JP4093541B2 - 画像読取装置、及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、排紙トレイや記録用紙トレイを装置幅内に納めた所謂ウイングレス型の画像読取装置及び画像形成装置に関し、特に、排紙トレイや記録用紙トレイに排出される原稿又は記録用紙の視認性を高めたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
スキャナ等の画像読取装置や、プリンタ、コピー機等の画像形成装置においては、その設置スペースを小さくするために、排紙トレイや記録用紙トレイを装置本体の側方から突出させることなく、装置の胴体内の空間に配設した所謂ウイングレス型のものがある。また、床面積の小さなオフィス等を主な対象として、卓上型の画像形成装置や、スキャナ、ファクシミリ機、コピー機、プリンタ等の各機能を併せ持った複合機も提案されている。これら各装置によって省スペース化が図られ、オフィス等が狭いために複数の装置を併設できないという問題が解消される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述した画像読取装置では、読み取るべき原稿を載置する原稿トレイと、読取り後の原稿が排出される排紙トレイとが上下方向に配置され、一方、画像形成装置では、画像読取部と画像形成部との間の空間に記録済みの記録用紙を排出する記録用紙トレイが配設された構成となっているが、装置の小型化のために、原稿トレイと排紙トレイとの間の隙間や、画像読取部と画像形成部との間の空間は、狭いものが多い。また、装置手前側には、操作の便宜上、操作パネルや記録用紙をストックする記録用紙カセットが優先的に配置されており、記録用紙トレイから記録用紙を取り出すための開口部は、装置側方に形成されていることが多い。このため、排紙トレイ上の原稿又は記録用紙トレイ上の記録用紙の視認性が悪いという欠点がある。
【0004】
かかる欠点を改善するために、装置手前側の操作パネル等の一部を切り欠いて、記録用紙トレイの視認性を高めた画像形成装置が考案されている(特開平9-325548号公報)。該装置によれば、装置上方から、操作パネル側方の空間を通じて記録用紙トレイを視認することが可能となり、記録用紙が排出されたかどうかを屈み込んで確認する必要がないという利点がある。
【0005】
しかし、前記操作パネル側方に形成可能な空間は小さなものであるため、所謂ウイング型の画像形成装置のように記録用紙トレイ全体が見えるわけではなく、視認性が改善される効果は限定的である。例えば、画像形成装置が机等の通常の作業位置から離れた場所に設置されている場合に、ファクシミリ送信の有無等を作業位置から確認できれば便利であるが、前記空間を形成したとしても、このような状況下での視認性は殆ど向上されない。従って、ファクシミリ受信を記録した記録用紙が排出されているか否かを離れた位置から目視確認することは未だ困難であり、画像形成装置近傍まで近寄って確認するか、別途、着信ランプを設けること等が必要となる。
一方、スキャナ等の画像読取装置を使用する場合には、読取り済みの原稿を取り忘れることがよくあるが、前述したように排紙トレイの大部分が原稿トレイで覆われているため、排紙トレイの視認性が悪く、原稿の取り忘れが助長されるという問題もある。
【0006】
本発明は、これらの問題に鑑みてなされたものであり、記録用紙トレイの視認性が向上された所謂ウイングレス型の画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
本発明者は、原稿や記録用紙は一般に白色であるのに対し、画像形成装置も白色系を基調としたものが多いこと、特に、原稿や記録用紙が記録面を伏せて、所謂フェイスダウンにして排出される場合には、記録用紙トレイと原稿等が視覚的に同化してしまうことが視認性の悪さの原因であることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】
