JP4092762B2 - レトルトパウチ用包装材料の製造方法 - Google Patents

レトルトパウチ用包装材料の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レトルトパウチに使用する包装材料の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、レトルトパウチに使用する包装材料として、ポリエステルフィルム(PET)/アルミニウム箔(Al)/未延伸ポリプロピレンフィルム(CPP)、PET/ナイロンフィルム(Ny)/Al/CPP等の構成の積層フィルムが用いられている。
そしてCPPフィルムを接着剤を使用してドライラミネートしたり、ヒートラミしたりしてレトルトパウチ用の包装材料としている。
【0003】
これに用いるCPPフィルムをきれいに製膜するためには、フィルムの膜厚、樹脂の柔らかさ、フィルム表面の粗さ、滑剤等各種添加剤の添加量などが影響してくる。
また製膜後、貼り合わせまでに時間があるため、CPPフィルム表面への滑剤のブリードアウトによる処理度の劣化、CPPフィルム表面の酸化による劣化や放電処理を十分に行うために生じる樹脂の分解臭が発生したりする。
さらに樹脂をフィルム化して巻き取る際の樹脂ロスも生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、ポリプロピレンフィルムと基材フィルムとをラミネートして作製するレトルトパウチ用の包装材料に関する上記のような問題点に着目してなされたもので、ポリプロピレン樹脂をフィルム化すると同時に基材フィルムと貼り合わせるレトルトパウチ用の包装材料の製造方法とこの製造方法により作製したレトルトパウチ用包装材料を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の発明は、基材層、バリア層、シーラント層が順次積層されたフィルムから成るレトルトパウチ用包装材料の製造方法であって、基材層とバリア層を貼り合わせた積層フィルムのバリア層面に接着剤を塗布した後、該接着剤を乾燥させ、該積層フィルムを貼合わせすべき一対のニップロールに送り込む一方、ポリプロピレン樹脂を軟化温度以上非酸化温度でエクストルーダから冷却用回転ロールの外周面に押出して密着冷却し、フィルム状に形成されたシーラント層とし、その片面を表面処理した後、前記ニップロール間を通して処理表面が前記積層フィルムの接着剤塗布面と接触するようにして貼合わせることを特徴とするレトルトパウチ用包装材料の製造方法である。
【0006】
また、第2の発明は、請求項1記載の製造方法により作製したレトルトパウチ用包装材料である。
【0007】
上記のように本発明によれば、ポリプロピレン樹脂を軟化温度以上非酸化温度でエクストルーダから冷却用回転ロールの外周面に押出して密着冷却し、その片面を表面処理した後、前記ニップロール間を通して処理表面が前記積層フィルムの接着剤塗布面と接触するようにして貼合わせるので、処理が劣化せず安定したラミネート強度が得られる。
また表面処理の経時による劣化がないため、比較的弱い処理力で済み、コロナ放電処理による酸化臭が少ない。
ポリプロピレン樹脂を押出しフィルム化した直後に基材フィルム層とラミネートすることで、ポリプロピレンフィルムは酸化しにくく、フィルム劣化を防止でき、耐衝撃強度や機能性が向上する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下実施例により本発明を詳細に説明する。
図1に示す包装材料の装置において、基材層11とバリア層12が貼り合わされた積層フィルム13はバリア層面を内側にして供給ロール21から繰り出され、適当な接着剤の入った槽24と塗布ロール25と抑えロール26とからなる接着剤塗布機23を、バリア層面に接着剤を適当量塗布させながら通過し、ついで、接着剤の塗布面を乾燥させるため乾燥機27を通る。積層フィルム13は乾燥機からゴムロール28と金属ロール29とからなる一対のニップロール30の間を通過する。
【0009】
一方、積層フィルムと積層するシーラント層14を形成させるため、ポリプロピレン樹脂を250〜300°Cに溶融して可塑化し、押出しダイ51から押出し、フィルム化され、冷却用回転ロール52の外周面に移送接面される。押出されたフィルムは冷却用回転ロールとの接点近傍でエアナイフ53等で冷却用回転ロールに密着され冷却される。冷却されたCPPフィルム14の表面はコロナ放電処理器等の表面処理装置54により、冷却用回転ロールとニップロールとの間の適当な箇所で表面処理される。
【0010】
このようにして表面処理されたCPPフィルム14はゴムロールと金属ロールとからなる一対のニップロール30の間で積層フィルム13の接着剤塗布面と接触し両者は緊密に接着し包装材料10となる(図2参照)。
【0011】
ニップロールはゴムロールと金属ロールとにより2枚のフィルムが接着するに必要な圧力がかけられるようになっている。積層フィルムとシーラント層であるCPPフィルムとは、それぞれ走行速度が送りロール31により調節できるように構成してあり、貼り合わされた包装材料は巻取ロール32に巻取られる。
【0012】
本発明の包装材料の製造方法によれば、基材層11としてはPET、ポリブチレンフタレート(PBT)、Ny等のフィルムが用いれられ、バリア層12としてはAlやPET、Ny等の基材フィルムに、酸化珪素、酸化アルミニウム等の薄膜を400Å程度真空蒸着法などの方法により蒸着した蒸着フィルムが好ましく使用できるが、前記基材フィルムに塩化ビニリデン(PVDC)樹脂を塗布したフィルム、エチレンビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)フィルムなどを用いてもよい。
