JP4092307B2 - 補助空気調節弁のステップモータ制御方法 - Google Patents

補助空気調節弁のステップモータ制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、スロットル弁を迂回するバイパス通路の開度を調節する補助空気調節弁に連結されるステップモータの作動パルス数と、前記補助空気調節弁の開度位置とを対応させるイニシャライズ処理を行なうにあたって、補助空気調節弁を閉弁限界および開弁限界のいずれかに駆動するようにステップモータを作動せしめるようにした補助空気調節弁のステップモータ制御方法に関する。
かかる補助空気調節弁のステップモータ制御方法は、たとえば下記特許文献1,2に記載されているように従来公知である。
特公昭63−42106号公報 特公平5−543号公報
上記従来のものでは、ポテンショメータや、リミットスイッチ等の基準位置センサを用いることなく、補助空気調節弁の開度およびステップモータの作動パルス数を簡単に対応付けることを可能とするために、補助空気調節弁を全閉あるいは全開位置まで駆動するようにステップモータに一定のパルス数のパルス信号を与え、その全閉あるいは全開位置を基準位置とすべくステップモータの作動パルス数をリセットするイニシャライズ処理を、点火スイッチ遮断直後等に実行するようにしている。
ところで、補助空気調節弁を閉弁限界および開弁限界のいずれかまで駆動したときに、ステップモータの磁極構造に起因して、ステップモータのステップ数が飛び跳ねる現象、所謂バウンスバック現象が生じ、補助空気調節弁がその閉弁限界もしくは開弁限界から動いてしまうことがある。
このバウンスバック現象は、補助空気調節弁を閉弁限界および開弁限界のいずれかに駆動するようにステップモータを作動せしめたときに、ステップモータの特定励磁極時にロータが逆転方向に回転して安定しようとする挙動がステップモータの構造上発生することに起因し、ロータの逆転時にロータが十分な慣性力を持ち、しかもその逆転タイミングが駆動周波数と一致したときに生じるものである。
このようなバウンスバック現象が発生した状態でイニシャライズ処理を行っても、ステップモータの作動パルス数と、前記補助空気調節弁の開度位置とを正しく対応させることができないが、上記特許文献1には、バウンスバック現象に対処するための対策についての開示がない。また上記特許文献2では、ステップモータの励磁パターンおよびタイミングを制御することによりバウンスバック現象の発生を防止するようにしているが、その制御が複雑である。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ステップモータの作動パルス数と、前記補助空気調節弁の開度位置とを対応させるイニシャライズ処理を行なうにあたって、簡便な方法でバウンスバック現象の発生を回避し、前記作動パルスおよび開度位置を正確に対応付け得るようにした補助空気調節弁のステップモータ制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、スロットル弁を迂回するバイパス通路の開度を調節する補助空気調節弁に連結されるステップモータの作動パルス数と、前記補助空気調節弁の開度位置とを対応させるイニシャライズ処理を行なうにあたって、補助空気調節弁を閉弁限界および開弁限界のいずれかに駆動するようにステップモータを作動せしめるようにした補助空気調節弁のステップモータ制御方法において、前記イニシャライズ処理の実行時に閉弁限界および開弁限界のいずれかに補助空気調節弁を駆動するにあたって、ステップモータの駆動周波数を変化させずに、同モータの駆動電圧を、補助空気調節弁の開度調節による補助空気量制御実行時よりも小さくすることを特徴とし、また請求項2記載の発明は、スロットル弁を迂回するバイパス通路の開度を調節する補助空気調節弁に連結されるステップモータの作動パルス数と、前記補助空気調節弁の開度位置とを対応させるイニシャライズ処理を行なうにあたって、補助空気調節弁を閉弁限界および開弁限界のいずれかに駆動するようにステップモータを作動せしめるようにした補助空気調節弁のステップモータ制御方法において、前記イニシャライズ処理の実行時に閉弁限界および開弁限界のいずれかに補助空気調節弁を駆動するにあたって、ステップモータの駆動周波数および駆動電圧を、補助空気調節弁の開度調節による補助空気量制御実行時よりも各々小さくし、且つ前記駆動電圧の下限をバッテリ電圧とすることを特徴とする。