即ち、本発明に係る画像形成装置は、明度が略9.5である記録用紙を供給する給紙部と、該記録用紙に画像情報を形成する画像形成部と、所定間隔を空けて上下方向に重なるように配置された原稿トレイ及び色相がグレー系、ダークグレー系、ブルー系、ダークブルー系、グリーン系、ダークグリーン系、パープル系、ダークパープル系のいずれかで、明度が略7.5以下である排紙トレイを有し、且つ、前記原稿トレイから送り出される明度が略9.5である前記原稿の画像情報を読み取る画像読取部とを具備してなり、該画像読取部と前記給紙カセットとの上下方向の間の空間に、前記画像形成部で画像形成された前記記録用紙がその奥側から排出される記録用紙トレイが設けられ、装置本体が白色系に着色された画像形成装置において、前記記録用紙トレイの表面全体に着色部を設け、該着色部を前記排紙トレイの色相と合わせ、且つ、明度を略7.5以下となるように着色することにより、前記記録用紙トレイと前記記録用紙との明度差を略2.0以上にして、前記記録用紙トレイの着色部上に前記記録用紙がその奥側から排出された際に、当該着色部を覆う前記記録用紙と前記着色部との明度差により前記記録用紙の進行方向前端及び左右両端部と記録用紙トレイの前記記録用紙の排出方向に延びる着色部の表面との区画の視認性を高める前記記録用紙トレイを具備するものである。
これにより、離れた位置からも明度差によって記録用紙トレイ上の記録用紙の有無を容易に視認できるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る画像読取装置及び画像形成装置を図面に基づき具体的に説明する。なお、本実施の形態は本発明の一例にすぎず、本発明の構成が該画像読取装置及び画像形成装置に限定されるものでないことは当然である。
【0013】
図1及び図2は、本実施の形態に係る画像読取装置及び画像形成装置を具備するコピー・ファクシミリ複合機の外観を示す斜視図であり、図3は、該コピー・ファクシミリ複合機の内部構成を示す図である。図に示すように、本コピー・ファクシミリ複合機100は、記録用紙を収蔵、供給する給紙カセット(給紙部)1と、記録用紙に画像データを記録する画像形成部2と、原稿の画像を読み取る画像読取部3とを具備してなるものであって、原稿トレイ50、排紙トレイ52、及び記録用紙トレイ13が本体の幅内に収められた所謂ウイングレス型のものであり、卓上に設置できるようにコンパクトに構成されている。
【0014】
前記給紙カセット1は、所望のサイズの記録用紙が収蔵されるものであり、コピー・ファクシミリ複合機100の正面手前側に引き出して、所望のサイズの記録用紙を装填することができるようになっている。このような給紙カセット1が上下方向に重ねられるように配置されており、各給紙カセット1にサイズの異なる記録用紙を収蔵することが可能である。なお、給紙カセット1は、本コピー・ファクシミリ複合機100のオプションとして適宜増減することができる。各給紙カセット1の底部には、図3に示すように、記録用紙を上方へ持ち上げるためにバネ等により上方へ付勢されたはね板10が夫々設けられており、給紙カセット1の上部には、ピックアップローラ11が夫々配設されており、前記はね板10により上方へ付勢された記録用紙の最上紙がピックアップローラ11と当接し、該ピックアップローラ11が回転することにより、記録用紙は最上紙から1枚ずつ記録用紙搬送路12へ繰り出されるものとなっている。
【0015】
画像形成部2は、図3に示すように、前記給紙カセット1から給紙された記録用紙を記録用紙トレイ13へ搬送するための記録用紙搬送路12に、トナーカートリッジ20、ドラムカートリッジ30、転写ローラ31、及び定着ユニット40が配置されてなるものである。また、記録用紙搬送路12には、記録用紙を搬送するためのフィードローラ14が適宜配置されている。図には詳細に示していないが、トナーカートリッジ20やドラムカートリッジ30はコピー・ファクシミリ複合機100に対して着脱可能であり、トナー交換やジャムの解消等のメンテナンスが容易となっている。なお、本実施の形態のようにトナーカートリッジ20やドラムカートリッジ30を別個独立のものとせずに、例えば、感光体ドラムや、帯電ブラシ、LEDヘッド、現像ローラ、トナー容器等をプロセスカートリッジとして一体的に構成して、コピー・ファクシミリ複合機100に対して着脱可能とすることもできる。
【0016】
図4は、前記画像形成部2の詳細な構成を示す部分拡大図であるが、図に示すように、前記トナーカートリッジ20は、トナーを撹拌するためのアジテータ21と、トナーを現像ローラ23に供給する供給ローラ22と、帯電したトナーを付着させて感光ドラム32へ供給する現像ローラ23と、現像ローラ23へ付着するトナーを規制する規制ブレード24とを具備してなる。該トナーカートリッジ20には予めトナーが充填されており、アジテータ21により撹拌されながら供給ローラ22へ供給されたトナーは、現像ローラ23と供給ローラ22、及び現像ローラ23と規制ブレード24との接触部分にて摩擦帯電されて、現像ローラ23に付着するようになっている。
【0017】
