JP4097293B2 - 動物副産物の空気分級 - Google Patents

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Description

発明の分野
本発明は、動物副産物(animal by−products)からの供給体の分級(classification)に関し、更に詳細には、灰分の低い粉餌の回収量を最大にするための空気サイクロン分離技術の使用方法に関する。
発明の背景
家禽、羊、牛、豚、及び魚から発生する、代表的には頭部、足、骨、角、羽根、皮膚 鶏の頭や背中、魚の骨、特定の魚全体、及び内臓等の動物の副産物には、人間の食品としての市場価値が限られており、水分及び脂肪分の両方を除去する加工プロセス(rendering process)で調理し、動物に適した餌を形成する。このような餌は、無機質の非燃焼性材料(灰分)の含有量が比較的高いため、ペットフードとしての直接的使用が限られている。ペットの栄養の分野の当業者には、灰分中の過剰のカルシウムや燐等のミネラルが、犬及び猫の両方の健康にとって有害であることが知られている。加工された動物用餌から分離された、灰分が低く且つ蛋白質分が高い部分は、灰分の含有量が11重量%以下である場合、犬及び猫の両方の餌として、商業的に価値がある。商業的加工が施された未処理の動物用餌の灰分含有量は、代表的には11重量%以上であり、28重量%程度である。
従来、動物用加工済餌の、低密度で蛋白質を比較的多く含み灰分が低い部分から、高密度で灰分が高い部分を分離するのに一連の振動篩が使用されてきた。この方法には多くの欠点があった。例えば、分離に使用された篩は、一つの大きさだけを分級し、灰分の高い粒子の大部分は灰分の低い粒子と大きさが近く、効果的に篩分けを行うのは困難であった。更に、灰分が高い細かな骨片は、所望の低灰分の粒子とともに篩を通過しがちである。実際には、動物用加工済餌を振動で篩分けすると、通常は、動物用加工済餌から生産される灰分の低い材料は少なく、例えば10重量%乃至20重量%である。更に、振動による篩分けは比較的費用がかかり、エネルギ集約的であり、様々な大きさの幾つかの篩を通してリサイクルし、灰分の低い材料の低い生産を提供することを頻繁に必要とする。
動物用加工済餌の灰分の低い部分を回収するための当該技術分野で周知の別の方法が米国特許第4,759,943号に論じられている。この特許は空気分離法を教示し、この方法では、動物用加工済餌の内方供給流にばら蒔き平面(strewing plane)が空気分級器に進入する流れの近くで接線方向移動を加える。ばら蒔き平面と同軸に位置決めされており且つこの平面の真下に取り付けられた内部ファンが向流空気流を発生し、この空気流が、所望の軽く且つ低密度の灰分の低い微粉を同伴し、重く且つ高密度の望ましからぬ灰分の高い部分から運び去り、分離を行う。灰分が高い高密度の部分は空気セパレータの周囲で空気流に同伴され、ばら蒔き平面によって与えられた慣性によって搬送され、そこから重力によって第1出口に落下する。向流空気流中に同伴された灰分の低いセグメントは内部チャンネルに差し向けられ、このチャンネルから第2出口を通って排出される。米国特許第4,759,943号に開示された空気分離方法は、上文中に論じた振動篩分離方法よりもエネルギ効率が高いけれども、収量が限定され、代表的には、内方に供給された動物用餌から生産される灰分が低い部分は約33重量%である。
本発明は、上文中に論じた従来技術の欠点をなくすため、ダイナミック空気サイクロン・セパレータを適合して使用することによって動物用加工済餌から灰分の低い部分を回収する。ダイナミック空気サイクロン・セパレータは、従来技術では、貴重なミネラルを廃脈石(waste gangue)から分離するのに使用されてきた。このようなミネラルの分離には、処理により0.04m乃至0.0005mの微粒子(直径1.5インチ乃至28メッシュ)にした高密度の媒体の分級が含まれる。使用にあたっては、空気をセパレータハウジングに30m/sの速度で接線方向に導入する。セパレータハウジングは、上空気出口を持つ円筒形上チャンバ及び下材料出口を持つ円錐形下区分で形成されている。迅速な接線方向流入空気流は、二重渦サイクロンを発生する。二重渦サイクロンは、円筒形外壁及び円錐形区分に沿って下出口まで軸線方向下方に螺旋をなす第1空気流を含む。これと同時に、第2空気流が、ハウジングの中心を通って上空気出口まで軸線方向上方に螺旋をなしている。第2空気流は、直径が小さく、代表的には、上空気出口の直径の約0.4倍である。
