JP4090612B2 - 隠蔽情報記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報が記録された基材同士が剥離可能に接着された隠蔽情報記録媒体に関し、特に、隠蔽された情報を見るために、記録媒体を剥離しやすい隠蔽情報記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
定期預金の満期のお知らせや電話料金の口座振替通知などの親展性が高い情報を通知する場合や、情報量の多いダイレクトメールを送付する場合など、本来であれば、封書で送る必要のある状況で、封書と葉書の郵便料金の価格差から、表裏に情報が記録された基材を折り畳み若しくは積層して剥離可能に疑似接着させて郵送することが行われている。
この複層化された葉書の受取人は、複層化された葉書の基材を剥離することによって、葉書の内面に隠蔽されている情報を確認することができる。
【0003】
このような複層化葉書は、基材に塗布した感圧粘着剤同士を密着させることで再剥離可能に接着するもの(実用新案第2549216号)や、フィルムに樹脂をコーティングし、さらに接着剤を両面に設けて基材に接着させ、フィルムと樹脂の界面から剥離可能にしたもの(特許第2645535号)が知られている。
しかしながら、これら複層化葉書は、郵送過程で突発的に剥離しないように、ある程度強い力で基材同士を接着しているため、葉書の内面に隠蔽されている情報を確認する際に、うまく剥離できないことがあった。
そこで、例えば、葉書の一端で基材の重なりをずらすこと(特公平8−15827号)や、基材のコーナー部分をカットすることが提案されている。
【0004】
葉書の一端で基材の重なりをずらす特公平8−15827号の方法では、図6に示すように、疑似接着シート100として、透明な樹脂層102が透明な樹脂フィルム101にコーティングされて剥離面を構成し、さらに、透明な感熱接着剤層103が樹脂フィルム101と樹脂層102の外側の両面に設けられたものが用いられている。
このような疑似接着シート100を、図7のように、第1基材104と第2基材105の間に挟み込んで加熱加圧することで透明な感熱接着剤層103により一体化され、第1基材104と第2基材105が剥離可能な葉書110となっている。
この葉書110の受取人は、宛名面106を保持部として、第1基材104を第2基材105から剥離し、第1基材104と第2基材105とで隠蔽されている情報を見ることができる。
【0005】
また、基材のコーナー部をカットして剥離のための保持部とする方法は、上述の疑似接着シート100と同様の疑似接着シート200を用いて、図8に示すように、第1基材204と予めコーナー部207が除去されている第2基材205とを剥離可能に一体化した葉書210としている。
この葉書210では、第1基材204のコーナー部207と重なる部分が、第2基材205から第1基材204を剥離する際の保持部となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、葉書料金で郵送できる基材の大きさが限られていることから、前述の葉書110では、基材の重なりを葉書の一端でずらすことによって保持部を作成しているため、図7のように、保持部を大きくしようとすると、第1基材104と第2基材105とが重なる部分が少なくなり、隠蔽情報として送付できる情報量も少なくなってしまうという問題がある。
また、疑似接着シートの表裏面とも最表面が感熱接着剤であるため、図8の葉書の場合、除去されたコーナー部207で疑似接着シート200が露出していると、加熱加圧によって第1基材204と第2基材205とを一体化する際に、圧着ローラーや他の葉書と接着してしまう。
現在、市販されている疑似接着シートは、図8の上下方向に複数連接されたロール形態で供給されていることから、図8のように、コーナー部207で疑似接着シート200が露出しないようにすると、コーナー部207以外の葉書の端部でも、第1基材204と第2基材205とを接着することができず、郵送時などに、この非接着部分に他の郵便物が巻き込まれてしまうという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、隠蔽情報が記録できる領域をほとんど減らさずに、また、基材の非接着部分を実質的に作り出すことがない、容易に開封できる隠蔽情報記録媒体の提供を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明の隠蔽情報記録媒体は、第1接着層、透明又は半透明なフィルム、透明又は半透明な樹脂層、及び、第2接着層が順次積層されている疑似接着シートと、第1基材と、第2基材とを有し、疑似接着シートの第1接着層に第1基材が接着され、疑似接着シートの第2接着層に第2基材が接着され、第1基材又は第2基材に記録されている情報が隠蔽されている情報記録媒体において、フィルムと樹脂層との界面で第1基材と第2基材とを剥離するための切り込み部が第2基材に設けられている。
