JP4097424B2 - 空気入りタイヤ及びその装着方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特にショルダーブロックの接地幅がタイヤ赤道線を基準として一方側のトレッドの接地幅の50%以上である高性能乗用車用の空気入りタイヤ及びその装着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の空気入りラジアルタイヤでは、トレッドのタイヤ幅方向端部側にショルダーブロックが形成されており、このショルダーブロックのタイヤ幅方向に沿って測定したブロック幅又はタイヤ周方向に沿って測定したブロック長さを大きくすることによりブロック剛性を高くし、ブロックの変形量を抑制し、操縦安定性の向上を実現していた。
【0003】
ところで、ブロック幅又はブロック長さを大きくすることはブロック剛性の向上に非常に有効となるが、コーナリング時において、ショルダーブロックのタイヤ幅方向外側部分に荷重が集中し、ショルダーブロック内のタイヤ幅方向内側部分の接地圧が小さくなることから、ショルダーブロック内のタイヤ幅方向内側部分が有効に機能しておらず、タイヤ幅方向内側部分のブロック剛性が生かされていない。このため、ショルダーブロックの接地幅を一方側のトレッドの接地幅の50%以上に大きくしても、それに見合った分の操縦安定性の効果は得られなかった。
【0004】
一方、コーナリング時に、ショルダーブロック内のタイヤ幅方向外側部分の荷重負担が大きくなることから、走行後においてショルダーブロック内のタイヤ幅方向外側部分の摩耗が大きく進み(片落ち摩耗)、外観も悪くなる問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、上記事実を考慮し、ショルダーブロック内のタイヤ幅方向内側部分のブロック剛性を充分に生かして操縦安定性を向上するとともに、片落ち摩耗を抑制し外観が悪化することを防止できる空気入りタイヤ及びその装着方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の空気入りタイヤでは、タイヤ周方向溝とトレッド接地端とにより区分されるショルダーブロックを有し、前記ショルダーブロックの接地幅がタイヤ赤道線を基準として一方側のトレッドの接地幅の50%以上である空気入りタイヤであって、一方側のトレッドでは、前記ショルダーブロックには、前記トレッド接地端に開口する横溝がタイヤ周方向に亘って複数形成されるとともに、タイヤ周方向に沿って、溝幅が3mm以下であり、かつ溝深さが前記タイヤ周方向溝よりも浅い周方向細溝が形成され、前記周方向細溝のタイヤ周方向の少なくとも一方の端部が前記横溝に開口しており、前記周方向細溝は、タイヤ周方向に隣接する前記横溝間に、横溝間距離の70%以上に亘ってタイヤ周方向に延在しており、前記ショルダーブロックには、タイヤ赤道線側端で前記周方向細溝に開口し他方端でブロック内で終端していてタイヤ周方向に対して傾斜して延びるショルダーブロック傾斜溝と、一方端で前記ショルダーブロック傾斜溝に開口し他方端でブロック内で終端していてタイヤ周方向に沿って延びる第二周方向細溝と、が形成されており、他方側のトレッドには、複数のブロックが周方向に沿って形成されていることを特徴とする。
【0007】
次に、請求項1に記載の空気入りタイヤの作用効果について説明する。
【0008】
一方側のトレッドの接地幅の50%以上の接地幅を有するショルダーブロックに、タイヤ周方向に沿って、溝幅が3mm以下であり、かつ溝深さがタイヤ周方向溝よりも浅い周方向細溝を形成したので、コーナリング時においてショルダーブロックの接地圧が均一化し、ショルダーブロック内のタイヤ幅方向内側部分を有効に活用できるため、より高い操縦安定性を得ることができる。
【0009】
すなわち、上記ショルダーブロックが車両外側に位置するように車両に装着した左輪タイヤを例にとった場合、ハンドルを右にきると、ショルダーブロック内のタイヤ幅方向外側部分(車両外側部分)に比較的大きな荷重が作用し、ショルダーブロック内のタイヤ幅方向内側部分(車両内側部分)に作用する荷重が比較的小さくなる。
【0010】
これは、コーナリング時において車両の遠心力がタイヤのショルダーブロックに作用するためであるが、これにより荷重負担の比較的大きいショルダーブロック内のタイヤ幅方向外側部分では曲げ変形が大きくなり接地長が長くなる。一方、ショルダーブロック内のタイヤ幅方向内側部分では、荷重負担が比較的小さいため、曲げ変形が抑制され接地長もさほど長くならない。このため、従来の空気入りタイヤのようにショルダーブロック内のタイヤ幅方向外側部分とタイヤ幅方向内側部分とが連続していると、タイヤ幅方向外側部分の接地長の増加に伴いタイヤ幅方向内側部分が路面から浮いてしまい、タイヤ幅方向内側部分の接地圧が低くなる。