サイクロン・セパレータは、植物質の餌の分離にも使用されてきた。植物質の餌の所望の蛋白質部分と非蛋白質部分との間の密度差は極めて大きく、これによって、未処理の内方供給植物質餌混合物の蛋白質含有量の2倍の部分を分離できる。この空気分級方法は、小麦粉、豆粉、及び種の核等の植物の副産物から製造された餌の蛋白質含有量の増大に使用できる。この方法では、ミネラル粒子又は植物質餌に、半径方向で向き合った二つの力をセパレータの外壁に向かって横方向に加える。第1力は、下方への渦の遠心力であり、粒子を外壁に向かって投射し、外壁から下方に底出口を通して排出する。第2力は、空気の抗力及び渦電流であり、粒子を中央に軸線方向上方に搬送し、螺旋状中央空気を移動し、これによって上空気出口を通して排出する。外方及び下方又は内方及び上方への粒子の移動は、作用を受ける粒子の質量、密度、形体、及び大きさ、並びにセパレータの形体、及び、内方供給ベクトル及び空気の速度によって決定される。全ての要素は、粒子に作用する速度ベクトルの接線方向成分、半径方向成分、及び、軸線方向成分を決定する。このような従来技術のサイクロン・セパレータによって達成される分離の程度は、主として、粒径の差の関数であり、このようなセパレータは、分級を受ける材料の大きさ及び密度に実質的相違が存在する場合に有効である。
例えば、米国特許第4,257,880号には、円筒形上区分及び円錐形下区分を含む一次サイクロン・セパレータが開示されている。円筒形上区分の頂部から、回転する垂直ブレードを持つ回転式除去装置が垂下している。回転式除去装置を通過し、一次サイクロン・セパレータの上空気出口から出る全体に小さな低密度の粒子を含む分級空気は、二次サイクロン・セパレータに差し向けられる。二次サイクロン・セパレータは、小さな低密度の粒子を、これらの粒子が回収された同伴空気から分級する。粒子の分離が行われる空気をファンループがリサイクルし、過圧状態の二次サイクロン・セパレータが一次空気サイクロン・セパレータの下円錐形空気に戻す。
米国特許第4,963,634号には、微粒子を実質的に含まないポリ塩化ビニル樹脂の製造において、米国特許第4,257,880号に開示された種類のサイクロン・セパレータを使用することが開示されている。米国特許第4,963,634号には、米国特許第4,257,880号のサイクロン空気セパレータを使用して可能な分離の程度が、主として、一次サイクロン・セパレータに流入する空気の流速、垂直ブレード型回転式除去装置の回転速度、及び一次サイクロン・セパレータ内への原料の内方供給速度によって制御されると開示されている。米国特許第4,963,634号には、空気が一次サイクロン・セパレータに3900RPM(毎分の回転数)のファンの回転速度及び約900RPMのロータの回転速度で流入し、微細なポリ塩化ビニル粒子を所望の通りに分離する。
ダイナミック空気サイクロン・セパレータを米国特許第4,963,634号に開示されているように使用することは、動物用加工済餌の凝離に直接的には適用できない。動物用加工済副産物から製造された動物用餌の成分は、大きさ及び密度において、従来技術でこれらのセパレータが使用されてきたミネラル、植物性餌、及びプラスチック従来技術内方供給体で存在するような大きな変化があってはならない。例えば、米国特許第4,257,880号に開示されたサイクロン・セパレータを、米国特許第4,963,634号の教示に従って、動物用加工済餌からの灰分の低い部分の回収に使用しようとする場合、灰分の低い部分の収量は、落胆する程低い。詳細には、流入流ファンが3100RPMの速度で回転し、回転式除去装置が約700RPM(毎分の回転数)の速度で回転した状態で動物用加工済副産物から25重量%乃至32重量%の灰分の低い部分が得られる。
