭59−177055号公報 )
【0004】 この第3のタイプは、適当な弾性部材を選択することによって、容器内に滲出 液が集積してきても急激な陰圧低下は起こらず、吸引集液中は常にほぼ一定の吸 引圧を保持できるし、容器が剛体であるので携帯するのに便利である利点を有す る。しかしながら第2のタイプと同様に、継続使用中に弾性部材を再度膨張させ て吸引力を与えるには、一度容器を開放して集液した排液を排棄する必要がある と共に、容器内に弾性部材を内蔵しているため、吸引中(弾性部材は膨張した状 態)に排液量測定を行なうことは出来ず、一度容器を開放して弾性部材を完全に 収縮させなければ計量できない不便さがある。また、誤って剛性容器を大気開放 しないままで弾性部材を膨張させると、容器内が陽圧になり滲出液が創腔内に逆 流する危険性がある。
【0005】 本出願人らは先に、このような第3のタイプの吸引集液器の問題点を解決する発 明をなし、特開昭61−131751号公報に開示した。これは、図1に示した 本考案における吸引集液器のベースになるもので、吸引ボトル(31)の上部に 外気流入口(40)を設けて、外気流入装置を付設した点以外は本考案と同じで あるが、滲出液の吸引集液終了後、集液ボトル(1)の排液口(3)より滲出液 を排出する際、排液口以外は密閉されているため外気が入ることができず、特に 整形外科等で使用する際、粘性の比較的高い滲出液を排出するのが困難な問題が あった。また、外気を入れるためには連結チューブ(27)をはずせば良いので あるが、これはしっかりと押し込まれていて取りはずしが難かしく、あるいは、 吸引によって体液の一部がここまで移行していて、取りはずしたときにそのしず くが取扱い者にかかることもあり、医療の現場ではその改善が強く望まれていた 。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上述した従来の医療用吸引集液器における、取扱い上の種々の問題 点を解決せんとして、鋭意研究・検討した結果完成するに至ったものであり、そ の目的とするところは、創腔からの滲出液の吸引集液後、集液ボトルから滲出液 を排出する際に、連結チューブをはずす等のめんどうな操作を必要とせず、滲出 液をスムーズに排出できる衛生的且つ操作性の優れた携帯型医療用吸引集液器を 提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
即ち本考案は、人体創部からの滲出液(体液)を吸引貯留する第1室と、剛性 容器内に設けられた膨張収縮自在なバルーン部材の収縮によって吸引力を発生さ せる第2室とから成り、第1室と第2室とは気体流通的に連通しており、第1室 には体液の誘導チューブを連結するための接続装置と、該室に貯留された体液を 排出するための蓋部材付開口部とが設けられており、第2室には膨張収縮自在な バルーン部材が内蔵されると共に、2個の一方向排気弁と内部空間を有する弾性 体とで構成され該室内を減圧するための排気手段が設けられてなる吸引集液器に おいて、前記第2室上部に外気流入口を設け、コイルバネを用いた外気流入装置 を付設したことを特徴とする医療用吸引集液器である。
【0008】 以下図面を参照して、本考案による医療用吸引集液器の詳細について説明する 。図1は本考案に係る吸引集液器の代表的な実施例を示す断面構造図で、図2は その外観図である。
【0009】 集液ボトル(1)は創腔からの排液を集液貯留し、吸引ボトル(31)は吸引 圧発生器であって陰圧にセットされた後の吸引圧を調整する機能を有するもので ある。集液ボトル(1)には滲出液の誘導チューブ(2)の接続装置、貯留され た滲出液を排出する開口部(排液口(3))、及び吸引ボトル(31)との気体 流通的な連結口(4)が設けられており、一方吸引ボトル(31)には膨張収縮 可能なバルーン(32)が内蔵されると共に、吸引器内を排気する手段として2 個の一方向排気弁(33)(34)を有するゴム球(35)と、吸引器内に外気 を流入させるためのスプリング(41)を用いた外気流入装置を装着した外気流 入口(40)とが付設されている。
【0010】 集液ボトル(1)と吸引ボトル(3)とは予め一体に成形し、上部で連通させ た構造であっても何ら差しつかえないが、図1に示したように、各々独立した剛 性容器で構成し連結チューブ(27)で連結して用いれば、集液ボトル(1)の みを新しいものと取換える必要のある時は簡単に交換することができ、また、ゴ ム球(35)等を含む吸引ボトル(31)をくり返し使用できる利点がある。こ の場合、両ボトルの側面に夫々脱着可能なマジックテープ(25)及び(26) をとり着けて結合させると安全に取り扱いができ、携帯等に便利である。また、 携帯する場合には両ボトルを袋に入れて吊りヒモ等で人体に吊り下げることも可 能である。
【0011】 本考案における剛性容器は硬質プラスチック、硝子などで成形されるが、集液 した滲出液の性状、量、バルーンの膨張状態等を確認するためには、透明ないし 少なくとも半透明であることが望ましく、携帯歩行など使用上破壊しにくい強靭 性があり、軽量な材質、例えば硬質塩化ビニール樹脂などを用いるのが適当であ る。また、剛性容器の形状は、丸形(円板形)、球形、角形(立方体、直方体) 等のいずれでも良いが、携帯使用しやすいようにコンパクトにまとめることが望 ましく、集液ボトル(1)は角形の方が集液した滲出液の液量測定が行いやすく 、また、吸引ボトル(31)は内蔵したバルーン(32)が膨張した時の内壁と の接触が極力少なくなる球形或いは直方体型の方が自然な形状でバルーン(32 )が膨張し、調圧機能に有効であり望ましい。また、一体成形された剛性容器内 で2室に分割する場合でも、上述した形状を考慮するのが好ましい。
