JP4096752B2 - 人検知装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、人検知装置に関する。特に、浴室内において使用される人検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
浴室内における人の有無や動きを検知するため低解像度の撮像素子(人工網膜センサ)を用いた人検知装置が用いられている。このような人検知装置は、浴室の天井や壁面上部に取り付けられることが多く、浴室全体を俯瞰的に監視しているので、浴槽内の水面も人検知装置の視野範囲となる。
【0003】
そのため、室内の照明光や窓からの自然光が浴槽の水面に映り込むと、浴槽水面の明暗のパターンが人検知装置に認識され、その水面に揺れが発生して照明光や自然光による明暗のパターンが変化すると、数分間は、その変化を動き量として検出してしまう。
【0004】
この結果、入浴者が浴槽から出て浴室から退出したとき、入浴者は浴室から退室しているにも拘わらず、人検知装置は浴槽水面の揺れを人の動きと判断することになる。そして、水面の揺れが静止すると、人検知装置は、浴室内における人の動きが止まったと判断し、誤って浴室内異常を検出する恐れがあった。
【0005】
本発明は、上記のような従来例の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、反射光等の揺れによる誤判定を防止することができる人検知装置を提供することにある。特に、浴室内において光の映っている浴槽水面の動き等を人の動きと誤判断するのを防止することができる人検知装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の人検知装置は、浴室の出入口付近を検知領域とする赤外線センサと、浴室内を洗い場を含む領域と浴槽を含む領域とに区分してそれぞれの領域を検知領域とする撮像センサとを備えた人検知装置であって、前記赤外線センサによる浴室の出入口付近での検知対象物の検知信号と、前記撮像センサによる浴室内の洗い場を含む領域での検知対象物の検知信号と、前記撮像センサによる浴室内の浴槽を含む領域での検知対象物の検知信号との組合せからなる状態コードを生成し、現在の状態コードとその状態コードに達するまでの状態コードの履歴とに基づいて検知対象物がいずれの領域に存在するかを判断する手段を有し、前記状態コード及びその履歴に基づいて、前記判断手段が、検知対象物が浴槽を含む領域から洗い場を含む領域へ移動したと判断したときには、検知対象物が再び浴槽を含む領域へ移動するか、あるいは浴室から退出するまでは浴槽を含む領域で検知対象物を検知しないようにしたことを特徴としている。
【0007】
請求項1に記載した人検知装置にあっては、判別手段によって生成された現在の状態コードとその状態コードに達するまでの状態コードの履歴とに基づいて検知対象物がいずれの領域に存在するかを判断する手段を有し、前記状態コード及びその履歴に基づいて、前記判断手段が、検知対象物が浴槽を含む領域から洗い場を含む領域へ移動したと判断したときには、検知対象物が再び浴槽を含む領域へ移動するか、あるいは浴室から退出するまでは浴槽を含む領域で検知対象物を検知しないようにしているので、検知対象物が洗い場を含む領域にいる場合や浴室から退室するまでの間に、浴槽内の水面に映っている照明光等の光が水面の揺れによって揺らいでいても、この浴槽水面における光の揺らぎを入浴者の動きと誤って検出するのを防ぐことができる。よって、この人検知装置の誤検知を防止して検知精度を向上させることができる。
【0008】
請求項2の実施態様は、請求項1に記載した人検知装置において、前記判断手段が、検知対象物が浴槽を含む領域に存在すると判断している間は、洗い場を含む領域で検知対象物を検知しないようにしたことを特徴としている。
【0009】
請求項2の実施態様では、浴槽を含む領域で検知対象物(入浴者)を検知している場合には、洗い場を含む領域で検知対象物を検知しないようにしているので、検知対象物が洗い場から浴槽へ移動した時、洗い場に置かれた洗面器内の水面に映っている照明光等の光が水面の揺れによって揺らいでいても、この洗面器内の水面における光の揺らぎを入浴者の動きと誤って検出するのを防ぐことができる。よって、この人検知装置によれば、浴室における入浴者の誤検知を防止して検知精度を向上させることができる。
【0014】
