JP4094188B2 - 被覆電線の皮剥き方法および装置 - Google Patents

被覆電線の皮剥き方法および装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被覆電線を皮剥きする方法および装置に関し、より詳しくは、被覆を皮剥きする皮剥刃が芯線を傷つけていないことを確認しながら皮剥きできるように改良された皮剥き方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
被覆電線をコネクタや端子等に接続する際には、被覆電線の端部を皮剥きして芯線を露出させる必要がある。このとき、被覆を皮剥きする皮剥刃が芯線を傷つけたり切断したりすると、芯線の有効断面積が減少して電気抵抗が増大するばかりでなく、被覆電線の引張り強度が不足してしまう。
【0003】
また、皮剥きして露出させた芯線に端子を嵌着した後では、芯線が傷ついているか否かを確認できないため、被覆電線を皮剥きする作業と同時に芯線の傷つき有無を検査する必要がある。
【0004】
このため、図16に示した従来の検査方法においては、被覆電線の束1の一端1a側を皮剥刃2を用いて皮剥きする際に、前もって皮剥きしておいた被覆電線の束1の他端1b側の芯線1cと皮剥刃2との間の電気的導通をテスター3を用いて確認することにより、一端1a側における芯線1cの傷付きの有無を検査している。すなわち、皮剥刃2が被覆電線の束1の一端1a側で芯線1cを傷つけるときは皮剥刃2が芯線1cに接触しているときであるから、皮剥刃2と芯線1cとが電気的に導通するときである。したがって、被覆電線の束1の他端1b側において芯線1cと皮剥刃2との間の電気的な導通の有無をテスター3を用いて確認することにより、被覆電線の束1の一端1a側における芯線1cの傷つきの有無を検査することができる。
【0005】
同様に、図17に示した従来の検査方法においては、所定長さに切断した電線4の一端4a側を皮剥刃2を用いて皮剥きする際に、被覆電線4の他端4b側を皮剥きして露出させた芯線4cと皮剥刃2との間の電気的導通をテスター3を用いて確認することにより、一端4a側における芯線4cの傷付きの有無を検査している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図16に示した従来の検査方法においては、被覆電線の束1の一端1a側を皮剥きする際の傷付き有無を検査するために、被覆電線の束1の他端1b側を前もって皮剥きしておかなければならない。また、新しい被覆電線の束1に交換するたびにテスター3の接続配線5aを被覆電線の束1の他端1bの芯線1cに接続しなければならず、検査作業がきわめて煩雑なものとなっている。
【0007】
同様に、図17に示した従来の検査方法においても、被覆電線4の一端4a側を皮剥きする際の傷付き有無を検査するために、他端4b側を前もって皮剥きしておかなければならない。このため、被覆電線4を所定長さに切断する工程の後に他端4bを皮剥きする工程を設けなければならず、装置が複雑なものとならざるを得ない。また、新しい被覆電線4に交換するたびにテスター3の接続配線5aを被覆電線4の他端4b側の芯線4cに接続しなければならず、検査作業がきわめて煩雑なものとなっている。
【0008】
そこで、本発明の目的は、上述した従来技術が有する問題点を解消し、被覆電線の他端側を前もって皮剥きすることなく、被覆電線の一端側を皮剥きする作業と、この皮剥き作業に伴う芯線の傷付き有無の検査とを同時に実行可能な被覆電線の皮剥き方法および装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決する、請求項1に記載の被覆電線の皮剥き方法は、
被覆電線の被覆に切り込んで前記被覆を皮剥きする皮剥刃と、
この皮剥刃によって皮剥きされて露出した前記芯線に接触して前記芯線と電気的に導通するが、前記皮剥刃とは電気的に絶縁されている、前記皮剥刃よりも前記被覆電線の端部の側に配設された芯線接触手段と、