【0011】
ところで、ショルダーブロックにタイヤ周方向に向いた上記周方向細溝を形成したことにより、ショルダーブロックはこの上記周方向細溝を基準としてタイヤ幅方向外側部分とタイヤ幅方向内側部分とが少なくとも一部分において区分される。
【0012】
このため、上記のように、ハンドルを右にきったときに、ショルダーブロック内のタイヤ幅方向外側部分とタイヤ幅方向内側部分とが独立し、その動きも独立したものとなる。この結果、コーナリング時においてショルダーブロック内のタイヤ幅方向外側部分の接地長の増加に伴ったタイヤ幅方向内側部分の浮き上がり現象を阻止できる。これによって、タイヤ幅方向内側部分の接地圧の低下を防止できる。
【0013】
以上のように、本発明の空気入りタイヤによれば、ショルダーブロック内のタイヤ幅方向内側部分の接地圧の低下を防止してショルダーブロックのタイヤ幅方向外側部分とタイヤ幅方向内側部分との接地圧を略均一にすることができ、タイヤ幅方向内側部分のブロック剛性を生かすことができるため、その分だけ操縦安定性も向上させることができる。
【0014】
また、タイヤ幅方向内側部分の接地圧の低下を防止することにより、タイヤ幅方向外側部分のみが大きく摩耗してしまうこと(いわゆる片落ち摩耗)を極力防止でき、外観が悪化することを防止できる。
【0015】
特に、本発明の空気入りタイヤによれば、周方向細溝の溝幅を3mm以下とし、かつその溝深さをタイヤ周方向溝よりも浅くしているため、周方向細溝を形成したことによるショルダーブロックの接地面積の低下及びショルダーブロックのブロック剛性の低下を極力防止することができる。
【0016】
また、ショルダーブロックにトレッド接地端に開口する横溝をタイヤ周方向に亘って複数形成したことにより、排水性を確保することができる。
【0017】
また、周方向細溝のタイヤ周方向の一方の端部が横溝に開口しているため、さらに排水性を向上させることができる。
【0018】
なお、空気入りタイヤは、それぞれのサイズに応じて、JATMA(日本)などが発行する規格に定められたリムに装着して使用され、このリムが通常正規リムと称される。
【0019】
同様に、「正規荷重」及び「正規内圧」とは、規格に定められた適用サイズ・プライレーティングにおける最大荷重及び最大荷重に対する空気圧を指す。
【0020】
また、本明細書において、「トレッド接地端」とは、タイヤを「正規リム」にリム組みして「正規内圧」を充填し、「正規荷重」を静的に負荷したときに、路面と接するトレッドのタイヤ幅方向(タイヤ軸方向)外側の端部を指す。
【0021】
ここで、荷重とは下記規格に記載されている適用サイズにおける単輪の最大荷重(最大負荷能力)のことであり、内圧とは下記規格に記載されている適用サイズにおける単輪の最大荷重(最大負荷能力)に対応する空気圧のことであり、リムとは下記規格に記載されている適用サイズにおける標準リムのことである。
【0022】
そして規格とは、タイヤが生産又は使用される地域に有効な産業規格によって決められている。例えば、日本では日本自動車タイヤ協会の“JATMA Year Book”にて規定されている。
【0023】
請求項2に記載の空気入りタイヤでは、前記周方向細溝の溝幅が1mm以上であり、かつ溝深さが前記タイヤ周方向溝の溝深さの半分以下であることを特徴とする。
【0024】
次に、請求項2に記載の空気入りタイヤの作用効果について説明する。
【0025】
周方向細溝の溝幅が1mm以上であり、かつ溝深さがタイヤ周方向溝の溝深さの半分以下であることが、周方向細溝を形成したことによるショルダーブロックの接地面積の低下及びショルダーブロックのブロック剛性の低下を防止する観点から、特に好ましい。
【0026】
請求項3に記載の空気入りタイヤでは、前記ショルダーブロックの前記トレッド接地端と前記周方向細溝との間に位置する外側部分の幅は、前記ショルダーブロックの接地幅の30%以上70%以下であることを特徴とする。
【0027】
次に、請求項3に記載の空気入りタイヤの作用効果について説明する。
【0028】
ショルダーブロックのトレッド接地端と周方向細溝との間に位置する外側部分の幅は、ショルダーブロックの接地幅の30%以上70%以下であることが好ましい。
【0029】
これにより、ショルダーブロックのトレッド接地端と周方向細溝との間に位置する外側部分のブロック剛性の大幅な低下を避けることができるとともに、ショルダーブロックの周方向細溝を基準とした外側部分と内側部分のブロック剛性の差を小さくできる。この結果、ブロック剛性の差により生ずる片落ち摩耗を防止できる。
【0030】
請求項4に記載の空気入りタイヤでは、前記ショルダーブロックの前記トレッド接地端と前記周方向細溝との間に位置する外側部分の幅は、前記ショルダーブロックの接地幅の50%以上60%以下であることを特徴とする。
【0031】