従って、従来技術の空気分離手段よりも優れた、動物用加工済餌の灰分の低い部分を分離するための、収量が低くなく及び従って更に経済的であり且つ効率的な改良プロセスが必要とされている。
発明の概要
従来技術を特徴付ける欠点は、本発明を実施することにより実質的に解決される。本発明は、思いがけなくも、少なくとも50重量%の灰分の低い部分を、微粉砕された動物用加工済餌内方供給体の案質的に同じ大きさの灰分の高い部分から分離する方法を提供する。灰分の低い部分を、垂直ブレード除去装置を備えたダイナミック空気サイクロン・セパレータで発生した二重空気渦を使用して凝離する。除去装置の回転速度は、最大で約300RPMである。
本発明を実施するに当たって使用される空気サイクロン・セパレータは、下膨張チャンバと連通した上主分級チャンバを有する一次空気分級器を含む空気分級システムである。
下膨張チャンバに過圧空気を接線方向に供給し、チャンバの外壁に沿って下降する空気渦を発生する。これと同時に、接線方向過圧空気流は、軸線方向に上昇する空気の渦巻きを中心に発生し、この渦巻きは、上主分級チャンバに進入する。上主分級チャンバには、回転する円筒形回転式除去装置ファンがチャンバ頂部の近くの空気出口ポートと近接して設けられている。回転式除去装置ファンは、垂直軸線を中心として回転するように支持されており、ファンの周囲に沿って配置された垂直ブレードを備えている。各ブレードは、ファンの垂直軸線からの半径方向平面内にあり、回転式除去装置を約75RPM(毎分の回転数)乃至約300RPM(毎分の回転数)の回転速度で作動することによって、少なくとも50重量%又はそれ以上の灰分の低い材料が得られる。回転式除去装置の速度が低いために回転式除去装置の効率が低いことは、灰分の低い部分を大量に上で重要である。回転式除去装置ファンの周囲に設けられた垂直ブレード間で比較的広幅の間隔を使用することにより、灰分の低い部分の生産を更に高める。本発明の実施において、ブレードの長さ方向中心からブレードの長さ方向中心までの間隔は回転式除去装置の周囲の少なくとも2.5%であり、好ましくは、約3.5%乃至5%である。
作動にあたっては、動物用加工済餌の内方供給は、主空気分級器の上主分級チャンバ内の軸線方向に上昇する空気の渦巻き内に送出される。餌の灰分の低い部分は、軸線方向に上昇する空気の渦巻きに同伴され、上昇する空気の渦巻きによって、回転式除去装置を通って、チャンバの頂部の近くで第2空気分級器と連通した空気出口ポート内に搬送される。ここで、灰分の低い部分は同伴された空気から除去され、回収される。灰分の高い部分は、主分級チャンバから膨張チャンバ内に重力によって通過し、次いで、下降空気渦によって下出口に追いやられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明を具体化した空気サイクロン・セパレータの斜視図である。
発明の詳細な説明
次に第1図を参照すると、この図には、本発明のプロセスを実施するための空気サイクロン装置が示してある。図示のように、本発明は、主分級チャンバ11を持つ一次空気分級器10を有する。このチャンバ11の上区分12内には、複数の垂直ブレード14を持つ回転式粒子除去装置13が設けられている。ブレード14は、好ましくは、深さが頂部から底部までテーパしている。回転式粒子除去装置13は、駆動手段15aに連結された垂直シャフト15に取り付けられている。主分級チャンバ11には複数の内方供給ポート16、16aが設けられており、大きさが同じであるが密度が異なる粒子からなる動物用加工済餌をこれらのポートを通してチャンバ11に導入できる。主分級チャンバ11の下にあり且つこのチャンバと連通した連続した円錐形形状の壁を持つ膨張チャンバ18に過圧空気を導入する。空気は、空気内方供給ダクト19を通って膨張チャンバ18に進入する。空気は、膨張チャンバ18の円錐形の壁に対して接線方向に導入され、螺旋状の空気の渦20を形成し、膨張チャンバ18の壁に沿って矢印21が示す方向に下降する。下降する螺旋状の空気の渦20が形成されるのに同時に、上方に昇る空気の渦巻き22が形成される。この渦巻きは、矢印22aが示す方向に上昇する。サイクロン二重渦効果によって生じた空気の渦巻き22は、下降する螺旋状サイクロン20の内側にあり且つ軸線方向中央にある。