JP4093863B2 - ゴム製品を補強するスチールコード - Google Patents

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Description

[発明の分野]
本発明は、第1鋼フィラメントで形成された第1グループと第2鋼フィラメントで形成された第2グループによって構成されるスチールコードに関する。第2グループは第1グループの周りに螺旋状に撚られている。
[発明の背景]
鋼フィラメントを撚ることによって得られるスチールコードは、当該技術分野において、特にゴムを強化する技術分野において、さらに具体的にはタイヤを強化する技術分野において知られている。
(3+9+15)スチールコードは古くから知られ、今もブレーカ(遮断器)またはトラックのタイヤのベルト層を補強するのに広く用いられている。この(3+9+15)コードの例として、以下のコード構成を挙げることができる。
3×0.22 + 9×0.22 + 15×0.22 +0.15
(6.3/12.5/18/3.5 S/S/Z/S)
この(3+9+15)コードは、広範囲に利用されているにも関わらず、多くの欠点を有している。
第1の欠点はこのような(3+9+15)コードを製造する方法が経済的ではないという点にある。すなわち、このコードを製造するのに少なくとも2つないし4つの異なった撚り工程が必要である。第1工程では、3本のコアフィラメントが撚られている。第2工程では、9本の中間層フィラメントがコアフィラメントの周りに撚られている。第3工程では、15本の外層フィラメントが中間層フィラメントの周りに撚られている。第4の工程では、1本の付加的なフィラメントがコードの周りに巻き付けられている。(3+9+15)コードの一般的な実施例では、コードのねじれのバランスを取るために2つの異なる撚り方向SおよびZが用いられている。上記の例において、3本のコアフィラメントおよび9本の中間層フィラメントはS方向に撚られ、15本の外層フィラメントはZ方向に撚られている。ここで、もし、このコードの製造の全ての工程を二重撚り装置を用いて行なうと、15本の外層フィラメントをZ方向に撚ることによってその前工程において得られたS方向の撚りが部分的に緩むという不都合がある。これは、(3+9+15)コードの製造中にエネルギーの損失をもたらし、このようなコードの製造方法の非経済性をさらに大きくすることを意味している。
第2の欠点は(3+9+15)コードにはゴムが十分に浸透しないという点にある。その結果、使用中、湿気が個々の鋼フィラメントに達し、スチールコードおよびそのコードによって補強されたタイヤの寿命を著しく低減させることがある。
上記の欠点を避け、この(3+9+15)コードの構成を改良するために、数多くの試みがなされている。
より経済的に製造できるようなスチールコード構成を得るためにいくつかの試みがなされている。一例として、全ての層が同一の方向に撚られる(3+9+15)コードが挙げられる。他の例として、全てのフィラメントが同一の撚りピッチで同一の方向に撚られるいわゆる1×27コンパクトコードが挙げられる。これらの試みはより経済的なコードを得ることに成功しているが、ゴムの浸透性に関する問題は解消されていない。
ゴムの浸透性を改良することができるような鋼構成を得る他の試みがなされている。一例として、(3×d1 + 9×d2 +15×d3)コードが挙げられる。このコードにおいて、3本のコアフィラメントd1は、中間層フィラメントのフィラメント直径d2よりも大きいフィラメント直径を有し、中間層フィラメントのフィラメント直径d2は外層フィラメントのフィラメント直径d3よりも大きいかまたは等しい。コードの中心におけるフィラメントを太くすることによって、それらの層間およびフィラメント間におけるフィラメントによって充填されていない空間を大きくすることができる。他の例として、(3+8+13)コード、すなわち、中間層および外層の各々が最大数のフィラメントで充填されていないコードが挙げられる。中間層または外層から1つ以上のフィラメントを省略することによって、ゴムの浸透に必要な空間がフィラメント間に形成されることになる。さらに他の例として、各層、すなわち、コア、中間層および外層における少なくとも1つのフィラメントを波形状に予備成形した(3+9+15)コードが挙げられる。この波形状のフィラメントを用いることによって、隣接するフィラメント間の空間を大きくし、ゴムの浸透を促進することができる。
また、以下のスチールコード構成がブレーカまたはトラックのタイヤの補強に広く用いられている。
3×0.20 + 6×0.35
3×0.35 + 8×0.35
しかし、これらの構成は(3+9+15)構成と同じ欠点を有している。すなわち、このコードの製造には2つの撚り作業が必要であり、また十分なゴムの浸透を達成することができない。
