JP4088332B1 - 産業用ロボット - Google Patents

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Abstract

【課題】
ロボット有効動作範囲を拡大することができ、ロボット制御特性が向上することができるとともにロボット負荷モーメントの低減を図ることができる産業用ロボットを提供する。
【解決手段】
ショックセンサユニット72の一部(ボディ本体74の軸線方向に位置する一部)がマニピュレータの手首部12に内蔵されている。揺動体24内に配置されたギヤ62及び回転体内に対してショックセンサユニット72の一部が嵌合されて配置されていることにより、手首部12に取付けされた部位を基点とする溶接用トーチ13の先端までのトーチ長(エンドエフェクタ長)を短くする。
【選択図】図2

Description

本発明は産業用ロボットに関するものである。
図6は、産業用ロボットとしての多関節ロボットを使用したときの溶接用ロボットの一般的な構成を示すシステムの図である。同図において、複数のアームからなるマニピュレータ11端に設けられた手首部12の先端には、エンドエフェクタである溶接用トーチ13が取付けられ、ワイヤリール14に巻かれた溶接用ワイヤ15が、マニピュレータ11に取付けられたワイヤ送給機16によって溶接用トーチ13に送給される。溶接用ワイヤ15はワイヤリール14からワイヤ送給機16までは、コンジットパイプ31によってガイドされ、ワイヤ送給機16から溶接用トーチ13までは、一線式パワーケーブル30(すなわち、トーチケーブル)によってガイドされて送給される。一線式パワーケーブル30は、溶接用ワイヤ15を送給するコンジットパイプだけでなく、その外周に沿って送気されるシールドガスのための通路を形成するホース78、その外周を被覆して溶接電力を供給する導電線79及び最外周の絶縁被覆80からなる多重構造となっている(図2(a)参照)。
そして、溶接用電源装置17から一線式パワーケーブル30を介して溶接用トーチ13に電力が供給され、ガスボンベ18から溶接用トーチ13に前記シールドガスが供給される。ティーチペンダント9からロボット制御装置10に指令信号が入力され、このロボット制御装置10からの信号がマニピュレータ11に入力されて、マニピュレータ11の第1軸乃至第6軸から成る6つの軸を回転させて、溶接用トーチ13の先端位置が制御される(例えば、特許文献1参照。)。
マニピュレータ11について説明すると、図7に示すようにマニピュレータ11の旋回ベース19は基台20の上に取り付けられ、第1軸J1回りに旋回する。旋回ベース19の上には下アーム21が取り付けられ、第2軸J2回りに揺動する。下アーム21の上端には上アーム22が取り付けられ、第3軸J3回りに揺動する。上アーム22の先端部には胴体23が取り付けられて、上アーム22の長手方向の第4軸J4(すなわち、手首第1軸)回りに回転する。
胴体23の先端部には手首部12を構成する揺動体24が取り付けられて、第4軸J4(手首第1軸)に直交する第5軸J5(すなわち、手首第2軸)回りに揺動する。揺動体24の先端部には回転体25が取り付けられて、第5軸J5(すなわち、手首第2軸)に直交する第6軸J6(すなわち、手首第3軸)回りに回転する。回転体25には前記溶接用トーチ13が取り付けられている。第1軸J1乃至第6軸J6には、図示しない減速機を介したモータが設けられていて、ロボット制御装置10(図6参照)からの指令を入力して駆動される。
近年の溶接用ロボットでは図7に示すように一線式パワーケーブル30が、上アーム22及び胴体23の挿通孔を通過して、胴体23の長手方向に延びて溶接用トーチ13に接続されているものが多い。このように一線式パワーケーブル30が配置されることにより、マニピュレータ11を動作させたとき、一線式パワーケーブル30が胴体23、被溶接物、又は治具等と干渉することが軽減される。
