JP4097804B2 - 電子カメラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子カメラ、より詳しくは、照明手段により表示画面部を照明する画像表示手段を備えた電子カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子機器において情報を視覚的に表示する手段として液晶表示装置が一般的に用いられるようになっており、特に、画像を表示する手段としてはTFT液晶などの液晶表示装置が主流となりつつある。
【0003】
こうした画像表示手段は、微細な画素を多数2次元的に配列してなる表示画面部と、この表示画面部を背面側や前面側から照明する照明手段とを有して構成されている。
【0004】
このような画像表示手段を備えた電子機器の一例として、電子カメラが挙げられるが、電子カメラは携帯して使用することが普通であるために、外出時における電源としては電池等を用いるようになっており、それ以外に室内等においてACアダプタ等を介して外部電源を使用可能になっていることが多い。
【0005】
携帯型の電子機器においては、上述したように電池を電源として用いているために、使用可能な電力量には上限があり、使用可能時間を少しでも延長するべく、節電を図ることが望まれている。
【0006】
電子機器における画像表示手段の電力使用量は、比較的大きな部分を占めることが多いために、該画像表示手段の適切な節電を図ることは有用である。
【0007】
このような画像表示手段の節電を図る技術手段としては、従来より種々のものが提案されており、例えば特開平7−64057号公報には、周囲光とLCDの画面輝度の両方を検出して、これらの検出結果に基づきバックライトの輝度を適正な輝度になるように制御する液晶表示装置が記載されている。
【0008】
また、特開平7−141075号公報には、電源が電池等の内部バッテリであるかあるいは外部電源であるかによって、LCD表示装置のバックライトの輝度を制御する携帯型コンピュータの節電制御方法が記載されている。
【0009】
ところで、画像表示手段を備えた電子カメラとしては、静止画と動画の何れか一方のみを記録可能であるのみならず、双方を記録可能なものが提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このような動画と静止画を兼用した記録を行うことが可能な電子カメラでは、記録や再生を行う際には、動画と静止画でその方法が大きく異なるために、上記従来の技術をそのまま適用して一律な電源管理を行うのは適切とはいえず、画像の種類等にも応じたより適切な節電を行う必要がある。
【0011】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、動画と静止画を記録可能な電子カメラにより適した画像表示手段の制御を行うことができる電子カメラを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、第1の発明による電子カメラは、電子的撮像手段と、この電子的撮像手段による撮影画像を動画と静止画の何れかの形式で選択的に記録媒体に記録する記録手段と、上記電子的撮像手段による撮影画像または上記記録媒体に記録された画像情報による画像を表示する表示画面部とこの表示画面部を照明する照明手段とを有してなる画像表示手段と、この画像表示手段による表示を制御する制御手段と、を備え、上記制御手段は、電子カメラに何らの操作がなされない場合でも、表示を継続する時間である連続表示時間を、上記記録媒体に記録された静止画を表示する場合には、動画を表示する場合よりも短く設定するものである。
【0013】
また、第2の発明による電子カメラは、上記第1の発明による電子カメラにおいて、当該電子カメラに供給する電源の状態を検出する電源状態検出手段をさらに具備し、上記制御手段は、この電源状態検出手段による検出結果に応じて、上記連続表示時間を変更して制御するものである。
【0014】
さらに、第3の発明による電子カメラは、上記第2の発明による電子カメラにおいて、上記電源状態検出手段が、上記電源の電圧を検出する電圧検出手段を有してなるものである。
【0015】
第4の発明による電子カメラは、上記第2または第3の発明による電子カメラにおいて、上記電源状態検出手段が、当該電子カメラ全体の消費電力を検出する電力検出手段を有してなるものである。
【0016】
