JP4089160B2 - 半導体マイクロアクチュエータおよびその製造方法 - Google Patents

半導体マイクロアクチュエータおよびその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体マイクロアクチュエータおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、半導体製造プロセスによって製造される極小型の半導体マイクロアクチュエータが各種提案されている。この種の半導体マイクロアクチュエータは、一般に半導体からなる枠状の支持基板の内側に可動子を配置し、支持基板の厚み方向に可撓性を有する可撓部材を介して支持基板と可動子とを連結した構造を有している。したがって、可撓部材を支持基板の厚み方向に撓ませることによって可動子を支持基板の厚み方向に変位させることができる。可撓部材を撓ませる構成としては、例えば、熱膨張係数の異なる複数の撓み層を積み重ねてバイメタルを形成し、このバイメタルを直熱式(バイメタル自身にヒータを持つ形式)または傍熱式(バイメタルとは別にヒータを持つ形式)で加熱する構成が一般的である。
【0003】
この種の半導体マイクロアクチュエータとしては、例えば図22および図23に示すように、周縁が矩形状に形成されている可動子2の4辺に可撓部材としての腕片3を連結し、腕片3を介して可動子2をシリコンよりなる枠状の支持基板1に連結した構成のものが考えられている。腕片3は、可動子2と支持基板1との間にシリコンよりなる撓み層6と金属膜からなる撓み層7とを積層して形成したバイメタルを備える可撓部8を有し、可撓部8における撓み層6にはバイメタルを加熱するヒータとしての加熱部(図示せず)が拡散抵抗により形成されている。また、腕片3において支持基板1側の端部には可撓部8と支持基板1との間の熱絶縁をする熱絶縁性材料よりなる熱絶縁部4が設けられている。熱絶縁部4はフッ素化系樹脂やポリイミド樹脂などの熱絶縁性能がシリコンよりも高い合成樹脂を用いて形成されている。なお、上述の拡散抵抗よりなる加熱部は支持基板1に形成された配線(図示せず)を介して支持基板1に設けられたパッド(図示せず)に接続されている。また、熱絶縁部4の材料として例えば感光性のポリイミド樹脂を使用する場合、熱絶縁部4を形成する工程は、ポリイミド樹脂の塗布→露光→現像→ベーキング(以下、キュアと称す)の流れで行われている。
【0004】
ところで、図22および図23に示した半導体マイクロアクチュエータは、マイクロバルブやマイクロリレーなどに用いられている。図22および図23に示した半導体マイクロアクチュエータを用いたマイクロバルブの一例を図24に示す。図24に示すマイクロバルブは、シリコン基板よりなるベース10に形成した弁口11を開閉する弁体として上記可動子2を利用するものであり、可動子2を弁口11の開口面に直交する方向に移動させることで弁口11を開閉する。可動子2は四角錐台状に形成されており、弁口11との対向面は平面になっている。ここに、可動子2の平面形状は長方形状になっている。また、弁口11の周部において可動子2との対向面には他の部位よりも突出する弁座12が形成され、弁座12の先端面は可動子2が密着して弁口11を確実に閉止できるように平面状に仕上げられている。しかして、弁口11は矩形状に開口してある。
【0005】
図24に示したマイクロバルブでは、腕片3が伸縮することによって可動子2が支持基板1の厚み方向に変位する際に、各腕片3の伸縮量が等しければ可動子2を平行に移動させることができ、弁口11に可動子2を隙間なく密着させることができる。
【0006】
また、上述の半導体マイクロアクチュエータを用いたマイクロリレーでは、例えば、可動子2の一面(図22における下面)に可動接点が設けられ、可動子2の変位により上記可動接点が接離する固定接点を設けたベースを支持基板1と接合して構成したものが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の半導体マイクロアクチュエータでは、可撓部8が熱膨張係数の異なる撓み層6と撓み層7とを積層して形成されているので、上述の加熱部に通電していない場合でも可撓部8に内部応力に起因した反りが発生してしまう。また、腕片3において可撓部8と支持基板1との間に熱絶縁部4を設けてあるが、熱絶縁部4を形成する材料がキュア工程において硬化する際に収縮するので、腕片3に反りが発生してしまう。したがって、上述の半導体マイクロアクチュエータでは、上述の加熱部に通電していない状態で腕片3に反りが発生しており、反り量の制御が難しいので、マイクロバルブに用いた場合には可動子2と弁座12との間の隙間寸法の制御が困難で流量制御が難しいという問題があり、マイクロリレーに用いた場合には所望の接点圧が得られない場合があるという問題があった。
【0008】
また、上述した半導体マイクロアクチュエータでは、可動子2を中心として4方向に可撓部材(腕片3)が形成されており、多数の方向から可動子2が拘束されているから、可動子2を変位させるために比較的大きなエネルギを要することになる。つまり、消費電力が比較的大きくなってしまう。しかも、可撓部8のバイメタルの特性ばらつきにより、可動子2が平行に変位しない(つまり、可動子2が傾いて変位する)ことがあり、マイクロバルブに用いた場合にあっては弁口11を閉止できない恐れがあり、マイクロリレーに用いた場合にあっては所望の接点圧が得られない恐れがあるとともに摩耗故障が起こりやすくなってしまう恐れがあった。
【0009】
また、消費電力を低減するために支持基板1と可動子2とを連結する腕片3を1本だけにすることも考えられるが、可動子2が平行に変位しないので、マイクロバルブに用いた場合にあっては弁口11を閉止できない、マイクロリレーに用いた場合にあっては所望の接点圧が得られないとともに摩耗故障が起こりやすいという問題があった。
【0010】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、可動子が傾くことなく変位可能で且つ従来よりも低消費電力化が可能な半導体マイクロアクチュエータおよびその製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、半導体よりなる枠状の支持部と、支持部の内側に配置され支持部の厚み方向に変位可能な半導体よりなる可動子と、可動子と支持部とを連結するとともに支持部の厚み方向に可撓性を有し且つ前記厚み方向に直交する面内で可動子を中心として回転対称性を有するように配置された複数の連結片と、支持部の内側で支持部の厚み方向において可動子に重なる部位に配置され可動子を押圧可能な押圧部と、互いに熱膨張係数の異なる層が重なり押圧部と支持部とを連結するとともに熱的膨張収縮により押圧部を前記厚み方向に変位させる腕片とを備えてなり、押圧部と可動子との互いの対向面の一方に2面間の距離を他の部位に比べて小さくする突部が突設されてなり、前記突部を可動子および押圧部よりも断熱性の高い材料により形成してなることを特徴とするものであり、支持部の厚み方向に可撓性を有し且つ前記厚み方向に直交する面内で可動子を中心として回転対称性を有するように配置された複数の連結片により可動子と支持部とが連結されており、支持部の厚み方向において可動子に重なる部位に配置され可動子を押圧可能な押圧部を備え、押圧部と支持部とを連結する腕片の熱的膨張収縮により押圧部が前記厚み方向に変位するから、可動子が傾くことなく平行に変位し、しかも、可動子と支持部とを連結している連結片を熱的膨張収縮させる必要がなく、押圧部と支持部とを連結する腕片は前記押圧部を平行に変位させる必要がなくて少なくとも1本あればよいから、従来構成よりも低エネルギで可動子を変位させることが可能になり、供給エネルギに対する可動子の変位量を従来構成よりも大きくすることが可能になるので、低消費電力化を図ることができる