前記ドラムカートリッジ30は、静電潜像が形成される感光ドラム32と、感光ドラム32をマイナス帯電させるための帯電ブラシ33と、感光ドラム32に光を照射するLEDヘッド34と、感光ドラム32の残留トナーを均一にならすメモリ除去ブラシ35とを具備してなる。感光ドラム32の表面には有機感光体がコーティングされており、マイナスの高電圧が印加された帯電ブラシからの放電により一様にマイナス帯電される。LEDヘッド34は、前記画像読取部3により読み取られた画像情報や受信したファクシミリ画像情報に応じて感光ドラム32を選択的に照射し、これにより、照射された部分の電荷エネルギーが消失して前記感光ドラム32に静電潜像が形成される。さらに、該静電潜像に前記現像ローラ23に付着したトナーが電位差によって移動して、静電潜像が現像される。一方、転写ローラ31には高電圧が印加されており、電界吸引力により感光ドラム32上のトナーが記録用紙に転写される。感光ドラム32上に残留した若干量のトナーはメモリ除去ブラシ35により感光ドラム32上で均一に分散され、次の現像時に、現像ローラ23及び感光ドラム32の電位差に従って、現像ローラ23又は感光ドラム32へ移動する。なお、記録用紙に転写されたトナーは、その後、図示しない除電ブラシにより電位が除かれる。
【0018】
前記定着ユニット40は、ヒートローラ41、プレスローラ42、及びイグジットローラ43を備えてなる。トナーが転写された記録用紙が搬送され、ヒートローラ41及びプレスローラ42により熱及び圧力が付与されてトナーが記録用紙に熱溶着する。その後、記録用紙はイグジットローラ43により記録用紙トレイ13へ排出される。
【0019】
記録用紙トレイ13は、図1及び図2に示すように、給紙カセット1と画像読取部3との間の空間に配置されており、記録用紙トレイ13から記録用紙を取り出すための開口は、各図に矢印で示すように、装置正面側の斜め側方から装置側方に渡って形成されている。従って、記録用紙トレイ13上に記録用紙が排出されているか否かは、該矢印方向から視認せざるを得ない。また、給紙カセット1と画像読取部3との間の空間は十数センチメートル程度であり、記録用紙トレイ13の奥側、即ち記録用紙が排出される側にはオフィス等の照明が届き難くい。このため、記録用紙トレイ13上に記録用紙が排出されているか否かは視認し難いものとなっているが、これを解消するために、記録用紙トレイ13は、記録用紙との明度差が略2.0以上となるように着色されている。
【0020】
具体的には、記録用紙に一般的に用いられる紙の明度が略9.5程度であることを考慮して、記録用紙トレイ13の明度を略7.5以下としている。記録用紙トレイ13の色相は、当該明度差を満たすものであれば特に限定されるものではないが、一般的に装置本体には白色系が用られることや、オフィスで使用する場合に他の事務機器等との色調のバランスを考慮すれば、グレー系、ダークグレー系、ブルー系、ダークブルー系、グリーン系、ダークグリーン系、パープル系、ダークパープル系の色相を採用することが好適である。このような記録用紙トレイ13の着色は、例えば、記録用紙トレイ13として成形加工するABS等の合成樹脂に顔料等を添加して着色したり、成形された記録用紙トレイ13の表面に塗料等を塗布することにより可能である。また、着色されたフィルム状の部材を記録用紙トレイ13の表面に貼設してもよい。これにより、記録用紙トレイ13と記録用紙との明度差が明確になって、記録用紙トレイ13上の記録用紙の有無を容易に視認できるようになり、ファクシミリ受信を記録した記録用紙が排出されているか否かを確認するためにコピー・ファクシミリ複合機100の近傍まで移動せずとも、例えば机等の作業位置のような遠方からも容易に視認することが可能となる。また、コピーを行った際の記録用紙の取り忘れを防止することもできる。
【0021】
前記画像読取部3は、自動原稿搬送装置(ADF)により原稿を連続給紙しながら画像を読み取るシートスルータイプのスキャナである。以下、詳細に説明するに、図5に示すように、前記画像読取部3は、読み取るべき原稿が載置される原稿トレイ50と、該原稿の最上紙を取り出して供給するピックアップローラ51a、セパレートローラ51b、及びリタードローラ51cと、供給された原稿を下方へ反転させながら排紙トレイ52へ案内する略U字状の原稿搬送路53と、原稿搬送路53に適宜配置されて原稿を搬送するフィードローラ54と、原稿搬送路54の最下流側に配置されて原稿を排出するイグジットローラ55と、原稿搬送路53の所定位置に配置された読取ユニット(読取手段)56とを具備してなるものである。