又、近年の溶接用ロボットはショックセンサ機能付となっているものが多い。具体的に説明すると、図8、及び図9に示すように手首部12の回転体25の出力フランジに対して逆L字状のブラケット32がボルト33により取付けされ、同ブラケット32の取付け面には絶縁材34がボルト34aにて取付けされている。そして、ショックセンサユニット35はブラケット32の前記取付け面に対して前記絶縁材34を介してボルト36にて取付けされている。ショックセンサユニット35には、溶接用トーチ13が取付け支持されている。又、ブラケット32のショックセンサユニット35の取付け面と同じ側面側、及びブラケット32の回転体25と相対する端面と反対側の側面には絶縁板37,38がボルト39,40にて取付けされている。又、ブラケット32のショックセンサユニット35の取付け面とは反対側側面にはスパッタカバー41がボルト42にて取付けされている。
図10(a),(b)に示すようにショックセンサユニット35のケース本体43の上部は、給電アダプタ44が取り付けされている。給電アダプタ44は、ブラケット32を通過して回転体25の挿入孔に挿入されるとともに前記一線式パワーケーブル30の端末が接続されている。又、回転体25の出力フランジとブラケット32との間には図9に示す絶縁スリーブ45が介装され、ブラケット32と回転体25の出力フランジ間が絶縁されている。
図10(a)、(b)に示すように有蓋有底円筒状のケース本体43の底部には管状のスウイングシャフト46が貫通されている。スウイングシャフト46の自由端には膨出部47が形成され、ケース本体43に対してその軸線に沿って摺動可能に、かつケース本体43の底部に対して揺動可能に膨出部47にて支持されている。スウイングシャフト46の先端には溶接用トーチ13が取付けされている。スウイングシャフト46とケース本体43の内頂部間には有底円筒状の駒部材48がケース本体43に対してその軸線に沿って摺動可能に収納されるとともに、駒部材48を底部側に付勢するコイルスプリング49が収納されている。
又、一線式パワーケーブル30にガイドされた溶接用ワイヤ15は、給電アダプタ44、ケース本体43、駒部材48、スウイングシャフト46にそれぞれ設けられた貫通孔を介して溶接用トーチ13に導入されている。
又、溶接用トーチ13とスウイングシャフト46とを連結する連結部50を覆うように接続端子部材51が外装され、給電アダプタ44と接続端子部材51間には中継パワーケーブル52が連結されている。接続端子部材51は、溶接用トーチ13のトーチボディに対して電気的に接続されている。ケース本体43と接続端子部材51の間に位置するスウイングシャフト46は絶縁ゴムからなる絶縁フード53により覆われている。そして、ショックセンサユニット35は、溶接用トーチ13に物が当接してスウイングシャフト46がコイルスプリング49の付勢力に抗して揺動又は摺動して駒部材48を移動させた際に、駒部材48の移動をケース本体43内に設けられたスイッチ55が検出作動するようにされている。上記のようにショックセンサユニット35は、エンドエフェクタである溶接用トーチ13が物に当接した際に、その当接によるショックを回避するフローティング機能がある。
特開2006−150378号公報
従来はショックセンサユニットのケース本体を迂回するように中継パワーケーブルを介して給電アダプタと、エンドエフェクタとの導通部とが電気的に接続されていた。この場合、エンドエフェクタ、ショックセンサユニット、或いはブラケットを取り外して、再度取り付けする場合、これらの部材の位置決めの調整作業に時間がかかる問題がある。このように位置決めが容易にできないことと、ティーチペンダントによるロボット接続状態にてツールパラメータ等の調整時間が必要になり、ライン停止時間が増加する問題がある。