【0012】
また、請求項1の発明は、押圧部と可動子との互いの対向面の一方に2面間の距離を他の部位に比べて小さくする突部が突設されてなるので、腕片や連結片などの反りに起因して可動子と押圧部との間の距離が大きくなるような場合に消費電力の増大を抑制することができる。
【0013】
また、請求項1の発明は、前記突部を可動子および押圧部よりも断熱性の高い材料により形成してなるので、腕片から押圧部および前記突部を介して可動子へ熱が伝わるのを防ぐことができ、供給エネルギに対する押圧部の変位量が低下することを防止できる。
【0014】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記連結片を4つ備え、前記各連結片が前記厚み方向に直交する面内でそれぞれ直線状に形成され、前記可動子を中心に十字状に配置されてなるので、前記連結片を撓みやすくしながらも前記可動子を平行に変位させることができ、しかも、平面形状が単純であるから半導体製造プロセスでの製造が容易になる。
【0015】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記支持部が矩形枠状であって、前記可動子の周縁が支持部の各辺に平行な矩形状を有し、前記各連結片は、前記可動子と前記支持部との対向する2辺に直交する方向に形成され一端部が前記可動子に連結された第1片と、前記可動子と前記支持部との対向する2辺に平行な方向に形成され一端部が前記支持部に連結された第2片との他端部同士が連結されたL字状の形状に形成されてなるので、請求項2の発明に比べて連結片の長さを長くすることができて連結片が撓みやすくなるから、供給エネルギに対する可動子の変位量をより大きくすることが可能になり、さらに低消費電力化を図ることができる。
【0016】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記支持部が矩形枠状であって、前記可動子の周縁が支持部の各辺に平行な矩形状を有し、前記各連結片は、前記可動子と前記支持部との対向する2辺に直交する方向に形成され一端部が前記可動子に連結された第1片と、第1片の他端部に一端部が連結され前記可動子と前記支持部との対向する2辺に平行な方向に形成された第2片と、第2片の他端部に一端部が連結されるとともに第2片に対して第1片と同じ側に形成されて他端部が前記支持部に連結された第3片とを有するので、請求項2および請求項3の発明に比べて連結片の長さを長くすることができて連結片が撓みやすくなるから、供給エネルギに対する可動子の変位量をより一層大きくすることが可能になり、より一層の低消費電力化を図ることができる。
【0017】
請求項5の発明は、半導体よりなる枠状の支持部と、支持部の内側に配置され支持部の厚み方向に変位可能な半導体よりなる可動子と、可動子と支持部とを支持部の厚み方向に直交する面内で可動子の全周にわたって連結するとともに支持部の厚み方向に可撓性を有する連結片と、支持部の内側で支持部の厚み方向において可動子に重なる部位に配置され可動子を押圧可能な押圧部と、互いに熱膨張係数の異なる層が重なり押圧部と支持部とを連結するとともに熱的膨張収縮により押圧部を前記厚み方向に変位させる腕片とを備えてなり、押圧部と可動子との互いの対向面の一方に2面間の距離を他の部位に比べて小さくする突部が突設されてなり、前記突部を可動子および押圧部よりも断熱性の高い材料により形成してなることを特徴とするものであり、支持部の厚み方向に可撓性を有する連結片によって可動子と支持部とが前記厚み方向に直交する面内で可動子の全周にわたって連結されており、支持部の厚み方向において可動子に重なる部位に配置され可動子を押圧可能な押圧部と支持部とを連結する腕片の熱的膨張収縮により押圧部が前記厚み方向に変位するから、可動子が傾くことなく平行に変位し、しかも、可動子と支持部とを連結している連結片を熱的膨張収縮させる必要がなく、押圧部と支持部とを連結する腕片は前記押圧部を平行に変位させる必要がなくて少なくとも1本あればよいから、従来構成よりも低エネルギで可動子を変位させることが可能になり、供給エネルギに対する可動子の変位量を従来構成よりも大きくすることが可能になるので、低消費電力化を図ることができる。また、可動子と支持部とが厚み方向に直交する面内で可動子の全周にわたって連結されているので、請求項2ないし請求項4の発明に比べて容易に製造することが可能となる
【0018】
また、請求項5の発明は、押圧部と可動子との互いの対向面の一方に2面間の距離を他の部位に比べて小さくする突部が突設されてなるので、腕片や連結片などの反りに起因して可動子と押圧部との間の距離が大きくなるような場合に消費電力の増大を抑制することができる。
【0019】
また、請求項5の発明は、前記突部を可動子および押圧部よりも断熱性の高い材料により形成してなるので、腕片から押圧部および前記突部を介して可動子へ熱が伝わるのを防ぐことができ、供給エネルギに対する押圧部の変位量が低下することを防止できる。
【0020】
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5の発明において、前記腕片は、前記押圧部を片持ちで支持するので、前記押圧部を拘束する方向が1方向になるから、前記押圧部を拘束する方向が複数ある場合に比べて低エネルギで前記押圧部を変位させることができ、結果的に供給エネルギに対する可動子の変位量をより大きくすることが可能になる。
【0021】
請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6の発明において、半導体よりなる枠状の第1枠部の内側に前記可動子および前記連結片が一体に形成された第1の半導体基板と、半導体よりなる枠状の第2枠部の内側に前記押圧部および前記腕片が一体に形成された第2の半導体基板とを備え、第1の半導体基板と第2の半導体基板とが第1枠部と第2枠部とを重ねた形で接合され、第1枠部と第2枠部とで前記支持部が構成されてなるので、第1の半導体基板と第2の半導体基板とを別々に形成し第1の半導体基板と第2の半導体基板とを接合すればよいから、容易に製造することができる。
【0022】
請求項8の発明は、請求項1ないし請求項6の発明において、前記支持部および前記可動子および前記連結片および前記押圧部および前記腕片が1つの半導体基板に一体に形成されてなるので、前記厚み方向における前記可動子と前記押圧部との位置精度を請求項7の発明に比べて高めることが可能になるとともに、材料コストを低減することが可能になる。