第5の発明による電子カメラは、電子的撮像手段と、この電子的撮像手段による撮影画像を動画と静止画の何れかの形式で選択的に記録媒体に記録する記録手段と、上記電子的撮像手段による撮影画像または上記記録媒体に記録された画像情報による画像を表示する表示画面部とこの表示画面部を照明する照明手段とを有してなる画像表示手段と、上記照明手段の輝度を制御する制御手段と、を備え、上記制御手段は、記録媒体に記録された動画を表示する場合は、上記照明手段の輝度を他の表示状態よりも暗くするように制御するものである。
【0017】
第6の発明による電子カメラは、電子的撮像手段と、この電子的撮像手段による撮影画像を動画と静止画の何れかの形式で選択的に記録媒体に記録する記録手段と、上記電子的撮像手段による撮影画像または上記記録媒体に記録された画像情報による画像を表示する表示画面部とこの表示画面部を照明する照明手段とを有してなる画像表示手段と、上記照明手段の輝度を制御する制御手段と、を備え、上記制御手段は、動画の記録時に上記電子的撮像手段による撮影画像を記録モニタ画像として表示する場合は、上記照明手段の輝度を他の表示状態よりも暗くするように制御するものである。
【0018】
第7の発明による電子カメラは、上記第5または第6の発明による電子カメラにおいて、当該電子カメラに供給する電源の状態を検出する電源状態検出手段をさらに具備し、上記制御手段は、この電源状態検出手段による検出結果に応じて、上記照明手段の輝度を制御するものである。
【0019】
第8の発明による電子カメラは、上記第7の発明による電子カメラにおいて、上記電源状態検出手段は、上記電源の電圧を検出する電圧検出手段を有してなるものである。
【0020】
第9の発明による電子カメラは、上記第7または第8の発明による電子カメラにおいて、上記電源状態検出手段が、当該電子カメラ全体の消費電力を検出する電力検出手段を有してなるものである。
【0021】
第10の発明による電子カメラは、上記第5または第6の発明による電子カメラにおいて、外光の光量を検出する外光検出手段をさらに具備し、上記制御手段は、この外光検出手段による検出結果に応じて、上記照明手段の輝度を制御するものである。
【0022】
第11の発明による電子カメラは、上記第10の発明による電子カメラにおいて、上記画像表示手段の輝度を検出する光量検出手段をさらに具備し、上記制御手段は、この光量検出手段による検出結果に応じて、上記照明手段の輝度を制御するものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1から図4は本発明の一実施形態を示したものであり、図1は電子カメラの主として電気的な構成を示すブロック図、図2は電子カメラの動作を示すフローチャート、図3は電子カメラにおける表示系コントロールのサブルーチンを示すフローチャート、図4は電子カメラの動作状態に応じた連続表示時間やバックライト輝度の制御の分類を示す図表である。
【0024】
この電子カメラは、被写体像を結像するための撮影レンズ系1と、この撮影レンズ系1により結像された被写体像を光電変換して電気信号として出力する電子的撮像手段たるCCD2と、このCCD2からのアナログの電気信号をデジタルデータに変換するA/D変換回路3と、このA/D変換回路3からの画像データの出力先を静止画用または動画用に切り換えるためのスイッチ4と、上記画像データに静止画用の画像処理を施す記録手段の構成要素である静止画用画像処理回路5と、該画像データに動画用の画像処理を施す同記録手段の構成要素である動画用画像処理回路6と、上記スイッチ4と連動して切り替えが行われるスイッチ7と、このスイッチ7を介して出力される静止画または動画を記録するための記録媒体8と、上記静止用画像処理回路5または動画用画像処理回路6から出力される画像データに基づき表示の制御を行うための制御手段を構成する表示制御回路9と、この表示制御回路9の制御に基づき画像を視覚的に表示する画像表示手段を構成する表示画面部たるTFT10と、このTFT10の表示を明るく見易くするために背面側から発光して輝度を与える画像表示手段を構成する照明手段たるバックライト15と、このバックライト15の発光制御を行う同照明手段たるバックライト制御回路14と、上記バックライト15により照明されたTFT10の輝度を測定するための光量検出手段たるTFT輝度測定回路11と、電子カメラの周囲環境の輝度を測定するための外光検出手段たる周囲輝度測定回路12と、これらTFT輝度測定回路11および周囲輝度測定回路12の出力結果と後述する電池電圧や消費電力の検出結果に基づきバックライト15に必要な輝度を計算して上記バックライト制御回路14に出力する制御手段を構成するバックライト必要輝度演算回路13と、この電子カメラの電源となる電池17と、この電