JP4093925B2 - 戸当り - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は戸当りに関する。さらに詳しくは、ドア側の磁石と床面に揺動自在に設置された磁性体からなるプレートとを吸着させることにより、ドアを全開位置に固定することができ、さらに磁石に吸着されたプレートを仮止め、および所望により強固なロックを行なうことができる戸当りであって、磁石がドアの表面に突出しないでドア内部に収納することができる戸当りに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に用いられる床に立設される戸当りは、歩行者がつまづいたり、ドア周囲の家具が衝突するなどの不具合がある。そのため、従来より、床から出没自在の戸当りが種々検討されており、たとえば磁石を用いた出没自在の戸当りなどがある。このような磁石を用いた戸当りは、たとえば特許文献1および2に記載されているように、床面に揺動自在に設置された磁性体プレートを、ドア側の磁石に吸着させることによりドアを全開位置に固定している。
【0003】
また、本出願人は、さきに出願した特願2002−183038号の明細書に記載されているように、ドア側の磁石に吸着されたプレートをさらに仮止めおよび強固なロックを両方行なうことができる戸当りを提案している。
【0004】
【特許文献1】
特許第2990601号公報
【特許文献2】
特開平10−115139号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の磁石を用いた戸当りは、磁石がドアの表面に突出するため、美観上好ましくないという問題がある。とくに、磁石に仮止め機構およびロック機構を設けた場合、磁石全体がさらに大きくなるため、磁石が一層目立ってしまい美観上好ましくない。
【0006】
本発明はかかる問題を解消するためになされたものであり、ドア側の磁石に仮止め機構、および所望によりロック機構が設けられた戸当りであって、磁石などがドアの表面に突出しないでドア内部に収納することができる戸当りを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1にかかわる戸当りは、(a)床面に固定された台座と、
(b)磁性体からなり、前記台座に上下に揺動自在に取り付けられたプレートと、
(c)ドアに固定された磁石と、
(d)前記磁石のケーシングに取り付けられ、前記プレートと係合するフックと、
(e)前記フックを前記プレートと係合する方向へ付勢する付勢手段と、
(f)前記フックを前記プレートと係合した位置でロックするための水平方向へスライド可能な水平スライド部材と、
(g)前記水平スライド部材を外部から操作するための操作部とからなり、
前記フックおよび前記付勢手段が、前記磁石と組み合され、当該組み合された磁石が、前記ドア内部に収納され得るように、前記ドアの厚さよりも薄くなるように設定されてなり、
前記水平スライド部材には、少なくとも1個の凸部が設けられ、前記フックの上部には、前記凸部の通過を許すための水平方向に延びる水平通路が形成され、
(1)前記フックが前記プレートに係合していない状態では、前記フックの水平通路が前記水平スライド部材の凸部よりも高い位置にあることにより、前記水平スライド部材の水平移動および前記操作部の操作を禁止し、
(2)前記フックが前記プレートと係合するときに、前記フックが下降して、前記フックの水平通路が前記水平スライド部材の凸部とほぼ同じ高さになることにより、前記水平スライド部材がスライド可能の状態になり、
(3)前記水平スライド部材がスライド可能な状態において、前記操作部を外部から操作して、前記水平スライド部材の凸部を前記フックの水平通路内部へ移動させることにより、前記フックを前記プレートと係合した位置でロックするようにされてなることを特徴とする。
【0010】
前記水平スライド部材の凸部が、前記フックの水平通路の両側に一対設けられてなるのが好ましい。
【0011】
前記操作部が、前記水平スライド部材を水平方向へ押圧するための操作ロッドと、
ロックボタンの舌片が突設され、前記操作ロッドを、スイングアームを介して前記ケーシングの内奥側へ伸長させるために押し操作されるロックボタンと、
前記ロックボタンに前記押し操作の方向と反対方向へ付勢力を与えるロックボタン付勢手段と、
前記操作ロッドに前記押し操作の方向と反対方向へ付勢力を与える操作ロッド付勢手段と、
前記ロックボタンが所定のロック位置まで押されたときに当該ロックボタンの舌片に係合する爪が設けられた、スライド可能なスライドプレートと、
該スライドプレートを前記爪がロックボタンの舌片に係合する方向へ付勢力を与えるスライドプレート付勢手段と、