【0023】
請求項9の発明は、請求項1ないし請求項8の発明において、前記腕片において前記押圧部側の端部に設けられ前記押圧部との間の熱絶縁をする第1の熱絶縁部と、前記腕片において前記支持部側の端部に設けられ前記支持部との間の熱絶縁をする第2の熱絶縁部とを備えるので、比較的小さな熱エネルギで前記腕片を撓ませることができ、供給エネルギに対する前記押圧部の変位量を大きくすることができるから、結果的に供給エネルギに対する前記可動子の変位量を大きくすることができ、より一層の低消費電力化を図ることができる
【0024】
求項10の発明は、請求項1ないし請求項9の発明において、前記突部を前記可動子における前記押圧部との対向面から突設してなるので、前記突部を前記押圧部における前記可動子との対向面から突設する場合に比べて、半導体製造プロセスでの製造が容易になる。
【0025】
請求項11の発明は、請求項1ないし請求項10の発明において、前記突部は、先端部において前記厚み方向に直交する断面の面積を他の部分に比べて小さくしてなるので、前記突部と前記突部の対向面との接触面積を小さくすることができ、前記可動子に均等に押圧力を作用させることが可能となり、前記押圧部による押圧力の損失を少なくすることができるから、低消費電力化を図ることができる
【0026】
求項12の発明は、請求項1ないし請求項11の発明において、前記断熱性の高い材料としてポリイミド樹脂を用いてなるので、半導体製造プロセスとの整合性が良く、半導体製造プロセスでの製造が容易になる。
【0027】
請求項13の発明は、請求項1ないし請求項12の発明において、前記可動子における前記押圧部との対向面と反対側の面に可動接点が設けられ、前記可動子の前記厚み方向への変位により前記可動接点と接離する固定接点を設けたベースが前記支持部に結合されているので、マイクロバルブを構成しており、前記可動子が従来構成に比べて低消費電力で前記厚み方向に傾くことなく平行に変位されるから、弁口を通る流体の流量の制御が容易になるとともに、弁口を前記可動子により確実に閉止することができる。
【0028】
請求項14の発明は、請求項1ないし請求項13の発明において、前記可動子における前記押圧部との対向面と反対側の面に可動接点が設けられ、前記可動子の前記厚み方向への変位により前記可動接点と接離する固定接点を設けたベースが前記支持部に結合されているので、マイクロリレーを構成しており、前記可動子が従来構成に比べて低消費電力で前記厚み方向に傾くことなく平行に変位されるから、可動接点と固定接点との接点圧を安定させることができるとともに摩耗故障の発生を少なくすることができる。
【0029】
請求項15の発明は、請求項11記載の半導体マイクロアクチュエータの製造方法であって、前記突部に対応した部位にのみ熱絶縁材性料よりなる絶縁層を積層することで所望の突出寸法の絶縁層からなる突部を形成するようにし、最後に積層する絶縁層における前記厚み方向に直交する断面の面積を他の絶縁層に比べて小さくすることを特徴とし、所望の厚みの絶縁層からなる突部を先端部において前記厚み方向に直交する断面の面積が他の部分に比べて小さくなるような形状に容易に製造することができ、可動子が傾くことなく変位可能で低消費電力化が可能な半導体マイクロアクチュエータを提供することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
(参考例1)
本参考例の半導体マイクロアクチュエータは図1および図2に示すように構成されており、図3に示すように、シリコン基板よりなるベース10に形成した弁口11を開閉する弁体としてのシリコンよりなる可動子22を備え、可動子22を弁口11の開口面に直交する方向に移動させることで弁口11を開閉する。可動子22は四角錐台状に形成されており、弁口11との対向面は平面になっている。ここに、可動子22の平面形状は矩形状になる。弁口11の周部において可動子22との対向面には他の部位よりも突出する弁座12が形成され、弁座12の先端面は可動子22が密着して弁口11を確実に閉止できるように平面状に仕上げられている。しかして、本参考例では弁口11は矩形状に開口する。
【0031】
可動子22は、ベース10に重ねて接合された半導体(例えば、シリコン)よりなる第1枠部21に対して可撓部材としての連結片23を介して結合されている。第1枠部21は矩形枠状に形成されており、可動子22は第1枠部21の内側に配置される。また、第1枠部21と可動子22とを連結する連結片23は本参考例では2本設けられており、周縁が矩形状に形成されている可動子22の2辺に可撓部材としての連結片23の一端部が連結され、連結片23の他端部が第1枠部21に連結されている。ここにおいて、第1枠部21および可動子22および連結片23は第1の半導体基板(例えば、シリコン基板)20に一体に形成されている。なお、ベース10と半導体基板20とは陽極接合や金共晶接合などにより結合(接合)すればよい。
【0032】
ところで、2本の連結片23は、第1枠部21の厚み方向(図3の上下方向)に可撓性を有し且つ第1枠部21の厚み方向に直交する面内で可動子22を中心として対称性(回転対称性)を有するように配置されている。しかして、可動子22を傾くことなく上記厚み方向へ平行に変位させることができる。なお、連結片23の本数は2本に限定されるものではない。
【0033】
また、本参考例の半導体マイクロアクチュエータは、可動子22を押圧可能な半導体(例えば、シリコン)よりなる押圧部32を備え、押圧部32を上記厚み方向(図3の上下方向)に移動させることで弁口11を可動子22により開閉させる。すなわち、押圧部32を図3における下方向に移動させることで押圧部32により可動子22が押圧され、可動子22と弁座12とが密着するように押圧させることで、弁口11を閉止することができる。ここに、押圧部32は四角錘台状に形成されており、可動子22との対向面は平面になっている。また、押圧部32の平面形状は矩形状になる。
【0034】
押圧部32は、半導体(例えば、シリコン)よりなる第2枠部31に対して可撓部材としての腕片33を介して結合されている。第2枠部31は矩形枠状に形成されており、押圧部32は第2枠部31の内側に配置される。また、第2枠部31と押圧部32とを連結する腕片33は本参考例では1本であり、腕片33は押圧部32を片持ちで支持している。ここにおいて、第2枠部31および押圧部32および腕片33は第2の半導体基板(シリコン基板)30に一体に形成されている。また、第2の半導体基板30と上述の第1の半導体基板20とは第2枠部31と第1枠部21とを重ねた形で接合されている。本参考例では、第1枠部21と第2枠部31とで半導体よりなる矩形枠状の支持部を構成している。
【0035】
