JP4097420B2 - 化粧建材 - Google Patents

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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/91Use of waste materials as fillers for mortars or concrete

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧建材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、建材の製造に際しては、種々の目的で基材が選択され、さらにそれらの各種基材に種々の材料が配合されることが多い。
【0003】
そのなかで、鉱物系材料の一つとしてバーミキュライトがある。このバーミキュライト(ヒル石)は、黒雲母に類似した粘土鉱物であり、高温で脱水により層に垂直の方向に著しく膨張して、ヒルのように伸び多孔体となる。このため、断熱性、吸音性に優れるので、基材への配合材(充填材、増量材)、さらには基材として断熱材、吸音材をはじめとする各種建材に、その軽量化の目的と併せて用いられることが多い。一方、バ―ミキュライトは吸湿能力があまり高くないため、調湿材としてはまったく顧みられていない。
【0004】
したがって、上記のように、バーミキュライトを建材に配合する場合には、軽量化等を目的とするため膨張バーミキュライトを用いるのが通常である。たとえば、モルタル、コンクリート等のセメント製品に軽量骨材として利用されている。これに対し、未膨張のバーミキュライトは、上記の軽量化等の利点が得られないため、数%程度までの少量が、その耐酸、耐アルカリ等の特性を活かす特別な目的のために基材に配合されているに過ぎない。また、基材として実質的に未膨張バーミキュライトからなるボードを、内壁の裏側部分等に固定して、火災発生時に膨張させ、延焼を防止しようとする試みもなされているが、これは耐火性を利用した特定の基材として用いられるものである。
【0005】
一方、建材自体も、競合製品との差別化を図るため、種々の機能の付与が提案されている。そのなかで、調湿(吸放湿)および/または消臭、さらには美観を備えた建材についても種々の検討がなされているが、いまだに満足すべきものは見出されていない。すなわち、これらは比表面積が大きいものを利用して一定の成果を得ているが、特に、保水および保湿力が強すぎて放湿速度に難がある場合が多い。
【0006】
そこで本発明者は、天然資源としてのバーミキュライトのさらなる有効利用を図り、調湿および/または消臭、さらには美観の要請をも満たし得る、特に吸放湿の量および速度においてバランスに優れた建材を見出すべく、種々検討を行った。
【0007】
その結果、意外にも、基材、とくに、吸湿性はあるが放湿性が不十分な水硬性材料に未膨張バーミキュライトを配合することにより放湿能力を著しく向上させ、上述の課題を解決し得ることを見出し、未膨張バーミキュライトを基材に配合してなり、かつその配合量が全組成物(固形分)の5〜70質量%である建材組成物を成形してなる建材を先般見出した。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の建材の検討の一環として、簡易な方法で意匠性に優れた建材を得ることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、意外にも親水性基材を含む建材自体の焼付け処理、好適には上記の未膨張バーミキュライト等を含む建材の表面を焼付け処理することにより上記の課題を達成しうることを見出した。
【0010】