前記スライドプレートに前記爪がロックボタンの舌片との係合を解除させるために押し操作されるロック解除ボタンと、
前記ロック解除ボタンに前記押し操作と反対方向へ付勢力を与えるロック解除ボタン付勢手段とからなるのが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
つぎに図面を参照しながら本発明の戸当りを詳細に説明する。図1は本発明の戸当りの一実施の形態を示す斜視説明図、図2は図1に示される戸当り本体の断面説明図、図3は図1に示される磁石の断面説明図、図4は図3に示されるフックおよび水平スライド部材の位置関係を示す説明図、図5は図1の操作部の初期状態を示す断面説明図、図6は図1の操作部のロック状態を示す断面説明図、図7は図5の操作ロッドおよびスイングアームの斜視図、図8は図5のロックボタンおよびロック解除ボタンの断面説明図、図9は図5のスライドプレートの側面図、図10は図5のスライドプレートの正面図、および図11は図1に示されるプレートがフックに係合された仮止め状態を示す断面説明図である。
【0013】
図1に示される戸当りは、大きく分けて床面に設置された本体部分1と、ドアDに収納された磁石2および操作部3とから構成されている。
【0014】
本体部分1は、図1および図2に示されるように、床面にネジなどで固定されたナイロン、ポリアセタールなどのエンジニアリング樹脂や亜鉛合金などからなる台座4に、鉄やスチールなどの磁性体からなるプレート5が回転軸5aを回転中心として、揺動自在に取り付けられている。プレート5の先端には、下方に突出する下方突起5bが設けられている。本体部分1の設置方法は、本発明においてとくに限定されるものではなく、図1に示されるように床面に設置してもよいし、または床に形成される埋設穴に埋設してもよい。
【0015】
磁石2および操作部3は、ドアDに収納され得るように、ドアDの厚さよりも薄くなるように設定されている。
【0016】
磁石2は、図3に示されるように、ケーシング6に、磁石本体7、プレート5と係合するフック8、当該フック8をプレート5と係合する方向へ付勢する圧縮コイルバネ9、フック8をプレート5と係合した位置でロックするための水平スライド部材10が組み合わされている。
【0017】
磁石本体7は永久磁石からなり、ケーシング6内部に収容されており、当該ケーシング6の壁を介して前記プレート5に磁力をおよぼすように構成されている。
【0018】
フック8は、図2に示されるように、前記プレート5の先端の下方突起5bと係合し得る上向きに突出したかぎ部8aを有している。フック8の中央部には、圧縮コイルバネ9の上端に係合する係合突起8bが突設されている。また、フック8の前面において、係合突起8bの上部には、水平方向(フック8の幅方向。図3において、紙面垂直方向)に延びる水平通路8cが形成されている。
【0019】
フック8を用いてプレート5を仮止めすることにより、磁石2の吸着力の強弱にかかわらず容易かつ確実にドアDの仮止めが可能になる。このフック8によりプレート5が磁石2に吸着された状態では、フック8は圧縮コイルバネ9の付勢力に抗して下方に移動し得るので、前記プレート5は引き抜き可能な程度の弱い係止力で一時的に磁石に係止される。
【0020】
水平スライド部材10は、磁石2のケーシング6に形成された凹部6bにスライド可能に収容されている。水平スライド部材10は、少なくとも1個の凸部11が設けられている。凸部11は、前記フック8の水平通路8c内部に移動することにより、フック8をプレート5に係合した状態から下降できないようにロックすることができる。
【0021】
具体的には、図4(a)に示されるように、フック8が前記プレート5に係合していない状態では、フック8の水平通路8cが水平スライド部材10の凸部11よりも高い位置にあることにより、水平スライド部材10の水平移動および前記操作部3の操作を禁止する。このとき、水平通路8cの中心の高さが、凸部11の中心の高さよりも少しだけ高ければよく、水平通路8cの全体が凸部11よりも高くなくてもよい。
【0022】
ついで、図4(b)に示されるように、フック8がプレート5と係合するときに(図11参照)、フック8が下降して、フック8の水平通路8cが水平スライド部材10の凸部11とほぼ同じ高さになることにより、水平スライド部材10がスライド可能の状態になる。
【0023】
前記水平スライド部材10がスライド可能な状態において、図4(c)に示されるように、後述する操作部3を外部から操作して操作ロッド19によって水平スライド部材10を水平方向に押圧することにより、水平スライド部材10の凸部11をフック8の水平通路8c内部へ移動させることができる。それにより、前記フック8を前記プレート5と係合した位置でロックすることができる。
【0024】