この上昇する空気の渦巻き22は、動物用加工済餌の内方供給の低密度で灰分が低い部分を矢印20aの方向で回転式粒子除去装置13に同伴し、搬入する。回転式粒子除去装置13は、動物用加工済餌の灰分の低い部分を更に分級する。この更に分級された灰分の低い部分23は、二次サイクロン空気浄化セパレータ26と連通しており且つこのセパレータへの内方供給体を形成するテークアウェイ・ダクト25内を矢印24が示す方向に運び去られる。二次サイクロン空気浄化セパレータ26は、灰分の低い部分23を、この部分を同伴する空気から分離する。テークアウェイ・ダクト25を通して二次サイクロン空気浄化セパレータ26に送出された内方供給空気の圧力は、二重渦サイクロン27をセパレータ26内に形成するのに十分高い。二重渦サイクロンは、下降渦成分28及びこの渦の中心の上昇空気渦巻き36を含む。上昇空気渦巻きはセパレータ26内で上昇する下降渦成分28は、二次サイクロン空気浄化セパレータ26の壁と近接しており、矢印29の方向に移動する。二次サイクロン空気浄化セパレータ26に進入する空気に同伴された灰分の低い部分23は、セパレータ26の底部33と近接して位置決めされた空気ロックとして示された空気ロック手段32に下降渦28によって運び込まれ、灰分の低い部分23aは、空気ロックのところで同伴空気から分離され、図示していない手段によって集められる。同伴された灰分の低い部分23から分離された清浄な空気は螺旋状に上昇し、上出口ダクト35を通してセパレータ26から矢印36が示す方向に出る。この清浄な空気は、外部高速ファン37を使用して過圧内方供給空気として空気内方供給ダクト19を介して膨張チャンバ18にリサイクルされる。灰分の低い部分23aから分離された動物用加工済餌の灰分の高い部分41は、下降する螺旋状サイクロン空気20によって、膨張チャンバ18のベース39まで下方に搬送され、一次空気分級器10の底部39と隣接して位置決めされた回転式空気ロックとして示す空気ロック手段40を使用して回収される。
本発明の実施において、粒子の分離を行う上での有効性は、回転式除去装置(ロータ)の効率に左右されるということがわかっている。ロータの効率は、RPM(毎分の回転数)で計測したロータの速度及びロータ・ブレードの全横方向表面積、即ち、ロータの回転方向に向いた回転式除去装置の中心からの半径方向平面内の面である各ブレードの前面の面積の和の関数である。ロータ・ブレードの全横方向表面積は、回転式除去装置の周囲によって限定されたブレードの数及び一つのブレードから次のブレードまでの間隔の関数である。ブレードの大きさ及びロータの直径を定めると、回転式除去装置の一つのブレードから次のブレードまでの間隔により、ロータ・ブレードの全横方向表面積を様々に定めることができる。
動物用加工済餌の灰分の低い部分を最大にするためには、ロータの効率を最小にしなければならない。これは、米国特許第4,257,880号及び米国特許第4,963,634号に開示された種類のミネラル及びプラスチック粒子用のサイクロンセパレータで使用された代表的な間隔とは異なり、各ロータ・ブレード間に大きな間隔を維持することによって、即ち、全横方向表面積を最小にすることによって行われる。本発明では、ブレードの長さ方向中心からブレードの長さ方向中心までの回転式除去装置の周囲の少なくとも2.5%、好ましくは約3.5%乃至4.0%の最小間隔が推奨される。この間隔は、直径が60.96cm(24インチ)回転式除去装置に基づいており、回転式除去装置の直径を増大したり小さくしたりすると、所望の材料の回収を最適化するために呼び調節が必要になる。更に、内方に供給される動物用加工済餌から灰分の低いセグメントを最大に回収するため、ロータの回転数は比較的小さく、約75RPM(毎分の回転数9乃至約300RPM(毎分の回転数)の範囲内にあり、更に好ましくは約90RPM(毎分の回転数)乃至約150RPM(毎分の回転数)の範囲内にあり、又は最も好ましくは約95RPM(毎分の回転数)乃至110RPM(毎分の回転数)の範囲内にある。ロータのこれらの比較的低い回転数は、米国特許第4,257,880号及び米国特許第4,963,634号に開示された種類の空気分級プロセスで従来使用された400RPM(毎分の回転数)乃至約2000RPM(毎分の回転数)のロータ速度を使用することと区別される。400RPM(毎分の回転数)乃至約2000RPM(毎分の回転数)のロータ速度で作動するように設計された商業的に利用できるこのような空気分級ユニットの一例は、アラバマ州サイラクーガのプログレッシブ・インダストリーズ社が製造している空気分級器であるマイクロ・サイザーライン(Micro−Sizer line)である。