すなわち本発明の要旨は、ケイ酸カルシウムに未膨張バーミキュライトを配合してなる建材組成物を成形して得られる建材を表面焼付け処理してなる化粧建材、好適にはさらに未膨張・未剥離の膨張・剥離性鉱物を該基材に配合して、および/または酸化還元等によって色が変化する色彩変化物質を該基材に配合して、表面焼付け処理してなる化粧建材にある。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明において使用される親水性基材としては、石膏、セメント、ケイ酸カルシウム、スラグ石膏もしくは塩基性炭酸マグネシウムの一種以上から選ばれるが、これらの類似物も含まれうる。石膏は無水もしくは含水塩のいずれであってもよく、セメントもポルトランドセメントをはじめとする各種セメントを使用し得る。この場合、骨材および混和材が使用される。また、ケイ酸カルシウムとしては、とくに制限されないが、ケイ酸質原料と石灰をオートクレーブ中で水熱反応させて得られるもの(トバモライトもしくはゾノトライト)が一般的である。スラグ石膏は、高炉水砕スラグ粉末を20〜40%含み、2水石膏(排脱石膏)を60〜80%、ポルトランドセメント1〜5%混合されたものが一般的である。塩基性炭酸マグネシウムは、XMgCO3・Mg(OH)2・YH2O(X=3〜5、Y=3〜7)の組成を有する化合物の総称であり、X=3,Y=3がもっとも一般的である。
【0012】
一方、本発明において、上記基材に未膨張で配合されうる未膨張・未剥離の膨張・剥離性鉱物としては、バーミキュライト、真珠岩、黒曜石、松脂岩、雲母もしくは膨張頁岩(膨張粘土)の一種以上から選ばれる。バーミキュライトは、SiO2、MgO,Al23を主成分とする薄片状の鉱物であり、一般的な黒雲母系、緑泥石系のいずれでもよく、産地により組成等に差異があっても使用し得る。比表面積(窒素吸着法)は通常10m2/g以下である。粒径も特に制限されないが、通常、5mm以下、好ましくは3mm以下、特に好ましくは0.5mm以下である。たとえば0.25mm以下のような細粒品は膨張バーミキュライトの用途には適さないためテーリングとして規格外品とされているが、意外にも原鉱石の粉砕、選鉱、乾燥、篩い分けで、細粒の方がバーミキュライトの層間水の脱水変質(層間の水2分子層が1分子層へ変化)が少ないことがわかり、本発明においてはむしろ好適に使用されうる。なぜなら層間水が水2分子のほうが調湿、消臭特性に好適だからである。
【0013】
本発明においては、このようなバーミキュライトを実質的に未膨張の状態で使用する。すなわち、バーミキュライトは、通常10〜20%程度の水を含んでおり、高温(層間水が脱離し始める約320℃から1000℃)での急激な加熱により脱水され著しく膨張する(多くは1000℃、1〜2秒で、もとの厚さの10〜30倍)。したがって、本発明においては実質的にこのような膨張を得ていないものが使用される。
【0014】
さらに本発明においては、このバーミキュライトを基材に配合するに先立ち、活性化処理したものを用いるのが好適である。活性化処理は、バーミキュライトが吸着している有機物もしくは無機物を離脱させ、本来有する調湿、吸着性能等を再構成・回復させることを目的とする。たとえば、加圧水蒸気処理、食塩水による煮沸処理等が挙げられるが、好ましくは105℃〜200℃の飽和蒸気圧での水蒸気処理によることができる。
【0015】
また、特に基材がケイ酸カルシウム系である場合には、活性化処理されていないバーミキュライトを水熱反応前に配合しても、その後にたとえば150℃〜200℃程度の飽和蒸気圧でオートクレーブ処理を受けるので、結果的に活性化処理がなされることになる。
【0016】
基材へのバーミキュライトの配合は、その配合量が全組成物(固形分)の5〜70質量%、好ましくは10%〜50質量%になるように行われる。基材の種類、目的とする建材の性能、たとえば調湿度等、に応じて選ばれるが、好適な吸放湿の量および速度を得るためのバーミキュライトの十分なチャンネリング(ネットワーク)を形成させるには、一般的には15質量%以上が特に好ましい。
【0017】
また、膨張・剥離性鉱物として真珠岩、黒曜石、松脂岩、雲母もしくは膨張頁岩を未膨張・未剥離の状態で配合する場合、目的により異なるが、配合量は全組成物(固形分)の1〜40質量%程度、好適には10〜20質量%から選ばれる。
【0018】