腕片33は、押圧部32と第2枠部31との間に半導体(例えば、シリコン)よりなる撓み層36と金属膜(例えば、アルミニウム、ニッケルなど)からなる撓み層37とを積層して形成したバイメタルを備える可撓部38を有し、可撓部38における撓み層36にはバイメタルを加熱するヒータとしての加熱部(図示せず)が拡散抵抗により形成されている。つまり、可撓部38は直熱型のバイメタルとして機能する。ここに、撓み層37の構成材料の撓み層36への拡散を防止したり、撓み層36と撓み層37との結合力を高めたり、加熱部と撓み層37とを電気的に絶縁したりするために、図4に示すように撓み層36と撓み層37との間に薄い絶縁膜(例えば、シリコン窒化膜、シリコン酸化膜など)を介在させるのが望ましい。なお、図4において撓み層36の表面側に形成された拡散抵抗41は上述の加熱部を構成し、第2の半導体基板30の主表面(第1の半導体基板20との接合面と反対側の面)側に設けられたパッド42に配線43を介して接続されている。
【0036】
ところで、腕片33において第2枠部31側の端部には可撓部38と第1枠部31との間の熱絶縁をする熱絶縁性材料(例えば、感光性のポリイミド樹脂)よりなる熱絶縁部34aを設け、腕片33において押圧部32側の端部には可撓部38と押圧部32との間の熱絶縁をする熱絶縁性材料(例えば、感光性のポリイミド樹脂)よりなる熱絶縁部34bを設けている。また、図示していないが腕片33は熱絶縁部34aが形成された部位において幅方向の端部にシリコンよりなる部分を設けてある。ここに、熱絶縁部34aが形成された部位において幅方向に設けられたシリコンよりなる部分は上述の配線43と加熱部との電気的接続に用いることができる。なお、熱絶縁部34a,34bは、例えば、腕片33における熱絶縁部34a,34bの形成部位に対応した部位にそれぞれ幅の異なる溝を形成した後、例えばポリイミド樹脂を塗布して、続いてポリイミド樹脂をパターニングすることにより形成することができる。
【0037】
腕片33を上述の構造としたことによって、加熱部に通電すれば、撓み層36と撓み層37との熱膨張率の差によって可撓部38が熱的膨張収縮により腕片33の撓み量を変化させることになる。一般に、金属はシリコンよりも熱膨張係数が大きいから、本参考例のように撓み層36に対してベース10とは反対面側に撓み層37を形成している場合には、常温では押圧部32が可動子22から離れるように寸法を設定し、可動子22が弁口11から離れるように寸法を設定しておくことによって、撓み層36への通電時に押圧部32を可動子22に近づけて押圧することにより可動子22を弁口11に近づけて弁口11を閉じることが可能になる。つまり、本参考例は常開型のマイクロバルブを構成している。
【0038】
さらに腕片33の両端部には熱絶縁性材料からなる熱絶縁部34a,34bを形成しているから、撓み層36および撓み層37よりなるバイメタルと第2枠部31および押圧部32とは熱絶縁をされていることになり、撓み層36で発生した熱を第2枠部31や押圧部32に逃がさず、ほとんどの熱を腕片33を撓ませるために利用することができる。その結果、加熱部への通電量に対する腕片33の撓み量を大きくとることができる。換言すれば、低電力で押圧部32を所望の変位量だけ変位させることができ、結果的に可動子22を所望量だけ変位させることができる。
【0039】
ところで、上述したように、可動子22の2辺から連結片23が1本ずつ延設されており且つ2本の連結片23は一直線上に配置されており、可動子22は図1の左右方向には拘束されていなものである。ここに、2本の連結片23は、上述のように第1枠部21の厚み方向(図3の上下方向)に可撓性を有し且つ上記厚み方向に直交する面内で可動子22を中心として対称性(回転対称性)を有するように配置されており、可動子22が傾くことなく平行に変位することになる。また、腕片33は押圧部32を片持ちで支持しているので、押圧部32を拘束する方向が一方向になるから、押圧部32を拘束する方向が複数ある場合に比べて低エネルギで押圧部32を変位させることができ、結果的に供給エネルギに対する可動子22の変位量を従来構成よりも大きくすることが可能になる。つまり、従来構成よりも低消費電力化を図ることが可能となる。しかも、可動子22と第1枠部21とを連結する2本の連結片23には従来構成のようなバイメタルや熱絶縁部4(図24参照)は形成されていないから、熱絶縁部4の形成に伴う反りをなくすことができて可動子22と弁座12との間の寸法を容易に設定することが可能となり、流量制御が容易になるとともに弁口11を確実に閉止することが可能となる。また、図22ないし図24に示した従来構成では、支持基板1と可動子2とを連結している4本の腕片3にバイメタルが形成されており、バイメタルの特性のばらつきにより可動子2が傾く恐れがあったが、本参考例では、可動子22と第1枠部21とを連結している2本の連結片23にバイメタルを形成していないから、バイメタルの特性のばらつきによる可動子22の傾きという問題は発生しない。したがって、可動子22を拘束している連結片23の撓みをアクチュエータとしての理想的な撓みに近づけることができる。
【0040】
なお、上述の例ではベース10をシリコン基板としているが、ガラス基板を用いてもよい。
【0041】
(参考例2)
本参考例の半導体マイクロアクチュエータの基本構成は参考例1と略同じであって、図5ないし図9に示すように、第1の半導体基板20に4本の連結片23(図7参照)を一体に形成し、各連結片23が第1枠部31の厚み方向(図6の上下方向)に直交する面内でそれぞれ直線状に形成され、可動子22を中心として十字状に配置している点が相違する。要するに、本参考例では、周縁が矩形状に形成されている可動子22の4辺に可撓部材としての連結片23の一端部が連結され、連結片23の他端部が第1枠部21に連結されている。ここにおいて、4本の連結片23は、上記厚み方向に直交する面内で可動子22を中心として対称性(回転対称性)を有するように配置されている。なお、参考例1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。ここに、図8および図9は参考例1と同様のマイクロバルブを構成している。
【0042】
しかして、本参考例では、参考例1と同様に、可動子22を傾くことなく平行に変位させることが可能になるとともに従来構成に比べて低消費電力化を図ることができる。また、参考例1のように2本の連結片23により可動子22を支持している場合に比べて可動子22の傾く可能性を小さくすることができ、より確実に可動子22を平行に変位させることが可能となる。なお、第1の半導体基板20には第1枠部21および可動子22および4本の連結片23が一体に形成されているが、平面形状は単純であるから半導体製造プロセスで容易に製造することができる。
【0043】
(参考例3)