次に、請求項4に記載の空気入りタイヤの作用効果について説明する。
【0032】
ショルダーブロックのトレッド接地端と周方向細溝との間に位置する外側部分の幅は、ショルダーブロックの接地幅の50%以上60%以下であることがさらに好ましい。
【0033】
これにより、ショルダーブロックの周方向細溝を基準とした外側部分と内側部分のブロック剛性の差をさらに小さくでき、ブロック剛性の差により生ずる片落ち摩耗をより効果的に防止できる。
【0034】
請求項5に記載の空気入りタイヤでは、前記周方向細溝は、タイヤ幅方向に亘って複数形成され、前記ショルダーブロックの前記タイヤ周方向溝と前記周方向細溝のうち最もタイヤ幅方向内側にある前記周方向細溝との間に位置する最内側部分、トレッド接地端と前記周方向細溝のうち最もタイヤ幅方向外側にある前記周方向細溝との間に位置する最外側部分及びタイヤ幅方向に隣接する前記周方向細溝の間に位置する中間部分の接地幅は、前記ショルダーブロックの接地幅の20%以上60%以下であることを特徴とする。
【0035】
次に、請求項5に記載の空気入りタイヤの作用効果について説明する。
【0036】
ショルダーブロックのタイヤ周方向溝と周方向細溝のうち最もタイヤ幅方向内側にある周方向細溝との間に位置する最内側部分、トレッド接地端と周方向細溝のうち最もタイヤ幅方向外側にある周方向細溝との間に位置する最外側部分及びタイヤ幅方向に隣接する周方向細溝の間に位置する中間部分の接地幅は、ショルダーブロックの接地幅の20%以上としたことにより、ショルダーブロックの各部分の剛性を確保することができると共に、各部分のブロック剛性の差を小さくすることができる。
【0037】
また、周方向細溝は、タイヤ周方向に隣接する横溝間に、横溝間距離の70%以上に亘ってタイヤ周方向に延在しているため、ショルダーブロックの周方向細溝を基準として外側部分と内側部分とをほぼ完全に独立させることができる。この結果、両者の接地圧の差を極力小さくすることができ、操縦安定性を向上できる。
【0038】
請求項6に記載の空気入りタイヤでは、前記周方向細溝は、タイヤ周方向に連続して形成されていることを特徴とする。
【0039】
次に、請求項6に記載の空気入りタイヤの作用効果について説明する。
【0040】
周方向細溝がタイヤ周方向に連続して形成されているため、ショルダーブロックの周方向細溝を基準とした外側部分と内側部分とを完全に独立させることができる。この結果、両者の接地圧の差をほとんど無くすことができ、操縦安定性をより向上できる。
【0041】
請求項7に記載の空気入りタイヤでは、前記タイヤ周方向溝のショルダーブロック側の溝壁とトレッド法線との成す角度は、30度以上であることを特徴とする。
【0042】
次に、請求項7に記載の空気入りタイヤの作用効果について説明する。
【0043】
タイヤ周方向溝のショルダーブロック側の溝壁とトレッド法線との成す角度を30度以上とすることにより、ショルダーブロックの周方向細溝を基準として内側部分のブロック剛性を向上させることができる。この結果、接地圧均一化による内側部分の荷重負担増に対する耐久性を確保できる。
【0044】
なお、周方向細溝は、タイヤ赤道線を基準として一方側のトレッドと他方側のトレッドのそれぞれに形成されていてもよい。
他方側のトレッドの周方向溝が周方向細溝であれば、他方側のトレッドにあるショルダーブロックのブロック剛性を高めることができ、他方側のブロック剛性を必要とする場合に、効果を発揮させることができる。
【0045】
請求項に記載の空気入りタイヤの装着方法では、請求項1〜7のいずれか1項に記載の空気入りタイヤの装着方法であって、前記周方向細溝は、タイヤ赤道線を基準として一方側のトレッドに形成されており、前記一方側のトレッドが車両装着時において車両外側になるように装着することを特徴とする。
【0046】
次に、請求項に記載の空気入りタイヤの装着方法の作用効果について説明する。
【0047】
本発明の空気入りタイヤの装着方法では、周方向細溝がタイヤ赤道線を基準として一方側のトレッドに形成されている空気入りタイヤを、その一方側のトレッドが車両装着時において車両外側になるように装着することにより、より効果的に操縦安定性を向上させることができる。
【0048】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤについて説明する。
【0049】
図1に示すように、空気入りタイヤ10のトレッド12では、タイヤ赤道線CLを基準として車両装着時において車両外側(図1中矢印C方向側)に位置する外側トレッドOTと、タイヤ赤道線CLを基準として車両装着時において車両内側(図1中矢印D方向側)に位置する内側トレッドITと、を有している。
【0050】
本実施形態の空気入りタイヤ10では、この外側トレッドOTと内側トレッドITとのパターン構成は異なっており、左右非対称のトレッドパターンTPとなっている。