ところで、本発明者がバウンスバック現象について究明した結果、(1) ステップモータのロータを含む作動部の固有振動数すなわち前記作動部の重量と、(2) 補助空気調節弁を駆動する際の摩擦抵抗と、(3) ステップモータの駆動推力すなわち駆動電圧と、(4) 共振に影響する駆動周波数とが、バウンスバック現象の生じる要因であることが判明しており、(1),(2) については、ステップモータおよび補助空気調節弁の構成上変化させ得ないものであるのに対し、(3),(4) については変化させ得るものである。したがって、駆動周波数および駆動電圧のうち少なくとも駆動電圧を、補助空気調節弁の開度調節による補助空気量制御実行時よりも小さくするだけの簡便な制御により、バウンスバック現象が生じることを防止することができる。しかも請求項1の発明のように駆動電圧だけを小さくするようにしたときには、駆動周波数が高いままでよいので制御速度を速くすることができ、また駆動電圧および駆動周波数をともに小さくするようにすれば、バウンスバック現象の発生をより確実に防止することができ、この際、駆動電圧については、前記脱調が生じるおそれのない値(請求項2の発明ではバッテリ電圧)まで低下させることができる。
以上のように請求項1,2記載の各発明によれば、イニシャライズ処理の実行時に補助空気調節弁を閉弁限界および開弁限界のいずれかに駆動するときに、ステップモータの駆動電圧及び駆動周波数のうち少なくとも駆動電圧を、補助空気調節弁の開度調節による補助空気量制御実行時よりも小さくするだけの簡便な制御により、バウンスバック現象が生じることを防止することができる。
また特に請求項1記載の発明では、ステップモータの駆動周波数を変化させずに、同モータの駆動電圧だけを小さくすることができ、この場合には駆動周波数は高いままでよいので制御速度を速くすることができる。
また特に請求項2記載の発明では、駆動電圧および駆動周波数を共に小さくし、且つその駆動電圧の下限をバッテリ電圧とするので、バウンスバック現象の発生をより確実に防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に例示した本発明の実施例および参考例に基づいて以下に具体的に説明する。
図1ないし図7は第1参考例を示すものであり、図1はスロットル装置の構成を示す概略断面図、図2はアイドル調節弁およびステップモータの縦断側面図、図3はイニシャライズ処理手順を示すフローチャート、図4は駆動電圧および駆動周波数によるバウンスバック現象の発生を測定した結果を示すグラフ、図5はイニシャライズ処理時のステップモータ駆動信号およびアイドル調節弁作動位置の変化を示す図、図6はアイドル調節弁および動力伝達手段の全閉位置からの作動状態を順次示す図、図7はイニシャライズ後のアイドル調節弁の実位置および目標位置の変化を示す図である。
先ず図1において、エアクリーナACおよびエンジンE間を結ぶ吸気通路1の中間部にはスロットルボディ2が設けられており、該スロットルボディ2には、吸気通路1の開度を調節するスロットル弁3が回動可能に配設されるとともに、該スロットル弁3を迂回するバイパス通路4が設けられる。該バイパス通路4は、エンジンEのアイドリング時にアイドル用吸気を導くものであり、該バイパス通路4の開度を調節する補助空気調節弁としてのアイドル調節弁Vが、アイドル回転速度を制御すべくスロットルボディ2に配設される。
図2を併せて参照して、アイドル調節弁Vは、バイパス通路4の上流側4aに連なる弁孔5を形成してバイパス通路4の途中に設けられた弁座6と、バイパス通路4の下流側4bから弁座6に着座可能な弁体7とを備え、該弁体7が、スロットルボディ2に取付けられるステップモータMに動力伝達手段8を介して連結される。