池17からの電源を該電子カメラ内の各回路に供給する電源供給回路18と、上記電池17の電圧を検出するための電源状態検出手段を構成する電圧検出手段たる電池電圧検出回路19と、上記電源供給回路18により供給される電源の消費電力を検出する電源状態検出手段を構成する電力検出手段たる消費電力検出回路20と、上記電源供給回路18により各回路への電源供給を開始させる指示を入力するためのパワースイッチ(パワーSW)21と、上記CCD2により光電変換した画像を静止画として記録させるための2段スイッチでなる1ST(ファースト)レリーズスイッチ(1RSW)22および2ND(セカンド)レリーズスイッチ(2RSW)23と、上記CCD2により光電変換した画像を動画として記録させるための動画記録スイッチ(動画記録SW)24と、上記TFT10を介して被写体を観察するかあるいは図示しない光学ファインダ等を介して観察を行うかをモード切り換えするためのEVFモードスイッチ(EVFモードSW)25と、上記TFT10のオン/オフを制御するためのTFTモニタオン/オフスイッチ(TFTモニタオン/オフSW)26と、画像を上記記録媒体8に記録する記録モードと該記録媒体8に記録されている画像を再生してTFT10に表示させる再生モードとを切り換えるための記録/再生モードスイッチ(記録/再生モードSW)27と、上記電池電圧検出回路19,消費電力検出回路20や上記各スイッチ21,22,23,24,25,26,27からの入力を受けて、上記CCD2,スイッチ4,静止画用画像処理回路5,動画用画像処理回路6,スイッチ7,記録媒体8,表示制御回路9,バックライト必要輝度演算回路13,電源供給回路18を含む各回路の制御を行う制御手段たる中央制御回路16と、を有して構成されている。
【0025】
次に、図2を参照して電子カメラの動作について説明する。
【0026】
動作が開始されると、まず上記パワースイッチ21がオンされたか否かを判断し(ステップS1)、オフの場合にはオンになるまで待機して、オンになったところで上記電池17の電池残量を検出するバッテリチェックを行う(ステップS2)。この電池残量の検出は、具体的には例えば、上記電池電圧検出回路19により検出される電圧に、上記消費電力検出回路20により検出される消費電流等から算出される該電池17の内部抵抗に基づく電圧低下分を勘案することにより行われる。
【0027】
そして、上記記録/再生モードスイッチ27の状態を検出することにより現在記録モードにあるか否かを判断し(ステップS3)、記録モードとなっている場合には、さらに上記EVFモードスイッチ25の検出を行ってTFT10により観察を行う状態であるか否かを判断する(ステップS4)。
【0028】
ここで、EVFモードスイッチ25がオンとなっているときには、上記CCD2をオンにしてその画像を表示制御回路9に出力するとともに(ステップS5)、上記TFT10をオンにし(ステップS6)さらにバックライト15をオンにすることで(ステップS7)、該画像を表示させる。
【0029】
続いて、上記TFT10やバックライト15を含む表示系のコントロールを行う(ステップS8)。この表示系コントロールの内容を示すのが図3である。
【0030】
この表示系コントロールのサブルーチンに入ると、まず、上記TFT輝度測定回路11によりバックライト15により照明された状態のTFT10の輝度を測定し(ステップS41)、さらに上記周囲輝度測定回路12によりこの電子カメラの周囲輝度を測定する(ステップS42)。
【0031】
そして、上記電池電圧検出回路19により電池17の電圧を検出するとともに(ステップS43)、消費電力検出回路20により上記電源供給回路18から供給される電力を検出する(ステップS44)。
【0032】
こうして検出した各結果に基づいて、上記バックライト15の発光輝度を設定するとともに、上記TFT10やバックライト15による表示をオフにするまでのオフタイムを設定する(ステップS45)。このオフタイムにより、連続表示時間が設定されることになる。
【0033】
つまり、バックライト15は同一の電力を供給しても経年変化等によりその発光状態が変化する。従って、TFT10を介して検出される輝度も変化するために、これを測定することにより、輝度の経年変化による低下がみられる場合には、その低下分を補正するように電力供給を補正して、長期間に渡って安定したTFT輝度が得られるようにしているものである。
【0034】