本発明の戸当りは、フック8がドアの仮止めおよび強固なロックの両方を行なうので、従来のように仮止め機構およびロック機構を別々に設ける必要がなく、装置全体を小型化することが可能である。
【0025】
さらに、本実施の形態では、図3に示されるように、水平スライド部材10を元の位置に復帰させるための圧縮コイルバネ12が前記ケーシング6の凹部6b内部に設けられているため、水平スライド部材10が操作ロッド19からの操作力を受けなくなったとき、図4(b)に示されるように、凸部11が水平通路8cから外れた位置まで復帰させることができる。
【0026】
本実施の形態では、図1に示されるような右開きのドアDのように磁石2の左側に操作部3が配置された例をあげて説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、たとえば、磁石2の操作部3を右側に配置することにより、図示されない左開きのドアに対しても前述の右開きのドアDと同様に用いることができる。また、本実施の形態の戸当りでは、ドアDが左右いずれに開く場合にも対応できるように、図4に示されるように、凸部11が水平通路8cの両側に一対設けられているため、操作ロッド19で左右いずれの方向から水平スライド部材10が押圧されても、凸部11を水平通路8c内部へ移動させてフック8をロックすることができる。したがって、図1に示されるような右開きのドアDのように磁石2の左側に操作部3が配置される場合だけでなく、図示されない左開きのドアのように磁石2の右側に操作部3が配置される場合でも、操作部3を外部から操作することにより、フック8のロックおよび解除を行なうことができる。
【0027】
操作部3は、外部から前記磁石2の水平スライド部材10をロック位置(図4(c)参照)へ押し操作するためのものであり、図1および図5〜6に示される操作部3では、ケーシング15のドアDの側面から外部に露出する外面15aの開口からは、ロックボタン16およびロック解除ボタン17が外部に突出し、ケーシング15の内奥面側においては、裏蓋18の貫通孔18aを通して操作ロッド19が突出している。
【0028】
具体的には、本実施の形態の操作部3は、図5〜6に示されるように、前記水平スライド部材10を水平方向へ押圧するための操作ロッド19と、ロックボタンの舌片20が突設され、操作ロッド19を伸長させるために押し操作されるロックボタン16と、該ロックボタン16に前記押し操作の方向と反対方向へ付勢力を与えるロックボタン付勢手段である圧縮コイルバネ21と、操作ロッド19に前記押し操作の方向と反対方向へ付勢力を与える操作ロッド付勢手段であるスイングアーム22および該スイングアーム22に回転付勢力を与えるねじりコイルバネ23と、ロックボタン16が所定のロック位置まで押されたときに当該ロックボタン16の舌片20に係合する爪24が設けられた、スライド可能なスライドプレート25と、該スライドプレート25を爪24がロックボタンの舌片20に係合する方向へ付勢力を与えるスライドプレート付勢手段である圧縮コイルバネ26と、前記スライドプレート25に前記爪24がロックボタンの舌片20との係合を解除させるために押し操作されるロック解除ボタン17と、前記ロック解除ボタン17に前記押し操作と反対方向へ付勢力を与えるロック解除ボタン付勢手段である圧縮コイルバネ27とから構成されている。なお、スライドプレート25には、前記操作ロッド19を貫通させるための略矩形の貫通孔25a(図5〜6参照)が形成されている。また、スイングアーム22は、ケーシング15の側壁に両端支持された支持軸30に回転自在に支持され、支持軸30に装着されたねじりコイルバネ23によってロックボタン16側へ押し付けられている。なお、ロックボタン16が押し下げられているか否か、すなわちドアがロックされているか否かを視認しやすくするために、ロック解除ボタン17の上端面17a(図6参照)を赤色などで着色してもよい。
【0029】
操作ロッド19は、図7に示されるように、台座部19aの溝19bにスイングアーム22の先端部22aが係合することにより、スイングアーム22の揺動にともなって操作ロッド19は、図7において上下に往復移動することができる。なお、先端部22aと溝19bとの係合は、溝19bに円周面を有しているため、操作ロッド19の上下動を妨げるものではない。また、操作ロッド19の台座部19aは、ロックボタン16の凹部16a(図8参照)に収容されている。
【0030】
本実施の形態のスライドプレート25では、図9〜10に示されるように、ロックボタン16に突設されたスチールなどからなる金属製のロックボタンの舌片20に係合するための爪24を一方の面から突設されている。爪24の両側には、斜面28が形成されている。このスライドプレート25の斜面28は、ロック解除ボタン17に形成された斜面29(図8参照)に面接触しているため、ロック解除ボタン17に外部から作用される押圧力の向きをスライドプレート25の爪24をロックボタンの舌片20から係合を解除する方向へ変換することができる。