さらに、本発明においては 表面焼付け処理による酸化還元、脱水等によって色が変化する色彩変化物質を該基材に配合しうる。このような色彩変化物質としてはFe,Co,Ni,Cu,Cr,Mg,もしくはMnの一種以上を含む物質が挙げられる。たとえば、それらの水酸化物が最も好適であり、表面焼付け処理で酸化物にすることにより黒、赤、青、褐色等に色を変化・発色させうる。その配合量は、その種類、目的とする色調等により適宜選定されうる。
【0019】
本発明の建材組成物には、上記の膨張・剥離性鉱物および/または色彩変化物質のほかに、その他の目的のために建材にそれぞれの基材に固有に用いられる種々の配合材、さらには、その他を適宜配合し得る。その種類、配合量は、常法によることができる。たとえば、骨材、補強材、混和剤、軽量化材等、より具体的にはパルプ、セルロース繊維、ガラス繊維、ヒュームドシリカ、発泡ガラス、シラスバルーン、アルミナバルーン、ワラストナイト、セピオライト、砂利、砂、有機バインダー等が適宜選択される。
【0020】
得られる本発明の建材組成物は、抄造成形、押出し成形、プレス成形、鋳込み成形等の常法により、ボード等の所望の形状、大きさの建材とすることができる。一般的にはボードの場合、工業的には、いわゆる抄造機を用いた抄造成形が選ばれる。
【0021】
本発明の建材は、未膨張バーミキュライトの配合量が、全組成物(固形分)の5〜70質量%である場合に、後述する参考例5に記載された吸放湿試験において、好適には、相対湿度を60〜90%に変化させた場合の放吸湿速度が吸湿:30分で平衡値の90%以上、放湿:25分以下、さらに好適には20分以下で平衡、を示す。
【0022】
このようにして得られる建材は、壁材、天井材、間仕切り材等の内装材として使用されるのが好適であるが、さらに軒天井材等の外装材等としても使用されうる。
【0023】
本発明の建材は、未膨張バーミキュライトを配合した場合には、調湿および/または消臭、さらには美観の要請をも満たし得るものである。すなわち、
1.適度な放湿特性を有するので、調湿機能に優れる。たとえば、吸湿および放湿のバランス、量および速度に優れる。
【0024】
したがって、結露、ソリ等を防止でき、さらにはカビ、ダニ等の繁殖を効果的に抑制できる。
2.消臭機能に優れる。たとえば、本発明の建材は、ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン等の揮発性化学物質もしくは臭いのあるガス類を吸着しうる。
3.さらに、未膨張バーミキュライト粒子を表面研磨等により浮き出させて花崗岩調の表面とすることができ、美観を備えたボード材等を容易に提供し得る。
4.製造工程でオートクレーブ処理を受けた製品については、使用済みの本発明の建材を回収し、そのままオートクレーブで105〜150℃程度の水蒸気処理をすることにより再生することが可能である。バーミキュライトは上記の基材と反応していないからである。
5.膨張バーミキュライト用原料としては規格外の細粒品をむしろ好適に使用しうるので、資源を有効利用することができる。
【0025】
本発明においては、このようにして得られる建材を表面焼付け処理して化粧建材を得る。この表面焼付け処理は、目的とする意匠、膨張・剥離性鉱物および/または色彩変化物質の含量により異なるが、500〜1500℃、好適には800〜1500℃の範囲内から通常選ばれる。この表面焼付け処理は、バーナーもしくはトーチによる火炎処理によるのが好適である。処理時間は目的とする意匠、温度条件等によるが、通常、少なくとも未膨張バーミキュライト等の膨張に必要な時間、たとえば0.1〜30秒程度から適宜選ばれる.得られる化粧建材は表面に未膨張バーミキュライト等の膨張・剥離性鉱物の膨張による凹凸および/または色彩変化物質による発色を有し、さらにパルプ等を含有する場合にはそれらが炭化された模様も合わせて有しており、焼付け処理条件等を変えることにより多様な意匠を制御することができる.また、表面において未膨張バーミキュライト等の膨張・剥離性鉱物の一部が所望によりガラス化するように焼付け条件を選ぶこともできる。
【0026】
本発明の好適な態様において、表面焼付け処理された建材は湿潤処理し、さらに必要に応じて型押し処理して反りを矯正されうる。湿潤処理はとくに制限されないが、たとえば表面への水噴霧、湿度の高い雰囲気に建材を置くこと等による。型押しは建材を少なくとも片面を押圧することにより行なわれる。
