JP4091485B2 - ランフラットタイヤ用中子及びその組み付け方法 - Google Patents

ランフラットタイヤ用中子及びその組み付け方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リムに中子を組み付けたランフラットタイヤに関し、より詳細には、ランフラットタイヤ用中子と、その中子を備える空気入りタイヤ車輪、その中子の組み付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ランフラットタイヤとは、パンク等の障害によりタイヤ内部の空気圧の低下が生じたとしても、ある程度の距離を走行することができるタイヤのことをいう。このようなランフラット走行を可能にするためのタイヤ構造の1つとして、中子をリムのリムウェル部に組み付けたランフラットタイヤが知られている。
【0003】
当該中子タイプのランフラットタイヤでは、パンク等で空気圧の低下が生じた場合、中子がタイヤを内部から支持することで、ランフラット走行が可能となる。よって、中子には上記ランフラット走行を可能とする剛性が必要である。但し、中子を組み付けた後に、タイヤをリム組みすることは実質上できないため、タイヤのリム組みの途中に中子の組み付けを行う必要があり、その場合、タイヤのビード部とリムフランジの隙間から中子をタイヤ内面側に挿入する必要がある。更に、中子をタイヤ内面側に配置する際に、リムフランジを通過させる必要があるため、剛性を必要とする中子をリムに組み付ける作業は困難かつ煩雑であった。
【0004】
そこで従来は、中子のリムへの組み付けを容易にするため、例えば、下記特許文献1〜4に示す中子が提案されている。下記特許文献1では、片側のリムフランジが分解可能に構成されているので、片側のリムフランジが無い状態でタイヤおよび中子を組み付け、その後にリムを組み立てることができる。下記特許文献2では、リムにタイヤ軸方向の空洞を形成し、その空洞に中子を嵌合させると共に、スペーサーを嵌入して中子を固定する。下記特許文献3では、リムに設けた孔にボルト等を挿通して、又は環状の締め金によって中子を固定する。下記特許文献4では、2つのU字状部材に分割された中子がそれぞれ環状部を備える連結部を有し、中子の組み付けの際には、それぞれの連結部を相手の中子の凹部に差し込み、連結部の環状部に軸を挿通することで組み付けを行う。
【0005】
【特許文献1】
特開昭60−15207号公報(第4頁、図2)
【特許文献2】
米国特許第6470934号明細書(第1項、図10、図12)
【特許文献3】
米国特許第6505660号明細書(第1項、図1、図2)
【特許文献4】
米国再発行特許第32693号明細書(第1項、図1、図3)
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1〜3に係る中子は、特殊なリムに組み付けるものであり、一般のリムを備える通常の車輪には適用することができない。加えて、多大な工数や特殊な技能を必要とするだけでなく、中子の組み付け又は取り外しに特殊な工具や装置が必要となるために問題が多い。
【0006】
一方、図9に示したようなC字状を呈する従来の中子11をリム7に組み付ける場合、片側の端部のみをタイヤ8のビード部81とリムフランジ71との隙間Gに挿入することは困難である。中子11が柔軟性を有するもので多少撓むものであっても、タイヤ8の挿入側の反対に位置するビード部81等が障害となって、作業が煩雑となり好ましくない。また、上記特許文献4に係る中子のようなU字状部材であっても、前記挿入作業は煩雑である。更に、中子が複数個に分割されているため、タイヤ内面側において分割された中子を周方向に配置する必要があり、作業性を阻害するので好ましくない。
【0007】
以上のように、タイヤのリム組みの途中で組み付ける必要がある中子においては、その組み付け作業が困難であり、特に、タイヤのビード部とリムフランジとの隙間から中子を挿入して、タイヤ内面側に配置する作業が困難かつ煩雑であった。そこで、本発明の目的は、一般のリムを備える通常の車輪に適用することができ、タイヤのリム組みの途中において、リムへの組み付けを容易かつ円滑に行うことができる中子と、その中子を備える空気入りタイヤ車輪、その中子の組み付け方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、下記の如き本発明により達成できる。