請求項3の実施態様は、前記撮像センサから出力された画像データに基づいて検知対象物の位置又は動きを検出する手段を備えた、請求項1に記載の人検知装置において、前記画像データを構成する画素のうちに、その画素階調が所定の閾値以上である画素が所定数以上存在する場合には、前記閾値以上の画素階調である画素を検知対象物を検知するためのデータとして用いないようにしたことを特徴としている。
【0015】
人体等の通常の画像に比較して水面に映っている光や水面で反射している光の画像では、その画素階調が非常に大きな値となる。従って、画素階調に関する前記閾値を適当な値に設定しておけば、閾値以上の画素階調の画素が所定個数以上存在する場合には、その画像には水面に映った光や反射光などが含まれていると判断することができる。そこで、請求項3に記載した人検知装置では、画素階調が所定の閾値以上である画素が所定数以上存在する場合には、前記閾値以上の画素階調である画素を検知対象物を検知するためのデータとして用いないようにし、水面に映った光や反射光を検知対象物と誤検知するのを防止している。よって、請求項3に記載の人検知装置によれば、その検知精度を向上させることができる。
【0016】
請求項4の実施態様は、前記撮像センサから出力された画像データに基づいて検知対象物の位置又は動きを検出する手段を備えた、請求項1の人検知装置において、前記画像データを複数の領域に区分し、前記各領域を構成する画素のうちに、その画素階調が所定の閾値以上である画素が所定数以上存在する場合には、当該領域における前記閾値以上の画素階調である画素を検知対象物を検知するためのデータとして用いないようにしたことを特徴としている。
【0017】
請求項4に記載した人検知装置では、画像データの各領域において、画素階調が所定の閾値以上である画素が所定数以上存在する場合には、前記閾値以上の画素階調である画素を検知対象物を検知するためのデータとして用いないようにし、水面に映った光や反射光を検知対象物と誤検知するのを防止している。よって、請求項4に記載の人検知装置によっても、その検知精度を向上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1は本発明の一実施形態による人検知装置1の構成を示すブロック図である。この人検知装置1は、赤外線センサ2、撮像センサ3、赤外線センサ2及び撮像センサ3からの出力に基づいて入浴者の状態を表すコードを生成する状態コード生成部4、状態コード生成部4で生成されたコードに基づいて入浴者の位置、入浴者の動き、異常発生の有無などを判定する判定部5、その判定結果を出力する出力部6より構成されている。
【0019】
図2は本発明にかかる人検知装置1を設けられた浴室7の様子を示す概略断面図である。浴室7内は、浴槽8の設置されている領域と洗い場9の領域とに分かれており、洗い場9側に浴室7と脱衣室11との間の出入口10が位置している。また、赤外線センサ2及び撮像センサ3は浴室7内の天井や壁面上部などに設置されている。撮像センサ3は、浴室7の内部の全体を検知範囲としている。これに対し、赤外線センサ2は、浴室ドア付近の人体から発する体熱(赤外線)を感知することができるので、浴室7の内部全体と脱衣室11の出入口10近傍を検知範囲としている。
【0020】
図3は上記撮像センサ3の構成を示す概略図である。これは人工網膜センサと呼ばれるものであって、撮像センサ3は撮像部12、増幅器25及び画像処理部26より成る。撮像部12は、縦32×横32画素(=1024画素)のC−MOSアレイからなる画像検知部13、結像レンズ14、スキャナ15、マルチプレクサ16及びスキャナ駆動制御部17から構成されている。また、画像検知部13の各画素は、図4に示すような画素コア回路18によって構成されている。画素コア回路18は受光素子19、電荷蓄積回路20、感度可変回路21から構成されており、感度可変端子22及びリセット端子23がスキャナ15に接続され、光電流出力端子24がマルチプレクサ16に接続されている。
【0021】
しかして、この撮像部12にあっては、浴室7内の画像は、結像レンズ14によって画像検知部13に結像される。スキャナ15は、スキャナ駆動制御部17によって駆動制御されており、画像検知部13の各画素列を順次一定周期毎に受光状態(オン状態)となるように制御している。受光状態となった1列の各画素から同時に出力された光電流は、マルチプレクサ16によってシリアルデータに変換され、増幅器25を経て画像処理部26へ出力され、画像処理部26において浴室7における入浴者の位置と動きの有無が監視される。ここで用いられている撮像センサ3では、浴室7内を浴槽8の領域、洗い場9の領域、出入口10の領域に分けて入浴者の位置と動きの有無を検出しており、その検出結果を状態コード生成部4へ出力する。