本参考例の半導体マイクロアクチュエータの基本構成は参考例1と略同じであって、図10ないし図13に示すように、第1の半導体基板20に4本の連結片23(図12参照)を一体に形成し、各連結片23が第1枠部31の厚み方向に直交する面内でそれぞれL字状に形成されている点が相違する。ここにおいて、各連結片23は、可動子22と第1枠部21との対向する2辺に直交する方向に形成され一端部が可動子22に連結された第1片23aと、可動子22と第1枠部21との対向する2辺に平行な方向に形成され一端部が第1枠部21に連結された第2片23bとの他端部同士が連結されたL字状の形状に形成されている。要するに、本参考例では、周縁が矩形状に形成されている可動子22の4辺に可撓部材としての連結片23の一端部が連結され、連結片23の他端部が第1枠部21に連結されている。ここにおいて、4本の連結片23は、上記厚み方向に直交する面内で可動子22を中心として対称性(回転対称性)を有するように配置されている。なお、参考例1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。ここに、図13は参考例1と同様のマイクロバルブを構成している。
【0044】
しかして、本参考例では、参考例1と同様に、可動子22を傾くことなく平行に変位させることが可能になるとともに従来構成に比べて低消費電力化を図ることができる。また、参考例1のように2本の連結片23により可動子22を支持している場合に比べて可動子22の傾く可能性を小さくすることができ、より確実に可動子22を平行に変位させることが可能となる。また、本参考例では、各連結片23をL字状に形成してあるので、参考例2のように直線状の形状に形成する場合に比べて連結片23の長さを長くすることができて連結片23が撓みやすくなるから、供給エネルギに対する可動子22の変位量をより一層大きくすることが可能になる。
【0045】
なお、本参考例では、各連結片23をL字状に形成してあるが、図14に示すような形状に形成してもよい。図14における各連結片23は、可動子22と第1枠部21との対向する2辺に直交する方向に形成され一端部が可動子22に連結された第1片23aと、第1片23aの他端部に一端部が連結され可動子22と第1枠部21との対向する2辺に平行な方向に形成された第2片23bと、第2片23bの他端部に一端部が連結されるとともに第2片23bに対して第1片23aと同じ側に形成されて他端部が第1枠部21に連結された第3片23cとを有する。ここにおいて、4本の連結片23は、上記厚み方向に直交する面内で可動子22を中心として回転対称性を有するように配置されている。各連結片23を図14に示すような形状に形成すれば、連結片23の長さをより長くすることができて連結片23をさらに撓みやすくすることができ、結果的に供給エネルギに対する可動子22の変位量をさらに大きくすることができる。
【0046】
(実施形態
ところで、参考例3の半導体マイクロアクチュエータにおいては加熱部に通電していない初期状態において可動子22と押圧部32とが接触しないように可動子22と押圧部32との対向面間に隙間を形成してある。しかしながら、押圧部32と第2枠部31とを連結している腕片33の両端部に熱絶縁部34a,34bを設けているので、腕片33に反りが生じてしまう恐れがある。例えば、熱絶縁部34a,34bの材料としてポリイミド樹脂を用いている場合、上述のキュア工程において硬化する際に収縮して腕片33に反りが生じてしまう恐れがある。このような反りが生じた場合には、押圧部32と可動子22との間の隙間が大きくなり、弁口11を可動子22により閉止させるために変位させる押圧部32の変位量が大きくなるから、消費電力が増大してしまう恐れがある。
【0047】
これに対して、本実施形態の半導体マイクロアクチュエータでは、図15に示すように、押圧部32における可動子22との対向面に押圧部32と可動子22との対向面間(2面間)の距離を他の部位よりも小さくする突部50が突設されているので、腕片33に反りが生じている場合でも参考例3に比べて押圧部32と可動子22との間の距離が小さくなり、低消費電力化を図ることが可能となる。ここにおいて、突部50の材料としては、断熱性を有する熱絶縁性材料(例えば、ポリイミド樹脂)を用いることが望ましい。突部50を熱絶縁性材料により形成すれば、押圧部32と可動子22との間で突部50を介して熱が伝わるのを防止することができ、供給エネルギに対する押圧部32の変位量が低下することを防止することができる。なお、参考例3と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0048】
(実施形態
本実施形態の半導体マイクロアクチュエータの基本構成は実施形態と略同じであり、図16に示すように、押圧部32と可動子22との対向面間の距離を他の部位よりも小さくする突部50を可動子22における押圧部32との対向面上に突設している点が相違する。なお、実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0049】
しかして、本実施形態においても実施形態と同様、腕片33に反りが生じている場合でも参考例3に比べて押圧部32と可動子22との間の距離が小さくなり、低消費電力化を図ることが可能となる。また、本実施形態では、可動子22における押圧部32との対向面上に突部50を突設しているので、実施形態のように押圧部32における可動子22との対向面に突部50を突設する場合に比べて半導体製造プロセスでの製造が容易になる。
【0050】
ところで、突部50を図17に示すように、先端部において上記厚み方向に直交する断面の面積を他の部分に比べて小さくすれば、突部50と押圧部32との接触面積をより小さくすることができ、可動子22により均等に押圧力を作用させることが可能となり、押圧部32による押圧力の損失を少なくすることができるから、さらに低消費電力化を図ることができる。
【0051】
図17に示すような形状の突部50を形成するには、例えば、図18(a)に示すように、可動子22上に熱絶縁性材料(例えば、ポリイミド樹脂)よりなる絶縁層51を形成した後、絶縁層51上に熱絶縁性材料(例えば、ポリイミド樹脂)よりなる絶縁層52を積層すればよい。ここにおいて、最終的に積層する絶縁層52は、上記先端部を構成するものであって、上記厚み方向における断面の面積が絶縁層51に比べて小さくなっている。また、絶縁層52は絶縁層51の中央部上に形成されている。上述のように絶縁層51上に絶縁層52を積層するような製造方法を採用することによって、図17に示すような形状の突部50を容易に形成することができる。なお、絶縁層51の厚さが比較的厚い場合には、ポリイミド樹脂の塗布→露光→現像→キュアの工程を複数回繰り返して所望の厚さの絶縁層51を形成するようにして、最終的に所望の突出寸法の突部50が形成されるようにすればよい。
【0052】
(参考例4)
本参考例では参考例2と同様の半導体マイクロアクチュエータを用いた図19および図20に示す構成のマイクロリレーを例示する。半導体マイクロアクチュエータの基本構成は参考例2と略同じであって、図19および図20に示すように、ガラス基板よりなるベース80の一表面上に形成した固定接点71,72に接離する可動接点60を可動子22におけるベース80との対向面側に備えており、可動子22を第1枠部21の厚み方向(図20における上下方向)に移動させることで可動接点60を固定接点71,72に接離させる。つまり、本参考例は常開型のマイクロリレーを構成している。なお、ベース80は第1枠部21に結合(接合)されている。
【0053】