なお、バックライト15の輝度の変化を検出するには、TFT10を介して得られる輝度でなく、バックライト15自体の輝度を検出するようにしてもよいが、上述のようにTFT10の輝度を検出するようにすれば、TFT10に表示される画像が明るいシーンの画像か暗いシーンの画像か等に応じた制御等も行うことが可能になるという利点を有している。
【0035】
また、周囲輝度測定を行うことにより、環境に合わせた見易い表示が得られる範囲内で、不必要にバックライト15の輝度を上げることのないように制御して、消費電力の低減を図っている。
【0036】
さらに、電池電圧を検出することで電池17の状態を把握して、それに応じた電力消費量の制御を行うものである。具体的には、電池17の残量が少なくなってきた場合には、バックライト15の輝度を低下させることにより電池17の延命を図るものである。
【0037】
また、電池17は、その内部抵抗の大きさなどに応じて、電流値が増加すると電圧が低下する傾向が比較的顕著なものもある。従って、消費電力を検出することで、現在の消費電力に合わせたバックライト15の輝度の制御を行うことにより、消費電力が大きくなりすぎて電池電圧の低下が発生するのを防ぐようにしている。
【0038】
このような表示系のコントロールが終了したら、30秒タイマをスタートさせて、タイマが30秒に達したか否かを判断する(ステップS9)。この30秒タイマは、上述した表示系コントロールを30秒毎に行うためのものである。すなわち、TFT輝度や周囲輝度、電池電圧、消費電力などを30秒毎に検出して、そのときの状態に合わせて新たにコントロールし直すためのものである。
【0039】
従って、30秒に達している場合には上記図3に示したような処理により表示系のコントロールを行い(ステップS10)、達していない場合にはこのステップS10を行うことなく次のステップに進む。
【0040】
次に、上記1STレリーズスイッチ22と2NDレリーズスイッチ23を検出して、静止画の記録を行うか否かを判断する(ステップS11)。
【0041】
ここで何れもオンになっていない場合には、さらに動画記録スイッチ24を検出することにより動画の記録を行うか否かを判断し(ステップS12)、オンでない場合には例えば1分に設定されているオフタイマが該1分に達したか否かを判断し(ステップS13)、達していない場合には上記ステップS9に戻って上述の処理を繰り返す。
【0042】
一方、ステップS13においてオフタイマが1分に達した場合には、TFT10とバックライト15による表示をオフにする(ステップS14)。
【0043】
また、上記ステップS11において、上記1STレリーズスイッチ22と2NDレリーズスイッチ23がオンになっていることを検出した場合には、中央制御回路16が上記スイッチ4およびスイッチ7を静止画用画像処理回路5側に切り換えて、CCD2による画像を静止画用に処理して記録媒体8に記録させる(ステップS18)。
【0044】
さらに、この静止画を記録する状態であるのに対応して、オフタイムの短縮を行って例えば5秒に設定し(ステップS19)、記録した画像を確認させるためにTFT10に表示させる(ステップS20)。
【0045】
そして、オフタイマが5秒に達するまで待って(ステップS21)、達したところで表示をオフする(ステップS22)。
【0046】
一方、上記ステップS12において、動画記録スイッチ24がオンになった場合には、動画記録に伴って連続的に電力が消費されるのを考慮して、バックライト15の輝度をダウンするとともに(ステップS15)、該動画記録に伴う連続的な動画表示に応じて表示をオフにするオフタイムを∞に設定し(ステップS16)、上記スイッチ4およびスイッチ7を動画用画像処理回路6側に切り換えて、CCD2による画像を動画用に処理して記録媒体8に記録させる動画記録をスタートさせる(ステップS17)。
【0047】
なお、ステップS4においてEVFモードスイッチ25がオフになっているときは、光学ファインダによる観察によって記録するモードである動画/静止画記録に入る。1STレリーズスイッチ22,2NDレリーズスイッチ23を検出して静止画記録を行い、または動画記録スイッチ24を検出して動画記録を行う(ステップS37)。
【0048】
また、上記ステップS3において、記録モードでない場合には、再生モードに入る(ステップS23)。
【0049】
この再生モードに入ると、上記図3に示したような処理により表示系のコントロールを行い(ステップS24)、再生して表示を行う対象となる画像ファイルを指定する(ステップS25)。
【0050】
ファイルが指定されたら、そのファイルが動画に係るファイルか静止画に係るファイルかを、該ファイルのヘッダ情報等に基づいて判断し(ステップS26)、静止画に係るファイルである場合には静止画を表示して(ステップS27)、オフタイマが例えば10秒になるまで該静止画の表示を継続し(ステップS28)、10秒に達したところで静止画の表示をオフする(ステップS29)。