ステップモータMは、従来周知のものであり、その構造について詳細には説明しないが、外周面に永久磁石9を有するロータ10と、該ロータ10の外周面との間にわずかな間隙を隔てて固定配置されるとともに軸方向に隣接した一対のステータ11,12とを備える。両ステータ11,12は、合成樹脂から成る筒状のモールド部13に共通に設けられており、ロータ10は、軸方向の移動を阻止されるようにしてボールベアリング14を介して該モールド部13に回転自在に支承される。
動力伝達手段8は、弁体7に一端が固定される弁軸15と、ステップモータMのロータ10とが螺合されて成るものである。すなわち弁軸15に設けられた雄ねじ16が、ロータ10に同軸に設けられたねじ孔17に螺合されるものであり、弁軸15の外面にその軸方向に沿って突出された突条18が、前記モールド部13に設けられた案内溝19に嵌合されることにより、弁軸15の軸線まわりの回転は阻止される。したがってステップモータMの回転に応じて弁軸15が軸方向に作動することになり、それによりアイドル調節弁Vが開閉作動することになる。しかも弁体7と、前記モールド部13との間には、コイル状の戻しばね20が設けられており、この戻しばね20のばね力により、アイドル調節弁Vは閉弁方向、すなわち弁体7を弁座6に着座せしめる方向に付勢されることになる。
再び図1において、ステップモータMの作動は、制御ユニットCにより制御されるものであり、この制御ユニットCは、エンジン完爆まではオープンループ制御によりステップモータMの作動を制御するが、エンジン完爆後には、エンジン冷却水温に応じた目標エンジン回転数となるようにフィードバック制御によってステップモータMの作動を制御する。而してエンジン完爆までのオープンループ制御において制御ユニットCは、アイドル調節弁Vの開度位置をその基準位置からのステップモータMの作動パルス数に予め対応させておき、前記基準位置からのステップモータMの作動パルス数によって定まるアイドル調節弁Vの現在位置を、エンジン運転状態(詳しくはエンジン冷却水温)に応じて始動に必要な開度として予め定められる目標位置に一致させるべく、目標位置および現在位置間の差に対応したパルス数のパルス信号を出力してステップモータMの作動を制御する。
ところで、ステップモータMの作動パルス数と、アイドル調節弁Vの開度位置とを対応させるイニシャライズ処理は、たとえば点火スイッチを遮断した直後に実行されるものであり、そのイニシャライズ処理を行なうにあたって制御ユニットCは、図3で示す手順に従ってステップモータの作動を制御する。
図3のステップS1では繰返し回数Nを「0」に設定し、ステップS2ではその繰返し回数Nが設定回数「N0」以上となったかどうかを確認し、N<N0であるときには、ステップS3で繰返し回数Nに「1」を加算し、さらにステップS4でステップモータMの作動パルス数MPを「1」だけ減算して、ステップS2に戻る。
前記設定回数「N0」は、アイドル調節弁Vを全開位置から全閉位置まで駆動するためのステップモータMの作動パルス数以上の値に設定されるものであり、ステップS1からステップS4までの処理により、点火スイッチ遮断直後の位置がいずれにあっても、アイドル調節弁Vが閉弁限界まで駆動されることになる。すなわちアイドル調節弁Vは、弁体7が弁座6に突き当てられるまで全閉側に駆動されることになる。
ステップS2で、N≧N0となったとき、すなわちアイドル調節弁Vが全閉位置となったときには、ステップS5において、ステップモータMの作動パルス数MPを「1」だけ加算し、ステップS6で、作動パルス数MPが所定のパルス数MP0に等しくなったかどうかを判断し、MP<MP0であるときにはステップS5に戻る。
ここで、前記所定のパルス数MP0は、動力伝達手段8におけるロータ10を、その動力伝達手段8でのバックラッシュ以上作動せしめるようにステップモータMを駆動するに足る値であり、ステップS5,S6の処理により、アイドル調節弁Vが全閉位置から設定位置まで開弁方向に駆動されることになる。
このようにアイドル調節弁Vが設定位置まで開弁作動せしめられた後のステップS7では、前記設定位置をアイドル回転速度制御の基準位置として定めるべくステップモータMの作動パルス数Mをリセットする。