【0022】
前記原稿トレイ50と排紙トレイ52とは、所定の間隙を空けて上下方向に重なるようにして配設されており、前記原稿搬送路53が、原稿トレイ50から排紙トレイ52へ連通するように略U字状に形成されている。原稿トレイ50と原稿搬送路53との連通部分には、ピックアップローラ51a、セパレートローラ51b、及び51cが夫々配置されており、これらとフィードローラ54及びイグジットローラ55とで原稿の搬送手段を構成している。
【0023】
ピックアップローラ51aは、原稿トレイ50に載置された原稿の最上紙を取り出すためのものであり、揺動アーム51dに軸支されて、原稿トレイ50の底面に接離可能となっている。該揺動アーム51dは、図示しない給紙クラッチにより上下方向に揺動するものであり、該揺動によりピックアップローラ51aは、原稿を載置する場合等の通常の状態では原稿トレイ50から離されており、原稿取出時に、載置された原稿の最上紙と接触するように降下する。ピックアップローラ51aは原稿トレイ50の底面に接触するまで降下可能であるので、原稿枚数により原稿の束の厚さが変化しても常に最上紙と接触可能である。
【0024】
一方、セパレートローラ51bとリタードローラ51cとは、各々のローラの表面がニップするように配置されており、セパレートローラ51bは、ピックアップローラ51aにより取り出された原稿を原稿搬送路53に一定速度で送り込むとともに、リタードローラ51cが搬送方向と逆方向へ回転して、原稿の束から最上紙を確実に分離するようになっている。
【0025】
前記ピックアップローラ51a、セパレートローラ51b、及びリタードローラ51cは、図示しないモータ等の駆動源により適当なギア等を介して回転されるものであり、また、前記原稿トレイ50の原稿の有無は、原稿セットセンサ57により検知されており、該検知信号に基づいてモータやクラッチ等の動作が制御されるものとなっている。
【0026】
前記フィードローラ54も同様にモータ等の駆動源により回転されるものであり、各フィードローラ54には、原稿搬送路53を挟んだ対向位置にプレスローラ58が配設されて、フィードローラ54とプレスローラ58とで原稿をニップし、フィードローラ54の回転により原稿を搬送するものとなっている。また、イグジットローラ55も同様にモータ等の駆動源により回転されるものであり、一対のイグジットローラ55が原稿搬送路53を挟むようにして配設されている。
【0027】
前記読取ユニット56は、原稿搬送路53に近接するように設けられた透明なプラテンガラス60と、該プラテンガラス60を通して、原稿搬送路53を搬送される原稿に光を照射する光源61と、原稿からの反射光を所定の方向へ導くための反射ミラー62と、該反射光を収束させるレンズ63と、収束光を電気信号に変換する電荷結合素子64(Charge Couple Device、以下「CCD」という。)とを備えてなる所謂CCDイメージセンサであり、図に示すように、原稿搬送路53の下方に配設されている。読取ユニット56の上流側の所定位置にはリードセンサ59が配置されており、原稿搬送路53を搬送される原稿を検知し、該検知信号に基づいて、読取ユニット56の原稿の読取動作が制御されるものとなっている。即ち、リードセンサ59が原稿有りを検知してから所定カウント後に読取ユニット56が画像読取りを開始し、リードセンサ59が原稿無しを検知してから所定カウント後に読取ユニット56が画像読取りを終了する。
【0028】
なお、本実施の形態では読取ユニット56に縮小光学系のCCDを採用しているが、これに代えて所謂密着形イメージセンサ(Contact Image Sensor、以下「CIS」という。)を採用することもできる。CISを採用することにより、装置を一層コンパクトなものとすることが可能となる。また、本実施の形態では読取ユニット56を固定式のシートスルータイプのスキャナとしたが、プラテンガラスが設けられた読取載置台において、CCD等が水平方向に移動して該プラテンガラス上の静止原稿等を読み取るフラットベッドタイプのスキャナと併用させてもよいことは当然である。
【0029】
このように構成された画像読取部3は、操作部4のスタートボタンが押されることにより原稿の画像読取りを開始する。詳細には、原稿トレイ50に載置された原稿は、ピックアップローラ51a、セパレートローラ51b、リタードローラ51cにより最上紙の原稿から1枚ずつ原稿搬送路53へ送られ、該原稿がフィードローラ54により、読取ユニット56上に搬送される。読取ユニット56は、リードセンサ59の検知信号に基づいて画像読取りを行い、画像読取りが終了した原稿は、原稿搬送路53をさらに搬送されて、イグジットローラ55により排紙トレイ52へ排出される。