【0012】 本考案に係る医療用吸引集液器を使用するに当たっては、集液ボトル(1)の 排液口(3)を蓋(7)で閉じて、人体の創腔に通じる滲出液の誘導チューブ( 2)を集液ポート(5)に差し込み、集液ポートの下部は板クランプ(6)で閉 鎖する。更に連結チューブ(27)を吸引ボトル(31)の連結ポート(36) に差し込み、両ボトルを気体流通的に連結する。以上の前準備を終えた後、ゴム 球(35)を指で圧迫し開放する操作を繰返すと、吸引ボトル(31)内部並び に連結チューブによって繋がっている集液ボトル(1)内部の空気が一方向排気 弁(33)及び(34)を通じて大気に排気され、両ボトル内が陰圧になる。陰 圧度が強まるにつれてバルーン(32)が吸引ボトル(31)内で膨張する。バ ルーンが吸引ボトル内腔いっぱいにほぼ膨張したところでゴム球(35)を指で 圧迫・開放する操作を止める。この状態で吸引集液器にはバルーン(32)の収 縮力に応じた陰圧が発生している。
【0013】 ここで集液ポート(5)のクランプをはずして開放すると、ボトル内の陰圧力 によって滲出液の誘導チューブ(2)を通じて創腔から滲出する液体を集液ボト ル(1)内に吸引落下させる。ボトル内の陰圧は、体液が集液貯留されてきても バルーン(32)の収縮力に応じたほぼ一定のレベルに保持される。バルーン( 32)が収縮してしまい吸引力が無くなって、再びバルーン(32)を膨張させ る時は、単に板クランプ(6)で集液ポート(5)を閉鎖してゴム球(35)を 指で圧迫・開放する操作を繰返せばよい。
【0014】 滲出液の集液貯留が進み、集液ボトル(1)内の集液量が多くなったときは、 板クランプ(6)で集液ポート(5)を閉鎖し、排液口(3)の蓋(7)をはず してボトルを傾けて滲出液を排出する。滲出液の粘度が低いときは容易に排出す ることが出来るが、先にも述べたように、滲出液の粘性が高い場合は、排液口( 3)が塞がれて外気が流入し難いため、排液が困難になる。そこで、吸引ボトル (31)上部の外気流入口(40)に付設した外気流入装置のボタン(43)を 押すことにより、通常はスプリング(41)の張力により、閉じられていたスト ッパー(44)とパッキング材(42)の間が開放されて外気が流入し、滲出液 の排出をスムーズに行うことができる。
【0015】
【考案の効果】
以上の如く本考案の医療用吸引集液器を用いれば、創腔からの滲出液の集液量 増加に伴う吸引圧の変動が小さく、創腔に常に適切な陰圧を負荷でき治癒促進効 果が大きい、採取された滲出液が逆流する危険がなく取扱いが容易、集液量測定 を精度良く簡便に行うことができると言った、従来の吸引集液器の特長を損なう ことなく、滲出液の粘性が高い場合でも、外気流入口のボタンを押しながら排出 口を下向きにして容器を傾けるだけで、貯留された滲出液をスムーズに排出する ことが出来て、医療従事者にとっては作業上、管理上の簡便さを提供できる理想 的な医療用吸引集液器である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による吸引集液器の代表的な実施例を示
す断面構造図である。
【図2】図1に示した吸引集液器の外観を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 集液ボトル 2 誘導チューブ 3 排液口 31 吸引ボトル 32 バルーン 35 ゴム球 40 外気流入口 41 スプリング 42 パッキング材 43 ボタン 44 ストッパー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体創部からの滲出液(体液)を吸引貯
    留する第1室と、剛性容器内に設けられた膨張収縮自在
    なバルーン部材の収縮力によって吸引力を発生させる第
    2室とから成り、第1室と第2室とは気体流通的に連通
    しており、第1室には体液の誘導チューブを連結するた
    めの接続装置と、該室に貯留された体液を排出するため
    の蓋部材付開口部とが設けられており、第2室には膨張
    収縮自在なバルーン部材が内蔵されると共に、2個の一
    方向排気弁と内部空間を有する弾性体とで構成され該室
    内を減圧するための排気手段が設けられていて、該弾性
    体を繰返し圧縮復元させることによって吸引集液器内の
    空気を大気中に排出させて容器内を陰圧にすると共に第
    2室内のバルーン部材を膨張させ、バルーン部材の収縮
    力によって常に一定の陰圧を維持できるようにした吸引
    集液器において、前記第2室の上部に外気流入口を設
    け、コイルバネを用いた外気流入装置を付設したことを
    特徴とする医療用吸引集液器。
JP10450291U 1991-12-18 1991-12-18 医療用吸引集液器 Pending JPH0551358U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006102486A (ja) * 2004-09-10 2006-04-20 Sumitomo Bakelite Co Ltd 医療用吸引器具
JP2011229806A (ja) * 2010-04-30 2011-11-17 Koryo Kagaku Kogyo Kk 耳漏,鼻汁,その他分泌物の吸引及び検査用サンプル採取器具

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