【0051】
なお、図1に示す空気入りタイヤ10を左輪用タイヤとして見た場合、車両が前進する際に矢印A方向に回転するものとする。以下、この基準に基づいて説明する。
【0052】
空気入りタイヤ10のトレッド12には、周方向連続中央リブ14が形成されている。この周方向連続中央リブ14は、その中心線lがタイヤ赤道線CLを基準として車両装着時において車両外側(図1中矢印C方向側)にオフセットされて形成されている。
【0053】
内側トレッドITであって周方向連続中央リブ14の車両内側(図1中矢印D方向側)には、タイヤ周方向に連続して延びた内側周方向溝16が形成されている。
【0054】
また、内側周方向溝16の所定の距離を空けた車両内側には、タイヤ周方向に連続して延びた端部側周方向溝18が形成されている。
【0055】
さらに、内側周方向溝16と端部側周方向溝18とを連通する連絡溝20が形成されている。
【0056】
このように、内側トレッドITでは、内側周方向溝16と端部側周方向溝18と連絡溝20とにより区画された中間ブロック22がタイヤ周方向に配置されており、中間ブロック列を形成している。
【0057】
また、端部側周方向溝18の車両内側(タイヤ幅方向外側)には、タイヤ周方向に連続した周方向連続端部側リブ24が形成されている。
【0058】
また、周方向連続端部側リブ24の車両内側(タイヤ幅方向外側)には、タイヤ周方向に連続して延びた周方向連続細溝26が形成されている。
【0059】
また、周方向連続細溝26から内側トレッドITのタイヤ幅方向外側端部側(ショルダー端部側)に向けて、複数の幅方向横溝28がタイヤ周方向に所定の間隔を空けて形成されている。
【0060】
このように、幅方向横溝28は、周方向連続端部側リブ24により遮られて、内側周方向溝16及び端部側周方向溝18に連通していない。
【0061】
また、周方向細溝26と幅方向横溝28とにより区画された端部側ブロック30がタイヤ周方向に亘って複数形成されている。
【0062】
一方、外側トレッドOTであって周方向連続中央リブ14の車両外側(図1中矢印C方向側)には、タイヤ周方向に連続して延びた外側周方向溝32(タイヤ周方向溝)が形成されている。
【0063】
図3に示すように、後述する大ブロック34の延長部38及び小ブロック42側の外側周方向溝32の溝壁32Aは、そのトレッド法線m方向に対する傾斜角度θが30度以上55度以下となるように設定されている。なお、傾斜角度θを55度以下とするのは、摩耗後期においても溝体積を確保し排水性能の低下を防止するためである。
【0064】
外側周方向溝32の車両外側(タイヤ幅方向外側)には、複数の大ブロック34(ショルダーブロック)がタイヤ周方向に沿って形成されている。
【0065】
この大ブロック34は、タイヤ幅方向外側端部側に位置する略四角形状の本体部36と、本体部26に対してタイヤ幅方向内側であってタイヤ周方向にずれた位置に形成された略四角形状の延長部38と、で構成されている。この本体部36と延長部38とは、比較的幅の狭い接続部40により接続されている。
【0066】
このように、複数の大ブロック34がタイヤ周方向に沿って複数形成されているが、各大ブロック34の延長部38がこの大ブロック34と隣接する他の大ブロック34の本体部36のタイヤ幅方向内側に位置している。
【0067】
また、各大ブロック34の延長部38の間には、四角形状の小ブロック42(ショルダーブロック)がそれぞれ形成されている。
【0068】
なお、本明細書では、ショルダーブロックは、大ブロック34と小ブロック42とで構成されている(本明細書では、適宜、大ブロック34と小ブロック42をショルダーブロックと総称する)。
【0069】
また、ショルダーブロックの接地幅、つまり路面に接地する大ブロック34のタイヤ幅方向外側端部から小ブロック42のタイヤ幅方向内側端部までの寸法幅W2は、外側トレッドOTの接地幅Wの50%以上となっている。
【0070】
さらに、小ブロック42の蹴り出し端縁REと大ブロック34の延長部38の踏み込み端縁FEとの間には、タイヤ幅方向に対して傾斜した第1の中央傾斜溝44が形成されている。
【0071】
また、小ブロック42の踏み込み端縁FEとタイヤ回転方向(図1中矢印A方向)に隣接する他の大ブロック34の延長部38の蹴り出し端縁REとの間には、タイヤ幅方向に対して傾斜した第2の中央傾斜溝46が形成されている。
【0072】
また、大ブロック34の本体部36には、第2の中央傾斜溝46の延長線上の位置に第1の端部傾斜溝48が形成されている。
【0073】
さらに、小ブロック42のタイヤ幅方向外側端縁OEと大ブロック34の本体部36のタイヤ幅方向内側端縁IEとの間には、第1の中央縦溝50(周方向細溝)が形成されている。この第1の中央縦溝50のタイヤ周方向の一方の端部は、後述する第2の端部傾斜溝54(横溝)に開口している。