【0030】
なお、詳細な説明は省略するが、読み取られた画像データは、A/D変換回路、画像処理回路等で適宜信号処理されて制御部に出力され、画像形成部2により記録用紙に記録され、又はCODEC等を介してファクシミリ送信されるようになっている。
【0031】
前記排紙トレイ52は、図6に示すように、原稿トレイ50の下方に配置されているため、排紙トレイ52上に排出された原稿の大部分は、原稿トレイ50に隠蔽された状態となり、装置上方からは視認し難いものとなっている。これを解消するために、前記記録用紙トレイ13と同様に、排紙トレイ52は原稿との明度差が略2.0以上となるように着色されている。即ち、前述と同様に、原稿に一般的に用いられる紙の明度が略9.5程度であることから、排紙トレイ52の明度が略7.5以下となるように着色されており、その色相にはグレー系、ダークグレー系、ブルー系、ダークブルー系、グリーン系、ダークグリーン系、パープル系、ダークパープル系を採用することが好適であり、前記記録用紙トレイ13の色相と合せることが特に好ましい。
【0032】
一方、原稿トレイ50の中央付近には、略円形の切欠部50aが形成されている。該切欠部50aは、排紙トレイ52上に排出された原稿が視認可能な位置及び大きさであり、これにより、操作者は原稿トレイ50の上方から該切欠部50aを通じて排紙トレイ52を視認することが可能となる。また、切欠部50aは、事務書類等で多く用いられるA4サイズの原稿が原稿トレイ50に載置された場合にも、該原稿によりすべて隠蔽されることのない位置及び大きさに形成されている。これにより、読取り前の原稿が原稿トレイ50に残っている状態でも、切欠部50aを通じて排紙トレイ52を視認することが可能である。さらに、排紙トレイ52は、前述したように原稿との明度差が略2.5以上となるように着色されているので、排紙トレイ52上の原稿の有無が明度差により容易に視認できる。よって、ファクシミリ送信やコピーを行った際の原稿の取り忘れを防止することができる。
【0033】
なお、前記原稿トレイ50に形成した切欠部50aの形状は一例であり、その他の形状を採用することもできる。例えば、図7(a)に示すように、原稿トレイ50の先端部から基端部へ所定幅の切欠部50bを形成するようにしてもよい。このように、原稿のサイズ方向に長い切欠部50bを形成することにより、種々のサイズの原稿が排紙トレイ52へ排出されても、各原稿の端部を切欠部50bを通じて視認することができ、排紙トレイ52と原稿との明度差が一層視認し易くなる。また、切欠部50bの切込み深さを、A5サイズのような小さな原稿の排出位置の上方に至るように、即ち原稿トレイ50の基端側近傍に至るようにすることにより、サイズが小さく原稿トレイ50にすっかり隠蔽されるような原稿も、該切欠部50bを通じて視認可能となるので好ましい。
【0034】
また、前記切欠部50aに代えて、原稿トレイ50に透明部50cを設けるようにしてもよい。図7(b)に一例を示すが、原稿トレイ50をアクリル樹脂等の透明材を用いて成形し、前記切欠部50aと略同位置を円形の透明部50cとし、それ以外の部分はシボ加工により半透明となっている。これにより、前記切欠部50aと同様に、原稿の端部を透明部50cを透して視認することができ、排紙トレイ52と原稿との明度差が一層視認し易くなる。なお、前記透明部50cを設ける位置や大きさも一例であり、例えば前記切欠部50bと同様に、原稿のサイズ方向に長く、且つ原稿トレイ50の基端側にも設けることにより、種々のサイズの原稿を透明部50cを通して視認可能となるので好ましい。勿論、原稿トレイ50すべてを透明としてもよい。また、原稿トレイ50をABS樹脂等により、前記透明部50cをアクリル樹脂等により夫々成形して、両者を嵌め合せ等することにより、原稿トレイ50に透明部50cを形成するようにしてもよい。
【0035】
なお、本実施の形態では、前記記録用紙トレイ13及び排紙トレイ52の表面全体を着色した例を示したが、必ずしもこれら全面を着色する必要はなく、例えば図8に示すように、記録用紙トレイ13又は排紙トレイ52の一部に、記録用紙又は原稿の排出方向に延びる帯状の着色部13a、52aを設けるものとしてもよい。これにより前述と同様に、該着色部13a、52a上に記録用紙又は原稿が排出され、着色部13a、52aと記録用紙又は原稿との明度差によって視認性が向上される
【0036】
