JP4948842B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は空気入りタイヤに関するものである。
空気入りタイヤは、一般にタイヤのトレッド踏面部に、タイヤ周方向に連続して延在する周方向主溝が、このトレッド踏面部の幅方向に間隔をあけて複数形成され、これらの周方向主溝により区画されたリブにトレッド踏面部の幅方向に延びるラグ溝が形成され、少なくともこれらの周方向主溝およびラグ溝によりトレッドパターンが構成されている。近年では、操縦安定性等を向上させることを目的として、例えば下記特許文献1から4に示されるような、このトレッドパターンのうち、トレッドセンターラインを基準としてトレッド踏面部の幅方向一方側に位置する一方側トレッドパターンと、他方側に位置する他方側トレッドパターンとでパターンが異なる空気入りタイヤが提供されている。
そして、この種のタイヤでは、従来から、前記トレッドパターンを構成する各種溝の深さを浅くしたり、リブ上で各種溝により区画された陸部の個数を減らすことにより、タイヤの剛性を高めることによって、さらに操縦安定性を向上させることがなされている。
特開平03−104707号公報 特開平04−108006号公報 特開平11−208217号公報 特開2003−170705号公報
しかしながら、上記のように、トレッドパターンを構成する各種溝の深さを浅くすると、いわゆるハイドロプレーニング現象が発生し易くなったり、許容磨耗量が減少することでタイヤの短命化を招くという問題があり、また、陸部の個数を減らしても、やはりハイドロプレーニング現象が発生し易くなったり、発生するノイズが大きくなるという問題がある。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、トレッドパターンを構成する各種溝の深さを浅くしたり、この溝により区画された陸部の個数を減らすことなく、操縦安定性を向上させることができる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の空気入りタイヤは、 タイヤのトレッド踏面部に、タイヤ周方向に連続して延在する周方向主溝が、このトレッド踏面部の幅方向に間隔をあけて複数形成され、これらの周方向主溝により区画された複数のリブにそれぞれ、トレッド踏面部の幅方向に延びるラグ溝が形成され、少なくともこれらの周方向主溝およびラグ溝により構成されたトレッドパターンにおいて、トレッドセンターラインを基準として、トレッド踏面部の幅方向一方側に位置する一方側トレッドパターンと、他方側に位置する他方側トレッドパターンとでパターンが異なる空気入りタイヤであって、前記リブのうちのトレッドセンターライン上に配置されたセンターリブよりも前記一方側には、複数のリブが配置されるとともに、前記他方側には前記一方側に配置されたリブの本数より少ない本数のリブが配置され、前記センターリブおよびセンターリブよりも前記他方側に配置されたリブの各幅は、センターリブよりも前記一方側に配置された各リブの幅の1.35倍以上3.00倍未満とされ、前記センターリブにおけるトレッドセンターライン上に、前記周方向主溝より幅が小さく、かつ深さの浅い周方向溝がタイヤ周方向に連続して形成され、該センターリブには、前記周方向溝から、このリブの端を区画する周方向主溝まで延在したラグ溝が、タイヤ周方向に間隔をあけて複数形成され、該間隔は、当該センターリブよりも前記一方側に位置する各リブに形成されたラグ溝のタイヤ周方向における間隔よりも大きくされていることを特徴とする。
この発明では、センターリブおよびセンターリブよりも前記他方側に配置されたリブの各幅が、センターリブよりも前記一方側に配置された各リブの幅の1.35倍以上3.00倍未満とされているので、周方向主溝やラグ溝の深さを浅くしたり、これらの溝により区画された陸部の個数を減らすことなく、この空気入りタイヤが、前記一方側が車両内側に位置し、かつ前記他方側が車両外側に位置するように車両に取付けられた状態で、操縦安定性を向上させることができる。したがって、操縦安定性を向上させたことにより、ハイドロプレーニング現象の発生やタイヤの短命化を招来したり、発生するノイズが大きくなるのを防ぐことができる。なお、センターリブおよびセンターリブよりも前記他方側に配置されたリブの各幅を、センターリブよりも前記一方側に配置された各リブの幅の1.35倍未満とすると、操縦安定性を向上させることができず、また、センターリブおよびセンターリブよりも前記他方側に配置されたリブの各幅を、センターリブよりも前記一方側に配置されたリブの各幅の3.00倍よりも大きくすると、発生するノイズが大きくなる。