MS−5’s、及びMS−20’sの表示で入手できるマイクロ・サイザー空気分級器は、通常は、ロータが400RPM(毎分の回転数)乃至約2000RPM(毎分の回転数)の範囲で作動し、粒子をミネラル分及びプラスチック樹脂材料から分離する。更に、1時間当りの処理量が最大20tに設計された中型のMS−20ユニットは、通常は、周囲に亘って等間隔に間隔が隔てられた56枚のブレードを有し、直径が60.96cm(24インチ)の回転式除去装置を備えており、ブレードの半径方向平面の全表面積は、8129.016(約1260平方インチ)である。回転式除去装置の周囲ブレードの間隔が最も好ましい3.6%である場合には、回転式除去装置の周囲に設けられたブレードの数は28枚に限定され、ブレードの半径方向平面の全表面積が4064.508cm2(約630平方インチ)となる。
ゆっくりとした回転速度を使用することに加えて回転式除去装置の垂直ブレードの間隔を広幅にすることによって、空気分級器の効率を最小にし、灰分の低い部分の発生を最大にし、更に、商業的ユニットへの動物用加工済餌の内方供給速度を商業的ユニットの設計能力の下端近くに調節することによって、収量を更に高める。例えば、1時間当り1t乃至20tの設計能力を持つMS−20空気分級器は、1時間当り約5t以下、好ましくは1時間当り約4t以下、最もも好ましくは1時間当り約3t以下、又は設計能力の約15%乃至約25%で作動しなければならない。
外部高速ファン37によって膨張チャンバ18に進入した空気は、約2800RPM(毎分の回転数)乃至約3500RPM(毎分の回転数)の外部高速ファンの回転速度が発生する過圧状態になければならない。好ましくは、外部高速ファンの回転は、約3000RPM(毎分の回転数)乃至約3200RPM(毎分の回転数)でなければならない。
本発明は、以下の例を参照することによって、更によく理解されるであろう。この例は、本発明の作動を例示するが、その範囲を限定するものではない。
例1
第1図に示す実施例の構造に合わせて変更した商業的新型MS−20空気分級器を使用し、動物副産物からの供給体を分級し、灰分の低い餌を回収する。MS−20の内方供給の設計能力は、1時間当り1トン乃至20トンであり、直径が60.96cm(24インチ)の回転式粒子除去装置13を備えている。この除去装置13は、400RPM(毎分の回転数)乃至約2000RPM(毎分の回転数)の範囲の回転速度で機能するように設計されており、厚さが4.717mm(0.1857インチ)の等間隔に間隔が隔てられた56枚一組の除去装置ブレードがその周囲に沿って配置されている。各ブレードは、回転式粒子除去装置の垂直方向軸線に関して半径方向に位置決めされており、離間距離は周囲の約1.8%である。
本発明のプロセスを実施するためにMS−20ユニットを変更するため、元の回転式除去装置の56枚のブレードを1枚置きに除去し、等間隔に間隔が隔てられた28枚一組のブレードを残す。これらのブレードは、約6.858cm(約2.7インチ)離間されており、即ち、回転式除去装置13の周囲に亘ってブレードの長さ方向中心からブレードの長さ方向中心まで回転式除去装置の周囲の3.57%離間されている。内方供給ポート16、16aに供給された動物用加工済餌の内方供給速度をMS−20の設計最大量の18%以下に保持し、又は1時間当り約3.5トンに保持する。回転式除去装置の100RPM(毎分の回転数)乃至300RPM(毎分の回転数)の範囲内の様々な速度でMS−20を作動し、商業的に受け入れ可能な収量、例えば灰分の低い材料の少なくとも50%を生産する。外部高速ファン37を約3100RPMの回転速度で作動した。