【0022】
状態コード生成部4は、赤外線センサ2の検知結果と撮像センサ3の検知結果に応じて4桁の2進コード(以下、状態コードという。)を生成する。状態コードの最上位ビット(以下、赤外線ビットという。)は、赤外線センサ2が人を検知しているか否かを表し、赤外線センサ2が出入口10の近傍で人を検出している場合には「1」となり、検出していない場合には「0」となる。状態コードの最上位から2番目のビット(以下、浴槽ビットという。)は、撮像センサ3が浴槽8で人の動きを検知しているか否かを表し、撮像センサ3が浴槽8で人の動きを検知している場合には「1」となり、検出していない場合には「0」となる。状態コードの最上位から3番目のビット(以下、洗い場ビットという。)は、撮像センサ3が洗い場9で人の動きを検知しているか否かを表し、撮像センサ3が洗い場9で人の動きを検知している場合には「1」となり、検出していない場合には「0」となる。状態コードの最下位ビット(以下、出入口ビットという。)は、撮像センサ3が出入口10で人の動きを検知しているか否かを表し、撮像センサ3が出入口10で人の動きを検知している場合には「1」となり、検出していない場合には「0」となる。
【0023】
判定部5は、上記状態コードに基づいて入浴者の有無や入浴者の状態を最終的に判別し、その判別結果を出力部6から外部へ出力する。詳細は、以下に説明するが、入浴者の動き検出位置に対応した状態コードを検出するだけでなく、その状態に達するまでの状態コードの履歴を考慮することにより正確に入浴者の状態を把握出来るようにしている。また、各状態コードに非監視ビット「X」を導入することにより特定の領域を非監視とし、浴槽の水面に映り込んだ照明光等を誤検知するのを防いでいる。ここで、非監視ビット「X」とは「0」又は「1」を表すものであって、実際の処理としては、判定部5は非監視ビットに変化があっても入浴者の状態に変化があったとはみなさず、非監視ビットの変化を無視して判定処理を行う。
【0024】
図5は入浴者の位置又は状態又は位置等の変化と状態コードとの関係を示す状態遷移図である。以下、図5に従って状態コードと入浴者の存在位置等との関係を説明する。まず、入浴者が浴室7や脱衣室11の出入口10から離れた場所にいる待機状態〔状態S31〕では、赤外線センサ2によっても撮像センサ3によっても検知されないから、状態コードは「0000」となっている。この待機状態S31から入浴者が出入口10の近傍へ移動すると、状態コードは「0000」以外のコードに変化し〔遷移T41〕、入浴者が出入口10近傍に達して赤外線センサ2で検知されると、状態コードが「100X」に変化して入浴者が出入口10付近にいる入室監視状態〔状態S32〕となる。すなわち、この入室監視状態S32では、出入口ビットが非監視ビットとなり、入浴者が出入口10を行ったり来たりしても状態コードが変化せず、判定部5により判定処理は行われない。
【0025】
この入室監視状態S32からの移動を考えると、出入口10から離れて浴室7から遠くなる場合〔待機状態S31への遷移T42〕と、洗い場9へ入る場合〔洗い場9への遷移T43〕とがある。前者の判断には、赤外線センサ2で検知されなくなり、赤外線ビットが「0」になれば十分であるので、赤外線ビットが「0」になると、入室監視状態S32から待機状態S31への遷移T42であると判断し、その遷移中には最上位から浴槽ビット及び洗い場ビットも非監視ビット「X」とする。すなわち、入室監視状態S32から待機状態S31への遷移T42の状態コードは「0XXX」となる。よって、状態コードが「100X」から「0XXX」に変化すると、出入口10から離れて待機状態S31への移動中であると判定し、状態コードが「0000」になると待機状態S31へ移行したと判断する。
【0026】
また、後者の判断では、撮像センサ3が入浴者を洗い場9又は浴槽8で検出すればよいので、入室監視の状態S32から洗い場9に入浴者がいる状態〔洗い場在人S33〕への遷移T43における状態コードは、「101X」、「111X」又は「110X」(通常、浴槽8は奥にあるので、実際には最後の状態コードは発生することはないと考えられる。)、すなわち「1X1X」又は「11XX」となる。よって、状態コードが「100X」から「1X1X」又は「11XX」に変化すると、入浴者が出入口10から洗い場9への移動中であると判定し、状態コードが「1X10」になると入浴者が洗い場9にいると判断する。洗い場在人の状態S33では、このように浴槽ビットが非監視ビットとなっている。