ここで、前記リブのうち、トレッド踏面部の幅方向一方側の端部に位置するリブがショルダーリブであり、このショルダーリブに、前記周方向主溝より幅が小さく、かつ深さの浅い周方向溝がタイヤ周方向に連続して形成されてもよい。なお、前記周方向溝の幅は前記周方向主溝の幅の20%以下であってもよい。また、前記周方向溝の深さは4mm以下であってもよい。
この場合、車両内側に位置されるトレッド踏面部の幅方向一方側の端部に位置するショルダーリブに前記周方向溝が形成されているので、耐横滑り性および旋回性を向上させることができる。
また、前記ショルダーリブにおいて、このリブにおけるトレッドセンターライン側の端を区画する周方向主溝と前記周方向溝との間に位置する部分は、タイヤ周方向に連続して延在する平滑面とされてもよい。
この場合、トレッド踏面部のうち、車両内側に位置される前記ショルダーリブの中で、このリブにおけるトレッドセンターライン側の端を区画する周方向主溝と前記周方向溝との間に位置する部分が、タイヤ周方向に連続して延在する平滑面とされているので、この部分の剛性を高めることが可能になる。したがって、トレッド踏面部の中でも磨耗し易い部分である前記ショルダーリブの剛性が高められ、このタイヤに偏磨耗が発生するのを抑制することができ、その結果、直進安定性を向上させることができる。
さらに、前記リブには、前記周方向主溝または/および前記周方向溝と、前記ラグ溝とにより区画された陸部が、タイヤ周方向に複数配列された陸部列が設けられ、センターリブよりも前記一方側に位置する各リブにそれぞれ設けられた陸部列の陸部の各個数は、前記センターリブおよびセンターリブよりも前記他方側に位置するリブにそれぞれ設けられた陸部列の陸部の各個数よりも多くてもよい。なお、センターリブよりも前記一方側に位置する各リブにそれぞれ設けられた陸部列の陸部の各個数は、前記センターリブおよびセンターリブよりも前記他方側に位置するリブにそれぞれ設けられた陸部列の陸部の各個数の2.5倍以上であってもよい。
この場合、センターリブよりも前記一方側に位置する各リブにそれぞれ設けられた陸部列の陸部の各個数が、センターリブおよびセンターリブよりも前記他方側に位置するリブにそれぞれ設けられた陸部列の陸部の各個数よりも多いので、トレッド踏面部において、実接地面積が前記他方側の部分の方が大きくなり操縦安定性を向上させることが可能になるとともに、前記一方側の部分により耐横滑り性や旋回性を向上させることが可能になる。
さらにまた、左右一対のビード部、このビード部からタイヤ径方向外側に向けて延びる左右一対のサイドウォール部、このサイドウォール部にまたがって延在し、かつその幅方向中央部の最外面が前記トレッド踏面部とされたトレッド部の各部にわたってトロイド状に延びるカーカスが備えられ、前記サイドウォール部の内面側は補強ゴムにより形成され、トレッドセンターライン上におけるタイヤの厚さは、前記サイドウォール部のうち最も厚さの大きい部分よりも薄くされてもよい。
この場合、タイヤがパンクして空気が抜けた後でも、相当距離走行できるランフラットタイヤにおいても前記の作用効果を具備させることができる。
この発明によれば、トレッドパターンを構成する各種溝の深さを浅くしたり、この溝により区画された陸部の個数を減らすことなく、操縦安定性を向上させることができる。
以下、本発明に係る空気入りタイヤの一実施形態を、図1および図2を参照しながら説明する。
図1は、空気入りタイヤ10のトレッド踏面部10aの一部を示す平面図であって、トレッド踏面部10aに、タイヤ周方向に連続して延在する周方向主溝11が、このトレッド踏面部10aの幅方向に間隔をあけて複数形成され、これらの周方向主溝11により区画された複数のリブ12にそれぞれ、トレッド踏面部10aの幅方向に延びるラグ溝13が形成され、少なくともこれらの周方向主溝11およびラグ溝13によりトレッドパターンが構成されている。