【0009】
即ち、本発明のランフラットタイヤ用中子は、周方向の少なくとも1箇所に形成された分割部と、前記分割部に設けられた連結機構と、前記中子の内周面側に形成された少なくとも2箇所の切欠とを備え、前記切欠が前記中子の内周面の全幅にわたると共に、前記切欠の開口の中心線が、前記中子の幅方向に対して傾斜して形成され、前記切欠のそれぞれの傾斜方向を同一方向としたことを特徴とする。
【0010】
本発明のランフラットタイヤ用中子によれば、分割部を備えると共に内周面側に切欠が形成されていることで、中子の姿勢を容易にらせん状に撓ませることができる。中子をらせん状に撓ませることで、分割部における端部同士を離反させることができるため、組み付け作業においてタイヤのビード部とリムフランジとの隙間に片側の端部を円滑に挿入することができる。更に、中子の撓み具合を変えることで径方向寸法を制御することができるため、中子をタイヤ内面側に配置する際には、ビード部やリムフランジを容易に通過させることができる。尚、らせん状という表現は、特に断りを入れない限り、曲がりながら遠ざかる立体的な曲線を意味し、コイル状と同義である。
【0012】
切欠を中子の内周面の全幅にわたって形成することにより、中子の姿勢を容易にらせん状に撓ませることができる。また、それぞれの切欠を傾斜させ、傾斜方向を同一に形成することで、中子が所定方向に撓み易くなり、好適にらせん状にすることができる。中子をらせん状に撓ませることにより、後述のように、リムへの組み付け作業を容易かつ円滑に行うことができる。
【0013】
上記において、前記分割部における少なくとも片側の端部において、前記端部付近の前記切欠のみが、前記中子の幅方向に対して、他の前記切欠の傾斜方向と逆方向に形成されることが好ましい。
【0014】
これにより、中子の姿勢をらせん状に保ったまま、当該端部を含む所定の部分をらせん方向に反して撓ませることができる。そのため、組み付け作業においてタイヤのビード部とリムフランジとの隙間に中子を挿入する際に、当該部分をタイヤの周方向に沿わせることができ、より円滑に中子を挿入することができる。
【0015】
上記において、前記分割部における一方の端部の外周面側部分が周方向に突出して形成されると共に、他方の端部の内周面側部分が周方向に突出して形成されるものが好ましい。
【0016】
タイヤのビード部とリムフランジとの隙間から中子を挿入する際に、内周面側部分が周方向に突出して形成された端部から挿入することで、外周面側部分とタイヤの踏面裏との接触を抑制することができ、挿入作業が容易となる。更に、外周面側部分と内周面側部分との分割位置が周方向において離れているため、分割部におけるランフラット走行時の衝撃を緩和する効果も奏される。
【0017】
また、本発明の空気入りタイヤ車輪は、リムと、前記リムのリムウェル部に組み付けられる上記のランフラットタイヤ用中子と、前記中子を組み付けられたリムにリム組みされた空気入りタイヤとを備える。
【0018】
本発明の空気入りタイヤ車輪によると、上述した効果が得られる。すなわち、当該車輪が備える中子は一般のリムを備える通常の車輪に適用することができ、リムへの組み付けを容易に行うことができる。
【0019】
また、本発明のランフラットタイヤ用中子の組み付け方法は、周方向の少なくとも1箇所に形成された分割部と、内周面側に少なくとも2箇所の切欠とが形成された中子であって、前記切欠が前記中子の内周面の全幅にわたると共に、前記切欠の開口の中心線が、前記中子の幅方向に対して傾斜して形成され、前記切欠のそれぞれの傾斜方向を同一方向としたを用いて、前記中子をらせん状に撓ませる工程と、前記中子の前記分割部における片側の端部を、タイヤのビード部とリムフランジとの隙間に挿入する工程と、前記中子を前記隙間に挿入しながら略平面上に配置し、リムフランジを通過させてタイヤの内面側に配置する工程とを備える。