【0027】
このようにして得られる化粧建材は、クロスもしくは壁紙等の仕上げ材を表面に貼らなくてもよいので、さらにそのための接着剤の使用が不要となる付加的な利点を有する。
【0028】
次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。なお部は質量部を表わす。
【0029】
【実施例】
参考例1
ケイ酸質原料としてケイ石粉末27部、石灰質原料として消石灰27部および補強繊維としてパルプ6部、さらに未膨張バーミキュライト(南ア産、粒径0.25〜0.5mm)40部を出発原料として、これらに水を添加して混合し固形分約12%のスラリーとし、抄造機により生シートを形成させた後、オートクレーブ中(160〜180℃、約10時間)で加圧養生させ、ついで80℃未満で所定の含水率になるまで乾燥させ、ケイ酸カルシウムボード(30cm×30cm×6mm)を得た。
参考例2
ケイ石粉末42部、消石灰42部、パルプ6部および未膨張バーミキュライト10部を用いて実施例1と同様にして珪酸カルシウムボードを得た。
参考例3
スラグ粉末16部、排煙脱硫石膏粉末38部、パルプ6部および未膨張バーミキュライト40部に水を添加して混合し固形分約12%のスラリーとした。ついで、抄造機で生シートを形成し、その後約80℃で約12時間、蒸気養生させ、さらに80℃未満で乾燥させてスラグ石膏ボード(30cm×30cm×6mm)を得た。
参考例4
半水石膏60部、未膨張バーミキュライト40部および水24部を混合し、得られた混合物を所定の型に鋳込み成形して板状とし、ついで常温で養生し、さらに80℃未満で乾燥して石膏ボード(30cm×30cm×6mm)を得た。
参考例5
(吸放湿試験)
下記の測定方法により、本発明および市販の建材について吸湿率および吸放湿速度を測定した。
(1)測定方法/装置
測定装置:Heiden Analytical Ltd.社製 「IGA SORP」
測定方法:約1ccの測定バスケットに、粉末試料はそのまま、塊状試料は2〜3 mm程度に調整して、充てんして測定。
【0030】
Figure 0004097420
吸湿および放湿速度は、30分周期で繰り返し実験を行った。
(2)測定試料
本発明:参考例1〜4で得られた下記のボード
参考例1 未膨張バーミキュライト40wt%含有ケイ酸カルシウムボード
参考例2 未膨張バーミキュライト10wt%含有珪酸カルシウムボード
参考例3 未膨張バーミキュライト40wt%含有スラグ石膏ボード
参考例4 未膨張バーミキュライト40wt%含有石膏ボード
比較品:下記のA〜H
A アロフェン焼成ボード(市販品)
B アロフェン(栃木産)
C ゼオライト30wt%含有スラグ石膏ボード(市販品)
D ゼオライト(宮城産)
E 珪藻土40wt%含有ケイ酸カルシウムボード(市販品)
F 珪藻土(秋田産)
G 膨張バーミキュライト40wt%含有ケイ酸カルシウムボード(膨
張バーミキュライトを用いる以外は実施例1と同様な方法により得
た。)
H 珪酸カルシウムボード(実施例1において、ケイ石47部、消石灰4
7部およびパルプ6部を用いて得た。)
(3)測定結果を表1に示す。
【0031】
【表1】
Figure 0004097420
【0032】
これらの結果は、本発明の建材が、吸放湿特性において量および速度のバランスに優れていることを示す。吸湿および放湿の30分周期試験の結果、本発明の建材においては、吸放湿のバランスが良好であるため放湿時のベースラインは一定に保持されたが、一方比較品においては放湿が追いつかないため経時的にベースラインが右肩上がりとなることが示された。以上のことからも本発明の建材が結露しにくいことがわかる。
参考例6
バーミキュライトについて、水蒸気処理の吸放湿特性への影響をみるために約180℃でオートクレ―ブ処理を行った。結果を表2に示す。
【0033】
【表2】
Figure 0004097420
【0034】
参考例7
ケイ石粉末27部、消石灰33部および未膨張バーミキュライト40部に水を混合し固形分約12%のスラリーとし、これをオートクレーブ(190〜200℃、約10時間)中で加圧養生処理した。ついで、80℃未満で所定の含水率になるまで乾燥しゾノトライト系ケイ酸カルシウムボードを得た。