さらに次のステップS8では、ステップモータMの作動パルス数MPを「1」だけ加算し、ステップS9で作動パルス数MPが所定のパルス数MP1に等しくなったかどうかを判断し、MP<MP1であるときにはステップS8に戻る。
したがって、ステップモータMの作動パルス数のリセット完了後に、ステップモータMを所定のパルス数MP1だけ作動せしめ、アイドル調節弁Vが基準位置から開弁方向に駆動されることになり、その後、ステップS10で電源をOFFとしてステップモータMの作動を停止する。
ところで、上述のステップS1からS4までの処理によりステップモータMをその作動パルス数MPが設定回数「N0」に達するまで作動せしめるとき、すなわちアイドル調節弁Vを閉弁限界まで作動せしめるときには、ステップモータMの駆動周波数および駆動電圧の少なくとも一方を、アイドル空気調節弁Vの開度調節による補助空気量制御実行時すなわちアイドル空気制御実行時よりも小さくする。
本発明者がバウンスバック現象について究明した結果、(1) ステップモータMのロータ10を含む作動部の固有振動数すなわち前記作動部の重量と、(2) アイドル調節弁Vを駆動する際の摩擦抵抗と、(3) ステップモータMの駆動推力すなわち駆動電圧と、(4) 共振に影響する駆動周波数とが、バウンスバック現象の生じる要因であることが判明しており、(1),(2) については、ステップモータMおよびアイドル調節弁Vの構成上変化させ得ないものであるが、(3),(4) については変化させ得るものであり、駆動周波数および駆動電圧の少なくとも一方を小さく変化させることにより、バウンスバック現象の発生を防止することが可能となる。
一方、本発明者が、駆動電圧および駆動周波数をそれぞれ変化させてバウンスバック現象の発生を測定したところ、図4で示すような結果が得られている。この図4において、通常のアイドル制御時の駆動周波数FUは制御速度を速くするために比較的大きいが、バッテリ電圧の極端な低下時に脱調のおそれが生じる程度に大きく過ぎることはない値、たとえば200PPSに設定されており、その駆動周波数FUよりも小さな駆動周波数たとえば100PPSでは、バウンスバック現象が生じることはないことが判明している。そこで、イニシャライズ処理を行なうべくアイドル調節弁Vを閉弁限界まで作動せしめる際には、通常のアイドル制御時よりも低い駆動周波数である100PPSの駆動周波数でステップモータMを作動せしめることになる。
このような点火スイッチ遮断直後のイニシャライズ処理において、ステップモータMおよびアイドル調節弁Vの作動は、図5で示すようになり、点火スイッチをOFFとしてエンジンを停止した時刻t1 から閉弁方向に設定回数「N0」のパルス数だけステップモータMに駆動信号が与えられることにより、アイドル調節弁Vは、点火スイッチ遮断時にいずれの位置にあっても時刻t2 で確実に全閉状態となり、その後、所定のパルス数MP0だけステップモータMが開弁方向に作動せしめられることにより、時刻t3 でアイドル調節弁Vが全閉位置から設定位置まで開弁方向に駆動されたときに、その位置をアイドル回転速度制御の基準位置として定めるべくステップモータMの作動パルス数Mがリセットされる。さらに時刻t3 からは、所定のパルス数MP1だけステップモータMが開弁方向に作動せしめられ、時刻t4 でアイドル調節弁Vが基準位置からさらに開弁方向に作動したときに、ステップモータMの作動が停止することになる。
ここで、アイドル調節弁Vの全閉位置からの作動ならびにそのときの動力伝達手段8の作動状態は、図6で示すようになるものであり、図6(a)で示すアイドル調節弁Vの全閉時から、動力伝達手段8のバックラッシュδと、ステップモータMにおける励磁パターンのずれとを含む分だけステップモータMを作動せしめても、図6(b)で示すように、アイドル調節弁Vは全閉状態にあり、その後、ステップモータMをさらに作動せしめてアイドル調節弁Vを或る開度まで開弁したときにアイドル調節弁Vの基準位置としてステップモータMの作動パルス数がリセットされることになる。