【0020】
本発明のランフラットタイヤ用中子の組み付け方法によると、中子の姿勢をらせん状に撓ませることで、分割部における端部同士を離反させることができ、タイヤのビード部とリムフランジとの隙間に片側の端部を容易に挿入することができる。そして、前記隙間に片側の端部を挿入した状態において、中子を前記隙間に挿入する際は、中子の姿勢がらせん状であるため径方向寸法を小さくすることができ、ビード部を容易に通過させることができる。更に、中子の前記隙間への挿入が進むにつれて、中子の撓み具合が変化し、径方向寸法を大きくすることができるので、リムフランジを容易に通過させることができる。よって、中子のタイヤ内面側への配置が容易になり、リムへの組み付け作業を円滑に行うことができる。
【0021】
上記において、前記中子を前記隙間に挿入する工程において、前記分割部における少なくとも片側の端部から前記端部付近の前記切欠に亘る部分を、前記らせん方向に反して撓ませるものが好ましい。
【0022】
これにより、中子の姿勢をらせん状に保ったまま、当該端部を含む所定の部分をらせん方向に反して撓ませることができる。そのため、中子の端部を前記隙間に挿入する際に、当該部分をタイヤの周方向に沿わせることができる。これによって、より円滑に中子を挿入することができる。
【0023】
上記において、前記中子を前記隙間に挿入する工程において、前記分割部の内周面側部分が周方向に突出して形成された端部から、前記隙間に挿入するものが好ましい。
【0024】
これにより、中子の端部を前記隙間に挿入する際に、内周面側部分が周方向に突出して形成された端部から挿入することで、外周面側部分とタイヤの踏面裏との接触を抑制することができ、挿入作業が容易となる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係るランフラットタイヤ用中子の一例を示す平面図である。図2は、図1に示した中子10を組み付けたリム7とリム7にリム組みしたタイヤ8の子午線方向の断面図である。
【0026】
図1及び図2に示したランフラットタイヤ用中子10は、1つの分割部5を備えたC字状の部材からなる。中子10の内周面はリム7のリムドロップ72に沿う形状を呈すると共に、4つの切欠6a、6b、6c、6dがその全幅にわたって形成されている。図1では、それぞれの切欠6が開いた状態を示しているが、図2に示すように中子10をリム7に組み付けた状態においては、それぞれの切欠6が閉じた状態になることが好ましい。これにより、中子の耐久性及び組み付け強度を高めることができる。また、本発明においては、切欠6が周方向に略等間隔に形成されていることが好ましく、その深さは中子10の径方向における厚みTの3/4であることが好ましい。これにより、後述する中子10の姿勢をらせん状に撓ませる作業を容易に行うことができる。尚、切欠6の深さは特に限定されず、中子10の大きさや硬度等によって適宜に選択することができる。
【0027】
分割部5は端部3と端部4を有し、端部3の外周面側部分31は周方向に突出して形成されている。一方、端部4は、内周面側部分42が周方向に突出して形成されている。また、外周面側部分31の先端領域における内周面側には鉤状部分33が形成されており、その形状と係合するように内周面側部分42における外周面側に凹部43が形成されている(これらは前記連結機構に相当する)。端部3を端部4に係合させることで、中子10の周方向長さが縮まり、図2に示すようにリム7に組み付けることが可能となる。端部3及び端部4には、ピン穴21と補助穴22がそれぞれ設けられており、これらの作用効果については後述する。
【0028】
図3は中子10を外周面側から見た図であり、図1において線Aで切断した中子10を分割部5を挟んで長手方向に並べた図である。尚、図3において、切欠6をその開口の中心線で示している。図4及び図5は、らせん方向に撓ませた中子10を示す図である。
【0029】