【0035】
参考例1に記載した方法により測定した吸放湿試験によれば、実施例1のケイ酸カルシウムと比較して、吸湿量は若干小さく、放湿速度は若干大きかった。
実施例1(バーナー焼付け)
参考例1〜2および7で得られたケイ酸カルシウムボードをバーナーにより表面温度約1000℃で、2秒間表面焼き付け処理した。その結果、表面が膨張バーミキュライトの部分が凸部を形成し、かつ炭化されたパルプの模様を有する化粧建材が得られた。
実施例2
参考例1において真珠岩3部を添加して同様にして得たケイ酸カルシウムボードをバーナーにより表面温度約1100℃で、2秒間表面焼き付け処理した。その結果、表面が膨張バーミキュライトの部分が凸部を形成し、膨張したパーライトが点在し、かつ炭化されたパルプの模様を有する化粧建材が得られた。
実施例3
実施例2で得られた化粧建材表面を霧吹きにより湿潤化し、ついで両面を型押して反りを矯正した化粧建材を得た。
実施例4
参考例1において酸化水酸化鉄(III )(FeO(OH))(黄色)3部をさらに添加して得られたケイ酸カルシウムボードをバーナーにより表面温度約1000℃で、2秒間表面焼き付け処理した。その結果、表面が膨張バーミキュライトの部分が凸部を形成し、かつ炭化されたパルプの模様を有し、脱水されて赤色が点在した化粧建材が得られた。

Claims (19)

  1. ケイ酸カルシウムに未膨張バーミキュライトを配合してなる建材組成物を成形して得られる建材を表面焼付け処理してなる化粧建材。
  2. 表面焼付け処理によって色が変化する色彩変化物質を該基材に配合してなる請求項1記載の化粧建材。
  3. 色彩変化物質がFe,Co,Ni,Cu,Cr,MgもしくはMnの一種以上を含む物質である請求項記載の化粧建材。
  4. 色彩変化物質が水酸化物である請求項もしくは記載の化粧建材。
  5. 表面焼付け処理が、500〜1500℃の範囲内である請求項1〜4のいずれかに記載の化粧建材。
  6. 表面焼付け処理が、バーナーもしくはトーチによる火炎処理である請求項1〜5のいずれかに記載の化粧建材。
  7. 建材が表面に未膨張バーミキュライトの膨張による凹凸を有する請求項1〜6のいずれかに記載の化粧建材。
  8. 未膨張バーミキュライトの配合量が、全組成物(固形分)の5〜70質量%である請求項1〜7のいずれかに記載の化粧建材。
  9. さらにパルプもしくはセルロース繊維を配合してなる請求項1〜8のいずれかに記載の化粧建材。
  10. 成形が抄造成形、押出し成形、プレス成形もしくは鋳込み成形である請求項1〜9のいずれかに記載の化粧建材。
  11. ケイ酸カルシウムに未膨張バーミキュライトを配合してなる建材組成物を成形して得られる建材を表面焼付け処理して化粧建材を製造することを特徴とする化粧建材の製造方法。
  12. 表面焼付け処理が、500〜1500℃の範囲内である請求項11記載の化粧建材の製造方法。
  13. 表面焼付け処理が、バーナーもしくはトーチによる火炎処理である請求項11もしくは12記載の化粧建材の製造方法。
  14. 建材が表面に未膨張バーミキュライトの膨張による凹凸を有する請求項11〜13のいずれかに記載の化粧建材の製造方法。
  15. 未膨張バーミキュライトの配合量が、全組成物(固形分)の5〜70質量%である請求項11〜14のいずれかに記載の化粧建材の製造方法。
  16. ケイ酸カルシウムに未膨張バーミキュライトを配合してなる建材組成物を成形して得られる建材を表面焼付け処理し、ついで該建材を湿潤処理して化粧建材を製造することを特徴とする化粧建材の製造方法。
  17. 湿潤処理後に、さらに型押し処理する請求項16記載の化粧建材の製造方法。
  18. 湿潤処理が建材表面への水噴霧である請求項16もしくは17記載の化粧建材の製造方法。
  19. 湿潤処理が建材を湿度の高い雰囲気に置くことである請求項16もしくは17記載の化粧建材の製造方法。
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