本発明の目的は、ブラケットが必要でないため、ブラケットやブラケットを使用するための周辺部材等の部品の点数が削減でき、コストダウンを図ることができ、中継パワーケーブルがないため、ケーブル類の接続を簡素化でき、中継パワーケーブルがなくなった分、エンドエフェクタの干渉する可能性の部位を少なくできる産業用ロボットを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数のアームが連結されてマニピュレータが構成され、マニピュレータの手首部に対して、フローティングユニットが設けられ、前記フローティングユニットに対してエンドエフェクタを支持する支持部材が移動自在に支持された産業用ロボットにおいて、前記フローティングユニットは、前記支持部材が傾動又はフローティングユニットの軸線方向に移動したときに、その傾動又は移動を検出する検出手段を備えたショックセンサユニットであり、前記ショックセンサユニットが、アーム内部に挿通された給電ケーブルに電気的に接続されるとともに導電性を有するセンサボディと、前記センサボディに収納されて同センサボディの軸線方向に移動自在に配置された駒部材と、前記駒部材の前記軸線方向の移動を検出する前記検出手段と、前記駒部材を前記センサボディの底部側に付勢する付勢部材とを含み、前記支持部材の自由端部が前記センサボディの軸線方向に移動可能にかつ、傾動自在に貫通されるとともに膨出部を有し、同膨出部が前記センサボディの底部に係止可能に形成され、前記センサボディを介して前記エンドエフェクタが有する導通部が電気的に接続されていることを特徴とする産業用ロボットを要旨とするものである。
本明細書では、エンドエフェクタとは、ロボットのマニピュレータの手首部に取り付けられたグリッパ、能動ツールユニット(すなわち、被加工物を加工するための動力もしくはエネルギーを供給し、または被加工物を感知するための装置をいう)およびその他のツールをいう。なお、本明細書でフローティングユニットとは、フロート状態でものを支持する機能を有するユニットであって、ショックアブソーバ機能の有無は問わない趣旨である。
請求項2の発明は、請求項1において、前記センサボディと前記エンドエフェクタの導通部間は、導電部材を介して電気的に接続され、前記導電部材が絶縁部材にて覆われていることを特徴とする。
従来はショックセンサユニットのケース本体を迂回するように中継パワーケーブルを介して給電アダプタと、エンドエフェクタとの導通部とが電気的に接続されていた。この場合、エンドエフェクタ、ショックセンサユニット、或いはブラケットを取り外して、再度取り付けする場合、これらの部材の位置決めの調整作業に時間がかかる問題がある。このように位置決めが容易にできないことと、ティーチペンダントによるロボット接続状態にてツールパラメータ等の調整時間が必要になり、ライン停止時間が増加する問題がある。
それに対して、請求項1の発明によれば、中継パワーケーブルがなくて中継パワーケーブル接続後の調整作業が不要になり、メンテナンスの作業性が向上する。
さらに、請求項1の発明によれば、ブラケットが必要でないため、ブラケットやブラケットを使用するための周辺部材等の部品の点数が削減でき、コストダウンを図ることができる。従来例では、ブラケット、絶縁スリーブ等の溶接トーチを取付けるための部品や周辺部材の点数が多くなり、取付け作業時間がかかりコストアップの原因となるが、請求項1の発明によれば、このようなことが解消できる。さらに、中継パワーケーブルがないため、ケーブル類の接続を簡素化でき、中継パワーケーブルがなくなった分、エンドエフェクタの干渉する可能性の部位を少なくできる。
請求項2の発明によれば、センサボディとエンドエフェクタの導通部間は、導電部材を介して電気的に接続されて導電部材が絶縁部材にて覆われているため、導電部材が露出されない。この結果、導電部材とワークや治具等が接近しても、両者間にアークが発生することがなく、ライン停止することがない。
以下、本発明を産業用ロボットとしての溶接用ロボットに具体化した一実施形態を図1〜4を参照して説明する。なお、本実施形態の溶接ロボットは、前記従来例で説明したマニピュレータ11の構成中、手首部12の揺動体24に取り付けされるエンドエフェクタ及びその周辺構成が異なるだけであるため、従来例と異なる構成を中心に説明し、従来例の構成と同一又は相当する構成については同一符号を付して説明を省略する。従って、本実施形態の溶接用ロボットも図6に示すように、給電ケーブルとしての一線式パワーケーブル30が上アーム22及び胴体23内に挿通されている。