図3に示すように、中子10の内周面に形成された切欠6a、6b、6c、6dは、その開口の中心線が中子10の幅方向に対して傾斜するように形成されている。これによって中子10は所定の方向に撓み易くなり、図4に示すように、容易に中子10の姿勢をらせん状に撓ませることができる。切欠6の傾斜方向及び傾斜角度は特に限定されるものではないが、中子を好適にらせん状に撓ませるためには、それぞれの切欠6の傾斜方向を同一にすることが好ましく、開口の中心線を中子の幅方向に対して15°〜45°の角度で傾斜させることが好ましい。これらは中子の大きさや硬度等によって、適宜に選択することができる。
【0030】
更に、中子10の切欠6b、6c、6dの傾斜方向は同一であるが、端部4付近の切欠6aの傾斜方向は、他の切欠6b、6c、6dの傾斜方向と逆方向に形成されている。これにより、図5に示すように、中子10の姿勢をらせん状に保ったまま、端部4から切欠6aに亘る部分40だけをらせん方向に反してB方向に撓ませることができる。この効果については後述する。
【0031】
また、図3に示すように、端部3及び端部4の端面を、中子10の幅方向に対して傾斜して形成することが好ましい。タイヤ8のビード部81とリムフランジ71の隙間から中子10を挿入する際に、端部の角が鈍角となる側(図面上の端部4上方側)から挿入することで、作業を円滑に行うことができる。詳細は後述する。
【0032】
更に、本発明の中子10をリム7に組み付けた状態において、少なくとも端部3、4付近の切欠6a、6dの開動を防止可能な構成にすることが好ましい。例えば、図3に示すように、切欠6a、6dと交差する貫通孔23を設け、固定ピンを貫通孔23に挿入することによって切欠6a、6dの開動を防止するものでもよい。これにより、中子10の組み付け強度をより高めることができる。
【0033】
次に、本発明に係るランフラットタイヤ用中子10の組み付け方法について説明する。図6は、中子10をリム7に組み付ける方法を説明する断面図である。
【0034】
まず、リム7の片側のリムフランジ71が一対のビード部81、82の間に位置するように、リム7をタイヤ8に挿入する。次に、図4に示すように中子10の姿勢をらせん状に撓ませる。そして、図6に示すように、ビード部81とリムフランジ71の隙間Gに端部4を挿入する。このとき、中子10の姿勢をらせん状に撓ませているため、端部3と端部4を離反させることができ、端部4を容易に挿入することができる。
【0035】
図7は、中子の端部を隙間Gに挿入した状態を示す平面図であり、図7(a)は中子10における端部4の場合、図7(b)は端部4の端面が平面である場合を示す。尚、タイヤ踏面裏83及びビード部81の位置を破線で示している。
【0036】
図7(a)に示すように、中子10の端部4は、内周面側部分42が周方向に突出して形成されており、隙間Gへの挿入時に外周面側部分41とタイヤ踏面裏83との接触を遅らせることができる。一方、図7(b)に示すように、端部4の端面が平面であると、挿入してすぐに外周面側部分41がタイヤ踏面裏83に接触する。端部3から挿入した場合は、外周面側部分31が周方向に突出しているので尚更である。従って、中子10の端部4から挿入することによって、挿入量を大きく確保することができ、その後の挿入作業が容易となる。更に、端部4の角が鈍角となる側から挿入することで、タイヤ幅方向においてタイヤ踏面裏83との接触が遅れるため、挿入作業をより円滑に行うことができる。
【0037】
端部4の挿入の際、図5に示したように、中子10の姿勢をらせん状に保った状態で端部4から切欠aに亘る部分40だけをらせん方向に反して撓ませることが好ましい。これにより、図6に示したように、当該部分40をタイヤ10の周方向に沿わせることができ、端部4を円滑に挿入することができる。
【0038】
続いて、隙間Gに端部4を挿入した状態にある中子10を、略平面上に配置するようにして隙間Gに挿入する。このとき、中子10の姿勢はらせん状であるため、径方向寸法を小さくすることができ、ビード部81を容易に通過させることができる。そして、隙間Gへの挿入が進むにつれて撓み具合が変化し、径方向寸法を大きくすることができるので、リムフランジ71を容易に通過させることができる。よって、中子10をタイヤ内面側に円滑に配置することができる。
【0039】