しかして、本参考例のマイクロリレーでは、可動子22が傾くことなく変位するから、可動接点60と固定接点71,72との接点圧を安定させることができるとともに摩耗故障を起こりにくくすることができる。また、参考例2と同様に半導体マイクロアクチュエータでの消費電力を従来構成に比べて少なくすることができる。
【0054】
ところで、上記各実施形態および上記各参考例では、複数本の連結片23を設けていたが、図21に示すように、連結片23が可動子22と第1枠部21とを第1枠部21の厚み方向に直交する面内で可動子22の全周にわたって連結するようにしてもよく、このような構造を採用すれば複数本の連結片23を形成する場合に比べて、製造が容易になるとともに、可動子22が変位する際に傾くのをより一層確実に防止することができる。
【0055】
また、上記各実施形態および上記各参考例では、第1枠部21および可動子22および連結片23が一体に形成された第1の半導体基板20と、第2枠部31および押圧部32および腕片33が一体に形成された第2の半導体基板30とを第1枠部21と第2枠部31とを重ね合わせた形で接合しているが、第1枠部21と第2枠部31とからなる支持部および可動子22および連結片23および押圧部32および腕片33を1つの半導体基板に一体に形成するようにすれば、上記厚み方向における可動子22と押圧部32との位置精度を高めることが可能になるとともに、材料コストを低減することが可能になる。
【0056】
【発明の効果】
請求項1の発明は、半導体よりなる枠状の支持部と、支持部の内側に配置され支持部の厚み方向に変位可能な半導体よりなる可動子と、可動子と支持部とを連結するとともに支持部の厚み方向に可撓性を有し且つ前記厚み方向に直交する面内で可動子を中心として回転対称性を有するように配置された複数の連結片と、支持部の内側で支持部の厚み方向において可動子に重なる部位に配置され可動子を押圧可能な押圧部と、互いに熱膨張係数の異なる層が重なり押圧部と支持部とを連結するとともに熱的膨張収縮により押圧部を前記厚み方向に変位させる腕片とを備えてなり、押圧部と可動子との互いの対向面の一方に2面間の距離を他の部位に比べて小さくする突部が突設されてなり、前記突部を可動子および押圧部よりも断熱性の高い材料により形成してなるものであり、支持部の厚み方向に可撓性を有し且つ前記厚み方向に直交する面内で可動子を中心として回転対称性を有するように配置された複数の連結片により可動子と支持部とが連結されており、支持部の厚み方向において可動子に重なる部位に配置され可動子を押圧可能な押圧部を備え、押圧部と支持部とを連結する腕片の熱的膨張収縮により押圧部が前記厚み方向に変位するから、可動子が傾くことなく平行に変位するという効果があり、しかも、可動子と支持部とを連結している連結片を熱的膨張収縮させる必要がなく、押圧部と支持部とを連結する腕片は前記押圧部を平行に変位させる必要がなくて少なくとも1本あればよいから、従来構成よりも低エネルギで可動子を変位させることが可能になり、供給エネルギに対する可動子の変位量を従来構成よりも大きくすることが可能になるので、低消費電力化を図ることができるという効果がある
【0057】
また、請求項1の発明は、押圧部と可動子との互いの対向面の一方に2面間の距離を他の部位に比べて小さくする突部が突設されてなるので、腕片や連結片などの反りに起因して可動子と押圧部との間の距離が大きくなるような場合に消費電力の増大を抑制することができるという効果がある。
【0058】
また、請求項1の発明は、前記突部を可動子および押圧部よりも断熱性の高い材料により形成してなるので、腕片から押圧部および前記突部を介して可動子へ熱が伝わるのを防ぐことができ、供給エネルギに対する押圧部の変位量が低下することを防止できるという効果がある。
【0059】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記連結片を4つ備え、前記各連結片が前記厚み方向に直交する面内でそれぞれ直線状に形成され、前記可動子を中心に十字状に配置されているので、前記連結片を撓みやすくしながらも前記可動子を平行に変位させることができ、しかも、平面形状が単純であるから半導体製造プロセスでの製造が容易になるという効果がある。
【0060】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記支持部が矩形枠状であって、前記可動子の周縁が支持部の各辺に平行な矩形状を有し、前記各連結片は、前記可動子と前記支持部との対向する2辺に直交する方向に形成され一端部が前記可動子に連結された第1片と、前記可動子と前記支持部との対向する2辺に平行な方向に形成され一端部が前記支持部に連結された第2片との他端部同士が連結されたL字状の形状に形成されているので、請求項2の発明に比べて連結片の長さを長くすることができて連結片が撓みやすくなるから、供給エネルギに対する可動子の変位量をより大きくすることが可能になり、さらに低消費電力化を図ることができるという効果がある。
【0061】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記支持部が矩形枠状であって、前記可動子の周縁が支持部の各辺に平行な矩形状を有し、前記各連結片は、前記可動子と前記支持部との対向する2辺に直交する方向に形成され一端部が前記可動子に連結された第1片と、第1片の他端部に一端部が連結され前記可動子と前記支持部との対向する2辺に平行な方向に形成された第2片と、第2片の他端部に一端部が連結されるとともに第2片に対して第1片と同じ側に形成されて他端部が前記支持部に連結された第3片とを有するので、請求項2および請求項3の発明に比べて連結片の長さを長くすることができて連結片が撓みやすくなるから、供給エネルギに対する可動子の変位量をより一層大きくすることが可能になり、より一層の低消費電力化を図ることができるという効果がある。
【0062】
請求項5の発明は、半導体よりなる枠状の支持部と、支持部の内側に配置され支持部の厚み方向に変位可能な半導体よりなる可動子と、可動子と支持部とを支持部の厚み方向に直交する面内で可動子の全周にわたって連結するとともに支持部の厚み方向に可撓性を有する連結片と、支持部の内側で支持部の厚み方向において可動子に重なる部位に配置され可動子を押圧可能な押圧部と、互いに熱膨張係数の異なる層が重なり押圧部と支持部とを連結するとともに熱的膨張収縮により押圧部を前記厚み方向に変位させる腕片とを備えてなり、押圧部と可動子との互いの対向面の一方に2面間の距離を他の部位に比べて小さくする突部が突設されてなり、前記突部を可動子および押圧部よりも断熱性の高い材料により形成してなるものであり、支持部の厚み方向に可撓性を有する連結片によって可動子と支持部とが前記厚み方向に直交する面内で可動子の全周にわたって連結されており、支持部の厚み方向において可動子に重なる部位に配置され可動子を押圧可能な押圧部と支持部とを連結する腕片の熱的膨張収縮により押圧部が前記厚み方向に変位するから、可動子が傾くことなく平行に変位するという効果があり、しかも、可動子と支持部とを連結している連結片を熱的膨張収縮させる必要がなく、押圧部と支持部とを連結する腕片は前記押圧部を平行に変位させる必要がなくて少なくとも1本あればよいから、従来構成よりも低エネルギで可動子を変位させることが可能になり、供給エネルギに対する可動子の変位量を従来構成よりも大きくすることが可能になるので、低消費電力化を図ることができるという効果がある。また、可動子と支持部とが厚み方向に直交する面内で可動子の全周にわたって連結されているので、請求項2ないし請求項4の発明に比べて容易に製造することが可能となる