図2(a)に示すように手首部12を構成する揺動体24には、モータ60が設けられ、モータ60が回転駆動すると同モータ60に設けられたハーモニック減速機61を介してギヤ62が回転駆動される。図3に示すように前記ギヤ62はその中心に中空部65を有するとともに揺動体24の先端に対して軸受63,64により回動自在に支持されている。ギヤ62には回転体66が同軸となるように一体的に取付けられ、ギヤ62とともに一体に回動可能する。回転体66の一部は図3に示すように揺動体24の側面から突出され一部は、揺動体24内に位置する。回転体66には、中空部65と同軸同径の中空部67が形成されている(図3参照)。又、回転体66のギヤ62とは反対側の端面に絶縁性の取付リング68が絶縁性のボルト69により取付けされている。ボルト69の材質は、例えば合成樹脂が挙げられるが、絶縁性であれば、材質は限定されない。取付リング68は中空部65と同軸に配置されるとともに同軸の中空部70が形成されている(図3参照)。ギヤ62,回転体66,取付リング68の中空部65,67,70にはショックセンサユニット72が嵌合されて取付けされている。ショックセンサユニット72はフローティングユニットに相当する。
このようにして、ショックセンサユニット72の一部が、手首部12である揺動体24に内蔵されている。すなわち、揺動体24内に配置されたギヤ62,回転体66内に対してショックセンサユニット72の一部を嵌合して配置されている。
ショックセンサユニット72のセンサボディ73は、円筒状のボディ本体74と、ボディ本体74の軸線方向の一端側開口を閉塞して一体に取付けられた給電アダプタ75と、ボディ本体74の軸線方向の他端側開口に取付けされた円筒状の掛止部材76を備える。ボディ本体74,給電アダプタ75,及び掛止部材76の材質は、導電性を有していれば、材質は限定されないが、金属であることが好ましい。
給電アダプタ75は、図2(a),3に示すように接続端がやや細くなった中空体に形成され、一線式パワーケーブル30の先端のクランプ77を被せて締付けられることにより一線式パワーケーブル30の導電線79からクランプ77を経て電力が供給される。なお、図2(a)において、一線式パワーケーブル30内に配置され、溶接用ワイヤ15を送給するコンジットパイプは説明の便宜上省略されている。
ボディ本体74の外周面において掛止部材76寄りの部位には取付フランジ81が形成され、同取付フランジ81が取付リング68に当接された状態でボルト82により着脱自在に取付けされている。ボルト82は絶縁性の材質であっても、導電性の材質であってもよい。
又、ボディ本体74には、筒状の絶縁性カバー71が被せられている。絶縁性カバー71は、その頂部からは前記給電アダプタ75が突出する透孔71aが形成され(図3参照)、下部は絶縁性の取付リング68と内周面と重なるように延出されている。絶縁性カバー71により、センサボディ73の外周面とギヤ62間、及びセンサボディ73の外周面と取付リング68間が絶縁されている。
ボディ本体74の収納空間には、駒部材としてのスプリングガイド83がボディ本体74の軸線方向に沿って摺動自在(すなわち、移動自在)に収納されている。スプリングガイド83は、有底円筒状に形成されるとともに底部にボディ本体74の軸線と同軸に貫通孔86が形成され、さらに、外周面には複数の周溝83a,83bが形成されている(図2(b)参照)。スプリングガイド83の形状は円筒形状に限定されるものではなく、前記収納空間を形成するボディ本体74の内周面を摺動できる形状であればよく、例えばブロック状であってもよい。又、本実施形態では、周溝の数は2つとしているが、数は限定されるものではなく、1つでも良く、或いは3つ以上でもよい。周溝83a,83b内にそれぞれシール部材としての摺動シール84と、同じくシール部材としてのOリング85が嵌合されている。同シール部材がスプリングガイド83に設けられることにより、スプリングガイド83の摺動時におけるボディ本体74とスプリングガイド83間のシール性を保持するようにされている。 ボディ本体74内には付勢手段としてのコイルスプリング87が収納され、コイルスプリング87によりスプリングガイド83が掛止部材76側へ付勢されている。又、シール部材としてのOリング85が設けられ、スプリングガイド83がコイルスプリング87に抗して移動する際に、高圧のシールドガスが一線式パワーケーブル30のホース78を介してボディ本体74とスプリングガイド83で囲まれた空間に充填して供給されているため、同空間はダンピング機能を発揮する空間域となる。