【0074】
また、図示しないが、第1の中央縦溝50及び第2の中央縦溝52が一つの周方向細溝としてタイヤ周方向に連続して形成されていてもよい。
【0075】
また、タイヤ回転方向(図1中矢印A方向)に隣接する他の大ブロック34の延長部38のタイヤ幅方向外側端縁OEと大ブロック34のタイヤ幅方向内側端縁IEとの間には、第2の中央縦溝52(周方向細溝)が形成されている。
【0076】
ここで、本明細書では、周方向細溝は、第1の中央縦溝50と第2の中央縦溝52とで構成されている。
【0077】
また、図3に示すように、第1の中央縦溝50と第2の中央縦溝52の溝幅は共に3mm以下であり、その溝深さが外側周方向溝32の溝深さよりも浅くなっている。
【0078】
特に、第1の中央縦溝50と第2の中央縦溝52の溝幅は1mm以上であり、その溝深さが外側周方向溝32の溝深さの半分以下であることが好ましい。
【0079】
また、大ブロック34の本体部36の踏み込み端縁FEとタイヤ周方向に隣接する他の大ブロック34の本体部36の蹴り出し端縁REとの間には、トレッド接地端に開口する第2の端部傾斜溝54(横溝)が形成されている。
【0080】
また、図2に示すように、トレッド接地端と第1の中央縦溝50及び第2の中央縦溝52との間に位置する本体部36(外側部分)の幅W1は、前記ショルダーブロックの接地幅W2の30%以上70%以下に設定されている。
【0081】
その中でも特に、本体部36(外側部分)の幅W1は、前記ショルダーブロックの接地幅W2の50%以上60%以下に設定されていることが好ましい。
【0082】
また、第1の中央縦溝50及び第2の中央縦溝52は、タイヤ周方向に隣接する第2の端部傾斜溝54間の離間距離L1の70%以上に亘ってタイヤ周方向に延在している。
【0083】
なお、本実施形態の空気入りタイヤ10では、第1の中央縦溝50及び第2の中央縦溝52がタイヤ赤道線CLを基準として外側トレッドOTのみに形成された左右非対称のトレッドパターンを有した場合を説明したが、これに限られることなく、内側トレッドITにも同様の周方向細溝が形成された左右対称のトレッドパターンを備えた空気入りタイヤでもよい。
【0084】
次に、本実施形態に係る空気入りタイヤ10の作用及び効果について説明する。
【0085】
先ず、本実施形態の空気入りタイヤ10の装着方法は、外側トレッドOTが車両装着時に車両外側に位置するように装着する。
【0086】
本発明の空気入りタイヤ10によれば、ショルダーブロックにタイヤ周方向に沿って溝幅が3mm以下であり、かつ溝深さが外側周方向溝32よりも浅い第1の中央縦溝50及び第2の中央縦溝52を形成したので、コーナリング時においてショルダーブロックの接地圧が均一化し、ショルダーブロックのタイヤ幅方向内側部分(小ブロック42及び延長部38)を有効に活用できるため、より高い操縦安定性を得ることができる。
【0087】
すなわち、上記ショルダーブロックが車両外側に位置するように車両に装着した左輪タイヤ(図1参照)を例にとった場合、ハンドルを右にきると、ショルダーブロックのタイヤ幅方向外側部分(本体部36)に比較的大きな荷重が作用し、ショルダーブロックのタイヤ幅方向内側部分(小ブロック42及び延長部38)に作用する荷重が比較的小さくなる。
【0088】
これは、コーナリング時において車両の遠心力がタイヤのショルダーブロックに作用するためであるが、これにより荷重負担の比較的大きいショルダーブロックのタイヤ幅方向外側部分(本体部36)では曲げ変形が大きくなり接地長が長くなる。一方、ショルダーブロックのタイヤ幅方向内側部分(小ブロック42及び延長部38)では、荷重負担が比較的小さいため、曲げ変形が抑制され接地長もさほど長くならない。このため、従来の空気入りタイヤのようにショルダーブロックのタイヤ幅方向外側部分とタイヤ幅方向内側部分とが連続していると、タイヤ幅方向外側部分の接地長の増加に伴いタイヤ幅方向内側部分が路面から浮いてしまい、タイヤ幅方向内側部分の接地圧が低くなる。
【0089】
ところで、ショルダーブロックに第1の中央縦溝50及び第2の中央縦溝52を形成したことにより、ショルダーブロックは第1の中央縦溝50及び第2の中央縦溝52を基準としてタイヤ幅方向外側部分(本体部36)とタイヤ幅方向内側部分(小ブロック42及び延長部38)とが少なくとも一部分において区分される。
【0090】
このため、上記のように、ハンドルを右にきったときに、ショルダーブロックのタイヤ幅方向外側部分(本体部36)とタイヤ幅方向内側部分(小ブロック42及び延長部38)とが独立し、その動きも独立したものとなる。
【0091】