【0027】
洗い場在人の状態S33からの変化を考えると、浴槽8へ移動する場合〔遷移T44〕、第1退室監視状態S35となる場合〔遷移T46〕、第2退室監視状態S36となる場合〔遷移T47〕、異常を監視する場合〔遷移T54〕とがある。洗い場在人の状態S33では浴槽ビットは非監視ビットとなっているが、洗い場ビットが「0」に変化すると浴槽ビットが非監視ビットから解除され、浴槽ビットが「1」になって状態コードが「1100」であれば、浴槽8への移動中〔遷移T44〕であると判断し、入浴者を浴槽8で検知して浴槽8にいる状態〔浴槽在人の状態S34〕であると判断すると状態コードを「11X0」にして洗い場ビットを非監視ビットに切り替える。
【0028】
また、洗い場在人の状態S33から突然に赤外線センサ2が非検知状態となったり、撮像センサ3が浴室7内のいずれの領域でも非検知状態となった場合には、異常監視状態S37へ移行する。すなわち、洗い場ビットが「0」に変化すると浴槽ビットが非監視ビットから解除され、状態コードが「1000」であれば、入浴者の動きが撮像センサ3で検出されなくなるので、遷移T54を経て異常監視状態S37となり、出力部6から警報を出力する。また、状態コードが「0XXX」に変化した場合も、赤外線センサ2で検知されなくなっているので、遷移T54を経て異常監視状態S37となり、出力部6から警報を出力する。よって、異常監視状態S37の状態コードは、「0XXX」又は「1000」となる。
【0029】
上記第1退室監視状態S35とは、浴室7内の出入口10付近に入浴者がいると判断される状態であり、上記第2の退室監視状態S36とは、浴室7内の出入口10付近と洗い場9との間の境界領域に入浴者がいると判断される状態である。すなわち、第2退室監視状態S36に比べて第1退室監視状態S35の方が出入口10に近い位置を監視している。洗い場在人S33の状態において、洗い場ビットが「1」に保たれたままで出入口ビットが「1」に変化すると(浴槽ビットは非監視ビットのまま)、遷移T47を経て第2退室監視状態S36となる。また、洗い場ビットが「0」に変化すると共に出入口ビットが「1」に変化すると(浴槽ビットは非監視ビットのまま)、遷移T46を経て第1退室監視状態S35となる。
【0030】
次に、浴槽在人の状態S34からの変化を考えると、洗い場9へ移動する場合〔遷移T45〕、第1退室監視状態S35となる場合〔遷移T49〕、第2退室監視状態S36となる場合〔遷移T50〕、異常監視状態S37となる場合〔遷移T56〕とがある。浴槽在人の状態S34では洗い場ビットは非監視ビットとなっているが、出入口ビットが「0」のままで浴槽ビットが「0」に変化すると洗い場ビットが非監視ビットから解除され、洗い場ビットが「1」となって状態コードが「1010」であれば、洗い場9への移動中〔遷移T45〕であると判断し、入浴者が洗い場9にいる状態〔洗い場在人の状態S33〕であると判断すると状態コードを「1X10」にして浴槽ビットを非監視ビットに切り替える。
【0031】
また、浴槽在人の状態S34から突然に赤外線センサ2が非検知状態となったり、撮像センサ3が浴室7内のいずれの領域でも非検知状態となった場合には、異常監視状態S37へ移行する。すなわち、出入口ビットが「0」のままで浴槽ビットが「0」に変化すると洗い場ビットが非監視ビットから解除され、状態コードが「1000」であれば、入浴者の動きが撮像センサ3で検出されないので、遷移T56を経て異常監視状態S37となり、出力部6から警報を出力する。また、状態コードが「0XXX」に変化した場合も、赤外線センサ2で検知されなくなっているので。遷移T56を経て異常監視状態S37となり、出力部6から警報を出力する。
【0032】
また、浴槽在人の状態S34において、出入口ビットが「1」に変化すると、洗い場ビットが非監視ビットから解除されると共に浴槽ビットが非監視ビットになり、状態コードが「1X01」(洗い場ビットが「0」)であれば第1退室監視状態への移動中〔遷移T49〕であると判断し、状態コードが「1X0X」又は「0XXX」になると第1退室監視状態S35になったと判断する。
【0033】