この芯線接触手段と前記皮剥刃の間の電気的な導通の有無を検出する導通検出手段と、
前記皮剥刃と前記芯線接触手段を一体に駆動して前記被覆電線に対して接離させる駆動手段と、
前記芯線接触手段と前記皮剥刃との間の電気的な導通が検出されると前記皮剥刃を用いた皮剥きを停止する制御手段と、
を備える被覆電線の皮剥き装置により前記被覆電線を皮剥きする方法であって、
前記皮剥刃を前記被覆に切り込ませた状態で、前記皮剥刃および前記芯線接触手段と前記被覆電線とを相対変位させることにより被覆をずらして、前記芯線接触手段が前記芯線に接触可能な芯線露出部を前記被覆電線に形成し、
前記皮剥刃および前記芯線接触手段を前記被覆電線から離間させた状態で、前記芯線接触手段が前記芯線露出部と対向するように前記皮剥刃および前記芯線接触手段と前記被覆電線とを相対変位させ、
前記芯線露出部よりも前記被覆電線の端部からさらに離れた位置において前記皮剥刃を前記被覆に切り込ませつつ、前記芯線接触手段を前記芯線露出部に接触させ、
前記芯線接触手段と前記皮剥刃との間の電気的な導通の有無を前記導通検出手段により検出し、
前記芯線接触手段と前記皮剥刃との間の電気的な導通が検出されると前記皮剥刃を用いた前記被覆の皮剥きを停止し、
前記芯線接触手段と前記皮剥刃との間の電気的な導通が検出されないときは前記皮剥刃および前記芯線接触手段と前記被覆電線とを相対変位させ前記皮剥刃によって前記被覆電線の絶縁被覆を除去することを特徴とする。
【0010】
好ましくは、前記被覆電線の皮剥き装置は、前記芯線接触手段を前記被覆電線に向かって常に付勢し、前記被覆が皮剥きされて露出すると直ちに前記芯線接触手段を前記芯線に接触させる付勢手段をさらに備える。
【0011】
すなわち、被覆に切り込んで被覆を皮剥きする皮剥刃が芯線に接触して芯線を傷つけ得る状態になると、皮剥刃と芯線とが電気的に導通する。また、皮剥きされて露出した芯線に芯線接触手段を接触させると、芯線と芯線接触手段とが電気的に導通する。これにより、この状態において皮剥刃と芯線接触手段との間の電気的な導通が検出されるときは、皮剥刃が芯線に接触しているときであるから、皮剥刃を用いた被覆電線の皮剥き作業を中止する。
これに対して、皮剥刃と芯線接触手段との間の電気的な導通が検出されないときは、皮剥刃が芯線に接触していないときであるから、皮剥刃によって芯線が傷つくことはなく、したがって皮剥刃を用いた被覆電線の皮剥き作業を継続する。
これにより、本発明の被覆電線の皮剥き方法によれば、被覆電線の他端側を前もって皮剥きすることなく、被覆電線の一端側を皮剥きする作業と、この皮剥き作業に伴って露出した芯線の傷付き有無の検査とを同時に実行することができる。
また、接触手段は被覆電線の芯線に接触してこの芯線と電気的に導通する構造であるから、従来の装置のように検査用の電気配線を芯線に接続する作業が全く不要である。
したがって、本発明の被覆電線の皮剥き方法および装置によれば、被覆電線の皮剥き作業と、この皮剥き作業によって露出した芯線の傷付き有無を検査する作業とを同時にかつ極めて効率良く行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る一実施形態の被覆電線の皮剥き方法について、図1乃至図10を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明においては同一の部分には同一の符号を用い、その説明を簡単なものとする。
【0013】
まず最初に図1を参照し、被覆電線の皮剥き装置100について説明すると、この装置は被覆電線10の被覆11を皮剥きして芯線12を露出させるための装置で、被覆電線10は図示されない電線支持手段によって支持されて、図示上下方向に必要な距離だけ進退可能に支持されている。
【0014】