この結果、コーナリング時においてショルダーブロックのタイヤ幅方向外側部分(本体部36)の接地長の増加に伴ったタイヤ幅方向内側部分(小ブロック42及び延長部38)の浮き上がり現象を阻止できる。これによって、タイヤ幅方向内側部分(小ブロック42及び延長部38)の接地圧の低下を防止できる。
【0092】
以上のように、本発明の空気入りタイヤ10によれば、ショルダーブロックのタイヤ幅方向内側部分(小ブロック42及び延長部38)の接地圧の低下を防止してショルダーブロックのタイヤ幅方向外側部分(本体部36)とタイヤ幅方向内側部分(小ブロック42及び延長部38)との接地圧を略均一にすることができ、タイヤ幅方向内側部分(小ブロック42及び延長部38)のブロック剛性を生かすことができるため、その分だけ操縦安定性も向上させることができる。
【0093】
また、タイヤ幅方向内側部分(小ブロック42及び延長部38)の接地圧の低下を防止することにより、タイヤ幅方向外側部分(本体部36)のみが大きく摩耗してしまうこと(いわゆる片落ち摩耗)を極力防止でき、外観が悪化することを防止できる。
【0094】
特に、本発明の空気入りタイヤ10によれば、第1の中央縦溝50及び第2の中央縦溝52の溝幅を3mm以下とし、かつその溝深さを外側周方向溝32よりも浅くしているため、第1の中央縦溝50及び第2の中央縦溝52を形成したことによるショルダーブロックの接地面積の低下及びショルダーブロックのブロック剛性の低下を極力防止することができる。
【0095】
また、図2に示すように、本体部36の幅W1は、本体部36と小ブロック42とを合わせた接地幅W2の30%以上70%以下であることにより、本体部36のブロック剛性の大幅な低下を避けることができるとともに、本体部36と小ブロック42とのブロック剛性の差を小さくできる。この結果、ブロック剛性の差により生ずる本体部36の片落ち摩耗を防止できる。
【0096】
また、第1の中央縦溝50及び第2の中央縦溝52は、タイヤ周方向に隣接する第2の端部傾斜溝54間に、横溝間距離L1の70%以上に亘ってタイヤ周方向に延在しているため、本体部36と小ブロック42とをほぼ完全に独立させることができる。この結果、両者の接地圧の差を極力小さくすることができ、操縦安定性を向上できる。
【0097】
なお、第1の中央縦溝50及び第2の中央縦溝52をタイヤ周方向に連続して(横溝間距離L1の100%に亘って)形成することにより、本体部36と延長部38とをさらに分離させることができ、効果的に操縦安定性を向上できる。
【0098】
さらに、外側周方向溝32の小ブロック42側(延長部38側)の溝壁とトレッド法線mとの成す角度を30度以上とすることにより、小ブロック42(延長部38)のブロック剛性を向上させることができる。この結果、接地圧均一化による小ブロック42(延長部38側)の荷重負担増に対する耐久性を確保できる。
【0099】
以上のように、本発明の空気入りタイヤ10によれば、操縦安定性を向上するとともに、片落ち摩耗を抑制し外観が悪化することを防止できる。
【0100】
次に、本発明の第2実施形態に係る空気入りタイヤについて説明する。
【0101】
なお、第1実施形態に係る空気入りタイヤ10と同様の構成には、同符号を付し、適宜その説明を省略する。
【0102】
図4に示すように、本実施形態に係る空気入りタイヤ100のトレッド102では、本体部36に第1の中央縦溝50と第2の中央縦溝52の他にいわゆる周方向細溝がタイヤ幅方向外側に形成されているものである。
【0103】
すなわち、図4及び図5に示すように、第1の中央縦溝50のタイヤ幅方向外側には、第1の外側縦溝104が形成されている。この第1の外側縦溝104のタイヤ周方向一方の端部は、第1の端部傾斜溝48に開口している。
【0104】
一方、第2の中央縦溝52のタイヤ幅方向外側には、第2の外側縦溝106が形成されている。この第2の外側縦溝106のタイヤ周方向の両端部は、第1の端部傾斜溝48及び第2の端部傾斜溝54に開口している。
【0105】
したがって、本実施形態の空気入りタイヤ100では、周方向細溝は、第1の外側縦溝104と第2の外側縦溝106とで構成されている。
【0106】
ここで、図5に示すように、外側周方向溝32と第1の中央縦溝50及び第2の中央縦溝52との間に位置する最内側部分(小ブロック42及び延長部38)の接地幅W3、トレッド接地端と第1の外側縦溝104及び第2の外側縦溝106との間に位置する大ブロック36の最外側部分36Aの接地幅W4、第1の中央縦溝50と第1の外側縦溝104との間に位置する大ブロック36の中間部分36Bの接地幅W5及び第2の中央縦溝52と第2の外側縦溝106との間に位置する大ブロック36の中間部分36Bの接地幅W5は、全てショルダーブロックの接地幅W2の20%以上60%以下となるようにそれぞれ設定されている。
【0107】
次に、本実施形態に係る空気入りタイヤ10の作用及び効果について説明する。
【0108】