そして、このトレッドパターンのうち、トレッドセンターラインCLを基準として、トレッド踏面部10aの幅方向一方側に位置する一方側トレッドパターンと、他方側に位置する他方側トレッドパターンとでパターンが異なる構成とされている。また、複数のリブ12のうちのトレッドセンターラインCL上に配置されたセンターリブ12bよりも前記一方側には、複数のリブ12a、12cが配置されるとともに、前記他方側には前記一方側に配置されたリブ12a、12cの本数より少ない本数のリブ12dが配置されている。
そして、この空気入りタイヤ10は、一方側トレッドパターンが車両内側Iに位置し、他方側トレッドパターンが車両外側Oに位置するように、車両に装着される。本実施形態では、センターリブ12bよりも車両内側Iに、トレッド踏面部10aの車両内側Iの端部に位置する内側ショルダーリブ12aと、このリブ12aよりもセンターラインCL側に位置された中間リブ12cとの2本のリブ12が配置され、センターリブ12bよりも車両外側Oに、トレッド踏面部10aの車両外側Oの端部に位置する外側ショルダーリブ12dの1本のリブ12が配置されている。
前記の内側ショルダーリブ12aおよび中間リブ12cの各幅は同等とされている。また、センターリブ12bおよび外側ショルダーリブ12dの各幅は同等とされている。そして、センターリブ12bおよび外側ショルダーリブ12dの各幅は、内側ショルダーリブ12aおよび中間リブ12cの各幅の1.35倍以上3.00倍未満とされている。なお、リブ12の幅とは、トレッド踏面部10a内における各リブ12の大きさをいい、このトレッド踏面部10aの幅方向両端を超えた部分は除く。
また、内側ショルダーリブ12aには、周方向主溝11より幅が小さく、かつ深さの浅い周方向溝14がタイヤ周方向に連続して形成されている。さらに、本実施形態では、この周方向溝14がセンターリブ12bにおけるトレッドセンターラインCL上にも形成されている。なお、この周方向溝14の幅は、周方向主溝11の幅の20%以下とされ、また、深さは4mm以下とされている。
さらにまた、外側ショルダーリブ12dには、その幅方向中央部にタイヤ周方向に延びる副周方向溝17が断続的に複数形成されている。この副周方向溝17は、周方向溝14の幅および深さと同等とされている。
さらに、内側ショルダーリブ12aにおいて、このリブ12aにおけるトレッドセンターラインCL側の端を区画する周方向主溝11と周方向溝14との間に位置する部分は、タイヤ周方向に連続して延在する平滑面部15とされている。なお、内側ショルダーリブ12aにおいて、周方向溝14は、このリブ12aの幅方向中央部に形成されている。
ここで、前述した各リブ12には、周方向主溝11または/および周方向溝14と、ラグ溝13とにより区画された陸部16が、タイヤ周方向に複数配列された陸部列17が設けられている。
まず、内側ショルダーリブ12aには、車両内側Iの端からセンターラインCLに向けて周方向溝14まで延在したラグ溝13が、タイヤ周方向に所定の間隔をあけて複数形成されている。これらのラグ溝13および周方向溝14により区画された内側ショルダー陸部16aが、タイヤ周方向に複数配列されて、内側ショルダー陸部列17aが形成されている。なお、これにより、内側ショルダーリブ12aは、周方向溝14を挟んで、センターラインCL側に位置された平滑面部15と、車両内側Iに位置された内側ショルダー陸部列17aとを備えている。
次に、中間リブ12cには、このリブ12cの幅方向全域にわたって延在したラグ溝13が、タイヤ周方向に所定の間隔をあけて複数形成されている。これらのラグ溝13および周方向主溝11により区画された中間陸部16cが、タイヤ周方向に複数配列されて、中間陸部列17cが形成されている。すなわち、中間リブ12cは中間陸部列17cにより構成されている。
また、センターリブ12bには、トレッドセンターラインCL上に形成された周方向溝14から、このリブ12bの車両外側Oの端を区画する周方向主溝11まで延在したラグ溝13が、タイヤ周方向に所定の間隔をあけて複数形成されている。なお、この間隔は、センターリブ12bよりも車両内側Iに位置する各リブ12a、12cに形成されたラグ溝13のタイヤ周方向における間隔よりも大きくされている。これらの周方向主溝11、ラグ溝13および周方向溝14により区画されたセンター陸部16bが、タイヤ周方向に複数配列されて、センター陸部列17bが形成されている。なお、これにより、センターリブ12bは、周方向溝14を挟んで、車両外側Oに位置されたセンター陸部列17bと、車両内側Iに位置された平滑面部18とを備えている。