また、前記被覆電線10の一端側には、被覆電線10の被覆11に切り込んで皮剥きするための、従来使用されている左右一対の皮剥刃21,22が互いに対向するように配設されている。これら左右一対の皮剥刃21,22は、図示されない駆動手段、例えばサーボ駆動機構等によって図示左右方向に往復動され、被覆電線10側に変位すると被覆11に所定寸法だけ切り込むようになっている。また、左右一対の皮剥刃21,22には、被覆11に対する切込量を調節するための図示されない調節手段が設けられ、皮剥刃21,22が芯線12に切り込んで芯線12を傷つけることがないように、被覆電線10側に前進する量を調節できるようになっている。さらに、左右一対の皮剥刃21,22は、接続配線23,24を介して後述する導通検査手段40にそれぞれ接続されている。
【0015】
左右一対の皮剥刃21,22の近傍には、皮剥刃21,22によって皮剥きされて露出した芯線12に接触し電気的に導通する、左右一対の接触板31,32が互いに対向するように配設されている。これら左右一対の接触板31,32は、上述した駆動手段によって左右一対の皮剥刃21,22と一体に図示左右方向に往復動されるが、左右一対の皮剥刃21,22とはそれぞれ電気的に絶縁されている。また、左右一対の接触板31,32は、左右一対のコイルばね(付勢手段)33,34によって常に付勢され、被覆電線10に向かって前進するように押動されている。さらに、左右一対の接触板31,32は接続配線35,36を介し、前記導通検査手段40にそれぞれ接続されている。
【0016】
前記導通検査手段40は、左右一対の皮剥刃21,22と左右一対の接触板31,32との間の電気的な導通の有無を検査するもので、電気的な導通が検出されると、皮剥き装置100全体の作動を制御する皮剥き装置制御手段50に信号を送出する。これに伴い、皮剥き装置制御手段50は被覆電線10の皮剥き作業を直ちに停止するとともに、左右一対の皮剥刃21,22の少なくともいずれか一方が皮剥き作業の際に被覆電線10の芯線12を傷つけていることを示す警報を発する。すると、作業者は、左右一対の皮剥刃21,22の切り込み量を調節する前記調節手段を調整し、左右一対の皮剥刃21,22の被覆11に対する切り込み量を減少させる。
【0017】
次に、図2および図3を参照し、被覆電線の皮剥き装置200について説明すると、この装置は上述した皮剥き装置100に対し、皮剥刃21,22および接触板31,32の位置が被覆電線10の軸線方向に反転している点のみが異なっている。
なお、図1に示した皮剥き装置100において被覆電線10の一端10aを皮剥きした後、被覆電線10を図示上方に変位させ、引き続いて被覆電線10の他端を皮剥きする際には、被覆電線10の他端と皮剥刃21,22および接触板31,32との位置関係が、図2に示した皮剥き装置200と同一となる。
【0018】
次に、図4乃至図7を参照し、皮剥き装置100の作動について説明する。
【0019】
図4に示したように、皮剥き作業の第1段階においては、電線支持手段が被覆電線10を図示上方に前進させる。これにより、皮剥きする被覆電線10の一端10aは、左右一対の皮剥刃21,22が被覆11に切り込む位置に対して、皮剥きをする長さL1だけ前方に突出する。
【0020】
皮剥き作業の第2段階においては、図5中に内向き矢印で示したように、前記駆動手段が左右一対の皮剥刃21,22および左右一対の接触板31,32をそれぞれ被覆電線10側に変位させる。これにより、左右一対の皮剥刃21,22は、所定の切り込み量だけ被覆11に切り込む。一方、左右一対の接触板31,32は、その先端が被覆11の表面に当接してその前進が停止するが、左右一対のコイルばね33,34によって常に付勢され、それぞれ被覆11に押圧された状態を保つ。
【0021】
皮剥き作業の第3段階においては、図6中に下向き矢印で示したように、電線支持手段が被覆電線10を所定距離だけ、すなわち左右一対の皮剥刃21,22と左右一対の接触板31,32との間の図示上下方向の間隔よりもわずかに大きい距離だけ図示下方に変位させる。すると、左右一対のコイルばね33,34によってそれぞれ付勢されている左右一対の接触板31,32は、その先端が露出した芯線12に接触して芯線12と電気的に導通する。このとき、導通検査手段40は、左右一対の皮剥刃21,22と左右一対の接触板31,32との間の電気的な導通の有無を検出する。