前記掛止部材76はボディ本体74の収納空間の内径よりも径が縮径された貫通孔88が形成されている(図2(b)参照)。貫通孔88内には支持部材としてのスウイングシャフト46が貫通されている。そして、スウイングシャフト46は、その自由端部に膨出部47が形成され、ボディ本体74に対してその軸線に沿って摺動可能にされ、かつセンサボディ73の底部である掛止部材76に対して揺動可能に膨出部47にて支持されている。
スウイングシャフト46の膨出部47の端面47a及びスプリングガイド83の底面83cは図2(b)に示すように平面に形成され、両者が当接した際に密着可能である。
又、スウイングシャフト46がボディ本体74に対してその軸線に沿って摺動した際、或いは図4に示すようにセンサボディ73の掛止部材76に対して揺動した際、スプリングガイド83をコイルスプリング87の付勢力に抗してボディ本体74の軸線方向に移動させる。このときのスプリングガイド83の移動により、スプリングガイド83の側部に設けられたドッグD(図2(b)、図4参照)が、ボディ本体74内に設けられたスイッチSが検出作動する。このスプリングガイド83が移動する際、ボディ本体74とスプリングガイド83で囲まれた空間は、高圧のシールドガスが充填されてダンピング機能を発揮するため、衝撃吸収ができる。なお、図4においては、説明の便宜上、後述する可撓性銅線90は省略されている。 スウイングシャフト46の先端には溶接用トーチ13が取付けされている。掛止部材76の下部とスウイングシャフト46の下端部に設けられた電力入力金具89間は、導電部材としての可撓性銅線90が連結されている。又、スウイングシャフト46の下端部は、溶接用トーチ13のトーチボディ13aに設けられた取付端部に対して螺合等により着脱自在に連結され、同溶接用トーチ13を支持している。そして、溶接用トーチ13がスウイングシャフト46連結された状態で、電力入力金具89は、溶接用トーチ13のトーチボディ13aに対して電気的に接続されている。
一方、一線式パワーケーブル30内においてコンジットパイプにてガイドされた溶接用ワイヤは図示はしないがコンジットパイプにガイドされた状態で、給電アダプタ75、スプリングガイド83、スウイングシャフト46にそれぞれ設けられた貫通孔86等の空間領域を介して溶接用トーチ13内に導入されている。
従って、一線式パワーケーブル30の導電線79からクランプ77を経て給電アダプタ75に供給された電力は、ボディ本体74、掛止部材76、可撓性銅線90、電力入力金具89を介して溶接用トーチ13の導通部としてのトーチボディ13aに供給される。又、トーチボディ13aに供給された電力は、図示しないチップボディ、給電チップ等の導通部を介して給電チップに内接する溶接用ワイヤに供給される。
なお、溶接用トーチ13の構成は公知であるため、詳細な説明は省略する。このようにして、溶接用トーチ13の導通部は、センサボディ73に対して導電部材としての可撓性銅線90を介して電気的に接続されている。なお、導電部材は可撓性銅線に限定されるものではなく、他の金属線であってもよく、例えば、銀線であってもよい。
又、取付リング68の外周面と溶接用トーチ13の取付け端部間は、蛇腹状の絶縁フード91にて覆われている。絶縁フード91は、絶縁性のゴムや、絶縁性の合成樹脂から形成されている。この絶縁フード91により、帯電部となる取付リング68にて覆われていないボディ本体74の一部(例えば、取付フランジ81)、掛止部材76、可撓性銅線90、電力入力金具89が覆われている。
さて、上記のように構成された溶接用ロボットは、下記の特徴がある。