さらに、外側ショルダーリブ12dには、副周方向溝17から、このリブ12dのトレッドセンターラインCL側の端を区画する周方向主溝11まで延在したラグ溝13が、タイヤ周方向に間隔をあけて複数形成されている。これらの周方向主溝11、ラグ溝13および副周方向溝17により区画された外側ショルダー陸部16dが、タイヤ周方向に複数配列されて、外側ショルダー陸部列17dが形成されている。
ここで、本実施形態では、センターリブ12bよりも車両内側Iに位置する内側ショルダーリブ12aに設けられた内側ショルダー陸部列17aの内側ショルダー陸部16a、および中間リブ12cに設けられた中間陸部列17cの中間陸部16cの各個数が、センターリブ12bに設けられたセンター陸部列17bのセンター陸部16b、およびセンターリブ12bよりも車両外側Oに位置する外側ショルダーリブ12dに設けられた外側ショルダー陸部列17dの外側ショルダー陸部16dの各個数より多くされ、例えば2.5倍以上とされている。なお、本実施形態では、内側ショルダー陸部16a、および中間陸部16cの各個数は同等とされ、センター陸部16b、および外側ショルダー陸部16dの各個数は同等とされている。
次に、以上説明したトレッド踏面部10aを有する空気入りタイヤ10の内部構造の概略について図2に基づいて説明する。
この空気入りタイヤ10は、左右一対のビード部2、このビード部2からタイヤ径方向外側に向けて延びる左右一対のサイドウォール部3、このサイドウォール部3にまたがって延在し、かつその幅方向中央部の最外面がトレッド踏面部10aとされたトレッド部4の各部にわたってトロイド状に延びる少なくとも1枚のプライからなるカーカス5が備えられている。
カーカス5のクラウン部5aとトレッド部4との間には、コードが互いに交差するように積層した少なくとも2層のコード層6a、6bを有するベルト6が配置されている。カーカス5の内面側でかつサイドウォール部3の範囲にわたる個所には、断面三日月状の硬質ゴムからなる補強ゴム層7が配置されている。すなわち、ここで示す空気入りタイヤ10では、サイドウォール部3の内面側が補強ゴム7により形成され、この補強ゴム層7によってサイドウォール部3が補強された、いわゆるサイド補強タイプのランフラットタイヤである。なお、カーカス5においてタイヤ幅方向外側に位置された折り返し端部は、補強ゴム7にタイヤ幅方向で対向して配置されている。
さらに、本実施形態では、トレッドセンターラインCL上におけるこのタイヤ10の厚さが、サイドウォール部3のうち最も厚さの大きい部分よりも薄くされている。
なお、符号11は、サイドウォール部3において、タイヤ幅方向外側に向かって突出するリムガード部である。
以上説明したように、本実施形態による空気入りタイヤ10によれば、センターリブ12bおよびセンターリブ12bよりも車両外側Oに配置された外側ショルダーリブ12dの各幅が、センターリブ12bよりも車両内側Iに配置された内側ショルダーリブ12aおよび中間リブ12cの各幅の1.35倍以上3.00倍未満とされているので、周方向主溝11やラグ溝13の深さを浅くしたり、これらの溝11、13等により区画された陸部16の個数を減らすことなく、この空気入りタイヤ10が、一方側トレッド踏面部10bが車両内側Iに位置し、かつ他方側トレッド踏面部10cが車両外側Oに位置するように車両に取付けられた状態で、操縦安定性を向上させることができる。したがって、操縦安定性を向上させたことにより、ハイドロプレーニング現象の発生やタイヤの短命化を招来したり、発生するノイズが大きくなるのを防ぐことができる。
また、本実施形態では、内側ショルダーリブ12aに、周方向主溝11より幅が小さく、かつ深さの浅い周方向溝14がタイヤ周方向に連続して形成されているので、耐横滑り性および旋回性を向上させることができる。
さらに、内側ショルダーリブ12aにおいて、トレッドセンターラインCL側の端を区画する周方向主溝11と周方向溝14との間に位置する部分が、タイヤ周方向に連続して延在する平滑面部15とされているので、この部分の剛性を高めることが可能になる。したがって、トレッド踏面部10aの中でも磨耗し易い部分である内側ショルダーリブ12aの剛性が高められ、このタイヤ10に偏磨耗が発生するのを抑制することができ、その結果、直進安定性を向上させることができる。