【0022】
左右一対の皮剥刃21,22と左右一対の接触板31,32との間に電気的な導通が検出されるときは、左右一対の皮剥刃21,22の少なくともいずれか一方が芯線12に接触しているときであるから、前記皮剥き装置制御手段50は被覆電線10の皮剥き作業を中止する。これに対して、左右一対の皮剥刃21,22と左右一対の接触板31,32との間の電気的な導通が検出されないときは、左右一対の皮剥刃21,22の両方が芯線12に接触していないときであるから、左右一対の皮剥刃21,22によって芯線12が傷つくことはなく、したがって皮剥き装置制御手段50は左右一対の皮剥刃21,22を用いた被覆電線10の皮剥き作業を継続する。
【0023】
皮剥き作業の第4段階においては、図7中に下向き矢印で示したように、電線支持手段が被覆電線10を図示下方に一杯に後退させる。すると、左右一対の皮剥刃21,22によって被覆11が除去されるので、被覆電線10の一端を所定の皮剥き長さL1で皮剥きすることができる。
【0024】
次に、図8乃至図14を参照し、前述した被覆電線の皮剥き装置200の作動について説明する。
【0025】
図8に示したように、被覆電線の皮剥き装置200を用いた皮剥き作業の第1段階においては、電線支持手段が被覆電線10を矢印で示したように図示上方に前進させ、左右一対の皮剥刃21,22が被覆11に切り込む位置に対して、皮剥きする被覆電線10の一端10bを所定長さL2だけ前方に突出させる。
【0026】
皮剥き作業の第2段階においては、図9中に内向き矢印で示したように、駆動手段が左右一対の皮剥刃21,22および左右一対の接触板31,32をそれぞれ被覆電線10側に変位させる。これにより、左右一対の皮剥刃21,22は、所定の切り込み量だけ被覆11に切り込む。一方、左右一対の接触板31,32は、その先端が被覆11の表面に当接してその前進が停止するが、左右一対のコイルばね33,34によって常に付勢され、それぞれ被覆11に押圧された状態を保つ。
【0027】
皮剥き作業の第3段階においては、図10中に下向き矢印で示したように、電線支持手段が被覆電線10を所定距離L3だけ、すなわち左右一対の接触板31,32の厚みよりもわずかに大きい距離L3だけ図示下方に変位させる。これにより、芯線12の一部12aが長さL3にわたって露出するとともに、長さL2の被覆部分11aが形成される。
【0028】
皮剥き作業の第4段階においては、図11中に外向き矢印で示したように、駆動手段が左右一対の皮剥刃21,22および左右一対の接触板31,32をそれぞれ被覆電線10から離間する側に変位させる。
【0029】
皮剥き作業の第5段階においては、図12中に上向き矢印で示したように、電線支持手段が被覆電線10を図示上方に前進させ、左右一対の皮剥刃21,22が被覆11に切り込む位置に対して、芯線12の先端を皮剥きする長さL4だけ前方に突出させる。
【0030】
皮剥き作業の第6段階においては、図13中に内向き内向き矢印で示したように、前記駆動手段が左右一対の皮剥刃21,22および左右一対の接触板31,32をそれぞれ被覆電線10側に変位させる。すると、左右一対の皮剥刃21,22は、所定の切り込み量だけ被覆11に切り込む。同時に、左右一対のコイルばね33,34によって付勢されている左右一対の接触板31,32は、その先端が露出した芯線12の一部分12aに接触して芯線12と電気的に導通する。
【0031】