中子10をタイヤ内面側に配置し終えた段階で、中子10はリム7と軸を略同じくして配置される。従って、端部3の先端に形成された鉤状部分33を、端部4に形成された凹部43に係合させることで、中子10をリム7に組み付けることができる。このとき、ピン穴21にコの字型ピンを挿入することにより、中子10の連結を確実にし、同時に組み付け強度を高めることができる。また、貫通孔23に固定ピンを挿入することで、切欠6a、6dの開動を防止することができる。尚、補助穴22にリムフランジ71から突き出る長さの棒状治具を挿入することで、隙間Gを開いた状態にしておくことができるので、中子10を連結する作業およびピンを挿入する作業を好適に行うことができる。中子10をリム7に組み付けた後は、ビード部81をリムフランジ71の内面側にはめ込むことで、図2に示すようなタイヤ車輪が組み立てられる。
【0040】
[他の実施形態]
(1)前述の実施形態では、中子10が1つの分割部5を備える例を示したが、本発明に係る中子はこれに限定されるものではない。また、4つの切欠6が形成される例を示したが、本発明では少なくとも2箇所の切欠が形成されていればよく、これに限定されるものではない。尚、切欠が1箇所の場合は、中子の姿勢を容易にらせん状に撓ませ得る効果が小さくなるので好ましくない。
【0041】
(2)前述の実施形態では、切欠6の中子径方向の断面形状が三角形を呈する例を示したが、本発明に係る切欠はこの形状に限定されるものでなく、例えば、図8(a)及び(b)に示すような形状であってもよい。また、図8(c)に示すように、切欠6が中子径方向に対して傾斜して形成されているものであってもよい。
【0042】
(3)前述の実施形態では、端部4付近の切欠6aの傾斜方向のみが、他の切欠6b、6c、6dの傾斜方向の逆方向に形成された例を示したが、本発明では、端部3付近の切欠6dの傾斜方向も、他の切欠6b、6cの傾斜方向の逆方向に形成されたものであってもよい。これにより、隙間Gへの中子10の挿入作業の終盤において、端部3をタイヤ8の周方向に沿わせることができ、円滑に中子10を挿入することができる。
【0043】
(4)前述の実施形態では、端部3の先端に形成された鉤状部分33を端部4に形成された凹部43に係合させることで、分割部5を連結する例を示したが、本発明に係る中子が備える連結機構はこれ以外のものでもよく、特に限定されない。例えば、ボルトとナットにより連結されるもの等でもよい。
【0044】
(5)本発明の中子の組み付け方法は、片側の端部が前記隙間に挿入された状態において、中子をらせん方向(撓ませた方向)に沿って回し込みながら挿入するものでもよい。すなわち、図6において、中子10をらせん方向Sに沿って回し込みながら挿入することで、タイヤ内面側に中子10を配置するものでもよい。中子10を回し込む際、上述のように、端部4の外周面側部分41とタイヤ踏面裏83との接触は好適に抑制されるため、中子10を円滑にタイヤ内面側に配置することができる。また、更に円滑に中子10を挿入するために、端部4の外周面側部分41及び内周面側部分42の外周側角部に対して、面取りを施すこと又は曲面に形成することが好ましい。
【0045】
(6)本発明の中子は、内周面側部分と外周面側部分とが複数個に分割可能に構成されたものでもよい。これにより、中子の径方向の厚みが小さく形成できるため、より撓み易くなり、ビード部81とリムフランジ71との隙間Gから容易に挿入することができる。尚、分割された全ての中子が、本発明に係る中子である必要は無く、通常の中子との組み合わせであってもよい。更に、最外周面側に配置される中子以外の中子は、連結機構を備えないものであってもよい。
【0046】
上記において、分割された中子の材質はそれぞれ異なるものでもよく、例えば、3分割される中子において、繊維補強されたゴム組成物からなる外側中子と、比較的硬度の大きいプラスチックからなる中間中子と、ゴム組成物からなる内側中子とからなるものでもよい。尚、少なくとも中子の最内周面側に弾性体を用いることで、中子とリム7との密着性が高められ、高速走行により遠心力がかかった場合に中子の浮き上がりを抑制することができる。