また、浴槽在人の状態S34において、出入口ビットが「1」に変化し、洗い場ビットが非監視ビットから解除されると共に浴槽ビットが非監視ビットになった後、状態コードが「1X11」(洗い場ビットが「1」)であれば第2退室監視状態への移動中〔遷移T50〕であると判断し、状態コードが「1X1X」又は「0XXX」になると第2退室監視状態S36になったと判断する。
【0034】
ついで、第2退室監視状態S36においては、状態コードが「1X01」に変化すると、第1退室監視状態への移動中〔遷移T51〕であると判断し、状態コードが「1X0X」又は「0XXX」になると第1退室監視状態S35になったと判断する。また、第2退室監視状態S36において、状態コードが「1X10」に変化するか、あるいは「1X01」又は「1X10」以外の状態コードのままで所定時間が経過すると、洗い場在人の状態への移動中〔遷移T48〕であると判断し、洗い場9で検知すると状態コードを「1X10」にする。
【0035】
第1退室監視状態S35では、状態コードが「1X1X」に変化すると、洗い場9を通過して入室監視状態への移動中〔遷移T52〕であると判断し、出入口10付近で検知して入室監視状態S32になったと判断すると状態コードを「100X」にする。また、第1退室監視状態S35において、「1X1X」以外の状態コードのままで所定時間が経過すると、待機状態への移動中〔遷移T53〕であると判断し、待機状態になると状態コードを「0000」とする。
【0036】
また、一旦異常監視状態S37となっても、状態コードが「11XX」又は「1X1X」又は「1XX1」となると洗い場在人の状態S33への移動中〔遷移T55〕であると判断し、洗い場9で入浴者を検出すると状態コードを「1X10」にする。
【0037】
なお、前記第1退室監視状態S35又は前記第2退室監視状態S36において、状態コードが「0XXX」又は「1000」となった場合には、異常監視状態S37となるようにしてもよい。また、第1退室監視状態S35又は第2退室監視状態において、状態コードが「11X0」となった場合には、浴槽在人の状態S34へ移行するようにしてもよい。
【0038】
この実施形態においては、上記のように状態コードとその変化から入浴者の位置や動きを監視しているので、正確に入浴者の位置や状態を検出することができる。そして、撮像センサ3が入浴者を検知しているにも拘わらず赤外線センサ2が入浴者を検知しなくなった場合や、その反対に、赤外線センサ2が入浴者を検知しているにも拘わらず撮像センサ3が入浴者を検知しなくなった場合には、異常監視状態であると判定し、警報を出力することができるので、浴室における事故が大事に至らないようにすることができる。
【0039】
また、この実施形態においては、洗い場在人の状態S33においては、浴槽ビットを非監視ビットとしている。また、洗い場在人の状態S33から入室監視の状態S32へ至る経路、例えば、洗い場在人S33→遷移T46→第1退室監視状態S35→遷移T52→入室監視S32、あるいは、洗い場在人S33→遷移T47→第2退室監視状態S36→遷移T51→第1退室監視状態S35→遷移T52→入室監視S32でも、浴槽ビットを非監視ビットとしている。また、浴槽8から出た後の状態から入室監視の状態S32へ至る経路、例えば、遷移T49→第1退室監視状態S35→遷移T52→入室監視S32、あるいは、遷移T50→第2退室監視状態S36→遷移T51→第1退室監視状態S35→遷移T52→入室監視S32でも、浴槽ビットを非監視ビットとしている。この結果、入浴者が浴槽8から出た後、浴槽8の水面に映っている照明光や窓からの自然光による明暗のパターンが水面の揺れによって揺らいでも、浴槽8から出た後には浴槽8は非監視状態となっているので、浴槽8における光の揺れは検出されない。よって、浴槽8の水面に映っている照明光などを入浴者と誤判断しないので、浴槽8の水面が揺れているうちに入浴者が浴室7から退室し、その後で浴槽8の水面の動きが止まっても異常監視状態となるのを防止することができる。
【0040】
また、浴槽8から入浴者が洗い場9へ移動したときも、浴槽8は非監視状態となるので、洗い場9で入浴者に事故が発生し、しかも、浴槽8の水面で光が揺れていても、浴槽8内の光の動きを入浴者と誤判断することがなく、洗い場9における異常を速やかに検出することができる。
【0041】
反対に、入浴者が浴槽8内にいる場合には、洗い場ビットを非監視ビットとし、洗い場9で入浴者の有無や動きを検知しないようにしているので、例えば洗い場9に置かれた洗面器内の水で反射した光の揺れなども検出することがなく、誤検知を防止することができる。