[発明の要約]
本発明の目的は従来技術の欠点を解消することにある。また、本発明の他の目的は(3+9+15)コード、(3+6)コード、または(3+8)コードを改良したスチールコードを提供することにある。さらに、本発明の目的は十分にゴムが浸透するスチールコードを提供することにある。また、本発明の目的は経済的に製造することができるスチールコードを提供することにある。
本発明によれば、第1グループおよび第2グループに構成されたスチールコードが提供されることになる。第2グループは所定のコード撚りピッチで第1グループの周りに螺旋状に撚られている。第1グループは第1の数の第1鋼フィラメントで形成され、この第1の数は3から8の範囲内にある。第2グループは第2の数の第2鋼フィラメントで形成されている。第2の数は第1の数と等しいか、好ましくは、それよりも大きい。第1フィラメントは300mmよりも大きい撚りピッチを有し、好ましくは、撚られていない方がよい(すなわち、無限の撚りピッチを有するとよい)。第2フィラメントの少なくとも1本は多角形に予備成形されている。第2フィラメントの1本以上が多角形に予備成形されるとよい。好ましくは、第2フィラメントの全てが多角形に予備成形されるとよい。
多角形に予備成形する技術は米国特許第5,687、557号に開示されている。この文献を参照によって本明細書の一部とする。
後述するように、このようなスチールコードは1回の撚り工程によって製造することができる。第2フィラメントの予備成形された多角形状によってスチールコードにオープン構造を付与することができ、ゴムまたは他のマトリックス材料を第1グループまで浸透させることができる。
好ましくは、第2フィラメントは所定の撚りピッチで互いに撚られている。以後、この撚りピッチをグループ撚りピッチと呼ぶ。このグループ撚りピッチは好ましくはコード撚りピッチと等しく設定されるとよい。後述するように、この好適な実施形態によれば、スチールコードを二重撚り装置によって1回の撚り工程によって製造することができる。
「撚りピッチ」の一般的な定義は、ストランド中またはコード中の任意の要素を360度回転させるのに必要とされ、ミリメートルで表される軸方向距離である。したがって、「グループ撚りピッチ」は、第2グループ中のフィラメントを360度回転させるのに必要とされ、ミリメートルで表される軸方向距離である。一方、「コード撚りピッチ」は、第1グループの周りの第2グループを360度回転させるのに必要とされ、ミリメートルで表される軸方向距離である。
第1グループのフィラメント内へのゴムまたは他のマトリックス材料の浸透を促進させるために、または所定の伸び特性を得るために、第1フィラメントの少なくとも1つが波形状に予備成形されている。第1フィラメントの1つ以上、好ましくは、第1フィラメントの全てが波形状に予備成形されているとよい。この波形状は螺旋形状であってもよいが、好ましくは、波形状は空間波形状であるとよい。すなわち、波の波形は、平面的な波形状ではなく、1つの平面外にも波形が及ぶように形成されるとよい。この空間波形状は好ましくは第1波形くせ(crimp)および第2波形くせからなるとよい。第1波形くせは第2波形くせの面とは実質的に異なる面に形成されている。
公知の文献である特開平4−370283、特開平6−73672、および特開平7−42089は、鋼フィラメントからなる2つのグループを備え、1つのグループが他のグループの周りに螺旋状に撚られているスチールコードを開示している。特開平4−370283によるスチールコードは、2本のみの第1フィラメントからなる第1グループと、2または3に等しい数のN本の第2フィラメントからなる第2グループを備えている。N本の第2フィラメントは、波形状に予備成形されている。特開平6−73672によるスチールコードは2本の第1フィラメントからなる第1グループと2本の第2フィラメントからなる第2グループを備えている。第1フィラメントは波形状に予備成形されている。特開平7−42089によるスチールコードは2本の第1フィラメントと2本または3本の第2フィラメントからなる第2グループを備えている。このスチールコードの第1フィラメントは、それらの第1フィラメントが第2フィラメントと同じ長さをもつような波形状に予備成形されている。しかし、特開平4−370283、特開平6−73672、および特開平7−42089のいずれも(3+9+15)構成、(3+6)構成、または(3+8)構成の補強効果と同じ補強効果を得ることができない。
本発明の好適な実施態様において、第1フィラメントの第1の数は3ないし5の範囲内にあり、第2フィラメントの第2の数は4ないし8の範囲内にある。例えば、第1の数は4であり、第2の数は6である。
[発明の好適な実施例の説明]
以下、添付の図面に基づいて本発明をさらに詳細に説明する。