なお、第1基材と第2基材とが、連接された1枚の基材を折り畳んだものであってもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の情報記録媒体について、図面に基づいて詳細に説明する。
ここで、図1から図5は、本発明の隠蔽情報記録媒体の実施例を説明するための図、図1は第1基材及び第2基材の表面を説明するための図、図2は第1基材及び第2基材の裏面を説明するための図、図3は実施例の断面図、図4は剥離しかかった状態の断面図、図5は切り込み部の変形例を示す図である。
【0010】
実施例の隠蔽情報記録媒体においては、図1及び図2に示すように、第1基材1は、切り取り予定線m1、m2、n2、及び、折り予定線lに囲まれた領域の部分であり、また、第2基材2は、切り取り予定線m1、m2、n1、及び、折り予定線lに囲まれた領域の部分である。
第1基材1と第2基材2とは、折り予定線lを境として連接されており、印字や疑似接着加工を容易に行えるように、連接された基材の両側に、マージナルパンチホールが形成され、さらに、図の上下方向に、第1基材及び第2基材が複数連接された、連続帳票の形となっている。
【0011】
第1基材1の表面には宛名情報や隠蔽する必要のない情報などが印字又は印刷されており、裏面には隠蔽する必要がある情報や表面に記録しきれない情報が印字又は印刷されている。
第2基材2には、切り込み部3が、実際の切り取りが切り取り予定線からずれた場合を考慮して、切り取り予定線m2及びn1から少しはみ出るように設けられており、この切り込み部3の外側が剥離の際の保持部4となる。
切れ込み部3を第1基材1と第2基材2を一体化した後ではなく、一体化前に設けるのは、一体化後では、加工が困難なためである。
第2基材2の表面には、「ここから剥がして下さい。」というような剥離のきっかけである保持部を明示する記載があり、特に隠蔽する必要のない情報などが印字又は印刷されており、裏面には、第1基材1と同様に、隠蔽する必要がある情報や表面に記録しきれない情報が印字又は印刷されている。
【0012】
図3は、第1基材1と第2基材2とが疑似接着シート5によって一体化された隠蔽情報記録媒体10の部分断面図である。
疑似接着シート5は、ポリエステルフィルムなどである透明又は半透明なフィルム51と、その片面に塗布された熱可塑性樹脂からなる透明又は半透明な樹脂層52と、フィルム51の外側面に形成され、第1基材1に接着するための感熱接着剤からなる第1接着層53、樹脂層52の外側面に形成され、第2基材2に接着するための感熱接着剤からなる第2接着層54とから構成されており、フィルム51と樹脂層52との界面から剥離することができる。
この疑似接着シート5の詳細については、特公平8−15827号公報や特許第2645535号公報に詳しく記載されており、この特許の出願人から購入することができる。
保持部4を形成する切り込み部3は、第2基材2にのみ設けられており、疑似接着シート5には形成されていない。
【0013】
図4は、剥離しかかった隠蔽情報記録媒体の断面図であり、保持部4をおさえて隠蔽情報記録媒体10を反らせると、切り込み部3のところから、フィルム51と樹脂層52の界面で剥離しはじめる。
これは、第2接着層54及び樹脂層52がともに塗布により形成された層であるため、層内の結合力が弱く、切り込み部3と接する第2接着層54に応力が集中すると、第2接着層54と樹脂層52が引き裂かれてしまい、切り込み部3の切り込みが剥離面であるフィルム51と樹脂層52の界面に到達し、容易に第1基材1と第2基材2とを剥離することができる。
一方、仮に第1基材1に切り込み部を設けた場合、第1接着層53は第2接着層54と同様に引き裂かれるが、フィルム51は、その層内の結合力が強く、また、柔軟性があるため、応力が集中した近辺のフィルムが伸びてしまい、裂け目が剥離面であるフィルム51と樹脂層52との界面に到達せず、剥離のきっかけにならない。
【0014】