【0051】
一方、上記ステップS26において、再生する画像ファイルが動画に係るものであると判断された場合には、動画の表示を行うとともに(ステップS30)、連続的となる動画の表示に適した設定となるようにバックライト15の輝度をダウンし(ステップS31)、さらにオフタイムを長くして例えば2分に設定する(ステップS32)。
【0052】
そして、30秒タイマをスタートさせて、上記ステップS9と同様に30秒が経過したか否かを判断し(ステップS33)、30秒が経過したときには表示系のコントロールを行って(ステップS34)そのときの各検出結果に応じた状態に適応させ、30秒が経過していない場合にはこのステップS34を行うことなく次のステップに進む。
【0053】
次に、オフタイマが2分に達したか否かを判断し(ステップS35)、達していない場合には上記ステップS33に戻って上述したような処理を繰り返し、2分に達した場合には動画表示をオフにする(ステップS36)。
【0054】
上述したように、表示系の基本的なコントロールはTFT輝度、周囲輝度、電池電圧、消費電力などに応じて設定されるが、さらに、動作が再生であるか記録であるか画像モニタ中であるかに応じた分類を行い、加えてその再生や記録の動作が動画に係るものであるか静止画に係るものであるかに応じた分類を行って、きめ細かな連続表示時間やバックライト輝度の制御を行うようになっている。
【0055】
このような制御の分類をまとめたのが図4である。
【0056】
図4に示すように、モニタ画像を観察する状態のときには、画像観察が主目的であるために、動画と静止画の何れを表示するときも、連続表示時間を長くして、バックライト輝度を明るくするように設定される。
【0057】
また、記録動作時には、動画の場合には連続表示時間を∞に設定して連続にするとともに、連続表示させることによる電池17の消耗を抑制するためにバックライト輝度を暗めに設定するようになっている。一方、静止画の場合には、連続表示時間を短く設定するとともに、表示時間を短くすることにより電池の消耗もそれ程問題とはならないために、バックライト輝度は明るく設定するようになっている。
【0058】
そして、再生動作時は、動画の場合に連続表示時間を長めに設定するとともに、長めの動作時間に応じて電池17の消耗を抑制するべくバックライト輝度を暗めに設定している。一方、静止画の場合には、記録動作時と同様に、連続表示時間を短く設定するとともに、バックライト輝度は明るく設定するようになっている。
【0059】
なお、動画の連続表示時間は、再生動作時には長めに設定しているのに対して、記録動作時には∞に設定しているが、これは、動画の記録動作中に勝手に表示だけが停止すると、ユーザが記録動作自体が停止してしまったと勘違いする可能性があるためである。
【0060】
こうして、電子カメラに何らの操作がなされない場合でも、動画を表示するか静止画を表示するかに応じて、連続表示時間やバックライト輝度を適切に変更するようにしている。なお、例えば動画の記録動作時に、上記動画記録スイッチ24が操作されてオフになった場合などには、表示もオフになることはいうまでもない。
【0061】
また、上述ではTFT10をバックライト15により背面側から照明するものについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、表示画面部が例えば反射型の液晶でなる場合には、正面側から照明を行うフロントライトを照明手段として適用しても良い。
【0062】
そして、表示手段としてはTFT液晶に限るものではなく、DSTN液晶であっても良いし、さらには液晶を用いるに限定されるものでもない。
【0063】
加えて、オフタイマが所定時間に達して表示をオフにするときには、上述ではTFT10とバックライト15をオフにしているが、何れか一方のみをオフにするだけでもある程度の節電効果を得ることが可能である。
【0064】
このような実施形態によれば、記録媒体に記録された画像を再生する場合に、静止画の連続表示時間を動画よりも短くすることによって、表示する画像が静止画であるか動画であるかに応じたより適切な制御を行うことができ、使い勝手を損なうことなく節電を行うことができる。
【0065】
さらに、電池電圧や消費電力を検出して、電池残量や電池の使用状態に適した制御を行うことにより、より有効な節電を図ることができる。
【0066】