本発明によるスチールコードは、好ましくは以下に述べるような方法によって製造するとよい。始めに使用する材料は5.5mmから6.5mmの範囲内の直径を有するワイヤロッドである。このロッドは、通常、以下の鋼組成を有している。すなわち、炭素の最小含有量は0.60%(例えば、少なくとも0.80%または少なくとも0.92%、最大1.2%)であり、マンガンの含有量は0.20から0.90%の範囲内であり、珪素の含有量は0.10から0.90%の範囲内である。硫黄とリンの各々の含有量は、好ましくは0.03%未満に抑えるとよい。なお、所定の引張強度を得るためには変形量を最小限に抑える必要があるが、その目的を達成するために、クロム(0.2から0.4%未満)、ボロン、銅、コバルト、ニッケル、バナジウムなどの付加的な元素を上記の鋼組成に添加するとよい。
上記のワイヤロッドは、その直径が中間直径になるまで多数の連続的に配置された引抜金型によって乾式伸線されている。この乾式伸線の途中において、継続的な伸線に適した金属組織を得るために、中間パテンチング処理(intermediate patenting treatment)を行なうとよい。
中間直径において、好ましくは、鋼ワイヤに金属皮膜を施すとよい。皮膜の具体的な種類は最終的な用途に応じて決定されている。この皮膜は亜鉛皮膜のような耐食性皮膜、またはそのマトリックス材料に対する付着性を促進する皮膜、例えば、マトリックス材料がゴムの場合は真鍮の皮膜、または銅―亜鉛―ニッケル(例えば、64%/35.5%/0.5%)や銅―亜鉛―コバルト(例えば、64%/35.7%/0.3%)のようないわゆる3元系の真鍮の皮膜、または亜鉛―コバルトまたは亜鉛―ニッケルのような銅を含まない付着層などであるとよい。
金属皮膜が施された鋼ワイヤは、最終のフィラメント直径が得られるまでさらに湿式伸線されるようになる。この最終直径の具体的な値は、最終的な用途に応じて決定されている。通常、最終のフィラメント径は0.03mmから1.10mmの範囲内、さらに具体的には、0.15mmから0.60mmの範囲内、例えば、0.20mmから0.45mmの範囲内の値である。
鋼フィラメントの最終的な引張強度は、始めに使用する材料である鋼ロッドの組成、変形の程度、およびフィラメント直径の値に依存している。好ましくは、鋼フィラメントは高い引張強度、例えば、以下の式に示す最小値を越える引張強度TSを有しているとよい。
TS>2250−1150×logdMPa (d:フィラメント直径(mm))
具体的に、鋼フィラメントは4000MPa以上の引張強度を有しているとよい。
以下、最終的な撚り作業を図1に基づいて説明する。作業は図1の右側から始まる。まず、0.38mmの直径を有する4本の第1鋼フィラメント10は、それぞれの供給スプール12から巻き戻され、案内ホイール14、16および18を介して2対の歯付きホイール19に導かれている。歯付きホイール19は、第1鋼フィラメント10に第1波形くせおよび第2波形くせを形成している。第1波形くせは第2波形くせの面と異なる面に形成されている。
二つの波形くせを形成する技術は、WO−A−99/28547に開示されている。
二つの波形くせが形成された第1鋼フィラメント10の束22は、プーリ20によって二重撚り装置の第1フライヤ24上に導かれている。束22の進行方向は、プーリ26において逆向きにされ、束22はそこから二重撚り装置の中心部に進入させられている。フライヤ24上を進行している間およびその直後までの期間に、二つの波形くせを有する第1フィラメント10には、2回の撚りが与えられている。
フィラメント直径0.38mmを有する6本の第2鋼フィラメント26は、二重撚り装置内のそれぞれの供給スプール28から巻き戻されている。6本の第2鋼フィラメント26は、案内ホイール30によって予備成形装置31に導かれている。予備成形装置31は、第2鋼フィラメント26を多角形に予備成形している。多角形に予備成形された第2鋼フィラメント26は、さらに分配ディスク32によってコード成形金型34に導かれている。このコード成形金型34によって、第2鋼フィラメント26は、第1鋼フィラメント10と一体化するようになる。第1鋼フィラメント10の束22と第2鋼フィラメント26は、プーリ20によって二重撚り装置の第2フライヤ36に向けて逆方向に送給されている。第2フライヤ36上を進行している間およびその直後までの期間、第1鋼フィラメント10は撚られず、第2鋼フィラメント26のみが撚られ、本発明による最終スチールコード38が得られることになる。このスチールコード38は以下の式で表されるコード構成を備えている。
4×0.38 + 6×0.38 22/S
グループ撚りピッチは、コード撚りピッチと等しく、約22mmである。
通常、グループ撚りピッチとコード撚りピッチは、フィラメント直径の30倍から150倍、例えば、50倍から70倍の範囲内の値に選択するとよい。但し、これらの範囲外の値であってもよい。