【0042】
なお、この実施形態では入浴者の状態又は動きを監視するのに状態コードを用いたが、これに限るものではなく、状態遷移表などを用いてもよい。
【0043】
(第2の実施形態)
次に、本発明の他の実施形態を説明する。図6は撮像センサ3で撮影された画像の平均的な階調分布を示す図であって、横軸が画素階調(0〜255階調)を表し、縦軸が画素数を表している。前記のように撮像センサ3の画像は1024画素からなり、各画素の階調は256段階の値をとる。入浴者に対する平均的な画像では、図6に実線で示すように128階調あたりで画素数が最大値となり、その両側で次第に画素数が減少して下側では80階調あたりで、上側では240階調あたりで画素数がゼロになる。これに対し、浴槽8の水面に映った照明灯や自然光などを撮影した画像では図6に破線で示すように240階調あたりで、ある程度の幅をもって画素数が大きくなる。
【0044】
そこで、この実施形態では、32×32=1024画素からなる画像を複数の領域、例えば4×4=16画素からなる64の領域に分割し、各領域において画素階調が所定の閾値(例えば、200)以上の画素数が所定の個数(例えば、5個)以上になった場合には、動き量の演算(前画像と現画像との差分)を行わないようにしている。
【0045】
具体的に言うと、次のようにして動き量の演算を行う。図7(a)(b)は連続した画像の一領域であって、各画素内の数値は画素階調の値を表している。図7(a)は前画像、図7(b)は現画像であるが、いずれも画素階調の閾値(画素階調200とする。)以上の画素が存在していないので、前画像と現画像の差分を演算して対象物の動きを検出する。図7の場合でいうと、対象物は画面の情報から下方へ移動していると判断される。
【0046】
図8(a)(b)は連続した画像の異なる領域であって、同じく各画素内の数値は画素階調の値を表している。図8(a)は前画像、図8(b)は現画像であり、この領域では、現画像において画素階調が閾値(画素階調200とする。)以上の画素数が所定個数(5個とする。)以上となっているので、図8(b)において斜線を施した画素のデータは無視し、動き量の演算には用いない。
【0047】
上記のような処理方法を用いることにより、浴槽8の水面に映った照明光や自然光などの揺れを検出することがなくなるので、入浴者が浴槽8から出て、ついで浴室7から退出した後、浴槽8内の水面が静止して人検知装置1が異常発生と誤判定するのを防止することが可能になる。
【0048】
なお、上記実施形態では、本発明の部屋監視装置を浴室で用いた場合を説明したが、本発明の部屋監視装置は、これ以外にも居間、台所、便所、玄関ホールなどでも使用することができるものである。
【0049】
【発明の効果】
請求項1の人検知装置によれば、第1の領域に検知対象物が存在すると判定している時には、第2の領域に検知対象物が存在するか否かの判断を行わないようにしているので、検知対象物が存在しない筈の第2の領域における反射光等による擾乱又はノイズを検知対象物と誤まって検出するのを防止することができ、人検知装置の検知精度を向上させることができる。
【0050】
請求項2の実施態様によれば、洗い場を含む領域で検知対象物である入浴者を検知している場合には、浴槽で検知対象物を検知しないようにしているので、検知対象物が浴槽から洗い場へ移動した時、浴槽内の水面に映っている照明光等の光が水面の揺れによって揺らいでいても、この浴槽水面における光の揺らぎを入浴者の動きと誤って検出するのを防ぐことができる。よって、この人検知装置によれば、浴室における入浴者の誤検知を防止して検知精度を向上させることができる。
【0051】
請求項3の実施態様によれば、浴槽を含む領域で検知対象物である入浴者を検知している場合には、洗い場で検知対象物を検知しないようにしているので、検知対象物が洗い場から浴槽へ移動した時、洗い場に置かれた洗面器内の水面に映っている照明光等の光が水面の揺れによって揺らいでいても、この洗面器内の水面における光の揺らぎを入浴者の動きと誤って検出するのを防ぐことができる。よって、この人検知装置によれば、浴室における入浴者の誤検知を防止して検知精度を向上させることができる。
【0052】