次にこの参考例の作用について説明すると、点火スイッチ遮断直後には、アイドル調節弁VをステップモータMの作動により閉弁限界まで駆動し、その後、動力伝達手段8でのバックラッシュ以上ロータ10を作動せしめてアイドル調節弁Vを全閉位置から設定位置まで開弁方向に駆動し、その設定位置をアイドル回転速度制御の基準位置として定めるべくステップモータMの作動パルス数をリセットし、さらにステップモータMを所定のステップ数だけ開弁方向に作動せしめてアイドル調節弁Vを基準位置からさらに開弁方向に開弁する。
このような制御処理により、ステップモータMの作動パルス数をリセットした後には、目標位置までのステップモータMの作動と、該ステップモータMの作動に伴なうアイドル調節弁Vの実作動位置とは、図7で示すように変化する。
すなわち、イニシャライズ後には、アイドル調節弁Vの実作動位置は、目標位置よりも作動量ΔA(イニシャライズ時のステップモータMの全作動量から動力伝達手段8のバックラッシュδならびにステップモータMにおける励磁パターンのずれを減算した分)だけ大きくなり、目標位置までのステップモータMの作動に遅れることなくアイドル調節弁Vが開閉作動することになる。したがって、エンジン再始動時に、アイドル調節弁Vを目標開度まで速やかに作動せしめるようにして応答性の向上を図ることができる。しかも全閉近傍での微調節にあたっても、アイドル調節弁Vの開弁駆動および閉弁駆動で実作動位置が異なることはないので、正確なアイドル回転速度制御が可能であり、また実作動位置>目標位置であるので、エンジン回転速度がぎくしゃくすることを回避して安定的なアイドル回転速度制御を可能とし、エンストが生じる可能性を極力排除することができる。
また点火スイッチ遮断状態でアイドル調節弁Vは、全閉位置からわずかに開弁した位置にあるので、アイシングが生じるおそれもなく、イニシャライズ後にアイドル調節弁Vをさらに開弁保持しておくことにより、エンジン再始動時の目標開度までアイドル調節弁Vを速やかに作動せしめることができ、より一層始動性が向上する。
エンジン完爆後には、エンジン冷却水温に応じた目標エンジン回転数となるようにアイドル回転速度のフィードバック制御が行なわれるので、目標位置および実作動位置間にずれがあっても、目標位置に実作動位置が補正されていくので問題は生じない。
さらに、アイドル調節弁Vを閉弁限界まで駆動するときにステップモータMの駆動周波数および駆動電圧の少なくとも一方を小さくするので、簡単にバウンスバック現象の発生を防止することができる。
しかも駆動周波数および駆動電圧のうち駆動周波数を小さくするようにしたので駆動電圧は比較的高い値のままでよく、駆動電圧の低下に起因してアイドル調節弁Vの開度およびステップモータの作動パルス数の対応に脱調が生じるおそれはない。
図8は本発明の第1実施例を示すものであり、アイドル調節弁Vを閉弁限界まで駆動するときに、ステップモータMの駆動周波数をアイドル制御時の駆動周波数FUまで低下せしめるとともに、駆動電圧をバッテリ電圧である12Vまで図示しないレギュレータにより強制的に低下させるようにする。この構成以外は、本実施例と前記参考例とは同じである。
このようにすれば、バウンスバック現象の発生をより確実に防止することができ、この際、駆動電圧の下限を上記バッテリ電圧とすることにより、前記脱調が生じるおそれもない。
図9は上記第2実施例を示すものであり、アイドル調節弁Vを閉弁限界に駆動するときにステップモータMの駆動周波数を変化させずに、駆動電圧をバッテリ電圧である12Vまで図示しないレギュレータにより強制的に低下させるようにする。
このようにすれば、駆動周波数が高いままでよいので制御速度を速くしたままで、バウンスバック現象の発生を防止することができる。
図10および図11は第2参考例を示すものであり、図10はアイドル調節弁を閉弁限界に駆動する際の制御手順を示すフローチャート、図11はイニシャライズ処理時のステップモータ駆動信号、アイドル調節弁作動位置および駆動電圧の変化を示す図である。
先ず図10において、そのステップS11では、ステップモータMを閉弁限界および開弁限界のいずれかに駆動する直前に該ステップモータMに供給されている駆動電圧Vを検出し、ステップS12では、検出した駆動電圧Vが第1設定電圧V1以下であるか否かを判断し、検出した駆動電圧Vが第1設定電圧V1以下(V≦V1)のときには、ステップS13で駆動周波数をアイドル制御時の駆動周波数FUに等しく定め、検出した駆動電圧Vが第1設定電圧V1を超える(V>V1)であったときには、ステップS14において駆動周波数をアイドル制御時の駆動周波数FUよりも小さな駆動周波数F1に定める。