また、動画は静止画に比してより長い時間連続的に表示を行うことが一般的であるために、動画再生時やモニタ時にバックライトの輝度を暗くすることにより、効果の高い節電を行うことができる。
【0067】
また、周囲輝度を測定してその結果に応じてバックライトの輝度を制御することにより、表示が見易い範囲内でなるべく節電を図ることができる。
【0068】
そして、バックライトにより照明されたTFTの輝度を測定することによって、経年変化により輝度が変わるバックライトを、最適な状態に制御することが可能となる。さらに、TFTの輝度を測定しているために、表示する画像が暗いシーンの画像であるか明るいシーンの画像であるか等の表示内容に応じた適切な制御も行うことが可能である。
【0069】
こうして、動画と静止画を記録可能な電子カメラにより適した画像表示手段の制御を行うことができる。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1による本発明の電子カメラによれば、静止画を表示する場合に動画を表示する場合よりも連続表示時間を短くすることにより、動画と静止画を記録可能な電子カメラにより適した画像表示手段の制御を行うことができる。
【0071】
また、請求項2による本発明の電子カメラによれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、電源の状態に応じたより適切な制御を行うことができる。
【0072】
さらに、請求項3による本発明の電子カメラによれば、請求項2に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、電源の電圧に応じたより適切な制御を行うことができる。
【0073】
請求項4による本発明の電子カメラによれば、請求項2または請求項3に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、電子カメラ全体の消費電力に応じたより適切な制御を行うことができる。
【0074】
請求項5による本発明の電子カメラによれば、記録媒体に記録された動画を表示する場合に照明手段の輝度を暗くすることにより、連続的な動画表示に応じた節電を行うことができ、動画と静止画を記録可能な電子カメラにより適した画像表示手段の制御を行うことができる。
【0075】
請求項6による本発明の電子カメラによれば、動画の記録時に記録モニタ画像を表示する場合には、照明手段の輝度を暗くすることにより、連続的な動画表示に応じた節電を行うことができ、動画と静止画を記録可能な電子カメラにより適した画像表示手段の制御を行うことができる。
【0076】
請求項7による本発明の電子カメラによれば、請求項5または請求項6に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、電源の状態に応じて照明手段の輝度を適切に制御することで、有効な節電を行うことができる。
【0077】
請求項8による本発明の電子カメラによれば、請求項7に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、電源の電圧に応じて照明手段の輝度を適切に制御することで、有効な節電を行うことができる。
【0078】
請求項9による本発明の電子カメラによれば、請求項7または請求項8に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、電子カメラ全体の消費電力に応じて照明手段の輝度を適切に制御することで、有効な節電を行うことができる。
【0079】
請求項10による本発明の電子カメラによれば、請求項5または請求項6に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、外光の光量に応じてより適切な照明手段の輝度の制御を行うことができる。
【0080】
請求項11による本発明の電子カメラによれば、請求項10に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、画像表示手段の輝度に応じてより適切な照明手段の輝度の制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における電子カメラの主として電気的な構成を示すブロック図。
【図2】上記実施形態の電子カメラの動作を示すフローチャート。
【図3】上記実施形態の電子カメラにおける表示系コントロールのサブルーチンを示すフローチャート。
【図4】上記実施形態の電子カメラの動作状態に応じた連続表示時間やバックライト輝度の制御の分類を示す図表。