このとき、図14に示したように、導通検査手段40は、左右一対の皮剥刃21,22と左右一対の接触板31,32との間の電気的な導通の有無を検出する。そして、左右一対の皮剥刃21,22と左右一対の接触板31,32との間に芯線12を介した電気的な導通が検出されるときは、左右一対の皮剥刃21,22の少なくともいずれか一方が芯線12の一部分12bに接触しているときであるから、皮剥き装置制御手段50は被覆電線10の皮剥き作業を中止する。これに対して、左右一対の皮剥刃21,22と左右一対の接触板31,32との間の芯線12を介した電気的な導通が検出されないときは、左右一対の皮剥刃21,22の両方が芯線12の一部分12bに接触していないときであるから、左右一対の皮剥刃21,22によって芯線12が傷つくことはなく、皮剥き装置制御手段50は左右一対の皮剥刃21,22を用いた被覆電線10の皮剥き作業を継続する。
【0032】
その後、図15に下向き矢印で示したように、電線支持手段が被覆電線10を図示下方に一杯に後退させると、左右一対の接触板31,32によって被覆11aが、また左右一対の皮剥刃21,22によって被覆11bがそれぞれ除去され、被覆電線10の一端を所定の皮剥き長さL4で皮剥きすることができる。
【0033】
すなわち、上述した被覆電線の皮剥き装置100,200を用いる本発明の被覆電線の皮剥き方法は、被覆電線10の一端側の被覆11に皮剥刃21,22を切り込ませて被覆を皮剥きする際に、皮剥きして露出させた芯線12に接触板31,32を接触させて芯線12と電気的に導通させるとともに、皮剥刃21,22と接触板31,32との間の電気的な導通の有無を導通検査手段40を用いて検出するものである。
したがって、被覆電線の皮剥き装置100,200によれば、被覆電線10の他端側を前もって皮剥きすることなく、被覆電線10の一端側を皮剥きする作業と、この皮剥き作業によって露出した芯線12の傷付き有無の検査とを同時に実行することができる。
また、接触板31,32は被覆電線10の芯線12に接触して芯線12と電気的に導通する構造であるから、従来の装置のように検査用の電気配線を芯線12に接続する作業が全く不要であり、被覆電線10の皮剥き作業および芯線12の傷付き有無を検査する作業を同時に、かつ極めて効率良く行うことができる。
【0034】
以上、本発明に係る被覆電線の皮剥き方法について詳しく説明したが、本発明は上述した実施形態によって限定されるものではなく、種々の変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態においては、被覆電線の芯線に接触する接触手段として一対の接触板を用いているが、芯線と電気的に導通可能な物であればその他の形状の物、例えば一本の金属線を用いることができる。
さらに、接触手段としての一本の金属線に可撓性を持たせれば、コイルばね等の付勢手段を別個に設ける必要をなくすことができる。
【0035】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の被覆電線の皮剥き方法は、被覆電線の一端側の被覆に皮剥刃を切り込ませて被覆を皮剥きする際に、皮剥きされて露出した芯線に接触手段を接触させて電気的に導通させるとともに、皮剥刃と接触板との間の電気的な導通の有無を導通検査手段を用いて検出することにより、皮剥き作業に伴う芯線の傷付き有無を検出するものである。
したがって、本発明の被覆電線の皮剥き方法によれば、被覆電線の他端側を前もって皮剥きする必要がなく、被覆電線の一端側を皮剥きする作業と、この皮剥き作業に伴って露出した芯線の傷付き有無の検査とを同時に実行することができる。
また、接触手段は皮剥きされて露出した芯線に接触して電気的に導通するので、従来の装置のように、検査用の電気配線を芯線に接続する作業が全く不要であり、被覆電線の皮剥き作業と、皮剥き作業に伴う芯線の傷付き有無を検査する作業とを同時にかつ極めて効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関連する被覆電線の皮剥き装置を模式的に示すブロック図。
【図2】本発明に関連する被覆電線の皮剥き装置を模式的に示すブロック図。
【図3】図2に示した被覆電線の皮剥き装置の要部を示す斜視図。
【図4】図1に示した被覆電線の皮剥き装置の作動を説明する図。