さらにまた、内側ショルダー陸部列17aの内側ショルダー陸部16a、および中間陸部列17cの中間陸部16cの各個数が、センター陸部列17bのセンター陸部16b、および外側ショルダー陸部列17dの外側ショルダー陸部16dの各個数より多くされているので、他方側トレッド踏面部10cの実接地面積を大きくして操縦安定性を向上させることが可能になるとともに、一方側トレッド踏面部10bによって耐横滑り性や旋回性を向上させることが可能になる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、空気入りタイヤ10としてランフラットタイヤを示したが、この構成に限られるものではない。
また、前記実施形態では、内側ショルダー陸部列17aの内側ショルダー陸部16a、および中間陸部列17cの中間陸部16cの各個数が、センター陸部列17bのセンター陸部16b、および外側ショルダー陸部列17dの外側ショルダー陸部16dの各個数より多くされた構成を示したが、同等にしてもよい。
次に、以上説明した作用効果についての検証試験を実施した。この試験に際して用いた空気入りタイヤの仕様を表1に示す。各空気入りタイヤにおいて、内側ショルダーリブの幅と中間リブの幅とを同等にするとともに、外側ショルダーリブの幅とセンターリブの幅とを同等にし、また、内側ショルダー陸部列における内側ショルダー陸部の個数と、中間陸部列における中間陸部の個数とを同等にするとともに、センター陸部列におけるセンター陸部の個数と、外側ショルダー陸部列における外側ショルダー陸部の個数とを同等にした。
そして、この表1に示されるように、センターリブおよび外側ショルダーリブの各幅(A)と、中間リブおよび内側ショルダーリブの各幅(B)との比率(前記幅(A)を前記幅(B)で除した数値に100をかけたもの)、センター陸部列のセンター陸部および外側ショルダー陸部列の外側ショルダー陸部の各個数C、中間陸部列の中間陸部および内側ショルダー陸部列の内側ショルダー陸部の各個数D、および周方向主溝の深さEの少なくとも1つを異ならせた計10種類の空気入りタイヤを用意した。
なお、各空気入りタイヤにおいて、タイヤサイズを255/40R20、ホイールサイズを9.5JJX20、空気圧を200kPaとした。
Figure 0004948842
以上の各空気入りタイヤについて、操縦安定性、耐磨耗性、ハイドロプレーニング性およびノイズの発生について評価した。
まず、操縦安定性については、前記各空気入りタイヤを車両に装着し、この車両走行中におけるドライバーのフィーリングにより評価した。評価方法としては100点法により実施し、比較例1の空気入りタイヤの測定値を基準点(100点)として評価した。
次に、耐磨耗性については、前記各空気入りタイヤをドラム試験機に設置して試験を行い、比較例1の空気入りタイヤの耐磨耗性を基準点(100点)として100点法により評価した。
次に、ハイドロプレーニング性については、前記各空気入りタイヤを車両に装着し、この車両を水深10mmの路面上を走行させ、この走行中のドライバーのフィーリングにより評価した。評価方法としては10点法により実施し、比較例1の空気入りタイヤの測定値を基準点(6点)として評価した。
次に、ノイズの発生については、前記各空気入りタイヤを車両に装着し、この車両走行中におけるドライバーのフィーリングにより評価した。評価方法としては10点法により実施し、比較例1の空気入りタイヤの測定値を基準点(6点)として評価した。
以上の各評価において大きい数値が良好な性能を有することを示す。
結果を表2に示す。
Figure 0004948842
この結果、センターリブおよび外側ショルダーリブの各幅(A)と、中間リブおよび内側ショルダーリブの各幅(B)との比率が135以上300未満、すなわちセンターリブおよび外側ショルダーリブの幅がそれぞれ、中間リブおよび内側ショルダーリブの各幅の1.35倍以上3.00倍未満とされていれば、ハイドロプレーニング現象の発生やタイヤの短命化を招来したり、発生するノイズを大きくすることなく、操縦安定性を向上させることができることが確認された。
トレッドパターンを構成する各種溝の深さを浅くしたり、この溝により区画された陸部の個数を減らすことなく、操縦安定性を向上させる。
本発明に係る一実施形態において、空気入りタイヤのトレッド踏面部の一部を示す平面図である。 図1に示すトレッド踏面部を有する空気入りタイヤの断面図である。