【符号の説明】
2…CCD(電子的撮像手段)
5…静止画用画像処理回路(記録手段)
6…動画用画像処理回路(記録手段)
8…記録媒体
9…表示制御回路(制御手段)
10…TFT(表示画面部、画像表示手段)
11…TFT輝度測定回路(光量検出手段)
12…周囲輝度測定回路(外光検出手段)
13…バックライト必要輝度演算回路(制御手段)
14…バックライト制御回路(照明手段、画像表示手段)
15…バックライト(照明手段、画像表示手段)
16…中央制御回路(制御手段)
17…電池(電源)
19…電池電圧検出回路(電圧検出手段、電源状態検出手段)
20…消費電力検出回路(電力検出手段、電源状態検出手段)
Claims (11)
- 電子的撮像手段と、
この電子的撮像手段による撮影画像を動画と静止画の何れかの形式で選択的に記録媒体に記録する記録手段と、
上記電子的撮像手段による撮影画像または上記記録媒体に記録された画像情報による画像を表示する表示画面部と、この表示画面部を照明する照明手段とを有してなる画像表示手段と、
この画像表示手段による表示を制御する制御手段と、
を備え、
上記制御手段は、電子カメラに何らの操作がなされない場合でも、表示を継続する時間である連続表示時間を、上記記録媒体に記録された静止画を表示する場合には、動画を表示する場合よりも短く設定することを特徴とする電子カメラ。 - 当該電子カメラに供給する電源の状態を検出する電源状態検出手段をさらに具備し、
上記制御手段は、この電源状態検出手段による検出結果に応じて、上記連続表示時間を変更して制御するものであることを特徴とする請求項1に記載の電子カメラ。 - 上記電源状態検出手段は、上記電源の電圧を検出する電圧検出手段を有してなることを特徴とする請求項2に記載の電子カメラ。
- 上記電源状態検出手段は、当該電子カメラ全体の消費電力を検出する電力検出手段を有してなることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の電子カメラ。
- 電子的撮像手段と、
この電子的撮像手段による撮影画像を動画と静止画の何れかの形式で選択的に記録媒体に記録する記録手段と、
上記電子的撮像手段による撮影画像または上記記録媒体に記録された画像情報による画像を表示する表示画面部と、この表示画面部を照明する照明手段とを有してなる画像表示手段と、
上記照明手段の輝度を制御する制御手段と、
を備え、
上記制御手段は、記録媒体に記録された動画を表示する場合は、上記照明手段の輝度を他の表示状態よりも暗くするように制御することを特徴とする電子カメラ。 - 電子的撮像手段と、
この電子的撮像手段による撮影画像を動画と静止画の何れかの形式で選択的に記録媒体に記録する記録手段と、
上記電子的撮像手段による撮影画像または上記記録媒体に記録された画像情報による画像を表示する表示画面部と、この表示画面部を照明する照明手段とを有してなる画像表示手段と、
上記照明手段の輝度を制御する制御手段と、
を備え、
上記制御手段は、動画の記録時に上記電子的撮像手段による撮影画像を記録モニタ画像として表示する場合は、上記照明手段の輝度を他の表示状態よりも暗くするように制御することを特徴とする電子カメラ。 - 当該電子カメラに供給する電源の状態を検出する電源状態検出手段をさらに具備し、
上記制御手段は、この電源状態検出手段による検出結果に応じて、上記照明手段の輝度を制御するものであることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の電子カメラ。 - 上記電源状態検出手段は、上記電源の電圧を検出する電圧検出手段を有してなることを特徴とする請求項7に記載の電子カメラ。
- 上記電源状態検出手段は、当該電子カメラ全体の消費電力を検出する電力検出手段を有してなることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の電子カメラ。
- 外光の光量を検出する外光検出手段をさらに具備し、
上記制御手段は、この外光検出手段による検出結果に応じて、上記照明手段の輝度を制御するものであることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の電子カメラ。 - 上記画像表示手段の輝度を検出する光量検出手段をさらに具備し、
上記制御手段は、この光量検出手段による検出結果に応じて、上記照明手段の輝度を制御することを特徴とする請求項10に記載の電子カメラ。
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