表1はこのスチールコード38のいくつかの特性をまとめたものである。
Figure 0004093863
図2は、スチールコード38の実断面を示している。スチールコード38は互いに実質的に平行、すなわち、実質的に撚られていない4本の第1鋼フィラメント10で構成された第1グループを備えている。二つの波形くせによって、鋼フィラメント10間に空間が形成されている。その結果、ゴムを第1グループ内に浸透させることができる。6本の第2鋼フィラメント26で構成された第2グループは、第1グループの周りに撚られている。ゴムを第2グループを通して第1グループにまで浸透させるために、6本の第2鋼フィラメント26は多角形に予備成形されている。
図3は、本発明による(3+5)スチールコード38を概略的に示している。スチールコード38は、3本の第1フィラメント10で構成された第1グループを備えている。第1フィラメント10は、第1グループの内側に空間を形成するために空間的波形状を有している。図において、この波形状が各第1フィラメント10を取り巻いているように破線で示されている。5本の第2鋼フィラメント26で構成された第2グループは、第1グループの周りに撚られている。第2フィラメント間および第1グループと第2グループ間に空間を形成するために、第2鋼フィラメント26は、多角形に予備成形されている。
図2および図3に示す実施例以外に、本発明によるスチールコードの他の実施例も可能である。いくつかの例を以下に挙げる。
3+4
3+6
3+7
3+8
4+5
4+7
4+8
5+6
5+7
5+8
6+6
6+7
6+8
第1および第2鋼フィラメントのフィラメント直径は同一である必要はない。フィラメント直径を1つのグループ内において異ならせてもよい。これは第1グループが異なる直径を有する第1鋼フィラメントで形成され、第2グループが異なる径を有する第2鋼フィラメントで形成されるように構成してもよいことを意味している。
本発明のスチールコードは特にブレーカまたはトラックのタイヤのベルト層の補強に適しているが、ゴムの十分な浸透またはプラスチックの十分な含浸が必要または好ましい他の用途に適用することも可能である。
本発明によるスチールコードを製造する方法を説明する概略図である。 本発明によるスチールコードの実断面を示す図である。 本発明によるスチールコードの主断面を示す図である。

Claims (9)

  1. 第1グループおよび第2グループで構成されたスチールコードにおいて、前記第グループが所定のコード撚りピッチで前記第グループの周りに螺旋状に撚られるとともに、前記第1グループが第1の数の第1鋼フィラメントで構成され、前記第1の数は3から8の範囲内であり、前記第2グループが第2の数の第2鋼フィラメントで構成され、前記第2の数は前記第1の数と等しいかまたはそれよりも大きく、前記第1フィラメントが300mmよりも大きい撚りピッチを有し、前記第2フィラメントの少なくとも1つが多角形に予備成形されていることを特徴とするスチールコード。
  2. 前記第2フィラメントが所定のグループ撚りピッチで互いに撚られていることを特徴とする請求項1に記載のスチールコード。
  3. 前記グループ撚りピッチが前記コード撚りピッチと等しいことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1つに記載のスチールコード。
  4. 前記第2の数が前記第1の数よりも大きいことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載のスチールコード。
  5. 前記第1鋼フィラメントの少なくとも1つが波形状を有するように予備成形されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載のスチールコード。
  6. 前記波形状が空間的波形状であることを特徴とする請求項5に記載のスチールコード。
  7. 前記空間的波形が第1波形くせおよび第2波形くせを有し、前記第1波形くせが前記第2波形くせの面とは実質的に異なる面に形成されていることを特徴とする請求項6に記載のスチールコード。
  8. 前記第1の数が3から5の範囲内にあり、前記第2の数が4から8の範囲内にあることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1つに記載のスチールコード。
  9. 前記第1の数が4であり、前記第2の数が6であることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1つに記載のスチールコード。
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