【図5】図1に示した被覆電線の皮剥き装置の作動を説明する図。
【図6】図1に示した被覆電線の皮剥き装置の作動を説明する図。
【図7】図1に示した被覆電線の皮剥き装置の作動を説明する図。
【図8】図2に示した被覆電線の皮剥き装置の作動を説明する図。
【図9】図2に示した被覆電線の皮剥き装置の作動を説明する図。
【図10】図2に示した被覆電線の皮剥き装置の作動を説明する図。
【図11】図2に示した被覆電線の皮剥き装置の作動を説明する図。
【図12】図2に示した被覆電線の皮剥き装置の作動を説明する図。
【図13】図2に示した被覆電線の皮剥き装置の作動を説明する図。
【図14】図2に示した被覆電線の皮剥き装置の作動を説明する図。
【図15】図2に示した被覆電線の皮剥き装置の作動を説明する図。
【図16】従来の被覆電線の皮剥き方法を示す斜視図。
【図17】従来の被覆電線の皮剥き方法を示す斜視図。
【符号の説明】
1 被覆電線
2 皮剥刃
3 テスター
4 被覆電線
5a,5b 接続配線
10 被覆電線
11 被覆
12 芯線
21,22 皮剥刃
23,24 接続配線
31,32 接触板(接触手段)
33,34 コイルばね(付勢手段)
35,36 接続配線
40 導通検査手段
50 皮剥き装置制御手段
100 本発明に関連する被覆電線の皮剥き装置
200 本発明に関連する被覆電線の皮剥き装置

Claims (2)

  1. 被覆電線の被覆に切り込んで前記被覆を皮剥きする皮剥刃と、
    この皮剥刃によって皮剥きされて露出した前記芯線に接触して前記芯線と電気的に導通するが、前記皮剥刃とは電気的に絶縁されている、前記皮剥刃よりも前記被覆電線の端部の側に配設された芯線接触手段と、
    この芯線接触手段と前記皮剥刃の間の電気的な導通の有無を検出する導通検出手段と、
    前記皮剥刃と前記芯線接触手段を一体に駆動して前記被覆電線に対して接離させる駆動手段と、
    前記芯線接触手段と前記皮剥刃との間の電気的な導通が検出されると前記皮剥刃を用いた皮剥きを停止する制御手段と、
    を備える被覆電線の皮剥き装置により前記被覆電線を皮剥きする方法であって、
    前記皮剥刃を前記被覆に切り込ませた状態で、前記皮剥刃および前記芯線接触手段と前記被覆電線とを相対変位させることにより被覆をずらして、前記芯線接触手段が前記芯線に接触可能な芯線露出部を前記被覆電線に形成し、
    前記皮剥刃および前記芯線接触手段を前記被覆電線から離間させた状態で、前記芯線接触手段が前記芯線露出部と対向するように前記皮剥刃および前記芯線接触手段と前記被覆電線とを相対変位させ、
    前記芯線露出部よりも前記被覆電線の端部からさらに離れた位置において前記皮剥刃を前記被覆に切り込ませつつ、前記芯線接触手段を前記芯線露出部に接触させ、
    前記芯線接触手段と前記皮剥刃との間の電気的な導通の有無を前記導通検出手段により検出し、
    前記芯線接触手段と前記皮剥刃との間の電気的な導通が検出されると前記皮剥刃を用いた前記被覆の皮剥きを停止し、
    前記芯線接触手段と前記皮剥刃との間の電気的な導通が検出されないときは前記皮剥刃および前記芯線接触手段と前記被覆電線とを相対変位させ前記皮剥刃によって前記被覆電線の絶縁被覆を除去する
    ことを特徴とする被覆電線の皮剥き方法。
  2. 前記被覆電線の皮剥き装置は、前記芯線接触手段を前記被覆電線に向かって常に付勢し、前記被覆が皮剥きされて露出すると直ちに前記芯線接触手段を前記芯線に接触させる付勢手段をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の被覆電線の皮剥き方法
JP28181899A 1999-10-01 1999-10-01 被覆電線の皮剥き方法および装置 Expired - Lifetime JP4094188B2 (ja)

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