符号の説明
2 ビード部
3 サイドウォール部
4 トレッド部
5 カーカス
7 補強ゴム
10 空気入りタイヤ
10a トレッド踏面部
10b 一方側トレッドパターン
10c 他方側トレッドパターン
11 周方向主溝
12 リブ
12a 内側ショルダーリブ
12b センターリブ
12c 中間リブ
12d 外側ショルダーリブ
13 ラグ溝
14 周方向溝
15、18 平滑面部
16 陸部
17 陸部列
CL トレッドセンターライン
I 車両内側(幅方向一方側)
O 車両外側(幅方向他方側)

Claims (5)

  1. タイヤのトレッド踏面部に、タイヤ周方向に連続して延在する周方向主溝が、このトレッド踏面部の幅方向に間隔をあけて複数形成され、これらの周方向主溝により区画された複数のリブにそれぞれ、トレッド踏面部の幅方向に延びるラグ溝が形成され、少なくともこれらの周方向主溝およびラグ溝により構成されたトレッドパターンにおいて、トレッドセンターラインを基準として、トレッド踏面部の幅方向一方側に位置する一方側トレッドパターンと、他方側に位置する他方側トレッドパターンとでパターンが異なる空気入りタイヤであって、
    前記リブのうちのトレッドセンターライン上に配置されたセンターリブよりも前記一方側には、複数のリブが配置されるとともに、前記他方側には前記一方側に配置されたリブの本数より少ない本数のリブが配置され、
    前記センターリブおよびセンターリブよりも前記他方側に配置されたリブの各幅は、センターリブよりも前記一方側に配置された各リブの幅の1.35倍以上3.00倍未満とされ
    前記センターリブにおけるトレッドセンターライン上に、前記周方向主溝より幅が小さく、かつ深さの浅い周方向溝がタイヤ周方向に連続して形成され、
    該センターリブには、前記周方向溝から、このリブの端を区画する周方向主溝まで延在したラグ溝が、タイヤ周方向に間隔をあけて複数形成され、
    該間隔は、当該センターリブよりも前記一方側に位置する各リブに形成されたラグ溝のタイヤ周方向における間隔よりも大きくされていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 請求項1記載の空気入りタイヤにおいて、
    前記リブのうち、トレッド踏面部の幅方向一方側の端部に位置するリブがショルダーリブであり、このショルダーリブに、前記周方向主溝より幅が小さく、かつ深さの浅い周方向溝がタイヤ周方向に連続して形成されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  3. 請求項2記載の空気入りタイヤにおいて、
    前記ショルダーリブにおいて、このリブにおけるトレッドセンターライン側の端を区画する周方向主溝と前記周方向溝との間に位置する部分は、タイヤ周方向に連続して延在する平滑面とされていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  4. 請求項2または3に記載の空気入りタイヤにおいて、
    前記リブには、前記周方向主溝または/および前記周方向溝と、前記ラグ溝とにより区画された陸部が、タイヤ周方向に複数配列された陸部列が設けられ、
    センターリブよりも前記一方側に位置する各リブにそれぞれ設けられた陸部列の陸部の各個数は、前記センターリブおよびセンターリブよりも前記他方側に位置するリブにそれぞれ設けられた陸部列の陸部の各個数よりも多いことを特徴とする空気入りタイヤ。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の空気入りタイヤにおいて、
    左右一対のビード部、このビード部からタイヤ径方向外側に向けて延びる左右一対のサイドウォール部、このサイドウォール部にまたがって延在し、かつその幅方向中央部の最外面が前記トレッド踏面部とされたトレッド部の各部にわたってトロイド状に延びるカーカスが備えられ、前記サイドウォール部の内面側は補強ゴムにより形成され、
    トレッドセンターライン上におけるタイヤの厚さは、前記サイドウォール部のうち最も厚さの大きい部分よりも薄くされていることを特徴とする空気入りタイヤ。

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