【0013】
基材層11とバリア層12を貼り合わせる接着剤(図示せず)や積層フィルム13とシーラント層14を貼り合わせる接着剤(図示せず)は、レトルト適性を有する耐熱性に優れた接着剤であればよく、例えば、二液反応型のウレタン系接着剤等が好ましく使用できる。
【0014】
【実施例】
以下に本発明の実施例をさらに具体的に説明する。
〈実施例1〉
先ず、基材層11として12μm厚のPETフィルムを、バリア層12として7μm厚のAlを準備し、両者を二液反応型のウレタン系接着剤を用いて貼り合わせPET(12μm厚)/Al(7μm厚)構成の積層フィルム13を作製した。なお、PETフィルムのAlと接する面には必要に応じて印刷層(図示せず)を設けてもよい。
【0015】
この積層フィルム13をAl面を内側にして供給ロール21にセットし、図1に示すように繰り出し、二液反応型のウレタン系接着剤をセットした接着剤塗布機23を通して、積層フィルム13のAl面に接着剤を塗布し、ついで乾燥機27で塗布面を乾燥させる。
【0016】
別に、押出機のホッパー(図示せず)にポリプロピレン樹脂を投入し、250〜300°Cで溶融してポリプロピレン樹脂を可塑化し、押出しダイ51から押出し、フィルム化し、冷却用回転ロール52の外周面に移送接面させる。
押出されたフィルムは冷却用回転ロール52との接点近傍でエアナイフ53等で冷却用回転ロール52に密着され冷却され、シーラント層14となる30μm厚のCPPフィルムが作製される。
【0017】
冷却されたCPPフィルム14の表面は、コロナ放電処理器等の表面処理装置54により、冷却用回転ロール52とニップロール30との間で表面処理される。
【0018】
こうしてCPPフィルム14の処理面と積層フィルム13の接着剤塗布面は、ゴムロール28と金属ロール29からなるニップロール30との間で接触し、両者は緊密に接着し包装材料10となって巻取ロール32に巻取られる。
【0019】
〈比較例1〉
シーラント層として30μm厚のCPPフィルムを用いた以外は、実施例1と同じ材料を用いてPET(12μm)/Al(7μm)/CPP(30μm)からなるレトルトパウチ用包装材料を作製した。
【0020】
得られた2種類のレトルトパウチ用包装材料を用いて寸法が200mm×150mmの三方シール袋をヒートシール法により作製し、これに蒸留水を200ミリリットル充填して密封し、120°C、30分の条件でレトルト処理を施した。
その後下記の方法により、▲1▼レトルト処理前と後のバリア層(Al)とシーラント層(CPP)との間の接着強度、レトルト処理後の▲2▼落下衝撃強度、▲3▼味覚検査を実施した。その結果を表1に示す。
接着強度 …インストロン型剥離試験機で測定(引張り速度;300mm/min. 試料幅;15mm、 単位;g/15mm幅)
落下衝撃強度…レトルト処理した三方シール袋を1.5mの高さからコンクリート床に垂直方向および水平方向に各1回落とし、袋の破れ、水もれの状態を目視観察する
○;袋の破れ、水もれ発生せず
×;袋の破れ、水もれが発生
味覚検査 …レトルト処理した三方シール袋の蒸留水を口に含み樹脂臭の有無をチェックし(パネラー;10名)、10名の合計点数を集計
○;樹脂臭を全く感じない 2点
△;樹脂臭をわずかに感じる 1点
×;樹脂臭を感じる 0点
【0021】
【表1】
Figure 0004092762
【0022】
【発明の効果】
上記のように本発明の製造方法によれば、CPPフィルムを貼り合わせるのと同等以上の性能を有するレトルトパウチ用包装材料の製造が可能となった。
しかも、樹脂から一工程で包装材料を製造できるので、生産効率のアップ、ロスの低減、シータント層の薄肉化等をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレトルトパウチ用包装材料の製造方法に用いる製造装置の一例を示す工程説明図である。
【図2】同製造方法により製造した包装材料の一例を示す断面説明図である。
【符号の説明】
10‥‥包装材料
11‥‥基材層
12‥‥バリア層
13‥‥積層フィルム
14‥‥シーラント層、CPPフィルム
21‥‥供給ロール
23‥‥接着剤塗布機
24‥‥槽
25‥‥塗布ロール
26‥‥抑えロール
27‥‥乾燥機
28‥‥ゴムロール
29‥‥金属ロール
30‥‥ニップロール
31‥‥送りロール
32‥‥巻取ロール
51‥‥押出しダイ
52‥‥冷却用回転ロール
53‥‥エアナイフ
54‥‥表面処理装置

Claims (2)

  1. 基材層、バリア層、シーラント層が順次積層されたフィルムから成るレトルトパウチ用包装材料の製造方法であって、
    基材層とバリア層を貼り合わせた積層フィルムのバリア層面に接着剤を塗布した後、該接着剤を乾燥させ、該積層フィルムを貼合わせすべき一対のニップロールに送り込む一方、ポリプロピレン樹脂を軟化温度以上非酸化温度でエクストルーダから冷却用回転ロールの外周面に押出して密着冷却し、フィルム状に形成されたシーラント層とし、その片面を表面処理した後、前記ニップロール間を通して処理表面が前記積層フィルムの接着剤塗布面と接触するようにして貼合わせることを特徴とするレトルトパウチ用包装材料の製造方法。
  2. 請求項1記載の製造方法により製造したレトルトパウチ用包装材料。
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