【0031】
つぎに、本実施の形態の戸当りの使用方法の一例を説明する。
【0032】
図1および図4(a)に示される初期状態、すなわちフック8がプレート5に係合していない状態では、フック8の水平通路8cが水平スライド部材10の凸部11よりも高い位置にあることにより、水平スライド部材10の水平移動および前記操作部3の操作を禁止している。これにより、プレート5が磁石2に吸着される前に操作部3の誤動作(具体的には、水平スライド部材10によってフック8を誤ってロックすること)を確実に防止することができる。
【0033】
ついで、図11に示されるように、ドアDを仮止めする場合には、図1の状態からそのままドアDを開ければ、床に伏せてあったプレート5が、磁石2内の磁石本体7の磁力によって立ち上がり、磁石2の下面に吸着する。それとともに、プレート5の先端に設けられた下方突起5bがフック8のかぎ部8aに係合することにより、容易かつ確実にドアDの仮止めを行なうことができる。したがって、荷物の搬入を行なう場合など、一時的にドアDを全開位置に保持したいときに便利である。
【0034】
また、図11に示される状態では、フック8が若干下方に移動するため、フック8の水平通路8cが水平スライド部材10の凸部11とほぼ同じ高さになることにより、水平スライド部材10がスライド可能の状態になる。
【0035】
ドアDの仮止めを解除するときは、図11の状態からドアDをそのまま閉じるだけで、プレート5はフック8との係合が解除されるとともに磁石2の下面から容易に抜け出し、ドアDの仮止めは解除される。
【0036】
なお、ドアDがフック8によって仮止めされていなくても、ドアDを全開位置まで開ければ、プレート5が磁石2に吸着するので、ドアDは弱い力で全開位置に保持され、フック8よりもさらに弱い保持力でドアDを仮止めすることができる。
【0037】
一方、強風が吹いているときなどドアDを強固に開放状態にロックしたいときには、図6に示されるように、ロックボタン16を指で押せば、操作ロッド19、およびねじりコイルバネ23によって付勢されたスイングアーム22がケーシング15の内奥側へ移動する。ロックボタン16が所定のロック位置まで押し込まれたとき、ロックボタン16の舌片20がスライドプレート25の爪24に係合することにより、ロックボタン16、操作ロッド19およびスイングアーム22は所定のロック位置で停止する。
【0038】
図6に示されるように操作ロッド19が突出することによって、操作ロッド19が突出し、図4(c)に示されるように、操作ロッド19によって水平スライド部材10を水平方向に押圧することにより、水平スライド部材10の凸部11をフック8の水平通路8c内部へ移動させ、前記フック8を前記プレート5と係合した位置で強固にロックすることができる。その結果、ドアDは、全開位置に容易かつ確実にロックされ、ドアDに風が当っても不意に閉まることがなくなる。
【0039】
一方、ドアDのロックを解除したい場合には、図6に示される状態から、ロック解除ボタン17を指で押せば、図6、8および9に示されるように、ロック解除ボタン17の斜面29がスライドプレート25の斜面28を押圧することにより、スライドプレート25を図6において下方へ移動させ、その結果、スライドプレート25を爪24とロックボタンの舌片20との係合を解除することができる。それにより、操作ロッド19は、スイングアーム22を介するねじりコイルバネ23の付勢力によって図5の初期位置まで戻され、フック8のロックは解除される。なお、ロックボタン16、ロック解除ボタン17およびスライドプレート25も、復帰用の圧縮コイルバネ21、27および26の付勢力によって、それぞれ初期位置まで戻される。
【0040】
フック8のロック解除後は図11に示されるドアの仮止め状態に戻るため、若干の力を加えることで容易にドアDを閉めることができる。そして、ドアDを閉めたとき、プレート5はフック8から引き抜かれるため、フック8は若干上方へ移動して図4(a)の状態に戻るため、水平スライド部材10の水平移動ならびにロックボタン16の操作ができなくなる。
【0041】