本実施形態の空気入りタイヤ100によれば、第1実施形態の空気入りタイヤ10と同様に、操縦安定性を向上するとともに、片落ち摩耗を抑制し外観が悪化することを防止できる。
【0109】
特に、大ブロック34の本体部36の最外側部分36A及び中間部分36B、小ブロック42、大ブロック34の延長部38の各剛性を確保することができると共に、各部分36A、36B間のブロック剛性の差を小さくすることができる。
【0110】
(試験例)
次に、本発明の空気入りタイヤ(実施例)、従来の空気入りタイヤ(従来例)及び比較対象タイヤ(比較例1)についてドライ操縦安定性、WET操縦安定性及び摩耗性を試す試験を行った。
【0111】
タイヤサイズは、全て225/45ZR17に設定した。
【0112】
また、試験方法として、ドライ操縦安定性については、上記各試験タイヤを装着した車両でサーキットコースを走行し、そのサーキット走行タイムを計測することにより行った。したがって、ドライ操縦安定性の数値が小さい程、結果が良好といえる。
【0113】
WET操縦安定性については、上記各試験タイヤを装着した車両で水深10mmの路面を走行して、ハイドロプレーニング発生速度を計測して行った。したがって、WET操縦安定性の数値が大きい程、結果が良好といえる。
【0114】
摩耗性については、上記各試験タイヤを装着した車両で高G旋回走行を行い、外側トレッドの大ブロックと小ブロック(又は延長部)との外観を比較した。
【0115】
各タイヤの試験条件としては以下の通りである。
【0116】
上記「実施例」とは、図1に示すトレッドパターンを備えた空気入りタイヤである。
【0117】
「比較例1」とは、図6に示すトレッドパターンを備えた空気入りタイヤである。
【0118】
すなわち、図6に示すように、比較例1は、内側トレッドINにおいて実施例のような周方向連続端部側リブはなく、ブロック200がタイヤ周方向に複数配置されたものである。また、外側トレッドOTでは、ショルダー端部側に比較的大きな端部ブロック202をタイヤ周方向に複数配置し、端部ブロック202のタイヤ幅方向内側には比較的小さな中央ブロック204がタイヤ周方向に複数配置されている。
【0119】
「従来例」とは、図7に示すトレッドパターンを備えた空気入りタイヤである。
【0120】
すなわち、図7に示すように、従来例は、左右対称のトレッドパターンを有しており、実施例とは大きく構成が異なるトレッドパターンを備えたものである。
【0121】
タイヤ赤道線CL近傍にはタイヤ周方向に延びる中央周方向溝302が形成され、中央周方向溝302のタイヤ幅方向外側にはタイヤ周方向に連続する周方向連続リブ304がそれぞれ形成されている。各周方向連続リブ304のタイヤ幅方向外側にはタイヤ周方向に延びる1対の周方向溝306が形成されている。各周方向溝306のタイヤ幅方向外側には中間ブロック308がタイヤ周方向に複数配置されている。中間ブロック308のタイヤ幅方向外側にはタイヤ周方向に延びる端部側周方向溝310が形成されている。端部側周方向溝310のタイヤ幅方向外側には、端部ブロック312がタイヤ周方向に複数配置されている。
【0122】
本試験の結果については、以下に示すようになった。
【0123】
先ず、ドライ操縦安定性試験については、ラップタイムが実施例では従来例よりも2秒速くなった。また、実施例は比較例よりも1秒速くなった。この結果、本発明の対象である実施例では、ドライ操縦安定性が向上したといえる。
【0124】
また、WET操縦安定性試験については、実施例のハイドロプレーニング発生速度は、従来例のハイドロプレーニング発生速度よりも5km/hだけ向上した。また、実施例のハイドロプレーニング発生速度は、比較例のハイドロプレーニング発生速度よりも3km/hだけ向上した。この結果、本発明の対象である実施例では、WET操縦安定性が向上したといえる。
【0125】
さらに、摩耗性試験については、以下の表1に示す通りになった。
【0126】
【表1】
Figure 0004097424
【0127】
上記表1に示すように、従来例では、ショルダーブロックの接地端近傍及び中間ブロックのタイヤ幅方向外側端部にブロック欠けを伴う激しい局部的な摩耗が生じていた。また、比較例1では、ブロック欠けについては従来品と比較して少なかったが、ショルダーブロックの接地端近傍及び中間ブロックのタイヤ幅方向外側端部に局部的な摩耗が生じていた。これらに対し、実施例では、ブロック欠けや局部的な摩耗は認められなかった。これらのことから、本発明の対象である実施例では、摩耗性が向上したといえる。
【0128】
【発明の効果】
本発明の空気入りタイヤ及びその装着方法によれば、ショルダーブロックのタイヤ幅方向内側部分のブロック剛性を充分に生かして操縦安定性を向上するとともに、片落ち摩耗を抑制し外観が悪化することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドパターンを示した図である。