また、本実施の形態ではコピー・ファクシミリ複合機100を例に本発明を説明したが、本発明に係る画像読取装置及び画像形成装置は当該複合機に限定されるものではなく、コピー装置、ファクシミリ装置、スキャナ、プリンタ等の各機能を単体で持つ装置や、任意の機能を併せ持つ複合機において利用可能なことは当然である。
【0037】
【発明の効果】
このように、本発明に係る画像形成装置によれば、白色系に着色された装置本体に対して、トレイ表面全体に着色部を設け、該着色部をグレー系、ダークグレー系、ブルー系、ダークブルー系、グリーン系、ダークグリーン系、パープル系、ダークパープル系のいずれかの色相にし、且つ明度を略7.5以下とすることにより記録用紙との明度差を略2.0以上にして、トレイの着色部上に記録用紙がその奥側から排出された際に、当該着色部を覆う記録用紙と前記着色部との明度差により記録用紙の進行方向前端及び左右両端部とトレイの着色部の表面との区画の視認性を高める記録用紙トレイを具備するので、記録用紙トレイ上の記録用紙の有無を容易に確認できるようになる。これにより、記録用紙の取り忘れが防止され、ファクシミリ受信やプリントアウトの有無を遠方からも容易に確認することができ便利である。また、記録用紙トレイ等に使用させる樹脂の着色は容易であり、その形状や従来の装置の形状を変更する必要がないので、コストアップが少ないという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るコピー・ファクシミリ複合機100の正面側の外観構成を示す概略斜視図である。
【図2】コピー・ファクシミリ複合機100の背面側の外観構成を示す概略斜視図である。
【図3】コピー・ファクシミリ複合機100の内部構成を示す図である。
【図4】画像形成部2の詳細な構成を示す図である。
【図5】画像読取部3の詳細な構成を示す図である。
【図6】コピー・ファクシミリ複合機100の平面図である。
【図7】 (a)は別形状の切欠部50bを示す平面図であり、(b)は透明部50cを設けた例を示す平面図である。
【図8】 (a)は記録用紙トレイ13の一部に着色部13aを設けた例を示す斜視図であり、(b)は排紙トレイ52の一部に着色部52aを設けた例を示す平面図である。
【符号の説明】
100 コピー・ファクシミリ複合機
1 給紙カセット(給紙部)
13 記録用紙トレイ
2 画像形成部(画像形成装置)
3 画像読取部(画像読取装置)
50 原稿トレイ
50a、50b 切欠部
50c 透明部
51a ピックアップローラ(搬送手段)
51b セパレートローラ(搬送手段)
51c リタードローラ(搬送手段)
52 排紙トレイ
53 原稿搬送路
54 フィードローラ(搬送手段)
55 イグジットローラ(搬送手段)
56 読取ユニット(読取手段)
Claims (1)
- 明度が略9.5である記録用紙を供給する給紙部と、該記録用紙に画像情報を形成する画像形成部と、所定間隔を空けて上下方向に重なるように配置された原稿トレイ及び色相がグレー系、ダークグレー系、ブルー系、ダークブルー系、グリーン系、ダークグリーン系、パープル系、ダークパープル系のいずれかで、明度が略7.5以下である排紙トレイを有し、且つ、前記原稿トレイから送り出される明度が略9.5である前記原稿の画像情報を読み取る画像読取部とを具備してなり、該画像読取部と前記給紙カセットとの上下方向の間の空間に、前記画像形成部で画像形成された前記記録用紙がその奥側から排出される記録用紙トレイが設けられ、装置本体が白色系に着色された画像形成装置において、
前記記録用紙トレイの表面全体に着色部を設け、該着色部を前記排紙トレイの色相と合わせ、且つ、明度を略7.5以下となるように着色することにより、前記記録用紙トレイと前記記録用紙との明度差を略2.0以上にして、前記記録用紙トレイの着色部上に前記記録用紙がその奥側から排出された際に、当該着色部を覆う前記記録用紙と前記着色部との明度差により前記記録用紙の進行方向前端及び左右両端部と記録用紙トレイの前記記録用紙の着色部の表面との区画の視認性を高める前記記録用紙トレイを具備することを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002170232A JP4093541B2 (ja) | 2002-06-11 | 2002-06-11 | 画像読取装置、及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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