【0063】
また、請求項5の発明は、押圧部と可動子との互いの対向面の一方に2面間の距離を他の部位に比べて小さくする突部が突設されてなるので、腕片や連結片などの反りに起因して可動子と押圧部との間の距離が大きくなるような場合に消費電力の増大を抑制することができるという効果がある。
【0064】
また、請求項5の発明は、前記突部を可動子および押圧部よりも断熱性の高い材料により形成してなるので、腕片から押圧部および前記突部を介して可動子へ熱が伝わるのを防ぐことができ、供給エネルギに対する押圧部の変位量が低下することを防止できるという効果がある。
【0065】
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5の発明において、前記腕片は、前記押圧部を片持ちで支持するので、前記押圧部を拘束する方向が1方向になるから、前記押圧部を拘束する方向が複数ある場合に比べて低エネルギで前記押圧部を変位させることができ、結果的に供給エネルギに対する可動子の変位量をより大きくすることが可能になるという効果がある。
【0066】
請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6の発明において、半導体よりなる枠状の第1枠部の内側に前記可動子および前記連結片が一体に形成された第1の半導体基板と、半導体よりなる枠状の第2枠部の内側に前記押圧部および前記腕片が一体に形成された第2の半導体基板とを備え、第1の半導体基板と第2の半導体基板とが第1枠部と第2枠部とを重ねた形で接合され、第1枠部と第2枠部とで前記支持部が構成されてなるので、第1の半導体基板と第2の半導体基板とを別々に形成し第1の半導体基板と第2の半導体基板とを接合すればよいから、容易に製造することができるという効果がある。
【0067】
請求項8の発明は、請求項1ないし請求項6の発明において、前記支持部および前記可動子および前記連結片および前記押圧部および前記腕片が1つの半導体基板に一体に形成されているので、前記厚み方向における前記可動子と前記押圧部との位置精度を請求項7の発明に比べて高めることが可能になるとともに、材料コストを低減することが可能になるという効果がある。
【0068】
請求項9の発明は、請求項1ないし請求項8の発明において、前記腕片において前記押圧部側の端部に設けられ前記押圧部との間の熱絶縁をする第1の熱絶縁部と、前記腕片において前記支持部側の端部に設けられ前記支持部との間の熱絶縁をする第2の熱絶縁部とを備えるので、比較的小さな熱エネルギで前記腕片を撓ませることができ、供給エネルギに対する前記押圧部の変位量を大きくすることができるから、結果的に供給エネルギに対する前記可動子の変位量を大きくすることができ、より一層の低消費電力化を図ることができるという効果がある
【0069】
求項10の発明は、請求項1ないし請求項9の発明において、前記突部を前記可動子における前記押圧部との対向面から突設してなるので、前記突部を前記押圧部における前記可動子との対向面から突設する場合に比べて、半導体製造プロセスでの製造が容易になるという効果がある。
【0070】
請求項11の発明は、請求項1ないし請求項10の発明において、前記突部は、先端部において前記厚み方向に直交する断面の面積を他の部分に比べて小さくしてあるので、前記突部と前記突部の対向面との接触面積を小さくすることができ、前記可動子に均等に押圧力を作用させることが可能となり、前記押圧部による押圧力の損失を少なくすることができるから、低消費電力化を図ることができるという効果がある
【0071】
求項12の発明は、請求項1ないし請求項11の発明において、前記断熱性の高い材料としてポリイミド樹脂を用いてなるので、半導体製造プロセスとの整合性が良く、半導体製造プロセスでの製造が容易になるという効果がある。
【0072】
請求項13の発明は、請求項1ないし請求項12の発明において、前記可動子における前記押圧部との対向面と反対側の面に可動接点が設けられ、前記可動子の前記厚み方向への変位により前記可動接点と接離する固定接点を設けたベースが前記支持部に結合されているので、マイクロバルブを構成しており、前記可動子が従来構成に比べて低消費電力で前記厚み方向に傾くことなく平行に変位されるから、弁口を通る流体の流量の制御が容易になるとともに、弁口を前記可動子により確実に閉止することができるという効果がある。
【0073】
請求項14の発明は、請求項1ないし請求項13の発明において、前記可動子における前記押圧部との対向面と反対側の面に可動接点が設けられ、前記可動子の前記厚み方向への変位により前記可動接点と接離する固定接点を設けたベースが前記支持部に結合されているので、マイクロリレーを構成しており、前記可動子が従来構成に比べて低消費電力で前記厚み方向に傾くことなく平行に変位されるから、可動接点と固定接点との接点圧を安定させることができるとともに摩耗故障の発生を少なくすることができるという効果がある。
【0074】
請求項15の発明は、請求項11記載の半導体マイクロアクチュエータの製造方法であって、前記突部に対応した部位にのみ熱絶縁材性料よりなる絶縁層を積層することで所望の突出寸法の絶縁層からなる突部を形成するようにし、最後に積層する絶縁層における前記厚み方向に直交する断面の面積を他の絶縁層に比べて小さくすることを特徴とし、所望の厚みの絶縁層からなる突部を先端部において前記厚み方向に直交する断面の面積が他の部分に比べて小さくなるような形状に容易に製造することができ、可動子が傾くことなく変位可能で低消費電力化が可能な半導体マイクロアクチュエータを提供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例1を示す概略平面図である。
【図2】 同上の一部破断した概略分解斜視図である。
【図3】 同上を用いたマイクロバルブの概略断面図である。
【図4】 同上の要部断面図である。
【図5】 参考例2を示し、一部破断した概略斜視図である。
【図6】 同上の概略断面図である。
【図7】 同上に用いる第1の半導体基板の概略平面図である。
【図8】 同上を用いたマイクロバルブの一部破断した概略斜視図である。
【図9】 同上を用いたマイクロバルブの概略断面図である。
【図10】 参考例3を示し、一部破断した概略分解斜視図である。
【図11】 同上の概略平面図である。
【図12】 同上に用いる第1の半導体基板の概略平面図である。
【図13】 同上を用いたマイクロバルブの一部破断した概略斜視図である。
【図14】 同上に用いる第1の半導体基板の他の構成例を示す概略平面図である。
【図15】 実施形態を示し、一部破断した概略分解斜視図である。