【図2】 本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドパターンの部分的な拡大図である。
【図3】 本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドに形成されたタイヤ周方向溝の部分的な断面図である。
【図4】 本発明の第2実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドパターンを示した図である。
【図5】 本発明の第2実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドパターンの部分的な拡大図である。
【図6】 比較例である空気入りタイヤのトレッドパターンを示した図である。
【図7】 従来例である空気入りタイヤのトレッドパターンを示した図である。
【符号の説明】
10 空気入りタイヤ
32 外側周方向溝(タイヤ周方向溝)
34 大ブロック(ショルダーブロック)
36 本体部(外側部分)
36A 最外側部分
36B 中間部分
38 延長部(最内側部分)
42 小ブロック(ショルダーブロック、最内側部分)
50 第1の中央縦溝(周方向細溝)
52 第2の中央縦溝(周方向細溝)
54 第2の端部傾斜溝(横溝)
104 第1の外側縦溝(周方向細溝)
106 第2の外側縦溝(周方向細溝)

Claims (8)

  1. タイヤ周方向溝とトレッド接地端とにより区分されるショルダーブロックを有し、前記ショルダーブロックの接地幅がタイヤ赤道線を基準として一方側のトレッドの接地幅の50%以上である空気入りタイヤであって、
    一方側のトレッドでは、前記ショルダーブロックには、前記トレッド接地端に開口する横溝がタイヤ周方向に亘って複数形成されるとともに、タイヤ周方向に沿って、溝幅が3mm以下であり、かつ溝深さが前記タイヤ周方向溝よりも浅い周方向細溝が形成され、
    前記周方向細溝のタイヤ周方向の少なくとも一方の端部が前記横溝に開口しており、
    前記周方向細溝は、タイヤ周方向に隣接する前記横溝間に、横溝間距離の70%以上に亘ってタイヤ周方向に延在しており、
    前記ショルダーブロックには、タイヤ赤道線側端で前記周方向細溝に開口し他方端でブロック内で終端していてタイヤ周方向に対して傾斜して延びるショルダーブロック傾斜溝と、一方端で前記ショルダーブロック傾斜溝に開口し他方端でブロック内で終端していてタイヤ周方向に沿って延びる第二周方向細溝と、が形成されており、
    他方側のトレッドには、複数のブロックが周方向に沿って形成されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記周方向細溝の溝幅が1mm以上であり、かつ溝深さが前記タイヤ周方向溝の溝深さの半分以下であることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記ショルダーブロックの前記トレッド接地端と前記周方向細溝との間に位置する外側部分の幅は、前記ショルダーブロックの接地幅の30%以上70%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記ショルダーブロックの前記トレッド接地端と前記周方向細溝との間に位置する外側部分の幅は、前記ショルダーブロックの接地幅の50%以上60%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記ショルダーブロックのうち、前記タイヤ周方向溝と前記周方向細溝との間に位置する最内側部分、トレッド接地端と前記第二周方向細溝との間に位置する最外側部分、及び、前記周方向細溝と前記第二周方向細溝との間に位置する中間部分の接地幅は、何れも前記ショルダーブロックの接地幅の20%以上60%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記周方向細溝は、タイヤ周方向に連続して形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記タイヤ周方向溝のショルダーブロック側の溝壁とトレッド法線との成す角度は、30度以上であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の空気入りタイヤの装着方法であって、
    前記周方向細溝は、タイヤ赤道線を基準として一方側のみのトレッドに形成されており、
    前記一方側のトレッドが車両装着時において車両外側になるように装着することを特徴とする空気入りタイヤの装着方法。
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