(1)本実施形態は、フローティングユニットであるショックセンサユニット72の一部(すなわち、ボディ本体74の軸線方向に位置する一部)が前記手首部12に内蔵されている。具体的には、揺動体24内に配置されたギヤ62及び回転体66内に対してショックセンサユニット72の一部が嵌合されて配置されている。
このため、手首部12に取付けされた部位を基点とする溶接用トーチ13の先端までのトーチ長L(すなわち、エンドエフェクタ長)を、図7に示すように手首部12から全体を突出して設けたショックセンサユニット35に支持された従来の溶接用トーチ13のトーチ長Laと比較して、短くすることができる(図1参照)。
この結果、本実施形態では、溶接用トーチ13の姿勢変更を容易に行うことができ、ロボットの動作エリア、すなちわ、ロボット有効動作範囲を拡大することができる。又、本実施形態では、溶接用トーチ13の姿勢変更時等において、ロボットが大きく動作せずに姿勢変更ができることから、その結果、ロボット自体の軌跡精度が向上するため、ロボット制御特性(すなわち、制御精度)が向上することができる。本実施形態では、溶接用ロボットであるため、制御精度が向上すると、溶接時のビードが曲がり、又はビード細など溶接欠陥を抑制することができる。さらに、本実施形態では、トーチ長Lが短くなるため、溶接用ロボットにかかる溶接用トーチ13負荷の低減ができ、ロボット負荷モーメントの低減を図ることができる。
(2)本実施形態では、ショックセンサユニット72は、一部が手首部12に内蔵されるセンサボディ73と、センサボディ73内で軸線方向に移動自在に配置されたスプリングガイド83と、スプリングガイド83の前記軸線方向の移動を検出するスイッチSと、スプリングガイド83をセンサボディ73の底部側に付勢する87とを備える。そして、前記センサボディ73は、導電性を有して一線式パワーケーブル30に電気的に接続されている。又、スウイングシャフト46(支持部材)の自由端部がセンサボディ73の軸線方向に移動可能にかつ、傾動自在に貫通されるとともに膨出部47を有し、同膨出部47がセンサボディ73の底部に係止可能に形成されている。そして、センサボディ73を介して溶接用トーチ13(エンドエフェクタ)が有するトーチボディ13a(導通部)が電気的に接続されている。
この結果、従来例と異なり、中継パワーケーブルがないため中継パワーケーブルの調整作業が不要になり、メンテナンスの作業性が向上する。さらに、本実施形態では、従来と異なり、手首部12からショックセンサユニットを突出配置するためのブラケットが必要でないため、部品点数が削減でき、コストダウンを図ることができる。従来例では、ブラケット、絶縁スリーブ等の溶接用トーチを取付けるための部品や周辺部材の点数が多くなり、取付け作業時間がかかりコストアップの原因となるが、本実施形態では、このようなことが解消できる。
(3)本実施形態では、センサボディ73とトーチボディ13a(導通部)の間は、可撓性銅線90(導電部材)を介して電気的に接続されて可撓性銅線90が絶縁フード91(絶縁部材)にて覆われているため、可撓性銅線90(導電部材)が露出しない。この結果、可撓性銅線90(導電部材)とワークや治具等が接近しても、両者間にアークが発生することがなく、ライン停止することがない。
従来は中継パワーケーブルが絶縁フード53の外部に位置して露出されていたが、本実施形態では中継パワーケーブルがない。このため、ケーブル類の接続を簡素化でき、中継パワーケーブルがなくなった分、溶接用トーチ13の干渉する可能性の部位を少なくできるとともに、溶接用トーチや周辺部材の全体の外観をすっきりさせてシンプルにすることができ、溶接用トーチ及び周辺部材のデザインの自由度を上げることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、下記のように構成してもよい。
○ 前記実施形態では、ショックセンサユニット72の一部を手首部12に内蔵するようにしたが、全部を内蔵するようにしてもよい。このように構成すると、前記実施形態のトーチ長Lよりもさらに、短くすることができる。前記実施形態の(1)の作用効果をさらに向上させることができる。
○ 前記実施形態では、6軸の溶接用ロボットに具体化したが、5軸以下の溶接用ロボットや、7軸以上の溶接用ロボットに具体化してもよい。