【0047】
(7)本発明に係る中子は可撓性材料からなることが好ましい。可撓性材料としては架橋ゴム材料と熱可塑性エラストマーのいずれも使用可能である。架橋ゴム材料を構成するゴム材料としては、天然ゴムの他、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、シリコンゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム等の合成ゴムが例示される。これらのゴム材料は必要に応じて2種以上を併用してもよい。熱可塑性エラストマーとしては、公知の熱可塑性エラストマーは限定なく使用可能であり、具体的にはポリエステルエラストマー、ポリオレフィンエラストマー、ポリアミドエラストマー等が例示される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るランフラットタイヤ用中子の一例を示す平面図
【図2】リムに組み付けた中子の断面図
【図3】外周面側から見た中子を示す図
【図4】らせん状に撓ませた中子の斜視図
【図5】らせん状に撓ませた中子の斜視図
【図6】本発明の中子をリムに組み付ける様子を示す図
【図7】中子の端部を隙間Gに挿入した状態を示す平面図
【図8】他の実施形態に係る切欠を示す図
【図9】従来の中子をリムに組み付ける様子を示す図
【符号の説明】
3、4 端部
5 分割部
6 切欠
7 リム
8 タイヤ
10 中子
71 リムフランジ
81 ビード部
G ビード部とリムフランジとの隙間

Claims (7)

  1. リムに組み付けられるランフラットタイヤ用中子において、
    周方向の少なくとも1箇所に形成された分割部と、
    前記分割部に設けられた連結機構と、
    前記中子の内周面側に形成された少なくとも2箇所の切欠と、を備え
    前記切欠が前記中子の内周面の全幅にわたると共に、前記切欠の開口の中心線が、前記中子の幅方向に対して傾斜して形成され、前記切欠のそれぞれの傾斜方向を同一方向としたことを特徴とするランフラットタイヤ用中子。
  2. 前記分割部における少なくとも片側の端部において、前記端部付近の前記切欠のみが、前記中子の幅方向に対して、他の前記切欠の傾斜方向と逆方向に形成されることを特徴とする請求項1記載のランフラットタイヤ用中子。
  3. 前記分割部における一方の端部の外周面側部分が周方向に突出して形成されると共に、他方の端部の内周面側部分が周方向に突出して形成されることを特徴とする請求項1又は2記載のランフラットタイヤ用中子。
  4. リムと、前記リムのリムウェル部に組み付けられる請求項1〜3いずれかに記載のランフラットタイヤ用中子と、前記中子を組み付けられたリムにリム組みされた空気入りタイヤと、を備える空気入りタイヤ車輪。
  5. 周方向の少なくとも1箇所に形成された分割部と、内周面側に少なくとも2箇所の切欠とが形成された中子であって、前記切欠が前記中子の内周面の全幅にわたると共に、前記切欠の開口の中心線が、前記中子の幅方向に対して傾斜して形成され、前記切欠のそれぞれの傾斜方向を同一方向とした中子を用いて、前記中子をらせん状に撓ませる工程と、前記中子の前記分割部における片側の端部を、タイヤのビード部とリムフランジとの隙間に挿入する工程と、
    前記中子を前記隙間に挿入しながら略平面上に配置し、リムフランジを通過させてタイヤの内面側に配置する工程と、
    を備えることを特徴とするランフラットタイヤ用中子の組み付け方法。
  6. 前記中子を前記隙間に挿入する工程において、前記分割部における少なくとも片側の端部から前記端部付近の前記切欠に亘る部分を、前記らせん方向に反して撓ませることを特徴とする請求項5記載のランフラットタイヤ用中子の組み付け方法。
  7. 前記中子を前記隙間に挿入する工程において、前記分割部の内周面側部分が周方向に突出して形成された端部から、前記隙間に挿入することを特徴とする請求項5又は6記載のランフラットタイヤ用中子の組み付け方法。
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