以上、本発明の実施例について説明してきたが、本発明は、前述の実施例に限定されるものではなく、発明の範囲内において、様々な変形が可能である。
例えば、切り込み部は、隠蔽情報記録媒体が反らされたときに、保持部が第2基材から離れるようなものであればよく、目の細かいミシン目であるマイクロミシンや、連接部の少ないミシン目であってもよい。
また、保持部は、隠蔽情報記録媒体のコーナー部に設ける必要はなく、切り取り予定線n1に隣接して又は近隣に半円状(図5(a))、多角形状(図5(b))、ライン状(図5(c))のように設けてもよい。
さらに、第1基材と第2基材が折り線を介して連接されている必要はなく、全く別の2種類の基材を用いてもよく、さらにまた、基材は2つに限らず、3つでも、4つでもよく、連続帳票でなくてもよい。
また、本発明の隠蔽情報記録媒体としては、葉書以外に、給与明細書などの郵送しない通知書、カタログ、くじなどに利用することができる。
【発明の効果】
本発明の隠蔽情報記録媒体は、疑似接着シートの樹脂層側の基材である第2基材に切り込み部を設けたことにより、隠蔽情報が記録できる領域を充分に確保でき、また、基材の非接着部分を実質的に作り出すことがなく、さらに、容易に開封できる剥離のきっかけとなる保持部を設けることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の第1基材及び第2基材の表面を説明するための図である。
【図2】本発明の実施例の第1基材及び第2基材の裏面を説明するための図である。
【図3】本発明の実施例の断面図である。
【図4】本発明の実施例の剥離しかかった状態を示す断面図である。
【図5】図5は切り込み部の変形例を示す図である。
【図6】特公平8−15827号の疑似接着シートを説明するための図である。
【図7】特公平8−15827号の隠蔽情報記録媒体を説明するための図である。
【図8】従来のコーナーカットされた隠蔽情報記録媒体を説明するための図である。
【符号の説明】
1 第1基材
2 第2基材
3 切り込み部
4 保持部
5 疑似接着シート
51 フィルム
52 樹脂層
53 第1接着層
54 第2接着層
10 隠蔽情報記録媒体
m1,m2,n1,n2 切り取り予定線
l 折り予定線
Claims (2)
- 第1接着層、透明又は半透明なフィルム、透明又は半透明な樹脂層、及び、第2接着層が順次積層されている疑似接着シートと、第1基材と、第2基材とを有し、前記疑似接着シートの前記第1接着層に前記第1基材が接着され、前記疑似接着シートの前記第2接着層に前記第2基材が接着され、前記第1基材又は前記第2基材に記録されている情報が隠蔽されている情報記録媒体において、前記フィルムと前記樹脂層との界面で前記第1基材と前記第2基材とを剥離するための切り込み部が前記第2基材に設けられていることを特徴とする隠蔽情報記録媒体。
- 前記第1基材と前記第2基材とが、連接された1枚の基材を折り畳んだものである請求項1記載の隠蔽情報記録媒体。
Priority Applications (1)
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JP05110899A JP4090612B2 (ja) | 1999-02-26 | 1999-02-26 | 隠蔽情報記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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ID=12877619
Family Applications (1)
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JP05110899A Expired - Lifetime JP4090612B2 (ja) | 1999-02-26 | 1999-02-26 | 隠蔽情報記録媒体 |
Country Status (1)
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-
1999
- 1999-02-26 JP JP05110899A patent/JP4090612B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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