比較のため、回転式除去装置13の回転速度を400RPM(毎分の回転数)乃至700RPM(毎分の回転数)で変化させることを除き、第1図の方法を繰り返す。以下の表1に記録した結果は、54.5重量%乃至76.5重量%の範囲の商業的に受け入れることができる収量で灰分の低い部分を、100RPM(毎分の回転数)乃至300RPM(毎分の回転数)の速度の回転式除去装置によって得られるということを示す。これに対し、400RPM(毎分の回転数)乃至700RPM(毎分の回転数)の回転速度で作動する除去装置で得られる灰分の低い部分の収量は、加工済の動物副産物食品の全内方供給量の50重量%よりもかなり少ない。
Figure 0004097293

Claims (9)

  1. 動物用加工済餌の実質的に同じ大きさの灰分の高い部分及び灰分の低い部分を分離し、50重量%以上の灰分の低い部分を生産する分離方法であって、前記灰分の低い部分が含有する灰分が約11重量%以下である、前記分離方法において、前記分離方法は、
    a)一次空気サイクロン・セパレータに動物用加工済餌を導入する動物用加工済餌導入工程であって、前記一次空気サイクロン・セパレータは、(i)チャンバであって、前記チャンバのチャンバ壁に近い軸線方向下方への第1空気渦と、前記軸線方向下方への前記第1空気渦の中央に配置された軸線方向上方への第2空気渦とを含む二重空気渦を発生する手段を備えた、前記チャンバと、(ii)垂直軸線方向を中心として回転するように支持された回転式粒子除去装置であって、前記回転式粒子除去装置の周囲に沿って垂直方向に延在し、半径方向に整合した、大きく間隔が隔てられた一組のブレードを備えた、前記回転式粒子除去装置とを備えた、前記動物用加工済餌導入工程と、
    b)前記回転式粒子除去装置を毎分約75回転乃至毎分約300回転の回転速度で作動させる、前記回転式粒子除去装置動作工程と、
    c)灰分の低い部分を上方に向かう空気の渦に乗せて搬送する搬送工程と、
    d)灰分の低い粒子を搬送して前記回転式粒子除去装置を通過した空気から、二次サイクロン空気浄化セパレータにより、灰分の低い部分を回収する回収工程と、
    e)前記一次空気サイクロン・セパレータから、動物用加工済餌の灰分の高い残りの部分を回収する回収工程と、
    を有することを特徴とする、分離方法。
  2. 請求項1に記載の分離方法において、前記回転式粒子除去装置の大きく間隔が隔てられた前記ブレードは、ブレードの長さ方向中心からブレードの長さ方向中心まで、前記回転式粒子除去装置の周囲の少なくとも約2.5%だけ離間されている、前記分離方法。
  3. 請求項1に記載の分離方法において、前記回転式粒子除去装置の大きく間隔が隔てられた前記ブレードは、ブレードの長さ方向中心からブレードの長さ方向中心まで、前記回転式粒子除去装置の周囲の約3.5%乃至約5%だけ離間されている、前記分離方法。
  4. 請求項1に記載の分離方法において、前記回転式粒子除去装置は、毎分約75回転乃至毎分約150回転の回転速度で作動する、前記分離方法。
  5. 請求項4に記載の分離方法において、前記回転式粒子除去装置の大きく間隔が隔てられたブレードは、ブレードの長さ方向中心からブレードの長さ方向中心まで、前記回転式粒子除去装置の周囲の少なくとも2.5%離間されている、前記分離方法。
  6. 請求項1に記載の分離方法において、前記回転式粒子除去装置の作動は、毎分約95回転乃至約110回転の回転速度で行われる、前記分離方法。
  7. 請求項6に記載の分離方法において、前記回転式粒子除去装置の大きく間隔が隔てられたブレードは、ブレードの長さ方向中心からブレードの長さ方向中心まで、前記回転式粒子除去装置の周囲の約3.5%乃至約5%離間されている、前記分離方法。
  8. 請求項1に記載の分離方法において、前記二重空気渦を発生するための前記手段は外部高速ファンである、前記分離方法。
  9. 請求項8に記載の分離方法において、前記外部高速ファンの作動回転速度は、毎分約2800回転乃至毎分約3500回転である、前記分離方法。
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