以上の実施の形態では、仮止め機構およびロック機構が設けられた戸当りを例にあげて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、仮止め機構のみが設けられた戸当りであってもよい。すなわち、本発明の他の実施の形態である戸当りは、(a)床面に固定された台座4と、(b)磁性体からなり、前記台座4に上下に揺動自在に取り付けられたプレート5と、(c)ドアに固定された磁石2と、(d)前記磁石2に取り付けられ、前記プレート5と係合するフック8と、(e)前記フック8を前記プレート5と係合する方向へ付勢する圧縮コイルバネ9とからなり、前記フック8および前記圧縮コイルバネ9が、前記磁石2と組み合され、当該組み合された磁石2が、前記ドア内部に収納され得るように、前記ドアの厚さよりも薄くなるように設定されている。このような構成によって、磁石2およびフック8などをドア内部に収納することができる。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、ドア側の磁石に仮止め機構のみ、または仮止め機構およびロック機構が設けられた戸当りであって、磁石などがドアの表面に突出しないでドア内部に収納することができる。そのため、ドア表面に飛び出た部分がなくなり、非常に見栄えがよくなるとともに、通行人や荷物が磁石などに衝突するなどの不具合もなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の戸当りの一実施の形態を示す斜視説明図である。
【図2】図1に示される戸当り本体の断面説明図である。
【図3】図1に示される磁石の断面説明図である。
【図4】図3に示されるフックおよび水平スライド部材の位置関係を示す説明図である。
【図5】図1の操作部の初期状態を示す断面説明図である。
【図6】図1の操作部のロック状態を示す断面説明図である。
【図7】図5の操作ロッドおよびスイングアームの斜視図である。
【図8】図5のロックボタンおよびロック解除ボタンの断面説明図である。
【図9】図5のスライドプレートの側面図である。
【図10】図5のスライドプレートの正面図である。
【図11】図1に示されるプレートがフックに係合された仮止め状態を示す断面説明図である。
【符号の説明】
1 本体部分
2 磁石
3 操作部
4 台座
5 プレート
7 磁石本体
8 フック
10 水平スライド部材
Claims (3)
- (a)床面に固定された台座と、
(b)磁性体からなり、前記台座に上下に揺動自在に取り付けられたプレートと、
(c)ドアに固定された磁石と、
(d)前記磁石のケーシングに取り付けられ、前記プレートと係合するフックと、
(e)前記フックを前記プレートと係合する方向へ付勢する付勢手段と、
(f)前記フックを前記プレートと係合した位置でロックするための水平方向へスライド可能な水平スライド部材と、
(g)前記水平スライド部材を外部から操作するための操作部とからなり、
前記フックおよび前記付勢手段が、前記磁石と組み合され、当該組み合された磁石が、前記ドア内部に収納され得るように、前記ドアの厚さよりも薄くなるように設定されてなり、
前記水平スライド部材には、少なくとも1個の凸部が設けられ、前記フックの上部には、前記凸部の通過を許すための水平方向に延びる水平通路が形成され、
(1)前記フックが前記プレートに係合していない状態では、前記フックの水平通路が前記水平スライド部材の凸部よりも高い位置にあることにより、前記水平スライド部材の水平移動および前記操作部の操作を禁止し、
(2)前記フックが前記プレートと係合するときに、前記フックが下降して、前記フックの水平通路が前記水平スライド部材の凸部とほぼ同じ高さになることにより、前記水平スライド部材がスライド可能の状態になり、
(3)前記水平スライド部材がスライド可能な状態において、前記操作部を外部から操作して、前記水平スライド部材の凸部を前記フックの水平通路内部へ移動させることにより、前記フックを前記プレートと係合した位置でロックするようにされてなる戸当り。 - 前記水平スライド部材の凸部が、前記フックの水平通路の両側に一対設けられてなる請求項1記載の戸当り。
- 前記操作部が、前記水平スライド部材を水平方向へ押圧するための操作ロッドと、
ロックボタンの舌片が突設され、前記操作ロッドを、スイングアームを介して前記ケーシングの内奥側へ伸長させるために押し操作されるロックボタンと、
前記ロックボタンに前記押し操作の方向と反対方向へ付勢力を与えるロックボタン付勢手段と、
前記操作ロッドに前記押し操作の方向と反対方向へ付勢力を与える操作ロッド付勢手段と、
前記ロックボタンが所定のロック位置まで押されたときに当該ロックボタンの舌片に係合する爪が設けられた、スライド可能なスライドプレートと、
該スライドプレートを前記爪がロックボタンの舌片に係合する方向へ付勢力を与えるスライドプレート付勢手段と、
前記スライドプレートに前記爪がロックボタンの舌片との係合を解除させるために押し操作されるロック解除ボタンと、
前記ロック解除ボタンに前記押し操作と反対方向へ付勢力を与えるロック解除ボタン付勢手段
とからなる請求項1記載の戸当り。
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