【図16】 実施形態を示し、一部破断した概略分解斜視図である。
【図17】 同上における突部の他の構成例を示す概略断面図である。
【図18】 同上の突部の形成方法の説明図である。
【図19】 参考例4を示し、一部破断した概略斜視図である。
【図20】 同上の概略断面図である。
【図21】 第1の半導体基板の他の構成例の概略平面図である。
【図22】 従来例を示し、一部破断した概略斜視図である。
【図23】 同上の概略平面図である。
【図24】 同上を用いたマイクロバルブを示し、一部破断した概略斜視図である。
【符号の説明】
21 第1枠部
22 可動子
23 連結片
31 第2枠部
32 押圧部
33 腕片
34a,34b 熱絶縁部
36 撓み層
37 撓み層
38 可撓部

Claims (15)

  1. 半導体よりなる枠状の支持部と、支持部の内側に配置され支持部の厚み方向に変位可能な半導体よりなる可動子と、可動子と支持部とを連結するとともに支持部の厚み方向に可撓性を有し且つ前記厚み方向に直交する面内で可動子を中心として回転対称性を有するように配置された複数の連結片と、支持部の内側で支持部の厚み方向において可動子に重なる部位に配置され可動子を押圧可能な押圧部と、互いに熱膨張係数の異なる層が重なり押圧部と支持部とを連結するとともに熱的膨張収縮により押圧部を前記厚み方向に変位させる腕片とを備えてなり、押圧部と可動子との互いの対向面の一方に2面間の距離を他の部位に比べて小さくする突部が突設されてなり、前記突部を可動子および押圧部よりも断熱性の高い材料により形成してなることを特徴とする半導体マイクロアクチュエータ。
  2. 前記連結片を4つ備え、前記各連結片が前記厚み方向に直交する面内でそれぞれ直線状に形成され、前記可動子を中心に十字状に配置されてなることを特徴とする請求項1記載の半導体マイクロアクチュエータ。
  3. 前記支持部が矩形枠状であって、前記可動子の周縁が前記支持部の各辺に平行な矩形状を有し、前記各連結片は、前記可動子と前記支持部との対向する2辺に直交する方向に形成され一端部が前記可動子に連結された第1片と、前記可動子と前記支持部との対向する2辺に平行な方向に形成され一端部が前記支持部に連結された第2片との他端部同士が連結されたL字状の形状に形成されてなることを特徴とする請求項1記載の半導体マイクロアクチュエータ。
  4. 前記支持部が矩形枠状であって、前記可動子の周縁が前記支持部の各辺に平行な矩形状を有し、前記各連結片は、前記可動子と前記支持部との対向する2辺に直交する方向に形成され一端部が前記可動子に連結された第1片と、第1片の他端部に一端部が連結され前記可動子と前記支持部との対向する2辺に平行な方向に形成された第2片と、第2片の他端部に一端部が連結されるとともに第2片に対して第1片と同じ側に形成されて他端部が前記支持部に連結された第3片とを有することを特徴とする請求項1記載の半導体マイクロアクチュエータ。
  5. 半導体よりなる枠状の支持部と、支持部の内側に配置され支持部の厚み方向に変位可能な半導体よりなる可動子と、可動子と支持部とを支持部の厚み方向に直交する面内で可動子の全周にわたって連結するとともに支持部の厚み方向に可撓性を有する連結片と、支持部の内側で支持部の厚み方向において可動子に重なる部位に配置され可動子を押圧可能な押圧部と、互いに熱膨張係数の異なる層が重なり押圧部と支持部とを連結するとともに熱的膨張収縮により押圧部を前記厚み方向に変位させる腕片とを備えてなり、押圧部と可動子との互いの対向面の一方に2面間の距離を他の部位に比べて小さくする突部が突設されてなり、前記突部を可動子および押圧部よりも断熱性の高い材料により形成してなることを特徴とする半導体マイクロアクチュエータ。
  6. 前記腕片は、前記押圧部を片持ちで支持することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の半導体マイクロアクチュエータ。
  7. 半導体よりなる枠状の第1枠部の内側に前記可動子および前記連結片が一体に形成された第1の半導体基板と、半導体よりなる枠状の第2枠部の内側に前記押圧部および前記腕片が一体に形成された第2の半導体基板とを備え、第1の半導体基板と第2の半導体基板とが第1枠部と第2枠部とを重ねた形で接合され、第1枠部と第2枠部とで前記支持部が構成されてなることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の半導体マイクロアクチュエータ。
  8. 前記支持部および前記可動子および前記連結片および前記押圧部および前記腕片が1つの半導体基板に一体に形成されてなることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の半導体マイクロアクチュエータ。
  9. 前記腕片において前記押圧部側の端部に設けられ前記押圧部との間の熱絶縁をする第1の熱絶縁部と、前記腕片において前記支持部側の端部に設けられ前記支持部との間の熱絶縁をする第2の熱絶縁部とを備えることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の半導体マイクロアクチュエータ。
  10. 前記突部を前記可動子における前記押圧部との対向面から突設してなることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の半導体マイクロアクチュエータ。
  11. 前記突部は、先端部において前記厚み方向に直交する断面の面積を他の部分に比べて小さくしてなることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の半導体マイクロアクチュエータ。
  12. 前記断熱性の高い材料としてポリイミド樹脂を用いてなることを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の半導体マイクロアクチュエータ。
  13. 前記可動子の前記厚み方向への変位により開閉される弁口を形成したベースが前記支持部に結合されてなることを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の半導体マイクロアクチュエータ。
  14. 前記可動子における前記押圧部との対向面と反対側の面に可動接点が設けられ、前記可動子の前記厚み方向への変位により前記可動接点と接離する固定接点を設けたベースが前記支持部に結合されてなることを特徴とする請求項1ないし請求項13のいずれかに記載の半導体マイクロアクチュエータ。
  15. 請求項11記載の半導体マイクロアクチュエータの製造方法であって、前記突部に対応した部位にのみ熱絶縁性材料よりなる絶縁層を積層することで所望の突出寸法の絶縁層からなる突部を形成するようにし、最後に積層する絶縁層における前記厚み方向に直交する断面の面積を他の絶縁層に比べて小さくすることを特徴とする半導体マイクロアクチュエータの製造方法
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