ステップS15では、定まった駆動周波数に対応した設定数「N0」のパルス数もしくは設定時間だけステップモータMを、上記ステップS13あるいはS14で定めた駆動周波数で駆動せしめるようにする。
ところで、前述の図4において、駆動電圧が或る電圧V1(たとえば14V)を超えると、アイドル制御時の駆動周波数FUよりも小さく定めた駆動周波数F1たとえば100PPSではバウンスバック現象の発生がなく、また駆動電圧が或る電圧V1以下のときには通常のアイドル制御時の駆動周波数FUと等しい駆動周波数でもバウンスバック現象の発生がないことがわかる。従って、前記電圧V1を第1設定電圧と定めるとともに、検出した駆動電圧Vが第1の設定電圧V1を超えるときの駆動周波数をアイドル制御時の駆動周波数よりも小さな前記駆動周波数F1と定めておくことにより、最適な駆動周波数でステップモータMを作動せしめてバウンスバック現象の発生を防止することができる。
このようなイニシャライズ処理時に、検出した駆動電圧Vが第1設定電圧V1以下であるときのステップモータ駆動信号およびアイドル調節弁作動位置は、前述の図11と同様となり、また検出した駆動電圧Vが第1設定電圧V1を超えたときのステップモータ駆動信号、アイドル調節弁作動位置および駆動電圧の変化は、図5で示すようになる。
図12および図13は本発明の第3参考例を示すものであり、図12はアイドル調節弁を閉弁限界まで駆動する際の制御手順を示すフローチャート、図13はイニシャライズ処理時のステップモータ駆動信号、アイドル調節弁作動位置および駆動電圧の変化を示す図である。
先ず図12において、そのステップS21では、ステップモータMを閉弁限界まで移動せしめる直前に該ステップモータMに供給されている駆動電圧Vを検出し、ステップS22では、検出した駆動電圧Vが第2設定電圧V2未満であるか否かを判断し、検出した駆動電圧Vが第2設定電圧V2未満(V<V2)であるときには、ステップS23で駆動周波数をアイドル制御時の駆動周波数FUよりも大きな駆動周波数F2に定め、検出した駆動電圧Vが第2設定電圧V2以上(V≧V2)であったときには、ステップS24において、駆動周波数をアイドル制御時の駆動周波数FUよりも小さな駆動周波数F1に等しく定める。
ステップS25では、定まった駆動周波数に対応した設定数「N0」のパルス数もしくは設定時間だけステップモータMを、上記ステップS23あるいはS24で定めた駆動周波数で駆動せしめるようにする。
ところで、前述の図4において、通常のアイドル制御時の駆動周波数FUよりも大である駆動周波数F2(たとえば300PPS)以上の領域では、駆動電圧が或る電圧V2(たとえば18V)未満であれば、共振点を超えたためと思われるがバウンスバック現象の発生がなく、駆動電圧が或る電圧V2を超えると、アイドル制御時の駆動周波数FUよりも小さく定めた駆動周波数F1ではバウンスバック現象の発生がないことがわかる。したがって、前記電圧V2を第2設定電圧と定め、検出した駆動電圧Vが第2設定電圧V2未満であるときの駆動周波数を前記駆動周波数F2と定め、検出した駆動電圧Vが第2設定電圧V2以上であるときの駆動周波数を前記駆動周波数F1と定めておくことにより、最適な駆動周波数でステップモータMを作動せしめてバウンスバック現象の発生を防止することができる。
このようなイニシャライズ処理時時に、検出した駆動電圧Vが第2設定電圧V1以上であるときのステップモータ駆動信号およびアイドル調節弁作動位置は、前述の図5と同様となり、また検出した駆動電圧Vが第2設定電圧V1未満であったときのステップモータ駆動信号、アイドル調節弁作動位置及び駆動電圧の変化は、図13で示すようになる。
ところで、上記第3参考例において、検出した駆動電圧Vが第2設定電圧V1未満であったときに、駆動周波数をF2まで上昇せしめると同時に、駆動電圧を12Vまで低下せしめるようにしてもよい。