○前記実施形態では、支持部材は、ショックセンサユニット72に対して傾動自在にかつショックセンサユニット72の軸線方向に移動自在にしたが、支持部材のショックセンサユニット72に対する移動方向は限定されるものではない。例えば、ショックセンサユニット72に対してその軸線方向に対して直交する横方向に移動自在にしてもよく、移動方向は限定されるものではない。
本発明とは関係しないが、参考例を図5で示す。この参考例では図5に示すようにハンドリングロボット100のハンドチャック101をフローティングユニット102を介してマニピュレータ103の手首部104に取付ける際、同フローティングユニット102を手首部104に対してフローティングユニット102の軸線方向に延びる一部を内蔵する。ハンドチャック101はエンドエフェクタに相当する。又、フローティングユニット102の軸線方向に延びる全体を手首部104に内蔵している。この場合には、例えば、前記実施形態において、ショックセンサユニット72において、スイッチSを省略した構成をフローティングユニット102とする。
本発明を具体化した一実施形態の手首部に対して溶接用トーチが取着されている構成の概略図。 (a)はショックセンサユニットの取付け状態を示す断面図、(b)は要部拡大図。 溶接用トーチと、ショックセンサユニットの分解図。 ショックセンサユニット72の作用の説明図。 業用ロボットの参考例の概略図。 従来の溶接用ロボットのシステムの概略図。 従来の溶接用ロボットの概略図。 従来の溶接用トーチの手首部に対する取付け例を示す側面図。 同じく従来の溶接用トーチの手首部に対する取付け例の分解図。 (a)は溶接用トーチとショックセンサユニットの組立てられた状態の側面図、(b)は、同じく溶接用トーチとショックセンサユニットの断面図。
符号の説明
11…マニピュレータ、12…手首部、
13…溶接用トーチ(エンドエフェクタ)、
30…一線式パワーケーブル(給電ケーブル)、
46…スウイングシャフト(支持部材)、
72…ショックセンサユニット(フローティングユニット)、
73…センサボディ73、74…ボディ本体、75…給電アダプタ75、
83…スプリングガイド83(駒部材)、
87…コイルスプリング(付勢部材)、
90…可撓性銅線(導電部材)、91…絶縁フード(絶縁部材)
100…ハンドリングロボット、
101…ハンドチャック(エンドエフェクタ)、
102…フローティングユニット、103…マニピュレータ、
104…手首部、S…スイッチS(検出手段)。

Claims (2)

  1. 複数のアームが連結されてマニピュレータが構成され、マニピュレータの手首部に対して、フローティングユニットが設けられ、前記フローティングユニットに対してエンドエフェクタを支持する支持部材が移動自在に支持された産業用ロボットにおいて、
    前記フローティングユニットは、前記支持部材が傾動又はフローティングユニットの軸線方向に移動したときに、その傾動又は移動を検出する検出手段を備えたショックセンサユニットであり、
    前記ショックセンサユニットが、アーム内部に挿通された給電ケーブルに電気的に接続されるとともに導電性を有するセンサボディと、前記センサボディに収納されて同センサボディの軸線方向に移動自在に配置された駒部材と、前記駒部材の前記軸線方向の移動を検出する前記検出手段と、前記駒部材を前記センサボディの底部側に付勢する付勢部材とを含み、
    前記支持部材の自由端部が前記センサボディの軸線方向に移動可能にかつ、傾動自在に貫通されるとともに膨出部を有し、同膨出部が前記センサボディの底部に係止可能に形成され、
    前記センサボディを介して前記エンドエフェクタが有する導通部が電気的に接続されていることを特徴とする産業用ロボット。
  2. 前記センサボディと前記エンドエフェクタの導通部間は、導電部材を介して電気的に接続され、前記導電部材が絶縁部材にて覆われていることを特徴とする請求項1に記載の産業用ロボット。
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