請求項4に記載の人検知装置によれば、検知対象物が洗い場を含む領域から退室するまでの経路で検知対象物を検出していると判定している時には、浴槽を含む領域に検知対象物が存在するか否かの判断を行わないようにしているので、対象物が浴槽から出て洗い場へ移動し、浴槽の水面で反射している照明光などが水面の揺れによって動いていても、人検知装置は、検知対象物が退室するまで浴槽を含む領域を検知しない。よって、入浴者が浴室から退室した後、浴槽の水面が静止し、人検知装置が浴槽で異常が発生したと誤って判断するのを防ぐことができ、検知精度を向上させることができる。
【0053】
請求項5に記載した人検知装置では、画素階調が所定の閾値以上である画素が所定数以上存在する場合には、前記閾値以上の画素階調である画素を検知対象物を検知するためのデータとして用いないようにし、水面に映った光や反射光を検知対象物と誤検知するのを防止している。よって、請求項5に記載の人検知装置によれば、その検知精度を向上させることができる。
【0054】
請求項6に記載した人検知装置では、画像データの各領域において、画素階調が所定の閾値以上である画素が所定数以上存在する場合には、前記閾値以上の画素階調である画素を検知対象物を検知するためのデータとして用いないようにし、水面に映った光や反射光を検知対象物と誤検知するのを防止しているので、その検知精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による人検知装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明にかかる人検知装置を設けられた浴室の様子を示す概略断面図である。
【図3】撮像センサの構成を示す概略図である。
【図4】画素コア回路の構成を示す概略図である。
【図5】入浴者の状態又は状態の変化と状態コードとの関係を示す状態遷移図である。
【図6】撮像センサで撮影された画像の平均的な階調分布と、水面に映った照明光等の階調分布とを示す図である。
【図7】(a)(b)は連続した画像の一領域を示す図であって、(a)は前画像を表し、(b)は現画像を表している。
【図8】(a)(b)は連続した画像の別な領域を示す図であって、(a)は前画像を表し、(b)は現画像を表している。
【符号の説明】
2 赤外線センサ
3 撮像センサ
4 状態コード生成部
5 判定部
6 出力部
7 浴室
8 浴槽
9 洗い場
10 出入口
11 脱衣室
12 撮像部
26 画像処理部

Claims (4)

  1. 浴室の出入口付近を検知領域とする赤外線センサと、
    浴室内を洗い場を含む領域と浴槽を含む領域とに区分してそれぞれの領域を検知領域とする撮像センサとを備えた人検知装置であって、
    前記赤外線センサによる浴室の出入口付近での検知対象物の検知信号と、前記撮像センサによる浴室内の洗い場を含む領域での検知対象物の検知信号と、前記撮像センサによる浴室内の浴槽を含む領域での検知対象物の検知信号との組合せからなる状態コードを生成し、現在の状態コードとその状態コードに達するまでの状態コードの履歴とに基づいて検知対象物がいずれの領域に存在するかを判断する手段を有し、
    前記状態コード及びその履歴に基づいて、前記判断手段が、検知対象物が浴槽を含む領域から洗い場を含む領域へ移動したと判断したときには、検知対象物が再び浴槽を含む領域へ移動するか、あるいは浴室から退出するまでは浴槽を含む領域で検知対象物を検知しないようにした人体検知装置。
  2. 前記判断手段は、検知対象物が浴槽を含む領域に存在すると判断している間は、洗い場を含む領域で検知対象物を検知しないようにした、請求項1に記載の人体検知装置。
  3. 前記撮像センサから出力された画像データに基づいて検知対象物の位置又は動きを検出する手段を備えた、請求項1に記載の人検知装置において、
    前記画像データを構成する画素のうちに、その画素階調が所定の閾値以上である画素が所定数以上存在する場合には、前記閾値以上の画素階調である画素を検知対象物を検知するためのデータとして用いないようにしたことを特徴とする人検知装置。
  4. 前記撮像センサから出力された画像データに基づいて検知対象物の位置又は動きを検出する手段を備えた、請求項1に記載の人検知装置において、
    前記画像データを複数の領域に区分し、前記各領域を構成する画素のうちに、その画素階調が所定の閾値以上である画素が所定数以上存在する場合には、当該領域における前記閾値以上の画素階調である画素を検知対象物を検知するためのデータとして用いないようにしたことを特徴とする人検知装置。
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