以上、本発明の実施例および参考例を詳述したが、本発明は上記実施例および参考例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
たとえば、上記実施例では、点火スイッチの遮断直後にイニシャライズ処理を行なう場合について説明したが、イニシャライズ処理を実行するタイミングは、点火スイッチの遮断直後に限られるものではなく、エンジン停止直後、エンジン始動後もしくは車両走行中にイニシャライズ処理を行なうことも可能である。
また上記実施例では、アイドル制御時の駆動周波数FUを200PPS、駆動周波数F1を100PPS、駆動周波数F2を300PPS、第1設定電圧V1を14V、第2設定電圧を18Vとして説明したが、これらの駆動周波数や設定アイドル調節弁V、ステップモータMの種類や重量に応じて適宜変更可能なものである。
さらにイニシャライズ処理時にアイドル調節弁Vを開弁方向に突き当てるように駆動するものについても本発明を適用可能である。
第1参考例に係るスロットル装置の構成を示す概略断面図 アイドル調節弁およびステップモータの縦断側面図 イニシャライズ処理手順を示すフローチャート 駆動電圧および駆動周波数によるバウンスバック現象の発生を測定した結果を示すグラフ イニシャライズ処理時のステップモータ駆動信号およびアイドル調節弁作動位置の変化を示す図 アイドル調節弁および動力伝達手段の全閉位置からの作動状態を順次示す図 イニシャライズ後のアイドル調節弁の実位置および目標位置の変化を示す図 本発明の第1実施例におけるイニシャライズ処理時のステップモータ駆動信号、アイドル調節弁作動位置および駆動電圧の変化を示す図 本発明の第2実施例におけるイニシャライズ処理時のステップモータ駆動信号、アイドル調節弁作動位置および駆動電圧の変化を示す図 第2参考例でのアイドル調節弁を閉弁限界まで駆動する際の制御手順を示すフローチャート イニシャライズ処理時のステップモータ駆動信号、アイドル調節弁作動位置および駆動電圧の変化を示す図 第3参考例でのアイドル調節弁を閉弁限界まで駆動する際の制御手順を示すフローチャート イニシャライズ処理時のステップモータ駆動信号、アイドル調節弁作動位置および駆動電圧の変化を示す図
符号の説明
4・・・バイパス通路
M・・・ステップモータ
V・・・補助空気調節弁としてのアイドル調節弁

Claims (2)

  1. スロットル弁(V)を迂回するバイパス通路(4)の開度を調節する補助空気調節弁(V)に連結されるステップモータ(M)の作動パルス数と、前記補助空気調節弁(V)の開度位置とを対応させるイニシャライズ処理を行なうにあたって、補助空気調節弁(V)を閉弁限界および開弁限界のいずれかに駆動するようにステップモータ(M)を作動せしめるようにした補助空気調節弁のステップモータ制御方法において、
    前記イニシャライズ処理の実行時に閉弁限界および開弁限界のいずれかに補助空気調節弁(V)を駆動するにあたって、ステップモータ(M)の駆動周波数を変化させずに、同モータ(M)の駆動電圧を、補助空気調節弁(V)の開度調節による補助空気量制御実行時よりも小さくすることを特徴とする、補助空気調節弁のステップモータ制御方法。
  2. スロットル弁(V)を迂回するバイパス通路(4)の開度を調節する補助空気調節弁(V)に連結されるステップモータ(M)の作動パルス数と、前記補助空気調節弁(V)の開度位置とを対応させるイニシャライズ処理を行なうにあたって、補助空気調節弁(V)を閉弁限界および開弁限界のいずれかに駆動するようにステップモータ(M)を作動せしめるようにした補助空気調節弁のステップモータ制御方法において、
    前記イニシャライズ処理の実行時に閉弁限界および開弁限界のいずれかに補助空気調節弁(V)を駆動するにあたって、ステップモータ(M)の駆動周波数および駆動電圧を、補助空気調節弁(V)の開度調節による補助空気量制御実行時よりも各々小さくし、且つ前記駆動電圧の下限をバッテリ電圧とすることを特徴とする、補助空気調節弁のステップモータ制御方法。
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